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ソーラーパネルが不要!? テスラが「発電する屋根材」を開発

米テスラモーターズが10月28日、買収交渉中のソーラーシティ社と共同で、屋根用タイルと一体化した太陽光発電用の「ソーラールーフ」を発表しました。

Tesla_Solar_Roof

ガラスタイルと太陽電池で構成された屋根素材で、発電効率を落とさずに、外観からは太陽光パネルだと判らないデザインに仕上がっています。

Tesla_Solar_Roof

米ニューヨーク州の新工場で生産、来夏に米国で出荷を始めるそうで、米国の屋根市場で数年内にシェア5%を目指すそうです。

また、テスラは「ソーラールーフ」とセットで提案する家庭用の壁掛け型蓄電池「パワーウォール2」と、大容量「パワーパック」のニューモデルを併せて発表しました。

Tesla_Power_Wall

「パワーウォール2」は、1基あたり税込み61.7万円〜(14kWh)。インバーターを一体化することで競合他社製品の半額以下に抑えています(設置費用とハードウェア11.2万円を含み総額72.9万円)。

Tesla_Power_Wall

こちらは既に日本でもWebサイトで予約を開始しており、来年以降の納品を予定しているそうです。

テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは今年6月、自身が会長を務め、いとこのリンドン・ライブ氏がCEOを務める太陽光発電ベンチャー、ソーラーシティ社に対して買収提案を実施。

ソーラーシティ社は11月17日に株主総会を開き、テスラによる買収を受け入れるかどうかを決めるそうで、新聞報道によると、マスクCEOは「買収が遅れれば製品開発に遅れが出る」と株主にアピールしている模様。

ソーラーシティの買収が実現すれば、「ソーラールーフ」で発電して「パワーウォール」に蓄電、「EV」がその電力を使うという循環構造が出来上がり、マスクCEOがかねてから目指している「化石燃料からの脱却」と「持続可能エネルギー」へのシフトが加速するというわけです。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

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【関連リンク】

テスラモーターズ ジャパン
https://www.tesla.com/jp/

テスラ パワーウォール
https://www.tesla.com/jp/powerwall

テスラのイーロン・マスクCEOが先進的な「新事業計画」をブログで公開!

テスラモーターズの自動運転機能に関するニュースが飛び交うなか、イーロン・マスク会長兼CEOが7月20日、同社の新事業計画を自身の公式ブログ上で明らかにしました。

TESLA_Power_Wall

マスク氏が同社を発足させて以来、一貫して目指しているのは、化石燃料への依存を早期に断ち、「持続可能エネルギー」への切り替えを加速させること。

そうした観点で、今後実現を目指す新たなマスタープランを公開したもので、要約すると、次の4つのポイントで構成されています。

1)蓄電装置一体型ソーラーパネルの普及
パワーウォールを進化させ、契約から設置までの全てを1社で一元管理

2)自律走行可能な大型EVトラック、都市型EVバスを開発
・トラックの大型化により貨物輸送コストを大幅削減
・車内レイアウト工夫でバスの乗客密度を向上、車体を小型化

3)人間の運転より10倍安全な自律走行システムを実現
世界中で販売したテスラ車から収集した走行データを活用

4)自家用車のシェアリングシステム構築
テスラ車ユーザーが同社のカーシェアリングシステムに自車を登録、
使用しない時間帯に貸し出し、車両返済資金、維持費に充当

2)については、来年にも発表する予定としており、小型EVバスでは、携帯電話を持たない人のために、既存のバス停に呼び寄せ用のボタンを設置、車椅子や自転車も載せられるようなデザインを予定しているそうです。

4)のシェアリングシステムは、税金や保険料など維持費が高くつくことから、日本でもクルマ離れが懸念されるなか、持続的な新車販売に効果的なシステムとなる可能性を秘めていそうです。

モデルSの自動運転支援システムは、米国では昨年10月に発表され、日本でも国交省の認可を受けて、運転支援システムの配信が今年1月から始まっています。

TESLA_MODEL-S

そうしたなか、今年5月7日に米フロリダ州の幹線道路で、初となる自動運転機能作動中の死亡事故が1億3000マイル(約2億km)走行時点で発生しました。

事故原因については現在のところ、ドライバーの前方不注意(DVD鑑賞?)と、カメラセンサー等の認識能力に起因している可能性があるとの見解のようです。

同社では現在、世界中の車両を合わせて、1日当たり約500万kmの走行実績を積んでいるそうですが、ワールドワイドで自動運転が法的に認められるまでには100億km(約6年相当)の実績が必要になると予測。

TESLA_MOTORS

テスラでは、これまでに得た知見をベースに、技術力に更なる磨きをかけながら、「EV」、「自動運転」、「家庭用発電システム」、「カーシェアリング」をトリガーにして、今後も持続可能エネルギーへの早期移行を実現させる考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

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ソーラーパネルでクルマの換気ができる!? 自動車用ソーラーパワー換気扇が登場

車内の空気がよくなかったり、嫌なニオイが充満しているときってありますよね。

窓を開けて外の空気を取り入れてもニオイが取れなかったりすることもあると思います。そんな方に朗報です。

■ソーラーパネルで空気の換気ができる!?

株式会社イーバランスは、ソーラーパネルの電力で空気の換気ができる”ROOMMATE® 自動車用ソーラーパワー換気扇 EB-RM1200A”を発売しました。

ソーラーパネルを動力源とするため、電池や充電が切れてしまって動かないといったアクシデントが起こりません。また、エンジンを切ったり、クルマから離れていても作動するのが魅力的。

■取り付けも簡単

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車内から窓側部分に取り付けを行います。難しい作業はないので簡単に取り付けができるのも魅力的です。

ソーラーパネル自体はダッシュボードに置くことができます。ノンスリップパットが付属品として付いているため、ダッシュボードに置いても落ちる心配がありません。

■ニオイの換気にも最適!

空気の換気によって車内の温度上昇を防いでくれる効果もあるため、1年を通して使える換気扇ですが、夏場には特にオススメ。また、車内に充満したタバコや食べ物のにおいに対しての換気にも使えます。

■車内をより快適に

車内はいわばもう1つの自分の空間になります。特に長時間の移動の場合、何時間もクルマに乗っていますよね。そんな空間だからこそ快適に過ごしたいもの。この換気扇1つあるだけで、快適なカーライフを実現することができます。

(鈴木 唯)