Motor Fan's YEAR 2016

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パナメーラの新モデル「スポーツツーリスモ」、詳細レポート&レンダリングCG決定版!

ポルシェの4ドアサルーン「パナメーラ」の派生モデルであり、初のワゴンとなる「パナメーラ スポーツツーリスモ」の詳細レポートとレンダリングCGを入手しました。

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レポートによれば、「MSB」新プラットフォームが採用されるボディは、「パナメーラ」のルーフを延長するとともに、Cピラーを立たせて後席の居住空間をアップ。

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写真のノーマルのパナメーラよりも利便性を持ち、ラゲッジルームは最大1300から1340リットルと、ライバルのメルセデスベンツ「CLSシューティング ブレーク」に劣るものの、スポーツカーとしては十分過ぎる荷室容量といえます。

パワートレインは、470psを発揮する2.9リットルV型6気筒ツインターボ+電気モーター「Eハイブリッド」を筆頭に、540psを発揮する4リットルV型8気筒ツインターボ、4リットルV型8気筒ターボディーゼルなどのラインナップが予想されます。

ワールドプレミアは、当初の予定から遅れ2017年秋頃になりそうで、日本発売予想価格は1200万円台後半と見られます。

(APOLLO)

次なるSUV戦略はどうなる? ポルシェ、ベイビー・マカン計画の中止と次の一手

欧州エージェントから、ポルシェに関する新たなニュースが予想CGとともに届きました。

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ポルシェでは、「カイエン」「マカン」に続くエントリーモデルとなるクロスオーバーSUV「マジュン」(仮名)計画が噂されていましたが、ここにきてその開発が中止された可能性が高いようです。

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しかし、「カイエン」から始まるSUVの成功は見逃せず、「クーペSUV」など新たなクロスオーバーSUVモデルのプロジェクトが進んでいる事は間違いないなさそうだといいます。

今回送られて来た予想CGは、ヘッドライトデザインが最新世代のLEDライトに変わっているほかは、バンパーのエアインテーク、リアコンビランプなどのデザインはかなり「マカン」に寄ったデザインが予想されます。

パワートレインは、ベースグレードで1.5リットル直列4気筒ターボと見られ、価格的には、大きく「マカン」を下回ることはないと予想されています。

噂される「クーペSUV」との関連など、続報が入り次第、お伝えして行きます。

(APOLLO)

見えた新デザイン!これがポルシェ911 GT3改良新型だ

ポルシェ911のハードコアモデル『911 GT3』改良型が、擬装を軽くしたボディでニュルブルクリンク北コースで高速テストに現れました。

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現行モデルと比較すると、フロントバンパーのLEDウィンカー、エアインテーク、リアコンビランプが新デザインになっているほか、リアウィングやリアバンパーの形状もリフレッシュされているのが確認出来ました。

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ハイライトはその心臓部。3.8リットル自然吸気フラット6を搭載し、最高馬力475ps/8250rpmを叩き出します。0-100km/h加速は3.5秒以下、最高速度は315km/hのパフォーマンスが予想されています。

さらに現行911GT3で廃止にされたMTモデルが、この改良型で復活することも話題となっています。

ワールドプレミアは2017年春が予想されています。

(APOLLO)

待ってろ、テスラ!ポルシェ初のEV、年間販売目標2万台!?

ポルシェがフランクフルト・モーターショー15で公開した「ミッションE」。

このモデルは2020年末の市販化を目指す同社初のピュアEVで、テスラの「モデルS」などに対抗する4ドアスポーツサルーンとなっています。

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独自動車誌の情報によると、ポルシェでは同モデルの販売目標台数を2万台/年に置いているそうで、昨年の全世界におけるポルシェ911の販売台数が3万台強だったことを考えると、かなり強気の数字と言えそうです。

メカニズム的には、ル・マン24時間レースで優勝した「919ハイブリッド」の電動パワートレイン技術を応用しているそうで、最高出力は600ps超と強力。

0-100km/h加速を3.5秒以下でこなしながらも、満充電で500km以上の航続距離(欧州試験モード)を達成しているそうです。

ちなみにテスラの急速充電システム「スーパーチャージャー」の場合、30分の充電で約270km走行できるのに対して、「ミッションE」では専用開発のチャージャーシステム(800V)により15分間で80%の充電が可能で、約400km走行できるとか。

ポルシェによると、「ミッションE」のプラットフォームは様々なモデルに活用できるとしており、718系ボクスターのEVやPHVを計画しているとの噂もあるようです。

VWをはじめ、BMW、メルセデスベンツなどが電動化に舵をきるなか、VWグループのポルシェにおいても、EVがバリエーションに加わることは確実とみてよさそうです。

Avanti Yasunori・画像:Porsche)

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【関連リンク】

Porsche Concept Study Mission E.
http://www.porsche.com/microsite/mission-e/international.aspx

ついにミッドシップへと進化!2017年モデルのポルシェ911 RSR発表

ポルシェが、2017年のモータースポーツシーンにおいてLM-GTEカテゴリーに投入する新型911 RSRを発表しています。

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エンジンは排気量4000ccの水平対向6気筒。ボア102mm、ストローク81.5mmという超ショートストロークで、レーシングエンジンらしく重心を下げつつ油圧も確保できるドライサンプ方式。リストリクターによって変わりますが、最高出力は375kW(510PS)と発表されています。

主戦場となるWEC(世界耐久選手権)やアメリカIMSAシリーズでは、LMP1などプロトタイプと混走になりますが、その対策として「コリジョン・アボイド・システム」と呼ばれるレーダーサポートによる衝突警告システムを装備。夜間にも高速のLMPプロトタイプを早期に検知して接触を回避するという、レース仕様のプリクラッシュセーフティシステムが導入されているのがニュースのひとつ。

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2017年モデルの911 RSRにおけるトピックスは、それだけではありません。市販車の911ではリヤエンジンであることがアイデンティティとなっていますが、このレーシングマシンはエンジンをミッドシップに搭載したのです。こうしてエンジン位置を動かしたことによるメリットは、後ろ姿で確認できる立派なリヤディフューザーが生み出すであろう空力性能など多岐にわたると想像されます。

その空力では、ポルシェのLMP1マシン「919ハイブリッド」譲りのトップマウント・スワンネックのリヤスポイラーも注目点。また、空力性能を引き出すために、マグネシウムケースの6速シーケンシャルトランスミッションも新設計されているということです。

(山本晋也)

ポルシェ・パナメーラの3.0L V6(330ps)モデルの予約受注を日本でも開始

新開発の3.0L V6エンジンを搭載する新型ポルシェ・パナメーラ、パナメーラ4、パナメーラ エグゼクティブの予約受注が日本でも12月9日から開始されます。

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最近のポルシェは、モーターショーなどで披露された新型モデルの予約受注を長い間をおかずに開始しています。この新型パナメーラ、パナメーラ4、パナメーラ エグゼクティブも例に漏れず、11月16日に開幕するロサンゼルスモーターショーで発表されるモデルです。

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新型のV6ターボエンジンは、先代パナメーラに搭載されていた最高出力を20ps向上させながら、燃費は1.0L/100km低減。

最高出力330psに達するパナメーラとパナメーラ4に加えて、150mm長いホイールベースを備えるエグゼクティブの最上級グレードという構成で、ボディを拡大し、装備も充実されています。

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ショーファードリブンとして設計されたロングバージョンには、4WDのパナメーラ4エグゼクティブ(330ps)、パナメーラ4 E-ハイブリッドエグゼクティブ(340kW/462ps)、パナメーラ4Sエグゼクティブ(324kW/440ps)、およびパナメーラ ターボエグゼクティブ(404kW/550ps)を展開。

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充実装備も魅力で、標準装備として大型パノラミックルーフ、前後席のマルチウェイ電動調節式コンフォートシート(ヒーター付)、電子制御ダンパーシステム(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム/PASM)を含むアダプティブエアサスペンション、および後席ヘッドレスト後方のロールアップサンブラインドが追加されます。

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また、パナメーラ4Sエグゼクティブとパナメーラ ターボエグゼクティブには、リヤアクスルステアとソフトクローズドアも標準装備。最もパワフルなモデルであるパナメーラ ターボエグゼクティブには、4ゾーンクライメートコントロール、「ポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS)」を含むLEDヘッドライト、およびアンビエントライトなども追加されます。

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さらに、ポルシェ・パナメーラ エグゼクティブの全モデルに、2組の折り畳み式テーブルと新開発の大型リヤセンターコンソールがオプションで用意されています。エグゼクティブバージョンの外観は、既存のパナメーラと同様にスポーツデザインパッケージによってさらなる個性化を図ることが可能。

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なお、エグゼクティブ仕様は、とくに中国と米国でショーファードリブンとしてニーズが高いそうで、最新世代のポルシェ・リヤシートエンターテイメントをオプションとして設定。前席のバックレストに統合された10.1インチディスプレイは取り外して使用することが可能なだけでなく、車外でもタブレットとして使用できます。

Panamera Turbo Executive

2代目となる新型パナメーラは4WDモデルのパナメーラ4S、パナメーラ4 E-ハイブリッド、パナメーラ ターボの予約受注がすでに日本国内でも開始されています。3.0L V6エンジン(330psバージョン)とエグゼクティブモデルの追加によって、ポルシェ・パナメーラは最高出力330psから550psまでの9グレード展開となります。

価格はパナメーラが1094万円、パナメーラ4が1144万円、パナメーラ4エグゼクティブが1303万円、パナメーラ4 E-ハイブリッド エグゼクティブが1529万円、パナメーラ4Sエグゼクティブが1762万円、パナメーラ ターボエグゼクティブが2540万円です。

(塚田勝弘)

自動調整スポイラーを装備!パナメーラのワゴンモデルがニュルを疾走

2017年登場が予想される、ポルシェの4ドアサルーン『パナメーラ』のワゴンモデルを『パナメーラ シューティング ブレーク』と伝えてきましたが、最新情報で『パナメーラ スポーツツーリズモ』として発売される可能性が高いことが分かりました。

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新開発「MSB」を採用する「スポーツツーリズモ」は「パナメーラ」のBピラー以降を延長。後席の居住空間をアップし、大容量ブートスペースを持ちます。

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今回、再び高速テストに現れたプロトタイプに、自動調整リアスポイラーが装着されている所に注目です。ライバルとなるメルセデスベンツの「CLS シューティング ブレーク」より高いスポーツ走行性を持たせるという、ポルシェのこだわりが見えます。

パワートレインは3.6リットルV型6気筒ターボのほか、4リットルV型8気筒ツインターボ、そしてハイライトは3リットルツインターボと電気モーターを組み合わせた、最大470psを発揮する「パナメーラEハイブリッド」モデルがラインナップされると思われます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力です。

(APOLLO)

往年の名モデル・928が復活!? 謎のコンパクト・パナメーラの正体とは…

ポルシェ謎のプロトタイプをキャッチしました。

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一見、4ドアサルーン「パナメーラ」ですが、よく見るとホイールベースが切り詰められ、リアドアが不自然に短くされており、2ドアボディを偽装している可能性が高いです。

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欧州エージェントのレポートによれば、このプロトタイプはポルシェが1978年から1995年まで製造した2ドアハッチバック『928』後継モデルの可能性があるようです。

「928」は「911」に続く新たな主力モデルとして開発され、当時、次世代フラッグシップとして発売されました。

4.5リットル水冷V型8気筒エンジンをフロントミッドシップにマウントし、絶大な人気を誇りましたが、ポルシェの経営悪化に伴って惜しまれつつ生産中止に追い込まれました。

以降、「928」後継モデルは存在していませんが、23年振りに復活する可能性があるといいます。ポルシェはすでにパナメーラのコンパクト版である、4ドア「パジュン」のプロジェクトを進めており、ラグジュアリー2ドアクーペの計画があっても不思議ではありません。

パワートレインは3.5リットルV型6気筒、及び新開発の4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する可能性が高いようです。

ワールドプレミアは2018年頃になりそうです。

(APOLLO)

さすがポルシェ!カイエンS次期型、ニュルで圧倒的スピードを魅せる

ポルシェの旗艦クロスオーバーSUV、『カイエン』次期型がニュルブルクリンク・北コースで高速テストを行いました。

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クワッドエキゾーストパイプが装着されているため、上級モデルの「S」と思われるプロトタイプは、スキール音をけたたましく鳴り響かせ、圧倒的加速スピードを魅せていたようです。

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次期型では軽量プラットフォーム「MLB Evo」を採用し、初代比-340kgまで軽量化が進むと思われ、そのパフォーマンスを十二分に発揮しているといいます。

エクステリアは、空力向上をさせたクラムシェルフードを持ち、SUVの形をしたスポーツカーへと進化し、ワールドプレミアは2018年秋が有力です。

911のSUVモデルか!? クーペボディをもつポルシェの新型SUVをキャッチ!

