Motor Fan's YEAR 2016

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日産・スカイラインに本革シート、BOSEサウンドシステムを採用した60周年記念車を設定

1957年4月24日に誕生した日産スカイライン。2017年4月に60周年を迎えることを記念して、2016年11月7日に特別仕様車の「60th Limited」を発売。同時に一部仕様向上も受けています。

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13代目となる現行モデルは、「ダイレクトアダプティブステアリング」や「全方位運転支援システム」など歴代のスカイラインと同様に、その時点での最新装備が搭載されています。

今回発売された「60th Limited」は、「350GT HYBRID Type SP」、「350GT FOUR HYBRID Type SP」、「200GT-t Type SP」がベース。

注目は、従来よりも柔らかな本革にセミアニリン加工が施された高級本革シートを全席に採用している点で、フロントシートにはホールド性の高いスポーツシートが採用されています。また、内装のトリムに木目の風合いをそのまま活かす塗装仕上げを用いたオープンポアウッドを採用し高級感を演出。

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なお、「60th Limited」は2017年9月末日受注分までの期間限定販売で、価格は3.5L V6エンジン+モーターの「350GT HYBRID Type SP 60th Limited」が581万400円、「350GT FOUR HYBRID Type SP 60th Limited」が609万1200円。2.0Lターボの「200GT-t Type SP 60th Limited」が496万3680円です。

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また、カタログモデルも一部仕様向上を受けています。国産車初となる「BOSE Performance Seriesサウンドシステム」がオプション設定されています。左右のリヤドアに新規でツイーターを設定して16スピーカー構成となっているのが特徴。

さらに、フロントドアのツイーターを刷新するともに、スピーカーグリルをより薄く、洗練されたデザインに変更、さらに音響特性がよいメタル素材を採用し、上質で豊かな音響空間を実現したとしています。

ボディカラーは、過去のスカイラインで採用したヘリテージカラーを受け継いだ特別な車体色である「オーロラフレアブルーパール(2P)」を採用。こちらは、スカイラインGT-R Vスペック R34(1999年)のボディカラー「ベイサイドブルー」がベースです。同色の設定により合計9色(ガーネットブラックパールはメテオフレークブラック2コートパールに変更)が用意されることになります。

(塚田勝弘)

日産がプロパイロット搭載の新型「スカイラインクーペ」を年内発売か?

日産自動車が8月10日、デトロイトショー2016でワールドプレミアした「インフィニティQ60スポーツクーペ」(国内:スカイライン・クーペ予想)の本格生産を栃木工場で開始したと発表しました。

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栃木工場では同車の生産に向け、4,500名の中から216名の高度な技能を有する熟練の職人である「匠」を選出。プレミアムカーの生産に関する特別な訓練を実施し、その「匠」の中から選出された6名が「マイスター」として生産に関わるあらゆる面を監督しているそうです。

新たに開発した新色「ダイナミック・サンドストーン・レッド」の塗装のために、専用の塗装ブースを導入したそうで、艶のある深い赤色の仕上げに際し、機械と人間の手による塗装を組み合わせた新工法を採用。

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このダイナミック・サンドストーン・レッド塗装工程は、数百種類の塗料配合・塗布方法をテストして生まれたもので、塗膜厚さや品質をより緻密に管理しているそうです。

ピンと張った筋肉質のボディデザインを表現すべく、深いボディプレス加工技術を採用するとともに、トランクリッドには樹脂製の外板にスチール製のフレームを組み合せた世界初の構造を採用。

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リヤスポイラーをトランクリッドと一体成形するなどの工夫が織り込まれています。

エンジンは2.0L直4ターボ(211ps)と、新設計の 3.0L V6ツインターボ(305ps/405ps)をラインナップ。ミッションは7速ATを採用。

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駆動システムにはオプションでFRベースのAWDシステムを採用、ハンドリング性能と乗り心地を高次元でバランスさせる新設計の「ダイナミック・デジタル・サスペンション」を用意。

第2世代の「ダイレクト アダプティブ ステアリング」の採用により、操縦性能を高めており、より自然なステアリングフィールとフィードバックを実現しています。

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2010年4月以降、ダイムラーと提携関係にある同社だけに、デザイン的にメルセデス・ベンツCクラス・クーペとの類似点がみられるのも興味深いところ。

米国では今秋発売(車両価格400〜600万円)、日本でも年内に発売される可能性がありそうです。

さらに、セレナに初採用される「プロパイロット」搭載の噂もあるようで、同車に関する今後の情報が待たれます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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西部警察で活躍した劇中車が小樽で揃って見られるのもあと1年!

2016年8月1日ショッキングなニュースが舞い込んできました。

北海道小樽市の観光名所として知られる「石原裕次郎記念館」が、施設の老朽化などを理由に来年の夏に閉館されることになったのです。

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湘南のイメージの強い石原裕次郎さんですが、幼少期に小樽で過ごしたことあった縁もあり1991年に記念館が開館しました。石原裕次郎さんの愛車をはじめ、ヒット曲のレコードジャケットや出演したドラマで使用されたクルマなど、およそ2万点が展示されています。

その展示物の中には、40代以上の男性が学生時代に興奮して見ていた西部警察の劇中車があるのです。

西部警察は、1979年10月から1984年10月までテレビ朝日系で全3シリーズが放送された石原プロモーションが製作したテレビドラマ。現在では考えられないようなカーアクションと銃撃戦、そして爆破が見どころのかなりバイオレンスな刑事ドラマでした。

