Motor Fan's YEAR 2016

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アウディS4/S4アバントの日本発売がスタート。新たに採用された「Bサイクル」エンジンとは?

日本では今年4月から新型にスイッチしたアウディA4 。セダン、アバント、そしてオールロードクワトロという3つのバリエーションを擁していますが、高性能モデルのS4の投入も既定路線で、日本導入を待っていた方も多いでしょう。

Audi S4

10月25日から受注を開始し、12月下旬から納車が開始されるアウディS4/S4アバント。搭載される3.0 TFSIエンジンは、ミラーサイクルの一種といえる「Bサイクル」と呼ばれるアウディ独自の燃焼方式が採用されています。

一般的なミラーサイクルエンジンでは、吸気時にバルブを通常のエンジンよりも早めに閉じ、空気量を下げて(圧縮行程前段階の)膨張比をアップさせ燃費効率を高めています。

アウディではこれに、ターボチャージャーによる過給システムと可変バルブタイミング機構を組み合わせ、さらに圧縮比を高く設定することで、高出力と高燃費を両立させた「Bサイクル」と呼ばれる独自の燃焼方式を開発しました。

Audi S4

その効果は、JC08モード燃費が従来型の12.6km/Lから12.7km/Lとほとんど変わっていないにもかかわらず、従来型よりも出力は15kW/21ps、トルクは60Nmも増強されています。

これだけの出力アップを果たしながら燃費を維持できているのが、「Bサイクル」エンジンの特徴であり、スポーティモデルであるS4に最適なエンジンといえるでしょう。

過給方式も従来のスーパーチャージャーからターボチャージャーに変更することで、トルクとレスポンスを改善。シリンダーブロックをアルミ化するなどして、エンジン単体の重量を従来型比14kgも削減しているそう。

Audi S4 Avant

前40:後60の割合で分配する「quattro(クワトロ)フルタイム四輪駆動システム」には、トルクベクタリング、リヤスポーツディファレンシャル(オプション)が加えられていて、スポーティ仕様にふさわしいトラクションと敏捷性を獲得。また、スポーティなセッティングが施された前後ウィッシュボーン式サスペンションにより、車高を通常のA4よりも20mm下げられています。

Audi S4

安全装備もアウディ最新の技術が投入されており、アシスタンスシステムについては、新しいアウディA4や Q7などに採用済みの衝突防止システム「アウディプレセンス」の機能を拡張。

Audi S4

前方だけでなく、後方や側方もセンサーやカメラを使って常時監視されるようになっています(アウディサイドアシスト及びアウディプレセンスリヤを標準装備)。

さらに、標準装備の「トラフィックジャムアシスト付きアダプティブクルーズコントロール」は、渋滞時にアクセル、ブレーキに加えてステアリング操作まで自動化するシステムで、将来の自動運転につながる先進技術。

アウディの特徴のひとつである「MMIシステム」は、最新ナビが搭載されているほか、「バーチャルコックピット」やヘッドアップディスプレイなどの最新機能も、S4としては初めてオプションで用意。

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価格はアウディS4が839万円、アウディS4アバントが868万円。両車ともに右/左ハンドルが用意されています。トランスミッションは両モデルともに従来の7速ティプトロニックから8速ティプトロニックに多段化されています。

(塚田勝弘)

アウディA4/A4アバントに1.4TFSI搭載車とローンチ記念限定車を設定

現行アウディA4は、FF向けに190ps/320Nm、AWDのクワトロに252ps/370Nmの2.0L TFSIエンジンが投入されています。

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今回、エントリーモデルとして新たに1.4 TFSIが追加されました。このエンジンは、A4として初めて搭載されるエンジンになります。

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1.4L直列4気筒直噴ターボエンジンは最高出力150ps/250Nmというスペックで、トランスミッションにはDCTの7速Sトロニックが組み合わされています。