ポルシェのラインナップにはない、謎のボディを持つプロトタイプをキャッチしました。

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カメラマンからのレポートによれば、「カイエン」もしくは「マカン」のクーペと推測されますが、新型モデルの可能性もあるといいます。

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「カイエン」「マカン」というSUVで販売台数を伸ばしているポルシェは、メルセデスベンツ「GLC」、BMW「X6」に対抗するクーペSUVが欲しいところ。また、レンジローバーにもクーペSUVが投入される見込みで、新モデルの開発を進めている可能性は極めて高いと思われます。

まだ開発初期段階と思われますが、プロトタイプを見る限り、他ライバルよりもルーフの傾斜が強く、より走りに特化したスポーツモデルとなることが予想されます。

さらに、別の関係者の話しによれば、既存モデルをクーペにするというより、「911」をSUVにした方が正しい、とも伝えれており、ポルシェが自信を持って開発していることが伺えます。

ベースとなるパワートレインは、3リットルV型6気筒及びプラグインハイブリッドとなり、次期型カイエンよりもパフォーマンスが期待出来るスペシャリティーSUVが期待できそうです。

(APOLLO)

MTモデルが復活!ポルシェ911GT3の改良型、ニュルで仕上げの高速テスト

ポルシェ『911』のハイパフォーマンスモデルの一つである『911GT3』の改良型が、ニュルブルクリンク・北コースで仕上げの高速テストに姿を見せました。

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未だカモフラージュが重く、ディテールは不明ですが、フロントバンパー、エアインテークなどが刷新される見込みです。

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パフォーマンスは、最高馬力475ps/8250rpmを達成、7速デュアルクラッチと組み合わされる3.8リットルNAフラット6を搭載し、最高速度は315km/hとなります。

ハイライトは、現行911GT3で廃止されたMTモデルが改良型で復活すること。今回ニュルで目撃されたプロトタイプは、そのMTモデルの可能性が高いとレポートされています。

(APOLLO)

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドと911 GT3 Cupがデビュー【パリモーターショー16】

10月11日から日本でも予約受注を開始するポルシェの「パナメーラ4 E-ハイブリッド」、そして競技専用車両である「911 GT3 Cup」がパリモーターショーで披露されます。

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電子制御式4WDを備えるパナメーラ4 E-ハイブリッドは、330psの2.9L V6エンジンと100kWの電気モーターにより、計462psの最高出力を誇るスポーツハイブリッド。

最大トルクは700nMに達し、モーターのみで50km走行することが可能です。燃料消費量は新ヨーロッパ走行サイクル(NEDC)で2.5L/100kmと、年々厳しくなる燃費規制に対応しています。

ほかにも、新型パナメーラの全モデルと「マカンターボ・パフォーマンス」も一般公開されます。

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「マカンターボ・パフォーマンス」は、3.6LのV型6気筒ツインターボエンジンを強化し、「マカンターボ」を40ps上回るシリーズ最高の最高出力440psを発生。

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0-100km/h加速タイムはわずか4.4秒(0.2秒減少)で、最高速度は272km/h(6km/hプラス)に達します。最大トルクは600Nm(50Nm増加)/1500-4500rpmで、駆動力が増大する「スポーツ・プラスモード」では、80-120km/h加速のタイムが2.9秒(0.2秒減少)にまで短縮。

メルセデスAMGのGLC 43 4MATICなどのライバルを凌駕する走りを手に入れています。

(塚田勝弘)

ポルシェ、8月の世界販売台数が6.7%アップ。 『カイエン』が前年同月1.7倍に

ドイツのスポーツカーブランドであるポルシェによると、8月の世界新車販売が1万9100台にのぼり、前年同月比で6.7%のアップを果たしたとのこと。

市場別では、米国での販売が回復傾向。前年同月比3.5%アップの5181台と2カ月ぶりに前年を上回りました。

しかし、モデル別にみると「911」シリーズが749台(前年同月比:20.2%減)、「ボクスター」および「ケイマン」は474台(38.5%減)。さらに、新型の発売が迫った「パナメーラ」は445台(4.5%減)と、スポーツカーとサルーンについては軒並み前年割れ。

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その一方で、販売を支えているのがSUVです。

「マカン」は前年同月比39.3%減ですが、2304台と同社のラインナップの中でも桁違いの販売台数を確保。「カイエン」に至っては1067台と前年比1.7倍と唯一プラスに転じました。

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■カイエン

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2002年に「新しいカタチのスポーツカー」をコンセプトに登場した「カイエン」は、それまで純粋なスポーツカーを手掛けていたポルシェにとって全く新しい領域に踏み出す意欲作でした。

プラットフォームこそフォルクスワーゲンの旗艦モデル「トゥアレグ」と共有していましたが、エンジンや足回りなどは独自に仕立てられ、SUVならではの高い実用性と相まって「ポルシェがSUVなんて…」という声を覆す大ヒットを達成しました。

現行型は2010年に登場し、2014年にマイナーチェンジを受けた2代目。

先代よりもボディは大型化する一方で軽量化も達成しています。さらにV6やV8だけでなく、モーターだけで最長36kmの走行が可能なプラグインハイブリッドと、豊富なパワートレーンを用意するのも同車の特徴です。

ちなみに、新型のプロトタイプがすでに各地で目撃されており、発表は2018年秋と目されています。

■マカン

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現在、SUVでは“走りの良さ”がトレンドとなっています。「BMW・X4」や「ジャガー・F-PACE」など、SUVでありながらスポーツカーに匹敵する走りも身に付けたモデルが続々登場しています。

そんな新しいSUVに早々と投入されたのが「マカン」です。

デビュー当初は「カイエン」の弟分や、ベースモデルで685万円という価格から手の届きやすいポルシェとして注目を集めましたが、2016年には競合車の相次ぐ登場を受けてか高性能の追求が行なわれ、3.0L V6ツインターボエンジンを強化し360ps/500Nmを発揮する「GTS」の販売をスタート。

さらに、9月には3.6L V6ツインターボの性能を440ps/61.2kgmまで強化し、0-100km/hで4.4秒、最高速度は272km/hを誇るシリーズ最強の「ターボ パフォーマンス」を発表。「ターボ パフォーマンス」では新開発のブレーキも与えられているのですが、日本への導入および価格は現在未定となっています。

(今 総一郎)

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドはPHEVでもポルシェらしい性能を発揮!

2016年6月にフルモデルチェンジが行なわれた高級サルーン「パナメーラ」に、新たにプラグインハイブリッド版「パナメーラ4 E-ハイブリッド」が追加されました。

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同車の最大の特徴であるパワートレーンはV型6気筒ツインターボ(330ps/45.9kgm)+モーター(136ps/40.8kgm)で、システム全体では462ps/71.4kgmを達成します。

さらにトランスミッションは8速ATから8速デュアルクラッチトランスミッション(8速PDK)へ変わり、そのパフォーマンスは0-100km/hで4.6秒、最高速度は278km/hを記録します。

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「E-ハイブリッド」と冠するプラグインハイブリッドならではの特徴が、モーターのみでの走行が可能な点です。

全部で6種類用意される走行モードのうち「Eパワー」を選択すると、モーターのみで最長約50kmを走ることができます。

外部電源によるバッテリーへの充電もでき、標準チャージャー(3.6kW)を使用した場合(230V、10A)で約6時間。オプションで選べるチャージャー(7.2kW)を使用(230V、32A)すれば3.6時間で済ませられるため、夜間などに充電すれば、ガソリン消費を抑えることができます。

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「パナメーラ4 E-ハイブリッド」は9月29日〜10月16日にかけて行なわれるパリモーターショー2016にてワールドプレミアが予定されていますが、それに先駆けて走行動画が公開されています。

街中を颯爽と走る純白の「パナメーラ4 E-ハイブリッド」。しかし、聞こえるのは路面とタイヤが発するサーッという音だけで、すぐさまモーターだけで走っていることが分かります。

市街地と流れの速い幹線道路を抜け、傾斜のある山道に場面が移れば、今度は勇ましいサウンドとともにエンジンが目覚め、軽快な走りを披露しています。

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そして極めつけはサーキットです。全長:5049mm×全幅:1937mm×全高:1423mmという大きさを感じさせないほど俊敏な身のこなしを見せていますが、その姿は是非動画にてご覧ください。

なお、日本への導入もすでに決まっており、予約受注は10月11日からスタート。車両本体価格は1407万円となっています。

(今 総一郎)

ポルシェ・パナメーラ4 E-ハイブリッドの予約受注を開始! 価格は1407万円

7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目にスイッチしたポルシェ・パナメーラに、プラグインハイブリッドの「パナメーラ4 E-ハイブリッド」が追加され、10月1日から一般公開されるパリモーターショーで初披露されます。

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最近のポルシェは発表と同時に予約受注を開始するのが通例になりつつあり、日本でも早速10月11日から予約受注を開始されます。

パナメーラ4 E-ハイブリッドは、車名の「4」からも分かるように、電子制御式の4WDを備え、モーターのみによる航続距離は50kmに到達。

システム最高出力は、約340kW(462ps)を発生し、燃料消費量は新ヨーロッパ走行サイクル(NEDC)で2.5L/100kmとなっています(CO2排出量は56g/km)。

常に電気走行となる「Eパワーモード」でスタートし、ゼロエミッション車として最高速度は140km/hに達しますので、街中から高速道路までバッテリー容量が残っていればEVとしてまかなえます。

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エンジンが始動すると、最高速度が278km/hに達し、静止時から700Nmものシステムトルクを発生し、わずか4.6秒で100km/hに到達する4ドアサルーンに豹変。

強大なトルクは4輪すべてに伝達され、標準装備の3チャンバーエアサスペンションが快適性とダイナミズムのバランスを常時確保するそう。

また、モーターのパワーである100kW(136ps)の出力、400Nmのトルクは、アクセルペダルに触れると、すぐに引き出されるようになったのも進化のポイントです。

先代モデルでは、EVの追加パワーを引き出すためにペダルを80%以上踏み込む必要がありましたが、新型では電気モーターとエンジンが最初から調和を取りながら連動。いつでも追加のパワーを得るためにモーターが使えるようになったため、新しい2.9L V6ツインターボエンジンのパフォーマンス 243kW(330ps)、450Nmと相まって、モーターとターボをベースにした圧倒的なブーストが可能になっています。

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トランスミッションは、先代の8ATからデュアルクラッチトランスミッションの8速PDKに変更。

また、荷室のフロア下に設置されるリチウムイオンバッテリーは、容量が9.4kWhから14.1kWh に増大したにもかかわらず、重量は従来型と同等で、230V、10A接続でフル充電まで5.8時間で完了。

パナメーラに標準装備される3.6kWのチャージャーの代わりに、オプションの7.2kWの車載チャージャーと230V、32A接続を選択すると、3.6時間でフル充電されます。ディスプレイと操作コンセプトも同モデル専用設計で、タッチパネルと個別に設定が可能なディスプレイを備えた「ポルシェ アドバンストコックピット」を標準装備。

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アナログのレブカウンターの両側に2つの7インチディスプレイが設置されるほか、他のパナメーラモデルとは異なり、ハイブリッド専用のパワーメーターが装備されています。パワーメーターには、電気パワーやエネルギー回生の状況などが表示されます。

スポーツ&ラグジュアリーサルーンであり、高い環境性能も与えられたパナメーラ4 E-ハイブリッド。価格は1407万円となっています。

(塚田勝弘)

天空のランデブー。ポルシェ カイエン次世代型が高地テスト開始!