その西部警察の主役である大門軍団が悪質な犯罪者と戦うために設計された特殊捜査車両が、小樽の石原裕次郎博物館で2011年6月から展示されていました。

2代目の日産S130フェアレディZをベースとした「スーパーZ」はガルウィングを採用し、軍団を率いる渡哲也演じる大門圭介の愛車として西部警察パート2第15話からパート3の最終回まで活躍しました。

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そしてスーパーZと同じ回から登場したのが「マシンRS」です。

6代目スカイライン・R30型をベースとした特殊捜査車両で、捜査用コンピューターを助手席に搭載していました。このマシンRSは2L直列DOHCエンジンを搭載しています。

さらに西部警察パート3第16話からはターボエンジンを搭載したRS-1、RS-2がラインナップに追加され、マシンRSはRS-3として登場します。

アフターバーナーやマシンガンを搭載したRS-1は攻撃車。RS-2は情報収集車、そしてRS-3は情報分析車として位置づけられ活躍しました。

R30型の前期型は西部警察の影響で赤黒のツートンボディが大人気で、レプリカを作るツワモノも多いですが、劇中の東京駅丸の内口でのフォーメーションによる走行は現在では絶対不可能です。

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そして石原裕次郎が演じた小暮課長の愛車ガゼールのオープンカーも展示されています。

ラインナップにないオープンカーで、芝浦のヤナセ本社前で運転中に自動車電話を使う小暮課長の姿を羨望のまなざしで見た人は多いはず。

さらに、鳩村刑事の愛車だったスズキ・カタナも展示されるなど、当時西部警察に熱狂した人なら一度は行きたい場所。私もいまだに再放送で西部警察を見ています。

来年夏の閉館までに一度は足を運んで、大門軍団の愛車を見学してくるのはいかがでしょうか。

(萩原文博)

日産スカイラインが全車に「エマージェンシーブレーキ」を標準装備

日産スカイラインが一部改良を受け、改良後モデルが4月18日から発売されます。目玉は、「エマージェンシーブレーキ」をはじめとした、最新の安全装備である「全方位運転支援システム」の標準装備化。

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前方への備えとしては、まず目玉の「エマージェンシーブレーキ」は、衝突の危険があるとシステムが判断すると、メーター内の警告灯とブザーでドライバーに衝突回避操作を促し、万一ドライバーが安全に減速できなかった場合に緊急ブレーキを作動させて衝突を回避。または、衝突時の被害や傷害を軽減させる装備です。

作動条件は、約5km/h以上で前方の車両に作動し、停止車両に対しては、約70km/h以上では作動しません。また、約60km/h以下で衝突回避が可能(能力がある)とされています。

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さらに、自車から見えない2台前を走る車両の状況を検知し、自車の減速が必要と判断した場合にディスプレイとブザーによる警報でドライバーに注意を促す「PFCW(前方衝突予測警告)」、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの疲労を低減する「インテリジェントクルーズコントロール」などを搭載。

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側方の安全支援については、死角になりやすい斜め後方にいる車両を検知し、インジケーターでドライバーに知らせる「BSW(後側方車両検知警報)」、後側方に車両がいるときにレーンチェンジを開始すると、インジケーターとブザーで警報を発するとともに、接触を回避するよう車両を元のレーンに戻す操作を支援する「BSI(後側方衝突防止支援システム)」を用意。

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そして、後方については、バックで駐車場を出る際など、接近する車両を検知してインジケーターやディスプレイの表示とともに、音でもドライバーに注意喚起し、さらに後退している最中に車両が接近した場合に衝突を回避するよう運転操作を支援する「BCI(後退時衝突防止支援システム)」が搭載されています。

ほかにも、車両の周囲が表示されるだけでなく、周辺の移動物を検知しドライバーに注意を喚起する「MOD(移動物検知)機能付きアラウンドビューモニター」も搭載されています。

価格は3.5Lエンジン(ハイブリッド)の「350GT HYBRID」が492万6960円、「350GT FOUR HYBRID」が520万7760円、2.0Lターボの「200GT-t」が413万3600円です。

(塚田勝弘)

日産「スカイライン」、自動ブレーキを全グレードに標準装備で死角なし!?

日産自動車株式会社は、同社が販売するセダン「スカイライン」の全グレードに自動ブレーキを標準装備しました。

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今回の一部仕様向上で自動ブレーキが標準装備されるグレードは、「350GT ハイブリッド」「350GT FOUR」「200GT-t」の3モデル。

システムが衝突の危険があると判断すると、メーター内の表示とブザーで衝突回避操作を促し、それでも安全に減速できなかった場合には緊急ブレーキをかけて衝突の被害を回避または軽減するというもの。

さらに、自車の2台前を走るクルマの状況を検知して減速を知らせる「PFCW(前方衝突予測警告)」や、高速道路などの走行時にドライバーの疲労を軽減させる「インテリジェントクルーズコントロール」も搭載。

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また、後側方にいる車両を検知してドライバーへ知らせるとともに、車線変更時には接触を防ぐように元のレーンへと戻す操作を支援する「BSI(後側方衝突防止支援システム)」のほか、後退時に接近してきた車両を検知して注意を促す「BCI(後退時衝突防止支援システム)」を採用。

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駐車時に車両周囲の状況を俯瞰で確かめられる「アラウンドビューモニター」は移動物を検知し、ドライバーへ必要に応じて警告する機能も付いています。

販売は4月18日から開始されます。

(今 総一郎)