Motor Fan's YEAR 2016

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マツダ・デミオ、CX-3「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」は何がスゴイ?

2016年秋に商品改良を受けたマツダ・デミオとCX-3には「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」が新たに設定されています。

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ALHは、ハイビームを基本としながら対向車や前方車両のドライバーを眩惑させることなく、きめ細かい配光で夜間の視認性を高める装備。そのため、マツダでは「配光」、「小型」、「省エネ」という3つの開発ビジョンを掲げています。

理想的な配光として「必要な照射範囲」、「発光色」、「必要な照度」を考え、常に完全停車で危険回避ができる遠方視界の確保、交差点で歩行者を認知できる照射範囲を追求しているとのこと。

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また、「上方照射範囲」として、一番高い標識(6m)までの対象物(歩行者も含む)が視認できることが欠かせません。そのため、角度や高さを検証するとともに、認知したい対象物の反射率と距離から必要な照度を実現。つまり、標識や看板、白線は反射率50%、黒い服装の歩行者は反射率10%と、対象物により異なる反射率をクリアする必要があります。

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中でも、マツダは歩行者の認知度向上が欠かせないとしています。夜間の歩行者死亡事故のうち、ロービームではなくハイビームで走行していれば約半分は防げたという警視庁によるデータがあるためです。一方で、歩行者や自転車、オートバイにとってハイビームの対向車が来ると眩しくて眩惑させられますが、顔の部分だけを明るく照らさないような技術も求められます。

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マツダのALHは、車載カメラで対向車、先行車を検出し、対象物を眩惑せずに遠方、側方の認知性向上を実現。また、ワイド配光ロービームにより交差点や低速走行時の歩行者の認知性向上も基本機能として備わっています。

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なお、グレア(防眩)フリーハイビームは、11分割されたLEDパッケージを採用し、車載カメラ、ステアリング舵角、車両Gからの信号により明るさが制御される機能です。

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2つめのテーマである「小型化」は、デザイン、品質の向上、質量の抑制を図ることで実現。ロービームとグレア(防眩)フリーハイビームの1ユニット化により0.2kgの軽量化、コストダウンが図られています。

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「省エネ」はLEDの進化により消費電力効率、視認性でLEDの優位性は続く見込みと分析しています。なお、LEDの光源色温度は正午の太陽くらいのイメージとのこと。

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マツダのALHをまとめると、グレア(防眩)ハイビーム、40km/h以下で側方照射を高めるワイド配光ロービーム、95km/h以上で光軸をアップするモーターウェイモードの3つを基本機能として搭載。

ALHは、ブラインドスポットモニタリング(リヤクロストラフィックアラート付)、車線逸脱警報システムとセットの「セーフティパッケージ(11万7720円)」に含まれていますので、ぜひ選択したいところです。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

マツダ・デミオの内装は「大人の上質さ」がテーマ

2016年10月に商品改良を受けたマツダ・デミオ。内装も基本的な造形は同じですが、質感やメーター類の視認性向上が図られています。

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まず、機能、表示系からご紹介すると、ヘッドアップディスプレイの「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」の表示画面を変更。

上部に走行環境情報、下部に車両情報と分けることで、一瞬で情報が把握しやすくなっています。さらに、一部グレードをのぞき、フルカラー(高輝度、高精細、高コントラスト)化することで視認性を向上。インパネではヘッドアップディスプレイの違いが新旧との違いで最も分かりやすい点になっています。

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また、メーターも表示の字体を見直し、高コントラスト化することで読みやすさを質感を向上。

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操作系では、新型ステアリングを採用。ステアリングの全周で一貫した握り心地を実現するのが狙いとのこと。最近流行している上下のリムを水平にカットする、玩具のような形状にしていないのは、さすが走りにこだわるマツダ。実際に大きな舵角を与えたでも路面からのインフォメーションを正確に把握することができます。

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内装にはデザイン変更はありませんが、コーディネイトを「大人」を感じさせる色使い、仕立てに変更しています。

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上の写真は「L Package」の「ピュアホワイトレザー」。白黒ツートンだったシートを背面まで白一色で統一させ、さらに色味もピュアホワイトを採用しています。印象的な赤も細身の仕立てと、左右に配置された4本のステッチで立体感を強調。また、ショルダー部に黒のアクセントを加えることで全体を引き締める効果も狙っているそう。

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また、「13S Touring L Package」、「XD Touring Package」には黒内装を設定し、ブラックに深みのあるディープレッドのコーディネイト、スエード調人工皮革でセーレン製の「グランリュクス」が採用されています。

モノトーンでまとめられているのが「13S Touring」、「XD Touring」で、クールな印象を受ける内装が特徴。「13S」、「XD」はブラック基調で、インパネ、コンソール、ドアに千鳥格子パターンのパネルを採用することにより、深みと遊び心を与えたとしています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

大きく手を入れる必要のない完成度。新型デミオの外観デザインはどう変わった?

クルマのエクステリアデザインと、良好な視界を両立するのは容易ではありません。ミニバンのように視界の良さが商品性を左右するひとつのポイントであれば、ウインドウスクリーンの大きなモデルは成り立ちます。

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マツダ・デミオは国産コンパクトカーの中でもデザイン性の高さに定評があり、CX-3ほどではないにしても「デザインに惚れて買った」という人もいるかもしれません。個人的には、スマートかつ存在感のあるリヤビューが見どころのような気がしています。

一方でデザインとのトレードオフで、斜め後方の視界があまり良くありません。確かにあれだけベルトラインを右肩上がりの線として、テールウインドウの天地高も抑制したとなると必然といえる結果かもしれません。

気になる方は試乗車などで後方視界の確認、ディーラーオプションのリヤビューカメラなどを検討する手もありそうです。

さて、2016年11月から販売されている大幅改良後モデルのデミオは、好評なスタイリングもあって最小限になっています。

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ディーゼル車のフロントグリルガーニッシュに、グレーメタリックが新たに採用(XD、XD Touring、XD Touring L Package、特別仕様車Tailored Brown)されたほか、ガソリン車の上級仕様(13S、13S Touring、13S Touring L Package、特別仕様車Tailored Brown)にピアノブラックを新たに採用。

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さらに、アダプティブLEDヘッドライト(ALH)装着車のLEDヘッドランプに、ハイ/ロービーム兼用の単眼ユニットが搭載され、すっきりとした目つきに変わっています。

サイドでは、ドアミラーのターンランプをミラー前方に回り込むように設計し、右左折時の非視認性を向上。また、シャークフィンアンテナを設定。

アルミホイールのデザインは従来と変わっていませんが、16インチアルミホイールはよりニュートラルな色合いとしたガンメタリック塗装(XD Touringに標準、15MBにメーカーオプション)になっています。

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また、革内装との組み合わされる15インチ、16インチのアルミホイールは、グレーメタリック塗装(上の写真)が新たに採用されています。

p1j13322sボディカラーでは、特別塗装色の「マシーングレープレミアムメタリック」の設定をはじめ、デミオ専用開発となる新色「ディープクリムゾンマイカ」、下の写真の「ソウルレッドプレミアムメタリック」など全11色を展開。

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さらに、クロームメッキベゼル加飾が施されたLEDフォグランプを「XD Touring」、「XD Touring L Package」に標準装備されています。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、マツダ)

新型マツダ・デミオはついに「キビキビした走り」を超越!?

現行マツダ・デミオの成功はデザイン、ディーゼルの存在、ハンドリングなどの走りにあることは間違いないでしょう。

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走り関係でどうしても気になるのは、後方視界がやや狭い(デザイン優先)というくらいで、細部を見ていくとディーゼルエンジン車の音・振動面も気になりましたが、すでに手当てされていて躊躇なくディーゼルも選べる状態になっています。

新型デミオでは、ハンドリング、乗り心地の改善も図られています。

前後ダンパーおよびブッシュの仕様変更に加えて、「やや軽い」と指摘されていた電動パワステ(EPS)の特性を最適化したそうです。EPSに関しては、すぐに手応えが増し、よりリニアになったのが街中から首都高速までシーンを問わず感じることができます。

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実施されたメニューは、フロントダンパーの減衰力特性、フロントスタビライザーマウントブッシュの仕様、EPSの制御特性、フロントロアアームブッシュ(リヤ側)の仕様、リヤダンパーの減衰力特性、トーションビームアクスルブッシュの侵入角を変更。

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フロントブッシュを柔らかくすることで、旋回初期にスタビが効果を発揮する前にブッシュが変形。フロントサスペンションの動きがリニアになり、ロールがスムーズに立ち上がるそうです。

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確かに、多様なコーナーが多い首都高速でもシーンを問わず、ロールの出方が自然で唐突感がなく、改良前よりも乗りやすくなっているのは明らか。G-ベクタリング・コントロールによる効果もあるのでしょう。荷重移動を意識しなくてもスムーズに曲がれるのは、新型デミオの動的質感向上にも大きく寄与しています。

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さらに、コーナーを曲がっていって荷重が大きくなると、ブッシュの変形が終わってスタビの効果によりロールを制御。

新構造のブッシュにより、スムーズなストローク、初期応答性を得ているデミオ。「キビキビした走り」からよりナチュラルで上質なハンドリングを得ていますから、シーンを問わず疲れにくく、運転がより楽に楽しくなっているのは間違いありません。

(文/写真 塚田勝弘)【関連記事】

より静かに上質になったマツダ・デミオは国産コンパクトカーでナンバー1の完成度!?http://clicccar.com/2016/12/22/429034/

より静かに上質になったマツダ・デミオは国産コンパクトカーでナンバー1の完成度!?

マツダ・デミオが商品改良を受け、11月17日から販売が開始されています。

内・外装の高いクオリティ、動的質感といわれる走りの面で、C/Dセグメントと同じ考え方を適用するというのがデミオ、そしてCX-3に共通するコンセプトになります。

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今回試乗したのは、1.3Lのガソリンエンジンモデル。現行デミオを牽引したのは確かにディーゼルモデルかもしれません。しかし、ガソリン仕様の仕上がりも非常に高く、街中のちょい乗り中心であれば、イニシャルコストを考慮しても積極的に選びたくなります。

同じガソリンエンジン車で改良前、改良後モデルを乗り比べて驚いたのは、車格が1ランク上に感じられるほど静かになったこと。

「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」など、ディーゼルエンジンの改良点に注目が集まりがちですが、今回のデミオの改良点は、エンジンと車両後方からの高周波ノイズの低減が大きなテーマのひとつ。

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エンジンの高周波音対策として、ボンネットインシュレーター、エンジンルームのインジケーター、ダッシュインシュレーターに吸音材が追加されています。さらに、ガソリンエンジン仕様には、2015年にディーゼル車に採用されたフロントの遮音ガラスも用意。

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また、ハッチバックはリヤにバルクヘッドを持たないため、後方から高周波のノイズが侵入しやすいですが、リフトゲームトリムとトランクサイドトリムに吸音材を追加。さらに、リヤパッケージトレイやFF車にはスペアタイヤパンに制振材も新たに設定されるといった入念な対策が施されています。

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新旧デミオを乗り比べるまでは、正直旧型でも十分では? と思っていました。しかし、同じコースで試乗すると、静粛性の高さやより自然なハンドリングなどにより、新型は明らかに洗練され、上質になっています。

さらに、新型デミオはドアの閉まり音にもこだわり、リヤドアを閉めた際の音のしっかり感を強調するなど、細部にまで徹底されています。

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ガソリン車のみ、また同条件下で乗り比べたわけではない、という多くの前提付きではあるものの、静粛性の高さは国産のライバルだけでなく、輸入Bセグメントを含めてもデミオが頭ひとつ抜きんでていると言えるのはでないでしょうか。

(文/写真 塚田勝弘)

日産デイズ・ルークスが大胆な顔つきに変身!! 快適性を高める装備を満載

三菱eKスペースと同様に、スーパーハイトワゴンの日産デイズ・ルークスも2016年12月21日にマイナーチェンジを受けました。

デイズ・ルークス・ハイウェイスターは、新しいVモーショングリルと大開口であることを感じさせるバンパーにより、プレミアム感と存在感を強調。

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標準仕様のデイズ ルークスは、Vモーションをモチーフとしたワイドなグリルで、エレガントな佇まいとなっています。

インテリアは、新たなシート表皮に加えて、質感を向上した特別なインテリア、「プレミアムグラデーションインテリア(デイズ・ルークス ハイウェイスターにメーカーオプション)」を新設定。高級感のあるダイヤキルティングパターンのグラデーションクロスと合皮のコンビシートにより、汚れを簡単に拭き取ることが可能になっています。

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装備では、先行車や対向車のライトを認識し、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を搭載。一部グレードには、高速走行時の疲労を軽減するクルーズコントロールも用意されています。

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さらに、「ナノイー」搭載の「リヤシーリングファン」と「スピード消臭シート」を軽自動車として初めて採用(Sを除く全車に標準装備、イノドールクイック瞬感消臭による消臭シートの採用で)されているほか、「高性能エアコンフィルター(花粉・黄砂・PM2.5対応タイプ)」を搭載。

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また、炎天下での室温上昇を抑制する「断熱ルーフ」、強い日射しの赤外線による肌のジリジリ感を抑制する「IR(赤外線)カットガラス」、冬の始動時も室温の上昇を早める「運転席ヒーター付シート&PTC素子ヒーター&リヤヒーターダクト」も搭載されるなど、車内の快適性向上も図られています。

マイナーチェンジを受けた日産デイズ・ルークスの価格帯は、2WDが130万6800円〜175万5000円、4WDが142万7760円〜187万5960円です。

(塚田勝弘)【関連記事】

三菱・eKスペースが大幅改良でフェイスリフトを実施!
http://clicccar.com/2016/12/21/428417/

三菱eKスペースが装備を充実!! 新グレード追加とターボの燃費を向上
http://clicccar.com/2016/12/21/428433/

大幅改良で室内の快適性を向上させた、三菱・eKスペース
http://clicccar.com/2016/12/21/428501/

大幅改良されたアヴェンタドールSは、スーパーカーの新基準となる!?

2016年12月19日、イタリアのスーパーカーブランドであるランボルギーニが、V12気筒エンジンを搭載したフラッグシップモデル・アヴェンタドールを大幅改良し、性能を向上させたアヴェンタドールSを発表しました。

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アヴェンタドールSのエクステリアデザインは、サイドビューは従来モデルの特徴を残していますが、今回意図無く修正されたコンポーネンツは一つもありません。

フロントはより攻撃的な印象となったノーズと、長さを増したフロントスプリッターが空気の流れを変化させ、空力効率を高めるだけでなく、エンジンとラジエターの冷却効率も向上させています。

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リアは車体後部の大半を占めるブラックのディフューザーによって、ダウンフォースを発生させます。

さらに、新たにシャシー下に取り付けられたボーテックス・ジェネレーターと連動する可動式のアクティブウィングによって速度やドライブ、セレクトモードに応じて、3つの位置のいずれかに移動可能。改良されたクルマ全体のバランスを最適化します。

大幅にデザイン変更されたアヴェンタドールSは、従来のモデルと比べるとフロントのダウンフォースが130%増加。リアウィングが最適位置にある状態では、高ダウンフォースでの全体効率が50%増加し、抵抗力での全体効率が400%以上増加しています。

搭載される6.5L V12気筒エンジンは、可変バルブタイミングのVVTや可変インテークシステムのVISを最適化することで、最大出力は従来型を40ps上回り最大出力740psを発生。最大トルクは690Nmを8500rpmで発生します。

組み合わされるミッションはランボルギーニISR7速シフティングシステム。50ミリ秒以内という電光石火のシフトチェンジが行えます。

ハイパワー化されたアヴェンタドールSには様々な電子デバイスが搭載されています。

その中で、ランボルギーニの生産車初採用となった新四輪ステアリングシステムがあります。このシステムによって低速および中速域での俊敏性性が高まるとともに、高速時の安定性が向上しました。

そして新四輪ステアリングシステムに合わせて、修正を施した最新式のプッシュロッドおよびランボルギーニ磁気粘性サスペンションを搭載。

さらにこれらの電子デバイスを管理するランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・アッティーヴァ(LDVA)制御ユニットを統合。これにより、全センサーからリアルタイムで車体動作関連情報を受信し、瞬時に稼働中のシステムにとって最適な設定を決定します。

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アヴェンタドールSにはトラクション(エンジン、ギアボックス、4WD)、ステアリング、サスペンションの挙動をドライバーの気分に応じて自由に選べる4種類のドライビングモードを用意しています。

日常使用に最適なストラーダ。スポルトはリアドライブならではのドライビング感覚を楽しみたいときに、コルサはサーキットでパフォーマンスを最大限発揮させたいときに最適なモードです。そして今回追加されたエゴは従来の3つの設定をベースにドライバーの好みに応じてカスタマイズ可能なモードです。

カーボンモノコック採用し、車両重量を1575kgに抑えたアヴェンタドールSは0-100km/h加速は2.9秒。最高速度350km/h以上というハイパフォーマンスを実現しています。日本に導入される日が待ち遠しいです。

(文・萩原文博、写真・ランボルギーニ・ジャパン)

最新の2.0Lターボガソリンエンジンを搭載して、BMW 120i/BMW 220iクーペが動力性能を大幅に向上

ガソリン、ディーゼルエンジンを問わず最新世代に入れ替えることで、常に走りや環境面での性能進化を図っているBMWとMINI。

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フルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジなどがそうした機会になりますが、エンジンだけでも最新世代に入れ替えることで、動力性能や燃費、そして少しでも環境規制に先んじていくという狙いもありそうです。

BMW 1シリーズ、2クーペシリーズは、2016年9月1日に新世代の3.0Lの直列6気筒「BMW M Performance ツインパワーターボエンジン」を搭載したM140i、M240iクーペを発売。M2クーペを別格として、1シリーズ、2シリーズクーペの最上級グレードをすでに強化しています。

そして今回、BMW 120iおよびBMW 220iクーペに、「BMW EfficientDynamics」の理念を追求したBMWグループの新しいエンジン・ファミリーに属する新世代モジュラーエンジンを搭載。

BMW 220i Coupé, Mineral Grey Metallic, Sport Line, 135/184 kW/PS

両モデルに積まれる2.0Lの直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンには、ツインスクロール・ターボチャージャーや高精度ダイレクトインジェクションシステムをはじめ、無段階可変バルブコントロールシステムの「バルブトロニック」、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」を組み合わせたBMW最新のツインパワーターボテクノロジーの採用がトピックス。

組み合わされるトランスミッションは、120iが8AT、220iが8速スポーツATになります。

最高出力は184ps/5000rpm、最大トルクは270Nm/1350-4600rpm。JC08モード燃費は15.9km/Lを実現し、「平成27年度燃費基準+10%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(四つ星の低排出ガス車)」をクリア。エコカー減税対象モデルとして、自動車取得税が40%、重量税が25%減税されます。

なお、従来の120iは1.6Lの直列4気筒ターボを搭載し、177ps/250Nm、16.8km/Lという燃費でしたから、燃費はわずかに下がっていますが、大幅なパワー、トルク向上を果たしており、BMWらしい戦略といえそう。

価格は120i Sportと120i Styleが418万円、120i M Sportが433万円。220iクーペSportが478万円、220iクーペM Sportが502万円です。

(塚田勝弘)

ダイハツ・タントがマイナーチェンジ、ステレオカメラの衝突被害軽減ブレーキを新搭載!

軽自動車に背高&スライドドアのブームを巻き起こし、現在は3代目へと進化しているダイハツ・タントが、ステレオカメラを使った先進安全装備の新搭載など魅力的なマイナーチェンジを果たしました。

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今回のマイナーチェンジでのポイントは、先進安全装備を「スマートアシストIII」に進化させたことにあります。

これまでの「スマートアシスト」は赤外線センサーを使ったもの、「スマートアシストII」は赤外線センサーと単眼カメラを用いたプリクラッシュセーフティシステムでしたが、新しい「スマートアシストIII」では、左右間隔80mmの世界最小ステレオカメラを使ったシステムとなっています。

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これにより、衝突被害軽減ブレーキの作動速度域の拡大を実現しています。合わせてソナーセンサーを使った左右後方の障害物検知システムやオートハイビームなど、より安全性能を高めました。それでいて、お値段据え置きというのはユーザーに嬉しいところ。

タント/タントカスタムのメーカー希望小売価格は122万400円〜187万3800円となっています。

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(山本晋也)

日産NV350キャラバンが一部改良。バンの主要グレードに「エマージェンシーブレーキ」を標準装備

日産の「はたらくクルマ」の代表格であるNV350キャラバンが一部改良を受けました。

今回の一部改良では、バンの主要グレード(バン/2WD/ロングボディ/低床/AT車)に「エマージェンシーブレーキ」および「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」が標準装備されています。

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「エマージェンシーブレーキ」は、フロントに配置されたセンサーで前方の車両を検知し、衝突の危険性があるとシステムが判断した場合にはメーター内の警告灯とブザーでドライバーに衝突回避操作を促すもの。さらに、万一ドライバーが安全に減速できなかった際には、緊急ブレーキを作動させて、衝突を回避または衝突時の被害や傷害を軽減するシステム。

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バン/2WD/ロングボディ/低床/AT車仕様は、2016年1月の仕様向上で「VDC」と「エマージェンシーブレーキ」が一部にパッケージモデルとして設定されていますが、今回の一部改良で標準化されたのがニュースです。

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今回(2016年11月25日)の改良では、ワゴン、マイクロバスの全グレードに、VDCを標準装備することで安全性の向上が図られています。さらに、5ATトランスミッション車のシフトレバーのインジケーター部に夜間照明を追加することで、夜間運転時の視認性を向上。

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また、NV350キャラバンの一部仕様向上に併せて、オーテックジャパンによるカスタムカーの「ライダー」シリーズ、「ライフケアビークル(LV)」シリーズの一部仕様向上も実施。バンベースのモデルは11月25日から、ワゴン、マイクロバスベースのモデルは30日より発売されます。

NV350キャラバン「ライダー」では、本革巻ステアリングや防水シート地などが用意される「インテリアパッケージ」も設定し、機能性と上質感の両立が図られています。また、ダーククロムのフロントグリルなどを採用し、人気の高いアイテムを標準装備とした「ライダー ブラックライン」も設定されています。

今回の一部改良では、ベース車と同様に「ライダー」シリーズの主要グレードに「エマージェンシーブレーキ」および「VDC」を標準装備。

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さらに、「ライダー」シリーズ、「ライフケアビークル(LV)」シリーズのうちワゴン、マイクロバスベース車に、シフトレバーのインジケーター部に夜間照明を追加することで、夜間運転時の視認性向上を実現しています。

価格帯はNV350キャラバンのバン仕様が220万7520円〜359万6400円、ワゴンが256万3920円〜336万3120円、マイクロバスが285万6600円〜348万4080円。

ライダーは247万7520円〜378万円、ライフケアビークルのチェアキャブ仕様が355万2000円〜480万8000円。送迎タイプ仕様が281万7720円〜360万720円です。

(塚田勝弘)

デザイン一新、先進安全装備も充実させたトヨタ・マークX

いまや貴重な国産FRセダン「トヨタ・マークX」が、スタイリングと安全性能に磨きをかけました。

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上位グレードにLEDヘッドランプにLEDクリアランスランプ/デイライトを組み合わせた角型6眼タイプを新採用するなど、一新したアピアランスが変更点として目立つところ。ボディ塗装には洗車などによる小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」を全色採用しています。

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さらに、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた先進安全装備「トヨタセーフティセンスP」を全車標準装備、歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、ブレーキ制御機能付レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、レーンディパーチャーアラートといった4つの先進安全機能を備えています。

インテリアでは、ディンプル付本革巻き4本スポークステアリングホイールやパドルシフトやアルミペダルなどが与えられました。新設されたRDSグレードにはアルカンターラのシート表皮とするなど贅沢なスポーツセダンの雰囲気を高めています。

2.5リッターV6を中心に、最上級グレードに3.5リッターを設定するパワートレインに大きな変更はありませんが、ボディの溶接スポット打点を増やし、構造用接着剤を用いるなど、ボディ剛性を強化しているのも見逃せません。

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メーカー希望小売価格は、265万6800円〜385万200円となっています。

●トヨタ・マークX 350RDS 主要スペック
車両型式:DBA-GRX133
全長:4770mm
全幅:1795mm
全高:1435mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:1560kg
乗車定員:5名
エンジン型式:2GR-FSE
エンジン形式:V型6気筒DOHC
総排気量:3456cc
最高出力:234kW(318PS)/6400rpm
最大トルク:380Nm(38.7kg-m)/4800rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:10.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18
メーカー希望小売価格(税込):3,850,200円

(山本晋也)

内・外装をリフレッシュしたメルセデス・ベンツGクラスに「COMAND システム」を搭載

じつに37年もの間、スタイルやボディなどの基本設計を変えずに、パワートレーンや装備を最新のものにすることで絶大な支持を得てきたメルセデス・ベンツGクラス。とくにメルセデスAMG系の迫力とデコラティブな内外装は、他の追従を許さない次元にまで到達しています。

65_front_1935094乗り味はまさにクロカン4WD系そのものですが、それでも年を追うごとに着実に洗練されていて、芸能人ならずとも「いつかはGクラス」と憧れている人も多そう。

2016年11月11日に受けた一部改良では、装備の充実化が図られています。全車に標準装備された最新のCOMANDシステム」が最大のトピックス8インチのディスプレイが用意され、後退時のパーキングアシストリヤビューカメラの作動においては、ガイドラインの表示も追加されています。

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車載インフォテイメント機能も強化されています。Apple「CarPlay」、Googleの「Android Auto」に対応。COMANDシステムではカーナビやラジオ、TV、オーディオはもちろん、ビデオやハンズフリー電話、アドレス帳、インターネット接続、車両の設定など豊富な機能を用意。

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また内装では、上質なナッパレザーを採用したツートーンダッシュボードが設定され、「Merceds-AMG G 65」に標準装備、「Merceds-AMG G 63」にオプションとなっています。

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外観は足まわりを中心にリファインされ、スポーティで精悍なブラックホイールを用意(「G 550」は19インチ、「Merceds-AMG G 63」および「Merceds-AMG G 65」は20インチ)。

65_rear_1935095サイドにはカーボンファイバーデザインサイドストリップを「Merceds-AMG G 63」および「Merceds-AMG G65」に標準装備し、スポーティかつ軽快感のあるスタイリングを印象付けています。

価格は3.0LのV6直噴ディーゼルターボを積む「G 350 d」が1080万円、4.0L V8直噴ターボの「G 550」が1530万円、5.5L V8直噴ツインターボを搭載する「Merceds-AMG G 63」が1971万円、6.0L V12ツインターボの「Merceds-AMG G 65」が3564万円となっています。

(塚田勝弘)

ひと目惚れならぬひと踏み惚れ(!?)してしてまう、日産 ノートe-POWERの加速とは?

日産が販売するコンパクトカー「ノート」に、新パワートレーン『e-POWER』が追加されました。

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エンジンとモーターを組み合わせる点から一般的なハイブリッドを想像しますが、すでに販売されている競合車「トヨタ・アクア」「ホンダ・フィット」とは異なり、1.2L直列3気筒エンジン(79ps/10.5kgm)はモーター(109ps/25.9kgm)を動かすための電力を賄うためだけに搭載されています。

燃費は最良値で37.2km/Lと、「アクア」を打ち破ったことも話題です。

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100%モーター駆動と聞くと同社の電気自動車「リーフ」をイメージしますが、「ノートe-POWER」は電気自動車に不可欠な充電の手間が不要です。普通のクルマと同じくガソリンスタンドで給油するだけとお手軽です。

「ノートe-POWER」の真骨頂は、その走行フィール。これまでのハイブリッドカーは発進時などエンジンに負担が掛かるような場面をモーターでアシストが行なわれ、スルスルと滑らかに動き出す感覚に未来感を感じさせられました。

しかし、「ノートe-POWER」では、わずかにアクセルを踏むだけで瞬時にトルクを発揮するという特性をもつモーターがあらゆる速度域での駆動を担うため、発進時の滑らかさは留まるところを知らず、バッテリー残量が十分なら発電用エンジンが掛からないため音も静かなのです。

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キィイイインと高周波な音が微かに響く中、小柄なボディがみるみる速度を上げていく加速は一度体感したらクセになること間違いなし。実際に「ノートe-POWER」の加速を体感した方のうち、約96%がひと踏みで惚れるような爽快なフィーリングに魅了されたそうです。

(今 総一郎)

フォルクスワーゲン・ゴルフが2017年モデルでビッグチェンジを敢行!