美しいアルプス山脈をバックに、2台のポルシェ・カイエン次世代型が姿を見せました。

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カイエン次世代型テストもいよいよ中盤、今度は高地テストに入った模様で、この2台は長時間、一定の間隔を保ったまま、山頂へ向かって走りこんだようです。

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進化し続けるカイエンは、次世代型でアウディ「Q7」の「MLB Evo」軽量プラットフォームを採用し、初代と比べて340kg近い軽量化が図られます。

ダミーパネルで覆われているフロントビューは流れるようなクラムシェルフードにアグレッシブな顔を持つと噂されています。

パワートレインは流行のダウンサイジングターボを搭載する可能性が高いです。

ワールドプレミアは2018年秋と予想されています。

(APOLLLO)

ニュルの怪物!シリーズ最強の710馬力、ポルシェ『911 GT2 RS』

ポルシェ『911』シリーズのハイエンドモデルであり、『911GT3 RS』を超えるパフォーマンスが期待される『911 GT2 RS』プロトタイプが、高速テストのため再びニュルに登場しました。

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前回とは異なるホイールアーチを装備、ハイパワー冷却用大口エアインテーク、カナードを持つフロントバンパーが見られ、発売時には最もレースカーに近い市販モデルの誕生となりそうです。

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その心臓部もパワフル。3.8リットル、水平対向6気筒ターボエンジンを搭載し、最高馬力は710psとも噂されています。

実現すれば「911」シリーズ最強のホットモデルとなることは間違いないでしょう。

ワールドプレミアは2017年フランクフルトモーターショーとなりそうです。

(APOLLO)

440ps/600Nmを誇るポルシェ・マカン・パフォーマンスが登場

ポルシェがコンパクトSUVと表現するポルシェ・マカンは、全長4699×全幅1925×全高1625mm(マカン・ターボの欧州仕様値)と、日本ではコンパクトとは言いがたいサイズ。

とはいえ、このジャンルはBMW X3やアウディQ5、レクサスNXなどのほか、最近ではやや大きめのサイズであるジャガーF-PACEが登場するなど活況を呈しています。

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今回公開されたポルシェのマカン・ターボ・パフォーマンスは、その名のとおりマカン・ターボがベース。3.6LのV型6気筒ツインターボエンジンを強化し、ベース車から40psアップとなるマカンのラインナップで最高の最高出力440psを発生。

0-100km/h加速タイムは4.4秒で、最高速度は272km/h(マカン・ターボより6km/hアップ)に達します。最大トルクは50Nm増強され600Nmに到達。駆動力の増大により「スポーツ・プラス」モードでは、80-120km/h加速のタイムが2.9秒(0.2秒減少)にまで短縮。一方の燃料消費量(NEDC/新欧州ドライビングサイクル)は、タイヤサイズに応じて異なり、9.4-9.7リッター/100kmとなっています。

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マカン・ターボ・パフォーマンスの美点は動力性能だけでなく、新開発のブレーキシステム、低く構えたボディ、制御されたスポーツシャーシ、スポーツクロノパッケージ、およびスポーツエグゾーストシステムがすべて標準装備されるのも見逃せません。

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前輪にはベースのマカン・ターボより30mm大きな390mm径のスリット入りブレーキディスク、赤い塗装が施された対向6ポットのブレーキキャリパーを装備。

さらに、スイッチで作動する「ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)」は、路上で卓越したスポーツ性を発揮。同システムは、15mm低く設定されたボディとマッチするよう最適にチューニングされ、セルフレベリング機能と高さ調節機能を備えるとともに、車高を10mm低く設定したエアサスペンションもオプション設定されます。

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また、ポルシェ各モデルでお馴染みの「スポーツクロノパッケージ」によって、マカン・ターボの性能をさらに強化することが可能。

同パッケージを装着した状態で「スポーツ・プラス」モードにすると、シャーシとパワートレーンがよりスポーティな設定に切り替わるとともに、スポーツエグゾーストシステムがさらにエモーショナルなサウンドに切り替わるそうです。

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また、デュアルクラッチトランスミッションである7速PDKには、シフトチェンジ時のレスポンスの短縮、シフトポイントの最適化、シフトチェンジ中のトルク増大が盛り込まれていて、マカン・ターボ・パフォーマンスが持つ最高の加速性能を引き出せるように仕上げられています。

カスタマイズのメニューも充実しており、「ターボエクステリアパッケージ」など、多彩な専用オプションを幅広く選択することが可能。

このパッケージオプションには、ラテラルスポークを備えたブラック仕上げで21インチの「911ターボ デザインホイール(ハイグロスフィニッシュ)」、「PDLS Plus」付LEDヘッドライト、およびブラックのカラーリングが施された多くのパーツが設定されています。

また「ターボインテリアパッケージ」には、贅沢なアルカンターラエレメントを備えたブラックレザーインテリア、多数のカラーアップリケ、モデル名入りドアエントリーガード(ホワイトイルミネーション)などのカーボンパーツが用意されます。

冒頭で紹介したライバル車などに加えて、BMW X4に「M40i」が追加されるなど、ハイパフォーマンスモデルも登場している中、マカンにターボ・パフォーマンスが加わることでポルシェSUVの存在感が増すことは間違いなさそうです。

(塚田勝弘)

「718ボクスターS」の魔性を前に欲望は抑えきれない!?【ゆとり世代のチョイ乗り報告】

「選択と集中」という言葉を聞いたことはあるはず。

強みを活かせる分野にリソースを注ぎ込み成果を上げるものであり、特定の分野にお金を惜しまないというポリシーを持つ人は意外と多いです。

かくいうワタクシはファッションやグルメには無頓着な一方で、クルマを妥協したくないと思っている次第であります。

そんなワタクシが理想とする1台は、見るたびに惚れ惚れするデザインと、血眼にならずとも速く正確に走れる性能と、優雅な乗り心地を兼ね備えたモデルであり、ポルシェのミッドシップスポーツカー「718ボクスター」と「718ケイマン」は選択肢のひとつとして注目していました。

さっそく購入を検討してみたわけですが、どうにも周囲の反応が冷たい。

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彼ら曰く、ポルシェオーナーは特別なスキルで富を得ており、一等地に築いた白亜の城には家族用と奥さん用のクルマが並べてあり、ポルシェは3台目でなければならないそうです。

それを聞かされたワタクシは意気消沈し、ポルシェは諦めて、みんなが選んでいる堅実なクルマを選ぶべきだと自分に言い聞かせました……

しかし、運命のイタズラか、目の前には「718ボクスターS」があり、その真価を自分の目で見極めるべきだと囁いているのです。

今回、用意された試乗車は「718ボクスターS」。

フロントバンパーのほか、ヘッドライトとテールライトの光り方や、リヤの「PORSCHE」ロゴを目立たせるようにするなど、これまでの雰囲気を壊すことなく、細部で違いが表現されています。

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むしろ中身の変化こそが目玉で、環境性能と動力性能を両立させたという水平対向4気筒ターボの新採用が吉と出るか凶と出るかが最も気になるポイント。

1988ccと2497ccと異なる排気量のうち、試乗車の「ボクスターS」が積むのは後者。ターボには低速度域での力強さを強める可変タービンジオメトリー(VTG)を採用するなどの専用チューンが施され、最高出力:350ps/最大トルク:420Nmを発揮します。

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さっそくエンジンを掛けると、部品ひとつひとつの細かな動きが奏でるメカニカルサウンドとマフラーから放たれる重低音が空間を満たし、回転数の上昇につれて音と振動の粒が揃っていくというハーモニーは健在。

走り出せば、1900〜4500rpmにかけて発揮される420Nmもの大トルクがもたらすスムーズな加速感や、路面の凹凸を見事にいなす足さばき、決してヤワな印象を抱かせない強靭なボディの剛性感も相変わらず。

それだけに、乗れば乗るほど心の中では「マイチェン前でも良いかも」という思いが膨らみつつありましたが、決断を下すには早かったようです。

今回の改良では、走行モードを変えるスイッチがステアリング上に移設されただけでなく、スポーツクロノパッケージ装着車には中央ボタンを押すと20秒間だけ最大ブーストが維持されるという新スキルが実装されています。

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ETCゲートのバーが上がるタイミングに合わせて何気なくポチッてみた瞬間、ギヤは1速まで落ち、メーター上では「20」のカウントダウンがスタート!

直感的にヤバイ雰囲気を感じ、そ〜っとアクセルに足を添えただけでも強烈なGがワタクシを背もたれに押し倒し、料金所から競走馬のように飛び出しました。

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残り時間が平穏に過ぎるのをじっと耐えようとも思いましたが、その強烈な加速でも一切ブレないステアリングに安心を感じたのも事実で、頭の奥底で「踏めぇ〜!!もっと踏むんだぁーーーーー!!」と叫ぶ自分がいる(チョット大げさ)。

残り19秒。覚悟を決めて、アクセルをググ〜ッと踏み込んでいく。エンジンを車体の中央寄りに配置するミッドシップレイアウトの前後重量は(前軸:630kg、後軸:780kg)と後ろが重めで、加速時はさらに荷重が車両後方へ加わるのですが、前輪の手応えはなくならず、ビタッと張り付いているような感覚はそのままに速度だけが上昇。

7速PDKが瞬時にギヤを上げていき、爆音を置き去りにするかのように一直線に加速。まるで世界が止まってしまったかのような錯覚の中、走行車線を走るクルマを次々と追い抜かし……いや、取り残して100km/hに到達。

メーターに表示される「15」という残り時間を見て、そもそも0-100km/hが4.2秒という性能の高さに加えて、新スキルのぶっ壊れ具合にただビックリ!

これまでの「ボクスター」の歴史を塗り替える新型の実力に直接触れられた幸せを、頭上に広がる青空を仰ぎ、歓喜しました。

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そんな刺激的な一面だけでなく、エコ性能の向上も新型の見所。

7km/hを下回ると作動するアイドリングストップ機能はもちろん、7速PDK仕様の場合は高速道路の巡航で積極的にクラッチを離して惰性での走行を行なうのですが、再加速で一切のシフトショックを起こさずにクラッチを繋げるという妙技が見事。今回の改良でその走りの幅は広がり、さらに深みも増しています。

この素晴らしい走りの反面、安全性や利便性での進化は小幅に留まっています。

まず気になったのは、右ハンドルの場合にペダル全体が車体中央に寄っているために右足の圧迫感が強いこと。さらに、ルーフを閉じれば後ろ側方の視界は当然皆無。新しいナビもスッキリしたデザインは美しいですが、スマホと比べると反応は鈍い。是非とも左ハンドルを選びたいところです。

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結局のところ、ポルシェの代表選手「911」の弟分として登場したという生い立ちや、オーナーにふさわしいとされる“身の丈”を挙げるのは、クルマが富の象徴だった時代の名残を捨てられないだけなのでしょう。

純粋な目で「718ボクスターS」をみると、これはクルマ好きが存分に楽しむためだけのクルマでしかなく、良い家に住んで、美味しいご飯を食べて、ブランド物に身を包んでオシャレをすることは果たして前提なのでしょうか?

もしかしたら、危うく丸め込まれるところだったのかもしれません。しかし、納車の暁には、彼らはワタクシを取り調べるに違いありません。それに対してワタクシはこう答えます。

「欲望を抑えきれなかった……しかし、選択は間違っていなかった」と。

(今 総一郎)

ポルシェ・パナメーラにオプション設定されるカーオーディオが純正オーディオの流れを変える!?

