Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

レンジローバー/レンジローバー・スポーツの2017年モデルに待望のディーゼルエンジンを設定

レンジローバー、そしてスポーツバージョンのレンジローバー・スポーツが2017年モデルにスイッチし、2016年12月6日から受注を開始しました。

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2017年モデルの最大の注目ポイントは、3.0Lのディーゼルターボエンジンの設定。最高出力258ps、最大トルク 600Nmを発生する「TDV6」搭載車が新たにラインナップに加わることで選択肢が増えています。

大柄なSUVとトルクフルなディーゼルエンジンの組み合わせは、相性がよい場合が多く、どんな走りを披露してくれるのか期待が高まります。

ガソリン仕様にも注目の新グレードが追加されています。レンジローバー(ヴォーグ)に設定された「SVAutobiography DYNAMIC」は、550ps/680Nmに達する5.0LのV8スーパーチャージャーエンジンを搭載。

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外観は「グラファイト・アトラス」仕上げのフロントグリルとボンネットフィニッシャー、SVOサイドベント、レンジローバー初となるブレンボ製レッドキャリパーなどの専用装備を用意。

インテリアには4色から選べる「ダイヤモンド・キルテッド・ステッチ」が施された「セミアニリン・レザーシート」、ノール加飾のスイッチ類などによって高級感を強調。

標準車よりも車高が8mm低くなる足まわりも専用で、「SVAutobiography DYNAMIC」独自のサスペンションによりスポーティなハンドリングを実現したとしています。

ディーゼル、新グレードの追加に加えて、レンジローバー、レンジローバー・スポーツのインパネ、操作系も大きく進化を遂げています。ドライバーの眼前にあるデジタルメーターは、フルスクリーン・ナビゲーション・ディスプレイとしても活用可能な12.3インチTFTインストルメント・クラスターに変更。

23/03/2016

さらに、10.2インチのタッチコントロール式インフォテイメントシステムの「InControl Touch Pro」を全車に標準装備。こちらには、ランドローバー初となる通信機能の追加がオプションで可能になっています。

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ロードサイドアシスタンスが必要になった際や急病時などに車内上部のボタンを押すことでオペレーターと会話ができるほか、アプリを使えば車両位置情報やトリップデータ、ドアやウィンドウの開閉状況の確認、施錠やエアコンを遠隔操作することもできます。

安全面では、後方からの車両を知らせるブラインドスポットモニターを装備。警告を無視して車線変更を続けると、ステアリングに逆方向の力をかけて衝突を回避するブラインドスポットアシストも新たに採用。

レンジローバー(ヴォーグ)の価格帯は、3.0L V6スーパーチャージャーが1377万〜1554万円。5.0LのV8スーパーチャージャーが1657万〜1962万円。同じく5.0L V8スーパーチャージャーを積む「SV」仕様が2405万〜2944万円、3.0L V6ディーゼルターボ搭載車が1420万〜1676万円です。

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レンジローバー・スポーツの価格帯は、3.0L V6スーパーチャージャーが860万〜1188万円。5.0L V8スーパーチャージャーが1393万円〜1648万円。3.0L V6ディーゼルターボが895万〜1090万円となっています。

(塚田勝弘)

リヤ2列のシート操作を完全自動化した新型ディスカバリーが北米デビュー

ジャガー・ランドローバー社のロサンゼルスオートショー2016では、電気自動車の「I-PACE(アイ・ペイス)コンセプト」とともに、新型「DISCOVERY(ディスカバリー)」も北米で初めて披露されました。

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新型ディスカバリーは、2016年9月に英国のソリハルでワールドプレミアを飾った7人乗りのSUVで「究極のファミリー向けSUV」という謳い文句が掲げられています。

これは世界初の「インテリジェント・シートフォールド・システム」によるもので、iOSまたはAndroidでダウンロードされた「InControl Remote」アプリを使用し、リヤの2列のシートアレンジをわずか14秒で完了させることができるそうです。

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そのほか、ラゲッジとCピラーにあるスイッチでシートを移動したり、折りたたんだりすることが可能。インパネのディスプレイを操作することで、2列目と3列目シートを動かすこともできます。

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また、スマホ経由でウインドウが閉まっているかや、燃料の残量確認、エアコンの設定など、多様な機能を利用することが可能。新型ディスカバリーはSUVでありながらミニバンのような使い勝手を提供することで、よりファミリー層へアピールするランドローバー車になっています。

(塚田勝弘)

思わず「ジャケ買い」したくなる、イヴォーク・コンバーチブル【夏江紘実ちゃんの次のクルマ選び Vo.01】

自らハンドルを握ってドライブするのが趣味という、タレントの夏江紘実さん。

いまどき珍しい、真性のクルマ好き女子です。最近、中古のトヨタ・プレミオ(渋い……)をゲットして、ますます自動車にのめり込んでいるカエちゃんが、次の愛車にしたいのは……!?

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横浜某所に並ぶ2台のランドローバー。向かって右が、スタイリッシュかつ存在感のあるダイナミックなフォルムで「ラグジュアリー・コンパクトSUV」という独自のジャンルを確立したレンジローバー・イヴォーク。向かって左が、今回の注目モデル、イヴォークコンバーチブルです!

