Motor Fan's YEAR 2016

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その購入計画、ちょっと待って!販売絶好調のノートe-POWERを買うなら12月12日以降がオススメ!?

ガソリンエンジンを発電機として利用し、発生した電気によってモーターを駆動させ走行するという新電動パワートレインを採用した、日産ノートe-POWERが11月2日に登場しました。

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発売開始から約3週間が経過した11月23日の時点で、月間販売台数の2倍となる2万台を突破したそうです。

購入した方のうち約8割がe-POWERを選び、最上級モデルで224万4240円のe-POWERメダリストが約30%を占めているそうで、皆さんイイ買い物していらっしゃいます。

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しかし、日産ノートe-POWERを購入するなら、12月12日まで待ったほうが良いのではないかと思います。それはオーテックジャパンから「モード・プレミア」が発売されるからです。

なぜ、モード・プレミアを待った方がいいと言えるのか。それは一足早く試乗することができたから……

オーテックジャパンは日産自動車のファクトリーブランドで、ライダーやアクシスといったコンプリートカーを製作しています。

今回オーテックジャパンはマイナーチェンジを行ったノートに従来のライダーではなく、モード・プレミアという新しいカスタムカーを提案しています。

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モード・カスタムはエクステリア・インテリアの高級感を高めて、上質な個性を求めるユーザーをターゲットにしています。エクステリアは専用デザイアンのフロントマスクを採用し、要所にメタル調塗装をアクセントとして使用し、スタイリッシュかつ洗練された上質感を表現しています。

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インテリアでは、ウォームトーンのグレージュとシックなブラックのシート地を選ぶことができ、専用の本革シートやシルバーフィニッシャーなど使用する素材にもこだわりハイセンスな空間を演出しています。

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そして最も重要なのが、ノートe-POWERモード・プレミアを選ぶと8万6400円のメーカーオプション、ツーリングパッケージを装着できてしまうことです。

ツーリングパッケージは伸びやかなパワーフィールをもたらすファインレスポンスVCM、そしてフロントクロスメンバー、フロント&リアサスペンションメンバーステーなどのボディ補強、専用チューニングサスペンションそして専用16インチアルミホイール&タイヤがセットになっています。

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しかもこのツーリングパッケージ、実はノートe-POWERニスモ用に開発されモード・プレミアが先行して装着しているというパーツなのです。

そう、見た目は高級仕様、中身はニスモというのがツーリングパッケージを装着したモード・プレミアの正体なのです。

実際にツーリングパッケージを装着したモード・プレミアを運転してみると、標準車に比べて加速と減速の仕方が大きく変わります。特にSモードにするとアクセルのレスポンスに対してリニアに反応し、鋭い加速を見せます。

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そしてモード・プレミアの注目のポイントは、専用サス+タイヤ、そしてボディ補強による操縦安定性です。今回はクローズドコースのみでしたが、設定されたスラロームコースでもステアリングを切ってからのクルマの動きは素早く、しかも姿勢の乱れが非常に少ないです。

乗り心地をスポイルすることなく加速時などに発生する前後方向の揺れや、コーナリング時の左右方向の揺れを極力抑えているので、運転していても安心感が高いですし、ロングドライブなどでは大きなメリットとなるでしょう。

ノートe-POWER Xベースのモード・プレミアにオプションのツーリングパッケージを装着した車両本体価格は229万3920円。ノートe-POWERメダリストとの差は約5万円ありますが、後々後悔したくないなら、決めるのはモード・プレミアを試乗してからでも遅くはないと思います。

(文・萩原文博、写真・小林和久)

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日産ノート モード・プレミアは、オーテックジャパンによるワンランク上の内外装を装備

新しくなった日産ノートには、オーテックジャパンの手による内・外装の質感向上がメニューの「モード・プレミア」もラインナップに加えられています。こちらは、12月12日から発売が開始されます。

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外観は、専用デザインのフロントマスクやアルミホイールなどをはじめ、随所にメタル調塗装が施されています。