フォルクスワーゲンの主力モデルであり、Cセグメントのベンチマークと言われる「ゴルフ」がビッグチェンジです。

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フォトデビューを果たした2017年モデルは、ルックスから大きく進化したことが明確です。ゴルフの標準モデルだけでなく、ステーションワゴンのヴァリアント、スポーティグレードのGTIやゴルフRも同時にルックスを刷新するという規模の面でもビッグなチェンジです。

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LEDデイタイムランニングライトと組み合わせたLEDフロントライトが、ひと目でビッグチェンジを実施したことを理解させます。さらにフルLEDとなったリヤコンビネーションランプには光の流れる表現も与えられているということです。

また、先進安全技術に使われるレーダーをフロントグリルのエンブレム部分に仕込むことで、グッと雰囲気を変えているともいいます。レーダーを使ったアダプティブクルーズコントロールは渋滞対応にまで進化、レーンアシストと組み合わせることで、より自動運転に近いレベルのドライバー支援システムへと進化していることが期待できるのです。

インテリアでは、9.2インチタッチスクリーンの「Discover Pro」インフォテインメントシステムを頂点に、あらゆるグレードで進化しているのがポイント。シート地やインパネ加飾などキャビンの雰囲気も大きく洗練されていることがオフィシャルフォトからも見て取れます。

パワートレインもベンチマークにふさわしい進化を遂げています。スタンダードグレードには新世代の気筒休止システム付き1.5リッターエンジン「EA211」が搭載されるのがトピックス。新しい1.5リッターガソリン直噴ターボの最高出力は110kW、最大トルクは250Nmとアナウンスされています。

また7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)も新開発、これまで6速DSGだったグレードも順次、7速に置き換えられていくというのも見逃せない進化といえそうです。

(山本晋也)

新技術「e-POWER」を手にして生まれ変わった、新型・日産ノート

日産のコンパクトカー「ノート」が生まれ変わりました!

従来から定評ある1.2リッターエンジンを高効率なミラーサイクルとして発電専用に利用。同社の電気自動車「リーフ」譲りの電動モーターによってフロントタイヤを駆動する、シリーズハイブリッドのパワートレインが新搭載されたのです。

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新しいパワートレインには「e-POWER」という名前が与えられました。2.0リッター級のエンジンを積む2モーターハイブリッド車にはエンジンで発電、モーターで駆動するというモードを持つタイプもありますが、コンパクトカーのハイブリッドシステムとして電動モーターだけで駆動するシリーズハイブリッドを採用したのは量産車としては世界初。

254Nmというモーターならではの大トルクや、駆動系の雑味を排したことで、クラスを超えた走り味を実現しているといいます。

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そんな新型ノートですが、「e-POWER」搭載車はあくまでも追加設定。従来通り、2種類のガソリンエンジン(1.2リッターNA、1.2リッタースーパーチャージャー)もラインナップしています。

なお、「e-POWER」の登場に合わせて新世代の日産フェイスへとマイナーチェンジをしており、「Vモーショングリル」や「ブーメランシグネチャー」といったデザインランゲージがアピールしています。

さらにe-POWER専用色のプレミアムコロナオレンジなど5つの新色を加え、全13色のカラフルなボディ色設定となっているのも見逃せません。また、Dシェイプのステアリングホイールが全車に与えられるなど、インテリアも一新されています。

メーカー希望小売価格は、ガソリンエンジン車(2WD)が139万3200円〜198万5040円、ガソリンエンジンの4WD車が171万1800円〜192万9960円、そして新ラインナップのe-POWER(2WDのみ)が177万2280円〜224万4240円となっています。

先進装備として、カメラの映像をルームミラーに映し出す「スマート・ルームミラー」をオプション設定。インテリジェントエマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、LEDヘッドランプといった安全装備も充実しています。

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●日産ノート e-POWER X 主要スペック
車両型式:DAA-HE12
全長:4100mm
全幅:1695mm
全高:1520mm
ホイールベース:2600mm
車両重量:1210kg
乗車定員:5名
パワートレイン:HR12DE-EM57
エンジン形式:直列3気筒DOHCミラーサイクル
総排気量:1198cc
最高出力:58kW(79PS)/5400rpm
最大トルク:103Nm(10.5kg-m)/3600-5200rpm
モーター形式:交流同期電動機
モーター定格出力:70kW(95PS)
モーター最高出力:80kW(109PS)/3008-10000rpm
モーター最大トルク:254Nm(25.9kg-m)/]0-3008rpm
燃料消費率:34.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/70R14 88S
メーカー希望小売価格(税込):1,959,120円

(山本晋也)

三菱・パジェロがマイナーチェンジ。新色追加や内装を一部変更

三菱自動車のオールラウンドSUV「パジェロ」が商品改良を受けました。

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ロングボディの「SUPER EXCEED」と「EXCEED」に、新色・ディープブロンズメタリックを設定したのが外観の主な変更点。

内装では、「EXCEED」「GR」(ロングボディ)、「VR-II」「VR-I」(ショートボディ)のドアトリムに合成皮革を採用することで、最上級グレードの「SUPER EXCEED」(ロングボディ)と同等としています。

また、「GR」と「VR-I」には、光沢のあるピアノブラックのインパネセンターパネルを採用。こちらは「EXCEED」や「VR-II」に従来から採用されているもので、全体にクオリティを底上げしています。

そのほか、「SUPER EXCEED」に標準装備となる7 インチ WVGAディスプレイメモリーナビゲーション「MMCS」 の操作性を向上させています(「EXCEED」及び「VR-Ⅱ」にメーカーオプション設定)。

メーカー希望小売価格は、3.0リッターV6エンジンを搭載する「VR-I」の292万6800円から、3.2リッター4気筒ディーゼルを搭載する「SUPER EXCEED」の495万1800円までとなっています。

(山本晋也)

アウディ・A6シリーズが「S line」のエクステリアを標準化

現行アウディA6は、2011年8月にセダン、翌年にステーションワゴンであるアバントが設定され、2012年には限定車という形でオールロードクワトロも設定されました。

今回、一部変更を行い、外観では質感と存在感をさらに引き上げるべく、オプション設定だった「S line」のエクステリアが標準化されました。

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従来は一体型だったフロントバンパーのエアインレット部を3つに独立させることで、立体感を強調し、より力強いスポーティなデザインなデザインに仕立てられています。さらに、サイドシル部をより拡幅することで、ワイド&ローのスタイルを主張するとともに、リヤディフューザーのデザインを変更することにより高級感を演出しています。

また、「S line」パッケージ装着車には、アウディS6と同意匠のシングルフレームグリルを採用。エアインレット部も新デザインとなりクロームの水平バーが備わります。

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エンジンは、エントリーグレードでFF仕様の「Audi A6/A6 Avant 1.8 TFSI」に、190ps/320Nmを発揮する1.8 TFSI を搭載し、トランスミッションは7速Sトロニックを搭載。

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また、quattro のエントリーグレードとして「Audi A6/A6 Avant 2.0 TFSI quattro」が設定され、2.0 TFSIエンジンは252ps/370Nmと、2.0Lながらも一般的な3.0Lに匹敵する出力が確保されています。

そして最上級の「Audi A6/A6 Avant 3.0 TFSI quattro」に搭載される3.0LのV6 エンジンは、333ps/440Nmとスポーツカー並みの高出力を発揮。7速Sトロニックとクワトロの組み合わせにより、ハイパワーを余すところなく正確に路面へと伝えます。

クワトロシステムは、A4オールアバントに採用された「ultra」技術を使った、後輪への駆動系統を切り離すシステムではないものの、最新世代が採用され、通常時には前後輪に「40:60」とトルクを非対称に配分。路面状況によってその配分を前後「70:30〜「15:85」の範囲内でダイナミックに制御することで、優れたトラクションと回頭性を両立しています。

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また、「Audi ultra」の軽量化技術を駆使したコンポジットボディは、モノコックの20%以上にアルミを使用。さらに、ボンネットやフロントフェンダー、ドアやトランクリッドなどボディ中心から遠い部分にアルミを採用することで慣性モーメントを最小化。

これらにより、アウディの伝統ともいえるエアロダイナミクスの面でもトップクラスのCd0.26(セダン)を達成しています。

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こうした改良点を盛り込みながらも車両本体価格は従来から据え置きで、価格帯はセダンのアウディA6の628万円〜A6アバント 3.0 TFSI quattroの926万円となっています。

(塚田勝弘)

レクサスISがマイナーチェンジ。内・外装と走りを「深化」させ、最新の安全装備も搭載

レクサスの主力モデルのひとつといえるレクサスISが10月20日にマイナーチェンジを受けました。内・外装やサスペンションの変更、最先端の安全装備を搭載するなど、比較的大がかりな変更になっています。

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まず外観は、ISの特徴であるスポーティなイメージをより際立たせるため、「スピンドルグリル」を基点とした強い立体構成と走りの良さを予感させるスタイリングに変更することで、よりアグレッシブなデザインになっています。

フロントマスクは、スピンドルグリルから始まるセンター部の立体と大きく張り出した台形状のバンパーコーナーの造形がコントラストを生み出し、踏ん張り感をさらに強調。

20161020_01_04_sヘッドランプは、内側に延長された特徴的な形状となり、L字型のクリアランスランプとの連続性を高めることでさらに鋭い印象に。一方のリヤコンビネーションランプは、多灯LEDに変更し、内部に大胆な造形のL字を層状に重ねたデザインになっています。

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機能性と質感向上が図られたインパネは、ナビのディスプレイを10.3インチに拡大されたのが大きな変更点で、ナビゲーションやオーディオの情報をより大きく表示するとともに、リモートタッチ側面にENTERボタンを設置することで使い勝手も改善されています。

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質感向上を担っているのは、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルに施されたヘアライン調(金属の表面に細かい傷を一定方向に入れる加工方法)の加飾で、大型化したニーパッドで両端から挟み込むことにより車格感を向上。さらに、パームレストの革巻き部を拡大し、ステッチを追加することで質感が高められています。

オーディオでは、標準設定のレクサスISプレミアムサウンドシステム、スピーカーを10個に増設し、よりクリアな音質で広がりと奥行き感を伴う臨場感を実現。

オプション設定の「マークレビンソン」プレミアムサラウンドサウンドシステムにもチューニングが施され、全席でより正確かつ立体的なサウンドを味わうことができます。

足まわりも改良を受けています。サスペンションのストローク速度が極めて低い状態から十分な減衰力を発揮する改良型のダンパーが採用されたほか、フロントサスペンションロアアームをアルミ製に変更し、剛性アップと軽量化を両立。

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さらに、スプリングブッシュの特性や、電子制御式の「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」、パワステである「EPS(Electric Power Steering)」の制御など、細部に至るまでチューニングを施し、操縦安定性と乗り心地をより高次元で両立することで、ドライビングの気持ちよさを追求したとしています。装備面の目玉は、低速域から高速域まで衝突回避または被害軽減を支援する予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の標準化。

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「Lexus Safety System +」は、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)」(LDA/ Lane Departure Alert)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB/ Automatic High Beam)、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」がパッケージ化されたレクサス最新の安全装備です。

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改良を受けたレクサスISの価格は、3.5L V6を積む「IS350」が559万9000円〜630万3000円、2.5Lエンジン(+リダクション機構付THSⅡ)を搭載するハイブリッドの「IS300h」が515万円〜638万5000円。2.0L直列4気筒ターボの「IS200t」が470万〜530万8000円となっています。

(塚田勝弘)

BMW 3シリーズ・グラン ツーリスモ発表。発売は10月1日から

BMW 3シリーズをエレガントとユーティリティという両面で魅力をアップさせる「グラン ツーリスモ」が、新世代ツインパワーターボエンジンを搭載するなどの進化を遂げます。

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2016年10月1日より販売開始となる新しい320i グラン ツーリスモに与えられたエンジンは、最高出力135kW(184PS)、最大トルク270Nm(27.5kg-m)の2.0リッター4気筒DOHCターボ。

8速ATと組み合わされた結果、JC08モード燃費は15.4km/Lと平成32年度燃費基準をクリア。排ガス性能においても平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★4つ)を達成しています。

先進安全装備では、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や車間距離を維持しながら自動的に速度をコントロールする「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」などを備えてるほか、斜め後方から接近する車両を検知して警告を出す「レーン・チェンジ・ウォーニング」を装備。

エクステリアの変更点は、コロナ・リング・デザインを採用したLEDヘッドライト。LEDリヤ・コンビネーション・ライトやLEDフォグ・ランプも新たに標準装備となっています。

モデルラインナップは、エレガンスを強調する「Luxury」と19インチホイールなどでスポーティさを示す「M Sport」の2つ。メーカー希望小売価格(消費税込)は、Luxuryが633万円、M Sportが639万円となっています。

(山本晋也)

レクサスGSに4気筒直噴ターボを追加、GS Fは足回りを進化

レクサスGSに、2.0リッター4気筒ガソリン直噴ターボを搭載した「GS200t」が新設定されました。

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最高出力180kW(245PS)、最大トルク350Nmの4気筒ターボに組み合わせられるトランスミッションは、最短0.2秒での変速を可能とした8速AT。JC08モード燃費は13.2km/Lです。

また、スポーティグレード“F SPORT”の2WDにはトルセンLSDをオプション設定しています。

新設定されたGS200tのメーカー希望小売価格は、577万円〜677万7000円となっています。

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あわせて、5.0リッターV8エンジンを搭載するトップグレード「GS F」は、足回りを中心に走りをリファインしています。

具体的には、サスペンションと電動パワーステアリング、VSC(横滑り防止装置)のセッティングを変更。ナビゲーションのコーナー情報を元にショックアブソーバーの減衰力を電子制御するNAVI・AI-AVSを標準設定しています。

そのほか、ドライブモードセレクトにCUSTOMIZEモードを新たに設定。パワートレーン、シャシー、エアコンの各制御の組み合わせをドライバーの好みで選択可能となりました。

GS Fのメーカー希望小売価格は1111万円です。

(山本晋也)

新型 VW ザ・ビートル画像ギャラリー ─ スタイリングを変更し、価格は234万9000円〜

フォルクスワーゲンの伝統を感じさせるブランドアイコンモデル「ザ・ビートル」がスタイリングや安全性能を向上させるマイナーチェンジを実施しました。

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外観での主な変更点は、前後バンパーの意匠です。とくにフロントは左右に大型フォグランプベゼルを配したことで、スポーティな雰囲気に変身しています。

安全性能では、ドライバー疲労検知システムの標準装備がトピック。スマートフォンと連携するインフォテイメントシステムも標準装備となっています。

ボディカラーは、ボトルグリーンメタリック(新色)、ストーンウォッシュドブルーメタリック(新色)、 ピュアホワイト 、 トルネードレッド、 ブルーシルクメタリック、 サンドストームイエローメタリック 、 ディープブラックパールエフェクト 、 ハバネロオレンジメタリック(3万2400円高)の8色となりました。

エンジンは1.2リッターSOHCターボと2.0リッターDOHCターボ、グレードとメーカー希望小売価格は「ザ・ビートル ベース(234万9000円)」、「ザ・ビートル デザイン(269万9000円)」、そして「ザ・ビートル 2.0Rライン(345万9000円)」です。

●ザ・ビートル 2.0R-Line主要スペック
全長:4285mm
全幅:1825mm
全高:1495mm
ホイールベース:2535mm
車両重量:1380kg
乗車定員:4名
エンジン型式:直列4気筒DOHCターボ(4バルブ)
総排気量:1984cc
最高出力:155kW(211PS)/5300-6200rpm
最大トルク:280Nm(28.6kg-m)/1700-5200rpm
変速装置:6速DCT
燃料消費率:13.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18
メーカー希望小売価格(税込):345万9000円

(山本晋也)

フォルクスワーゲン「ザ・ビートル」がマイナーチェンジ。ボディカラーは8色に!

フォルクスワーゲンのアイコンモデル「ザ・ビートル」がマイナーチェンジを受け、新しいアピアランスとなりました。前後バンパーの意匠変更により、グッとスポーティな装いとなったのが特徴です。

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そのほか、iPhoneやAndroidとつながるインフォテイメントシステム「Composition Media」を標準装備するなど、コネクティビティの進化も見逃せません。

安全装備としては、ドライバー疲労検知システムを全車に標準装備。さらに上級グレードにはブラインドスポットディテクションやリヤトラフィックアラートを標準装備しています(下位グレードにはオプション設定)。

ボディカラーは新色を加えた8色の設定。ボトルグリーンメタリック(新色)、ストーンウォッシュドブルーメタリック(新色)、 ピュアホワイト 、 トルネードレッド、 ブルーシルクメタリック、 サンドストームイエローメタリック 、 ディープブラックパールエフェクト 、 ハバネロオレンジメタリック(3万2400円高)となっています。

なお、エンジンとトランスミッションの組み合わせは、1.2リッターSOHCターボ&7速DSG、2.0リッターDOHCターボ&6速DSGと従来通りで、スペックも変更ありません。

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新しいビートルのグレードは3つ。1.2リッターエンジンの「ザ・ビートル ベース(234万9000円)」と「ザ・ビートル デザイン(269万9000円)」、2.0リッターエンジンの「ザ・ビートル 2.0Rライン(345万9000円)」となっています。※()内はメーカー希望小売価格

メーカーオプションとしては、安全装備を充実させるバイキセノンパッケージ(15万1200円〜19万4400円)、純正ナビゲーションの716DCWパッケージ(19万9260円)、レザーシートパッケージ(21万6000円〜30万2400円)、電動パノラマスライディングルーフ(15万1200円)が用意されています。

●ザ・ビートル デザイン主要スペック
全長:4285mm
全幅:1815mm
全高:1495mm
ホイールベース:2535mm
車両重量:1300kg
乗車定員:4名
エンジン型式:直列4気筒SOHCターボ(2バルブ)
総排気量:1197cc
最高出力:7kW(105PS)/5000rpm
最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/1500-4100rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:17.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/60R16
メーカー希望小売価格(税込):269万9000円

(山本晋也)

ジャガーXJに2017年モデルが登場。車載インフォテイメントシステムを標準化、新グレードも追加

DセグメントのXE、EセグメントのXF、スポーツカーのFタイプ、SUVのF-PACEが新生ジャガーといえる最新モデルになっていて、2010年に発表された最上級サルーンのジャガーXJは、日本でのラインナップの中で最古参になります。

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最上級サルーンにふさわしい堂々たるボディサイズ、特徴的なリヤテールランプによる印象的なルックスは年月ほどの古さを感じさせません。

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また、クラス最軽量を誇るオールアルミボディによるモノコック車体構造を採用し、ジャガーのフラッグシップサルーンらしい快適性と機能性を提供しています。

ジャガーXJの2017年モデルでは、スポーティなスタイリングが目を引く「R-SPORT」を新たなグレードとして追加。

さらに、ジャガーが順次標準化しているインフォテインメントシステム 「InControl Touch Pro」に、通信機能「InControl コネクトプロ」がオプションとして初めて導入されるのもポイントです。

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まず、3.0LのV6スーパーチャージャーエンジンを積む「R-SPORT」は、スポーツシートや「R」スタイルサイドシル、リヤスポイラーなどを装備し、スポーティな個性をより強調したモデル。

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さらに、「グロスブラック・ラジエーターグリル・サラウンド」、「グロスブラック・ロワーグリル」、「グロスブラック・フロントバンパー・サイドエアインテイク」を含む、「R-SPORT」専用のブラックパックもオプション設定されています。

「InControl Touch Pro」は、12.3インチTFTインストルメント・クラスターと直感的なタッチ操作、ホーム画面を自由にカスタマイズできる8インチ静電式タッチスクリーンの最新インフォテインメントシステムで、全グレードに標準装備。

さらに、オプションの通信機能を選択すれば、緊急時のサポート、スマホを介して車内の温度調整などが可能になります。

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2017年モデルのジャガーXJの価格帯は、「XJ LUXURY (2.0L)」の997万円〜「XJ AUTOBIOGRAPHY LONG WHEELBASE、5.0L V型8気筒スーパーチャージャー」2042万円。

新グレードの「XJ R-SPORT(3.0L V型6気筒スーパーチャージャー)」は1404万円です。

(塚田勝弘)

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定

軽自動車のナンバーワンヒットモデル、ホンダN-BOXのチョップドモデルである「N-BOXスラッシュ」がマイナーチェンジです。

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個性的な内外装を用意しているのはN-BOXスラッシュの特徴ですが、今回のマイナーチェンジでは新たに「トレッキングスタイル」というインテリアカラーパッケージを設定しています。

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ボディカラーにも新色を追加しています。

モノトーンでは「シャイニンググレー・メタリック」および「クリスタルブラック・パール」の2色を新設定。2トーンカラースタイルに、「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」、「クリスタルブラック・パール&ホワイト」を設定しています。

さらに、2トーンの新たな組み合わせとして、「サーフブルー&ブラック」、「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」が加わり、モノトーン全9色、2トーン全16色のラインナップとなりました。

また、ターボグレードの15インチアルミホイールが新意匠となっています。

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エンジンは660ccNAとターボの2種類、トランスミッションはCVT(ターボはパドルシフト付き)、それぞれFFと4WDの駆動方式を設定。メーカー希望小売価格は、132万円〜184万円です。

(山本晋也)

レンジローバー・イヴォークも2017年モデルで「InControl Touch Pro」を搭載

レンジローバー・イヴォークは、エクステリアデザインでランドローバー(レンジローバー)が新境地に到達したことを印象づけ、実際に販売店で話を聞くと、新しい顧客を獲得してきたそうです。

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9月2日から受注を開始した2017年モデルには「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」が標準装備されたほか、高速かつ直感的なタッチ操作が可能な10.2インチの最新インフォテインメント・システム「InControl Touch Pro」が追加されています。

Range Rover Evoque_2017MY_INT_01「ATPC」は、アクセル操作なしで坂道や悪路などにおいて1.8km/h〜30km/h内で車両を前進、後退させることができる機能。これにより凍結した坂道などでステアリング操作に専念でき、安心して走破できます。

「InControl Touch Pro」は、ナビやオーディオなどの各種設定を10.2インチのワイド画面でタッチ操作ができる最新の車載インフォテイメントシステムで、ジャガー、ランドローバー各モデルで順次採用されています。

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また、ボディカラーのラインナップも変更。新たに「シリコン・シルバー」、「ファラロン・ブラック」、「カルパチアン・グレイ」、「アルバ」が追加され、計17色を用意。

さらに、同モデルのスタイリッシュな外観を引き立てる「グラファイト・デザインパック」を「HSE DYNAMIC」と「AUTOBIOGRAPHY(オートバイオグラフィー)」に設定。

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ほかにも、新車登録日から3年間、走行距離6万kmまでの保証修理、ロードサイドアシスタンス、定期点検(2回)と指定交換部品、一部の消耗部品の交換を含むメンテナンスを無料で行うプログラム「LAND ROVER PREMIUM CARE(ランドローバー・プレミアムケア)」もすでに導入されています。

「ジャガー」ブランドから初のSUVであるF-PACEを登場させるなど、プレミアムSUVの競争は激化しています。デザイン力と装備の充実化で存在感を維持できるかが注目点でしょうか。

なお、2017年モデルのレンジローバー・イヴォークの価格帯は、502万円〜832万円となっています。

(塚田勝弘)

車線中央維持機能を搭載! スバル・レガシィ改良型は10月3日から発売開始!!

スバル・レガシィ アウトバック/B4が安全性能などをアップ、2016年10月3日より発売されます。

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両モデルに共通する改良ポイントは、車線中央維持機能を追加したこと。あわせて、アクティブレーンキープ機能の作動速度を60km/h以上としています(従来は65km/h以上)。

また、スイッチオンから約10分で38度まで温めるというステアリングヒーターを標準仕様としています。

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さらに、アウトバックには専用の新色「オークブラウン・パール」を追加しています。

2.5リッター水平対向4気筒エンジンとリニアトロニック(CVT)を組み合わせたAWDというパワートレインは従来通り。メーカー希望小売価格は、セダンのレガシィB4が293万7600円〜315万3600円。SUVのアウトバックは320万7600円〜347万7600円となっています(いずれも消費税込)。

(山本晋也)

日産ノートにモータードライブの「セミEV」が登場する!?

日産が年内にマイナーチェンジを予定している「ノート」に発電専用エンジンを搭載、モーターで走る「シリーズ式ハイブリッドシステム」採用のHVを設定するようです。

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これにより、EV「リーフ」に匹敵する軽快な走りと、静粛性、優れた加速性能、低燃費を実現している模様。

これは同社が「Pure Drive e-Power」と呼ぶシステムで、6月の定時株主総会の際にカルロス・ゴーンCEOがこのシステムに言及、その存在が明らかになっています。

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このシステムは来春の発売が予想される次期「ジューク」や、先頃発売された新型「セレナ」にも来夏頃に搭載される模様で、「ノート」への搭載が第一弾となるようです。

発電専用エンジンは1.2Lクラスの直列3気筒エンジンとみられ、走行中に最も発電効率の良い条件でエンジンを回し続けることで燃費効率を高める仕組み。

最高出力80kW、最大トルク254Nmを発生する「リーフ」用のモーターに発電用エンジンをプラスした構成となり、リチウムイオンバッテリー搭載量を減らせることから、コストを抑制できる可能性があります。

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気になる燃費はトヨタ「アクア」のJC08モード燃費「37.0km」を上回る見込みで、車両価格も200万円以下となると予想され、同車の強力なライバルモデルとなりそう。

新型「ノートHV」はEVと異なり、ガソリン給油によるエネルギー補給が可能で、航続距離の心配や充電の手間が無いことから今後の普及が期待されます。

Avanti Yasunori・画像:日産自動車)

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BMW2シリーズ・カブリオレに新世代の2.0L直列4気筒ターボを搭載

全長4440×全幅1775×全高1415mmのコンパクトボディに、4シーターを配したオープントップモデルのBMW2シリーズ・カブリオレ。50km/h以下なら走行中でもルーフの開閉が可能(約20秒)となっています。

On Location pictures BMW 2 Series Convertible

今回、「BMW 220iカブリオレ」にBMWの新世代モジュラーエンジンである2.0L直列4気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンが新たに搭載されました。同モデルには、従来から2.0L直列4気筒ターボが搭載されていました。

新しい2.0L直列ターボエンジンには、ツインスクロールターボをはじめ、高精度ダイレクトインジェクションシステム、無段階可変バルブコントロールシステムの「バルブトロニック」、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」を組み合わせた最新のBMWツインパワーターボテクノロジーが採用されています。

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最高出力184ps/5000rpm、最大トルク270Nm/1350-4600rpmというスペックを得ながら、15.8km/LというJC08モード燃費を達成。なお、184ps/270Nm、15.8km/Lという数値は従来から変わっていませんが、ドライバビリティの向上が期待されます。

価格は220iカブリオレSportが535万円、220iカブリオレLuxuryが554万円、220iカブリオM Sportが576万円。なお、価格は改良前から据え置かれています。

(塚田勝弘)

パワーもトルクも燃費も向上したBMW M140i、M240iクーペが登場

「真性」のMモデルほど辛口ではなくても十分なパフォーマンス向上を享受できる「M Performance Automobiles」によるモデルが続々と登場しています。

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第一弾は2012年8月1日に発表されたM135iで、SUV(BMW流でいうところのSAV/)のX4 M40iなどラインナップを拡充。

2016年9月1日から発売されたBMW M140i、BMW M240iクーペも「M Performance Automobiles(エム・パフォーマンス・オートモービルズ)」シリーズで、前者はM135iに代わるモデル、後者はM235iクーペからバトンを受け取った形になります。

それぞれ車名の数字が変わったことからも分かるように、まず注目は動力性能が引き上げられている点。

エンジンは最新の3.0L直列6気筒ターボを搭載。ツインスクロールターボをはじめ、高精度ダイレクトインジェクションシステム、無段階可変バルブコントロールシステムの「バルブトロニック」、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」といったBMW自慢の先進技術に加えて、BMW M社による専用チューニングが施されています。

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最高出力は従来モデルよりも14ps向上、最大トルクも50Nm増強され、340ps/500Nmというアウトプットを達成し、0-100km/h加速(8AT仕様)は4.6秒(欧州仕様値)クリア。なお、M240iクーペの6速MTは同4.8秒となっています。

燃費性能も向上し、JC08モード燃費は約10%改善となる13.4km/Lとなっています。M240iクーペの6速MTは12.7km/L。

従来モデルでも十分パワフルな加速を享受できましたが、今回、動力性能と燃費向上を達成しながら価格を従来モデルから据え置いているのも見逃せません。価格は、8ATのみのM140iが578万円、M240iクーペの6MTが613万円、M240iクーペの8ATが627万円です。

(塚田勝弘)

ディスカバリースポーツが最新のインフォテイメントシステム「InControl Touch Pro」を標準化

ランドローバーのディスカバリースポーツが2017年モデルに移行し、2016年8月26日から受注を開始しています。

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ディスカバリースポーツの美点は、ハンドリングと乗り心地の高いバランス、5人乗りのほか、7人乗りも設定可能な点などが挙げられます。日本導入時、DVDナビだったのが物足りない点でしたが、受注を開始した最新の2017年モデルには待望の「InControl Touch Pro」 が標準装備となりました。

日本では、ジャガーXFから初めて導入された最新の車載インフォテイメントシステムである「InControl Touch Pro」は、10.2インチの大型画面を用意し、ナビやオーディオ、ハンズフリーなどをタッチコントロールすることができます。

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他にも2017年モデルには、ドライバーがペダル操作をせずにステアリング操作のみでトラクションを最適化して車両を一定の速度(1.8km/h〜30km/h)で走行できる「オールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)」や、「オートマチック・ハイビーム・アシスト」といったドライバー支援システムも標準装備されています。

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さらに、内外装の魅力をさらに引き立てる「グラファイトパック」や「ダイナミックパック」などのオプションパックを用意しているほか、ボディカラーの新色として「シリコン・シルバー」、「ファラロン・ブラック」、「カルパチアン・グレイ」、「アルバ」を追加。全16色の充実のカラーバリエーションはランドローバーらしい魅力といえそう。

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価格は「DISCOVERY SPORT SE」が510万円、「DISCOVERY SPORT HSE」が599万8000円、「DISCOVERY SPORT HSE LUXURY」が723万円となっています。

(塚田勝弘)

「タフでよく走る」トヨタ・プロボックス/サクシードが一部改良で得た新たな強みとは?