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手前がデビューしたばかりのイヴォークコンバーチブル。4シーターのSUVにして、オープンカーという、異色のクルマ。奥には、同朋ジャガーのSUV、F-PACEが見えます。

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イヴォークコンバーチブルは、オリジナルモデルの特長であるSUVとクーペの要素を融合させた流麗なデザインはそのままに、スイッチ操作ひとつでスピーディにルーフを開閉できるソフトトップを採用しました。

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じゃーん! タレントの夏江紘実さんです。現在ラジオパーソナリティとしても活躍中の、クルマ大好き女子です!!

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イヴォークコンバーチブルの内装を見て「ダイヤル式のシフトセレクターやタッチ式のインフォメーションなど、スイッチの凹凸が少なくて外観同様にとても洗練されていますね。シートやステアリングもレザー張りでセレブ感がプンプン漂っています」とのこと。

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リアシートにも座ってみました。

「あくまでフロントシート優先で、後ろは〝オマケ〞程度。……そう思っていたけれど、体全体がしっかり包まれる感じで安心感があります。これなら女子会ドライブでどのシートに座っても快適に過ごせそう」。

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トランクスペースもしっかり確保されます。

「ルーフが開閉する代わりに、トランクが狭くて使い物にならない……かと思いきや、意外と奥行きがある。これならゴルフバックもしっかり入れられます!」。

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イヴォークコンバーチブルのエンジンは、オールアルミの2L直4ターボ。軽量化されたボディと相まって力強い加速を堪能できます。9速ATの変速フィーリングもとても滑らかで、操縦安定性を高める4WDシステムとともにエンジンのパフォーマンスを引き出します。

※編集部注:エンジンスペックは最高出力177kW(240PS)/5500回転、最大トルク340Nm/1750回転です。

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イヴォークコンバーチブル、日本でのラインナップは、HSEダイナミック(765万円)の1グレードのみ。滑りやすい路面や下り坂でもステアリング操作のみで一定速度で低速走行できるオールテレイン・プログレス・コントロール・システムを標準装備。ステレオデジタルカメラを使った自動緊急ブレーキ、レーンデパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告)機能など安全装備も充実。展開式のロールオーバー・バーは万一車両が転倒した際に90㎜/秒で2本のアルミバーが飛び出し、乗員の頭部を保護します。

「夏江ちゃ〜ん、試乗車の準備ができましたよ」

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夏江ちゃんチームに割り当てられたイヴォークコンバーチブル。ブラックアウトされたグリルやフェンダー、ホイールとのコントラストがカッコいい、フェニックス・オレンジのボディカラーです。

※編集部注:撮影車のシートは「エボニー」、インテリアトリムは「グロスブラックストラータ」です。

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ちゃっかりドライバーズシートに座る夏江ちゃん。

「シートヒーター付きだから冬でも快適ですね。ステアリングはグリップが太めでスポーティな印象。メーターも見やすくスイッチは直感的に操作できます」。

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「シフトレバーが見当たらなくて一瞬焦りましたが、ダイヤル式なんですね。ダイヤルをクリックしながらシフトを操作するのって、とっても新鮮。停車時には、収納されるので、コクピットまわりがとてもスッキリとした印象を受けます」。

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エンジンは、スターターボタンを押してスタート。

「主張し過ぎず、ステアリングの脇に〝遠慮気味に〞付いているのが奥ゆかしくて好感を持てます。ちなみに、私の愛車、先代プレミオは昔ながらのキーを回してエンジンをかけるタイプです」。

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すばらしい開放感。「ルーフを閉じると〝背の高い2ドアクーペ〞といった雰囲気なのに、スイッチ操作ひとつで開放感たっぷりのオープンカーに変身するというギャップがたまりません。これってTPOに合わせてファッションをコーディネートするのと同じ感覚じゃないですか?」

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すっかりアゲアゲな夏江ちゃん。

「まだドライブしていないのに、スタイリングとインテリアの雰囲気にすっかり魅せられちゃいました。レコードやCDをパッケージのデザインだけで〝ジャケ買い〞する感じ!?」

では、ドライブに行きますか。

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助手席で試乗を楽しむ夏江ちゃん。

「オープンカーって、スピードを上げると盛大に風が車内に入り込んで、せっかくセットした髪がボサボサになる! ……と思ったけど、想像以上に髪が乱れないのにビックリ!」。

どうやらウィンド・ディフレクター(オプション)が効果を発揮しているみたいです。

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クローズド状態でも、スタイリッシュなイヴォークコンバーチブル。

「たとえば海沿いやワインディング、高原のリゾート地ではオープンにして、高速に乗ったら音楽や会話を楽しむためにルーフを閉じる。そんなふうに、ドライブするシチュエーションに合わせてスタイルを選べるのは魅力的。思わず振り返っちゃうほど、リヤビューもセクシーです」。

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あらゆる部分が電動仕掛けなのにルーフ開閉だけは手動で……なんて訳がありません。センターコンソールにあるスイッチを長押しすると、ウインドウが下がり、幌が自動で格納されます。

48km/h以下なら走行中でも21秒でフルオープンになり、一方、18秒でルーフを格納することもできます。

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オープン状態のイヴォークコンバーチブル。「カラッとした秋晴れの中、高原や海沿いをドライブしたら気持ちよさそう。でも、すれ違う対向車のドライバーや歩行者の注目度が半端ないので、ヘアスタイルやファッションにも気を遣わなきゃ」と、いつの間にか、オーナー気分の夏江ちゃん。

