Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

2017年モデルの日産GT-Rに採用されたチタン合金製マフラーの特徴は?

新日鐵住金(新日鉄住金)は、同社のチタン合金「Super-TIX10CU」(スーパータイエックス10CU)が、日産自動車の新型「GT-R」のエキゾーストシステムに採用されたと発表しました。

20160902_100_01

スーパータイエックス10CUはチタンに1.0%の銅(Cu)を添加し、合金組織中の酸素を低減したチタン合金で、純チタンと同等の室温加工性を保ちながら、排気系に要求される高温強度と耐食性が高いという特徴を備えています。

20160902_100_0220160902_100_03

新型「GT-R」では排気系部品をチタン化することによって、従来、四輪車用マフラーの主要素材に使われてきたステンレスと比較して軽量化を達成できたということです。

さらに、チタンエキゾーストシステムによる心地よいエンジンサウンドを楽しむことができ、新型「GT-R」のチタン・サウンドに期待が膨らみます。

先日、ホンダが量産二輪車の燃料タンクにチタン薄板を採用したことが明らかになったばかりですが、高価とされるチタン素材が自動車部品にどれだけ広がって行くのかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:新日鉄住金)

6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排出ガス編〜

前回は違法マフラー取り締まりについて音量に関しての情報をまとめました。今回は排出ガス編。音量よりもややこしいですがチェックしておきましょう!

前回記事:6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!バイクの検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排気音編〜

取り締まりで音量測定なら何をするか分かると思いますが、あまり聞いたことないのが排出ガスの取り締まりです。実はバイクの車検証を見てみると排出ガス規制がかかっているか、かかっていないかが記載されています。

最近のバイクには触媒がマフラーに付いていて、排気ガスの有害物質を化学変化で綺麗にして排出しています。

出典:AUTO STUDIO SKILL blog : バージョンアップ Vol 2!

触媒は排気抵抗になるからと言って外してしまう人もいるのですが、当然排気ガスの有害物質が増えてしまい、車検も通らないし取り締まりの対象になってしまうわけです。

また、コンピューターでセッティングを変更したりしても排出ガス規制をクリアできなくなる可能性があります。

今回のような取り締まりでは、排出ガスに関するチェックも行われます。ただし全ての取り締まり場所で行われるわけではありません。検査機器がある場所のみで、更に現場の係官が測定が必要だと判断した場合にだけ実施されるようです。

出典:開発の裏側 シャーシによる排ガス測定 – バイク用品・バイクパーツ | ヤマハ発動機グループ ワイズギア

街頭での測定ではアイドリング時の回転数で計測されます。アフターマーケットのマフラーで触媒ごと変更した場合は、触媒としての性能を証明するための書類が必要となります。

音量と違って自分のバイクの排出ガスを計測するのはそう簡単ではありません。排気ガス測定器を使用すれば計測することは可能ですが、かなり高価。

出典:【楽天市場】◆排気ガステスター自動車排ガス測定器UREX-5000V2:ツールデポ

安いものもありますが、大体8万〜20万とこれだけのために手軽に買える値段ではありません。

どうしても測りたい場合は自動車整備工場などで測ってもらいましょう。

指定工場であれば、大体どの工場にも置いてあるそうです。ただし、必ず計測してくれるわけではないので快く計測してくれる工場を自分で探すしかありません。

国土交通省のポスターを見ると、平成22年4月以降に製作されたバイクだけが騒音と排ガスの両方に適用されるというような捉え方もできるのですが、排ガスに関してはこの年式はちょっと違います。

車検証を見て排ガス規制がかかっているバイク全てに適用されるので注意が必要です。

排ガス規制がかかっているバイクはニューモデル・継続生産車によって違ってきますが、どのモデルがニューモデルでどれを継続生産車にするのかはメーカーによって考え方が違うため、一概に判断できる区別方法は車検証を見るのが確実でしょう。