2016年6月にワールドプレミアされた2代目となる新型ポルシェ・パナメーラ。高級サルーンに旋風を巻き起こした初代登場からすでに7年が経っているのが信じられないほど、現在も鮮度を保っているように思えます。

P16_0444_a5_rgb新型パナメーラはオーディオ面も妥協はなく、新開発されたBurmester(ブルメスター)製の「3Dハイエンドサラウンドサウンドシステム」が初採用されています。

Burmester は、ドイツのハイエンドオーディオ。同システムにはAピラーに追加された2つのスピーカーが「Auro 3Dテクノロジー」と連動することで3次元の立体的な音響パターンを生み出すというもの。

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パナメーラ全モデルにオプション設定される同システムの合計出力は1,455Wに達し、400WのD級アンプを内蔵するサブウーファーと2ウェイセンターシステムを含む合計21個の個別制御のスピーカーが装備されます。

なお、ブルメスターは初代プリメーラから採用されていて「音楽の専門家が音楽マニアのために開発した」という、純粋にハイエンドなサウンドを提供する最初のスポーツカーを謳っていました。

ディーター・ブルメスター自らがサウンドシステムのアーキテクチャー設計とファインチューニングの責任者となり、2009年以来、パナメーラシリーズに最高の音質水準を提供し、ポルシェの全シリーズに「Burmesterサウンドシステム」が装備できるようになっています。

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「Burmesterサウンドシステム」は、圧縮されていないハイレゾ音源を再生する際に劇的な音質を発揮するだけでなく、Bluetoothストリーミング、デジタルラジオ、MP3ファイルなどの圧縮データの音源を再生するときにも鮮明なサウンドを再現。

さらに、パナメーラのシステムには、音源のタイプに応じてオーディオ信号を修復する特別なアルゴリズムが初めて採用されているのもトピックスです。

制限された帯域幅、暗号化の副作用などといった音質への悪影響をシグナルエンハンスメントのアルゴリズムによって修復。

圧縮データの音源に共通するダイナミクスの限界までも修正することで、サウンドシステムのオーディオ性能が十分に発揮されるそうです。

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シグナルエンハンスメントの処理では、長時間聴いても滑らかで疲れない機能をはじめ、可変3D機能、特定のシートへのサウンドフォーカスのオプションなど、「Burmesterサウンドシステム」によるあらゆる機能が用意されています。

市販カーオーディオやナビの中にもハイレゾ音源対応モデルが登場している中、パナメーラの「3Dハイエンドサラウンドサウンドシステム」の登場が契機となり純正カーオーディオの流れを大きく変えるか注目です。

(塚田勝弘)

ポルシェが米国新車人気調査で12年連続トップ! いますぐ乗りたいポルシェ5車種

ドイツの自動車メーカーであるポルシェが、米国自動車商品魅力度調査結果で12年連続でトップを獲得しました。

この調査はアクセルを踏んだ瞬間に感じるパワーや、快適性、高級感など、77の項目で新車の魅力を評価するもので、様々なカテゴリーにおいて魅力的なモデルが挙げられています。

今回、トップを獲得したポルシェは、「ボクスター」と「ケイマン」がコンパクト・プレミアム・スポーティーのクラスで1位と3位を獲得。「911」もミッドサイズ・プレミアム・スポーティーで、コンパクト・プレミアムSUVでは「マカン」が、ミッドサイズ・プレミアムSUVで「カイエン」が1位を獲得するなど、ほぼ全てのモデルがランクインするという快挙を達成。

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そこで、ラインナップのほぼ全てがランクインしたポルシェの中でも、いま注目したいモデルとグレードをご紹介いたします。

■マカン

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ポルシェのラインナップでも最も売れているSUV「カイエン」の弟分として登場した「マカン」。

大人5人+荷物が十分収まる空間をもち、さらに価格もポルシェの中では比較的お手頃だったことから登場以来人気を誇っています。

デビュー当初は「マカン」「マカンS」「マカンターボ」の3グレードでしたが、新たに「マカンGTS」を追加。

随所にあしらわれたブラックのアクセントのほか、搭載するV6ターボは専用チューニングにより360ps/550Nmを発揮。さらにシャシーにも手が加えられており、最高速度は256km/hを達成し、100km/hまでわずか5.2秒で加速します。

■カイエン

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スポーツカーを手掛けてきたポルシェが送りだしたSUV「カイエン」。初代モデルが登場した2002年は様々な物議を醸したそうですが、そのブランドと実用性から現在ではポルシェを支える大黒柱としてその存在感を誇示しています。

そんな「カイエン」の中でも注目は「カイエンS E-Hybrid」。

走行性能だけでなく、環境保護もテーマに掲げるポルシェが力を注ぐプラグインハイブリッドモデルであり、3.0L V6ターボにモーターを組み合わせたパワートレーンを搭載しています。

モーターアシストによりヘビー級の車体を涼しい顔で動かせることができ、街中ならモーターを積極的に使って走るモードでも十分な力強さを誇ります。

ちなみに、モーターだけでは最長36kmの走行が可能です。さらに、外部電源からバッテリーへ直接充電できるため、使い方にもよりますがガソリンの消費を大幅に抑えることもできます。

■718ケイマン/718ボクスター

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“981”改め“718”のコードを与えられた「ケイマン」そして「ボクスター」。

マイナーチェンジを機に内外装がリフレッシュされましたが、最大のトピックは新エンジン“水平対向4気筒ターボ”への換装に他なりません。

これまで搭載していた水平対向6気筒自然吸気よりもパワーとエコの両面で優れており、2.0Lで300ps/380Nm、2.5Lで350ps/450Nmを達成しています。軽量なボディの中央にエンジンを置くミッドシップレイアウトと相まった走りの進化に要注目です。

■911

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ポルシェのラインナップで、やはり外せないのが「911」であります。

エンジンを後方に配置し後輪を駆動させるRRレイアウトのほか、独特なプロポーションなど、あらゆる部分にポルシェでしか味わえない魅力があふれています。

1964年の登場から連綿と続くポルシェの王道モデルですが、その歴史において2度のターニングポイントがありました。1度目は1997年の空冷から水冷への移行。そして、2度目が2015年の自然吸気からターボへの移行です。

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新エンジン搭載の賛否は分かれるとはいえ、これまで大小さまざまな変化を遂げてもスポーツカーとして高い人気を集めてきた歴史が語るように、新エンジン搭載の「911」が期待を裏切らないことは容易に想像できます。

(今 総一郎)

ポルシェ市販車史上、最強のモンスターに!?『911 GT2 RS』

ポルシェ『911』ラインナップ中、頂点に君臨する『911 GT3 RS』を凌駕するであろう『911 GT2 RS』が、ニュルのノルトシュライフェ北コースに高速テストのため、姿を表しました。

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初めて捉えたその姿は、フロントバンパーに大口ベンチレーション、その横にはダウンフォースを生むカナード、市販モデルとは思えない巨大リアウィングが確認できます。

さらに、発表時にはカモフラージュで隠されている、さらなるエアロキットも姿を現す可能性があります。

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リポートによれば、3.8リットルボクサー6気筒ターボユニットを搭載し、最高馬力はポルシェ市販車史上、最強となる700psに達すると噂されています。

このモンスターが姿を見せるのは、2017年フランクフルトモーターショーが有力です。

(APOLLO)

ポルシェ・911/718ボクスター/718ケイマンに選ばれた「ADVAN Sport V105」の魅力

ポルシェの代名詞的存在である911をはじめ、ビッグマイナーチェンジにより4気筒の直噴ターボを搭載した新生2シーター、718 ボクスター/718 ケイマンに、ヨコハマタイヤの「ADVAN Sport V105」が新車装着されました。

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装着サイズは、911のフロントが235/40ZR19(92Y)、リヤが295/35ZR19 (100Y)。 718ボクスターのフロントが235/40ZR19(92Y)、リヤが265/40ZR19 (98Y)。718ケイマンのフロントが235/40ZR19(92Y)、リヤが265/40ZR19(98Y)となっています。

グローバル・フラッグシップタイヤという位置づけの「ADVAN Sport V105」は、横浜ゴムのハイパワー、プレミアムカー向けタイヤ。高いドライビングパフォーマンスを発揮するとともに、優れた快適性や安全性を高次元でバランスさせているのがポイントです。

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今回、新車装着されたタイヤはポルシェ社と共同開発したもので、タイヤサイドには同社の承認を示す「N0」マークが刻印されています。

横浜ゴムとポルシェの関係は80年代後半にまで遡り、1989年に初めてポルシェ社の技術承認を取得した「YOKOHAMA A008P」が911・タイプ964に装着されたのを皮切りに、その後も数多くの車両に新車装着されています。

また、モータースポーツにおいてもポルシェ956や962Cをはじめ、多くのポルシェ車がヨコハマタイヤを装着して参戦してきたという実績もあります。

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中でもル・マン24時間レースでは、2000年に「チームタイサンア ドバン」のポルシェ911GT3R、2001年に「ザイケルモータースポーツ」のポルシェ911GT3Rが、それぞれGTクラスで優勝。さらに、2005年には 「Alex Job Racing」のポルシェ911GT3RがLM GT2クラスの優勝を果たしています。

(塚田勝弘)

カイエン次世代型に巨大タッチスクリーンを発見!

ポルシェの旗艦クロスオーバーSUV、『カイエン』次世代型のキャビンを初めて撮影に成功しました。

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目に飛び込んできたのはセンターに配置されている巨大タッチスクリーンです。

現行モデルにある、モニター両サイドの縦長のエアコン吹き出し口をスクリーン下部へ移動、その開いたスペース分インチアップを図ったようです。

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次期型はベントレー『ベンテイガ』に採用されている、超軽量「MLB Evo」プラットフォームを流用し、その構造を根本から変え、エクステリアは現行モデルのスポーティーなイメージからワイルドなフロントマスクが噂されています。

世界公開は2018年秋と予想されています。

(APOLLO)

ポルシェ・911GT3 RS次世代型「4.2」がニュル今季最速!

ポルシェ『911』のハイチューンモデルである、『911GT3 RS』次世代型がニュルで高速テストを開始しました。

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ニュルブルクリンク北コースでは、SUVからハイスペック・スポーツモデルまで、新型モデルが幅広く高速テストを行っています。

今年も4月頃から、多数のハイスペックモデルがラップタイムを計測していますが、この「911GT3 RS」次世代型が、「2016シーズン・高速テスト」で暫定首位となる最速ラップを出していた事がわかりました。

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これがテスト走行であることを忘れてはいけませんが、その存在感は別格と言えそうです。

次期型はフロントバンパーのエアインテークが拡大されるほか、ボンネットエアダクトやリアのデュフューザーデザインを変更され、さらにはエキゾーストパイプがセンターから両サイドへ移動されていることに気付きます。

パワートレインは現行モデルの4リットルから4.2リットルへアップされる、ボクサー6自然吸気エンジンが搭載され、その最高馬力は525psを叩き出すとリポートされています。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーが有力で、名称は「911 GT3 RS 4.2」が最有力候補となっているようです。

(APOLLO)

ポルシェ911カレラGTS改良新型、ニュルで見せた455馬力の走り

ポルシェ『911カレラ』のハイスペックモデルである、『911カレラGTS』改良新型が、ニュルブルクリンク北コースで高速テストを開始しました。

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2015年に公開された新型『911』同様の新ヘッドライトや、薄型リアコンビランプ、新デザインのエンジンフードが採用されています。また、左右4本出しエキゾーストパイプは、センター2本出しへと、よりスポーティーになっていることがわかります。

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改良新型はパワートレインにも注目。現行モデルの3.8リットルボクサー6気筒自然吸気エンジンは、他モデル同様にダウンサイジング化され、3リットルボクサー6気筒ターボエンジンへと代えられます。

排気量は小さくなりますが馬力はアップし、最高馬力は455ps程度に引き上げられると思われます。

ワールドプレミアは2016年10月のパリモーターショーが有力です。

(APOLLO)

ベイビー『パナメーラ』見えた!ポルシェ『パジュン』の姿を公開

ポルシェが開発を進めている、新型5ドアクーペ『パジュン』のレンダリングCGを、欧州スパイエージェントから入手しました。

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「パジュン」は、『パナメーラ スポーツ ツーリスモ』コンセプトモデルの市販版と伝えられており、車格的にはパナメーラの下に位置するスポーティーなモデルです。