内装は、ウォームトーンのグレージュ、シックなブラックのシート地から選択が可能で、専用本革巻ステアリング、シルバーフィニッシュなどとのコーディネイトによりスタイリッシュな仕上がりになっています。

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さらに、「モード・プレミア」の「e-POWER」仕様には、「ファインレスポンスVCM(Vehicle Control Module)」を採用した「ツーリングパッケージ」をオプション設定。電動パワートレーンの走行性能を制御するVCMを専用チューニングすることで、加速時の反応向上、追従走行時のパンチ力を高めるもので、日産リーフのカスタムモデルでもおなじみの装備です。

ほかにも、16インチタイヤやサスペンション、パワステの特性などもチューニングされていて、ロングツーリングでも安定した走りが可能となっています。

「モード・プレミア」の価格帯は169万200円から220万7520円です。

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なお、オーテックジャパンからは、福祉車両の「助手席回転シート」、「助手席スライドアップシート」もベース車同様の一部改良が施されて新たにリリースされています。

こちらの価格は「助手席回転シート」が158万2200円〜205万6320円、「助手席スライドアップシート」が181万〜211万7000円です。

(塚田勝弘)

誰でも履きこなせるように誂えられた「ビンテージスニーカー」のような2台のコンパクト

オーテックジャパンが、創立30周年を記念して30台限定で販売したマーチボレロA30。

価格は356万4000円で 、高い走行性能を実現するため、エンジンをはじめとして足回り、ブレーキをチューニング。高級感を演出するため、インテリアまで手を加えられたコンプリートカーです。

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コンパクトカーのマーチが支払総額約400万円というのにはビックリするかもしれませんが、同価格帯のコンパクトカーが他にもありました。

それは「アバルト595コンペティオーネ」です。5速MT車が353万1600円、ATモード付きの5速シーケンシャルミッションが369万3600円。

価格だけでなく、ボディサイズなどもライバルといえそうな、マーチボレロA30とアバルト595コンペティオーネを比較してみました。

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まずボディサイズです。マーチボレロA30は全長3865mm×全幅1810mm×全高1510mmでホイールベースは2450mmとなっています。対してアバルト595は全長3655mm×全幅1625mm×全高1500mm、ホイールベースは2300mmです。

5ドア車であり、リアの居住性は圧倒的にマーチボレロA30が優勢ですが、全幅1810mmというのは、若干取り回しに気を遣うのは間違いありません。その点、アバルト595コンペティオーネは室内空間の広さは一歩譲りますが、取り回しという点ではリードしています。

続いてインテリアです。マーチボレロA30はフロントシートにレカロ社製のバケットシートを装備しています。そしてハンドルもシルバーステッチをあしらった専用の革巻きステアリングを採用しています。

対してアバルト595コンペティオーネは、フロントシートにサベルト製のスポーツシートを採用。アルカンターラとレザーのコンビシートがスポーティさを際立たせますし、リクライニングを調整するダイヤルにもアバルトのサソリのエンブレムが彫られています。

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装着されるタイヤサイズはマーチボレロA30が205/45ZR16に対して、アバルト595コンペティオーネは205/40ZR17と1インチ上回り、ホイールの中には赤いブレンボ社製のブレーキキャリパーが収まっています。サスペンションはマーチボレロA30がカヤバ製、アバルト595コンペティオーネはKONI製です。

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搭載されるエンジンは、マーチボレロA30は高回転仕様にチューニングを施された1.6L直列4気筒DOHCエンジン。最高出力は110kW(150ps)を7000回転で発生し、最大トルクは160N・mを4800回転で発生します。組み合わされるミッションは5速MTのみ。

一方のアバルト595コンペティオーネは、1.4L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載。最高出力は132kW(180ps)を5500回転で、最大トルクは230N・mを2000回転で発生します。組み合われるミッションは5MTと5速セミATの2種類となります。

