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ソーラーパネルが不要!? テスラが「発電する屋根材」を開発

米テスラモーターズが10月28日、買収交渉中のソーラーシティ社と共同で、屋根用タイルと一体化した太陽光発電用の「ソーラールーフ」を発表しました。

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ガラスタイルと太陽電池で構成された屋根素材で、発電効率を落とさずに、外観からは太陽光パネルだと判らないデザインに仕上がっています。

Tesla_Solar_Roof

米ニューヨーク州の新工場で生産、来夏に米国で出荷を始めるそうで、米国の屋根市場で数年内にシェア5%を目指すそうです。

また、テスラは「ソーラールーフ」とセットで提案する家庭用の壁掛け型蓄電池「パワーウォール2」と、大容量「パワーパック」のニューモデルを併せて発表しました。

Tesla_Power_Wall

「パワーウォール2」は、1基あたり税込み61.7万円〜(14kWh)。インバーターを一体化することで競合他社製品の半額以下に抑えています(設置費用とハードウェア11.2万円を含み総額72.9万円)。

Tesla_Power_Wall

こちらは既に日本でもWebサイトで予約を開始しており、来年以降の納品を予定しているそうです。

テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは今年6月、自身が会長を務め、いとこのリンドン・ライブ氏がCEOを務める太陽光発電ベンチャー、ソーラーシティ社に対して買収提案を実施。

ソーラーシティ社は11月17日に株主総会を開き、テスラによる買収を受け入れるかどうかを決めるそうで、新聞報道によると、マスクCEOは「買収が遅れれば製品開発に遅れが出る」と株主にアピールしている模様。

ソーラーシティの買収が実現すれば、「ソーラールーフ」で発電して「パワーウォール」に蓄電、「EV」がその電力を使うという循環構造が出来上がり、マスクCEOがかねてから目指している「化石燃料からの脱却」と「持続可能エネルギー」へのシフトが加速するというわけです。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

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テスラモーターズ ジャパン
https://www.tesla.com/jp/

テスラ パワーウォール
https://www.tesla.com/jp/powerwall

米・テスラが自社のEVに完全自動運転のためのAIを搭載か?

世界の自動車メーカーは、将来の完全自動運転に向けた取り組みを進めています。

TESLA

そうした中、米・テスラが、今後製造する全てのモデルに完全自動運転システムを搭載するとしており、AI(人工知能)に役立つ機能も採用するそうです。

同社が新たに搭載するのは、周囲監視用カメラ8台と改良版の12個の超音波センサー、そして電波により雨や濃霧、粉塵など悪条件の中でも障害物を見通すレーダー。

TESLA

さらに従来の40倍以上の処理能力を持つ車載コンピューターを搭載、人間の脳の神経回路を模したニューラルネットワークの採用により、今後のAI搭載に繋がる「ディープラーニング(機械学習)」機能を持たせるようです。

これにより、人間の感覚では捉えきれない情報まで認識可能になるそうで、ニューラルネットワークを採用したEVは既に購入できる状態にある模様。

TESLA

将来的にはワイヤレスアップデートにより、完全自動運転が実現するようで、今後もEV、そして自動運転で先行するテスラから目が離せません。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

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テスラの新車は完全自動運転に対応するハードウェアを装備すると宣言

現在、新型車「モデル3」の予約受付中の電気自動車メーカー「テスラ」のビッグニュースです。今後、テスラの工場で生産されるすべての車両には、将来の完全自動運転機能に対応可能なハードウェアが搭載されることが発表されました。

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ハードウェアの具体例として発表されているのは、クルマから最長250mまで360度の視界を提供する8台のサラウンドカメラ、従来の約2倍もの距離まで物体を認識するアップデートされた12個の超音波センサーをはじめ、最先端技術が採用されたフォワード フェーシング レーダーにより、豪雨、霧、塵などでも前方を走るクルマを見通すことが可能といいます。

さらに、これらのハードウェアから得られるすべてのデータを理解するために、初代の40倍以上の処理能力を持つ新型車載コンピューターが搭載されるということです。

こうしたデータをマシンラーニングのニューラルネット(アルゴリズムの1種)で処理することにより、予測結果などをアウトプット。それにより、新しいシステムは全方向を同時に監視し、人間の感覚だけでは感知し得ない情報を取得し、安全に寄与するといいます。

将来的には、ワイヤレスアップデートにより完全自動運転が実現することが期待される、テスラの先進的な試みです。

BMWが米・テスラへの対抗で全モデルにEVを設定?