「はたらくバン」の代表格といえば、トヨタ・ハイエースや日産NV350キャラバンがありますが、背の低いワゴンタイプではトヨタ・プロボックス/サクシードの人気が不動のようです。

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2016年8月30日、トヨタ・プロボックス/サクシードが一部改良を受け、「Toyota Safety Sense C」を標準装備しました。

トヨタによると、2016年8月現在においてコマーシャルバン(4ナンバーを付けた2BOXタイプの商用車。除く軽自動車)として初搭載となる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」の組み合わせとなっています。

同パッケージは、レーザーレーダーと単眼カメラの組み合わせで高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能としているのが特徴。

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ほかにも、シフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与する「ドライブスタートコントロール」や、先行車を検知し、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた際に、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能も標準で用意されています。

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また、1.5Lの2WD車にアイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備することで19.6km/L のJC08モード走行燃費を実現し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成。「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」の認定とあわせ、「エコカー減税」の減税率も拡大されています。

ほかにも、コンライト(オートライト)やイルミネーテッドエントリーシステムを全車標準装備することで使い勝手を向上。

20160830_02_04_s価格帯は、1.3Lと1.5Lガソリンを設定するプロボックスが138万240円〜186万840円、1.5Lガソリンのみのサクシードが155万6280円〜186万840円。両車ともにトランスミッションはCVTのみで、駆動方式は2WD、4WDの両方とも用意されています。

(塚田勝弘)

「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備!トヨタ・クラウンが一部改良を実施

2015年10月にマイナーチェンジを受けたトヨタ・クラウンは、車車間通信と路車間通信を使った「ITS Connect」を世界で初めて搭載しましたが、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」は装備されていませんでした。

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2016年8月29日に受けた一部改良において、ロイヤル、アスリート、マジェスタ各モデルに、待望の「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備しました。

「Toyota Safety Sense P」は、ミリ波レーダーと単眼カメラを搭載し、車両に加えて歩行者も検知する「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」、「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)」、「オートマチックハイビーム」、「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付/全車速追従機能付)」の4つの先進安全機能を組み合わせた安全装備。

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価格は、「ロイヤル」シリーズの2.5Lガソリンが381万2400円〜545万9400円、2.5Lのハイブリッドが439万5600円〜598万8600円。

「アスリート」系は、2.0Lターボが396万3600円〜541万800円、2.5Lガソリンが409万3200円〜554万5800円、3.5Lガソリンが532万4400円〜618万3000円。2.5Lのハイブリッドが439万5600円〜606万4200円。

「マジェスタ」は3.5Lハイブリッドの642万6000円〜698万7600円。2.5Lハイブリッドが657万7200円となっています。※写真はすべて特別仕様車の「J-FRONTIER」です。

(塚田勝弘)

マツダのフラッグシップ「アテンザ」が商品改良でGVCを搭載

マツダのフラッグシップモデルである「アテンザ」が『SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS』テクノロジーを採用するなどの商品改良を果たしました。

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改良のポイントは、エンジン出力制御をハンドリングに活用することで人間の感覚にマッチしたクルマの挙動を実現しドライバーや同乗者に安心感を提供する「G-Vectoring Control(GVC)」や、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」のノック音自体を抑制し、心地よいエンジンサウンドを追求した「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」といった新技術を採用したことにあります。

フロントドアガラスの板厚アップに遮音ガラスの採用したほか(一部グレード)、トップシーリングの吸音材面積の拡大など、フラッグシップにふさわしいNVH性能を実現しているのも進化のポイントとなります。

さらに歩行者検知が可能になった「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」を採用するなど先進安全技術も充実させています。

ラインナップはセダンとワゴン、エンジンはガソリンが2.0リッターと2.5リッター、ディーゼルは2.2リッターという3種類で、ディーゼルには4WDや6MTが設定されています。

メーカー希望小売価格は、276万4800円〜400万1400円。もっとも燃費性能に優れるディーゼル6MT(FF)のJC08モード燃費は22.4km/L(セダン)となっています。

(山本晋也)

最小の変更で大きく印象を変えたボルボのエース ─ ボルボ「V40」画像ギャラリー

プレミアム・ショートワゴンを名乗るボルボV40は、VWゴルフやメルセデス・ベンツAクラスなどの激戦区に投入されているCセグメントモデルで、ディーゼル搭載車やSUVテイストのV40クロスカントリーも用意されています。

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2016年7月のマイナーチェンジでは、「トールハンマー」を模したT字型LEDヘッドライトを採用しているほか、新しいブランドマーク、バンパー下側のモールなどのデザインを現行。リヤは新グレードエンブレムを採用しているだけですが、顔つきは変更前よりもスタイリッシュになっています。

Volvo_V40_02内装は、新型XC90を彷彿とさせるアンバーカラーのレザーを設定しているほか、新色のアクセントステッチ、「シティ・ウィーブ」と呼ぶテキスタイルシートなどを用意。インパネの加飾も「ミルドアルミニウム」、「ブラックグリッドアルミニウム」、R-DESIGN向けの専用アルミニウムパネルを新た設定。

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フロントグリルのブランドロゴである「アイアン」マークも新しくなっていますが、ステアリングホイールに配されるそれも併せて新しくなっています。

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ほかにも、16、17、18インチの3つの新デザインアルミホイール、新「アイアン」マークのリモコンキーなど、マイナーチェンジを受けたボルボV40は、細部にまでリフレッシュされています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

ボルボ・V40らしさが最も味わえる1.5Lガソリンターボ「T3」の実力

ボルボ・V40が受けた2016年7月のマイナーチェンジでは、パワートレーンやシャーシには手が入れられていないものの、最新のCセグメントモデルにふさわしい乗り味を享受できます。

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乗り心地、ハンドリングともにクセがなく、最もベーシックな「T3」ガソリンエンジン搭載車は、ベーシックモデルでありながら「軽快さと上質さ」というV40の良さを最大限味わえる仕様に仕上がっています。

「T3」というエンジンの呼び名ですが、直列3気筒ではなく1.5Lの直列4気筒DOHCターボを横置きしたFFモデルで、152ps/5000rpm、250Nm/1700-4000rpmというスペックを得ています。組み合わされるトランスミッションは、アイシンAW製の6速ATのみ。

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V40には、190ps/400Nmを誇る「D4」こと2.0Lディーゼルターボ、245ps/350Nmを発揮する「T5」の2.0Lガソリンターボも用意されていて、ディーゼルはトルクフルで高いランニングコスト、2.0ガソリンターボは「R-DESIGN」というスポーツグレードに搭載されるなど、それぞれ長所を備えています。

「T3」以外は8ATとなるなど、カタログだけ見ていると動力性能や走りに不安を抱く向きもあるかもしれません。

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しかし、「T3」エンジンは、V40よりも重いS60/V60にも搭載されていて十分な走りを実現していますし、V40 T3の登場時も乗る機会を思い起こしても期待どおりの、それ以上の軽快感、力強い走りを披露してくれました。

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6ATでも走り出しからスムーズですし、速度を上げていってもレスポンスもいいですから走行シーンを問わずストレスフリーな走りを楽しめます。

価格面も歩行者用エアバッグを含めて「全部のせ」状態ですから、339万円〜手に入る「T3」搭載モデルは、他のエンジン搭載車と比べても万人に推奨できるバランスの良さが光っています。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

最新のボルボ顔に変身したスマートなV40はボディカラーも魅力

2016年7月上旬にフェイスリフトを受けたボルボV40。世界累計で38万台超、日本でも2万7000台に迫る販売台数で、現在のボルボを牽引しています。

さらに日本では、Cセグメント唯一のディーゼル搭載モデルでしたが、プジョー308、DS 4にディーゼルが加えたことで同クラスでのディーゼル人気がさらに高まるはず。

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V40には注目が集まっている2.0Lディーゼルのほか、ガソリン(1.5L、2.0L)も用意されています。試乗したのは直列4気筒ガソリンのT3エンジンを積む「V40 T3 Momentum(モメンタム)」。

今回のマイナーチェンジでは、新型XC90にも採用された、北欧の神話に由来する「トールハンマー」と呼ばれるT字型LEDヘッドライトが印象的。

同社のブランドマーク「アイアン」のデザイン(矢印)をリフレッシュしてフロントグリルに配置するなど、少変更でも最新のボルボらしいスタイリッシュな雰囲気に仕立てられています。

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また、細かな所ではフロントグリル内にある衝突被害軽減ブレーキ用のミリ波レーダーのカバーを見えにくいものにするなど、細部にまで配慮されています。

新しさを感じさせるのが加速させるのが新しいボディカラーで、1960年代に人気を集めたP120系のAMAZONにも採用されていた「アマゾンブルー」の現代版(新色)をはじめ、「ルミナスサンドメタリック」、「マッセルブルーメタリック」、新色「デニムブルーメタリック」、「バースティングブルーメタリック(R-DESIGN専用)」5色を用意。

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とくに「アマゾンブルー」は、メタリックではなくソリッドカラーでありながら印象的な色味を実現しています。

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内装では、2014年のジュネーブモーターショーに出展された「コンセプト・エステート」からエッセンスが受け継がれた写真の「シティ・ウィーブ」というテキスタイルシートが採用されているほか、インパネの加飾も3種類のデザインを追加。

装備面でも歩行者エアバッグを全車に標準装備し、高い安全性性能がさらに引き上げられています。

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価格は「V40 T3 Momentum(モメンタム)」が384万円、V40の価格帯は339万〜455万円、V40 クロスカントリーは354万〜459万円です。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史)

新型エスティマをエレガントに演出するモデリスタ仕様

トヨタモデリスタインターナショナルからマイナーチェンジを受けたエスティマ用エアロパーツがリリースされています。トヨタ店やカローラ店などのディーラーで購入できるパーツは、メーカー系列らしく高い信頼性を確保。

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また、モデリスタはドレスアップ系パーツだけでなく、ハイエースなどを中心に車中泊向けのアイテムも展開しています。

6月にマイナーチェンジを受けた新型エスティマのモデリスタ仕様は「スポーティ&エレガント」をコンセプトに掲げ、先進性とプレミアム感を付与するアイテムをラインアップ。トヨタ店、トヨタカローラ店及びトヨタモデリスタ店ですでに発売されています。

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写真のコンプリートカーには、フロントスポイラー、リヤスカートからなる「MODELLISTAエアロキット(10万3680円)」をはじめ、フロントグリルカバー(5万1840円)、ルーフガーニッシュ(4万7520円)を装備。

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ほかにも、19インチアルミホイール&タイヤセット(ロックナット付/31万8600円)、WALDマフラーカッター(2万9160円)、LEDライセンスランプ(8640円)、LEDルームランプセット(面発光タイプ/4万8600円)などを用意。

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先述した車中泊向けパーツとして、同デモカーにはエアスリープマット(2万1600円)も車載されていて、快適な寝心地も確認できました。

デモカーそのままのコンプリートカーに仕上げるのも良し、予算に応じて少しずつドレスアップするも良し。ほかにも新型エスティマ向けのパーツが用意されていますので、気になる方はホームページをチェックしてください。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

【関連リンク】

トヨタモデリスタインターナショナル(新型エスティマ)
http://www.modellista.co.jp/product/estima/index.html

最新エスティマの走りをチェック。ホンダ・オデッセイと比較すると…

2016年6月にマイナーチェンジを受けたトヨタ・エスティマは、「デザイン」を最優先に掲げているため、パワートレーンの変更はありません。

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しかし、10年選手となっている現行エスティマだけに、足まわりを中心に変更を加えることで上質な乗り味を追求したとしています。

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変更箇所は少ないながらも可能な範囲で手が入れられたそうで、左右のサイドメンバーをつなぐフロントパフォーマンスダンパーを上級グレードに用意(AERAS PREMIUM-G、AERAS PREMIUM、AERAS PREMIUMサイドリフトアップシート装着車に標準、AERAS SMARTにオプション設定)。

ヤマハ製フロントパフォーマンスダンパーにより、剛性アップ、ボディな微少な振動を減衰することが可能となったそう。

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また、最近のトヨタ車ではお馴染みのエアロスタビライジングフィンをリヤコンビネーションランプに施すことで、空力性能を向上。こちらは、乱流を起こして空力でボディを左右からしっかりと抑えるのが狙いです。効果は分かる人なら40km/hくらいから察知できるそうですが、80km/h以上の中・高速域で顕著になります。

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また、サスペンションは、パフォーマンスダンパーやエアロスタビライジングフィンの装着を前提にチューニングされているとのこと。

バネ定数の変更、ダンパーの摩擦抵抗などが盛り込まれ、初期の動き出しをスムーズにしているほか、減衰力も新しいバルブの採用により操縦安定性と乗り心地の両立が図られています。

マイナーチェンジによりエスティマが目指した走りは、より乗り心地を良くして、その上でもバネ上のボディの動きを抑制するという仕上がりを目指しているそうです。

試乗時間や試乗ステージは限られていたものの、実際の走りもマイナーチェンジ前よりも洗練されている印象を受けますし、狙ったラインをトレースしやすいなど、ハンドリング面の向上も実感できます。

しかし、2013年に登場した現行のホンダ・オデッセイと比べると、デビュー年月の差は埋めがたいものがあります。とくにフロアや足まわりからの微振動を抑える巧みさや、滑らかに動くサスペンションはオデッセイの方が上。

さらに、現行オデッセイは現在のミニバンの中でもトップクラスといえる上質な乗り心地を得ているだけに、エスティマの基本設計の古さは、すべては隠しきれないというところでしょうか。

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それでも先述したように、マイナーチェンジ前と比べると洗練された走りを得ているのは間違いなく、今回は「アエラス」系のみとなっていますが、乗り心地の面で大きな不満を抱くことはないでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

トヨタ新型エスティマ、フェイスリフトでミニバン初のツートーンカラー、Safety Sense Cも採用

「強みはデザイン」という分析から、2016年6月のマイナーチェンジでは顔つきを一新し、伸びやかなサイドビューを強調したトヨタ・エスティマ。

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メインテーマであるフェイスリフトは、バンパー、ラジエーターグリル、フェンダー、エンジンフードの変更という大がかりなもので、大開口のアンダーグリルと張り出し感を強調したバンパーコーナーの形状が大きな特徴となっています。

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伸びやかなサイドビューもエスティマの魅力で、さらに強調すべくフロントノーズの突き出し感を演出することで印象的な佇まいとしています。

リヤは、赤基調のリヤコンビネーションランプを採用し、LEDライン発光ストップランプ、面発光テールランプの組み合わせにより先進性を主張。また、ミニバン初のブラックルーフと組み合わせたツートーンカラーを設定しているのも見逃せません。

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内装もデビューから10年経ったことで「プラスチッキー」という声に応えて、合成皮革を使った柔らかめの素材のインパネにして、メーターパネルを一新。新デザインのオプティトロンメーターには、4.2インチカラーTFTのマルチインフォメーションディスプレイが採用されています。

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さらに、大型ナビと一体化されたタブレット端末を想起させるセンタークラスターに静電式スイッチを配置することで、先進性を感じさせるインパネまわりとしているのも特徴。

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内装色では、ピラーと天井を含めてブラックで統一し、グレード別にシートカラーを用意することによりスタイリッシュな空間に仕立てられています。

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装備面での注目点は、待望といえる「Toyota Safety Sense C」の全車標準装備化でしょう。より高度な「Toyota Safety Sense P」の採用は、フルモデルチェンジ並の大幅な変更が欠かせないですが、マイナーチェンジで打てる手はしっかりと打たれているようです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

これがエスティマ最終モデル? フルモデルチェンジせずやっと実現したマイナーチェンジのワケ

2006年に登場した3代目の現行エスティマは、すでに10年選手になっています。

フルモデルチェンジへの期待も高まりますが、トヨタ自動車の新体制移行で生まれた「CV Company」のCV製品企画 プロフェッショナル・パートナーの堀 淳一氏によると、2016年6月に受けたマイナーチェンジはようやく実現した企画だったそうです。

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なお、堀氏はエスティマのマイナーチェンジをずっと担当してきたそうで、初代が10年、2代目が6年、そして現行も10年と毎回これほど息の長いモデルになるとは……と苦笑しながら語っていただきました。

フルモデルチェンジの噂があっては立ち消えとなったのは、東日本大震災の影響では?という憶測もありました。実際のところどうだったのでしょうか。

じつは、2011年の震災ではなく、2008年のリーマン・ショックの影響が大きかったそう。

「大きなクルマから小さなクルマへのシフト」という流れによりエスティマも台数が減り、ミニバンもヴォクシー/ノアなどへのダウンサイジングが進んだことでフルモデルチェンジの機会を逃したというのが大きな流れとのこと。

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本来なら2012年にモデルチェンジをする計画を立てていたというエスティマは、開発自体も厳しい状況で、全体のスケジュールを延ばすという決断になったそうです。

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需要がヴォクシー/ノアのような箱型ミニバンにシフトし、日産がプレサージュをやめるなど、ライバルがホンダ・オデッセイくらいとスタイリッシュ系の大型ミニバン市場は縮小しています。

そんな中、エスティマはモデル末期といわれ続けていても「何で何もしないの?」という声もあり、マイナーチェンジがようやく実現。

じつは、堀氏も2012年のマイナーチェンジが最後になると思ったそうですが、エスティマは根強い人気があり、2015年になっても月1500台ペースでコンスタントに売れ続けています。

なお、ハイブリッドとガソリン車の比率は、前者が25%くらい、後者が75%くらいだそう。

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市場がシュリンクしているいま、40万台くらいという既存ユーザーの買い替えを狙うために、エスティマの強みを分析。そうすると「エスティマが好き」、「デザインが好き」ということで、デザイナーが提案するものが基本的にすべて盛り込まれています。

こうなると、次期エスティマがあるか気になりますね。

お話の最後に「リーマン・ショックがなければ(新型)をやれたのに……」というつぶやきのような同氏の話があったことをお伝えしておきます。もし、次期型を粘り強く待っているなら今回のマイナーチェンジ後モデルを手にしておくのが正解かもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

新型プレミオ/アリオンの木目調インテリアはまさにトヨタのお家芸

マイナーチェンジを受けたトヨタ・プレミオのフロントドアを開けると、目に飛び込んでくるのはセンターコンソールやドアスイッチパネルなど多用されている木目調パネル。

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長年、高級車の質感向上の切り札として使われてきた木目調パネルは、高級コンパクトセダンのプレミオ/アリオンにも息づいています。

しかも「ライトブラウン」の明るい色調で、最近のクルマでは見かけなくなったトラディショナルなムードが漂います。

ほかにも、ステアリングホイールのリム上部やシフトノブ、助手席グローブボックスにもアクセントとして木目調を使っているほか、シートやフロントアームレストなどにダブルステッチを施すことで高い質感を演出。

今夏のマイナーチェンジでは、インパネをセンタークラスターからシフトレバーまでのコンソールまわりを変更し、一体感とシャープな印象をもたらしています。

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さらに、メーターも一新され、4.2インチカラーTFT液晶の採用により多彩な情報が表示されるようになったほか、照明色、メーターの針を白に統一することにより高級感を付与。

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シートでは本革仕様にブラウンを採用することで上質感を強調し、ファブリック使用にはアイボリーから明るいフラクセンに変更。ブラック内装とのコーディネイトによりメリハリのある内装にイメチェンしています。

装備面では、待望の「Toyota Safety Sense C」を標準化しているのが最大のトピックス。

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「Toyota Safety Sense C」は、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせることで衝突回避・被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをパッケージ化した先進安全装備。

ほかにもインテリジェントクリアランスソナーや緊急ブレーキシグナル、シフト操作時の急発進・急加速を抑制し被害の軽減をサポートするドライブスタートコントロールが全車に標準装備されています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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若々しくなったトヨタ・プレミオ/アリオンのエクステリア
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若々しくなったトヨタ・プレミオ/アリオンのエクステリア

1957年にトヨペット・コロナとして登場した現行モデルのトヨタ・プレミオ/アリオンは、50周年を迎えたカローラよりも長い歴史をもつセダンです。

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その後、コロナ/カリーナという兄弟車関係になり、現在のプレミオ/アリオンにも引き継がれています。カローラよりも上級志向であり、日本ならではの駐車場事情や道路環境に合わせて5ナンバー枠にこだわっているのが特徴。

かつてはセダンこそがファミリーカーの王道という時代もありましたが、いまやミニバンやSUV、ハッチバックなど多様な形態に変わっています。オーナーの年齢層はやはり高めで、60代後半から70代が中心だそう。

こうした保守的なセダンであっても、現在のシニア層は若々しい人が多いですから、内・外装の質感アップだけでなく、ダイナミックな顔つきなど、言葉は悪いですが「爺くさい」クルマでは振り向いてもらえません。

トヨタではSAIがアグレッシブな顔つきになってから存在感を増していて、SAIほどではないにしても、コンパクトなセダンであるプレミオ/アリオンもテコ入れが欲しいところでした。

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外観の変更点まさに高級感、スポーティなイメージを高めることで、写真のプレミオは横バーを組み合わせたデザインにメッキを施したグリルになり、アリオンは細かいブロックメッシュが印象的なフロントグリルになっています。

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プレミオのリヤビューでは、「C」字型のグラフィックが与えられたリヤコンビネーションが新しさを感じさせる点が特徴で、アリオンは6眼のストップランプを採用することでスマートかつハイクオリティな印象。

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ボディカラーでは、新色として「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク(メーカーオプション)」を含む5色を加えた全8色を用意。なお、価格はプレミオが190万8655円〜271万1782円。アリオンは189万7855円〜267万5455円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ジャガー・XFの2017年モデルは装備とボディカラーがさらに充実

ジャガーXFが2017年モデルに移行し、8月5日から受注を開始しました。

かつてのジャガーといえば「猫足」と例えられるほどソフトな乗り味を示すモデルもありましたが、XFを含めた最新ジャガーは、足まわりも適度に引き締まっていて「スポーティかつしなやか」という乗り心地になっています。

Jaguar_XF_17MY_01こうしたテイストを実現しているのは、ボディの75%にアルミニウムを使った軽量モノコック車体構造をはじめ、ダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンション、インテグラルリンク式リヤサスペンション、「50:50」の前後重量配分バランスなどによるもので、弟分のXEとともにジャガー・サルーンらしい走りを堪能できるわけです。

ジャガーXFの2017年モデルでは、エントリーグレードの「PURE」に前席シートヒーターが標準装備されたほか、ボディカラーのラインアップも見直されています。新たに「シージアムブルー」、「コスミックブラック」、「ガリウムシルバー」が追加され、計19色に拡充。

Jaguar_XF_17MY_03なお、ガソリンエンジンは240ps/340Nmというスペックの2.0L直列4気筒ターボ、340ps/450Nmの3.0L V6スーパーチャージャー、同じく3.0L V6スーパーチャージャーで380ps/450Nmまで高められた3種類のガソリンを設定。

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「INGENIUM(インジニウム)」と呼ばれるディーゼルエンジンは、180ps/430Nmの2.0L直列4気筒ターボを用意。ガソリン、ディーゼル仕様ともにトランスミッションは全車8ATです。

価格帯はガソリン車が604万〜1120万円、ディーゼル車が614万〜693万円となっています。

(塚田勝弘)

最新スバルBRZは「より低くワイドに」をテーマにダイナミックな外観に

今秋登場する新型インプレッサは、次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」やデザインテーマ「DYNAMIC&SOLID」などを掲げ、スバル車が新たなステージに移行するエポックメイキングなモデルになりそう。

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こうなると、ほかのモデルもマイナーチェンジで顔つきを似たイメージに変更する、という統一化を図るのは、スバルに限らず自動車メーカーの常套手段といえるもの。

今夏、ビッグマイナーチェンジを受けたスバルBRZも例に漏れず、次期インプレッサ同様に「DYNAMIC&SOLID」というデザインテーマに沿ったフェイスリフトを受けています。

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具体的には、BRZを「より低くワイドに」見せるべく、開口部が少し大きくなった感のある新デザインのフロントバンパーを採用。こちらは、空力向上はもちろん、航空機のウイングチップをモチーフとするなど、スバルらしいこだわりを感じさせます。

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前後のライトをLED化することで上質感を強調しているほか、LEDフロントフォグランプも採用。サイド、リヤでは新デザインのフェンダーガーニッシュ、フローティングタイプの新デザインのリヤスポイラーが主な変更点ですが、スポイラーはアルミ化することで見た目だけでなく軽量化など図られています。

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足元では、「R」、「S」に標準装備される17インチアルミホイールをハイラスター塗装の10本スポークタイプに変更し、よりスポーツカーらしさを強調しています。

(文/塚田勝弘 写真/森山良雄)

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スポーティなのに乗りやすくなった後期型スバルBRZ
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真夏の怪奇現象!? レヴォーグの中古車がわずか1週間で50万円ダウン!