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「ワタシのクルマ〜」と、すっかり気に入った様子。「もう、このまま乗って帰りたい」。

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「こんなクルマが自分のものだったらなぁ……」短い逢瀬は終わり、帰路に就きます。

「イヴォークコンバーチブルって、ルーフを開けるだけで別世界に連れて行ってくれるクルマだね」と夏江ちゃん

いつか、オーナーになる日を夢見るのでした……。

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■夏江紘実(かえ ひろみ)

グラビアやイベントのほか、ラジオでも大活躍中の紘実チャン。FM NACK5「The Nutty Radio Showおに魂(毎週水曜20:00〜23:00)」では話題沸騰の古坂大魔王の相方を務める。ラジオ日本「Hello! I,Radio(毎週金曜9:00〜11:00)」も好評オンエアー中。木目パネルが似合う国産4ドアセダンをこよなく愛し、愛車は中古の先代トヨタプレミオをチョイス。購入後9ヶ月で走行距離が2万㎞を超えるほどのドライブ好きで、道の駅巡りにもハマっている。

(文:湯目由明/モデル:夏江紘実/ヘア&メイク:東なつみ/写真:ダン・アオキ)

【関連リンク】

ランドローバー
http://www.landrover.co.jp/

夏江紘実

http://ameblo.jp/6363117/

ギネス記録となるレゴ製ステージで、新型ランドローバー・ディスカバリーがワールドプレミア

すでにアナウンスされていたジャガー・ランドローバー社の新型SUV「DISCOVERY(ディスカバリー)」がパリモーターショーで披露されましたが、その前にワールドプレミアされたのは新型ディスカバリーが生産される英国ソリハル工場近くに用意された特設会場。

SOLIHULL, ENGLAND - SEPTEMBER 27: Bear Grylls poses as he places the final piece on a Lego structure of Tower Bridge, during the launch of Land Rover's 'New Discovery' at Packington Hall on September 27, 2016 in Solihull, England. Land Rover revealed their brand new Discovery with the help of ambassadors Zara Phillips, Bear Grylls and Sir Ben Ainslie against the backdrop of the replica of London’s Tower Bridge, made entirely from Lego. The structure broke the Guinness World Record for the greatest number of Lego bricks used in a sculpture with over 5.8 million pieces. (Photo by Dan Kitwood/Getty Images for Land Rover) *** Local Caption *** Bear Grylls

そのステージは、レゴブロックで高さ13mのロンドンの観光名所タワー・ブリッジが製作されました。ギネス世界新記録を樹立したということですから、新型ディスカバリーのお披露目に花を添えるド派手なデビューイベントになったようです。

制作されたタワー・ブリッジは、これまでのギネス世界記録よりも47万646個多い580万5846個ものレゴブロックを使って制作されたもので、ディスカバリーもロゴブロック製かと思ってしまうほど精巧にできています。

使用した全てのレゴブロックを一列に並べると、その距離は200マイルにもおよび、ロンドンのタワー・ブリッジからパリまでの距離に相当するといい、パリモーターショーでも披露された新型ディスカバリーとの凝った仕掛けには感心させられます。

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このレゴブロック製のタワー・ブリッジは、英国で唯一のレゴ認定プロ・ビルダーであるダンカン・ティットマーシュ氏と彼の専門チームが、5か月間かけて完成させたものだそうです。

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このタワー・ブリッジと新型ディスカバリーの披露はドラマチックな演出だったようで、英国の冒険家ベア・グリルス氏が、巨大なレゴブロック製タワー・ブリッジの上部から降り立ち、同車の近くに出現。

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そして最後に、ランドローバーBARのプリンシパルであるベン・エインズリー卿(女王エリザベス2世陛下とエディンバラ公爵殿下(フィリップ王配殿下)の2人目の孫)が、セーリング・チームのメンバーを率いて新型ディスカバリーをドライブし、タワー・ブリッジの下に設けた水深900mmの水場を移動しながら登場。

この際、新型ディスカバリーは、18万6500個のレゴブロックで精巧に作られた来年アメリカズカップに挑戦する「ランドローバーBAR」のボートを牽引し、同車の多用途性も披露されました。

(塚田勝弘)

見えた!ランドローバー ディスカバリー、次世代型の攻撃的フロントマスク

ランドローバー『ディスカバリー』次世代型と思われるプロトタイプが、フロントマスクも露わに姿を見せました。

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その姿は2014年のニューヨークオートショーで公開された、「ディスカバリー ビジョン コンセプト」を彷彿とさせる、薄くシャープなヘッドライト、フロントバンパー左右の縦に口を開けるエアインテークなど、アグレッシブなフロントマスクが特徴です。

また、リアコンビランプはサイドに回り込む横型デザインに変更されているようです。

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次世代型では、レンジローバー・スポーツ同様の軽量アーキテクチャーを採用、大幅な軽量化が図られます。

パワートレインは、2リットル直列4気筒エンジン、3リットルV型6気筒エンジン他をラインナップ予定で、2017年内のワールドプレミアが予想されています。

(APOLLO)

7人乗りフルサイズSUVの新型LANDROVER DISCOVERY(ランドローバー・ディスカバリー)がフォトデビュー!