昨年あたりから、EV普及のネックになっているバッテリー容量拡大に関する情報が流れ始め、それに連動してEVの航続距離拡大が注目されるようになってきました。

BMW_i3

BMWは今年3月、電動車両と自動運転車の拡大を柱とする2025年までの経営戦略「NUMBER ONE NEXT」を発表。

ハラルド・クルーガーCEOによれば、今後PHVやBMW「i3」に続くピュアEVなど7モデルを投入するそうで、年内にバッテリー性能の向上により、航続距離を200km(+40%超)に拡大した「i3」を発売する計画とか。

一方、米テスラは年間8万台のペースでセダンやSUV系のEVを生産しており、2018年までに年間50万台を生産できる体制を着々と準備中。来年には従来モデルよりも低価格なセダン「モデル3」の投入を予定しているようです。

こうした状況を受け、同CEOは10月11日、米WSJの取材に対して「全てのブランドとモデルのEV化を組織的に進める」と述べたそうです。

BMWでは既存モデルのハイテク化に取り組んでおり、先月には「MINI」のピュアEVを2019年に、BMW「X3」のピュアEVを2020年にそれぞれ投入すると発表。

10月16日には同社のHP上でMINIのPHVバージョンを紹介するなど、電動化をアピールしています。

しかし米国では、昨年来からの原油価格低下によりガソリン価格が低下しており、従来のように低燃費車よりも大型SUVへの人気が高まっており、HVやPHVも含め、電動車へのニーズが低減しているのが実情。

調査会社オートデータによると、「i3」の2015年の世界販売台数は約2万5000台でしたが、今年9月の米国における同車の販売台数は、前年同月比で77%減の391台と低迷しています。

こうした状況から、米市場でのEV展開に際しては、やはりリーズナブルな価格帯のSUV系ラインナップから充実させる必要性がありそうです。

Avanti Yasunori・画像:BMW)

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テスラからSUVタイプのモデルXが登場!! 価格は895万円〜

セダンのモデルS、モデル3に続き、SUVのモデルXがテスラから登場しました。

9月12日からすでにウェブで予約受注を開始し、店頭では9月16日にテスラ青山、17日からテスラ心斎橋にて販売、展示されます。

MODEL_X3

「ファルコンウィングドア」と呼ぶガルウイングドアを採用し、3列7人乗り(もしくは6人乗り)としているモデルX。

センサーが付いていて障害物がある場合は開かないようになっているのはもちろん、全開させると大人でも立つことができます。両サイドに30cmしか隙間がないような場所でも開閉が可能。また、フロントドアにも自動開閉する機能が用意されています。

全長5037×全幅(ミラー格納時)2070×全高1680mm(ドアを閉めた状態で、オープン時は2200mm)。ホイールベースは2965mmとなっています。なお、アクティブスポイラーを備えたモデルXはCd値を0.24とSUVトップクラスを達成しているそうです。

MODEL_X15

バージョンは全部で5つ。60D(新ドライビングサイクルのNEDC値で航続可能距離355km、最高速210km/h)、75D(417km、210km/h)、90D(489km、250km/h)、P90D(489km、250km/h)、P100D(542km、250km/h)となっていて、最上級のP100Dは0-100kph加速を3.1秒でこなすという俊足ぶり。

なお、自動運転のバージョンが7.2から8.0にアップデートされ、自動運転の「レベル2」は変わらないものの、ソフトウェアの進化により検知するデバイスをレーダーに変更しているとのこと。