中古車の価格が変動する要因は様々ありますが、最も影響を与えるのが自車のフルモデルチェンジやマイナーチェンジ。そしてライバル車のフルモデルチェンジです。

今回、スポーティワゴンのスバルレヴォーグで目を疑うような中古車相場の動きを発見しました。

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スバルレヴォーグはレガシィツーリングワゴンの後継車として2014年に登場。1.6L直噴ターボと2L直噴ターボエンジンを搭載しています。

毎年のようにアップデートされ、最近では2016年6月27日に一部改良を行うとともに、最上級グレードとなるSTI Sportを追加しました。

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ある販売店ではレヴォーグの受注の半数がこのSTIスポーツとなっているそうです。やはりスバリストはスポーティグレードを好むようです。

中古車相場に変動があったのはちょうどこの一部改良を行った6月末から7月上旬にピッタリあてはまります。

中古車検索サイト・カーセンサーnetを見ると、レヴォーグの中古車全体の平均価格は281万円と3カ月前からほぼ横這いで推移していますが、一部改良を機に流通台数は100台程度から200台へと倍増。平均走行距離も1万5000kmから1万kmへ5000kmも減っているのです。

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その理由を突き止めるためにさらにグレードや年式を詳しく見て行くと、まるで真夏の怪奇現象のような動きがありました。

2015年〜2016年式という高年式の1.6GTアイサイトは一部改良前の平均価格が約320万円でした。しかし改良後わずか一週間で50万円ダウンの約270万円まで暴落といえる値落ち幅を記録しています。

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いくら流通台数が増加したとはいえ、平均走行距離はまだ7000km程度の高コンディション車が多い中での、値落ち幅約50万円というのはかなりインパクトは大です。

しかし、値落ちばかりではありません。当時最上級グレードだった2.0GT-Sアイサイトは6月末の平均価格は約288万円でしたが、一部改良後に約330万円まで逆に値上がりしています。

この上げ下げのバランスによってレヴォーグ全体は横這いという形になっているのです。

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今回のレヴォーグの中古車相場の乱高下は一部改良によって展示車や試乗車の多くが中古車として市場に出回ったことが原因といえます。

2Lモデルは値上がり傾向ですが、1.6L車は1.6GTアイサイトだけでなく、ビルシュタイン製のダンパーなどを装着した1.6GT-Sアイサイトも値落ちしていますので、今、レヴォーグの中古車を購入するなら1.6L車がオススメです。

(萩原文博)

5ナンバーワゴンのホンダ・シャトルが一部改良で装備を充実

5ナンバーサイズの国産ワゴンといえば、カローラ・フィールダー、ホンダ・シャトル、日産ウイングロードなど、と非常に少なくなっています。私事で恐縮ですが、1990年代のワゴンブームに専門誌の編集者をしていた私にとっては少し寂しい気がします。

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日本の道路事情でも取り回ししやすく、セダンなどよりも積載性に優れ、しかもSUVのように荷室のフロアが高くないので、重い荷物や長尺物でも出し入れしやすいという積載性の高さが最大の魅力です。

コンパクトワゴンのホンダ「SHUTTLE(シャトル)」は、フィットの冠こそ外れているものの、フィットをベースとした5ナンバーワゴン。

4160804-shuttle_001H1.5Lのガソリン車、1.5L+i-DCDのハイブリッドを設定し、最高値34.0km/L(ハイブリッド)の燃費だけでなく、乗り心地の良さも魅力といえるほどの仕上がりになっています。

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2016年8月4日に一部改良を受けたホンダ・シャトルは、インテリアライト(フロントマップランプ、ルームランプ、ラゲッジルームランプ)のLED化、カラーバリエーションを変更し、「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」 、「ルーセブラック・メタリック」、「ルナシルバー・メタリック」の3色を新たに設定しています。

4160804-shuttle_003Hさらに、ハイブリッドのエントリーグレードをのぞき、2015年12月に発売された特別仕様車「STYLE EDITION」の装備を標準化されています。「HYBRID X」には、フォグライト、ステンレス製スポーツペダル、ETC車載器(音声タイプ)を装備。「HYBRID Z」に本革巻ステアリングホイール(スムースレザー)やステンレス製スポーツペダル、ETC車載器(音声タイプ)、トノカバーを標準装備。

一部改良で装備の充実、質感向上を果たしたホンダ・シャトル。価格帯はハイブリッド仕様が199万5000円〜255万7000円。ガソリン車の「G」はFFが169万5000円、4WDが188万9400円です。

(塚田勝弘)

内装の質感向上でスバルBRZは大人のスポーツモデルに変身!?

今夏、ビッグマイナーチェンジを受けたスバルBRZ。

「大幅改良前のBRZもベストだと思っていたが、さらに引き上げる」という意気込みをもって、内・外装、走りなどが磨き上げられています。

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外観はフェイスリフトが中心で、MT車のドライバビリティ向上、乗り心地と操縦安定性の改善などが主なテーマ。今回は内装のクオリティアップについてご紹介します。

「所有する喜び」を感じさせるインテリアを掲げた後期型BRZは、Sグレード以上に4.2インチのカラーTFTをメーターに追加しているほか、インパネをはじめニーパッドやメーターパネルバイザーにレザー調素材を新たに採用し、レッドステッチも施すことで上質感とスポーティムードを演出。

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また、新意匠となったステアリングホイールは小径化されているだけでなく、断面形状の最適化に加えて、高触感革を使うことで操作性とグリップ性を向上。実際にしっとりした触感を味わえますし、スポーティな走りをしても滑ってしまうことはありませんでした。

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ほかにも、「R」グレードにカーボン調インパネパネルを、「S」にデザインフルオートエアコンスイッチパネルを採用するなど、スポーツモデルらしさを強調するフィニッシャーも用意されています。

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スバルBRZが取り込みたい若い人はもちろんですが、より本物志向を抱いている大人の層にビッグマイナーチェンジを受けたスバルBRZがインテリアの色気でアピールできるか気になるところ。

とくに、「S」グレードのスポーティな雰囲気が魅力ですが、より上級志向の方には2016年秋に登場予定の最上級グレード「GT」を待つ手もあります。

(文/塚田勝弘 写真/森山良雄)

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「プラス2」の後席を持つスバルBRZの走りはどこまで引き上げられたか?
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スポーティなのに乗りやすくなった後期型スバルBRZ
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「プラス2」の後席を持つスバルBRZの走りはどこまで引き上げられたか?

マツダの初代ロードスターの登場が世界的に熱気を持って迎えられたのは、デザインや価格などはもちろん、誰もが気軽にスポーツカーを楽しめるというのが大きかったはずです。

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ワインディングやサーキットでなくても、街中の交差点をひとつ曲がるだけでも楽しい。こんなモデルはスポーツカーに限らず、走りを楽しむ人から歓迎されます。

とくにスポーツカーに大切な旋回性能は、ボディサイズや重量、足まわりのセッティングなど多様な要素により決まりますが、全長やホイールベースの長さが大切です。

トヨタ86/BRZは、ドライバーをより低く座らせるだけでなく、ドライバーを中心に回転するような設計がされていますが、2570mmという長すぎるホイールベースは心地よい旋回性能という面では、物理的な限界も感じさせるところ。

なお、ひと回り以上小さなマツダ・ロードスターは2310mm。

商品企画上、「プラス2」のリヤシートが不可欠なのは理解できるにしても、純粋に走りを楽しむなら「後席要らないかも」と思わされることも。

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そうはいっても与えられた条件下でのハンドリング向上は、スポーティ志向のユーザーも振り向かせるためには欠かせないはず。

ビッグマイナーチェンジを受けたスバルBRZは、乗り心地と操縦安定性の両立という、相反するメニューが掲げられ、ダンパーやコイルスプリングのチューニング、リヤスタビ径のアップ、車体剛性強化、EPS(電動パワーステアリング)のチューニングなどが盛り込まれています。

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さらに、サスペンションセッテイングにより、横滑り防止装置であるVDC介入のタイミングを最適化し、スピン回避のため「利けばいい」というレベルから進化。

とくに「Track」モードを追加し、車両コントロール領域を拡大し、通常モードよりもドライバーによるコントロール性を重視するなど、介入のしきい値が変更されています。

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公道の普段使いでは、「Track」モードにはせずに、基本制御が変更されたVDCによる安定感と安心感のある走りを楽しみ、サーキットであればまさに「Track」モードで徹底してコーナーを攻める、そんなメリハリのあるハンドリングが楽しめるのが最新のスバルBRZといえそうです。

(文/塚田勝弘・写真/森山良雄)

スポーティなのに乗りやすくなった後期型スバルBRZ

トヨタ86、スバルBRZがビッグマイナーチェンジを受けて、後期型にスイッチしました。ここではスバルBRZについて走りの印象をお届けします。

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スバルBRZ(トヨタ86も)の使命のひとつに、20代など若年層にスポーツカーの魅力を届けるというものがあります。

BRZが2012年3月に発売されて以来、グローバル販売台数は約5万5000台、国内は約1万5000台だそうで、台数だけ聞くと物足りなく感じますが、BRZ/86の投入は「いま時の若者」に振り向いてもらい、さらに新型ロードスターの登場もあって国産クーペ/スペシャリティカーという絶滅しかけていたマーケットを活性化させているのは間違いないでしょう。

内・外装の質感向上とともに、新型スバルBRZで追求されているのはドライバビリティの向上。

MT仕様のエンジンは、アルミ化と赤ちぢみ塗装が施されたインテークマニホールドは、吸気脈動効果最大化を図るべくブランチ長最適化、ポート断面積の拡大などが盛り込まれています。

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こうした吸排気のフリクション低減などにより、最高出力は改良前の200ps/7000rpmから207ps/7000rpmに7psアップ。最大トルクも205Nm/6400-6600rpmから212Nm/6400-6800rpmに向上。

また、MTのファイナルギアも4.100から4.300に低くなっているほか、6速の耐久性向上も盛り込まれています。

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7ps/7Nmアップしたパワーとトルクにより、中低速域ではより扱いやすく、高速域では伸びやかさが増しているのは十分に感じられます。とくに、2000-4000rpm付近のトルク増強が利いている印象で、やや改良前モデルで感じられた線の細さは解消されています。

それだけでなく、エンジンレスポンスの高まりや高回転域の吹き上がりもシャープになっていますから街中から高速、ワインディングまで改良前よりも扱いやすく、しかも楽しめるパワートレーンになっているのは朗報。

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ほかにも操縦安定性や乗り心地の向上、新グレード「GT」の設定など見どころは満載となっているスバルBRZ。GTの追加もあってより幅広い層にアピールするスポーティモデルに仕上がっています。

(文/塚田勝弘 写真/森山良雄)

ナビがDVDから最新のSSD式に劇的進化した2017年モデルのジャガーXE

XEによりDセグメントに再挑戦を果たし、さらに、新型XF、初のSUVであるF-PACEを発売と、怒濤のニューモデル攻勢をかけているジャガー。

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2016年7月19日、2017年モデルのジャガーXEの受注を開始しました。

大きな変更点は、XFやF-PACE同様に、タッチ操作やホーム画面を自由にカスタマイズできる10.2インチ静電式タッチスクリーンの「InControl Touch Pro」を標準装備した点で、新型XE登場時に古さを感じさせたDVDナビとついに決別。

さらに、ジャガーのコアバリューといえる「走り」の間口を広げるべく、新たなエントリーグレードである「SE」を追加し、 439万円〜というラインナップに変更されています。

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ほかにも、3年間の無料メンテナンスパッケージ「JAGUAR PREMIUM CARE(ジャガー・プレミアムケア)」も全グレードに付加され、新車登録日から3年間、走行距離無制限の保証、ロードサイドアシスタンス、定期点検(2 回)と指定交換部品および一部の消耗部品の交換を含むメンテナンスが無料で受けられます。

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エンジンは、ガソリン搭載モデルが5機種、ジャガー・ランドローバーが設計から生産までを手がけた「INGENIUM(インジニウム)」と呼ばれるディーゼルエンジン搭載モデル3機種で、計8機種にラインアップを拡大。

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ボディカラーは「ポラリスホワイト」、「エボニーブラック」、「アルティメットブラック」、「ダークサファイヤ」、「グレイシャーホワイト」、「オデッセイレッド」、「クォーツァイト」、「ロジウムシルバー」、「アンモナイトグレー」、「ブリティッシュレーシンググリーン」、「イタリアンレーシングレッド」、「インゴット」、「ストームグレイ」、「テンペストグレイ」、「コスミックブラック」、「ガリウムシルバー」、「シージアムブルー」の計17色を設定しています。

ガソリン仕様の価格は、2.0L 直列4気筒ターボチャージド(200ps/320Nm)を積む「XE」が439万円、「XE PURE」が489万円、「XE PRESTIGE」が521万円。

同じ2.0Lの直列4気筒ターボチャージド(240ps/340Nm)を搭載する「XE PORTFOLIO」が648万円。3.0L V6スーパーチャージド(340ps/450Nm)を積む「XE S」が793万円。

2.0Lの直列4気筒ターボチャージド クリーンディーゼル(180PS・430Nm)搭載車は、「XE PURE」が507万円、「XE PRESTIGE」が541万円、「XE R-SPORT」が555万円です。

(塚田勝弘)

マツダ「G-ベクタリング・コントロール」はエンジンで実現したのがスゴイ!

マツダは、2016年7月14日にビッグマイナーチェンジを果たしたアクセラに搭載された新技術「G-ベクタリングコントロール(略称:GVC)」を、ほかのラインナップにも拡大していくことを発表しています。

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では、『エンジンでシャシー性能を高める』というマツダのGVCとは、どのような仕組みになっているのでしょうか。

簡単にいえば、ステアリング操作に合わせてエンジンの出力を絞ることで微妙にエンジンブレーキをかけて、スムースなコーナリングをサポートするというものです。もちろん、コーナーの立ち上がり(ターンアウト)ではエンジン出力を戻してくれます。

ちょこまかと曲がって山道を一定速度で走っているように見えても、ベテランドライバーは微妙なアクセル操作をすることでスムースに走り抜けるものですが、そうした「上手な運転」をアシストしてくれる機能といえます。

それだけでなく、直進状態においてもステアリング操作に合わせて駆動力をコントロールすることで、修正舵を最小限にでき、クルマの揺れを低減できるというのもメリットのひとつといいます。

つまり、「同乗者がクルマ酔いしづらい運転ができる」機能という見方もできるものです。

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では、この『G-ベクタリング』制御というアイデアがマツダ独自かといえば、そうではありません。

遡ると、2009年に日立製作所の自動車部門が、ESC(横滑り防止装置)の機能を利用してブレーキを四輪独立制御することによってステアリング操作に合わせた姿勢をコントロールする論文を発表しています。

また、市販車では日産の電気自動車リーフが、駆動力を使って車両を安定させる制御システムを搭載しています。リーフのシステムも、ドライバーのステアリング操作に応じて、駆動トルクをわずかに変化させることで、なめらかにクルマをコーナリングさせようというもので、ドライバーのリニアリティ感をアップさせるという点ではマツダのGVCと狙いが似ています。

では、こうした先人に対してマツダのGVCは何が違い、どこがスゴイのかといえば、そうした微妙な駆動トルクの変化を、エンジンによって行なっているという点にあります。

従来であれば、電気モーターのレスポンスが必要と思われていた微妙で精緻なトルク制御を、内燃機関で実現したことがマツダの特徴でありスゴイところ。ここ数年SKYACTIVテクノロジーを進化させてきたことの成果といえそうです。

(写真:小林和久 文:山本晋也)

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マイナーチェンジでスバルBRZと統一されたトヨタ86の「あの」部分とは?

「トヨタ86」と「スバル BRZ」のマイナーチェンジが7月5日に揃って発表され、8月1日に発売が予定されています。

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今回のマイナーチェンジでは、エンジンや足廻りなど「走り」に直結する部分の性能が向上したほか、外観についてもフロントバンパーの意匠や、前後ランプのLED化などが図られています。

そうしたなか、今回86のフロント周りに興味深い変更が織り込まれています。

現行の「86」では「BRZ」との差別化を目的に、フロントターンランプがバンパー両側の低い位置に設置されており、当初チューン業界で物議をかもした経緯があります。

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そんな背景もあってか、マイナーチェンジではフロントランプの機能配置をBRZと統一、フロントターンランプのLED化を機に、ヘッドランプ内に移設されています。

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今回、バンパ内のランプが両車共にフォグランプのみとなったことで、新型86とBRZのフロントバンパーに互換性が生まれました。

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全長も変化しないため、好みで86にBRZのフロントバンパーを装着したり、BRZ用の社外パーツの流用等が可能になり、ドレスアップの幅が広がるという訳です。

その逆(BRZ→86)もしかりで、オーナーにとっては新たな楽しみが増えそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、SUBARU)

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大幅に進化した日産GT-Rの2017年モデルを発売開始

4月1日に先行公開された最新NISSAN GT-Rの発売が7月11日から開始されました。

2017年モデルは、2007年の発売以来、最大のビッグマイナーチェンジを受けたもので、内・外装だけでなく、メカニズムにも手が加えられています。

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まず外観では、フロントからリヤに至るまで大幅な変更がされていて、フロントは日産のデザインシグネチャーである「Vモーション」を採用するとともに、性能向上も実現。

マットクローム仕上げを施し、最新のメッシュパターンを採用した新デザインのフロントグリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させつつ、バンパーサイドの形状を最適化することで、従来の空気抵抗、ダウンフォースの維持を可能にしています。

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また、新デザインのシルバーフィニッシュのリヤディフューザーを囲むバンパー下部と、ボディカラーを分けるラインは、リヤビューをさらにワイドでアグレッシブに見せるために高い位置に変更されています。

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インテリアは質感向上がテーマ。インパネは、熟練の職人が高度な技術を用いて厳選した一枚革で仕立てられたナッパレザーに、精巧なステッチを施すという入念な仕上がりが見どころ。水平基調ながらもスポーツカーらしく、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むように配置することでドライバーオリエンテッドな空間が演出されています。

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ナビのディスプレイは7インチから8インチに拡大され、併せて大型のアイコンを採用することで、使い勝手と視認性を向上。また、カーボン製のセンターコンソール上に配置したマルチファンクションスイッチにより、ナビ機能を手元で操作することも可能です。

パドルシフトもステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域が拡大。さらに、操作力やストローク量だけでなく、音にまでこだわった改良も行われています。

エンジンは3.8Lの24バルブV6ツインターボですが、さらに高効率を追求することで、高出力と燃費性能を同時に向上。「GT-R NISMO」の技術を使った気筒別点火時期制御を採用することで、ノッキングの発生を抑え、燃費を損なうことなく最高出力 570ps/6800rpm、最大トルク637Nm/3300-5800rpmというアウトプットを得ています。

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また、改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、中速〜高速域においてスムーズな加速を実現しているそうで、日常的に多用するシーンでのドライビングフィールの向上は朗報といえそう。

快適性の向上も図られています。現行モデルよりもさらにスムーズな乗り心地を実現しているだけでなく、吸音材・遮音構造の徹底的な見直しによりキャビンのロードノイズや風切音を大幅に低減し、全速度域で高い静粛性を実現。

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さらに、エンジン始動時から低回転走行時の排気音を低減することが可能な「エキゾースト・サウンド・コントロール」を採用することで、夜間や住宅地など静かさが求められる時間帯、場所でも音を気にせずに走り出すことができるのも朗報と言えそう。

大きく進化した最新GT-Rの価格は、「GT-R Pure edition」が996万840円、「GT-R Black edition」が1186万9200円、「GT-R Premium edition」が1170万5040円です。

(塚田勝弘)

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歩行者エアバッグを標準装備した新型ボルボ・V40シリーズ

2代目にスイッチしたアウディQ7。新型Q7のスリーサイズは全長5070×全幅1970×全高1735mmと、日本ではフルサイズSUVといえる大きさです。

それでも年々拡大するプレミアムモデルの中にあって、先代Q7(5090×1985×1740mm)よりも若干小さくなっているのは朗報といえそう。

さらに、重厚感のあった初代よりもスッキリしたフォルムになったことも視覚的に威圧感が薄れた理由になっている気がします。

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10年目にして初のフルモデルチェンジを受けたQ7は、時代の分だけダイエットされているのも美点で、アルミ(ドア、エンジンフード、テールゲート、フロントフェンダーなど)と高強度スチールの組み合わせにより、ボディで71kg、ドライブドレインで約20kg、サスペンションやステアリング、ブレーキなどのシャーシで約100kg以上も軽くなっているそうですから驚き。

トータルでは最大300kgの軽量化により、クラストップレベルの軽量化、そして空気抵抗低減が達成されています。

軽くなれば動力性能や燃費の面に好影響を与えるのはもちろんで、新設定された2.0Lの直列4気筒エンジン搭載車も売れるはず、という手応えをアウディ ジャパンが抱くのもよく理解できます。

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導入当初は高いグレードが売れるという傾向があるため、改良された3.0L TFSIエンジン搭載車が半分以上を占めているそうで、とくに先代Q7からの買い替え層は3.0Lを選ぶ傾向が強いそう。

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試乗車はその3.0LのTFIS搭載車(Q7 3.0TFIS quattro)が割り当てられましたが、333ps/440Nmというスペックは、先代3.0Lの272ps/400Nmから大きく向上しているとおり、大きさを感じさせない強烈な加速をどの速度域でも味わえるのが魅力。

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先述した最大300kgの軽量化もあって3.0L TFSIの燃費は、先代の8.6km/Lから11.7km/Lと37%改善しているのも魅力ですし、先代オーナーを中心に予想よりも3.0L車が売れている理由のひとつといえそうです。

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トランスミッションは全車に8速ティプトロニックが組み合わされていて、トルクコンバーター付の多段ATらしくスムーズな変速フィールとなっていますし、速度域を問わず扱いやすさを感じさせてくれます。

残念ながらインポーター「いち押し」の2.0L搭載車は試乗できませんでしたが、こちらも大きなQ7を十分に走らせるというアウトプット(252ps/370Nm)に加えて、12.6km/Lというカタログ燃費を達成していますから、実用上は2.0Lモデルを本命で選んでもいいでしょう。

(文/写真 塚田勝弘)

日産・ラフェスタ ハイウェイスターが2WD全車に両側スライドドアを標準装備

プレマシーのOEM車である日産ラフェスタ ハイウェイスター。

供給元のマツダがミニバンから撤退するという一部報道もあるだけに、次期ラフェスタはどうなるのか、商用系をのぞく乗用ミニバンは、日産もエルグランドとセレナのみの品揃えになるのか気になるところです。

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ラフェスタ ハイウェイスターとプレマシーの魅力のひとつに、BOX系ではないステーションワゴン派生型のようなスタイリッシュなフォルムでも両側スライドドアを実現している点があります。

7月5日に受けた一部改良では、2WD(FF)の全グレードに、ドアの開閉を楽にしてくれる電動スライドドアとスライドドアイージークロージャーを標準装備。

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なお、上記の両装備は「ハイウェイスター」と「ハイウェイスターG」の助手席側に、「ハイウェイスターGスプレモ」には運転席、助手席の両側に標準装備されます。

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また、2WDの一部グレードにインテリジェントキー、キセノンヘッドランプを標準装備することで使い勝手を向上。さらに、ホワイト系のボディカラーに「スノーフレイクホワイトパール」を採用することで上質なエクステリアを加えています。

日産ラフェスタ ハイウェイスターの価格帯は、6ATの2WDが230万3640円〜270万円、4ATの4WDが237万6000円〜260万7120円です。

(塚田勝弘)

「GT」と「S」どちらのグレードが買い? 207馬力にパワーアップしたBRZに試乗

2016年8月1日より発売されるスバルBRZの大幅改良モデルに乗ることができました。

今回のビッグマイナーチェンジでは、内外装が変化しているだけでなく、MTモデルのエンジン出力アップ(200馬力→207馬力)と、ファイナルギアのローギアード化(4.1→4.3)による動力性能やフィーリングの変化も見逃せないポイントです。

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もともとBRZはパワーに頼るキャラクターではありません。今回のマイナーチェンジでも、ボディ剛性アップや、それに合わせてサスペンションのセッティングも変更することにも注力しているといいます。

そうして標準車のシャシー系もレベルアップしていますが、シャシー系のアイテム(ブレンボブレーキやザックスダンパー)をグレードアップした最上級グレード「GT」が追加されるというのもトピックスのひとつでしょう(GTの発売は2016年秋予定)。

まだ発売前ということもあり、参考価格が発表されているのみですが、その価格は331万5600円(MT)。

標準仕様の価格帯243万円〜297万円(MTの場合)と比べると、十分に高価に感じます。果たして、価格差だけの価値は感じられるのでしょうか。

今回、従来の最上級グレードである「S」の進化版と、新たな最上級グレードとなる「GT(プロトタイプ)」、いずれもMT車を同条件で、比較しながら乗りことができました。

メーカー希望小売価格297万円の「S」と、それに対して34万5600円高のGT(プロトタイプ)。

果たして、ドライビングの満足度には価格なりの違いが明確にあったのかといえば、答えはノー。第一印象は、意外にも「S」にドライビングファンを感じるものだったのです。

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その理由はタイヤとのマッチングにあります。いずれのグレードも、ミシュラン・プライマシーHP(215/45R17)を履いていますが、おそらく「S」は標準タイヤに完璧にターゲットを合わせたシャシーと感じられたのです。

それはブレーキやサスペンションから感じたことで、フルブレーキングをしたときの減速感も互角ですし、旋回しながらアクセルを開けていったときの粘り具合も同様。むしろ加速状態で適度にリアが沈み込む「S」の方が、安心してアクセルを踏んでいけると感じたくらいなのです。

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発想を転換して、タイヤをグレードアップしていくと想像すると「GT」の充実したシャシーとバランスが取れ、その能力を存分に味わうことができそうな予感。

自動車メーカーの標準装着タイヤというのは、雪道用のチェーンを装着することも考慮しなければいけないので、ドライ路面での走りだけを考えて選定することはできません。

今回のマイナーチェンジではボディ寸法などには手を入れていませんから、「GT」グレードであっても標準装着は215幅となってしまうとエンジニア氏は言います。

件のエンジニア氏は明言したわけではありませんが、その言葉の行間と「GT」グレードの印象からは『225サイズのタイヤであれば』、『もっとグリップ重視の銘柄であれば』、まったく違う印象になるであろうということは感じられます。

BRZというクルマは、ノーマル状態で乗るだけでなく、オーナーの好みに合わせてモディファイすることも含めてスポーツカーとして受け入れるというキャラクターも持っています。

そうした部分も含めて考えれば、吊るしで楽しむのであれば「S」が最適バランス。一方、タイヤ・ホイールのグレードアップを考えているのならば「GT」を選ぶのがベターといえそう。

17インチに収まるブレンボブレーキですが、その存在感は大径ホイールを履かせても色褪せることなく、相乗効果で足元をマッシブに魅せると思えるからです。

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■スバルBRZ S(6MT)主要スペック
車両型式:DBA-ZC6
全長:4240mm
全幅:1775mm
全高:1320mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1240kg
乗車定員:4名
エンジン型式:FA20 D-4S
エンジン形式:水平対向4気筒DOHC
総排気量:1998cc
最高出力:152kW(207PS)/7000rpm
最大トルク:212Nm(21.6kg-m)/6400-6800rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:11.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:215/45R17
メーカー希望小売価格(税込):297万円

(写真と文 山本晋也)

「キーンルック」は『意外性』と『緩さ』!? 新しいトヨタフェイスの正体について訊く

エスティマがビッグマイナーチェンジを行い、最新のトヨタフェイスに一新されました。

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次々に展開されるトヨタの新しい顔ですが、そもそもこの顔にはどんな意味が込められているのか、あらためてその真意を聞きました。

[語る人]
トヨタ自動車株式会社
トヨタ・コンパクトカー・カンパニー デザイン部長
CVカンパニー 主査 服部繁也 氏

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── まず、「キーンルック」や「アンダープライオリティ」といった考え方は、どんなきっかけから生まれたのでしょうか?

「トリガーは2回です。まず欧州戦略で、シェア5%と伸び悩む理由にトヨタ車としての共通項の欠如、ブランド力の弱さがありました。そこを何とかしたかった。もうひとつは先代プリウスでの取り組みです。空力のためにアッパーグリルはツルッとさせて空気を流しつつ、冷却はアンダーグリルに集中させた。この両者がいまの表現につながっています」

── マツダのイメージモデルのような、デザインのキーとなる造形やスケッチはありますか?

「いえ。トヨタはフルラインメーカーで、かつ世界展開も幅広いですから、そうした原型のような考えは縛りになってしまいます。今回のエスティマも結果的には薄い目に大きなグリルとなりましたが、当初には異なるアイデアもいろいろありました」

── しかし、そうは言ってもデザイン部内での共通認識は必要ですよね?

