Motor Fan's YEAR 2016

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国際宇宙ステーション用バッテリーがリチウムイオン電池に!

GSユアサは、グループ会社のジーエス・ユアサ テクノロジー社(GYT)が開発・製造した高性能宇宙用リチウムイオン電池(セル)が、国際宇宙ステーション用バッテリー(新型ISS用バッテリー)に採用されたと発表しました。

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新型ISS用バッテリーは、12月から4回に分けて国際宇宙ステーション(ISS)への輸送が開始されます。

現在、ISSでは米国製のニッケル水素電池が太陽電池の電力を蓄えるために使われていますが、寿命に近づいてきたので、今回GYT製のリチウムイオン電池からなる新型ISS用バッテリーに置換えられることになりました。

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新型ISS用バッテリーは、現在ISSに搭載されている電池と比較して質量あたり約3倍の高エネルギー密度であることから、現在の48個のバッテリーと相当の能力を半数の24個で実現することができます。新型ISS用バッテリーは、満充電、完全放電を1サイクルとした場合、5000サイクル以上の利用が可能で、10年の寿命があるということです。

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この新型ISS用バッテリーは、日本のJAXAが打ち上げる宇宙ステーション補給機「こうのとり」で4回に分けてISSへ輸送されることが発表されています。

自動車でもハイブリッド車用の車載電池でリチウムイオン電池を搭載する車種が増えていますが、宇宙でもニッケル水素電池からリチウムイオン電池への置換えが進んでいます。

(山内 博・画像:GSユアサ、JAXA)

ブルーエナジー製リチウムイオン電池が新型Honda「ACCORD」に搭載

GSユアサ・グループのブルーエナジー社は、自社製の新型リチウムイオン電池「EHW5」が、5月26日から発売されている新型・ホンダ アコードに採用されたことを発表しました。

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新型リチウムイオン電池「EHW5」は、従来品より17%軽量化と7%小型化しており、車両あたりの電池モジュールとしては20%軽量化と15%小型化を達成しています。

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ブルーエナジー社のリチウムイオン電池は2011年から量産を開始し、2015年度までに累計50万台以上の車両に搭載されており、セル換算では2,600万セル以上の市場実績があります。

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HV車へのリチウムイオン電池の搭載については、トヨタが4代目の新型プリウスでもニッケル水素電池搭載車を残しているように比較的慎重な姿勢であるのに対して、ホンダはHV車にリチウムイオン電池を積極的に搭載していることが目立ちます。

(山内 博・画像:GSユアサ)

トヨタのハイブリッド車向け補修用バッテリーをGSユアサ バッテリーが新発売

GSユアサグループのジーエス・ユアサ バッテリーは、トヨタの最新ハイブリッド車に搭載されているEN(European Norm:欧州規格)規格の補機用鉛蓄電池の補修用に最適な「ECO.R ENJ」(エコ.アール イー・エヌ・ジェイ)シリーズを6月下旬に新発売すると発表しました。

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GSユアサのEN規格鉛蓄電池は、通常の補機用鉛蓄電池より全高が低く、JISの安全性にも合致した「日本仕様のEN規格鉛蓄電池」です。

このGSユアサ製のEN規格鉛蓄電池は、トヨタのアルファード・ヴェルファイアのハイブリッド車、シエンタのハイブリッド車、新型プリウスに搭載されています。

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今回発売した「ECO.R ENJ 」シリーズは、トヨタ系ハイブリッド車専用の補機用鉛蓄電池として、今後見込まれる取り替え需要の増加を見据えて補修市場に投入されます。

「ECO.R ENJ 」シリーズの機種と適合車種は次の通りです。

ENJ-LN0:シエンタ HV
ENJ-LN1:プリウス(W50系)
ENJ-LN2:ノア HV、ヴォクシー HV、エスクァイア HV、アルファード HV(H30系)、ヴェルファイア HV(H30系)

製品情報:ジーエス・ユアサ バッテリー|製品情報|ECO.R ENJ

(山内 博・画像:GSユアサ)

「新型プリウス」に日本仕様のEN規格鉛蓄電池を採用~JIS規格より高さが低い

GSユアサは、同社のEN規格(欧州統一規格)鉛蓄電池「LN1」が、4代目新型プリウスの補機用鉛蓄電池に採用された、と発表しました。

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EN規格鉛蓄電池は、日本で一般的なJIS規格の鉛蓄電池よりも高さが低いため、車高を低くした車両に向くという特長があり、重心を低くして走行性能を高めることを目指した4代目新型プリウスに採用されたものと考えられます。

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ただし、EN規格は欧州の寒冷な気候に合わせた規格であり、温暖化が進む日本での使用するには改良の必要があります。

今回の「LN1」は、日本の気候風土に合わせて、かつJIS規格の安全性にも合致した「日本仕様のEN規格鉛蓄電池」として同社が開発した、ということです。

また、2015年発売のシエンタHVには「LN0」、アルファード・ヴェルファイアHVには「LN2」が採用され、「日本仕様のEN規格鉛蓄電池」の採用が増えており、同社では、EN規格鉛蓄電池のラインアップを拡充する予定です。

(山内 博・画像:GSユアサ)