現在、DISCOVERY(ディスカバリー)の名を冠するモデルは、4代目であるランドローバー・ディスカバリー4、そしてフリーランダー2の後継的モデルでもあるディスカバリー・スポーツの2モデルが販売されています。

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最近のランドローバー、レンジローバー各モデルは、デザインアイコン的な存在であるレンジローバー・イヴォークを筆頭に最新世代にふさわしいエクステリアが与えられているだけに、現行ディスカバリー4の次期モデルがどうなるか気になるところ。

2016年9月6日、9月28日のワールドプレミアに先駆けて次期DISCOVERY(ディスカバリー)の2枚の写真が公開されました。

7人定員のフルサイズSUVと定義する新型ディスカバリーは、飽くなき冒険心と英国らしさを兼ね備え、ランドローバーが掲げる「Above and Beyond」の精神を具現化したモデルとのこと。

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ランドローバーのチーフデザインオフィサーであるジェリー・マクガバン氏は

「新型DISCOVERYはラージ SUVを再定義するモデルになります。デザインチームとエンジニアリングチームは、羨望のまなざしを受けるようなデザイン、究極の多用途性を有する高性能なプレミアムSUVを開発するためにDISCOVERYのDNAに変革をもたらしました」

とデザイン面での大幅な進化を示唆しています。

今回公開された2枚の写真を見ると、歴代モデルよりもAピラーが内側に絞り込まれているほか、コンパクトでスマートなフロントグリルなどによりかなり洗練されたスタイルになっているのがうかがえます。

ディスカバリーの特徴といえる太くて力強さを感じさせるCピラーや左右非対称デザインのテールゲートなどが踏襲されるか注目ですが、スクープ写真などを見る限りでは、サイドウインドウグラフィックは踏襲、リヤゲートはオーソドックスなものになりそう。

いずれにしても歴代4モデルよりもかなりスタイリッシュになることは間違いでしょう。

(塚田勝弘)

ディスカバリースポーツが最新のインフォテイメントシステム「InControl Touch Pro」を標準化

ランドローバーのディスカバリースポーツが2017年モデルに移行し、2016年8月26日から受注を開始しています。

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ディスカバリースポーツの美点は、ハンドリングと乗り心地の高いバランス、5人乗りのほか、7人乗りも設定可能な点などが挙げられます。日本導入時、DVDナビだったのが物足りない点でしたが、受注を開始した最新の2017年モデルには待望の「InControl Touch Pro」 が標準装備となりました。

日本では、ジャガーXFから初めて導入された最新の車載インフォテイメントシステムである「InControl Touch Pro」は、10.2インチの大型画面を用意し、ナビやオーディオ、ハンズフリーなどをタッチコントロールすることができます。

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他にも2017年モデルには、ドライバーがペダル操作をせずにステアリング操作のみでトラクションを最適化して車両を一定の速度(1.8km/h〜30km/h)で走行できる「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」や、「オートマチック・ハイビーム・アシスト」といったドライバー支援システムも標準装備されています。

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さらに、内外装の魅力をさらに引き立てる「グラファイトパック」や「ダイナミックパック」などのオプションパックを用意しているほか、ボディカラーの新色として「シリコン・シルバー」、「ファラロン・ブラック」、「カルパチアン・グレイ」、「アルバ」を追加。全16色の充実のカラーバリエーションはランドローバーらしい魅力といえそう。

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価格は「DISCOVERY SPORT SE」が510万円、「DISCOVERY SPORT HSE」が599万8000円、「DISCOVERY SPORT HSE LUXURY」が723万円となっています。

(塚田勝弘)

ジャガー・ランドローバーが100台以上のコネクテッド自律運転車両を投入して目指す世界とは?

オンロードだけでなく、オフロードでの自動運転技術の開発を推進しているジャガー・ランドローバー。

今後4年間、「コネクテッド自律運転車両(CAV:Connected Autonomous Vehicle)」の技術開発とテストに、100台を超える研究用車両を活用する計画を明らかにしました。

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2016年後半にも本社コベントリーとソリハル周辺の高速道路と市街地に設けられた41マイル(約65km)の新しいテスト用ルートを、研究用車両で走行させる予定だそうです。

初期段階では、車車間通信と、車両とインフラ間の路車間通信を使い、車両間の相互通信はもちろん、道路沿いの標識、道路情報掲示板、信号との通信を可能にするというもの。

将来的には車両間のデータを共有し、複数のコネクテッド・カーが連携し合うことで、車線変更や交差点の通行をより容易に、安全にするとしています。

具体的な技術として「ROADWORK ASSIST(ロードワーク・アシスト)」を搭載。

前向きに設置されたステレオカメラを使い、前方道路の3Dビューを生成し、高度な画像処理ソフトウエアと連携させることで、コーンや障害物を認識することが可能。

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同システムにより、車両が道路工事の開始地点に接近していることを検知し、込み入った建設現場や一方通行道路があることを知らせます。わずかな力でステアリング操作をアシストし、ドライバーが車線中央を走行し続けることができるようにサポートするものです。

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また、無線信号を使用し、車両間で関連データを送受信するデバイスをテストする研究プロジェクトの一環である「OVER THE HORIZON WARNING(視野外警告)」も実施されます。