駆動方式はAWDで、前輪と後輪へのトルクを独立させてデジタル制御することによりSUVに求められるトランクション性能を確保。

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居住性は、サードシートは頭上、足元ともに少し狭いですが、1列目、2列目は十分な広さが用意されています。トランク容量はフロントが187L、「6シート インテリア レイアウト」と呼ぶ状態で最大2180Lもの容量を誇っています。

なお、モデルXの納車は、現時点で2017年前半の納車が予定されているそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

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これがテスラモデルX「ファルコンウィングドア」の開き方http://clicccar.com/2016/09/12/399248/

「自動運転」の国際基準作りで政府が国連会議を主導か?

日産自動車が8月24日、国産車で初となる運転支援機能「プロパイロット」を搭載した5代目「セレナ」を発売しました。

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高速道路における渋滞走行時や長時間の巡航走行において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作の全てを自動的に制御するもので、政府が策定した自動運転技術ロードマップによると「レベル2(準自動走行システム)」に相当します。

「レベル2」では、システムはあくまで「ドライバーの補助」としての位置付けで、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作のうち、複数の操作をクルマが自動で行うものを指します。

NISSAN_SERENA

欧米では既にテスラやメルセデス・ベンツが実用化しており、トヨタ、ホンダも2020年には「レベル2」の車両を市販する予定になっているようです。

そうした中、政府(国土交通省)は今年5月24日、官民からなる連携組織「自動運転基準化研究所」を設立しました。

国交省をはじめ、経産省、日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、自動車技術会、JASICなどが参画しており、政府としては日本の技術を背景とする国際基準を「世界標準」とすることで、国際競争力を高めたい考え。

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自動運転は、自動ブレーキなどの「レベル1」から人が運転に関与しない「レベル4」まで、難易度に応じて4段階に分類されています。

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今回、国交省が策定する基準は、「レベル2」に対応するもの。

新聞報道などによると、国連の専門家会議で2018年にも基準が確定する見通しの中、国交省は「日本案」をベースに国連の議論を主導したい考えのようで、2017年度予算の概算要求において、自動運転関連で3億4,100万円を要求するそうです。

政府は2020年を目処に、高速道路上での車線変更や追い越しを伴う自動運転「レベル2」を実用化させる方針。

人的要因が大半とされる交通事故撲滅に向け、日本が得意とする技術力を活かし、「自動運転」の国際基準作りで世界をリードしたい考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:総務省、日産自動車)

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テスラが航続距離613kmを実現する100kWh大型バッテリーを発売。気になる今後のEVバッテリーの行方

EVのテスラ・モーターズは、従来の90kWhより大型で同社では最大となる100kWhバッテリーサイズを発売すると発表しました。

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この100kWhバッテリーを搭載したModel S P100Dにルーディクラス モードのソフトをインストールした場合、推定航続距離が613km(EUサイクル)となり、EV市販車として初めて航続距離600kmを越えることになります。

また、その車両の0-100km/h加速タイムは2.7秒となり、ラ フェラーリやポルシェ918スパイダー並の加速性能を発揮します。

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テスラでは、新発売の100kWhバッテリーをSUVタイプのModel Xにも搭載し、納車前のModel S P90Dルーディクラス モードに、1,152,000円(消費税込み)でアップグレード可能であるとしています。

このように90kWhバッテリーと換装可能であることから、100kWhのバッテリー・パックの外形寸法は変わらないとすると、テスラはどうのような方法でバッテリーを大容量化したのでしょうか?テスラでは、どのように大容量化に成功したかについては、コメントしていません。

考えられるのは、①テスラが採用している直径18mm×65mmの単3乾電池を大きくしたような汎用18650型リチウム・イオン・バッテリー・セルの搭載個数を増加する、②18650型バッテリー・セルを大容量化するという2つの方法です。

①の搭載個数を増やす方法については、情報によるとテスラのバッテリー・パックには搭載されているセルの間に、冷却のための隙間が設けられているので、セルの間に隔てられている隙間を狭くすることで大容量化が可能です。