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確かにCGを見ると、パナメーラよりアグレッシブで刺激的なリアビューと言えるでしょう。

次期パナメーラと同じ次世代プラットフォーム「MSB」を採用、3リットル自然吸気V型6気筒エンジンや、プラグインハイブリッドモデルもラインナップが予想されており、日本販売予想価格はベーシックモデルで、700万円程度が設定される可能性が高いと思われます。

ワールドプレミアは2017年秋頃と予想しています。

(APOLLO)

ポルシェ・718ケイマンを初公開! さらにポルシェ流「3本の矢」も表明

7月10日に予定されている参議院選挙に向けて、街中で候補者が演説する姿をチラホラと見かけるようになってきました。そんななか、虎ノ門ヒルズで行なわれた演説には思わず足が止まってしまいました。

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多くの人々が注目する中、登壇したポルシェ ジャパン株式会社 代表取締役社長である七五三木 敏幸氏は冒頭で「7月から本社が虎ノ門ヒルズへ移転し、ポルシェ ジャパンは新たな幕開けを迎えた」と挨拶。さらに「期待を越えた歓びを提供するために挑戦を続ける」と決意を新たにし、その実現に向けた3本の矢を表明しました。

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まず第一が「欲しい!」と思わせる魅力的なモデルの投入。

ポルシェにとって日本は世界で5番目の規模をもつ重要なマーケットであり、基幹モデルの「911」をはじめ、SUVの「カイエン」や「マカン」、サルーンの「パナメーラ」など多彩なジャンルへの展開もあって、20年で販売台数は約3倍へ。今後もその勢いを絶やさないために、新モデルの投入には積極的に取り組んでいくとのこと。

第二が「環境への取り組」み。

これは過去と現在そして未来のポルシェを含めた取り組みであり、例えば2015年11月からクラシックポルシェのための最適なサポートを提供するポルシェクラシックパートナーを認定し、既存のポルシェを長く大切に乗り続けるための地盤を固めています。

また、現在販売中のモデルでは、「カイエン」と「パナメーラ」へのプラグインハイブリッドの設定に加えて、「911」「718ボクスター」で採用したターボエンジンによる高効率化も環境対策の一環のひとつ。将来的にはEVを投入していくことが明かされました。

そして、ここに新たなモデル「718ケイマン」が、いよいよ日本で初めてその姿を現しました。

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「718ケイマン」をひと言で言うなら、「718ボクスター」の屋根固定バージョン。

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両者はメカニズムも共通で、車両の中央に置かれるエンジンには「718ボクスター」と同じく水平対向4気筒ターボが採用され、2.0Lの「718ケイマン」が最高出力:300ps/最大トルク:380Nm、2.5Lの「718ケイマンS」は350ps/420Nmと、その性能も共通となっています。

しかし車両価格に違いがあり、「718」を冠する新型の車両本体価格では「ケイマン」が619万円〜、「ケイマンS」が813万円〜と、「ボクスター(658万円〜)」および「ボクスターS(852万円〜)」と逆転し、「ケイマン」がポルシェのラインナップの中でも最もリーズナブルなモデルとなりました。ちなみに、導入はヨーロッパを皮切りに2016年9月24日から順次開始されます。

このようにハード面を充実させる一方で「ソフト面も充実する」のが3本目の矢。

ドライバーの技能に合わせたスポーツ走行を楽しめるポルシェドライビングエクスペリエンスやモータースポーツへのサポート継続など、ポルシェの掲げる運転の楽しさを知ってもらう取り組みを引き続き行ない、そこで得た知見は次の市販車へフィードバックしていくと言います。

ハードとソフトによる好循環の構築。すでにその成果が実態として表れているだけに、街中で叫ばれている絵空事とは違って説得力があり、期待もあります。今後の展開から目が離せません。

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(今 総一郎)

日本でも予約開始。価格は1591万円から ─ ポルシェ新型パナメーラ画像ギャラリー

2016年6月28日、ドイツ・ベルリンにてポルシェのラグジュアリースポーツサルーン新型「パナメーラ」が世界初公開され、日本におけるメーカー希望小売価格も発表されています。

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今まで以上に『911デザインランゲージ』を強めた新型パナメーラ。そのボディサイズは、次のようになっています。

全長5049mm(従来比+34mm)
全幅1937mm(同+6mm)
全高1423mm(同+5mm)
ホイールベース2950mm(同+30mm)

パワートレインは、4.0リッターV8ツインターボ(パナメーラ ターボ)と2.9リッターV6ツインターボ(パナメーラ 4S)の2種。

いずれもインジェクションをセンターにレイアウトした直噴エンジンとなり、V8には気筒休止システムも採用されているということです。両エンジンとも高効率化した8速PDK(DCT)と組み合わせられます。

日本での受注開始は7月28日から。メーカー希望小売価格は、パナメーラ4Sが1591万円、パナメーラターボは2327万円となっています。また、パナメーラターボには期間限定で左ハンドルも受注可能ということです。

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エンジンスペック、パフォーマンスは次の通り。

●パナメーラターボ
最高出力:404kW(550PS)/5750rpm
最大トルク:770Nm/1960-4500rpm
0-100km/h加速:3.6秒
CO2排出量(NEDC):214-212g/km

●パナメーラ4S
最高出力:324kW(440PS)/5650rpm
最大トルク:550Nm/1750-5500rpm
0-100km/h加速:4.4秒
CO2排出量(NEDC):186-184g/km

(山本晋也)

2代目にスイッチした新型ポルシェ・パナメーラの予約受注を早くもスタート

ベルリンでワールドプレミアされたばかりの2代目ポルシェ・パナメーラの予約受注が日本でも7月28日から開始されます。

グランツーリスモという位置づけのパナメーラの新型パナメーラは、フルモデルチェンジにふさわしい陣容で、エンジンとトランスミッション、シャーシも見直され、室内のディスプレイと操作系も先進ぶりを感じさせるものに。

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さらに、リヤアクスルステア、アクティブロールコンペンセーション、3チャンバーエアサスペンションなどを装備することで「スポーツカーと快適なクルージングカーの境界を飛び越える」とした意欲作になっています。

エンジンは高い出力と重低音の効いたサウンドを備えた新しいV6とV8ツインターボ。

2代目パナメーラではエンジンを再設計されていて、いずれのエンジンもパワーアップしながら燃料消費量とエミッションを大幅に改善。

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「パナメーラ・ターボ」、「パナメーラ4S」には新しいツインターボ直噴エンジンを搭載し、すべてにフルタイム4WDと新しい8速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)が組み合わされています。

「パナメーラ・ターボ」のV8ガソリンエンジンは550ps、パナメーラ4SのV6ガソリンエンジンは最高出力440psを発揮。

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外観は、911のテイストが色濃く盛り込まれているうえに、長くてダイナミックなプロポーションと目を引くショルダー、 力強いサイドパネル、そしてリヤを20 mm低くしたことで引き締まったルーフラインによりパナメーラらしさを主張。

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見どころのひとつであるインテリアは、スマホやタブレットの見やすさ、そして直感的な操作体系を採用した最新のインフォテインメントに進化しています。

最近のトレンドである、従来のハードキーとメーター類を大幅に縮小し、新しい「ポルシェ アドバンストコックピット」の中央に設置されたタッチパネルと個別に設定可能なディスプレイに変更されています。

気になる価格は、ポルシェ・パナメーラSが1591万円、パナメーラ・ターボが2327万円となっています。

(塚田勝弘)

【ゆとり世代のチョイ乗り報告】最後の6気筒!?「ポルシェ・ケイマンS」を試す(後篇)

先代モデルとなったポルシェ・ケイマンS、無事にドライバーズシートの権利を獲得し、いよいよ試乗です。

カエルに例えられる顔つきや滑らかな曲線のボディラインなど、車体を構成するすべての要素に只ならぬ雰囲気が感じられ、思わずニヤニヤ。

納車手続きの予行演習っぽく、必要書類を記入し、キーを受領。「911」のボディを象ったキーもお洒落で所有欲をくすぐります。

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低めの着座位置や素早く6速MTを操るために底上げされたセンターコンソールなど、ギュッとタイトなコックピットに収まると、自然と身が引き締まります。

ソワソワとした高揚感を抑えるために、目をつぶり、大きく息を吸い、静かに吐き出す。レザーが醸す香りや外の喧騒を感じさせない静謐など、カチリ…カチリ…と徐々に自分と「ケイマン」がシンクロしていく感覚が心地よいです。

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キーを挿してひねると、座席直後に搭載された3.4L水平対向6気筒自然吸気エンジン(325ps/370Nm)が、猛々しいサウンドを耳に、エンジンのピストン運動が刻む振動をシート越しに身体へ届けてきます。

ボディが強固な上にシートが肉厚なため不快感はなく、ドライバーはエンジンの確かな存在感を堪能できます。底知れない実力を漂わせるエンジンと自らの手中にあると感じる一体感に、ワタクシは勝利を確信しました。

しかし、誤算が。クラッチペダルが重すぎるほど重いのです。「フンッ!!」と気合いを込めるほど押し返そうとする力が強く、信号が多い都内では10分足らずで足はプルプル。

「せっかくのポルシェだからMT!」と意気込んでいたのですが、余計な手間を掛けずに完璧かつスピーディに変速をこなしてくれる7速PDKにしておけば……。

シフトノブ

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さらにいいますと、街中での乗り心地は決して穏やかではありません。

タイヤ(ピレリ P ZERO)が、フロントは235/35ZR20、リヤは265/35ZR20と横幅が広くそして薄い上に、車高が低いため、タイヤが接地する路面の凹凸がもたらすショックを和らげる余裕が少なく、路面の粗さで乗り心地は大きく左右されます。

ホイール&ブレーキ

しかし、ポルシェのスゴイ所は、そういった外乱を受けた際にボディとステアリングがビクともしないことです。

街中でも高速道路でも、強めのショックを後々まで残さない。たとえ路面が酷くてもステアリングは1mmの動きさえ見逃さずにたちまちクルマの向きを変えるため、第一声に「しっかりしている」という感想を挙げたくなるのも頷けます。

搭載する水平対向6気筒自然吸気エンジンは、アクセルを緩やかに踏み込めば、それに呼応するようにモリモリとパワーとサウンドは高まり、1370kgの車体を突き抜けるように加速させていきます。

370Nmの最大トルクは4500〜5800rpmと高めの回転域で発生させますが、かといって低回転域で加速が弱い心配は無用。

新型「ケイマン」の2.0L水平対向4気筒ターボは380Nmを1950〜4500rpmで、2.5L水平対向4気筒ターボの「ケイマンS」は420Nmを1900〜4500rpmで発揮させると聞くと、その走りへの期待は高まるばかりです。

ただし、あと一歩踏み込んで欲しいのが安全装備です。

自動ブレーキはなく、後ろ側方の死角に入り込んだクルマの存在を警告する機能もありません。この点については競合モデルに劣っていると言わざるを得ません。

それに真っ赤なインテリアはフロントウィンドウへの反射が強く、トンネルの出口などの明暗が切り替わる場面では危ないなとも感じました。

多少の欠点はあるものの、それらを上回る美点には抗えないです。

街中では人目を引くデザインとブランドが、一歩離れた郊外では人目に触れない代わりに爽快な走りがオーナーを満たしてくれるのですから。

今回試乗した「ケイマンS」の自動車税は5万8000円と決して安くなく、その他の維持費は想像もつきません。

でも、どうせ払うなら気持良く払えるクルマが欲しくなりませんか? それはスポーツカーでも、ミニバンでも、軽自動車でも変わらないはず。そして「ケイマン」は間違いなくその1台であると断言できます。

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(今 総一郎)

【関連記事】

【ゆとり世代のチョイ乗り報告】最後の6気筒!?「ポルシェ・ケイマンS」を試す(前篇)
http://clicccar.com/2016/06/19/379143

【ゆとり世代のチョイ乗り報告】最後の6気筒!?「ポルシェ・ケイマンS」を試す(前篇)

