Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

まるで雑技団!? BMWミニに乗って中国人ドライバーがニュル世界最速タイムを樹立!?

ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ。一周20.8kmという世界一長くサーキットで、コンパクトカーのミニクーパーが「ある方法」で世界最速タイムを樹立し、ギネス記録に登録されました。

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そのミニクーパーは

・エンジンや直接パフォーマンスを向上させるような改造は一切していない
・記録アタック中に万が一に備えた安全装備(6点シートベルト、ロールバー等)を装着

という、とても世界最速タイムを樹立できるような性能を備えているようには思えません。

ちなみにニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの最速ラップを持っているのは、ポルシェ918スパイダー ヴァイザッハパッケージで6分58秒です。

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この世界最速記録とは、長いニュルブルクリンクを『片輪走行』で1周したという、前代未聞の記録なのです。

タイムは45分。恐らく今後誰も挑戦することはないだろうとんでもない記録を樹立したのは中国のプロカースタントドライバーであるハン・ユエさん。

今回の記録を樹立するためにハンさんがドライブしたミニは、左側のタイヤがオフロード用に交換されています。これは、片輪走行で接地面積が著しく狭いところに1トン以上の重量がのしかかるため、通常のタイヤでは柔らかすぎて20km強のコースを走りきるには耐えられないため。

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ほかにサーキットを走行するための安全装備などを施した片輪走行専用ミニは、前後にカメラカーと万が一に備えたサポートカーに挟まれながら20〜30km/h前後のゆっくりとした速度で走行。サーキットとしても道路環境がよくないニュルブルクリンクを無事に完走しました。

なぜこんな記録に挑戦することに至ったのかを考えるのは野暮な話。ただ単純に「誰も考えたことがないことをやってみよう」、ただそれだけではないかと思います。

ニュルブルクリンクの公式Youtubeチャンネルには、ミニの前方を走っていたカメラカーからの1周分の映像が公開されていますのでお時間がある時にゆっくりご覧ください……

(栗原 淳)

片輪走行で時速○○○キロ!ギネス世界記録がバカバカしいほど速い【動画】

は、速い!そして予想以上にカッコいい!

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タイトルから内容は想像つくんですけどね。だって『Fastest side wheelie in a car – Guinness World Records』だもん。片輪走行を『サイドウイリー』っていうのは知らなかったけど(ほかのいいかたもあるかも)、だいたい想像つくし。

というわけで、そういう動画です。フィンランドにある空港の滑走路を使って、スタントドライバーが片輪走行のギネス最速記録に挑戦しました。

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片輪走行って技術的にはすごいんだろうけど、どこかユーモラスで、片輪のままトコトコ走っているとなんかほほえましい感じがするんですが、動画で見てもある意味それだけなんですよね。

だから、今回も「そんなもんかな」と思って見てみたんですが、この動画なかなかスゴい。このプロジェクト自体がノキアンタイヤとコラボして行っているようですが、撮影用ヘリまで飛ばして気合い入ってるんです。

あと、どうでもいいですが、ヨーロッパ人ってヘルメットかぶってレーシングスーツ着てても、あまりグローブつけないのね。なにか理由があるのかな?

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ちなみに片輪走行は、ふつうのデファレンシャルギヤのクルマではできません。空転しているほうの駆動輪ばかりが回っちゃうから。だから、片輪走行用のクルマというのはふつうデファレンシャルギヤを溶接するなどして左右を直結させちゃうんです。

さぁ、片輪走行のギネス最速記録。始まってみると意外と速いです。か、かっこいい! マジでこんなスピードで片輪走行するの? たしかにこの速度域だとタイヤがかなり心配です。

何km/h出たのかは、次のページでどうぞ。

というわけで、見事に186.269km/hを達成し、ギネス世界最速記録をマークしました。ちなみにこれまでのギネス世界最速記録は181.25km/hだったそうです。

また、このアタック時の360度動画も公開されています。ブラウザやスマホの機種によっては見られないこともあるので、対応するブラウザやスマホで見てくださいね。

(まめ蔵)

ギネス記録となるレゴ製ステージで、新型ランドローバー・ディスカバリーがワールドプレミア

すでにアナウンスされていたジャガー・ランドローバー社の新型SUV「DISCOVERY(ディスカバリー)」がパリモーターショーで披露されましたが、その前にワールドプレミアされたのは新型ディスカバリーが生産される英国ソリハル工場近くに用意された特設会場。

SOLIHULL, ENGLAND - SEPTEMBER 27: Bear Grylls poses as he places the final piece on a Lego structure of Tower Bridge, during the launch of Land Rover's 'New Discovery' at Packington Hall on September 27, 2016 in Solihull, England. Land Rover revealed their brand new Discovery with the help of ambassadors Zara Phillips, Bear Grylls and Sir Ben Ainslie against the backdrop of the replica of London’s Tower Bridge, made entirely from Lego. The structure broke the Guinness World Record for the greatest number of Lego bricks used in a sculpture with over 5.8 million pieces. (Photo by Dan Kitwood/Getty Images for Land Rover) *** Local Caption *** Bear Grylls

そのステージは、レゴブロックで高さ13mのロンドンの観光名所タワー・ブリッジが製作されました。ギネス世界新記録を樹立したということですから、新型ディスカバリーのお披露目に花を添えるド派手なデビューイベントになったようです。

制作されたタワー・ブリッジは、これまでのギネス世界記録よりも47万646個多い580万5846個ものレゴブロックを使って制作されたもので、ディスカバリーもロゴブロック製かと思ってしまうほど精巧にできています。

使用した全てのレゴブロックを一列に並べると、その距離は200マイルにもおよび、ロンドンのタワー・ブリッジからパリまでの距離に相当するといい、パリモーターショーでも披露された新型ディスカバリーとの凝った仕掛けには感心させられます。

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このレゴブロック製のタワー・ブリッジは、英国で唯一のレゴ認定プロ・ビルダーであるダンカン・ティットマーシュ氏と彼の専門チームが、5か月間かけて完成させたものだそうです。

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このタワー・ブリッジと新型ディスカバリーの披露はドラマチックな演出だったようで、英国の冒険家ベア・グリルス氏が、巨大なレゴブロック製タワー・ブリッジの上部から降り立ち、同車の近くに出現。

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そして最後に、ランドローバーBARのプリンシパルであるベン・エインズリー卿(女王エリザベス2世陛下とエディンバラ公爵殿下(フィリップ王配殿下)の2人目の孫)が、セーリング・チームのメンバーを率いて新型ディスカバリーをドライブし、タワー・ブリッジの下に設けた水深900mmの水場を移動しながら登場。

この際、新型ディスカバリーは、18万6500個のレゴブロックで精巧に作られた来年アメリカズカップに挑戦する「ランドローバーBAR」のボートを牽引し、同車の多用途性も披露されました。

(塚田勝弘)