また、②のセル自体の容量の大容量化については、今年1月にテスラに18650型バッテリー・セルを納入している日本のパナソニックが、16億ドル(1900億円)を投資して、ネバダ州にテスラ向けのバッテリー工場を建設したことから、パナソニックが18650型セルの大容量化に成功した可能性も考えられます。

EV用のバッテリー・パックについては、日産「リーフ」のようにEV専用のセルを使うのが多数派で、汎用規格の18690型セルを採用しているのは現在のところテスラだけです。

一方、最近になって日産は「リーフ」用のバッテリーを製造している子会社を売却して、バッテリー・セルを市場から購入する方向へ転換することを発表しました。

今後EVのバッテリーは、日産「リーフ」のように専用セルを使う方がよいのか、それともテスラのように汎用セルを使うのが得策なのか、どのように進化してゆくのかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:テスラ・モーターズ)

テスラのイーロン・マスクCEOが先進的な「新事業計画」をブログで公開!

テスラモーターズの自動運転機能に関するニュースが飛び交うなか、イーロン・マスク会長兼CEOが7月20日、同社の新事業計画を自身の公式ブログ上で明らかにしました。

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マスク氏が同社を発足させて以来、一貫して目指しているのは、化石燃料への依存を早期に断ち、「持続可能エネルギー」への切り替えを加速させること。

そうした観点で、今後実現を目指す新たなマスタープランを公開したもので、要約すると、次の4つのポイントで構成されています。

1)蓄電装置一体型ソーラーパネルの普及
パワーウォールを進化させ、契約から設置までの全てを1社で一元管理

2)自律走行可能な大型EVトラック、都市型EVバスを開発
・トラックの大型化により貨物輸送コストを大幅削減
・車内レイアウト工夫でバスの乗客密度を向上、車体を小型化

3)人間の運転より10倍安全な自律走行システムを実現
世界中で販売したテスラ車から収集した走行データを活用

4)自家用車のシェアリングシステム構築
テスラ車ユーザーが同社のカーシェアリングシステムに自車を登録、
使用しない時間帯に貸し出し、車両返済資金、維持費に充当

2)については、来年にも発表する予定としており、小型EVバスでは、携帯電話を持たない人のために、既存のバス停に呼び寄せ用のボタンを設置、車椅子や自転車も載せられるようなデザインを予定しているそうです。

4)のシェアリングシステムは、税金や保険料など維持費が高くつくことから、日本でもクルマ離れが懸念されるなか、持続的な新車販売に効果的なシステムとなる可能性を秘めていそうです。

モデルSの自動運転支援システムは、米国では昨年10月に発表され、日本でも国交省の認可を受けて、運転支援システムの配信が今年1月から始まっています。

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そうしたなか、今年5月7日に米フロリダ州の幹線道路で、初となる自動運転機能作動中の死亡事故が1億3000マイル(約2億km)走行時点で発生しました。

事故原因については現在のところ、ドライバーの前方不注意(DVD鑑賞?)と、カメラセンサー等の認識能力に起因している可能性があるとの見解のようです。

同社では現在、世界中の車両を合わせて、1日当たり約500万kmの走行実績を積んでいるそうですが、ワールドワイドで自動運転が法的に認められるまでには100億km(約6年相当)の実績が必要になると予測。

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テスラでは、これまでに得た知見をベースに、技術力に更なる磨きをかけながら、「EV」、「自動運転」、「家庭用発電システム」、「カーシェアリング」をトリガーにして、今後も持続可能エネルギーへの早期移行を実現させる考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:TESLA)

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テスラが長野市に超急速充電施設「テスラスーパーチャージャーステーション」を新設置

モデルSの車両本体価格は884万1000円からで、2016年度CEV補助金対象車。

日本の急速充電規格である「CHAdeMO(チャデモ)」にはアダプターを使って対応していますが、独自の充電規格である超急速充電施設「テスラスーパーチャージャーステーション」をアメリカだけでなく、日本でも展開しています。