環境や燃費への意識の高まりを受け、小排気量化(ダウンサイジング)とターボもしくはモーターによる補強は、全世界的なトレンドになっています。

911

高性能スポーツカーも例に漏れず、ポルシェも2016年にその動きを加速させており、「911」は従来の3.4Lと3.8Lを3.0Lへ統一。最高出力は20ps、最大トルクは60Nm向上させながら、燃費を約12%も改善させました。

911エンジン

さらに、今年6月にはオープンカーの「ボクスター」では、エンジンを2.0Lまたは2.5Lへ小型化してターボが取り付けられただけでなく、6気筒から4気筒へ気筒数が削減されています。

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その一方で、最高出力はいずれも35psアップしています。これを受けて、「ボクスター」の屋根をガッチリと固定したクーペモデルの「ケイマン」も同様の改良を実施。新型の受注がスタートしています。

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この変化に期待の声もあれば、戸惑いや失望を覚えている人もいるようです。

「俺たちが愛したポルシェは死んだ」と嘆く彼らにとって、エンジンの冷却形式が空冷から水冷に変わったことは言語道断で、「911」以外のポルシェは邪道。最新の「911」もサイズが大きく重くそして価格が高過ぎる、らしい……です。小排気量&ターボ化は、ワタクシが想像するよりも深刻なことなのでしょう。

しかし、昔からの「あれこれ」を知らない立場から見ると、今回の改良は前向きなものばかり。性能があらゆる方面で上がり、おまけに維持費のうち自動車税が下がったのですから。

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とはいえ、ボクスター&ケイマンも新車だとオプションも含めて最終的に総額は700〜800万円になるはず。

となると「ゆとり世代」のワタクシに限らず、ポルシェに憧れつつも予算が……という方々にとって、2013〜2015年式の「ケイマン」を中古で買うという選択が現実的なのではないでしょうか?

それに空冷ポルシェの中古市場での高騰ぶりを見ると、水平対向6気筒の自然吸気モデルもいずれはプレミアが付くのかもしれません。

そんな折り、とある取材の顔ぶれにモデル末期の「ケイマン」の名が。これを逃してしまったら!? と思い、すかさず立候補。無事にドライバーズシートを奪取し、滑り込みで試乗のチャンスを獲得。その魅力や如何に?

【後篇】へ続く……

(今 総一郎)

全車ターボとなったポルシェ911、中古車の空冷激高に続きNA(自然吸気)に予兆あり

欧州車の小排気量エンジン+過給器という流れは、いよいよスポーツカーのポルシェにも及んできました。先日発表された718ボクスターは新開発の水平対向4気筒ターボエンジンを搭載します。

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ポルシェのイメージリーダーである911も例外ではありません。991型と呼ばれる現行911もマイナーチェンジ時に、ライトサイジングと呼ばれる小排気量化+過給器のエンジンに変更されています。

以前、ポルシェ911では空冷エンジンを搭載した中古車の価格が上昇するという現象が起きました。もしかして……と思い、911の中古車相場を中古車検索サイト・カーセンサーnetで調べてみると興味深い動きがありました。

現行型の911は現在中古車市場に120台ほど流通していて、全体の平均相場はこの1カ月ほぼ横這いで推移しています。

しかし、グレードや年式を細かく見てみると、2014〜2015年という高年式のGT3は平均走行距離に変化はないものの、約70万円も値落ちしているのに対して、スタンダードのカレラが約10万円の値上がり、カレラ4Sは約50万円も値上がりしています。

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流通台数が少ないので、多少のブレではないかと考えられますが、これはライトサイジング化されたターボエンジンではなく、今後稀少となる自然吸気エンジンの911に乗りたい!という動きが早くも中古車市場に表れたとも捉えることもできます。

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まだ、予兆というレベルの小さな動きなのでこのまま収まるかもしれませんが、空冷ポルシェのような値上がりを示す可能性があるので、今後注意深くチェックしていく必要があります。

「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われますが、オーナーにとっては最も思い入れの深いモデルが最良のポルシェということなのかもしれません。

(萩原文博)

ポルシェが自動運転などの先進技術開発で新会社設立!

ポルシェが先頃、新会社「ポルシェ・デジタル」を設立すると発表しました。

PORSCHE

今後ますます進むクルマのデジタル化に対応するのが目的で、プレミアム車用のソフト開発をリードする大手サプライヤを目指すそうです。

ドイツ・シュトゥットガルト近郊に本社を構え、米ITコンサルティング会社であるガートナー出身のティロコスロフスキー氏がCEOに就任。

新会社では先進技術の動向調査を行うとともに、特に自動運転の分野で世界中のイノベーターをつなぐインターフェイスに位置付けている模様。

PORSCHE

今後はドイツ本社の他にも米シリコンバレー、ベルリン、中国にも拠点を置くそうで、デジタル化に向けたパートナーとの長期的な協力を推進して行くとしています。

トヨタ自動車も自動運転の研究を加速すべく、米国に研究機関「TRI」を設置するなど、クルマの高度AI(人工知能)化に乗り出しており、こうした動きはポルシェにおいても同様のようです。

Avanti Yasunori ・画像:PORSCHE)

【関連記事】

トヨタ、ミシガン州に新拠点を開設し、「自動運転」の研究を加速
http://clicccar.com/2016/04/18/365468/

ポルシェ・911、次期モデルにプラグインハイブリッド確定か!?
http://clicccar.com/2016/03/22/361190/

ポルシェ・カイエン、次期モデルにEVモデル投入か!?
http://clicccar.com/2016/02/15/353738/

おや……ボクスターとケイマンの馬の数が同じに!

先日の記事「『4気筒になった新型ボクスターは興味ない』と強がる初代オーナーの戯言」では言いたい放題書いちゃったわけですが、何だかんだ言ってもマイナーチェンジで「718」というサブネームが付いて心機一転した新型ボクスターの最大のトピックはダウンサイジングで4気筒化されたエンジンだし、ポルシェ好きとしては気になるポイント。

ですよね?

標準車は265馬力から300馬力へ、「S」は315馬力から350馬力へパワーアップしているので文句ないだろ!という人もいますしその気持ちも分かりますが、6気筒じゃなくなったのはなんとなくさみしい気持ちがあるは僕だけですかね。

ちなみに理由を「軽量化のため」という人もいますが、ターボを装着したことにより新型は6気筒時代よりも重量が増しているので誤解なきよう。最大の理由は燃費向上です。まあ気持ちよく走れれば文句ないんで、早く乗れる機会が訪れるといいなあ。

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そんな話はともかく、「718ボクスター」と「718ケイマン」を比べてみると従来とは上限関係が逆転した価格のほかにも、気になるポイントを見つけちゃたので問題提起。いや、ご報告。

それはエンジンパワー。

マイナーチェンジ前である981型のエンジン最高出力はボクスターよりもケイマンのほうが上だった。

ボクスター:265ps ボクスターS:315ps
ケイマン:278ps ケイマンS:329ps

ところが718となった新型は、ボクスターもケイマンも

標準車:300ps S:350ps

見事に同じになっている……。

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この理由がどこにあるのか?

推測ですが、ポジショニングの変更でしょうね。

これまでは「価格も含めケイマンのほうが上級ポジションだったから、ボクスターよりハイパワーで」だったのが、新型は「ボクスターのほうが高い価格になったんだからケイマンのほうがハイパワーなのはちょっとね」といったとこでしょう。

おい、ますますボクスターの魅力がアップしちゃったじゃないか! どうしてくれるんだ! 欲しくなっちゃうぞ!(価格も上がったけど!)

というわけで、新型「718」はボクスターもケイマンの同じ最高出力になったんですよ、というお知らせでした。

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あと、気がついたらポルシェ公式ウェブサイトの車名選択メニューが「ボクスター」とか「ケイマン」がまとめて「718」になってるよ。これって……今後は「911シリーズ」みたいにボクスターとケイマンをまとめて「718」にする伏線に違いない!

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(工藤貴宏)

【関連記事】

『4気筒になった新型ボクスターは興味ない』と強がる初代オーナーの戯言http://clicccar.com/2016/06/02/375964/

ポルシェ・カイエン「プラチナエディション」は、RSスパイダーデザインの20インチホイールを装着

6月2日から予約受注が開始されたポルシェ・カイエン「プラチナエディション」。

この車名は、限られた期間にのみ販売する厳選されたモデルシリーズに使用されるものだそうですが、販売期間はとくにアナウンスされていません。

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外観で目を惹くのは、よりワイドなホイールアーチに収まるRSスパイダーデザインの大径20インチアルミホール。

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ボディカラーはブラックとホワイトのソリッドカラー仕上げが標準で、「ジェットブラックメタリック」、「パープライトメタリック」、「マホガニーメタリック」、「キャララホ ワイトメタリック」、「ロジウムシルバーメタリック」をオプションで設定。

よりワイドになったホイールアーチもボディ同色になる「ハイグロスエクステリアパッケージ」も用意されています。

インテリアでは、8ウェイの電動調節機能が組み込まれたレザースポーツシートをはじめ、アルカンターラ仕上げのセンターパネル、全席のヘッドレストにあしらわれた「ポルシェ クレスト」が見どころ。

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装備では「ポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS)」内蔵のバイキセノンヘッドライト、「パワーステアリング・プラス」、「パークアシストシステム(前後)」などが標準化されていて、「パークアシストシステム」は、障害物までの距離や前後の他の車両の存在を警告音で知らせるだけではなく、周囲の様子を中央のディスプレイに表示。

さらに、ドアミラーとインテリアミラーに自動防眩機能が標準装備されているほか、後部座席の乗員のプライバシーを確保する濃色プライバシーガラスも標準となっています。

そのほか、標準装備となる「Platinum Edition」ロゴ入り「ステンレススチール・ドアエントリーガード」をはじめ、「カイエンS E-ハイブリッド プラチナエディション」には、「イルミネーテッド・ドアエントリーガード」がモデル名ロゴをテラス演出も用意。

よりハイグレードな標準装備として、プラチナエディションモデルには、オンラインナビゲーション、およびBOSE製サウンドシステムを含む最新の「ポルシェ・コミュニケーション・マネージメントシステム(PCM)」を装備。ダッシュボードには、美しいアナログ時計が配置されています。

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価格は「カイエン プラチナエディション」が944万円、「カイエンS E-ハイブリッド プラチナエディション」が1257万円です。

(塚田勝弘)

「4気筒になった新型ボクスターは興味ない」と強がる初代オーナーの戯言

言っておくけど全然興味ないからね。欲しくもないからね。6気筒じゃなくて4気筒ターボのポルシェ・ボクスターなんて。

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だいたい、昔はともかく今どきのポルシェのスポーツカーといえば6気筒というのはお約束。なのに、『718ボクスター』とネーミングまで変更した新型ボクスターのエンジンは全車4気筒ターボ。

いや別にいいんですよ4気筒ターボでも、SUVとかセダンなら。だけど燃費対策だかなんだか知らないけど、ポルシェのスポーツカーに6気筒じゃなくて4気筒っていうのはどうなんですかね。

効率がいい? 昔はポルシェにも4気筒のスポーツカーがあった? 今じゃWECのマシン(昨年はル・マン24耐で1-2フィニッシュ!)もエンジンは4気筒? 何を言っているんだかさっぱりわからないなあ(本当はわかるけど)。

わかってますよー。6気筒から4気筒になって排気量が落ちてもターボのドーピングでパワーが上がっているのは。

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「ボクスター」は先代比35ps/100Nmアップの300ps/380Nm、「ボクスターS」は先代比35ps/60Nmアップで350ps/420Nm。

ちなみに僕が持っている14年落ちの986型は……「ボクスターS」なのに252ps/305Nm。あれれれれ……でもボクスターといえばやっぱり6気筒でしょ。ターボが付いているからってねぇ。

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さて、話をデザインに移しましょうかね。最新の「718ボクスター」は、パッと見たところ先代と前後バンパーやライトなど細部しか変わっていないように見えるけど、実はボンネットフードとフロントウインドウ、そしてソフトトップ以外はすべて新設計なのだとか。これは心の底からカッコいいと思うから許す!