車両が独立して通信し、ドライバーと自律運転車両に見通しが悪く、目視できない場所にある危険や障害物を警告。

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ほかにも、車両を減速か停止させることで、ほかの車両に危険が生じる場合、付近の車両に「Hazard Ahead(前方危険)」警告を送信する機能も搭載されます。

また、コネクテッド技術を搭載した緊急車両が周囲の車両と通信し、ドライバーが警告灯やサイレンに気が付くよりも先に、緊急車両に搭載されたデバイスがその接近を配信する機能なども開発項目に入っています。

これらが実現すると完全自動運転車両も現実味を帯びてくるように感じさせますが、手動運転車両、部分自動運転車両、完全自動運転車両の混在期間をどう運用していくかなど、課題は山積しているのは間違いないでしょう。

(塚田勝弘)

【関連記事】

ジャガー・ランドローバーはあらゆるオフロードを走破できる「オールテレイン自律運転技術」を目指す
http://clicccar.com/?p=389415

あらゆるオフロードを走破できる「オールテレイン自律運転技術」を目指すジャガー・ランドローバー

メルセデス・ベンツが最新のEクラスに一歩進んだ部分自動運転技術を投入するなど、まだ一部とはいえ市販車に自動運転技術が採用され始めています。

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先日、ジャガー・ランドローバーが「オールテレイン自律運転技術」のデモンストレーションを実施しました。

世界初のオフロードのデモンストレーションとして、2台のレンジローバー・スポーツを使用し、専用狭域通信技術(DSRC:Dedicated Short Range Communications)で接続される「OFF-ROAD CONNECTED CONVOY(オフロード・コネクテッド・コンボイ)」が行われました。

2台のレンジローバー・スポーツは、「無線車両間(V2V:vehicle-to-vehicle)通信システム」を活用し、車両位置、空転などの情報に加えて、すでに実用化されている「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」と「テレイン・レスポンス」の設定を2台で瞬時に共有するそうです。

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数百万ポンド(約数億円)規模の予算を投じた「AUTONOMOUS ALL-TERRAIN DRIVING(オールテレイン自律運転)」研究プロジェクトは、あらゆるオンロードやオフロード環境、どんな天候条件においても車両が自動的に走行可能となることを目指しているプロジェクトで、ランドローバーを抱える同社らしい試み。

ジャガー・ランドローバー社では、高度な自律運転技術や完全自動運転技術の適用を舗装路のみに限定するのではなく、オフロードなどの脇道に入ったとしても、継続的にサポートしていきたいと考えているそうです。

日本の道路環境だとあまり必要性を感じさせませんが、世界には多様な「道」がありますし、ドライバーをサポートするという意味では悪路や悪天候下でこそ大切な技術ともいえそう。

目指しているのはオフロードなどの悪路だけでなく、コーンや一方通行表示のある工事中の道路をはじめ、雪で覆われた山道、ぬかるんだ林道でも、ドライバーと自律運転車両の両方がこの先進技術を使用できるようになると想定。

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もし、ドライバーが前方の障害物や危険にどのように対処すればよいかわからない場合でも、車両に制御させることが可能になるそうです。

オールテレイン自律運転能力を実現するため、同社では未来の自律運転車両の「目」として機能する次世代のセンシング技術を開発。

ドライバーよりも優れた視覚を有するセンサーは常時作動し、どのような路面でも車両が車両自身で考え、最適なルート選択をする高度な人工知能を車両にもたせることができるようになるとのことです。

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自律走行などの技術は、軍事を含むロボットなどで採用されていますが、同社が開発している「SURFACE IDENTIFICATION AND 3D PATH SENSING(路面識別および3D道路センシング)」研究では、カメラ、超音波、レーダーおよびLIDAR(ライダー)センサーを組み合わせ、車両に360度の視界を提供。非常に高精度なセンサーを搭載し、雨天時や降雪時でも路面特性からタイヤ幅まで判断し、ルート設定をすることができます。

(塚田勝弘)

ジャガー・ランドローバーがクラシックカーの試乗、購入が可能な拠点を設置へ

2015年4月〜2016年3月期に、初めて世界販売台数50万台を突破したジャガー・ランドローバー。現在はインドのタタ傘下とはいえ、英国を代表する伝統ある自動車ブランドだけに数多くの名車を世に送り出してきました。

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好調なセールスを支えているのは、F-PACEなどの新車ラッシュによるものが大きいでしょうが、一方で近年、注力しているのはクラシックカー・ビジネス。

750万ポンド(約10億4,250万円)を投じて、クラシックカーの販売をはじめ、レストア、パーツの供給、ドライビング・エクスペリエンスの提供を担うジャガー・ランドローバー・クラシックのための土地を英国コベントリーに取得し、新たに本部を開設するそうです。

オープンは2017年初頭の予定で、場所は2,000万ポンド(約27億8,000万円)を投資してコベントリーに新設された「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」のテクニカル・センターの近く。

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なお、「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」は、ビスポークオーダーをはじめ、「SVR」などのハイパフォーマンスモデルなどを生み出すジャガー・ランドローバーのスペシャリティ軍団。