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今回、長野市にも設置された「テスラスーパーチャージャー」では、テスラユーザーは24時間無料で認証などの手間なく充電口にプラグインするだけで充電できます。アダプターが必要ありませんから容易に充電できるのも魅力です。

MODEL_S

充電時間も短時間ですみ、現在販売中のモデルSをゼロから充電すると、20分で約250km走行分の充電ができます。

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「テスラスーパーチャージャー」が設置されているのは、東京の3か所をはじめ、横浜、大阪、神戸、岡山、仙台、盛岡にそれぞれ1か所、全国では合計9か所に設置されていて、長野を含めて合計10か所となります。

長野に設置することによって、東京からの人気の避暑地、ゴルフやスキーなどのレジャーに、充電の心配なく出かけることができるようになり、また、日本海側への移動もしやすくなると思われます。

[テスラ 長野スーパーチャージャーステーション]

所在地:信州松代ロイヤルホテル
住所:長野県長野市松代町西寺尾1372-1
オープン日時:2016年7月12日(火) 0時
営業時間:24時間年中無休(法令点検日除く)
充電器:テスラスーパーチャージャー 4基

(塚田勝弘)

「2016年のもっともスマートな企業」50社にトヨタがランクイン!

米マサチューセッツ工科大学傘下のメディア「MIT テクノロジーレビュー」が、効果的なビジネスモデルや革新的な技術を持つ「2016年のもっともスマートな企業」50社のランキングを発表。

ITやメディア、バイオ関連の企業が並ぶなか、テスラモーターズとトヨタ自動車の2社が自動車メーカーとしてランクインしました。

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テスラモーターズはEVのモデルSやモデルXにオートパイロット(自動運転)システムを搭載したことや、車両価格を約380万円〜に抑えた「モデル3」が発売前から40万台規模の事前受注を獲得したことが評価され、4位にランキングされています。

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一方、今回初登場のトヨタ自動車は「マイクロソフト(26位)」や「IBM(45位)」、「インテル(49位)」を抑え、「Facebook(15位)」や「SpaceX(16位)」に続く17位にランキングされました。

トヨタ自動車が今回ランキングに登場した背景には、年初に10億ドルを投じて自動運転に向けた「AI」(人工知能)を研究する「TRI」(Toyota Research Institute)を米国に新設したことが評価されたようです。

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そのほか、2位には中国の検索エンジン大手「Baidu(バイドゥ)」、6位には高度運転支援システムを手掛ける「Mobileye (モービルアイ)」、8位には自動運転技術で先行するGoogleの持ち株会社「Alphabet(アルファベット)」、12位にはグラフィック・プロセッサーを手掛ける「Nvidia(エヌビディア)」がそれぞれランクインしています。

これらの顔ぶれは、自動運転技術の実現に向けた「クルマとITの融合」が加速していることを如実に表しているようです。

Avanti Yasunori ・画像:MIT Technology Review、TESLA、TOYOTA)

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テスラ・モデルSが米国の公道で自動運転中に初の死亡事故

電気自動車の米国テスラ・モータースは、同社モデルSで自動運転中に発生した死亡事故について、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が予備審査を開始したと6月30日に発表しました。

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各種情報によると、公道で自動運転中の自動車による死亡事故が明らかになるのは初めてということです。

事故は5月7日、フロリダ州の幹線道路を自動運転で走行中のモデルSの前方を大型トレーラーが横切ったところ、トレーラーの側面にモデルSが衝突。ドライバー1名が死亡したというものです。

テスラの発表によると、事故は強い日差しの中で発生。白色に塗装されたトレーラーにドライバーが気付かず、モデルSの自動運転システムも動作しないか、あるいは動作が間に合わない形で発生しました。

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モデルSの自動運転システムは、米国では昨年10月に発表され、日本でも国交省の認可を受けて、自動運転システムの配信が今年1月から始まっています。

