2015年4月〜2016年3月期に、初めて世界販売台数50万台を突破したジャガー・ランドローバー。現在はインドのタタ傘下とはいえ、英国を代表する伝統ある自動車ブランドだけに数多くの名車を世に送り出してきました。
好調なセールスを支えているのは、F-PACEなどの新車ラッシュによるものが大きいでしょうが、一方で近年、注力しているのはクラシックカー・ビジネス。
750万ポンド(約10億4,250万円)を投じて、クラシックカーの販売をはじめ、レストア、パーツの供給、ドライビング・エクスペリエンスの提供を担うジャガー・ランドローバー・クラシックのための土地を英国コベントリーに取得し、新たに本部を開設するそうです。
オープンは2017年初頭の予定で、場所は2,000万ポンド(約27億8,000万円)を投資してコベントリーに新設された「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」のテクニカル・センターの近く。
なお、「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」は、ビスポークオーダーをはじめ、「SVR」などのハイパフォーマンスモデルなどを生み出すジャガー・ランドローバーのスペシャリティ軍団。
ハイパフォーマンスモデルを生み出す部門とクラシックカーを扱う部門が隣接するとは、現在の同社を象徴する戦略と言えそうです。
拡張されたジャガー・ランドローバー・クラシックの拠点では、ジャガーとランドローバーの2ブランドの貴重な歴史的モデルのコレクションの保管およびメンテナンスを担います。
またユーザーは、製造された当時を再現、レストアされたジャガーおよびランドローバーのクラシックカーを見たり、購入したりできるだけでなく、実際に走行体験することができるようになるそうです。
(塚田勝弘)