ハイパフォーマンスモデルを生み出す部門とクラシックカーを扱う部門が隣接するとは、現在の同社を象徴する戦略と言えそうです。

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拡張されたジャガー・ランドローバー・クラシックの拠点では、ジャガーとランドローバーの2ブランドの貴重な歴史的モデルのコレクションの保管およびメンテナンスを担います。

またユーザーは、製造された当時を再現、レストアされたジャガーおよびランドローバーのクラシックカーを見たり、購入したりできるだけでなく、実際に走行体験することができるようになるそうです。

(塚田勝弘)

クーペSUV戦争勃発!? ランドローバーが新型モデルで市場に参入

BMW『X6』に続いてメルセデス・ベンツ『GLEクーペ』が登場し、熱くなってきた「プレミアム・クーペSUV」市場。キング・オブ・SUVの「ランドローバー」も参入することが確実となりました。

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コードネーム「L560」と呼ばれるこのプロトタイプは、ジャガー『F-PACE』からアーキテクチャーを始め、多くのコンポーネントを共有するといわれ、生産モデルには「レンジローバー・スポーツ・クーペ」の名称が与えられる可能性が高いようです。

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パワーユニットは、3リットルV型6気筒及びV型8気筒エンジンのほか、最大570psを発揮する5リットルV型8気筒スーパーチャージャーが期待されているだけでなく、レンジローバー初となる、EVモデルもラインナップされる可能性があるようです。

乗車定員がライバル「X6」や「GLEクーペ」の5名と異なり、4名の超贅沢SUV(オプションで5名の選択可)となることも興味深いといえます。

(APOLLO)

ランドローバー「ディスカバリー・スポーツ」の100台限定車は+2シートが標準装備

スポーティな走りと良好な乗り心地のバランスは、兄弟車である「レンジローバー・イヴォーク」よりも上かもと思わされるのが、ディスカバリー・スポーツの魅力です。

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2016年6月1日から100台限定で発売された「DISCOVERY SPORT 7 Plus Special Edition」は「HSE」がベース。

ディスカバリー・スポーツの特徴ひとつである7人乗車が可能な「5+2シート」が標準装備され、乗車人数や荷物の量に応じて2〜7人まで調整可能で、ラゲッジスペースは194Lから最大1698Lまで拡大します。

高めの位置にあるサードシートは、足元、頭上の開口スペースも限られているため、身長171cmの筆者の場合だとまず乗り込むのにも降りるのにも少し苦労しますが、チャイルドシートを卒業した140〜150cmくらいの子どもや小柄な方なら乗り降りも含めて実用になるでしょう。

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「DISCOVERY SPORT 7 Plus Special Edition」の内装は、「シーラス・グレインド・レザーシート」か「アーモンド・グレインド・レザーシート」から選択が可能で、ヘッドライニングにはエボニーを採用。

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装備では、ふたつの充電対応USBポートをフロントシートに備え、2列目には8インチのスクリーンで映画などが鑑賞できる「リヤシート・エンターテイメント・システム」が搭載されています。

安全装備では、自動緊急ブレーキ、「レーンデパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告)」、「オートマチック・ハイビーム・ アシスト」などからなる「ドライバーアシスト・プラスパック」も用意。

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ボディカラーは、「サントリーニ・ブラック(限定50台)」と「コリス・グレイ(限定50台)」の2色展開で、ブラック仕上げのフロントグリル、フェンダーベント、19インチ「スタイル521・アロイホイール」などによって精悍な外観がより引き立てられています。

また、「コリス・グレイ」にのみルーフとピラーが「サントリーニ・ブラック」仕上げの「ブラック・コントラストルーフ」が装着されます。

「DISCOVERY SPORT 7 Plus Special Edition」の価格は、「サントリーニ・ブラック」が649万円、「コリス・グレイ」が649万円で、各色50台限定です。

(塚田勝弘)

ディスカバリー・スポーツに「忘れ物を防止する」新機能が追加!

クルマに乗ろうとしたら、スマホや財布などの身の回りの品を忘れたことに気づいて、家やオフィスに戻ったことありませんか?

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ランドローバーが採用するユニークな装備は、身の回りの品の置き忘れを防ぐというサービス。

プレミアムコンパクトSUVの「ディスカバリー・スポーツ」の2017年モデルに、Tile社の最先端トラッキング・アプリを世界で初めて搭載する機能で、残念ながら日本導入は未定だそうですが、同車のオーナーは身の回り品の置き忘れなどが今後なくなるそうですからどんな装備なのか気になるところです。

この新機能は、身の回り品の場所を追跡できる小さなBluetoothトラッカー、Tileタグを取り付けて使用します。これにより、財布の置き忘れやバッグが見つからないといったことがなくなるそうです。

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先日、試乗会後にカメラを試乗車に置き忘れて、電話をいただくという失態を犯した私もこのアプリをインストールした同車に乗っていれば、会場を後にする前に駐車場で気がつき防げたかも。

「人は1日のうち平均15分を身の回り品の探し物に時間を費やしている」という英国での調査結果があるそうですが、このユニークな車載アプリにより、その時間の無駄をなくすことができます。

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使い方は、中央のタッチスクリーンを使ってアプリを起動、特定のアイテムが車内にないことがわかるとアラートが通知され、最後にあった場所を画面上で確認することもできます。