モデルSの自動運転システムでは、カメラ・レーダー・センサーで周囲の状況を検知し、設定された速度で所定の車間距離を保って走行しますが、自動運転中でもハンドルを握ることが必要で、運転中にドライバーがハンドルから手を離したらシステムが自動的に減速運転に入るようになっています。

テスラでは、モデルSの自動運転システムはドライバーが何らかの運転操作をすれば、すぐに自動で解除されるようになっており、またシステムは開発途上であることをユーザーに告知済みであると発表しています。

テスラの自動運転中の死亡事故は1億3000マイル(約2億km)の走行実績で今回初めて発生しましたが、米国内では9400万マイル毎に、全世界では6000万マイル毎に死亡事故が発生しているとしています。

今後NHTSAの調査結果がどのようになるかに注目が集まっています。

(山内 博・画像:テスラ・モータース)

フェイスリフトを受けた新型テスラ・モデルSの納車が開始

発表から約3週間で40万台に迫るオーダーを受けているテスラ・モデル3。日産・リーフは2015年12月で発売から5年が経ち、2016年1月に20万台に達したところですから、その売れ行きには驚かされます。

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日本では、5月18日にリモート駐車機能「サモン」の無料配信を発表したテスラモーターズジャパンから、フェイスリフトを受けたモデルSの納車が開始されました。

こちらはモデル3ではなく、モデルSのマイナーチェンジ。

最大の見どころはフロントマスクで、黒いノーズコーンを外し、ボディ同色であるフロントマスクになった点で、「T」エンブレムを強調した顔つきとなっています。

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また、新しいフルLEDヘッドランプもトピックスです。

夜間の視界を高める「14 LED 3ポジション ダイナミック ターニングライト」は、「拡散型LEDシグネチャーライトブレード」と「インテークグレート ターンシグナル」により、キリッとした目つきになっています。さらに、オプションでアダプティブヘッドランプの選択も可能。

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サイドは、ボディカラーのサイドロッカーパネルが見どころで、スマートな造形となったリヤディフューザーはスタイリッシュな外観だけでなく、パフォーマンスと効率の向上にも寄与するとしています。

インテリアでは、日本導入が間近なモデルXに採用されている「テスラHEPAフィルター」がオプションで選べるようになったのがポイント。

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同社のテストでは、車内の空気から99.97%の微粒子状汚染ガスをはじめ、アレルギー源、バクテリアなどの汚染物質を事実上完全に排除することが可能だそう。

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ほかにも、標準装備の充電器が従来の40Aから48Aにアップグレードされ、高アンペアの電源に接続すれば、より高速な充電が可能になります。

(文/写真 塚田勝弘)

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■テスラ・モデルSにスマホによるリモート駐車機能を無料配信
http://clicccar.com/?p=372687

日本にもEVブームが到来する? 新型テスラ「モデル3」画像ギャラリー

米EVメーカーのテスラが先頃公開した新型EV「モデル3」。

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同車は「ロードスター」、「モデルS」、「モデルX」に続く、第4弾となるもので、発表1週間で33万台を受注するなど、来年終盤の生産開始を前に既に大きな注目を集めています。

内外装ともシンプルなデザインながらも、これまでの「モデルS」、「モデルX」の流れをしっかり引き継いでおり、インテリアにはタブレットタイプの15インチ大型モニターを装備しています。

TESLA_MODEL3

一番の特徴は「モデルS」より20%程度コンパクト化された車体サイズと、ベースグレードで400万円を切る車両価格。

同社はこれまで高級EVを主に人気を獲得、販売台数を伸ばしてきましたが、今回の「モデル3」を手の届き易い価格設定とすることで、ガソリン車から電動車への転換を促し、世界のEV市場を牽引する狙いが有るようです。

TESLA_MODEL3

自動運転機能の搭載や満充電で実質300km以上走れるのも大きな魅力。

創業から僅か10年余りで既に年間販売台数が5万台を超えており、2020年までに年間50万台を目指す同社の原動力となるのがこの「モデル3」。

TESLA_MODEL3

日本でも同様に受注を開始しており、日産が年内にも発売を予定しているとされるレンジエクステンダー方式のEV版「ノート」や、自動運転機能を搭載されると予想されるピュアEV、次期「リーフ」なども航続距離を大幅に伸ばすとみられることから、国内でもEVへの注目度が高まる可能性が出て来ました。

関連リンク:テスラが量販EV「モデル3」を発表。1週間で33万台受注!

