Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

ニスモのブランドネームが付けられた「ノートe-POWER NISMO」は速くて快適!

ノートe-POWERのカスタマイズドモデル「ノートe-POWER・ニスモ」は、内外装をドレスアップしたうえで、エンジンや足まわりなどをチューニングしたモデル。ニスモの名が付くが、開発はオーテックジャパンが担当した。

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エクステリアでは、ほかのニスモ仕様と同様の赤いアクセントを使ったエアロパーツが目をひく。エクステリアでおもしろいのは、グリルには電動モデルを象徴する青のアクセントがあるなかで、各所に赤のアクセントを入れたこと。静と動が共存しているような印象を与えてくれる。

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インテリアで好感度が持てたのはステアリング。2時〜4時、8時〜10時の部分にアルカンターラを使っていてグリップ感がいい。また、ステアリング操作に慣れていないドライバーは、間違った位置を握ってしまったときに気づくという効果もある。

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モーター出力はノーマルモデルと同一ながら、少ないアクセル踏み込み量で速度が上がるセッティングとしたことで発進加速が鋭くなり、スポーティな加速フィールを獲得している。

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サスペンションはフロント・ショックの減衰力アップとスタビのバネレートアップ。リヤはスプリングのバネレートアップとショックの減衰力アップを行い、さらにフロントキャンバー角のネガティブ化を行った。

タイヤも185/70R14→195/55R16に変更。キャンバーのネガティブ化によって、直進安定性が向上、タイヤのセルフアライニングトルクが増し、剛性感も向上している。

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また、ボディ剛性を向上するパーツを取り付けたことで、乗り心地や静粛性もアップ。比較試乗としてメダリストに乗ったのだが、メダリストよりもいい。メダリストは標準のノートe-POWERよりも静粛性を向上しているのに、その上を行くのだから大したもの。

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実は走りに影響する部分は同じくオーテックジャパン扱いのモードプレミアも同一。ニスモの走りは欲しいけど、ラグジュアリーな内外装がいいという方は、モードプレミアを選ぶというのもひとつの方向性だ。

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(文/諸星陽一 写真/小林和久)

新型・マーチ NISMO、さらなるエアロダイナミクスで2017年3月に発売?

日産・マーチの新型がワールドプレミアされて間もないですが、モータースポーツの血を引く、「マーチ NISMO 」のレンダリングCGを入手しました。

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「NISMO」は日産モータースポーツ・インターナショナルの略で、モータースポーツ仕様のチューニングモデルなどを手がけています。

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現在NISMOチューンモデルは、「フェアレディZ」「ジューク」「マーチ」「GT-R」「ノート」「セントラ」などに設定されており、新型マーチにも設定されます。

これまで以上にエアロダイナミクスを追求した次期型は、フロントバンパーに大口エアダクトを持ち、サイドミラーを赤に、またVモーショングリル、エアダクト、リップスポイラー、サイドシルにも赤をあしらった、スポーツモード全開のエクステリアとなっています。

追加発売が予想されるNISMO「S」モデルのパワートレインは、5速MTと組み合わされる、1.5リットル直列4気筒DOHC。NISMO専用チューンにより最高馬力は120psまで引き上げられます。

現行NISMOからさらに向上された強化ボディ、スポーツサス、ブレーキセット、スポーツシート、アグレッシブなエクステリアはマニアの心を掻き立てる筈です。

(APOLLO)

アメリカ向け「セントラ NISMO」を初公開【ロサンゼルスオートショー16】

米国向けの主力モデルであるセントラをNISMOバージョンに仕立てた「セントラ NISMO」がロサンゼルスオートショーで初公開されました。

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ベース車から大幅な改良を受けたエクステリアに加えて、機能性を重視したインテリアデザインを採用。足まわりもNISMO専用のサスペンションチューニングが施されるなど、スポーティな内・外装、走りを期待するファンの声に応える仕様になっています。