「そこは専務役員の福市得雄が、常に現場に対し語りかける機会をもっています。福市は5年前にデザイン本部長に就いて以降『意外性』をテーマに社外へメッセージを発信していますが、同時に社内トップ会議にも目を配ることで現場を喚起しています」

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── カローラやカムリ、SAIなど、キーンルックはそれぞれの表情や個性の表現が難しいのでは?

「キーンルックを最大限に表現するのはあくまでヴィッツなどグローバル・コアモデルに絞っていて、たとえばパッソやアルファードなど国内向けモデルではそこまでやらない。ただ、たとえば新しいプレミオ・アリオンでは、グリルは大きいけれど、フォグランプ周りにメッキを施して重心を下げ、それをこのクルマのアンダープライオリティとしている。そういう自由度は残しているということです」

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── キーンルックはどんどん先鋭的になります。先ほど意外性という話がありましたが、より派手に展開するしかないのでしょうか?

「今回のエスティマでは、顔の表現をよりツルッとさせました。先代はアンダーグリルが左右に張った顔をしていましたが、本来のエスティマはこっちじゃないかと。つまり、単に派手にするのではなく、クルマごとにあるべき表現を考えている。ちなみに、よく誤解されるのですが、キーンルックとは新しい顔の表現全体のことで、細長いグリルやランプのことではありません」

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── アンダープライオリティは開口部が大きく、表情が大味で、ややもすると改造車のようになりませんか?

「そこは配慮しています。たとえば新しいエスティマのグリルは横バーを挟んで上下に開口部がある。上のグリルは結構高い位置にあるので、そのまま下までハの字にしてしまうと大きすぎてしまいます。なので、サイドラインからの流れで挟み込んで六角形としました。これはアクアと同じ考え方ですね」

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── アンダープライオリティにも幅がある?

「はい。もともとはハの字の開口によって視点を下げることが目的なのですが、エスティマやアクアでは、アクセサリーランプを組み込んださらに外側のハの字で視点を横に引っ張る次のステップにもトライしている。シエンタもその応用ですね。そういう幅、ある種の緩さがあるのがキーンルックということです」

── なるほど。ありがとうございました。

(すぎもとたかよし)

トヨタの左右非対称ボディ「ポルテ」が安全性アップで特別仕様車を設定

助手席側に大開口・電動スライドドアを持つ独特のスタイルで、その乗降性の良さから支持を集めるトヨタ・ポルテがマイナーチェンジです。

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主な変更点は、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした「Toyota Safety Sense C」を全車で標準装備にしたこと。

「Toyota Safety Sense C」は、センサーにレーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、それぞれの特徴を活かしているのが特徴。

約15km/h〜140km/hの速度域において、衝突を予測し警報を発するだけでなく、プリクラッシュブレーキの作動速度域は約10km/h〜80km/hと幅広いのも特徴です。

そのほか、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能や、急ブレーキをハザードランプの自動点滅により後続車へ知らせる緊急ブレーキシグナルを全車に標準装備するなど、安全装備を充実させています。

快適性では、IR(赤外線)カット機能付ウインドシールドガラスの標準装備、センターメーターのデジタル表示化などが変更ポイント。ボディカラーには、新色シトラスオレンジマイカメタリックとブラッキッシュアゲハガラスフレークが追加されています。

さらに、マイナーチェンジに合わせて、丸洗いできるウォッシャブルシートカバーを備えた特別仕様車「F “a la mode Trois”」が設定されました。

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ポルテ特別仕様車「F “a la mode Trois”」の特徴は、簡単に脱着できるファスナータイプで、丸洗いが繰り返し可能なウォッシャブルカバーシートを装備しているところ。さらにウォッシャブルカバーシートと天井に、水玉模様をあしらいポルテらしいキャラクターをアピールします。

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なお、ベースシート表皮はフロマージュ、インパネ上部とドアトリムオーナメントにプラムのさし色を入れた内装色も特別設定したものです。そのほかインテリアにおいては、ブラウン塗装したレジスターリング、メッキ加飾のシフトレバーベゼル、インサイドドアハンドル(運転席・助手席)を採用しています。

エクステリアでは、ラジエーターグリルと電動格納式リモコンドアミラーにブラウン塗装、バックドアガーニッシュとアウトサイドドアハンドルにメッキ加飾を施すとともに、ホイールにはパールホワイト塗装の樹脂フルキャップを特別装備します。

ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン、チェリーパールクリスタルシャイン、クリームベージュ、シトラスオレンジマイカメタリックの4色を設定。

メーカー希望小売価格は、特別仕様車が194万9400円(2WD)と210万600円(4WD)。レギュラーモデルの価格帯は、177万7680円〜207万7920円となっています。

(山本晋也)

トヨタ・ポルテ/スペイドが一部改良で待望の「Toyota Safety Sense C」を全車標準化。特別仕様車も設定

トヨタ・ポルテ(トヨタ店、カローラ店)と、カローラ店およびネッツ店扱いとなるスペイドが一部改良を受けました。

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最大の特徴であり魅力は、助手席側の大開口ワイヤレス電動スライドドアで、低床設計により楽に乗降できるとともに、室内空間の広さと多彩なシートアレンジにより「バリアフリー」といえるコンパクト2BOXモデルである点。

現行型にスイッチして運転席側にリヤドアを追加し、乗降性(手荷物が置きやすくなったという意味では、積載性も向上)が格段に向上しています。

実際にウェルキャブの仕様や機能も充実していて、障がい者や高齢者の利用はもちろんのこと、介護者への配慮も考えたやさしいクルマとして開発されています。

3列シートのシエンタも利点がありますが、大きなウインドウによる良好な視界、狭い道でも運転しやすく、乗降もしやすいですから、サードシートが不要ならポルテ/スペイドを選んだ方が便利かもしれません。

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今回の一部改良では、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした「Toyota Safety Sense C」を全車に標準化。

同システムは、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、異なる2つのセンサーで高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能としている先進安全装備です。

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また、先行車を検知し、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合に、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能や、急ブレーキをハザードランプの自動点滅により後続車へ知らせる緊急ブレーキシグナルを全車に標準装備するなど、安全装備強化が図られています。

ほかにも、IR(赤外線)カット機能付ウインドシールドガラスの標準装備、センターメーターをデジタル表示化するなど、快適性や視認性向上なども盛り込まれています。

ボディカラーでは、ポルテに新規設定色の「シトラスオレンジマイカメタリック」、「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」を含む全9色を用意。スペイドには、新規設定色の「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」を含む計9色が設定されています。価格帯は、ポルテ、スペイドともに177万7680円〜207万7920円です。

また、一部改良と合わせて両車に特別仕様車を設定。

ポルテ特別仕様車「Fa la mode Trois(ア・ラ・モード・トロワ)」は、ファスナー式で簡単に脱着でき、丸洗いが繰り返し可能なウォッシャブルカバーシートを特別装備するほか、室内天井とウォッシャブルカバーシートは、内装色「フロマージュ」に合わせて水玉模様があしらわれた専用デザインになっています。

さらに、ベースシート表皮をフロマージュ、インストルメントパネル上部とドアトリムオーナメントのさし色をプラムとした内装色を特別設定するなど、カラフルなカラーコーディネイトが特徴。

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スペイドの「F Queen Ⅱ」もファスナー式で簡単に脱着が可能で、丸洗いが繰り返し可能なウォッシャブルカバーシートを特別装備するほか、特別色のブラック内装を設定。

室内天井は格子柄として、ウォッシャブルカバーシートはストライプをあしらった専用デザインを採用するなど、こちらはスポーティなムードが漂います。

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特別仕様車の価格はともに2WDが194万9400円、4WDが210万600円となっています。

(塚田勝弘)

ベンツGLCなどのライバルに対抗!? BMW X3・X4の装備を充実化!

メルセデス・ベンツGLKがフルモデルチェンジを受けてGLCとなり、ジャガーF-PACEが導入されるなど、輸入車のミドルサイズSUVの競争が激化しています。

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気がつくと現行モデルではやや古参になってきたX3、そしてX3をベースにクーペの要素が採り入れられたクロスオーバーSUVのX4が、テコ入れといえる一部改良を実施しました。

今回の一部改良は、装備の充実化がメニューとなっています。

車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行う「アクティブ・クルーズ・コントロール」を含む最新のドライバー支援システム「ドライビング・ アシスト・プラス」に加えて、安全な車線変更をサポートする「レーン・チェンジ・ウォーニング」が新たに標準装備(X4 M40iを除くX3とX4全車に標準化。レーン・チェンジ・ウォーニングはX4 M40iに従来から標準)されています。

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ほかにも、上位グレード(X3 xDrive35i、X4 xDrive35i、X4 M40i)にのみ標準装備されていた「ネバダ・レザー・シート」と「フロント・シート・ヒーティング(運転席&助手席)」がBMW X3、X4の全車に標準装備されています。

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こうした最新装備を標準化しながらも13万円(X3 xDrive20iベースモデルは8万円、X4 Drive28iベースグレードは12万円の価格アップ)のアップに抑えることで高い商品力を実現。価格帯はBMW X3が599万〜800万円、X4が699万〜863万円となっています。

(塚田勝弘)

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都会に映える妖しいムードが魅力の「BMW X3 Celebration Edition BLACKOUT」
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スバル・ステラが一部改良を実施。「カスタム」にエントリーグレードの「F」を新設定

ダイハツからOEM供給されているスバル・ステラがムーヴ同様、6月21日に一部改良を受けました。

ムーヴのブランド違いということになりますが、販売店が近い、あるいは「スバル」ブランドがいい! などの理由であればOEM車でも買わない手はありません。

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最大のトピックスは、ステラ・カスタムにエントリーグレードの「F」が新設定されたこと。

カスタム専用デザインやLEDヘッドランプはそのままに、フルホイールキャップ、2眼ルミネセントメーター(メッキリングなし)や、マルチインフォメーションディスプレイといった一部の装備を簡素化したモデルになり、ダイハツ・ムーヴの同等グレードと同様に、135万円と価格を抑えたのが特徴です。

そうはいっても装備は充実していて、電動格納式カラードドアミラー(キーレスアクセス連動&サイドターンランプ付)、LEDヘッドランプ、LEDフォグランプ、パワーウィンドウ、マルチインフォメーションディスプレイ、UVカットガラス(全面)、濃色ガラス(リヤ)、2眼ルミネセントメーター、オートエアコン、キーレスアクセス&プッシュスタート、運転席シートリフターなどを用意。

また、メーカー装着オプションの「プレミアムセレクション(ステラ・カスタム)」を、加飾パネルやシートステッチのカラーを変更することで、上質でスタイリッシュな内装に見直されています。

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「ブラックインテリアセレクション(ステラにメーカーオプション)」では、インパネ下部やインナーリモートまわりのカラーリングを変更して質感を高め、より幅広いユーザーニーズに対応。なお、一部改良後のスバル・ステラの価格帯は、113万4000円〜174万4200円となっています。

(塚田勝弘)

ダイハツ・ムーヴ カスタムにお値打ち価格135万円の新グレードが追加

ダイハツのハイト系軽自動車「ムーヴ」がマイナーチェンジと新グレードの追加です。

全車共通の変更点は、オートライトの点灯タイミングを早期化した点、メ ーカーオプションで設定している「ブラックインテリアパック」の内装色の一部変更などになります。

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カスタムシリーズに追加設定された「カスタムX”Special”」は、14インチフルホイールキャップ・スチールホイールの採用などにより、価格を抑えたムーヴカスタムのエントリーグレード。2WDが135万円、4WDは147万4200円(いずれも消費税込)となっています。

そのほか、フロントシートリフト車の価格を引き下げ、福祉車両として最安値(ダイハツ調べ)の126万4000円〜157万4000円(消費税非課税)としているのもマイナーチェンジの変更点です。

(山本晋也)

ダイハツ・ムーヴの最上級グレードがマイナーチェンジで内装充実

ダイハツのハイト系軽自動車「ムーヴ」。その上級グレードといえるのがムーヴカスタムの”ハイパー”シリーズです。2016年6月21日、ムーヴのマイナーチェンジに合わせて、ハイパーシリーズもプレミアム度を増しました。

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主な変更点は、ドライバーが常に目にするインテリアに集中しています。インパネガーニッシュ とドアオーナメントパネルの加飾をグロッシーブラッククロスに変更、さらにシートステッチをシル バーステッチとするなど、インテリアのプレミアム度を高めました。また「純正 ナビ装着アップグレードパック」も標準装備となっています。

メーカー希望小売価格は、NAエンジンのムーヴカスタムX”ハイパーSA II”が149万400円(2WD)と161万4600円。ターボエンジンのムーヴカスタムRS”ハイパーSA II”は2WDが162万5400円、4WDは174万9600円となっています(いずれも消費税込)。

(山本晋也)

ダイハツ・ムーヴが一部改良で新グレード「カスタム X Special」を追加、価格も引き下げ

ダイハツ・ムーヴは、長年ライバル関係にあるスズキ・ワゴンRをはじめ、現在ではホンダN-WGN、7月にも生産、販売再開と一部で報道されている三菱eKワゴン/日産デイズといった軽トールワゴンとの競争はもちろん、ほかの軽自動車ジャンルと比較されることもあるでしょう。

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2015年、そして今年に入ってもぱっとしない軽自動車販売ですが、三菱の燃費不正問題とスズキの走行抵抗値不正問題もあって、さらに逆風が強まっている状況。

2014年12月にフルモデルチェンジを受けたダイハツ・ムーヴは、軽自動車販売ランキングで今年だけ見ても1月が6位、2月が8位、3月〜5月が9位と、スズキ・ワゴンRと順位の前後を競い合っています。

6月21日に受けた一部改良では、人気のムーヴカスタムに価格を抑えた「カスタムX Special」を新設定。さらに、全グレード6000円プライスダウンという価格改定も行われています。

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ムーヴカスタムの「ハイパーシリーズ」においては、インテリア加飾や仕様を変更。

インパネガーニッシュとドアオーナメントパネルの加飾をグロッシーブラッククロスに変更し、さらにシートステッチをシルバーステッチにするなど、インテリアの質感を向上。

また、通常はメーカーオプションの「純正ナビ装着アップグレードパック」を標準装備するなどの商品力向上も図られています。

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全車にオートライトの点灯タイミングを早期化するなどの仕様変更が施されているほか、メーカーオプションで設定されているムーヴの「ブラックインテリアパック」の内装色を一部変更。

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ほかにも、フレンドシップシリーズのムーヴフロントシートリフトをシンプルで使いやすい機構とすることで、自動車メーカーが製造し、車いす等昇降装置とその車いすを固定するための装備を備え、車両本体の消費税が非課税となる車両において、最も低い価格としているのも変更点となっています。

新設定された「カスタムX Special」の価格は、NA/2WDが135万円、NA/4WDが147万4200円、「カスタムX ハイパーSAⅡ」のNA/2WDが149万400円、NA/4WDが161万4600円、「カスタムRS ハイパーSAⅡ」のターボ/2WDが162万5400円、ターボ/4WDが174万9600円。

「ムーヴ フロントシートリフト」の価格帯は、126万4000円〜157万4000円です。

(塚田勝弘)

ダイハツ・キャストが一部改良で内・外装カラーのバリエーションを拡充

2015年9月に登場したダイハツ・キャストには、最もオーソドックスの「スタイル」、SUV風に外観が印象的な「アクティバ」、アグレッシブな走りを楽しめる「スポーツ」という3つのバリエーションを用意しています。

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そのキャストが、2016年6月20日に一部改良を受けました。

軽自動車販売ランキング(全国軽自動車協会連合会調べ)において、2016年1月は9位、2月と3月は7位、4月と5月は10位。昨年の発売以来、ほぼ5位以内にランクインしていただけに、やや物足りないところでした。

3つのバリエーションともに乗り心地や静粛性の高さなどは、軽自動車でもトップクラスだと思いますが、完成度の高さからすると、もっと売れてもいいような気がします。

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今回の一部改良では、キャストシリーズで好評だという多彩な内・外装のカラーバリエーションをさらに拡充させています。

まず、キャスト・スタイルでは、「デザインフィルムトップ」のカラーに、2015年の東京モーターショーの参考出品車で好評だったというシルバーをベースに新開発した「ヘアライン調/シルバー」を新設定。

cast_20160620022また、「カーボン調/ワインレッド」も選択できるようになり、2トーンカラーの選択肢が1色から3色に拡大されています。

内装色では、従来の 「シルバー」、「バーガンディ」、「ライトブラウン」に加えて「ピンク」、「ネイビー」、「ブラック」、「ホワイト」の4色を追加することで内・外装のカラーコーディネイトの幅が広がっています。

cast_20160620011キャスト・アクティバには、「デザインフィルムトップ」のカラーに「カーボン調/ブラック」を新設定し、2トーンカラーが2色に拡充。さらに、ボディカラーに「ブライトシルバーメタリック」を追加

インテリアアクセントカラーも従来の「シルバー」、「ブルー」、「オレンジ」に加えて「レッド」、「ネイビー」、「ブラック」、「ホワイト」の4色が追加されています。

cast_20160620024キャスト・スポーツでは、「デザインフィルムトップ」を選択すると、「レッド」が標準設定となる「ドアミラー」と「リヤクォーターピラーパネル」のカラーをブラックに変更できるメーカーオプションが新たに設定されています。

装備面では、4WD車の最低地上高をアクティバが従来の175mmから180mmに、スタイルとスポーツを145mmから150mmに高めることで、より走破性を向上させているほか、助手席シートヒーターを追加(キャスト・スポーツと特別仕様車「プライムコレクション」に標準装備するほか、メーカーオプションの「ウォームパック」に設定)。

価格帯はスタイルが122万400円〜170万6400円、 アクティバが122万400円〜171万1800円、キャスト・スポーツが162万円〜174万4200円となっています。

(塚田勝弘)

若返ったオヤジ系セダン!? ─ トヨタ「プレミオ/アリオン」画像ギャラリー

オヤジ系セダンといったら怒られそうなほどスポーティなフロントマスクに生まれ変わったトヨタ・プレミオ(トヨペット店)/アリオン(トヨタ店)。そうはいっても実際の購入層は高めなはず。

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最近行われたトヨタ車のマイナーチェンジで、SAIはかなりアグレッシブに、カムリも若々しい印象に生まれ変わっています。このことから、年齢層高めのオーナーが多いセダンとはいえ、コンサバな内・外装では売れない時代になったというが窺えます。

迫力が増したフロントマスクはもちろん、リヤコンビネーションランプは、プレミオには「C」の字グラフィックが与えられているほか、深みのあるレンズ色により上品で落ち着いたイメージが表現されています。

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一方のアリオンは、奥行き感のある造形と6眼のストップランプにより、スマートで高級感のあるイメージを演出。

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内装は、大人の上質な雰囲気という印象ですが、インテリアカラーは、本革シートにブラウンを採用することで上質で落ち着いた印象になっています。

また、ファブリックシート仕様は、アイボリーから明るいフラクセンに変更され、ブラックに統一した室内とのコントラストで、メリハリのあるモダンなテイストになっています。

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ボディカラーは「ブラッキッシュアゲハフレーク」を含む5色の新色が採用され、全8色を設定。

さらに、標準モデルのほかに、ウェルキャブも用意されていて、プレミオの助手席回転スライドシート車「Aタイプ」は219万6327円〜255万2727円、助手席回転スライドシート車「Bタイプ」は213万2000円〜246万2000円。

アリオンの助手席回転スライドシート車「Aタイプ」は218万5527円〜253万3091円、助手席回転スライドシート車「Bタイプ」が212万2000円〜244万4000円となっています。

(塚田勝弘)

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トヨタ・プレミオ/アリオンがマイナーチェンジ。ペダルの踏み間違い事故などを低減する安全装備を標準化

国産ミドルサイズセダンがファミリーカーの定番だったのは、一昔も前の話。

自販連による販売ランキングを見てみると、フィールダーを含むトヨタ・カローラが10以内の常連になっているのみで、他のモデルはほとんど壊滅状態。カローラに続くのが高級車の象徴のクラウンという状況です。

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インプレッサやアクセラ(時々)なども30位以内にランクインしていますが、セダンだけだとランク外になると思われますし、一番売れているカローラもフィールダーと商用ニーズを除くと10位以内に入るか分かりません。

さて、6月13日にマイナーチェンジを受けたプレミオ/アリオンは、国産ミドルサイズセダンを代表する一台で、1.5L、1.8L、2.0Lガソリンを設定。

国内での販促ポイントとなるハイブリッドが設定されていないのは泣き所かもしれませんが、200万円を切るエントリーモデルから250万円超の最上級モデルまで、きめ細かくグレードが設定されています。

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外観は、コンサバなイメージを一新するほどアグレッシブな顔つきに変化。押し出し感のあるフロントグリルや、精悍さを増したシャープなヘッドランプなどを採用。

さらに、プレミオのフロントグリルは、横バーを組み合わせたデザインにメッキをあしらうことで重厚感を演出し、アリオンは細かいブロックメッシュグリルとなっています。

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ハイブリッド車のSAIもマイナーチェンジで精悍な顔つきになり、台数回復に寄与していますから、プレミオ/アリオンがどうなるか興味深いところ。

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インパネは、センタークラスターからシフトレバーまわりの形状が変更され、一体感のある洗練されたデザインに変更されているほか、インテリアの質感の印象を左右するメーターを一新し、4.2インチカラーTFT液晶を採用。

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また、照明色やメーター指針を白に統一することにより高級感を演出し、視認性も向上したとしています。

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さらに、予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense C」をはじめ、駐車時などの衝突回避や衝突被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー」を標準装備。ほかにもドライブスタートコントロール、緊急ブレーキシグナルを標準化するなど、走行時や駐車時での衝突回避あるいは衝突被害の軽減をサポートするという安全性の強化も朗報。

年配の方のニーズが高いと思われるプレミオ/アリオンだけに、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故低減などが期待できます。

なお、価格帯はプレミオが190万8655円〜271万1782円。アリオンが189万7855円〜267万5455円となっています。

(塚田勝弘)

ホンダ・N-WGN/N-WGN Customが一部改良で内・外装ともに上質に

軽ハイトワゴンのホンダN-WGNは、Nシリーズの美点であるパッケージングの良さはもちろん、新・安全性能総合評価で最高評価となる「5つ星」を軽自動車で初めて獲得するなど、安全性の高さも訴求ポイントとなっています。

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このクラスには、スズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーヴといったライバルだけでなく、三菱eKワゴン、日産デイズ、も分類できますが、三菱自動車の燃費不正問題によりeKワゴンと日産デイズは現時点(2016年6月10日)では販売停止となっていますから、言葉は悪いですが他のメーカーや販売店にとってはチャンスなのも事実でしょう。

もちろん敵失は別にして、軽ハイトワゴンは、その上の軽トールワゴンに次ぐ売れ筋マーケットですから絶えず改良は欠かせません。

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6月10日に一部改良を受けたホンダN-WGN/N-WGN Custom。N-WGNには、ボディ同色でメッキ仕上げされたコンビネーショングリルと、落ち着いた雰囲気を演出する「ブラウン×ベージュ」の内装色を追加。

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一方の「N-WGN Custom」には、新しいメッキグリルなどが採用されたほか、インテリアにLEDルームランプを採用するなど、内・外装の質感が向上されています。

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加えて、「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」、ETC車載器、充電用USBジャック(急速充電対応)搭載のナビ装着用スペシャルパッケージをタイプ別に設定するなど装備を充実。

ボディカラーには「タフタホワイト2」、「ルナシルバー・メタリック」、「シャイニンググレー・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」、「ブリティッシュグリーン・パール」の新色5色を追加され、全12種類の多彩なカラーバリエーションとなっています。

一部改良を受けたホンダN-WGNの価格帯は109万〜145万円、N-WGN Customが138万〜164万5000円です。

(塚田勝弘)

新型「トヨタ・エスティマ」、先進のスタイリングと洗練されたインテリアで再臨!

1990年に誕生した初代トヨタ「エスティマ」は2000年1月にフルモデルチェンジを受けて2代目に移行、2006年1月に3代目が登場し、その後10年以上に渡って同社のミニバンラインナップを担ってきました。

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今回、6月6日に「ビッグマイナーチェンジ」を敢行、グレード体系を人気のアエラス(2.4Lエンジン)に一本化。内外装の大幅変更に加えて、サスペンションのチューニングにより、操縦安定性や乗り心地が向上しています。

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また、フロントパフォーマンスダンパーの追加により、走行中のボディに発生する小さなたわみや微振動を速やかに吸収、よりシャープなハンドリングを実現しています。

安全装備では「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備、レーザーレーダーと単眼カメラの組み合わせにより、高い認識性能と信頼性を両立しています。

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外観についてはフロンマスクが一新され、近年のトレンドを採り入れたものになっています。

ヘッドランプは従来のディスチャージタイプに代わり、LEDクリアランスランプを備えた「Bi-Beam LEDヘッドライト」を採用、フロントバンパーの両側には縦長のデイライト機能付LEDアクセサリーランプを装備しています。

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リヤ周りにも「LEDライン発光ストップランプ」「面発光テールランプ」を組み合わせた赤基調のリアコンビネーションランプを採用。

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一方、インテリアでは新意匠のオプティトロンメーターを採用。

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インパネに合成皮革をあしらうなど、モダンで上質な空間を演出しており、大型ナビと一体化したタブレット端末のようなセンタークラスターが目を引きます。

ボディ色ではブラックルーフと組み合わせたツートーン仕様の外板色3色(OPT)をはじめ、新設定の3色(OPT)を含む全10色をラインナップしており、全カラーに洗車などによる小さな擦り傷を自己修復する「セルフリストアリングコート」を採用。新車時の光沢とカラーを長期に渡り維持できるようになっています。

価格はエスティマが327万1,418円から370万473円、エスティマハイブリッドが431万1,163円から492万8,727円。

最新の安全装備が搭載され、より精悍な顔つきを得た「エスティマ」は今後もトヨタの代表的ミニバンとしてのポジションを担うことになりそうです。

Avanti Yasunori ・画像:トヨタ自動車)

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働く電気自動車「日産・e-NV200」の国内希望小売価格を値下げ

2016年6月1日、日産自動車株式会社は電気自動車「e-NV200」の販売価格を改定しました。

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「e-NV200」は、すでに「LEAF(リーフ)」で電気自動車の分野で実績を上げていた日産が2014年10月に販売を開始したモデル。

多目的商用バンである「NV200 バネット」をベースにe-パワートレーンが搭載されているのですが、小型化と薄型化さらには搭載位置の工夫により、室内空間を損なうことなく実用性を維持しているのがポイントです。

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また、電気自動車の強みである加速の力強さと走行時の静粛性も獲得。

従来のガソリンエンジンを用いる商用車と比較して、重量物となるバッテリーは床下に敷かれているため、車両の重心も低くなっており、走行時の安定性も高まっているほか、周辺騒音や環境への配慮の点でも企業のイメージアップに貢献するとのこと。

つまり、決められた用途で使われることが多い商用車にピッタリの長所が盛り沢山なのです。

満充電時での走行距離は190km。走行以外にもバッテリーに蓄えた電力は最大1500Wを取り出すことができるパワープラグ(100Vコンセント)を介して、屋外などでの電源提供や、災害時の非常用電源としても活用することもできます。

今回の価格の見直しは、バンおよびワゴンの全グレードが対象。

クリーンエネルギー自動車導入促進対策補助金(26万4000円)を利用すれば、最もお手頃な「VXルートバン」が303万円から購入が可能になります。

(今 総一郎)

メルセデス・ベンツVクラスがアドブルー・タンクの大型化と新グレードを追加

2015年10月に日本でも発表され、今年1月から販売を開始しているメルセデス・ベンツの新型Vクラス。先代よりも丸みを帯びたフロントマスクはモダンになり、インテリアも大幅に洗練されています。

V-Klasse AVANTGARDE, AMG Line (PS2), 48,3 cm (19") AMG Leichtmetallräder im 7-Doppelspeichen-Design, hochglanzschwarz lackiert und glanzgedreht (RK4), bergkristallweiß (9134)