ダウンサイジング(ライトサイジング)化の最大の狙いは、車両価格だけでなく燃費にもあります。JC08モード燃費は、2.0LのFFモデルが18.4km/Lなのに対して、1.4TFSIは16.6km/Lとなっています。

エントリーモデルとはいえ、「プレセンスシティ」「プレセンスベーシック」など最新の安全装備も搭載されているほか、「Audi connect」、スマートフォンインターフェイスなどの車載インフォテイメントも標準装備されています。

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スポーティグレードである「A4/A4 Avant 1.4 TFSI sport」は、クローム調のスポーツエクステリアや、17インチアルミホイールによる精悍なスタイルが特徴。

インテリアにはサポート性に優れたシートヒーター付きのスポーツシートが採用されているほか、スポーツサスペンションの採用によってスポーティかつ快適な乗り味を得ています。

装備では「アドバンストキーシステム」や、先述したセーフティ機能に加えて、リヤビューカメラ、アウディパーキングシステムのアシスタンス機能も標準装備。さらにオプションで先進のアシスタンス、安全機能を備えたセーフティパッケージが選択できます。

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同時設定された限定車の「A4/A4 Avant 1.4 TFSI 1st edition」は、上記の「1.4 TFSI sport」がベース。通常は設定のない「S lineエクステリアパッケージ(S line専用のフロント&リヤバンパー、ドアシルトリム、リヤディフューザーなど)」を装着。

これ以外にも3ゾーンオートマチックエアコンディショナーや、メタリックボディカラー(グレイシアホワイトM、ミトスブラックM、デイトナグレーP)を備えた買い得感の高いモデルです。販売台数はSedanが220台、Avantは230台の限定。

価格はカタログモデルの1.4L TSFIが447万〜478万円(セダン)、アバントが476万〜507万円。限定車はセダンが509万円、アバントが538万円です。

(塚田勝弘)

アウディ・A5次期型、レンダリングCGが流出!

アウディ『A5』の4ドアクーペバージョンである、『A5スポーツバック』次期型のレンダリングCGが、欧州エージェントからリークされました。

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次期型はお馴染み「MLB Evo」軽量プラットホームにより、約100kgの軽量化を図り、最新「A4」から多くのコンポーネントが流用されます。

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リークされた画像を見ると、スクエアを基調としたフロントエンドは、やはり最新A4から受け継いでいるようです。

パワートレインは、アップデートされる2リットル直列4気筒TFSIエンジン他がラインナップされます。

ワールドプレミアは2016年9月のパリモーターショーの可能性が高いようです。

(APOLLO)

アウディRS4アバント次期型、レンダリングCGが流出!

アウディのDセグメント・ワゴン、『A4アバント』のハイスペックバージョン『RS4アバント』次期型のレンダリングCGが、欧州エージェントから流出しました。

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フロントバンパー左右には、「A4アバント」より拡大されたエアダクトを備え、サイドスカート、リアにはツインエキゾーストパイプ、リアスポイラー、20インチアロイホイールなどを装備します。

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パワートレインは新開発の3.6リットルV型6気筒「TFSI」ダウンサイジング・ターボチャージャーエンジンを搭載する可能性が高いようです。

最高馬力は510psともレポートされており、ライバルとなるメルセデス「AMG C63」やBMW「M3」と同等以上のパフォーマンスは確実と見られています。

ワールドプレミアは最速で2016年秋ですが、遅れれば2017年3月以降となる可能性もあるようです。

(APOLLO)

エアロダイナミクスと先進装備が自慢 ─ 新型「アウディA4アバント」画像ギャラリー

新型A4セダンのCd値0.23には及びませんが、新型A4アバントもワゴンとしてはクラストップレベルのCd値0.26を達成するなど、燃費や静粛性能を含む走行性能に効く空気抵抗係数を実現しているのが自慢。

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Cd値を追求してもあまり意味がないという見方もあるようですが、A4セダンのプレス発表会のトークセッションで、流体力学が専門の東洋大学理工学部生体医工学科の望月 修教授から「100km/h時で0.24から0.23に下げると700m/Lの燃費削減に相当する」という話があり、同値を減らしていくことは確かに効果があるそうです。