また、車両のタッチスクリーンを利用して「必須アイテム」のリストを作成し、アプリを起動するたびに、これらのアイテムを確認することができます。

さらに、車内でアイテムを紛失してしまった場合は、Tileタグの90デシベルのアラーム音を鳴らすことで、探しやすくすることもできます。

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ジャガー・ランドローバーと提携したTile社の最初の製品は、社名と同じ「Tile(タイル)」と呼ばれる製品で、置き忘れや紛失してしまったアイテムを見つけるのに役立つ小型のBluetoothトラッカーおよびコンパニオン・アプリをリリースしています。

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消費者向けにつくられたTileは、大切な身の回り品(例えば鍵、カバン、貴重品、車など)の追跡方法を提供し、世界中のコミュニティに対して個人レベルでの検索を助けているそう。

すでに200以上の国や地域のメンバーからなるグローバル・コミュニティがサポートしています。

(塚田勝弘)【関連記事】

■360度の動画でバーチャル試乗ができるアプリ「ジャガー・ランドローバー・バーチャル・ドライブ」
http://clicccar.com/?p=370159

360度の動画でバーチャル試乗ができるスマホアプリ「ジャガー・ランドローバー・バーチャル・ドライブ」

ジャガーの正規ディーラーで展開されている「ジャガー・バーチャル・ドライブ」は、アンバサダーの錦織 圭選手が運転するジャガーXEのドライビング体験などができます。

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こうしたバーチャル・ドライブを積極的に提供しているジャガー・ランドローバーから、iOS向けのアプリ「ジャガー・ランドローバー・バーチャル・ドライブ」の提供が開始されました。

冒頭で紹介したように、ジャガー・ランドローバー・ジャパンでは、昨年6月から、ヘッドマウントディスプレイを活用した日本初(同社調べ)のバーチャル試乗体験システム「ジャガー・バーチャル・ドライブ」、「ランドローバー・バーチャル・ドライブ」を全国の正規販売ディーラーネットワークに導入済み。

今回、提供が開始されたiOSアプリ「ジャガー・ランドローバー・バーチャル・ドライブ」により、店頭でしか体感することができなかったコンテンツが、iOSデバイス(iPhone、iPad 、iPod touch)でも楽しむことが可能になりました。

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アプリをインストールすると、臨場感あふれる360度全方位の走行動画も追従して視点が変わり、あらゆる場所で臨場感溢れる試乗体験ができます。

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リリース時に用意されているコンテンツは、先述した錦織圭選手とのバーチャル・ドライブが体験できるジャガーXEをはじめ、オフロードコースを舞台にインストラクターの解説付きで、深い水溜りや急勾配の坂道といった悪路を走行する最上級SUVランドローバーのコンテンツなど計4車種。

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ほかにも、限定コンテンツとして、昨年9月にフルモデルチェンジを受けた新型ジャガーXFと、映画『007スペクター』に登場していたジャガーのコンセプト・モデル「C-X75」もあります。

この限定コンテンツは、全国のジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売ディーラーネットワークに来店すると入手できるシリアルナンバーを入力するとダウンロードが可能になります。

今後も対応車種や限定コンテンツを拡充していくそうですが、モノは試しで迫力満点のバーチャル・ドライブをスマホなどで体感してみてはいかがでしょうか?

[アプリ概要]

アプリ名:ジャガー・ランドローバー・バーチャル・ドライブ
対応機種:iOS8.0以降
価格:無料
ダウンロードはこちら

(塚田勝弘)

ジャガー・ランドローバーが目指す「手動運転と自動運転が選択できること」は当たり前?

ジャガー・ランドローバーがオランダのアムステルダム市内において、ヨーロッパ各国の運輸大臣に「ハンズフリー」運転などを含む高度な自動運転車両技術を披露したそうです。

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同時に、28の加盟国が欧州閣僚理事会の会議に集い、自動運転車両に関連する試験、販売、義務の適法性について、法律および技術面での標準化と調和を図ることの重要性について会合がもたれ、自動運転車両技術の標準化と調和に関する欧州の計画への支持も表明しています。

ジャガー・ランドローバーのリサーチ&テクノロジー担当ディレクターであるウルフガング・エップル氏は「私たちは力を合わせてこの自動運転技術に取り組んでいます。これらの技術を実現させるには、業界全体で自動車メーカー、通信端末事業者、沿道インフラシステム事業者の間に共通したアプローチを定める必要があります」とコメント。

これは、ヨーロッパだけでなく自動運転を実現するには欠かせないアプローチですが、自動運転といってもすぐに完全手放しになるのではなく、いくつかの段階を踏んでいく必要があります。

「レベル1」や「フェーズ1」など官民含めた業界用語で言われていますが、手動運転車両(手動運転者)と自動運転車両(自動運転者)が混在するだけでなく、部分自動運転車と完全自動運転車、完全手動運転車が混在するのは間違いないでしょう。

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なお、ジャガー・ランドローバーのビジョンは、「手動運転と自動運転を選択可能にすること」。これは、運転することはこれからも楽しくあり続けるという、哲学ともいえるポリシーに基づくものです。当たり前といえば当たり前ですが、自動車メーカーはおそらくこうしたポリシーを貫きそうですが、GoogleなどのIT系がこうした思考を持っているか興味があります。

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さらに、同社では「ドライバーは車両による自動運転を選択するか、または調整可能なインテリジェントシステムを通じて、より積極的に運転に関わるかを選択できる」としています。