Avanti Yasunori

テスラが量販EV「モデル3」を発表。1週間で33万台受注!

米EVメーカーのテスラ社を率いるイーロン・マスクCEOが4月7日、5人乗り新型EVセダン「モデル3」の受注が1週間で32.5万台を超えたと発表しました。

TESLA(出展 テスラモーターズ)

受注ベースの売上高は約1.5兆円に上り、1台当たりの平均価格は約460万円(オプション込み)となります。

5つ星の安全性能を持つ車体は「モデルS」と比べると20%程度コンパクトで、0-100km/hは6秒以下、満充電時の航続距離は345km(米国基準)となっています。

オートパイロット機能については段階を踏んで搭載される予定で、インテリアには15インチのタッチスクリーンを装備しています。

世界中で受注を開始しており、もちろん日本でも15万円の予約金を支払えば「モデル3」の発注が可能です。

発表と同時にテスラの販売店の前には多くの予約客が並んだようです。

TESLA_MODEL3(出展 テスラモーターズ)

「モデル3」は2017年終盤に生産が開始されるそうで、米国では約380万円からとリーズナブルな価格で発売される見通し。

同社はこれまで優れた内外装デサインや加速性能、航続距離の長さをウリにした高価格モデルを中心に販売台数を急速に伸ばしてきましたが、今回のモデルは価格を抑えた量販モデル。

TESLA_MODEL3(出展 テスラモーターズ)

パナソニックとの共同出資により、ネバダ州の砂漠に建設中の“ギガファクトリー”と称する巨大な工場でバッテリーを大量生産予定で、30%ものコストセーブを図るなど、車両価格の低減に向けた工夫を織り込んでいます。

米アップルを含め、今後各社からEVなどの電動モデルが登場すると予想されるなか、テスラ社が目標とする2020年の年間生産台数50万台にどこまで「モデル3」が貢献するのかが注目されます。

Avanti Yasunori

テスラ・モデル3、日本時間3月31日午前10時から予約開始!

アメリカのシリコンバレーを拠点に電気自動車(以下:EV)の開発および製造そして販売を行なっている“テスラモーターズ”。

2008年に登場したスポーツカー「テスラ・ロードスター」をきっかけに、2009年にはセダンの「モデルS」の販売を開始。

同モデルは床下にリチウムイオン電池をぎっしり敷き詰めたことで、航続距離はいずれのグレードでも400kmを上回るなど、従来のガソリンエンジン車と同等の長距離ドライブ性能を獲得。

また、ソフトウェアのアップデートでクルマに新機能をプラスできるのも魅力の一つで、最新のソフトウェアでは自動で車線変更を行うなど、自動での運転を一部可能とし話題となりました。

そんな革新的なテクノロジーが特徴のテスラから、このたび新モデル「モデル3」の販売が日本時間の3月31日(木)からスタートします。ちなみに、世界最速のスタートとなります。

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予約方法は以下の通り。いずれの方法でも予約金として15万円が必要となります。

1:3月31日(木)午前10時から、テスラ青山(東京都港区南青山2-23-8)またはテスラ心斎橋(大阪府大阪市中央区南船場4-2-4)にて

2:日本時間の4月1日午後0時30分からホームページ上にオープンする予約ページから

なお、「モデル3」の生産開始は2017年終盤を予定。

各国のホモロゲーションに対応しつつ、北米西海岸から東海岸、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、そして日本を含む右ハンドル市場へ順次納車が予定されています。

(今 総一郎)