ちなみに排出ガス規制がかかった年式はこちら。

■国産車

原付き一種(50cc原付き)
ニューモデル:平成10年10月1日以降
継続生産車:平成11年9月1日以降

原付き二種(125cc)
ニューモデル:平成11年10月1日以降
継続生産車:平成12年9月1日以降

軽二輪(250cc)
ニューモデル:平成10年10月1日以降
継続生産車:平成11年9月1日以降

普通自動二輪車・大型自動二輪車(250cc以上のバイク。大型バイクも含まれます)
ニューモデル:平成11年10月1日以降
継続生産車:平成12年9月1日以降

■輸入車

輸入車にはニューモデル・継続生産車の区別はありません。

原付き一種(50cc原付き):平成12年4月1日以降

原付き二種(125cc):平成13年4月1日以降

軽二輪(250cc):平成12年4月1日以降

普通自動二輪車・大型自動二輪車:平成13年4月1日以降

取り締まりの対象になるようなマフラーの取り付けをショップで行った場合、取り付けを行ったショップも「不正改造のほう助」として取り締まりの対象になります。持ち込みでマフラー交換などをお願いする場合は一応頭に入れておきましょう。

今回ご紹介した内容は車検が通るバイクなら、ほぼ問題なくクリアできるでしょう。

250ccより下のバイクは車検がないので、少しでも心当たりがある方はこれを機に愛車を一度チェックしておくべきかもしれません。

前回音量に関しての記事でもありましたが、これは6月が強化月間なだけで新しく何か変更というわけではありません。今後も変更がない限り、このルールのままです。

検査で引っかかって取り締まられる場合もありますが、他にも全国の運輸支局が「黒煙110番」という相談窓口を設けることになったので、近隣住民の方から相談されて取り締まられるケースもあります。

この点も一応気をつけておきましょう。

ややこしいルールがたくさん出てきましたが、取り締まりの対象にならないよう、不安要素を明確にして楽しくバイクに乗りましょう!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【関連記事】


【モタサイ2016】美女キャンギャルまとめ!


夜ツーにピッタリ!都会に佇むアメリカンダイナー「CLUB XIPHIAS」


【強者現る】バイクに乗りながら演奏もしちゃう移動系バンド


フランスのヘルメットメーカー「SHARK」のCMが凄い!


【モンスター】隼のエンジンを積んだ化け物マシン達がヤバすぎる!

6月は「違法マフラー取り締まり」強化月間!検査ポイントを細かく問い合わせてみた!〜排気音編〜

ご存じの方もいるかもしれませんが、今月6月は国土交通省と警視庁が実施する「違法マフラーの取り締まり強化月間」です。

ポスターなどでどういうものなのか説明されていますが、バイクはどうすればいいのか?MotoBeが徹底的に問い合わせてきました!

取り締まりは全国各地で行われ、特別な臨時車検会場を設けてバイク、車の排気音量、排出ガス規制に対応しているかどうかを調べるそうです。

臨時車検会場というのは、大黒PA、奥多摩などでたまに行われている抜き打ちの改造マフラー取り締まりと一緒だと考えればいいでしょう。

出典:奥多摩周遊道路 騒音 取締り 検問 – ノーマル然として – Yahoo!ブログ

この取り締まり、実は平成22年4月以降に製作されるバイクとそれより前のバイクでは検査方法と基準がちょっと違ってきます。

では、具体的な排気音量、排気ガス規制の検査方法、基準はどうなんでしょう。

平成22年4月以前に製作されたバイクの場合検査で測られるのは近接排気騒音のみ。

近接騒音の音量測定は決まっています。測定器をサイレンサーと同じ高さ、後方45度の角度で50cm離れた場所に置きます。

最高出力が5000回転を超えるバイクの場合はエンジンの半分の回転数で実施、つまり12000回転まで回るエンジンは6000回転で測定されます。

最高出力が5000回転より下のバイクはエンジンの75%回転数で実施されます。

ちなみに音量の基準は、

250cc、それ以上のバイクは94dBまで
125cc以下の原付き二種は90dB
50cc以下の原付一種は84dB

となっています。

この基準よりオーバーしてしまったら整備不良になってしまいます。

純正マフラーなら経年劣化以外は大丈夫でしょうが、社外マフラーに変えている方は(特にオークションなどの無名激安マフラー、サイレンサー)要注意です。

抜き打ち検査されて引っかかってしまったら怖い、一度も測ったことがないのでこの際測りたいという方は「音量測定器」を使えば測ることができます。値段はピンきり。

出典:デジタル小型騒音計防風スポンジ付:マミーショップ

他にもスマホアプリでも測ることができます。ただし、スマートフォンのマイクを使って測るため、あまり正確ではないものもあるようです。大体こんなもん、と割りきって測る場合はオススメです。

