Motor Fan's YEAR 2016

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カンヌ映画祭の名を冠した、ルノー キャプチャー カンヌは即売必至!?

カングーをはじめとして、数多くの特別仕様車をリリースしているルノー。

基本的には、どのモデルも日本のためのスペシャルな仕様になっており、買い得感の高い価格設定になっているのもポイント。

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2016年6月23日から50台限定で販売された「ルノー キャプチャー カンヌ」は、その名のとおりカンヌ映画祭の名前を冠した限定車になっています。

ルノーは映画との関わりが非常に深く、110年以上も映画との関連があり、映画のワンシーンにルノーの各モデルが出てくるのはもちろん、オフィシャルカーとして映画祭をサポート。

なお、5月に開催された第69回カンヌ映画祭に300台超のルノー車が提供されたそう。

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最大のポイントはボディカラーで「ブルー マリーン フュメ+カプチーノメタリック(20台限定)」、「イヴォワール+カプチーノメタリック(30台)」ともに、印象的なカプチーノのルーフカラー、そして個性を感じさせるボディカラーにペイントされています。

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ほかにも専用内装色の「ブラウン+ダークカーボン」、専用レザーシート(前席シートヒーター)、9インチSDナビゲーション、カンヌ映画祭公式エンブレムデカール(左右)、アルミ製ペダル、サングラスホルダーを装備。

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価格は289万円で、ベースの「ルノー キャプチャー インテンス」から21万8000円高となっていますが、シートヒーター付レザーシートやナビなどの装備を考えるとお得な仕様です。

今週末(2016年6月25日、26日)には売り切れてしまうかも!? とのことなので、キャプチャーが気になっている方は正規販売店に急ぎましょう。

(文/写真 塚田勝弘)

4人家族にちょうどいいサイズのルノー・キャプチャー。ライバルのプジョー2008との違いは?

ルノー・キャプチャーのボディサイズは全長4125×全幅1780×全高1585mm。最大のライバルといえるプジョー2008のサイズは全長4160×全幅1740×1550mm。

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プジョー2008には、1550mm以下の機械式立体駐車場にも入るかもしれないという利点がありますが(ジャストサイズなので入庫可能は確認する必要があります)、ルノー・キャプチャーにはDCTによるスムーズは変速フィールと、トルクアップした力強い走りが特徴です。

プジョー2008には新グレードで全高1570mmの「2008 CROSSCITY」が2016年3月に追加されていて、1.2L直噴ターボエンジンに6ATという新しいパワートレーンが用意されています。

160307_2008_CROSSCITY_Exterior3従来の2008は、1.2LのNAにシングルクラッチという組み合わせだったため、トルク・パワーともに余裕はあまりなく、しかも変速フィールになれる必要がありました。

新グレードの「2008 CROSSCITY」はこうした点も払拭されているだけでなく、「グリップコントロール」と呼ぶ走行モードセレクターも追加されています。

一方のルノー キャプチャーも一部改良でトルク、燃費をアップさせるなど商品力向上を果たしていて、新しいボディカラー「ベージュ サンドレメタリック+イヴォワール(ルーフ)」、「ベージュ サンドレメタリック+ノワール エトワールメタリック(ルーフ)」を追加。

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また、160mm前後可能なリヤシートなどにより、小さな子どもが2人いるファミリーでも使いやすく、脱着可能で洗濯機でも洗えるという「ジップシートクロス」など、ルノーらしい遊び心を感じさせる装備も用意されています。

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価格はルノー キャプチャー ゼンが256万9000円、ルノー キャプチャー インテンスが267万2000円、プジョー2008 CROSSCITYが265万円となっています。

(文/写真 塚田勝弘)【関連記事】

■エンジントルクの向上で力強い走りを得たルノー キャプチャー
http://clicccar.com/?p=370423

エンジントルクの向上で力強い走りを得たルノー キャプチャー

世界的な流行となっているコンパクトSUV。現在の日本で買えるBセグメント系SUVのフランス車は、ルノー キャプチャーとプジョー2008の2台。

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日本市場における「フランス車のBセグメント」というニッチな世界ではルノー ルーテシアがプジョー208を抜いて1位になっていますが、SUVではプジョー2008がルノー キャプチャーを僅差で上回ったそうです。

3月3日から一部改良を受けたルノー・キャプチャーが販売されています。

今回の一部改良は、2.0Lに匹敵するという1.2L直噴ターボエンジンのトルク向上、そして6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のギヤ比変更など、パワートレーンの改良でよりスムーズな走りを得ているのが主な改良点となっています。

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いままでなかったのが意外ですが、ストップ&スタート機能も追加されています。新型ルノー キャプチャーは、旧型よりも最高出力は2ps下がり、118ps/5000rpm(旧型は120ps/4900rpm)、最大トルクは15Nmアップとなる205Nm/2000rpm(旧型は190Nm/2000rpm)。

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改良前のキャプチャーには日本登場時のプレス向け試乗会などのほか、数回乗る機会がありましたが、今回は新旧を乗り比べるチャンスがなかったため、2psダウン、15Nmアップの恩恵は明確に感じることはできませんでした。

それでも2.0L NAエンジンなみという力強い加速フィールは、街中や首都高速でも十分に実感できるもので、とくにエコモードをオフにするとターボとはいえ、1.2Lとは思えない元気な走りを堪能できます。

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パワートレーン以外で少し気になったのは、ヒョコヒョコとした乗り心地で、ルーテシアではあまり感じられない挙動なので、購入を考えている方はディーラー試乗などで確認した方がいいでしょう。

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なお、今回の一部改良で変速比も変更されたことで力強い加速感と、PHP(輸入自動車特別取扱制度)から型式認定に変わったため、JC08モード燃費17.2km/Lというカタログ燃費も表示されるようになっています。

(文/写真 塚田勝弘)