パワートレーンは2.2Lの直列4気筒ディーゼルターボの「Blue TEC」に7ATという組み合わせのみ。ディーゼルの排ガス処理はやや高額となりがちではありますが、AdBlue(尿素水溶液)インジェクターとSCR触媒コンバーターが使われています。

その走りっぷりは、ディーゼルターボらしい分厚いトルク感を味わうには重量が重すぎる印象がありますが、シーンを問わず過不足なく走るのはいかにも欧州の実用車的な走りといえそう。

その、Vクラスが6月1日に一部改良を受けました。

全車、尿素水溶液「AdBlue(アドブルー)」タンクの大型化(11.5Lから25Lに拡大)を実施し、補充サイクルが大幅に伸び、約2万kmまで継続走行が可能となっています。なお、 アドブルーの補充サイクルはあくまで目安で、使用環境や運転方法に応じて異なるとしています。

さらに、新グレードの「V 220 d Sports long」を追加しています。

ベース車は「V 220 d AVANTGARDE long」で、内・外装のスポーティでスタイリッシュな印象をより強調する「AMGライン」を採用。

エクステリアには、「AMGデザインエクステリア (フロントスポイラー、リヤバンパー、リヤルーフスポイラーリップ)」、専用となる19インチ「AMG 7ツインスポークアルミホイール」を用意し、スポーティムードが強調されています。

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一方のインテリアには、カーボン調インテリアトリム、ステンレスアクセル&ブレーキペダル(ラバースタッド付)を装備。さらに、現在販売中のVクラスとして初めてパノラミックスライディングルーフ(挟み込み防止機能付)を標準装備しているほか、安全性を高める最新の「レーダーセーフティーパッケージ」も標準装備。

価格帯は550万〜819万円で、新設定された「V 220 d Sports long」は819万円という最上級グレードになっています。

(塚田勝弘)

フェイスリフトを受けた新型メルセデス・ベンツSLが登場

Sクラス カブリオレ、弟分のSLCと共にプレス発表会の場で披露された新型メルセデス・ベンツSLは、フェイスリフトを中心に3.0L V6直噴エンジンや9ATの採用などがトピックス。

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新しいフロントマスクのモチーフは、直立気味のフロントグリルが印象的だったレーシングモデルの「300 SLパナアメリカーナ」。同モデルは、1952年に登場した世界初のガソリン直噴エンジンとする2シータークーペです。

そのフロントマスクは、末広がりの形状として安定感とスポーティ感を増しているのが印象的。インテリアでは、ドアのベルトラインとダッシュボード上部を一体化させているほか、4つの円形エアアウトレットがスポーティムードを演出しています。

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エンジンは全4タイプが用意されています。

3.0LのV6直噴ツインターボを新たに「SL 400」に搭載。高性能の直噴システムはもちろん、カムシャフトアジャスター、メルセデス・ベンツが得意とする「NANOSLIDE」加工をシリンダー壁面に施すことで摩耗損失を低減させるなどにより、367ps/500Nmというアウトプットと、11.6km/Lというカタログ燃費を得ています。

なお、「SL 500」には455ps/700Nmの4.7L V8直噴ツインターボ、「SL 63」には585ps/900Nmの5.5L V8直噴ツインターボ、そして「SL 65」には630ps/1000Nmを誇る6.0LのV12気筒ツインターボが搭載されています。

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トランスミッションは、「SL 400」と「SL 500」に電子制御9速ATの「9 G-TRONIC」を新たに搭載。ダイナミックかつスムーズな変速と、エンジン回転数を抑えることで静粛性と燃費向上に寄与します。

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また、SLの特徴である「バリオルーフシステム」も刷新され、約40km/h以下なら走行中でもルーフ開閉が可能(ただし、開閉を開始できるのは停止時のみ)。ルーフを開ける際はトランク内のカバーが自動で作動し、いつでもワンアクションで操作ができるようになっています。

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価格は「メルセデス・ベンツ SL 400」が1265万円、「メルセデス・ベンツ SL 550」が1698万円、「メルセデスAMG SL 63」が2277万円、「メルセデスAMG SL 65」が3383万円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

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迫力を増したフロントマスクと安全装備の強化に注目 ─ トヨタ「エスティマ」画像ギャラリー

トヨタ・エスティマがマイナーチェンジを受け、最新のトヨタ顔にフェイスリフトされました。

さらに、内・外装のリフレッシュと「Toyota Safety Sense C」の標準装備なども行われ、ガソリン車のエスティマ、エスティマハイブリッドとともにグレードが整理され、人気の「アエラス」系のみとなっているのが特徴です。

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販売店であるトヨタ店、トヨタカローラ店の販売現場にとって本音はフルモデルチェンジが待たれるところでしょう。

とくにトヨタ店は、今でこそエスクァイアが並んでいますが(トヨタカローラ店は従来からノアがあり)、ミニバンはプリウスアルファをのぞいてエスティマの「1本足打法」のような状態でしたから。

しかし、モデル末期といわれ続けて数年、それでも売れ続けるのはトヨタの販売力がなせるワザ。トヨタが「ミニバン市場における独自のポジションをより強固にすべく」とリリースに表記しているのはその証といえるかもしれません。

ボンネットフードやグリル、フェンダーを中心に一新したフロントビューに加え、より美しく伸びやかなサイドビューを実現するなど、独自の存在感を強調した外観デザインとし、ボディカラーではミニバン初(トヨタ調べ、2016年6月現在)となるツートーン仕様が設定されています。

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インテリアには、新たに「ブランノーブ(ブランノーブは、ヌバック調シート表皮のことで、TBカワシマの登録商標)や、サテン調加飾を採用するなど、シンプルかつモダンな室内空間を演出したとしています。

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装備面では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」の標準化が注目点で、パワートレーンなどには手は入れられていませんが、サスペンションのチューニング最適化をはじめとする走りの質感向上なども図られています。

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具体的には、リヤコンビネーションランプにエアロスタビライジングフィンを採用することで空力性能を高め、走行安定性を確保。

また、フロントパフォーマンスダンパーの設定により、走行中の小さなたわみや微振動を速やかに吸収し、よりシャープなハンドリングを実現に貢献するとしています。

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ボディカラーは、先述したようにミニバン初となるブラックルーフと組み合わせたツートーン仕様(ルーフ・ピラー・アルミホイールなどをブラックで統一し、よりスタイリッシュさを追求)の3色(オプション設定)をはじめ、新規設定色のレッドマイカメタリック、ダークシェリーマイカメタリック、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(オプション設定)を含む全10色を用意。

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インテリアカラーは、天井、ピラーを含めてブラックで統一されるほか、グレードごとにシートカラーが設定され、より洗練されたキャビンになっています。

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さらに、福祉車両の「ウェルキャブ」も、ベース車と同様の改良が施され、セカンドシートがそのまま車いすになる「サイドリフトアップシート車(脱着タイプ)」には、シートが格納された時の前後スライド位置・リクライニング角度の自動記憶機能が採用され、使い勝手を向上しています。

(塚田勝弘)

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数少ない国産5ナンバーワゴンの日産ウイングロードが一部仕様変更

急激に数を減らしている国産ステーションワゴン。

5ナンバー系では、ホンダ・シャトル、トヨタ・カローラフィールダー、そして日産ウイングロードがありますが、ウイングロードの販売台数は月300台に満たないようで、残念ながらその存在感は年々薄くなっています。

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6月1日に一部改良を受けたウイングロードは、全車にリヤヒーターダクト、ヒーター付ドアミラー、スチール製リヤワイパーを標準装備し、使い勝手を向上させています。

なお、価格帯は167万6160円〜206万8200円で、約2万1000円高となっています。

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また、オーテックジャパンも今回の一部改良を受けて「ライダー」とライフケアビークルの「アンシャンテ」の仕様を一部変更。

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ベースモデルと同様に全車にリヤヒーターダクト、ヒーター付ドアミラー、スチール製リヤワイパーを標準装備。価格はライダーが237万6000円、アンシャンテ(助手席スライドアップシート)が235万9800円〜252万7200円です。

(塚田勝弘)

マイナーチェンジで精悍なマスクに変身 ─ ホンダ新型アコード画像ギャラリー

ホンダのグローバルモデル「アコード」がマイナーチェンジ。フルLEDヘッドライトやLEDポジションランプに合わせて、シャープな印象となるフロントグリルにするなど、「アコード」らしいスポーティサルーンに生まれ変わっています。

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メカニズム面では、2モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD」のエンジンやモーターを進化させることで、30.0〜31.6km/Lという1.6t前後のサルーンとは思えないほどの好燃費を実現している点に注目。

それでいて、モーターの最高出力は従来型に対して12kWも増えているといいますから、パフォーマンスの面でも『スポーツハイブリッド』というブランドにふさわしい進化を遂げたといえそうです。

さらにバッテリーも小型化することで、トランクスペースを拡大。サルーンに求められるパッケージングについても向上しているというから見逃せません。

メーカー希望小売価格は、385万円〜410万円。

ボディカラーは、ディープオーロラ・メタリックとプレミアムディープロッソの2つを新色として設定。パールホワイトオーキッド・パール、プレミアムスパークルブラック・パール、ルナシルバー・メタリックと合わせた全5色の設定となっています。

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●ホンダ・アコードハイブリッドEX 主要スペック
車両型式:DAA-CR7
全長:4945mm
全幅:1850mm
全高:1465mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1600kg
乗車定員:5名
原動機型式:LFA-H4
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1993cc
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/4000rpm
モーター形式:交流同期電動機(定格電圧700V)
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:31.5Nm(32.1kg-m)/0-2000rpm
変速装置:電気式CVT
燃料消費率:30.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18 94W
メーカー希望小売価格(税込):410万円

(山本晋也)

小粋なフレンチコンパクト「DS 3」、「DS 3 CABRIO」がフェイスリフト

「プジョー」、「シトロエン」、「DS」の3ブランドを擁するGroupe PSA。

「DS」はシトロエンから独立した格好の高級ブランドという位置づけで、エントリーモデルのDS 3/DS 3 CABRIO(カブリオ)がマイナーチェンジし、日本にも上陸しました。

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6月1日から発売される新型DS 3/DS 3 CABRIOは、「DS WING」と呼ばれるフロントグリルに変更。これによりDS全モデルがシトロエンのダブルシェブロンからこの「DS WING」エンブレムにスイッチしたことになります。

顔つきは新エンブレムが配されたフロントグリルを中心に、鮮やかな光彩を放つLEDランプの「DS LED VISION」を採用することで、洗練されながらも存在感が高まっている印象を受けます。

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インテリアでは、水平ラインを基調としたダッシュボードや、スリットから射す外光がアクセントとなる3連メーター、高いホールド性が確保されたバケットタイプのシート形状など、最新のフレンチコンパクトカーとして高い質感を得ているだけでなく、ラリーカーとしても活躍するスポーティさを表現。

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また、荷室スペースはクラストップレベルの270L(VDA方式/CABRIOは230L)を確保するほか、6:4分割可倒式の後席によりフレキシブルに対応します。

パワートレーンは、2つのエンジンとトランスミッションを用意。

「DS 3 Chic」、「Chic DS LED Vision Package」、「CABRIO」は、1.2Lの「Puretech」直列3気筒ターボエンジンと6ATの組み合わせで、最高出力110ps、最大トルク205Nm、JC08モード燃費は19.8km/Lとなっています。

「Sport Chic」には、1.6Lの直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載。すべての回転域で効率のよい過給を行うツインスクロールターボチャージャーや可変バルブタイミング機構(VVT)などが採用されていて、自然吸気の2.0Lエンジン凌ぐパワーとトルクを発揮。トランスミッションは6MTで、小気味よい走りが期待できます。

なお、すべてのモデルに信号待ちなどの停車時に自動的にエンジンを停止、再始動するストップ&スタート機能が採用され、燃費の向上が図られています。

女性ユーザーからの支持が高いという「DS 3 CABRIO」は、コンパクトオープン初の5シーター。

スイッチを押すだけでセミオープン、フルオープン、または任意の位置でルーフポジションを変えることができます。さらに、開閉時間はわずか16秒、さらに高速走行でも電動ルーフの作動が可能です。

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ルーフカラーには「ブルー」、「DSモノグラム」、「ブラック」に加えて新色の「エメラルド」も追加されています。さらに、リヤウインドウまわりのキャンバスもルーフカラーと同色になり、よりアクセントを強調。

ほかにも、ルーフサイドの補強やトランクルーム上部の補強材などにより、ボディ剛性も向上されているのも朗報でしょう。

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価格は「DS 3Chic」が259万円、「DS 3 Chic DS LED Vision Package」が274万円、「DS 3 CABRIO Chic」が304万円、「DS 3 Sport Chic」が299万円です。

(塚田勝弘)

新世代の安全性能を手に入れた先進サルーン ─ ホンダ新型アコード画像ギャラリー

2016年5月26日、ホンダのミドルサイズセダン「アコード」がマイナーチェンジを果たしました。

フルLEDヘッドライトによるフェイスリフト、先進的な2モーターハイブリッドシステムの進化を表現するスイッチ式エレクトリックギアセレクターといった特徴的な変化が、先進性をアピールするマイナーチェンジです。

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ハイブリッドシステムの進化により燃費性能を向上させただけでなく、安全性能面の進化にも注目です。

ミリ波レーダーとカメラによる先進安全支援システム「ホンダセンシング」は全車に標準装備。

さらに、光ビーコンを利用して信号情報を運転支援に活用するシステムを世界初搭載。進行方向の信号情報を先読み的に利用することで、スムースでエコロジカルな交通につなげます。

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従来設定のあったプラグインハイブリッド仕様はなくなり、マイナーチェンジを機に車名を「アコード」とシンプルにしたのも特徴。グレードはHYBRID LX、HYBRID EXの2つとなり、メーカー希望小売価格は385万円〜410万円となっています。

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●ホンダ・アコードハイブリッドLX 主要スペック
車両型式:DAA-CR7
全長:4945mm
全幅:1850mm
全高:1465mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1580kg
乗車定員:5名
原動機型式:LFA-H4
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1993cc
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/4000rpm
モーター形式:交流同期電動機(定格電圧700V)
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:31.5Nm(32.1kg-m)/0-2000rpm
変速装置:電気式CVT
燃料消費率:31.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/60R17 94V
メーカー希望小売価格(税込):385万円

(山本晋也)

新型BRZ登場!米国スバルが2017年モデルを先行公開!

スバルの米国法人がBRZの2017年モデルの概要を公開しました。

発売から4年半を経て、ついに本格的なマイナーチェンジを実施。2017年モデルではバンパーやランプ類の意匠が変更されています。

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ヘッドランプやテールランプがLED化されており、リヤスポイラーについてもデザインを変更。

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インテリアではステアリングホイールやメーターのデザインが変更されており、シートの質感が向上しています。

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BOXERエンジンにも手が加えられ、205psに出力が向上。足周りには17インチ×7.5Jの黒色アロイホイールにミシュランタイヤを装着、サスペンションはザックス製のショックアブソーバーを装備しています。

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ちなみに、姉妹モデルのトヨタ86は3月のニューヨークモーターショーでマイナーチェンジモデルを発表済みで、今秋の発売を予定していることからBRZも同時期に発売されると予想されます。

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米国スバルは6月12日に詳報を公開するとしており、今後の情報が待たれます。

公式サイト:2017 Subaru BRZ | Subaru

Avanti Yasunori ・画像:SUBARU USA)

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ホンダの威信をかけた新型アコードの最新装備とは?

ホンダのアッパーミドルサイズセダン「アコード」がビッグマイナーチェンジを受けました。

新型アコードのラインナップはハイブリッドのみで、リース販売で用意されていたアコード プラグイン ハイブリッド(PHV)は今年の3月に生産を終えていました。

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まさにいつの間? という感じですが、生産終了、販売終了となるモデルは最後に限定車などで華々しく去るか、黙って去る場合が多いようです。

さて、ビッグマイナーチェンジを受けた新型アコードは、インラインタイプのフルLEDヘッドライト/LEDフォグライトが採用されたフェイスリフトを実施。

また、2.0L DOHC i-VTECエンジンと「i-MMD」の組み合わせであるハイブリッドシステムのモーターやバッテリーなどを新設計することにより、「SPORT HYBRID i-MMD」が小型・軽量化されているだけでなく、高出力・高トルク化が図られているのが見どころ。

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安全装備も最新世代にスイッチされています。

最新の安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が標準化されたほか、近赤外線技術を応用した、走行車両の車載装置との双方向通信機能と車両感知機能を併せ持つ装置「高度化光ビーコン」を使った信号情報活用運転支援システムに世界で初めて対応。

こちらは、交通信号のさまざまな情報を通信で取得して、メーター内に表示する機能で、安全で円滑な走行をサポートするもの。

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また、ホンダ自慢のプローブ情報システムで高精度な渋滞予測を実現する「Hondaインターナビ」を標準装備、iPhoneのさまざまなアプリを車内で便利に使える「Apple CarPlay」にも新たに対応しています。

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さらに、車線変更や合流時などに助手席側後方の確認を補助する「LaneWatch(レーンウォッチ)」や、狭い場所での駐車などをサポートする「パーキングセンサーシステム」を装備するなど、最新装備を積極的に採用するホンダの最新セダンらしい充実ぶりが目を惹きます。

価格は「HYBRID LX」が385万円、「HYBRID EX」が410万円です。

(塚田勝弘)

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欧州仕込みのステーションワゴン、トヨタ・アベンシスが一部改良

トヨタ自動車は、5月18日にステーションワゴンの「アベンシス」に一部改良を実施し、7月25日から販売をスタートすると発表しました。

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「アベンシス」は、欧州の道で鍛え上げられた走りとセンスを纏ったスタイルを携えて、日本へ導入されたという経歴の持ち主で、現在はToyota Motor Manufacturing (UK) Ltd. バーナストン工場にて生産され、欧州約60カ国の地域で販売されています。

国内でのラインナップは2種類で、いずれも2.0L+CVTというパワートレーンは共通ですが、上位グレードの「Li(298万3745円)」には17インチアルミホイールのほか、アルカンターラ+本革のシートやダブルステッチドアトリムといった上質なアイテムで差別化が図られています。

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今回、一部改良を受けたのは下位グレードの「Xi(274万9091円)」。切削加工を施した16インチアルミホイールが標準装備となり、スタイリッシュなデザインが際立てられています。

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(今 総一郎)

フェイスリフトを受けた新型テスラ・モデルSの納車が開始

発表から約3週間で40万台に迫るオーダーを受けているテスラ・モデル3。日産・リーフは2015年12月で発売から5年が経ち、2016年1月に20万台に達したところですから、その売れ行きには驚かされます。

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日本では、5月18日にリモート駐車機能「サモン」の無料配信を発表したテスラモーターズジャパンから、フェイスリフトを受けたモデルSの納車が開始されました。

こちらはモデル3ではなく、モデルSのマイナーチェンジ。

最大の見どころはフロントマスクで、黒いノーズコーンを外し、ボディ同色であるフロントマスクになった点で、「T」エンブレムを強調した顔つきとなっています。

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また、新しいフルLEDヘッドランプもトピックスです。

夜間の視界を高める「14 LED 3ポジション ダイナミック ターニングライト」は、「拡散型LEDシグネチャーライトブレード」と「インテークグレート ターンシグナル」により、キリッとした目つきになっています。さらに、オプションでアダプティブヘッドランプの選択も可能。

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サイドは、ボディカラーのサイドロッカーパネルが見どころで、スマートな造形となったリヤディフューザーはスタイリッシュな外観だけでなく、パフォーマンスと効率の向上にも寄与するとしています。

インテリアでは、日本導入が間近なモデルXに採用されている「テスラHEPAフィルター」がオプションで選べるようになったのがポイント。

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同社のテストでは、車内の空気から99.97%の微粒子状汚染ガスをはじめ、アレルギー源、バクテリアなどの汚染物質を事実上完全に排除することが可能だそう。

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ほかにも、標準装備の充電器が従来の40Aから48Aにアップグレードされ、高アンペアの電源に接続すれば、より高速な充電が可能になります。

(文/写真 塚田勝弘)

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ゴルフのステーションワゴン「ゴルフ・ヴァリアント」がマイナーチェンジ

輸入車ステーションワゴン・カテゴリーにおいてナンバーワンの実績を残しているという「ゴルフ・ヴァリアント」がマイナーチェンジにより、安全性能のアップを図ると同時に、魅力的な価格設定へと生まれ変わりました。

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レーンキープアシスト”Lane Assist”、 リヤビューカメラ、スマートエントリー&スタートシステム“Keyless Access”、パドルシフト マルチファンクションステアリングホイール(オーディオコントロール付)、 アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)を標準装備した「TSIコンフォートライン」のメーカー希望小売価格は294万9000円(税込み)。

これだけの機能を搭載した輸入車ステーションワゴンとして300万円を切った価格は注目です。

メーカー希望小売価格342万9000円(税込み)の「TSIハイライン」と、同362万9000円(税込み)の「Rライン」はいずれもブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)、リヤトラフィックアラート (後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)などを標準装備するなど、安全装備を充実させています。

最上級であり、スポーツグレードの「R」は、ラゲージネットパーティションを追加したのが変更点。メーカー希望小売価格は559万9000円(税込み)です。

(山本晋也)

フォルクスワーゲン・ポロがマイナーチェンジ。200万を切る価格設定

フォルクスワーゲンのエントリーモデルといえる「ポロ」シリーズが大々的にマイナーチェンジを実施しました。

新グレード「トレンドライン」の設定や装備の充実を果たし、手の届く価格を実現しています。

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新設定された「ポロ TSI トレンドライン」のメーカー希望小売価格は199万9000円(税込み)。ステアリングホイールの仕様以外は、従来までのTSIコンフォートラインと同様の内容ですから、エントリーグレードとして十分な装備内容といえそうです。

一方、新しい「ポロ TSI コンフォートライン」は、リヤビューカメラ、マルチファンクションステアリングホイール(オーディオコントロール付)、レイン センサー、オートライトシステム、オートエアコン、自動防眩ルームミラー、フォグランプ(フロント)、 センターアームレスト、15 インチアルミホイールなどを標準装備に追加しながら、メーカー希望小売価格は226万9000円(税込み)。

その上のグレードとなる「ポロ TSI ハイライン」は、従来のTSIコンフォートラインアップグレードパッケージを改名したグレードという位置づけですが、アルカンターラ&レザレットシート、シートヒーター(運転席/助手席)、16 インチアルミホイールなどを備えながら、従来より約4万円の価格ダウンとなる258万9000円(税込み)という価格設定になっているのも注目です。

SUVテイストの「クロスポロ」、気筒休止エンジンを搭載した「ポロ ブルーGT」、そして走りの「ポロ GTI」も、それぞれ装備を充実させています。

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「ブルーGT」は、バイキセノンヘッドライト(オートハイトコントロール機能、LED ポジションランプ付)、アダプティブ クルーズコントロール“ACC“(全車速追従機能付)、 アルカンターラ&レザレットシート、オートラ イトシステム、シートヒーター(運転席/助手席)、マルチファンクションステアリングホイール(オ ーディオコントロール付)を標準装備。メーカー希望小売価格は289万9000円(税込み)です。

マルチファンクションステアリングホイール(オーディオコントロール付)、パドルシフト、 オートライトなどの快適装備を採用した「クロスポロ」のメーカー希望小売価格は、279万9000円(税込み)。

そして、LED ヘッドライトやクルーズコントロールとセンターアームレストを標準装着した「ポロGTI」のメーカー希望小売価格は、6速MTが327万9000円(税込み)、7速DSGが337万9000円(税込み)となっています。

(山本晋也)

ダイハツの背高軽自動車「ウェイク」が安全性能とレジャー機能を強化

圧倒的な車高の余裕を持つ、まさにライバルの上行くダイハツの軽自動車「ウェイク」がマイナーチェンジです。

ポイントは内外装の意匠刷新と、先進安全技術「スマートアシストII」の採用、そして新グレード「レジャーエディション」の設定です。

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エクステリアではフロントフードガーニッシュをリ・デザイン。フロントとリヤバンパーガーニッシュをボディ同色としたほか、フロントフォグランプを標準装備しています。

ボディカラーには、「ミストブルーマイカメタリック」と「フレッシュグリーンメタリック」の新色を設定。ホワイトルーフなどによる2トーンカラーのバリエーションを5色設定とし、 合計14パターンの多彩なカラーリングをラインナップしています。

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インテリアについてはオーディオパネル、カップホルダーをプレミアムシャインシルバーに、 センタークラスターをプレミアムシャインブラックとしたのが変更点。後席向けの「リヤパーソナルランプ」も全車標準装備されています。

新設定された「レジャーエディション」では、防水機能を持った樹脂製の「イージーケアフロア」や「上下2段調整式デッキボード」、「ユーティリティフック」などを標準装備としています。

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先進安全面では、レーザーレーダー・カメラ・ソナーセンサーの3デバイスによる「スマートアシストII」を採用したのがニュース。これにより衝突被害軽減ブレーキの作動範囲を拡大したほか、歩行者の検知も可能となっています。

また、軽自動車初の機構として、パワースライドドアのクローズ中に電子キーの「施錠」ボタンを押すことで、ドアクロー ズ後に自動でドアの施錠をおこなう「パワースライドドア予約ロック機能」も設定されました。

パワートレインは自然吸気エンジンとターボエンジンを設定。トランスミッションはCVTとされ、2WDと4WDのラインナップとなります。

メーカー希望小売価格は135万円〜184万1000円(消費税込)。減税率は異なりますが、いずれもエコカー減税の適用を受ける環境性能となっています。

(山本晋也)

フォルクスワーゲン・ゴルフにスチールホイールの低価格仕様が新登場!

日本においても、世界的にも、フォルクスワーゲンの主力車種である「ゴルフ」がマイナーチェンジを果たし、安全装備の充実とリーズナブルな価格設定となりました。

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スタンダードモデルの最上級グレードといえる「ゴルフ TSI ハイライン」は、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)、リヤトラフィックアラート (後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)、バイキセノンヘッドライト(オートハイトコントロール機能、 LED ポジションランプ付)、ダイナミックコーナリングライト、ヘッドライトウォッシャー、ダークティン テッドガラス(リヤ/リヤ左右、UV カット機能付)などを標準装備として追加設定。

メーカー希望小売価格は328万9000円(税込み)となっています。

「ゴルフ TSI コンフォートライン」は、レーンキープアシスト”Lane Assist” ダークティンテッドガラス(リヤ/リヤ左右、UV カット機能付)、スマートエントリー&スタート システム”Keyless Access“などを標準装備としながら、従来より7万円近くお手頃になるメーカー希望小売価格280万9000円としています。

そして、従来より16万円も安くなり250万円を切った注目プライスとなったのが、「ゴルフ TSI トレンドライン」。

装備面ではスチールホイールになるなどしていますが、あらゆる意味で”Cセグメントにおけるベンチマーク”といわれる、フォルクスワーゲン・ゴルフを味わうハードルが下がったといえそうです。メーカー希望小売価格は249万9000円となっています。

(山本晋也)

2016年6月上旬の発売予定の新型ホンダ「N-WGN/N-WGN Custom」をホームページで先行公開

2016年4月の軽自動車販売ランキングで7位に入っているホンダN-WGN。

同年3月は6位、2月は5位、1月は10位と10以内の常連になっていて、スズキ・ワゴンRやダイハツ・ムーヴ、日産デイズ(4月は燃費不正問題で失速)などのライバルと激しい競争が繰り広げられています。

HONDA_NWGN_04N-WGNの魅力といえば、安全性の高さでしょう。新・安全性能総合評価で最高評価となる「5つ星」を軽自動車として初めて獲得。

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5月16日に公開された新型N-WGN/N-WGN Customは、2016年6月上旬の発売が予定されていて、今回の変更ではフロントグリルを中心にエクステリアデザインを変更されているほか、ボディカラーに新色を追加設定。

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また、インテリアの質感を向上させるなど、商品力向上が図られています。今回のマイナーチェンジで、ワゴンRやムーヴとの競争はさらに激化しそうです。

[公式サイト]新しいN-WGNが登場します! | N-WGN | Honda

(塚田勝弘)

販売台数の巻き返しなるか?ホンダ・ステップワゴンがマイナーチェンジ!