平成22年4月以降に製作されたバイクは、前述の方法にプラスして加速走行騒音規制が入ってきます。

加速走行騒音規制とは、止まった状態で音量を測るものではなく、走って加速した時の音量のこと。

これは簡単に測定することは出来ません。

「抜き打ちの検査とかで測定すんの絶対無理だろ」って思って確認してみたら平成22年4月以降のバイクは純正マフラー、あるいはJMCAマークとかEマーク付きのマフラーに関しては加速騒音の検査を通ったという証明になるので取り締まりには引っかからないそうです。

ただ、何もついていない社外マフラーの場合、証明することができないので取り締まりの対象になる可能性があります。

発売された当初は規制がなかった時代のバイクなので難しいところですが、この場合は純正マフラー推奨

社外マフラーも可能ですが、現代のバイクと同じ騒音の基準で判断されます。旧車の場合、純正を維持するほうが難しい車種もあるのでかなり厳しいところですね…。

なお、次回解説する排出ガス規制の検査はありません(発売当初規制がなかったため)。

ちなみに、サイレンサー出口にボルトなどで装着されているバッフル(簡易消音器)も取り締まり対象です。これは、簡易的に取り外しができて爆音になってしまうため、信用性がないのでNGとのこと。

簡単には取り外しが不可能なリベット打ち込みなどで固定されているものなら取り締まり対象外となります。

オークションや知人から購入したマフラーを持ち込みでショップに取り付けてもらうこともあると思います。しかし、もしもそのマフラーが取り締まりの対象になるようなマフラーだった場合、取り付けを行ったショップも「不正改造のほう助」として取り締まりの対象になります。

大体のショップはそんな危ない橋を渡ってまで作業してくれませんが、お願いする時は一応頭に入れておきましょう。

今回まとめたのは排気音についてです。次回は排出ガス編です。こちらもかなりややこしいので、ぜひチェックしてください!

今回は取り締まり強化月間だからこそ特集していますが、これは6月が強化月間なだけで新しく何か変更というわけではありません。以前からこのルールでした。

これを機に愛車を一度万全な状態なのかチェックしてみましょう!

(ライター:佐藤 快/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン

【関連記事】


【モタサイ2016】美女キャンギャルまとめ!


夜ツーにピッタリ!都会に佇むアメリカンダイナー「CLUB XIPHIAS」


【強者現る】バイクに乗りながら演奏もしちゃう移動系バンド


フランスのヘルメットメーカー「SHARK」のCMが凄い!


【モンスター】隼のエンジンを積んだ化け物マシン達がヤバすぎる!

ビールが旨い!美しいチタンマフラーの青焼けから発想した「チタンブラー」とは?

先頃、伊勢志摩サミットでフィーチャーされた三重県ですが、クルマやバイク好きにとっては鈴鹿サーキットの存在でもお馴染みですね。

その鈴鹿市でバイク用のマフラーなどのカスタムパーツを製作しているのが、MAVERICK(マーベリック)ブランドを展開するクラフトアルマジロ社。

MAVERICK

「チタンマフラー」の製造で定評があるメーカーで、その外観は鏡面のように美しく、スチール製やステンレス製マフラーに比べて軽量(約半分)で錆に強いなど、耐久性にも優れています。

最大の特徴は「ヒートグラデーション」と呼ばれる独特な青い焼け色で、排気熱により妖艶なブルーに変化したチタンマフラーは、芸術品のような風格さえ漂わせています。

そんなチタンマフラーの焼け具合をタンブラーで表現したのが、「チタンブラー」。

MAVERICK_Titanbler

もちろんチタン製で焼け色にも種類があり、冷温両用で中空2重構造を採用、タンブラーの内面にはブラスト処理が施されています。

サイズは直径80mm×高さ150mm、容量360ccで「BASIC」と「PREMIUM」の2種類のグレードが存在。

同社の職人が丹精込めて美しいヒートグラデーションを再現しています。

MAVERICK_Titanbler

チタン製だけあって、さすがにお値段は高め(税抜き15,000円から)ですが、これから暑くなるなか、この「チタンブラー」で呑む冷えたビールは最高かも。

手作りの少量生産品なので、納期がかかる事もあるようですが、マニア心をくすぐる逸品と言えそうです。

製品情報:MAVERICK Titanbler

Avanti Yasunori ・画像:MAVERICK)