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またナビ関係はオプションで通信機能付きにも発展できる「ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)」を採用。iPhoneとの連携も便利そうだから文句ないや。

価格は、ベーシックな「718ボクスター」の6速MT車が658万円、7速PDKだと710万4000円。高性能版「718ボクスターS」はそれぞれ852万円/904万4000円。

ちなみにクローズド版である「718ケイマン」の価格も発表されているけれど、新型からボクスターとケイマンの相対的な価格が逆転したことには驚かずにはいられない。

これまでケイマンは「ボクスターより高価」だったけど、新型は約40万円安いんだからね。まあ、買うにしても(無理しても)中古にしか手が届かない僕にはあんまり関係ないか。

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というわけで、独断と偏見でチェックしてみた新型「718ボクスター」。

新車は買えない初代ボクスターオーナーとして確実に言えるのは「4気筒ターボなんて興味ないさ!悔しくなんかないよ」と強がるしかないってこと。

だって、乗れば「これ、イイ!」って感じることが、乗らなくたって想像できるんだから。

そもそもポルシェはスペックではなく、そのドライブフィーリングが大事。気筒数じゃなくて、その仕上がりが重要なんですから。懸念の4気筒エンジンだって、マカンの仕上がりを見ればスポーティ感が失われているはずないし。

ああ、はやく乗ってみたい!

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以上、初代ボクスターオーナーの戯言でした。

(工藤貴宏)

ポルシェが911RSR後継モデルのテストを開始

ドイツ・ ポルシェAGは同社のGTレーシングカー、ポルシェ911 RSRを2017年シーズンに向けて一新すべく、911RSRの後継モデルのテストを開始したと発表しました。

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911 RSRの後継モデルはポルシェのヴァイザッハ研究開発センターのテストコースにおいてシェイクダウンを終え、間もなく世界中のサーキットにおいて本格的なテスト段階に入るということです。

ヴァイザッハで行われた今回のシェイクダウンでは、ポルシェワークスドライバー達が新しい2017年のGTEレーシングカーの感触を確かめました。

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同社GTモータースポーツ総合プロジェクトリーダーのマルコ・ウジャーシ氏は

「新しいマシンの初走行を数人のドライバーが行うのは非常に珍しいことです」

と説明し、さらに

「しかしワークスドライバー全員が開発に携わったこともあり、可能な限り多くのドライバーにテストコースを数ラップしてもらいました」

と今回のシェイクダウンについてコメントしています。

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911RSRの後継モデルは、2017年1月のデイトナ24時間でのデビューを予定しています。

ポルシェのモータースポーツGT部門トップであるDr.フランク=シュテッフェン・バリサー氏は次のようにコメントしています。

「完全に新しいマシンの初戦が24時間レースというのは大きなチャレンジですが、デビューに向けて開発は順調に進んでいます」

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911RSR は2015年シーズンにもっとも成功を収めたGTレーシングカーといわれており、ル・マン24時間やWECのGTカテゴリーで目覚しい活躍を見せてくれました。優秀な戦績を誇る911RSRの後継モデルの実戦デビューが待ち遠しい限りです。

(山内 博・画像:ポルシェジャパン)

ポルシェ911GT3改良型、ノルトシェライフェに姿再び

ポルシェ『911カレラ』のハイチューンスモデルとなる、「911 GT3」が高速テストのため、ニュルブルクリンク北コース・ノルトシェライフェに再び姿を見せました。

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バンパーなど細部には現行モデル風のカモフラージュがされているようですが、フロントバンパーを中心にエアダクトなどに新デザインが採用される見込みです。

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パワートレインには最高馬力475psを発揮する、3.8リットルNAフラット6を搭載し、6速MTも選択可能という事です。

また、「ポルシェ・コミュニケーション・インフォテインメントシステム」も使い勝手よくアップデートされ、スマートフォンと連携し「グーグルアース」「ストリートビュー」他、多数の機能が利用可能になるようです。

ワールドプレミアは2016年秋までにはされる予定です。

(APOLLO)

ポルシェのレースカー、919ハイブリッドのステアリングの操作方法とは?

919ハイブリッドでFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦しているポルシェ。

ドライバーがどんなドライビングをしているかは、オンボード映像を見れば何となく想像できますが、実際のところどうなのでしょうか?

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ドライバーは足元ではヒール・アンド・トウを駆使し、左足ブレーキを使うドライバーもいれば、 アクセルとブレーキを右足で踏み替えるワークスドライバーもいるそうです。

しかし最も忙しいのはF1同様にステアリングスイッチやパドルの操作。マシンをドライバーの意図する方向に向けることは、ステアリングホイールの機能の中で、ごく一部の役割でしかないそう。

複雑なレーシングカーを制御するため、前面にはじつに24ものボタン/スイッチ、裏面には6つのパドルが用意されており、これらを操作する必要があります。

なお、2016年シーズンでは操作性をさらに向上させるために、ドライバーとともにステアリングホイールのボタン/スイッチの配置が見直されています。

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「ル・マン」における最高速度は340km/hに達しますが、こうした速度域で操作するいくつかの制御機能は、ステアリングホイールに設置スペースがないためダッシュボードに移設。

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中央に配置されている大型ディスプレイは、速度、現在のギヤ、エンジンマネージメント、リチウムイオンバッテリー残量(前輪を駆動するためにどのくらいの電気エネルギーを使用できるか)などの多くの情報が表示されます。左上のコントロールボタン(DISP)は、表示された情報を選択するためのものです。

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また、ステアリングホイールは円形ではなく長方形。これは、舵角が小さくすむためかなと思われますが、ドライバーチェンジの際にスペースが必要なため。とくに、マーク・ウェバーやブレンドン・ハートレーのような長身のドライバーの場合、この形でないと長い足を迅速に収めることができないそう。

ステアリングホイールはカーボン製で、グリップハンドルは滑り止めラバーで覆われています。パワーステアリングシステムによって、比較的狭いグリップでも 容易に操作することが可能で、開口部を通してステアリング裏側の6つのパドルを指で操作。

また、中央のパドルはシフトチェンジ用で、右を引くと シフトアップ、左を引くとシフトダウン。最下部のパドルはクラッチ操作用です。最上部はブースト操作用で、このパドルかステアリングの前述ブーストボタンの好きな方を使うことができるそうです。

最もよく使われるボタンは、親指が届く上部外側に沿って配置されています。

右上のブルーボタンは常に使用し、高速走行時のマシンがほかのクラスのマシンを追い抜く際にヘッドライトを点滅させるパッシングボタン。1回押すとヘッドライトが3回点滅しますが、日中にはヘッドライトの合図に気付くことが難しくなるので、ドライバーは親指を常にここに置いているそうです。

左上のレッドボタンもバッテリーから電力を供給してブーストをかけるために頻繁に使用。ブーストを使うことにより追い抜きが可能になりますが、当然ながら1周あたりに使用できるエネルギー量が規定されていて、周回の途中でエネルギーを消費すると、終盤で使えなくなることに。

ディスプレイ左右下部にあるロータリースイッチ(TC/CONとTC R)は、トラクションコントロールのプリセット用。エンジンとハイブリッドの各設定を調節するため、上部2段のライトイエロー(TF-とTF+)とブルー(MI-とMI+)のボタンを使用。その下には、フロントとリヤ間のブレーキバランスを分配するピンクの+と-ボタン(BR)が配置されています。

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ほかにも数多くのボタン類が配されていますが、オンボード映像を見る際は、足元はもちろん、指先も非常に忙しい「仕事」をしているのをチェックするとさらに楽しめそうです。

(塚田勝弘)

ポルシェ911、ワイドボディの次世代型がニュル走る!

ポルシェは次世代型「911」の開発を進めていますが、その新たなプロトタイプがニュルブルクリンクで高速テストを開始しているようです。

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今回捉えたプロトタイプはフェンダーが拡げられ、ボディの底には多数の突起物が見られます。次期型はボディがワイドになる可能性が高いようです。突起物はサスペンションのセッティング調整と思われます。

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パワーユニットは、プラグインハイブリッドとアップデートされる3リットルボクサー6ターボエンジンで、馬力及び燃費の向上を図ります。

ワールドプレミアは2018年内になる予定です。

(APOLLO)

ポルシェ、911GT3 RSに怒涛の「4.2」モデルを投入!

ポルシェ「911 GT3 RS」の上位に位置すると予測される最強モデルの姿をカメラが捉えました。

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エクステリアはリアに固定式巨大ウィング、フロントバンパーには大口エアダクト、リアの下部には「911R」風デュフューザーを装備しており、いかにもハイスペックモデルらしい外観となっています。

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パワートレインには4.2リットルボクサー6自然吸気エンジンを搭載し、最高馬力は525psを叩き出すと噂されます。

名称は「911 GT3 RS 4.2」となり、2016年3月のジュネーブモーターショーでの公開が予想されます。

(APOLLO)

「924から928まで」ポルシェのトランスアスクルモデルが分かる特別展示【画像ギャラリー】

トランスミッションとデフを一体化させ、ケースなどに組み込んだトランスアスクルを採用するクルマは、FFだけでなくRRや4WDまで多彩なモデルが古今東西存在します。

フェラーリ・デイトナことフェラーリ356GTB/4、アルファ ロメオ最後のFR「75」、ほかにも日産GT-RやレクサスLF-Aなどいくつも挙げられます。

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ポルシェもトランスアクスルを採用したモデルを多く送り出してきましたが、911がいまも昔も「本流」である同社の歴史からも分かるように「独創的な存在」としています。

4月27日から10月16日まで、シュツットガルトのポルシェ ミュージアムで開催されている特別展示「トランスアクスルの時代。924から928まで」では、924や928などのトランスアスクルモデルが23台展示されます。

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ポルシェのトランスアスクルの歴史は、1976年にトランスアクスルパワートレーンの駆動方式を採用したタイプ924まで遡ります。

1976年から1995年の約20年間で、911で確立された構造とは全く異なるタイプ924、928、944および968が生み出されています。

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924のデビューから40周年を迎える今年、この特別展示が用意されました。23台のうち半数以上がミュージアムにおける初展示になるそうです。

今回は、厳選された市販車とレーシングカーの展示に加えて、特定の展示ホールにしか置かれていなかったプロトタイプコンセプトカーも展示。

当初、エントリーモデルとして供給されていたポルシェ924の多彩なバージョンが含まれているそうで、生産には至らなかったものの、944ガブリオレのデザイン開発に寄与した1979年の924ターボ タルガ プロトタイプも初めて展示されます。

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私はポルシェ928を見ると、アニメの「キャッツ・アイ」を思い出すのですが、928は1977年3月にジュネーブモーターショーでデビューし、当初は911の後継車となる予定でした。

紆余曲折あっていまも911が主役ですが、928が商業的に「大成功」となっていたら911もどうなっていたか分かりません。

928 S4カブリオレ コンセプトカーで終焉を迎えることになりますが、この唯一のプロトタイプも、他の5台の928モデルと一緒に特別展示で披露されます。

ドイツまで行かないとこの特別展示は堪能できないわけですが、2009年1月のリニューアルオープンでより素晴らしい施設になっていますから、ドイツを訪れることがありましたら同じシュツットガルトにあるメルセデス・ベンツ ミュージアムとセットで足を運んでみてはいかがでしょうか。

(塚田勝弘)

パナメーラ次期型、シューティング・ブレークもニュル高速テストに見参!