両車ともに使用燃料はハイオクです。

車格も価格もコンセプトも似ているマーチボレロA30とアバルト595コンペティオーネですが、乗り味は全く異なります。

アバルト595コンペティオーネはサーキット走行を見据えて徹底的に締め上げたサスペンションのセッティング。路面からの衝撃はダイレクトにドライバーに伝わりますし、バンピーな路面では跳ねることもあります。

一方のマーチボレロA30はサーキットではなく、普段の街乗りで楽しめる走行性能を目指しており、アンジュレーションやバンピーな路面でも衝撃を吸収して、上質な乗り味を実現しています。

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マーチボレロA30とアバルト595コンペティオーネ、2台の乗り味は異なるものの、誰でも運転する楽しさを味わえるという点では非常に似ています。

コンパクトカーは日常のアシとしてカジュアルで機能的なスニーカーに例えられますが、今回紹介した2台のコンパクトカーは、価格は高いけれども誰もが履きこなせるように誂えられたビンテージのスニーカーのようでした。

(萩原文博)

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マーチ ボレロA30の楽しい乗り味に、プリンスのDNAを感じた
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マーチ ボレロA30の楽しい乗り味に、プリンスのDNAを感じた

オーテックジャパンは、エルグランドやセレナのライダーやマーチボレロなどのメーカー純正のカスタムカーを手がける日産の特装車メーカー。1986年に設立され、今年で30周年を迎えました。

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創立30周年記念してリリースされた「マーチボレロA30」は、限定30台、356万4000円で発売。即完売となりました。

今回、この限定30台というレアなモデルに試乗できることができました。

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これまでオーテックジャパンは技術継承を目的として、創立10周年にA10、創立25周年にはA25や、マーチをベースにエンジンをミッドシップに搭載したMID-11というクルマを課外活動にて製作しました。

しかし、これらのクルマは販売を目的としたものではなく、あくまでも社内活動の一環による“まかないクルマ”でした。

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こうしたクルマたちは年に一度大磯プリンスホテルで開催され、全国のオーテック車ユーザーが終結するオーテックジャパン主催のAOG(オーテック・オーナーズ・グループ)湘南里帰りミーティングでなどで展示され、ユーザーからは販売を望む声が多く聞かれました。

そこで、今回の30周年記念車は販売を前提としてプロジェクトが発足。アンケートを行った結果ベース車はマーチに決まったのです。

ノーマルのマーチ・ボレロは158万6520円、最高グレードのNISMO Sでも184万2480円のマーチ。A30の356万4000円という価格に驚くかもしれませんが、細部に至るまで徹底的に手が加えられています。

搭載する1.6L直列4気筒DOHCエンジンのHR16DEは、ノーマル比+1000回転の7000回転まで最高出力が発生するように高回転化が図られています。

専用のカムや強化バルブスプリング、バランスを向上したクランクシャフトなどを使用。コンロッドやピストンは重さの誤差がわずか0.1gという精密さを誇ります。そして職人の手によるシリンダーヘッドのポート研磨を施したうえ、一基ずつ手組されています。

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パワーアップしたエンジンを十二分に楽しめるよう、約90mmワイドトレッド化されたボディは、リアフロアのフラット化&メンバーの追加をはじめとして5点の剛性強化パーツを追加することでボディ剛性を向上。

足まわりには、専用のサスペンション、サイズアップしたスタビライザーを装着。さらにエンケイと共同開発した専用の16インチ鍛造アルミホイールには、30周年記念車の刻印が施されています。専用ホイールに組み合わされる205/45R16インチのタイヤは、優れたハンドリングとロングドライブの直進安定性を両立させたミシュランパイロットスポーツ3チョイス。

そのほかにもブレーキの大径化や、VDCのリセッティングなど、ここでは書ききれないほどのチューニングが施されています。

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筆者はマーチボレロA30のプロトタイプを追浜のグランドライブで試乗していますが、完成車の大きく張り出したブリースターフェンダーから、ただならぬポテンシャルを期待させます。