低速走行時にどれだけCd値削減が分かりませんが、高速道路を巡航する際の燃費には効きそう。

遠くから見ると新型か旧型か分からないという声もありそうな新型A4アバントですが、オプションのマトリクスLEDを装着したフロントマスクはとくに精悍な雰囲気で、最新モデルらしい厚みを感じさせる存在感のある顔つき。

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リヤビューは、テールランプがよりワイドに、そして鋭さを感じさせる造形となったことで、ワイド感を強調。

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ボディサイズの若干の大型化もありますが、室内は先代よりも広くなっているのはもちろん、ラゲッジスペースも5人乗車時は15L増の505L、最大時は80L増の505Lを確保するなど、ライバルよりも大柄とはいえスクエアかつ広大で使いやすい設計となっています。

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写真のアウディA4アバント2.0TFSI Sportには、オプション(35万円)の「S Lineパッケージ」が装着されていて、専用バンパーやドアシルトリム(S Lineロゴ)、エクステリアのS Lineロゴ、ヘッドライニングブラック、デコラティブパネルマットブラッシュトアルミニウム、5ツインスポークスターデザイン(8J×18)、スプリントクロスレザー(S Lineロゴ)などのほか、先述したマトリクスLEDヘッドライトパッケージ(34万円)が用意されています。

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また、ボディカラーの「グレイシアホワイトメタリック」も8万5000円のオプションで、車両本体価格は585万円、オプション込みで662万5000円です。

(文/写真 塚田勝弘)

新型アウディA4アバントの美点と課題とは?

プレミアムワゴンでありながら初の大台超えとなる、通常時500Lという大容量のラゲッジスペースをはじめ、電動ラゲッジルームカバー、パーティションネット、ルーフレールを全車に標準装備するなど、新型アウディA4アバントの積載性や装備は、最新モデルらしい隙のない仕上がりになっています。

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なお、電動ラゲッジルームカバーは、全車標準のオートマチックテールゲート(キーを保持した状態でのキック操作にも対応)と連動して自動的に上下する便利なトノカバー。トノカバーを上げたままだと後方視界が制限されてしまいますが、いちいち上げたり下ろしたりする手間が省ける装備です。

Audi_a4_avant_06ステーションワゴンである新型アウディA4アバントの美点は、スクエアで使いやすくて大容量(505L〜1510L)、荷室フロアに配置されたフックも含めた電動ラゲッジルームカバーといった積載性の高さ。

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また、セダン同様に質感の高いインテリアと操作性を若干変更したMMI(ナビやオーディオ、車両設定などを司る)、そして12.3インチというワイドなメーター(バーチャルコクピット)などの先進装備も魅力です。

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安全装備では前後カメラ、ディスタンスセンサー、フロントアシストの「アウディプレゼンスシティ」をはじめ、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、「アウディアクティブレーンアシスト」などの予防安全システムを備えていて、欧州ミドルサイズワゴンの中でもトップクラスの充実ぶりとなっています。

2.0LのFF(2.0 TFSI Sport)仕様を走らせてみて気になるのが、乗り心地の洗練度がもう少しという点。

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足まわりの熟成不足なのか、路面状態を問わず絶えず上下に揺れている印象で、しなやかさもあまり期待できません。

試乗車の「2.0 TFSI Sport」に装着されているスポーツサスペンションによるものなのか、スポーツタイヤ(試乗車はブリヂストン・ポテンザ S001)の特性か、その両方なのか分かりませんが、セダンでもFF、クワトロモデルともに見受けられた傾向の乗り味なのでワゴンのクワトロ仕様がどういうマナーを示すのか気になります。

また、オーナー予備軍の方は重々承知の上で購入するとは思いますが、若干のボディサイズ拡大により(全長4735×全幅1840×全高1435mm/全長5mm、全幅15mm拡大)狭い場所でのすれ違いや車庫入れなどもライバルであるCクラスワゴン(全長4705×全幅1810×全高1460mm)やBMW3シリーズツーリング(全長4625×全幅1800×全高1460mm)などと比べるとかなり不利であるという点でしょうか。

ボディサイズ以外、とくに走りの面では熟成が進めば、乗り心地と操縦安定性のバランスもより改善が期待できますし、ワゴンで重要な積載性が良好といえるのはまずは朗報といえそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

新型・アウディ A4アバントの荷室容量、走りはどうか?