2016年5月10日、3月に開催されたジュネーブモーターショーでワールドプレミアとなったフェラーリの最新4シーターモデル、GTC4Lussoの極東エリア向け発表会が行われました。

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2011年に登場したFF(フェラーリ・フォー)のビッグマイナーチェンジモデルとなるGTC4Lussoですが、そのネーミングはフェラーリの歴史の燦然と輝く、330GTCと250GT Berlinetta Lussoという名車に由来しています。この2台のビンテージフェラーリは当日、会場に展示されていました。

マラネッロの4シーターコンセプトを再解釈したGTC4Lussoは、ドライバーとパッセンジャーの両方にスポーティ・エレガンスとラグジュアリーな快適性を提供するモデルです。

搭載されているエンジンは最高出力507kW、最大トルク697Nmを発生する6.2LV型12気筒で、1750rpmという低回転域から最大トルクの80%を発生。最高速度は335km/h、0-100km/h加速はわずか3.4秒というパフォーマンスを発揮します。

V型12気筒エンジンに組み合わされるミッションは7速F1DCT。駆動方式は第4世代のサイドスリップコントロール(SSC4)をベースに新開発された4RM-S(4輪駆動、4輪操舵)システムを採用。

4RM EVOシステムに後輪操舵機能を統合したのに加えて、E-Diff電子ディファレンシャル及びSCM-E サスペンション・ダンピングとも統合制御されます。

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全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mmというボディのGTC4Lussoは、フロント47%、リア53%という優れた重量バランスを実現し、高いスポーツ性能と快適性を実現しているだけではありません。

4名乗車時450L、最大で800Lまで拡大するトランクスペースを確保した実用性を兼ね備えたモデルとなっています。

厳選された素材を使い、搭乗者全員を包み込むようなキャビンスペースはまさに動くリビングルームといえる豪華さを誇ります。

10.25インチのHDスクリーンはナビゲーションをはじめ、アップルカープレイなど最新のインフォメテインメントシステムを搭載しています。

GTC4Lussoの価格は3470万円。今年末からデリバリー開始の予定となっています。

[GTC4Lusso Specification]

ボディサイズ:全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mm
車両重量:1920kg
エンジン種類:V型12気筒DOHC
総排気量:6262cc
最高出力:507kW/8000rpm
最大トルク:697Nm/5750rpm
タンク容量:91L
トランク容量450/800L
タイヤサイズ:フロント245/35ZR20・リア295/35ZR20
車両本体価格:3470万円

(萩原文博)

BMW・4シリーズファミリーに新世代エンジンを搭載。燃費と動力性能を向上

BMW4シリーズは、3シリーズ派生のクーペ、カブリオレを設定するほか、4ドアのグラン クーペまで用意するという、ニッチといわれそうな隙間を埋めるようにモデルラインナップが構築されています。

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2013年9月に投入されたクーペには、2.0L直列4気筒DOHCターボ(245ps/350Nm)、直列6気筒DOHCターボ(306ps/400Nm)が用意されていました。

2016年4月22日から発売された新エンジン搭載車は、BMW 420i、430i、440iの全モデルとなっていて、いずれにも新世代モジュラーエンジンを採用。

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「BMW Efficient Dynamics」を謳う、BMWグループの新しいエンジンファミリーに属する新世代モジュラーエンジンは、その名の通りモジュール構造が採用され、気筒あたりの排気量を理想的とする500ccとしてシリンダーを直列に配置し、総排気量に応じて幅広い出力範囲を実現しているのが特徴です。

さらに、ツインスクロールターボ、ダイレクトインジェクションシステム、無段階可変バルブコントロールシステムのバルブトロニック、バリアブルカムシャフトコントロールシステムの「ダブルVANOS」を組み合わせたBMW自慢の「ツインパワーターボ」技術が採用されています。

中でも注目は、BMW 440iに搭載される新世代の3.0L直列6気筒BMWツインパワーターボ。

従来モデルのBMW 435iから最高出力を20ps、最大トルクを50Nm向上させ、326ps/450Nmという高出力化が図られています。

もちろんパワーアップだけでなく、JC08モード燃費も最大で約10%向上。

なお、420iに搭載される2.0Lの直列4気筒DOHCツインパワーターボは184ps/270Nm、430iの2.0Lの直列4気筒DOHCツインパワーターボは252ps/350Nmと、登場時の2.0Lターボよりも7ps向上(最大トルクは同値)。

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安全装備では、すでに標準装備されている歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「レーンディパーチャーウォーニング」、ACCの「アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)」などに加えて、今回さらに全車に「レーンチェンジウォーニング」が追加されています。

この「レーンチェンジウォーニング」は、ドライバーから死角になる自車の左右後方を走行する車両や、追い越し車線から急接近してくる車両をドライバーに警告することで、安全な車線変更をサポートする機能になっています。

価格帯は、BMW 4シリーズ クーペが523万〜809万円。420iクーペ/430iクーペが右ハンドル仕様、440iクーペには右/左ハンドルともに用意されています。

4シリーズ カブリオレは、440iカブリオレLuxuryが883万円、440iカブリオレM Sportが901万円で左/右ハンドルを設定

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4シリーズ グラン クーペの価格帯は528万〜815万円。420iグラン クーペ/420i xDriveグラン クーペ/430iグラン クーペは右ハンドル仕様、440iグラン クーペは右/左ハンドル仕様ともに用意されています。

(塚田勝弘)

最新レクサス顔の大胆スピンドルグリルに変身!新型レクサスISが登場

マイナーチェンジを受けたレクサスISが北京モーターショーで公開されました。1枚の写真が事前に公開され、アグレッシブなデザインが採用されることもアナウンスされていましたが、写真からも分かるように最近のレクサスらしい大胆でシャープな印象を受けます。

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デザインテーマは「Aggressive Sports」で、従来型でも好評だった高い走行性能を予感させるイメージを進化させたそうで、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ、フロントおよびリヤバンパーを中心に、力強くスポーティなスタイリングとされています。

強烈な印象を残すフロントマスクは、フェンダーからダイナミックにつながる塊感のあるバンパーコーナーにより、「Aggressive Sports」にふさわしい、スポーティでアグレッシブな造形が追求されています。L字型のクリアランスランプとの連続性が強調されたヘッドランプは、内側に延長した特徴的な形状とし、鋭さを強調。

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レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、上下の比率を変化させ、グリル下部がより大きく広がり、「両下端のブレーキダクトへ空気を導く機能性も表現された」低重心でスポーティな印象を与える造形となっていますが、大型のスピンドルグリルはNXやRX、GS Fなど最新のレクサスとの共通点も感じさせます。

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また、スポーティな「F SPORT」は、3次元F字メッシュパターンにジェットブラックメタリックコーティングが施された独自のスピンドルグリルになり、ブレーキダクトと関連を持たせたサイドガーニッシュを組みあわせ、スポーティなイメージの付与と空力性能向上を両立しているそうで、こちらの方がGS Fに近いイメージでしょうか。

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一方のリヤビューは、リヤコンビネーションランプの内部に大胆な造形のL字を3つ層状に重ねた奥行きのあるデザインの採用や、エギゾーストパイプの形状変更がされています。

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内装もスポーティムードの強調が主眼。マルチメディアディスプレイが10.3インチまで拡大され、ナビゲーションやオーディオの情報が大きく表示されるだけでなく、コンソールのリモートタッチ側面にEnterボタンが設置され、操作性も向上。

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また、メーターフードは、スタートスイッチを押しやすい角度に調整されたほか、フードステッチの通し方を変更することで、スポーティさを演出。ほかにも、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルを質感の高いヘアライン調に変更されていて、大型化された二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより、車格感の向上。カップホルダーの使用感の向上やアナログクロックの視認性向上など、質感と使い勝手の向上も図られています。

安全面では、予防安全パッケージである「Lexus Safety System +」が新たに採用されているのがトピックス。

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歩行者検知機能付で、衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱を予防するステアリング振動機能付レーンディパーチャーアラート(LDA)、夜間の前方視界確保を支援するためロー・ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム、そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるACCのレーダークルーズコントロールがパッケージ化されています。

ISの購入者の半数以上がレクサスの新規ユーザーだそうで発売が待たれますが、日本での発売は2016年秋が予定されています。

(塚田勝弘)

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■マイナーチェンジしたレクサスISを北京モーターショーで披露
http://clicccar.com/2016/04/24/367866/

アメリカ車(ガソリン車)で初!ジープ・チェロキーがエコカー減税対象車に

ZF製の9ATを搭載する現行ジープ・チェロキーは、「ペンタスター」と呼ばれる吸排気VVT付きの3.2LのV6 DOHCエンジンを搭載。

エンジンスペックは272ps/315Nmで、約2tもある車両重量もあって驚くほどスポーティではないですが、4人乗車時でもまず不足のない走りを披露してくれます。

Making its debut on March 3 at the 2014 Geneva International Mot

今回、FCAジャパンから発表されたのは、「Jeep Cherokee(ジープ・チェロキー)」の4×4グレード「トレイルホーク」が、米国ブランドの米国製ガソリンエンジン乗用車として初めて日本のエコカー減税の対象車となるというニュース。

日本のエコカー減税対象となる「ジープ・チェロキー トレイルホーク」は、エコカー減税の燃費・排ガス基準に適合し、自動車取得税は20%軽減、自動車重量税は25%軽減となります。

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燃費は10.3km/Lで、平成27年度燃費基準達成レベルを達成し、エコカー減税のもう1つの要件である低排出ガス車の4つ星認定も取得しています。

「チェロキー トレイルホーク」に搭載される3.2Lの「ペンタスター」には、小型酸化・三元触媒コンバーター2つ、加熱式O2センサーの4つを備え、排ガスを低減。

また、標準装備となるアイドリングストップの「START&STOP」システムは、停車するたびにエンジンを止めることで燃費効率を向上。エンジン停止時もラジオ、計器類、ヒーター、エアコンなどが使用できます。

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燃費効率をより高めているのが、冒頭で紹介したセグメント唯一の9速ATで、トルクフライトと走行状況に合わせてパフォーマンスを自動的に円滑に調整する動力伝達システムを採用。

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トルクフライトトランスミッションは、ペンタスターV型6気筒エンジンが常に最適の回転域で運転できるよう、全体の変速比幅が広く設定されているのが特徴。また、4つギヤを高速走行に適したオーバードライブレシオとすることで、ノイズ、振動、ハーシュネス(NVH)の総合値も低減されています。

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エコカー減税対象となる2016年式ジープ・チェロキー トレイルホークは、5月より日本国内の販売店へ配車される予定で、価格は510万3000円となっています。

(塚田勝弘)

トヨタ・オーリスに30km/L超を誇るハイブリッドと1.2Lターボの「120T RS Package」を追加

熊本地震によるサプライチェーンの影響で、全国の生産ラインを一時中断しているトヨタ自動車。

今年2月にも愛知製鋼で起きた爆発事故の影響もあり、生産の挽回が図られている最中だとは思いますが、4年連続で生産台数1000万台超を実現するのでしょうか?

aurs1604_01_s販売でも3年連続で1000万台超を目指すには、お膝元の日本での積み上げが欠かせないはずで、魅力ある商品の投入は不可欠。日本市場でトヨタの強みといえば、ハイブリッドモデルが真っ先に頭に浮かびます。

4月18日、Cセグメントモデルのオーリスにハイブリッドグレードを新設定するとともに、1.2Lターボエンジンにスポーティ仕様を追加しました。

自販連の販売ラインキングに顔を出すことのないオーリスですが、強みとなるハイブリッドモデルの追加でどこまで巻き返しを図るのか気になるところです。

aurs1604_05_sなお、オーリスハイブリッドにより、日本市場の「トヨタ」ブランドのハイブリッド車ラインアップは18車種にまで拡大されました。

オーリスハイブリッドは、1.8Lエンジンのハイブリッドシステム(リダクション機構付のTHSⅡ)が搭載され、JC08モード燃費は30.4km/Lを実現。「平成32年度燃費基準+20%」を達成し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせて「エコカー減税」の対象になっています。

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ハイブリッドの「HYBRID“G Package”」の内装は白と黒を基調として、シート表皮に本革と東レ製のウルトラスエードを採用。最上級グレードにふさわしい先進的で質感が高い室内空間が自慢です。

また、メーターはハイブリッド専用の立体2眼コンビネーションメーターで、ハイブリッドシステムインジケーターが配置されます。

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一方、1.2Lターボに追加された「120T RS Package」はCVTとの組み合わせで、爽快な走りと低燃費を両立させた「120T」と、よりスポーティなデザインの「RS」を融合させた新グレード。なお、6MTとなる「RS」には、専用デザインとなる17インチアルミホイールが標準装備されています。

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ハイブリッド仕様の価格は「HYBRID」が262万473円、「HYBRID G Package」283万2545円。また、FFのみとなる1.2Lターボは、「120T」、「120T RS Package」ともに259万37円、2WDと4WDを設定する1.5Lガソリン車は178万9855円〜227万9782円。1.8Lガソリン仕様の「RS(6MT)」は246万437円でハイブリッド仕様と同価格。「180S(CVT)」は237万6000円となっています。

(塚田勝弘)

日産・エルグランドがマイナーチェンジ。利便性を向上

日産自動車は、ミニバンの「エルグランド」の仕様を一部変更し4月4日(月)から販売を開始しました。

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今回の仕様変更では、乗降性や荷物の積載などで役立つ運転席側ワンタッチオートスライドドアとリモコンオートバックドアを「250ハイウェイスタープレミアム(413万6400円〜442万8000円)」に標準装備し、利便性を向上させました。

なお、リモコンオートバックドアについては「250ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム(434万1600円〜463万3200円)」にも標準で装備されます。

また、日産車をベースにスポーツモデルなどの特装車を手掛ける株式会社オーテックジャパンは、「エルグランド(250ハイウェイスタープレミアム)」をベースにした福祉車両を同日で販売をスタート。

乗り降りをアシストするステップを備えており、エルグランド持ち前の高級感と相まって、ホテルや旅館などでの送迎への活用も見込まれています。

(今 総一郎)

次期型の有無も気になるトヨタ・アイシスが一部改良

一部報道で「マツダがミニバンから撤退」とあるように、ミニバンで次期型があるかどうか気になるモデルがいくつかあります。

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トヨタ・アイシスも次期型は終了か?と囁かれている1台。

販売好調なミニバンといえば、シエンタのようなコンパクトなタイプか背高系のBOX系で、プレマシーや新しくなったホンダ・ジェイド、トヨタ・ウィッシュなども自販連のランキングをみると苦戦しているようです。

また、大型ミニバンではハイブリッドを追加したオデッセイがまずまず堅調ですが、新車効果頼みという面もありそう。

アイシスは基本5ナンバー系で、背高系と背の低いタイプの中間的なサイズ感。

私事ですが親族が乗っているので、取り回しの良さと短時間なら大人でも3列目に座れるなどの使い勝手の良さは、本当に日本市場向きだと思うのですが……。

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それでも同じくらいの全長、全幅なら背が高い方が広く見えますし、乗降性やアップライトな乗車姿勢、パッケージングの面でも背高系が有利なのは間違いありません。

それでも背高系よりも有利になりそうな燃費などを考えると、トヨタ最新の技術でぜひ次期アイシスを作って欲しいところです(まるで次期型がないようですが、アナウンスされているワケではないのでもちろん分かりません)。

前置きが長くなりましたが、4月6日から発売された一部改良モデルは、シート表皮と意匠の変更(プラタナ、プラタナ V-SELECTION)など内装が中心。

さらに、ノア、ヴォクシー、エスクァイアにも設定されている、シートのメイン材に車内の様々な臭いを短時間で吸収・分解する消臭機能であるセーレンの「イノドールクイック瞬感消臭」が採用されています。

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また、オート格納・リバース連動機能付電動格納式リモコンドアミラー(Gグレード)やIR(赤外線)カット機能付スーパーUVカットガラス(フロントドア)を新設定(プラタナをのぞく)することで快適性や利便性が高められています。

さらに、1.8L車(2WD)の燃費を向上させて、JC08モード燃費を0.2km/Lアップの15.4km/Lとしています。価格帯は1.8Lが199万145円〜257万6291円、2.0Lが239万5637円〜250万9527円です。

(塚田勝弘)

スバル・WRXが3年目のマイナーチェンジ。キャビンの静粛性をアップ

富士重工業は、2.0リッター水平対向ターボエンジンを搭載するAWDスポーツセダン「スバルWRX S4/STI」に、3年目のマイナーチェンジ(年次改良)を実施。2016年5月11日より発売することを発表しました。

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エクステリアでの変更点はリヤワイパーブレードの形状です。空気抵抗の少ないエアロタイプの形状とすることでリヤワイパーによる風切り音を従来比85%低減しているということです。

また、フロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚化することで風切り音やロードノイズを低減し、キャビンの静粛性を高めることで、スポーツサルーンとしてのキャラクターを強めています。

インテリアでは、ルーフトリムの素材を従来の不織布からトリコットに変更しインテリアの質感を向上させるなどしています。

グレード構成は、これまで同様のS4(CVT)、STI(6MT)ともに2グレードを設定。

メーカー希望小売価格(消費税込)は、次の通りとなっています。

WRX S4 2.0GT EyeSight:334万8000円
WRX S4 2.0GT-S EyeSight:356万4000円

WRX STI:379万800円
WRX STI Type S:411万4800円

(山本晋也)

スバルWRX S4/STIが一部改良で静粛性を向上、気になる価格は?

クルマの騒音は、パワートレーンが発生源となるものや、タイヤのロードノイズやパターンノイズ、風切り音などいくつもの要因が積み重なっていますが、最近はハイブリッドやEVなどだけでなく、ガソリンやディーゼルエンジン車などパワートレーン由来に代表される騒音がかなり抑えられています。

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「何かが静かになると、ほかの音が気になっている」というのは、音・振動対策担当者を悩ませる問題で、最近ではとくに風切り音が大きな課題となっています。

5月11日から発売される、スバルWRX S4/STIの年次改良モデルは、この風切り音低減がひとつのテーマです。

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早くも発売から3年目を迎えるスバルWRX S4/STIは、インテリアの質感、そして静粛性の向上がトピックス。質感向上のメニューとして、ルーフトリムの素材を従来の不織布からトリコットに変更されています。

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また、リヤワイパーブレードの形状を空気抵抗の少ないエアロタイプの形状とすることでリヤワイパーによる不快な風切り音を従来型比で85%も低減。どういった工夫が施されているのか詳細は分かりませんが、それだけでリヤワイパー由来のノイズが大きく低減されるとは驚き。

さらに、フロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚にすることで風切り音やロードノイズといった室内への透過音を低減し、静粛性を高めるなど、走りの面でもクオリティアップが図られています。

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改良後モデルの価格は、改良前と変わらず据え置きで、「WRX S4 2.0GT EyeSight」が334万8000円、「WRX S4 2.0GT-S EyeSight」が356万4000円、「WRX STi」が379万800円、「WRX STI Type S」が411万4800円です。

(塚田勝弘)【関連記事】

「あのモデル」も正式発表!スバル・レヴォーグが年次改良を実施。
http://clicccar.com/?p=365929

トヨタ、「アイシス」を一部改良し、快適性を向上

トヨタ自動車は、ミニバンの「アイシス」に一部改良を実施し、4月6日(水)から販売すると発表しました。

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今回の改良ではシート表皮とデザインを変更。室内のニオイを短時間で吸収・分解する消臭機能(イノドールクイック瞬感消臭)が採用されています。

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さらに、オート格納・リバース連動機能付き電動格納式リモコンドアミラーとIRカット機能付きスーパーUVカットガラスを設定。より利便性と機能性に磨きが掛けられました。

また、1.8L エンジン搭載の前輪駆動車では燃費を15.4km/Lへ向上させています。

(今 総一郎)

トヨタ 欧州仕様のGT86の2017年モデルを発表

2012年の発売以来、ストリートからサーキットまで存分に楽しめるスポーツ性能と日常生活には困らない実用性を兼ね備えることから、高い人気を集めている「トヨタ・86(ハチロク)」。

発売から小まめに改良が加えられたほか、100台限定の超本格派「TOYOTA 86GRMN」を販売するなど話題に事欠かず、クルマ好きには貴重な存在と言える一台でしょう。そんな「86」に、大掛かりなマイナーチェンジが行われることが明らかとなりました。

すでに米国および欧州向けの「GT86」では、その2017年モデルの姿が明らかに。

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開口部が大型化したフロントバンパーをはじめ、リヤバンパーには新デザインを採用。そのほかにもLEDヘッドライトとLEDテールライトさらにはアルミホイールなど、ディテールにも変更が施され、ひと目で新型と分かる存在感を放っています。

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気になるパフォーマンスでは、6速MT車の場合はギヤレシオの変更に加えてトルクも増強、最高出力は205psに上るとのこと。

また、坂道発進の際に車両の逆走を防ぐヒルスタートアシストが搭載されるのもポイント。足回りもダンパー減衰力とスプリングレートが変更され、よりスポーティ性がアップされています。

インテリアでは、インパネとドアトリムに柔らかな感触の新素材を採用。シートの素材も変更されるほか、ステッチをレッドからシルバーへと変更し、上質感を磨いているとのことです。

(今 総一郎)

「あのモデル」も正式発表!スバル・レヴォーグが年次改良を実施。

1.6リッター、2.0リッターの水平対向直噴ターボエンジンを搭載するスポーツツアラー、「スバル・レヴォーグ」が熟成の年次改良を受けて、2016年6月10日より発売開始となることが発表されました。

パワートレインなどの変更はアナウンスされていませんが、見えない部分での安全性能向上がポイントといえる改良となっています。

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安全性における具体的な改良点は3つ。

前面衝突時に瞬時にシートベルトを巻き取り、乗員を拘束するシートベルトプリテンショナーを左右リヤシートにも採用。リヤシートのクッションも安全性の高い構造に改良するなど、後席の乗員保護性能を向上させています。フロントドアにアッパービームを追加し、側面衝突への対応も強化している点も見逃せません。

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また、今回の改良ではグレード構成が見直されています。

全車にアイサイトは標準装備となるのは従来通りですが、1.6リッター車では特別仕様車として設定されていた「S-Style」がカタログモデルとなりました。一方、2.0リッター車は「GT-S」だけのモノグレード設定となっています。

そして、1.6GT EyeSightには、ガンメタリック塗装と切削光輝を組み合わせた新デザインの17インチアルミホイールを採用。1.6リッター、2.0リッターのGT-Sグレードには、華やかな印象となる「ブライトパール内装」をメーカーオプションとして新設定しています。

フロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚化により室内への透過音を低減。リヤクォーターガラスの板厚アップやカーゴルームの吸音材追加等で静粛性を高め、室内の質感と快適性を高めているのも改良点として挙げられています。

さらに注目のニュースは、STIモデルの追加設定について正式発表された点といえましょう。

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詳細は発表されていませんが、レヴォーグに対してSTI(スバルテクニカインターナショナル)が味付けした最上級グレードが登場するということです。

発売予定は2016年夏、スバリストにとって大注目の一台となりそうです。

(山本晋也)

トヨタ・アイシスがマイナーチェンジ。消臭機能付シートを新採用

2004年にデビューした3列シートミニバンの長寿モデル「トヨタ・アイシス」がマイナーチェンジを実施、2016年4月6日より発売開始となりました。

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改良ポイントは、シート地に消臭機能(イノドールクイック瞬感消臭® )を採用したのがトピックス。また、1.8リッター(2WD)車の燃費性能を15.4km/Lに向上させています。

そのほか、オート格納・リバース連動機能付電動格納式リモコンドアミラーをGグレードに、IR(赤外線)カット機能付スーパーUVカットガラス(フロントドア)を新設定するなど、快適性を高めています。

パワートレインは、1.8リッター車に2WDと4WD、2.0リッター車に2WDをラインナップ。メーカー希望小売価格は、1,990,145円〜2,576,291円となっています。

特別仕様車のプラタナ V-SELECTION・NoirとBlancも引き続き設定。こちらのメーカー希望小売価格は2,420,182円〜2,624,400円です。

(山本晋也)

他とはまったく似ていない内・外装をブラッシュアップ ─ DS 5画像ギャラリー

DSの最上級モデルにして、もっとも「指名買い率」が高そうなDS 5。

魅力は何にも似ていない内・外装のデザイン、効率性第一ではない贅沢な空間の使い方、そして滑らかな乗り心地などで、街中でたまに遭遇すると、どんな方が乗っているのか思わず振り返りたくなります。

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ボディサイズは全長4535×全幅1870×全高1510mmと大きめですが、ほとんどフロントノーズの先がうかがえず、後方視界も限定的ですから実寸以上に大きく感じるのも特徴でしょう。

新装備としては、新しいヘッドライトユニットである「DS LED VISION」をはじめ、ESC(エレクトロニクススタビリティコントロール)、DS初搭載となる「レーンデパーチャーウォーニング(Leather Packageに標準装備)」、コーナリングライト機能付フロントフォグランプ、インテリジェントハイビーム(Leather Packageに標準装備)、サイド&バックカメラ、オートマチックエレクトリックパーキングブレーキ、フロントソナー/バックソナー、ヒルスタートアシスタンスなどを装備。

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「Leather Package」には、「セミアリニンクラブレザーシート」や「DENON Hifiオーディオ(サブウーファー付10スピーカー)」、「DSモノグラムドアインナーハンドル」、「DSモノグラムセンターコンソール」、フロアマットなども含まれています。

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ボディカラーは、新色の「グリアルタンス」や「グリプラチナム」を含む全7色で、シートバリエーションは「コンビネーション(ミストラル)」や「クラブレザー(ルージュ)」など全4色が用意されています。

(塚田勝弘)

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■これぞ「エロい クルマ!?」新生DS Automobilesの「DS 5」が登場
http://clicccar.com/?p=364862

これぞ「エロい クルマ!?」新生DS Automobilesの「DS 5」が登場

某国産車のCMで「エロい」というセリフを聞いたことがある方もいると思いますが、自分が「エロい」で想像するクルマは、かつての某ホンダ車ではなく「DS 5」です。

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「DS Automobiles」ブランドの最上級モデル「DS 5」は、ほかとは全く似ていない内・外装デザインはもちろん、「クラブレザーシート」など細部にまで質にこだわるのは当然。

そこから先のデザインやディテールは、「ラグジュアリー」などクルマで頻出される業界用語? でも言い足りない気がしますし、「独創」という表現はかつてのシトロエンDSにこそ似合う印象。

乗るたびに再確認させられる乗り心地の良さなどから「エロいクルマだな」なんて思ったりします。

最近のDS 5のニュースとしては、昨年の東京モーターショーでブランド60周年を記念する限定車「DS 5 Edition 1955」として日本初公開されましたが、今回のマイナーチェンジでカタログモデルとしてパワートレーンが刷新された「NEW DS 5 Chic」がDSのラインナップに加わっています。

最新モデルでは、新ブランド「DS Automobiles」の象徴としてフロントグリルにDSロゴが配置されているのをはじめ、バイキセノンヘッドライトとLEDポジションランプから構成され、ダイヤモンドのようなLEDランプが鮮やかな光彩を放つ「DS LED VISION」を採用。

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また、18インチアロイホイールを標準装備することで、大胆なエクステリアデザインに似合うスポーティな雰囲気になっています。

エンジンは、新しいパワースペックとなる1.6Lのツインスクロールターボ付き4気筒DOHCが搭載され、従来よりも9psアップの最高出力165psを得ています。

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組み合わされるトランスミッションは、プジョーシトロエングループが誇る新世代の6速ATのEAT6。JC08モード燃費は、アイドリングストップの搭載もあって約33%改善となる15.0km/Lに向上。

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ディテールにこだわったインテリアでは、最上級セミアニリン仕上げのレザーシートを標準装備した「Leather Package」の設定がトピックス。

3色のシックなカラーリングを時計のベルトをモチーフにデザインされたウォッチストラップシートでデザインされていて、触感だけでなくレザーの匂いや色までをも追求されたという、贅沢な仕上がりも自慢。

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価格は「NEW DS 5Chic」が409万円、「NEW DS 5 Chic Leather Package」が454万円となっています。

(塚田勝弘)

「DS」ブランドのフラッグシップが165馬力にパワーアップ!

