Motor Fan's YEAR 2016

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Audi Sportの手によるレーシングマシン「Audi RS 3 LMS」を1835万円で発売開始

アウディのモータースポーツ活動を担っているAudi Sportは、WEC(世界耐久選手権)をはじめ、DTM(ドイツツーリングカー選手権)や日本のスーパーGTなどへのワークス参戦や、プライベートチームをサポートを行っています。

Audi RS 3 LMS

さらに、新ブランドとしてハイパフォーマンスモデルから多彩なアクセサリーまでを一般ユーザーに市販することで、アウディのスポーティイメージを引き上げる役割も期待されています。

2016年9月に開催されたパリモーターショーで、RSモデルの最新バージョンであり「Audi RS 3 LMS」のベース車である「Audi RS 3 Sedan」が発表されました。

同時に、2015年からFIA(国際自動車連盟)公認シリーズとして欧州などを中心にスタートしたツーリングカー選手権「TCRシリーズ」に向けて、Audi RS 3 SedanをベースとしたレーシングバージョンAudi RS 3 LMSが公開されています。

Audi RS 3 LMS

このAudi RS 3 LMSは、Audi Sportが開発を手がけたもの。最近のAudi Sport はカスタマーレーシング活動に注力していて、日本国内でも2012年にGT3マシンAudi R8 LMSの販売を開始しました。

Audi RS 3 LMS

新たにAudi RS 3 LMSを導入する狙いは、より幅広い層のモータースポーツファンがレースに参戦することが可能になる点でしょう。

TCRシリーズは2016年に世界18カ国で10のシリーズ戦が開催され、またF1選手権のサポートレースとして実施されるなど、世界と同様に日本でもGT3カテゴリー以上の人気が期待されています。

なお、日本国内では、来期のスーパー耐久シリーズにTCR規定で走行するカテゴリーを新設する方向で調整が進められています。

日本に導入される「Audi RS 3 LMS TCR SEQ」は、全長4258×全幅1950×全高1340mmという空力を重視したワイド&ローなフォルムが特徴で、「TCRシリーズ」のレギュレーションに準拠。

Audi RS 3 LMS

最高出力330ps、最大トルク410Nmの4気筒2.0L TFSIエンジンに、機械式ディファレンシャルギアと6速シーケンシャルギヤボックスを搭載。駆動方式はFFで、車両重量は1160kgまで軽量化されています。0-100km/h加速はわずか4.5秒。

安全面では大型のロールケージをはじめ、FIA準拠の安全燃料タンクやシート、セーフティーネットが備えられています。

Audi RS 3 LMS

このAudi RS 3 LMS TCR SEQの価格は1835万円。なお価格は、為替変動により予告なく変更されることがあります。スターターキット、ハンドオーバー作業費用は価格に含まれますが、輸送費、輸入諸経費、スペアホイール、その他オプションは別途費用が必要です。

(塚田勝弘)

400hp/480Nmを誇るアウディRS3セダンがデビュー【パリモーターショー16】

アウディのCセグメントモデル「A3」シリーズで最強となるアウディRS3セダンが初めてお披露目されました。

直列5気筒の2.5L TFSIエンジンを搭載し、従来よりも33hpアップの294kW(400hp)という最高出力に加えて、1700-5850rpmという幅広い回転域で発揮される480Nmもの最大トルクが見どころ。

Stephan Winkelmann (CEO quattro GmbH) in front of the new Audi R

0-100km/h加速は4.1秒で、最高速度はリミッターにより250km/hに制限されますが、カットすれば280km/hまで引き上げることも可能です。

5気筒ユニットならではのサウンドは、隣り合うシリンダーと離れたシリンダーを交互に点火する設計により、さらに際立ったものになっているそうで、ボリュームと音質は、「アウディ ドライブセレクト」によって調整することができます。

2.5 litre five cylinder TFSI engine in the Audi RS 3

また、軽合金製のクランクケースを採用したことで、エンジン重量は従来の5気筒エンジンより26kg軽量化されています。さらに、インテークマニホールドと燃焼室の両方にガソリンを噴射するデュアルインジェクションと、排気バルブのタイミングを可変制御するアウディバルブリフトを採用。

その結果、燃費を向上させながらも出力性能を最適化することができたそう。組み合わされるトランスミッションは、Sトロニック7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)です。

The new Audi RS 3 Sedan, Paris Motor Show 2016

駆動方式はもちろんフルタイム4WDの「quattro」。駆動トルクは電子油圧制御式の多板クラッチを介して、前後のアクセルに可変配分されます。

さらに、クワトロは「アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリング システム」に統合されていて、「アウディ ドライブセレクト」で「comfort」、「auto」、「dynamic」の3モードから選択することが可能。

オプション設定されるアダプティブダンパーコントロール機能を備えた「RSスポーツサスペンションプラス」も「アウディ ドライブセレクト」を介して変更することができます。

Cockpit

そのほか、トルクベクタリングといえる機能や標準モデルよりも25mm車高を下げるなどによりライントレース性を高めるなど、サーキット走行にももちろん対応。

ブレーキも標準車から強化されていて、フロントのディスク径は370mm(リヤのブレーキディスク径は310mm)、ライニング面積を広くとった8ピストンキャリパーとの組み合わせにより、優れた制動力を発揮します。

Static photo Colour: Catalunya Red

フロントブレーキについては、オプションでカーボ ファイバーセラミック製のディスクも設定。タイヤ&ホイールは、235/35タイヤと19インチホイールの組み合わせが標準で、フロントには255/30タイヤがオプション設定されています。

(塚田勝弘)

最小セダンにして最強の400馬力。アウディ・RS3がニュル参上!

アウディの最小4ドアセダン『A3セダン』のハイスペックモデル『RS3セダン』がニュルブルクリンク北コースで高速テストを開始しました。

Audi RS3 Sedan (8)

2017年にも改良新型が発表される予定の『A3セダン』をベースに開発が進んでおり、フロントバンパーに備えられたノーマルモデルより大きなハイパワー冷却用エアインテークをはじめ、エアロパーツや大径の左右二本出しエキゾーストパイプを装備しています。

Audi RS3 Sedan (13)

パワートレインは2.5リットル直列5気筒ターボエンジンを搭載。最高馬力はA3ラインナップ中、最強の400psを発揮すると見られています。

パフォーマンスも『RS3スポーツバック』を凌ぐ、0-100/km加速4.1秒というリポートが届いています。

世界公開は2017年内になるでしょう。

(APOLLO)