セダンに続き、4月末に発売された新型・アウディ A4のステーションワゴン「アバント」。アウディのアバントには多くのファンがいるだけに、登場を待っていた方も多いでしょう。

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VWグループのディーゼルゲートの余波により、残念ながら日本向でのローンチ時にディーゼルの設定はありませんが、FFの「2.0 TFSI」、「2.0 TFSI Sport」、クワトロ(AWD)の「2.0 TFSI quattro」、「2.0 TFSI quattro Sport」という4モデルが設定されています。

セダン同様に、空力性能を徹底したダイナミックな外観、先進的なコクピットと広くなった上質なインテリアなどが大きな魅力です。

なお、セダンのCd値0.23、アバントは0.26となっています。

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ワゴンだけに気になる荷室容量は、後席を立てた状態で505L、3分割式の後席バックレストを倒すと最大で1510Lを確保。先代よりもそれぞれ15L、80L拡大するなど、スクエアなラゲッジスペースは大きさだけでなく、使い勝手も良さそう。

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ボディサイズは、全長4735×全幅1840×全高1435〜1455mmと、先代よりも5mm長く、全幅は15mmワイドになり、全高は標準車が10mm高く、スポーツサスペンション仕様は逆に10mm低くなっています。

なお、最小回転半径は先代と変わらず5.5mで、FFもクワトロも同じ。

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ボディサイズはやや拡大していますが、セダン同様にアルミとスチールを組み合わせた複合ボディを採用し、最大120kgの軽量化(欧州仕様値)果たし、ボディも熱間成形鋼板(ホットスタンプ)の多用により15kgの軽量化を果たしています。

ジャガーがXEやXFなどでアルミ合金製ボディを積極採用している点などを考えると新型だけにA4にもその使用比率を高めて欲しいところですが、実際の走りは190ps/320Nmというアウトプットを誇るFFでもパワー不足は感じられず、1人乗車で空荷状態だと痛快な加速を堪能できるほど。クワトロよりも100kg軽い車両重量ももちろん効いていそう。

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FF向けは、アウディが「ライトサイジング」と呼ぶ燃費とドライバビリティを両立したエンジンですが、高圧縮比のアトキンソンサイクルでもパフォーマンス面に影響が出ていないのも朗報。吹け上がりも良好で、トルク感も十分に感じられます。

さらに、7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)の変速もスムーズで、しかも美点のダイレクト感も健在。

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今回はFFモデルのみの試乗でしたが、「アウディ=クワトロだろう!」という声があるのを重々承知しながらも、セダン同様に使用条件などが合えばFFを積極的に選んでいいのかなと感じさせてくれる仕上がりになっています。

(文/写真 塚田勝弘)

ついに510馬力だ! アウディRS4アバント次期型、ニュルで高速テスト

2016年3月のジュネーブモーターショーでフルモデルチェンジを果たした、アウディ『A4アバント』の最強モデルとなる「RS4アバント」が、ニュルブルクリンクでの高速テストに姿を見せました。

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フォーリングスのエンブレムも装着しての高速テストですが、大口エアダクト、ツインエキゾーストパイプ、大径アロイホール、リップスポイラーなどアグレッシブな外観に仕上がっているのが分かります。