プジョー・シトロエン・ジャポンは「DS Automobiles」ブランドのフラッグシップとなる5ドアハッチ バック「NEW DS5」を発表しました。

2015年、同ブランドの60周年を記念する30台限定モデル「DS5 Edition 1955」として日本に上陸したDS5ですが、今回発表された「NEW DS5 Chic」は、いわゆるカタログモデル(量販モデル)となり、2016年4月4日より発売開始されています。

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同時に、エンジンやトランスミッションといったパワートレインが刷新されました。

新しいパワースペックの 1.6リッター4気筒ツインスクロールターボは、従来より9馬力アップした最高出力165psを誇ります。また、トランスミッションは第三世代の6速オートマチック EAT*6となり、 よりダイレクトな走りが味わえるということです。

さらにストップ&スタートシステムの採用により、JC08 モードで15.0km/Lと燃費性能を33%も改善したのも現代的な進化といえそうです。

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DSブランドの世界観を表現するという点においても、フラッグシップらしい贅沢さを感じさせるDS5。

カタログモデルのDS5 Chicのメーカー希望小売価格は409万円。セミアニリン・クラブレザーシートやDENONハイファイオーディオなどを備えたDS5 Chic Leather Packageの価格は454万円となっています。

●DS5 Chic主要スペック
車両型式:ABA-B85G01
全長:4535mm
全幅:1870mm
全高:1510mm
ホイールベース:2725mm
車両重量:1560kg
乗車定員:5名
エンジン型式:5G01
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴DOHCターボ
総排気量:1598cc
最高出力:121kW(165PS)/6000rpm
最大トルク:240Nm(24.5kg-m)/1400-3500rpm
変速装置:6速AT
燃料消費率:15.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/45R18
メーカー希望小売価格:409万円

(山本晋也)

ダイハツ・コペンが一部改良。新たなドレスも追加

ダイハツ工業は軽オープンスポーツカーの「コペン」を一部改良し、4月4日(月)から販売すると発表しました。

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今回の改良では、ボディパネルの一部を着せ替えられるDRESS-FORMATIONに新たに「カラーフォーメーション type A」をローブとローブSに設定。

ボディはブラックマイカメタリックをベースに、フロントグリルとロッカー、リヤバンパーにマタドールレッドパールがアクセントとして加わり、個性的な外観を演出します。

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また、16インチアルミホイールのデザインを変更。ローブおよびローブSが装着していたものをエクスプレイに、エクスプレイに装着していたホイールをローブおよびローブSでも選べるようになりました。

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インテリアでは、インパネ・トリム基調色を全車ブラックに統一し質感を向上。さらにコペン全車にブラック/ベージュ/レッドのインテリアパックを選べるようになるなど、外観のバリエーションとあわせて、より自分好みの一台を仕立てられるようになりました。

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そのほか、マルチリフレクターハロゲンフォグランプと純正ナビ・オーディオ装着用アップグレードパック(ステアリングスイッチ、インパネオーディオクラスター)といったオプション装備を全車に標準装備とし、機能性も向上しています。

(今 総一郎)

2.5リッターのエルグランドがリモコンバックドアを標準装備化

日産のキング・オブ・ミニバン「エルグランド」が一部仕様変更を実施しました。進化の対象となったのは、4気筒エンジンを積む250系の上級グレードです。

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「250ハイウェイスタープレミアム」には、運転席側ワンタッチオートスライドドアおよびリモコンオートバックドアを標準装備。「250 ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム」には、リモコンオートバックドアを標準装備しています。

LLサイズのミニバンだけに、リヤゲートが電動で開閉できる機能の標準装備化は、ユーザーの利便性を大きく向上させるといえそうです。

消費税込メーカー希望小売価格は、「250ハイウェイスタープレミアム」が413万6400円(2WD)/434万1600円(4WD)。「250 ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム」は442万8000円(2WD)/463万3200円(4WD)となっています。

(山本晋也)

日産スカイラインが全車に「エマージェンシーブレーキ」を標準装備

日産スカイラインが一部改良を受け、改良後モデルが4月18日から発売されます。目玉は、「エマージェンシーブレーキ」をはじめとした、最新の安全装備である「全方位運転支援システム」の標準装備化。

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前方への備えとしては、まず目玉の「エマージェンシーブレーキ」は、衝突の危険があるとシステムが判断すると、メーター内の警告灯とブザーでドライバーに衝突回避操作を促し、万一ドライバーが安全に減速できなかった場合に緊急ブレーキを作動させて衝突を回避。または、衝突時の被害や傷害を軽減させる装備です。

作動条件は、約5km/h以上で前方の車両に作動し、停止車両に対しては、約70km/h以上では作動しません。また、約60km/h以下で衝突回避が可能(能力がある)とされています。

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さらに、自車から見えない2台前を走る車両の状況を検知し、自車の減速が必要と判断した場合にディスプレイとブザーによる警報でドライバーに注意を促す「PFCW(前方衝突予測警告)」、高速道路などでの長距離ドライブ時にドライバーの疲労を低減する「インテリジェントクルーズコントロール」などを搭載。

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側方の安全支援については、死角になりやすい斜め後方にいる車両を検知し、インジケーターでドライバーに知らせる「BSW(後側方車両検知警報)」、後側方に車両がいるときにレーンチェンジを開始すると、インジケーターとブザーで警報を発するとともに、接触を回避するよう車両を元のレーンに戻す操作を支援する「BSI(後側方衝突防止支援システム)」を用意。

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そして、後方については、バックで駐車場を出る際など、接近する車両を検知してインジケーターやディスプレイの表示とともに、音でもドライバーに注意喚起し、さらに後退している最中に車両が接近した場合に衝突を回避するよう運転操作を支援する「BCI(後退時衝突防止支援システム)」が搭載されています。

ほかにも、車両の周囲が表示されるだけでなく、周辺の移動物を検知しドライバーに注意を喚起する「MOD(移動物検知)機能付きアラウンドビューモニター」も搭載されています。

価格は3.5Lエンジン(ハイブリッド)の「350GT HYBRID」が492万6960円、「350GT FOUR HYBRID」が520万7760円、2.0Lターボの「200GT-t」が413万3600円です。

(塚田勝弘)

新型日産GT-R、2017年モデルは20馬力アップに深化して日本お披露目!

2016年ニューヨークオートショーにおいて世界初公開された、大幅に進化した日産GT-Rが日本上陸です。

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4月1日に行なわれた入社式に続き、日産グローバル本社ギャラリーにおいて先行披露された2017年モデルのGT-R、日本仕様のスペックや価格は未発表。

しかし、グローバル仕様の左ハンドル車に加えて右ハンドル仕様も展示されるなど、日本でのデビューも遠からずと感じさせるのです。

日産ブランドのデザインシグネチャーである「Vモーション」を採用したニューフェイスは、開口部を大きくしているのが特徴。

その理由は取りも直さずパワーアップに伴う発熱量増大に対応するためといいます。

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すでに発表されている北米仕様のスペックでは最高出力は6800rpmで565馬力を発生するというもので、発生回転は400rpmほど高められ、最高出力も20馬力アップとなっているのです。

とはいえ、ハードウェアは基本的にキャリーオーバー。これまでバンクごとに設置したノックセンサーで検知して点火時期を決めていた制御を、クランク位置とノックセンサーの信号から、各気筒ごとのノッキングを知るように細やかにしたことで、よりエンジンの性能を引き出せるようになったということです。

また、ブースト圧についても数kPaレベルで高めているのもパワーアップには効いているといえそうです。

GT-Rの特徴ともいえる、リアに置かれたトランスミッションについても、ハードウェアの基本はそのままに制御をきめ細かく煮詰めることで、街乗りなど低速時の乗りやすさと本気走りでのダイレクト感を共に高めているというのも、パワートレインでは見逃せない点といえそうです。

そうしたメカニズムの進化(深化)は生まれ変わった内外装でもアピールしていますが、キャビン部分のボディパネルではCピラーの形状も含めて一新されているのが注目でしょう。

ボディ剛性の前後バランスも考慮した新キャビンは、従来モデルの特徴でもあったCピラーのキャラクターラインをマイルドにすることで、空力性能も向上しているというのがポイントです。

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そのほか、フロントのアンダーリップスポイラーやリアバンパー両脇の形状など、細かい部分にまで空力における深化のあとが確認できる2017年モデルのGT-R。

スポーツ性はもちろん、プレミアム度もグッと高めた、日産のフラッグシップであり、日産テクノロジーの象徴といえそうです。

(写真・文 山本晋也)

商用車購入のポイントは使い勝手だけでない。NV350キャラバンの隠れた実力を発見!

今年2月にエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)の採用など、一部改良を行ったNV350キャラバン。

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このクラスとしては初となる自動ブレーキ、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、ヒルスタートアシストと安全装備をセットにした「エマージェンシーブレーキパッケージ」を設定したことで、ライバルとなるハイエースに安全装備では大きく差をつけました。

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荷物の積載能力や使い勝手ばかりに目を向けられる商用車ですが、今後は安全面を重視したユーザーが増えていくかもしれません。

そんなNV350キャラバンですが、あまり表に出ない走行性能についても実は高い実力を備えていることはあまり知られていません。

というか、試乗するまで筆者も知りませんでした…。

今回試乗したのは、NV350キャラバンのプレミアムGX・4WD。ボディバリエーションが複数ある同車ですが、ロングボディの標準ルーフボディです。

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試乗車には2.5L直4ディーゼルのYD25DDTi型エンジンが搭載されていました。

最高出力は129psとスペック的には高くありませんが、低速からトルクが大きい(最大トルクが36.3kgf・m)ターボディーゼルは、アクセルを踏み込むとグイっと加速していきます。

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ワインディングロードでは機敏なハンドリングを実現…とはいきませんが、逆に荷物を積んでいない状況であっても安定した走行を見せてくれます。

また乗り心地もなかなか。これなら長距離ドライブで運転手や同乗者がキツイ思いをすることはないでしょう。

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試乗していたなかでとくに感心したのが不整路の走破性。

試乗時は一部コースでは圧雪路はあったものの、暖冬の影響で融雪路を中心としたコースでしたが、路面の状況を気にせずスムーズな走行が可能だったのです。

試乗したNV350キャラバンはパートタイム式4WDだったことも大きな要因かもしれませんが、もともとの基本性能が高いことは試乗するだけでよくわかりました。

商用車を購入する条件で、安定した走行ができる性能を重視するユーザーは少ないでしょう。1年間に3万km以上走るといわれる商用車にとって走行性能が高いNV350キャラバンは大きなメリットになるのではないでしょうか。

【テヅカ・ツヨシ】

日産「スカイライン」、自動ブレーキを全グレードに標準装備で死角なし!?

日産自動車株式会社は、同社が販売するセダン「スカイライン」の全グレードに自動ブレーキを標準装備しました。

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今回の一部仕様向上で自動ブレーキが標準装備されるグレードは、「350GT ハイブリッド」「350GT FOUR」「200GT-t」の3モデル。

システムが衝突の危険があると判断すると、メーター内の表示とブザーで衝突回避操作を促し、それでも安全に減速できなかった場合には緊急ブレーキをかけて衝突の被害を回避または軽減するというもの。

さらに、自車の2台前を走るクルマの状況を検知して減速を知らせる「PFCW(前方衝突予測警告)」や、高速道路などの走行時にドライバーの疲労を軽減させる「インテリジェントクルーズコントロール」も搭載。

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また、後側方にいる車両を検知してドライバーへ知らせるとともに、車線変更時には接触を防ぐように元のレーンへと戻す操作を支援する「BSI(後側方衝突防止支援システム)」のほか、後退時に接近してきた車両を検知して注意を促す「BCI(後退時衝突防止支援システム)」を採用。

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駐車時に車両周囲の状況を俯瞰で確かめられる「アラウンドビューモニター」は移動物を検知し、ドライバーへ必要に応じて警告する機能も付いています。

販売は4月18日から開始されます。

(今 総一郎)

ルノー・ルーテシアがエンジン特性とトランスミッションを改良して加速力をアップ!

ルノー ルーテシアには、0.9LのMTを搭載する「ゼン(0.9L)」、最上級の「GT」がありますが(R.S.モデルをのぞいて)、今回マイナーチェンジを受けたのは「インテンス」と1.2LとDCTの組み合わせとなる「ゼン」の2グレード。

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エンジンはともに1.2Lの直列4気筒直噴ターボで、118ps/5000rpm、205Nm/2000rpmというスペック。改良前の最高出力120ps/4900rpmから若干下がっていますが、最大トルクは190Nmから205Nmへと15Nm向上しているのがトピックスです。

さらに、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の変速比も変更されています。

1速は3.916(旧)→4.307(新)、2速は2.428→2.476、3速は1.435→1.447、4速は1.021→1.019、5速は0.866→0.844、6速は0.702→0.653、後退時は3.507→3.858。変速比は5.58から6.60にワイドレンジ化されています。

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これらにより30-60km/h加速、50-80km/h加速、80-120km/h加速は、平均で0.6秒以上向上し、0-100km/h加速は−1.2秒となる10.1秒を達成。

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今回の変更は、ユーロ5からユーロ6に対応したことによるものですが、日本のユーザーにとっても歓迎すべきマイナーチェンジといえそう。

また、新たにアイドリングストップが追加されたほか、「PHP」と呼ばれる「輸入自動車特別取扱制度」から「型式指定制度」に変わったことにより、JC08モード燃費も初めてカタログに掲載されています(17.4km/L)。

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新旧ルーテシアを同時に乗り比べたわけではありませんが、ストップ&ゴーの多い街中はもちろん、首都高速への合流時などでも十分な加速フィールが得られるのが印象的。もちろん、わずか2psダウンとなる最高出力により、高速域のパンチ力の差も感じられません。

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ただし、「ECO」モードのオン/オフ時の差は結構あり、「ECO」スイッチをオフにすると上記の力強い加速感がより分かりやすく得られるほか、各ギヤもやや引っ張り気味になり(ECOモード時は素早く変速して高いギヤを使う)、よりスポーティな走りに対応してくれます。

逆に、渋滞時やすぐに信号が目の前に表れる都市部などでは、「ECO」モードをオンにしてエコランに徹するのが正解のようです。

(文/写真 塚田勝弘)

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ルノー・ルーテシアのインテリアがよりセクシーに変身!

ルノー ルーテシアがマイナーチェンジを受け、2月25日から発売されました。

今回の変更は、パワートレーンのリファイン、シートをはじめとしたインテリアデザインのリフレッシュが主で、「インテンス」と「ゼン」の2グレードが対象となっています。

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Bセグメントの中でもセクシーな印象を受けるルーテシアは、全長4095×全幅1750×全高1445mm。

チーフデザイナーによるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏によるセクシーなエクステリアが魅力のひとつでしたが、今回の改良でインテリアもより色気が増しています。ここでは、マイナーチェンジの概要とインテリアの変更についてご紹介します。

上級の「インテンス」は、シートデザインの変更を受け、シートの両サイドにインテリアカラーに対応したカラーラインが差し色として追加されています(ルージュ/マロン/グレー)。さらに、ステアリングの形状も「GT」グレードと同形状に変更。

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センターコンソールパネルにマルチメディア機能、自動時計合わせ機能、ドライビングEco2機能が追加されています。

ドライビングEco2機能は、走行レポート、Ecoステアリング、Ecoコーチングの3つの機能によりエコドライブをサポートする機能です(オプションのナビ装着時はこれらの機能はレスになります)。

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ほかにも、一部樹脂パーツのシボが変更、「インテンス」と「ゼン」にメタリック塗装料金の設定(メタリック塗装は3万2400円)、機能面ではストップ&スタート機能(アイドリングストップ)が追加されています。

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なお価格は、「ルノー ルーテシア インテンス」が239万9000円、「ルノー ルーテシア ゼン(1.2L)」が219万9000円です。

(文/写真 塚田勝弘)

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マツダ・デミオの熟成でCX-3との差が縮まったか!?

昨年12月24日に一部改良を受けたマツダ・デミオ。マツダCX-3も同日商品改良を受け、動的質感の向上が図られています。

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静粛性の向上がひとつの狙いで、ディーゼルエンジン特有のノック音を抑える「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を全グレードに標準装備しているほか、 こちらも全車のフロントドアガラスの厚みを増すことにより車外騒音の室内への透過を抑えることで、静かなキャビンを得ているというもの。

乗り心地やハンドリングの面も改良されています。足まわりでは、前後ダンパーの内部構造、そしてフロントスタビライザーの構造の改良により、乗り心地の改善が図られているほか、デミオ同様に電動パワーステアリング制御の改良により、操舵初期の車両コントロール性を向上。

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また、こちらもデミオ同様に、エンジンのトルク応答を緻密にコントロールする「DE精密過給制御」が採用され、低負荷領域においてアクセル操作に対するクルマの反応がよりダイレクトになるよう設定されるなど、マツダが唱える「人車一体感」のさらなる向上も静粛性とともに大きなテーマになっています。

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改良後を受けたデミオから乗り替えると、アイポイントの高さが印象的で、視界がよく感じる分、CX-3の方が運転しやすく感じるかもしれません。

ただし、着座姿勢はアップライトになりますから、SUVが初めての方は慣れが必要かも。それでもペダル配置に違和感はなく、運転姿勢が決めやすいのも美点。

気になる静粛性に関しては、改良後デミオといい意味で大差ない印象で、路面から少し高い位置に座るぶん同じ速度域でも静かに感じるかな、といった程度。実施的には同等といえそう。

また、音対策以上に乗り心地の向上が印象的で、改良前はややピッチングが大きめでしたがよりフラットライド感を得ているのも朗報でしょう。

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デミオよりもアップライトで着座位置が少し高いにも関わらず、コーナリング時に過大なロールを感じさせず、路面が波打っているような場所でもボディの揺れがよく抑えられています。

改良前からCX-3のフットワークは非凡なものがあり、やや粗めの乗り心地が気になるという感じでしたが、よりナチュラルになったパワステのフィーリングやフラットライドといえるレベルにまで引き上げられた乗り味は美点。

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デミオが改良後で大きくCX-3に近づいた感がありますが、それでも今回のCX-3の改良でこちらも引き上げられていて、車格の差は絶妙に保たれている印象を受けました。

(文/写真 塚田勝弘)

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走りと質感、快適性を向上させたマツダ・デミオ

昨年末に一部改良を受けたマツダ・デミオ。新型は1月中旬から発売(ガソリン車が1月15日、ディーゼルが1月22日)されています。

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クリーンディーゼルの「SKYACTIV-D 1.5」搭載モデルでは、エンジンのノックオンを抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」の設定(XD Touring、XD Touring L Package、特別仕様車XD BLACK LEATHER LIMITEDに搭載)のほか、低負荷領域でアクセル操作に対してリニアな加速が可能となった「DE精密過給制御」の採用がトピックス。

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「SKYACTIV-D 1.5」、「SKYACTIV-G 1.3」ともに電動パワーステアリングの制御を見直し、ステアリングの切り始めの応答性を改善することで、よりナチュラルな操舵感を得ているなど、細部にわたって走行フィールの改善が図られているのはマツダらしいところです。

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ガソリン車の「SKYACTIV-G 1.3」搭載モデルには、トノカバーとフロントウインドウシールド遮音ガラスを採用(13S Touring、13S Touring L Package、13S BLACK LEATHER LIMITED)することで、静粛性を向上させる手も打たれています。

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そのほか、シャークフィンアンテナや3段階の温度調整が可能なシートヒーターを前席両側への設定、CX-3と同様にスタイリッシュなフォルムのフラットワイパー(フロント)を採用するなど、質感と快適性の向上が図られているのも朗報。

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デミオよりも後発で、少し車格が上になるCX-3から採用された装備も多く、常に新しいモデルをショールームに並べるという、マツダの意気込みを存分に感じさせる改良とでしょう。

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なお、価格帯はガソリンが135万〜193万3200円、ディーゼル搭載車が178万2000円〜221万4000円です。

(塚田勝弘)

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ビッグマイナーチェンジを受けたフォルクワーゲン・シャランの仕上がりは?

2015年9月にビッグマイナーチェンジを受けたフォルクワーゲン・シャラン。新型ゴルフ・トゥーランと併せてプレス向け試乗会で乗る機会がありました。

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全長4855×全幅1910×全高1750mmというサイズは、トヨタ・エスティマやホンダ・オデッセイよりも大きく、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアと遜色のないサイズ感。

両側スライドドアの採用、そして、左右ドアミラー間の距離(ミラーtoミラー)では、先代ゴルフ・トゥーランとほとんど変わらない(先代ゴルフ・トゥーラン比だとシャランの方が若干狭いほど)など、取り回しや乗降はその大きさの割には苦労しない(もちろん絶対的なサイズは大きいですが……)という一面もあります。

00009137_sまた、昨年秋のマイナーチェンジでは、プリクラッシュブレーキシステム「FrontAssist」と「ポストコリジョンブレーキシステム」を全車に標準装備することで安全装備が強化されています。

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「FrontAssist」は、ミリ波レーダーで前方を監視し、先行車との衝突の危険を警告するもので、ドライバーが回避操作をしないとシステムが自動的にブレーキをかけて、万が一の衝突による被害を軽減のもしくは回避を図ることが可能。

「ポストコリジョンブレーキシステム」は、衝突や追突の際、システムが自動的にブレーキをかけて、残存する慣性エネルギーを大幅に減少させ、さらなる二次被害を軽減。

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ほかにもさまざまな安全装備などがオプション設定されています。

上級の「Highline」には、新型トゥーランに先駆けてフォルクスワーゲン初となる後席一体型チャイルドシート「インテグレーテッドチャイルドシート」が設定されていて、チャイルドシートとして使わない時は通常のシートとして使えるスマートなものです。

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また、トゥーランと同じ1.4LのTSIエンジンが搭載され、最大トルクは10Nmアップし、250Nmとなっているものの、1820kg(Highline)という重量には、発進時や再加速時などはやや力不足と感じさせるシーンもありました。

ただし、街中や首都高速で普通に流れに乗る分には、パワー不足を痛感するというレベルではなく、巡航速度に達すれば直進安定性の高さも手伝って楽にクルージングできそう。

乗り心地はフォルクワーゲンらしくやや硬質で、トゥーランよりもロングホイールベースもあってフラットライドを味わえるのも美点。

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セカンドシートは3座席ともに平等というお馴染みの設計。サードシートは身長171cmの私でも実用になる頭上、足元の広さが確保されている印象で、7人フル乗車も短時間であればそれほど無理なくこなせそうですし、5〜6人でロングドライブに出かけるというニーズにも応えてくれるでしょう。

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荷室は3列目、2列目、助手席までフラットに格納可能で、3m近い長尺物も積載できるなど、ミニバンに求められる積載性は十分に納得できるはず。なお、価格は「TSI Trendline」が360万円、「TSI Comfortline」が394万円、「TSI Highline」が463万円という設定になっています。

(文/写真 塚田勝弘)

デミオ・ディーゼルは走りもさらにブラッシュアップ

マツダ・デミオにクリーンディーゼルエンジンを搭載した「SKYACTIV-D 1.5」に、CX-3にも用意されている「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が設定され、エンジンのノック音を低減することにより静粛性が向上されていますが、今回の商品改良はそれだけではありません。

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「DE精密過給制御」と呼ぶエンジン制御の見直しによりダイナミック性能を進化させたほか、電動パワーステアリングの制御の改良によってナチュラルなハンドリングを得ているのが特徴。

その進化が分かるのは主に街中などの低速域のステージ。

DE精密過給制御により低速域の出足感をよりリニアなものにされたもので、新旧デミオを乗り比べると、アクセル操作に対する反応が素早くなっているのが分かります。

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しかも、停止時から急に加速するような「飛び出し感」を伴うのではなく、アクセル操作に連動するようなスムーズなものですから、ストップ&ゴーの多い街中でより感じられる制御になっています。

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電動パワステの制御改良もひと言でいうと、スムーズそのもの。切り始めの応答性を高めることで、たとえば信号待ちからの発進、そして右左折による操舵時などでその効果を新旧乗り比べで実感できましたし(新型はシャークフィンアンテナを採用)、首都高速のような中・高速域でもより自然なハンドリングを披露。

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経済性の高さやトルクフルな走りだけでなく、操舵応答性やアクセルワークの改善、そして「ナチュラル・サウンド・スムーザー」の設定により動的質感が高まったデミオのディーゼルモデル。

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軽快な走りが魅力のガソリン車も、トノカバーとフロントウインドウシールド遮音ガラスにより静粛性を向上させていますから、ますますエンジン選びには悩まされそうです。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

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マツダ・デミオの走りは国産コンパクトカー随一!?

マツダといえば、クリーンディーゼルエンジンを思い浮かべる方も多いでしょう。ほかにも「魂動(こどう)」デザイン、エンジンやプラットフォームだけでなく、新しいクルマ作りを総称する「スカイアクティブ」テクノロジーなど、クルマ好きだけでなく幅広い層にそのブランド哲学が広まりつつある、そんな状態ではないでしょうか。

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クルマ好き以外の方々にも新世代商品をズラリと揃えるマツダを知ってもらう入り口として最適なのがデミオ。

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現行型は、走りもデザインも質感も国産コンパクトカーの中で一頭地を抜く存在といえる完成度でしたが、ほかの最新マツダ車と比べると、ノイズ(エンジン)の高さや室内スペース、一部部品の見栄えなどがネガティブなコメントとしてユーザーから上がっていたそうです。

1月から販売されている改良後モデルですが、看板グレードといえる「SKYACTIV-D 1.5」搭載車に、CX-3にも採用されていたエンジンのノック音を抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を設定(XD Touring、XD Touring L Package、特別仕様車XD BLACK LEATHER LIMITEDに採用)されているほか、「SKYACTIV-G 1.3」搭載車にトノカバーとフロントウインドウシールド遮音ガラスを採用(13S Touring、13S Touring L Package、13S BLACK LEATHER LIMITED)することで、ノイズの侵入が抑制されています。

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気になる走りですが、ディーゼルに搭載された「ナチュラル・サウンド・スムーザー」は、パーシャル域から少し踏んでいった際のノック音を抑制するもので、CX-3と同様に注意深く聞いてみるとその差を感じ取れる程度。

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今回、新旧デミオ(ディーゼル搭載車)に乗り比べる機会がありましたので、乗り比べるとその差は確かに実感できました。これなら、デミオのディーゼルはやや音が大きめといった声もかなり少なくなるでしょう。

また、全グレードがEPS(電動パワステ)のアシスト力(セッティング)を見直すことでよりスムーズなハンドリング、とくにステアリングを切り始めの応答性能改善も図られています。

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その後に乗り比べたCX-3と改良後デミオの差が縮まった印象で、音・振動面や走りの上質感、ハンドリングなどは国産コンパクトカーの中でもトップクラスの実力の持ち主であることは間違いないでしょう。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

【ニューヨークモーターショー16】トヨタ・86のマイナーチェンジモデル発表!

トヨタ自動車の米国法人であるUSAトヨタが17日、トヨタ「86」のマイナーチェンジモデルを3月23日に開幕するニューヨークモーターショーで公開すると発表しました。

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同車はこれまでScion(サイオン)ブランドで販売されてきましたが、トヨタブランドへの統合に伴い、マイナーチェンジを機に車名もトヨタ・86に変更するそうです。

エクステリアでは前後バンパーの意匠が変更されており、ヘッドランプやテールランプがLEDタイプに改められています。

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インテリアについてもインパネやドアトリム、シートなどの質感を向上。気になるエンジンは+5馬力アップの205馬力となり、M/T車のギヤ比を変更。

サスペンションにはスプリングレート変更などのチューニングが入っているようです。また急な坂道発進で重宝するヒルスタートコントロール(HAC)を装備。

マイナーチェンジを受けたトヨタ「86」は今秋の発売を予定しているそうです。

一方、姉妹車のBRZについては今のところマイナーチェンジに関する情報が無いようですが、同ショーに出展予定の新型インプレッサが話題の中心になるとみられます。

また海外メディアではスバルがミッドシップスポーツを開発しているとの情報を伝えており、こちらも気になるところです。

Avanti Yasunori

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