こうなると気になるのが、多様な運転状態にあるクルマが同じ道路環境下に混在することで、事故への備えも含めて事故の責任をどうするかなど、複雑な問題を解決する策を生み出せるかという点。

ジャガーランドローバーでは、自動運転を実現する多くのセンサーとADAS技術(先進運転支援システム)によってドライバーの管理のもとで車両はより安全な移動手段となりますとしていますが、自動運転と手動運転が混在する中で安全を確保できるのでしょうか。現在の公道実験は、まだまだサンプルとしては少なすぎるからです。

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なお、同社のインテリジェント車両は、ライバルと同じく今後10年の間に実用化される見込みとしていて、今年はこれらの技術を実際の道路環境でテストしていく予定とアナウンスしています。

(塚田勝弘)

1948年生まれのランドローバー・シリーズ1を25台レストアして販売!

28回目を迎えたヒストリックカーのイベント「テクノ クラシカ エッセン」が今年も開催され、ランドローバーからは(Series I/シリーズⅠ)が出展されました。

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シリーズⅠは1948年に初披露され、民生用だけでなく軍用としても活躍。今回レストアされたシリーズⅠはなんと25台。

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これらの車輌は博物館にズラリと展示されるのではなく、「Rebornイニシアチブ」を掲げ、ランドローバー・クラシックから直接購入できるというから驚きです。買えるんですね!

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どうやって25台かき集めたのか気になりますが、ランドローバー・クラシックの専門チームが長年の経験を活かし、ランドローバーのグローバル・ネットワークから25台分のシリーズ1のシャーシを確認し、1948年当時の製造されていた仕様に沿って完全にレストア。

正真正銘のランドローバー車であることを保持するために、ランドローバー・クラシックのパーツのみが採用されているそうです。

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さらに、「ライトグリーン」、「ブロンズグリーン」、「RAFブルー」、「ドーブグレイ」、「ポピーレッド」という生産当時の5色から選択が可能というこだわりよう。

また、英国ソリハル工場にある初代ディフェンダーの製造センターに、ランドローバーの新しいクラシック・ワークショップが設けられ、この希少なシリーズⅠのレストア工程を最初から最後まで見学できるそうです。

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イギリス、そしてランドローバーのクルマ文化の奥深さを感じさせるシリーズⅠのレストア、そして販売。

日本でもこうした販売がされれば話題を集めそうですが、旧い車ほど税金が高くなる現状では、根付きそうにはないでしょうか…

(塚田勝弘)

ランドローバー、ディスカバリースポーツに究極の「SVR」追加か!?

ランドローバーのミドルクラス・クロスオーバーSUV「ディスカバリースポーツ」に、ハイチューンバージョンとなる「SVR」が設定される可能性が高い事が分かりました。

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撮影されたスパイショット、昨年のフランクフルトモーターショーで公開された「ディスカバリー スポーツ HSE Dynamic Lux」を思い出させるフロントバンパー及びエアダクトが見えますが、情報によると「レンジローバー スポーツ」にも存在する、高性能モデル「SVR」を冠したモデルだということです。

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パワーユニットは2リットル直列4気筒ターボエンジンで、最高馬力は390psを発揮します。ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力視されています。

(APOLLO)

2016年3月に過去最高の822台を記録したジャガー・ランドローバー・ジャパンが正規ディーラーサイトを開設

世界的に絶好調といえる販売拡大を続けるジャガー・ランドローバー。

2014年の新車販売台数は46万2678台、昨年は48万7065台で、高級ブランドに関わらず年々規模を拡大しています。

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いまや、インドのタタ・グループの稼ぎ頭になっているという一部報道もありますから、フォード傘下をはずれてから独自性に磨きをかけ支持されているのは、価格帯こそ異なりますが、ボルボ、マツダなどとの共通点も感じさせます。

2016年3月に過去最高の822台を記録したジャガー・ランドローバー・ジャパン。

1カ月で822台というと少ないように思えますが、最廉価でも500万円を切る程度で、上は3000万円に迫る品揃えとなっているジャガー・ランドローバーの各モデルですから3月は最も売れる月とはいえ、かなりの台数。

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この台数は、2008年のジャガー・ランドローバー・ジャパン設立以来、3月単体としては過去最高となるもので、ジャガー車348台、ランドローバー車474 台という内訳。

そこで、今後のラインアップ拡大、そしてさらなる成長と飛躍を目指し、ジャガー・ランドローバー正規ディーラー採用サイトを新たに開設しました。

さらに、全国の44拠点で展開するジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売ディーラーネットワークの積極的な従業員募集が開始されています。

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このサイトでは、現場で活躍する社員インタビューを通じてディーラーでの仕事内容を知るコンテンツをはじめ、ブランドの歴史を紹介するコンテンツや、ジャガー・ランドローバー・アカデミーが実施している各種トレーニングプログラムなどがわかりやすく紹介されています。

ジャガー、ランドローバーそれぞれのホームページのトップ画面からリンクされた採用サイトでは、現在募集を行われている正規ディーラーの募集要項を確認し、直接定型フォームに必要事項を入力するだけで希望の職種にエントリーが可能だそうです。

公式サイト:ジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売ディーラーネットワーク

(塚田勝弘)