外観はスポーツグレードである「セントラ SR」や「セントラ SRターボ」を超える迫力に満ちています。さらに、空力デザインでは、空力抵抗値(Cd値)を犠牲にすることなくダウンフォースを増大させることでゼロリフトを追求。

The 2017 Sentra NISMO is the latest in a long line of compact Nissan performance sedans going back nearly 50 years to the Datsun 510 and the original Sentra SE-R. The new, first-ever Sentra NISMO is also the first mainstream U.S. Nissan model to offer motorsports-inspired NISMO factory-tuned performance. It joins the GT-R NISMO, 370Z NISMO, JUKE NISMO and JUKE NISMO RS in the 2017 Nissan lineup.

従来モデルと同様のCd値0.29を維持しながら、揚力を30%低減させているそうですが、ニスモ専用のリヤスポイラーだけでなく、デザインを刷新したリヤバンパーも揚力低減に大きく貢献しているとのこと。

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デザインや機能面では、ニスモの特徴である「レイヤード・ダブル・ウィング」デザインを前後とサイドのボディパネルに採用することで、ひと目でニスモ仕様であることが分かります。また、パネル下部の赤いラインも目を惹くアクセントになっています。

Nissan Sentra NISMO 2017 debuta en el Auto Show de Los Ángeles フロントには、標準となるLEDデイタイムランニングライト、専用ダーククローム仕上げの「Vモーショングリル」、専用エンブレムを装備。

2017 Nissan Sentra NISMO

そのほか、専用のサイドシル、リヤデザイン、スポイラー、エキゾーストフィニッシャー、ダーククローム仕上げのドアハンドル、トランクフィニッシャー、リヤエンブレム、専用レッドライン入りウインカー搭載のサイドミラーキャップなど、ニスモならではの特徴が散りばめられています。

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足まわりは、米国向けらしくオールシーズン対応タイヤ「215/45R18パイロットスポーツ」を装着。ニスモの10本スポークアルミニウム合金ホイールが組み合わされています。

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インテリアもニスモらしいスペシャルな仕様になっています。サイドの強度を高めNISMOのロゴをあしらったフロントシートをはじめ、後席にもレッドステッチ入りの専用シート素材が採用されています。

2017 Nissan Sentra NISMO

インパネには、専用の本革・アルカンターラ巻ステアリング、リング型エンジンスタートボタン、赤い文字盤のタコメーターを特徴とする専用メータークラスター、本革シフトレバー、専用刺繍を施したカーペットなど、スポーティ感を強調する赤のアクセントを用意。

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エンジンは「セントラSR」の2017年モデルに初搭載された新型1.6Lの直噴ターボガソリンエンジンで、最高出力188ps/5600rpm、最大トルク177 lb-ft/1600-5200rpmを発揮。

アルミニウム合金製となるDOHC16バルブ直列4気筒エンジンは、圧縮比10.5:1、連続可変バルブタイミング制御システム(CVTCS)を採用し、シリンダーボアには溶射皮膜のミラーコーティングが施されています。可変圧縮オイルポンプと低圧縮EGRシステムの採用により、排ガスの低温化とノッキングを改善しているのもポイントです。

足まわりは、フロントが専用チューンの施されたストラット式インディペントフロントサスペンションで、リヤがトーションビーム式でモノチューブリヤダンパーと専用チューンのフロントスプリングおよびストラットを採用。

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軽量型モノチューブ式ダンパーは、オイルとガスを切り離したチャンバーや高圧ガスチャージにより、ダンパーのストローク量や速度変化に対して素早いレスポンスを可能にするもので、ダンパーレスポンスを向上させることで、ステアリングやロードコンディションの変化により素早く対応することが可能となっています。

残念ながら日本に導入されていないセントラですが、米国でもニスモブランドのラインナップ強化が図られていて、「NISSAN GT-R NISMO」、「370Z NISMO」、「JUKE NISMO」、「JUKE NISMO RS」とともに「セントラNISMO」が同ブランドのプレゼンスを高める役割が期待されます。

(塚田勝弘)