この時期、新型モデルのプロトタイプがニュルブルクリンクの高速テストに集結します。

ポルシェ・パナメーラの次期型にラインナップされる「シューティングブレーク」も登場しました。

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ポルシェ初のワゴンモデルとなる「シューティングブレーク」は、フロントマスクはサルーンとほぼ同じデザインが予想されますが、ルーフが延長され、ブートスペースは容量が大幅に拡大されているのが特徴。

2012年パリモーターショーで公開された、「パナメーラ スポーツツーリスモ」のデザインが影響しているようです。

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新開発「MSB」モジュラープラットフォームは約100kgの軽量化を図り、3.6リットルV型6気筒ターボエンジンやプラグインハイブリッドに大きなメリットを与えそうです。

世界初公開は2016年秋が噂されています。

(APOLLO)

ポルシェ パナメーラ・ターボの次期型がヴァイザッハに!

日々、ポルシェの新型モデルの開発が行われているヴァイザッハ研究所で、プロトタイプには珍しいブルーの『パナメーラ・ターボ』次期型の姿を目撃しました。

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フルヌードかと思いきや、ヘッドライトはダミーシールのようです。

次期モデルの特徴は「MSB」軽量モジュラープラットフォームを採用することで、約100kgもの軽量化とともに、現行モデルよりスポーティーなエクステリアになるようです。

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パワートレインには6気筒及び4リットルV型8気筒、プラグインハイブリッドも予想されています。

公開スケジュールは、2016年9月のパリモーターショーで第2世代「パナメーラ」を発表、2017年3月に「パナメーラ・ターボ」をワールドプレミアすると思われます。

(APOLLO)

ポルシェ718ケイマンの予約開始。4気筒ターボで価格は619万円から

4気筒水平対向ターボエンジンを搭載するポルシェのミッドシップクーペ「718ケイマン」の予約が2016年4月28日から始まりました。

ボクスター同様、300馬力の2.0リッターターボと350馬力の2.5リッターターボを搭載するケイマン。クーペボディとなっていることから、手に届きやすい価格設定となっているのが特徴です。

718 Cayman und 718 Cayman S

いずれも後輪駆動で、トランスミッションは6速MTと7速PDK(DCT)の2種類を用意。全グレードでハンドル位置を左右から選べるというのもユーザーニーズに応える設定といえそうです。

718ケイマン 6速MT 右 / 左 6,190,000円
7速PDK 右 / 左 6,714,000円
718ケイマンS 6速MT 右 / 左 8,130,000円
7速PDK 右 / 左 8,654,000円

2017年モデル左ハンドル車の予約受注は6月1日から6月30日の期間限定。ユーザーに届くのは9月以降になる模様です。

(山本晋也)

ポルシェ第三世代カイエン、市街地テストをキャッチ!

ポルシェのフラッグシップSUV「カイエン」の次世代型がドイツ某市街地に姿を見せました。

Porsche Cayenne 01

次期型にはアウディ「Q7」同様の「MLB Evo」プラットフォームが採用され、初代から350kg近い軽量化が進むと言われています。

Porsche Cayenne 08

エクステリア・デザインは不明ですが、情報によれば、現行モデルのスポーティーなデザインから、個性の強いデザインになるとも噂されています。

パワートレインは911同様にダウンサイジングされるV型6気筒ターボ及び、V型8気筒ターボ他、PHEVモデルも可能性が高いようです。

まだ初期段階の次期カイエン、ワールドプレミアは2018年以降となりそうです。

(APOLLO)

どれを買う?ベンツ・GLC、ポルシェ・マカン、BMW・X3など豊作のミドルサイズSUV

フルモデルチェンジを機にメルセデス・ベンツのGLKがGLCとなったことで、欧州のプレミアムミドルサイズSUVも出揃った感があります。

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価格帯は600万円台前半からで、ボディサイズは全長が4.7m前後。全幅はじつはかなりワイドで1.9m級、全高は1.6m台半ばくらい、という大まかなサイズ感になります。

日本の道路や駐車場事情を考慮すると、このミドルサイズSUVくらいまでがそれほど無理なく使える大きさで、場合によっては上限という感じがします。

メルセデス・ベンツGLCの良さは、Cクラス譲りの走り、そして安全装備の充実ぶりでしょう。ほどよい軽快感と乗り心地の良さ、GLKから100L拡大した広めの荷室スペースも魅力。

発表時には、まだディーゼルもPHVの設定がなく、少々「待ち」となるのは、このクラスのトレンドからすると厳しいですが、ディーゼル、PHVが導入されれば、万全の品揃えになりそう。

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ライバルのポルシェ・マカンは、ポルシェらしい切れ味鋭いハンドリングが特徴。SUVというカタチこそまとっていますが、スポーティカーそのものの走行性能は、SUVにここまでのフットワークが必要か、という思いまで頭に浮かびます。

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BMW X3は、人気のディーゼルが強みで、ガソリンも2.0Lの直列4気筒(出力により2タイプ)と3.0L直列6気筒を揃えていて、3.0Lの直6はガソリンエンジンらしい伸びやかな加速が享受できます。もちろん、SUVの中でもスポーツの濃度が濃く、BMWらしい魅力もあります。

Farbe: Estorilblau

Motorraum

ほかにも、モデル末期のアウディQ5がありますが、こちらは今年中にも次期型の発表がありますから新型待ちでしょうか。

現行型はややSUVにしては色気が薄めの内・外装という印象もありますが、熟成されたモデル末期を大幅値引き前提で買う手もあります。また、V6 DOHCスーパーチャージャーを搭載し、345ps/470Nmを誇るS Q5という選択肢もありますし、フルタイム4WDのクワトロもアピールポイント。

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個人的には、ドイツ勢ではなくランドローバーのディスカバリー・スポーツあるいは、レンジローバー・イヴォークもオススメ。

とくにディスカバリー・スポーツは、操縦安定性と乗り心地のバランスが秀でていて、サイズを感じさせない運転のしやすさなど、SUV作りに長けているランドローバーモデルらしい魅力が凝縮されています。

しかも500万円から買えるという価格設定も強みで、悪路走破性の高さはランドローバーですから、日本の使用環境なら不足はないはず。車線維持機能など、先進安全装備ではやや見劣りする感もありますが、価格も考えると魅力的な選択肢に映ります。

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ここで挙げたモデル以外でも、ディーゼルを設定するボルボXC60、あるいはレクサスNXなど国産SUVもあります。

いずれを選んでも最近のSUVは都市からアウトドアニーズまで使える万能性を備えています。GLCの登場もありますから今後も人気は加速しそうです。

(塚田勝弘)

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ポルシェ911GT3改良型、ニュル高速テストを開始!

ポルシェは、2015年のフランクフルトモータショーで『911』フェイスリフトモデルを公開しましたが、そのハイスペックモデルとなる「911 GT3」の改良型がニュルブルクリンク北コースで高速テストを開始した模様をキャッチしました。

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カモフラージュされたフロントマスク、リアバンパー、ホイール、固定式リアウィングは全て新デザインが採用される見と思われます。

パワートレインは、最高馬力475psを発揮する3.8リットル自然吸気水平対向6気筒エンジンを搭載し、6速MTも選べるといいます。

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室内では、7インチディスプレイを装備、スマートフォン連携し、最新の「ポルシェ・コミュニケーション・インフォテインメント・システム」が利用可能になります。

ワールドプレミアは2016年夏から秋頃になるようです。

(APOLLO)

擬装脱いだ! ポルシェ・パナメーラ次期型がニュルで高速テストへ

ポルシェの4ドアセダン「パナメーラ」次世代型が、軽擬装でニュルの高速テストに現れました。

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擬装の取れたフロントマスクはヘッドライトのアウトライン、バンパーのデザインなどが分かります。そこからは「パナメーラ スポーツ ツーリズム」コンセプトカーのデザインが大きく反映されている様子が伺えます。

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新ボディには「MSBプラットフォーム」を採用し、ホイールベースを延長。Bピラーからリアウィンドウへより強い傾斜を持ち、スポーツ感がアップされています。

パワートレインには新開発のV型6気筒エンジンのほか、プラグインハイブリッドも揃う予定です。

ワールドプレミアは2016年10月のパリモーターショーが期待できそうです。

(APOLLO)

1972年のル・マンでクラス優勝を遂げたポルシェがレストアされて登場

新車登録から13年以上(ディーゼル車は10年)経過すると、自動車税が約15%割増になります。日本の税制は古いクルマには乗るな! といっているように思えますが、それは果たして「エコ」なのか、こうした指摘は確かにと頷きたくなります。

それは、ドイツやイギリス、スイスなどの欧州では旧車への優遇措置があるか、あるいは古いから税金を上げるといった税制がないという、対比からくるものもあるでしょう。

確かに欧州に行くと街中にたたずむ古いクルマを見かけると、よくいわれるように、文化も違うのかなという気もしてきます。

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それでもヒストリックカーイベントなどもあるじゃないか、という声もあるでしょうが、税金も含めた維持費を考えると、羨ましいけどなかなかできないよな、という感じもします。

さて、ポルシェAGから「911 2.5 S/T」のフルレストアのニュースが発表されました。

ポルシェ クラシックのスペシャリストによりじつに2年の歳月をかけてレストアされたという、1972年のル・マンでクラス優勝を飾ったモデルです。

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ポルシェは、クラシックモデルの強化を掲げていて、今年の4月6日〜10日にエッセンで開催された世界最大級のクラシックカーイベント「テクノクラシカ」の祭典にも出展。

この「テクノクラシカ」の開幕を記念して、波乱に富んだモータースポーツの歴史とともにレストアされた「911 2.5 S/T」が紹介されたわけです。

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ポルシェ クラシック代表のアレクサンダー・ファビック氏は、

「911 2.5 S/Tは、数年前に米国のコレクターによってレストアベースの状態で探し出されました。ポルシェのスペシャリストたちの巧みな作業によって、このスポーツカーは最高水準の状態によみがえりました」

と語っています。

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見つかったクルマは本当に稀少なものだそうで「911 2.4 Sクーペ」をベースとしてわずか24台が製造されたレーシングカー。

「911 2.5 S/T」は、グループ3(市販車ベースのGT車両)とグループ4(改造を施したGT車両)のカスタマースポーツ用に開発されたモデルで、1971年末に当時のDr.Ing.h.c.F.Porsche KGスポーツ部門から49,680マルクで限定発売されました。

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「911 2.5 S」は、タルガ・フローリオ、ル・マン、ラリーなどのサーキット用に開発された「911 2.4 Sクーペ」のワークス改造仕様であり、国際スポーツレギュレーションにしたがって厳密に変更され、特別仕様の価格はプラス19,000マルクだったそう。

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「最新のポルシェが最良のポルシェ」というフレーズは、新しい商品(クルマ)にベストを尽くすというメーカーとして当然の姿勢を示しているだけで、ポルシェの旧車への愛を感じさせます。

(塚田勝弘)

ポルシェ・911、次期モデルにプラグインハイブリッド確定か!?

2015年のフランクフルトモータショーで、ポルシェは「911カレラ」のフェイスリフトモデルを公開しましたが、今回は「911カレラ」次世代モデルの試作車をキャッチしました。

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現行モデルのミュールボディであまり変化が見られませんが、右側リアフェンダー上に突起物があります。次期モデルではプラグインハイブリッドのラインナップが予想されおり、これが充電口の可能性もあります。

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次期911は「MMB」プラットフォームを採用して軽量化を図るとともに、今後設定されるCO2規制を満たすシステムとなります。

パワートレインは3リットル水平対向6気筒ターボエンジンをブラッシュアップし、馬力と燃費のアップが期待されています。

(APOLLO)

ポルシェ、パナメーラ次世代モデルにシューティングブレーク投入へ

ポルシェの4ドアサルーン、「パナメーラ」次世代型に、ワゴンタイプの派生モデル「パナメーラ シューティングブレイク」が投入されることが分かりました。

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ルーフエンドはカモフラージュがされていますが、セダンより延長されており、より大容量のトランクルームが分かります。

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新開発の「MSB」モジュラープラットフォームを採用し、2012年のパリモーターショーで発表された「パナメーラ スポーツ ツーリスモ」に近いエクステリアに仕上がるようです。

パワーユニットは3.6リットルV型6気筒ターボやV8、プラグインハイブリッドがラインナップ予定です。

ワールドプレミアは2017年秋以降が有力です。

(APOLLO)