ドライバーの体をしっかりとホールドしてくれるレカロシートに腰掛け、触り心地のより革巻きステアリングを握ると、ワクワク度が一気に上昇します。

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今回の試乗は、アンジュレーションや段差のある一般道で行いました。乗ってまず感じるのが、乗り心地の良さ。ボディ剛性の向上やストリートでの使用を重視したサスペンションシステムによって抜群の乗り心地を実現しています。

試乗コースの西湘バイパスは、路面のつなぎ目などがありバンピーなうえ、路面もガタガタで乗り心地が悪い部分があります。しかし、マーチボレロA30はそんな路面状況でも路面からの入力をいなしてくれ、非常にフラットな乗り味となっています。

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そしてエンジンですが、「本当に気持ちイイ!」の一言につきます。アクセルを踏んでいくと、高回転までパワーの落ち込む部分がなく、気持ち良くレッドゾーンまで回ります。ただ、エンジンの回りが気持ち良すぎるため、ミッションがもう一段欲しくなるシーンもありました……。

最近では国産車でも最高出力600psというハイパワーなクルマもありますが、このマーチボレロA30の150psはドライバーが楽しく使い切るベストなパワーだと思います。誰が乗っても扱えるようにボディやサスペンションがセッティングされており「思わずにやけてしまう走行性能」に偽りはありませんでした。

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2016年は日産とプリンスが合併して50周年を迎えます。航空機系の企業だったプリンスはスカイラインなどがモータースポーツシーンで活躍した自動車メーカーでした。そして今年創立30周年を迎えるオーテックジャパンの初代社長はプリンス出身でスカイラインの父を呼ばれた櫻井眞一郎さんです。

30台の限定車であるマーチボレロA30には、メイドイン茅ヶ崎の職人の誇りと高い技術力というプリンスのDNAが息づいているのを感じました。

(萩原文博)

日産エルグランド・ライダーにオーテック30周年記念車。価格は426万600円から

日産のカスタムカーや福祉車両、特装車などを生み出したきたオーテックジャパンが創立30周年。それを記念した特別仕様車がエルグランドにも登場です。

エルグランドの特別仕様車は、キング・オブ・ミニバンのカスタム仕様「エルグランド・ライダー」をベースにした「Rider “AUTECH 30th Anniversary”」。

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特別装備での注目は、ギャザー入りブラック/ホワイトレザーシートなどによるハイコントラストレザーインテリア。

エクステリアでは、ダーククロムフロントグリル、ダーククロムバンパーグリル、ダーククロムヘッドランプフィニッシャー、リヤコンビネーションランプ(クリアブラックタイプ)、専用LEDフォグランプで差別化を図ります。

さらに、内外装に「30th Anniverary」と入った専用エンブレムが与えらているのも、アニバーサリーモデルらしいところ。

2.5リッター、3.5リッターのいずれにも設定されるアニバーサリーモデルのメーカー希望小売価格は、426万600円〜518万4000円(それぞれ2WD/4WDを設定)。

さらに、300馬力にパワーアップされたRider HIGH PERFORMANCE SPECにも30周年記念車を設定、こちらのメーカー希望小売価格は538万9200円となっています。

(山本晋也)

日産・エクストレイルに本革シートのオーテック30周年記念車が登場

日産車の特装車やカスタマイズカーなどを長年にわたって担ってきたオーテックジャパンは、2016年に創立30周年。

その記念すべきアニバーサリーイヤーを祝う特別仕様車が、エクストレイルに登場です。

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LEDヘッドランプや専用フロントバンパーなどで差別化したエクストレイル「モード・プレミア」をベースに、30周年を記念した特別仕様車「AUTECH 30th Anniversary」が設定されました。

アニバーサリーモデルだけの主な装備は、ブラック本革シートのほか、ダーククロムフロントグリル、専用ダーククロムバンパーフィニッシャー、専用LEDフォグランプ、専用エンブレム(30th Anniversary)などとなっています。

2.0リッターエンジン(5人乗り/7人乗り)とハイブリッド(5人乗り)に設定され、駆動方式は2WDと4WDをラインナップ。メーカー希望小売価格は、239万1120円〜356万7240円となっています。

(山本晋也)