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パワートレインには、現行モデルの4.2リットルV型8気筒エンジンをダウンサイジング、新開発の3リットルV型6気筒ターボが搭載される見込みですが、、最高馬力は510psとも噂され、BMW「M3」やメルセデス「AMG C63」以上のパフォーマンスが期待できそうです。

ワールドプレミアは、2016年内の可能性が高いようです。

(APOLLO)

ついにAMG超え!? アウディRS4アバント次期型に最強モデル登場

アウディは2015年9月に「S4」、2016年3月に「S4アバント」を発表していますが、2017年のフランクフルトモーターショーで公開が噂される「RS4アバント」次期型を捕捉しました。

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本物のボディで現れた次期「RS4」はZF製トランスミッション「ティプトロニック・ギアボックス」を採用し、パワートレインには3リットルV型6気筒ターボを搭載し、最高馬力は480psとついにライバル「C63 AMGエステート」を超えるパフォーマンスが期待される歴代最強アバントとなりそうです。

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エクステリアは大口エアダクト、大口ツインエキゾーストパイプ、リップスポイラーなど、「S4」よりアグレッシブな外観となっています。

(APOLLO)

新型アウディA4アバントは広くなったキャビン、ラゲッジが魅力で価格は547万円〜

セダンの新型アウディA4に続き、新型アウディA4アバントも発表され、4月21日から販売が開始されます。

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アウディのファンの中には、ステーションワゴンであるアバントが好きという方も多いでしょう。世界的ヒットモデルであるA4アバントは、1992年に登場したAudi 80アバントを含めて累計生産台数は220万台を超えているそうです。

今回発売された新型アウディA4アバントは、新型A4セダン仕様同様に最新のモジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースに、ゼロから設計されたアウディの今後を担う基幹モデル。

セダンと同様、走行抵抗の削減が主要な開発テーマとして掲げられていて、軽量化に取り組むとともに、エアロダイナミクスの最適化に注力。ワゴンボディではトップクラスとなるCd値0.26(欧州仕様値)を誇ります(セダンは0.23)。

搭載される2.0L TFSI(直噴ガソリンターボチャージャー)ユニットは、従来よりも動力性能を高めつつ、アイドリングストップシステムやエネルギー回生機構を標準装備することで燃費も向上。

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とくに、セダンと同じようにミラーサイクルが採用されている2.0 TFSIと初の7速Sトロニックが組み合わされたFFモデルは、先代から燃費を33%高めています。なお、トランスミッションは全車7速Sトロニックとなっています。

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エンジンは出力が異なる2.0 TFSIエンジンを2つ用意し、お馴染みのフルタイム4WDである「quattro(クワトロ)」と組み合わされるハイパワー仕様は、最高出力252ps、最大トルク370Nm。

先代よりも41ps/20Nmアップしながら燃費も15.5km/Lと14%の改善。もうひとつの190ps/320Nmを発揮する2.0 TFSIは、アウディが「ライトサイジングエンジン」と呼ぶコンセプトによりミラーサイクルが採用されています。

FFモデルとの組み合わせにより、JC08モードで18.4km/Lを達成。

先述したように燃費は先代から33%改善され、2.0Lクラスのガソリンエンジンとしてはトップレベルの低燃費を実現しています。

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居住性では足元、頭上空間ともに先代よりも大きく余裕を増しているほか、ワゴンで気になる積載性も向上。

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荷室容量は、後席の背もたれを立てたままの5人乗りの状態で505L、後席のバックレストを前倒しすると最大1510Lまで拡大可能で、先代よりもそれぞれ15L、80L大きくなっています。

後席の背もたれは3分割式で、スクエアな荷室は使い勝手も良好で、全モデルに電動ラゲージルームカバーのほか、パーティションネット、ルーフレールを標準装備。

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価格はFFのA4 Avant 2.0 TFSIが547万円、同じくFFのA4 Avant 2.0 TFSI Sportが585万円、A4 Avant 2.0 TFSI quattroが626万円、A4 Avant 2.0 TFSI quattro Sportが653万円となっています。

(塚田勝弘)

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