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メルセデス・ベンツ初のピックアップトラック、「Xクラス」コンセプト公開

メルセデス・ベンツといえば、とりわけ日本では高級車ブランドとして有名ですが、実は海外ではトラックなども手掛けています。日本でもスリーポインテッドスターを掲げる大型トラックを目にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

そのメルセデス・ベンツが新たなコンセプトモデル「Xクラス」を発表しました。この「Xクラス」は、日産の「NP300ナバラ」とフレームを共有するピックアップトラックです。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS / Artipelag / Stockholm 2016

アメリカではポピュラーなクルマの車種ですが、リリースによるとピックアップトラックはプライベート用としての注目も高まっていることから、そこに「Xクラス」を投入することでプレミアムピックアップトラックという市場の開拓を狙っていると言います。

今回の発表では白いボディの“stylish explorer”と黄色いボディの“powerful adventurer”という二種類の異なるテイストの「Xクラス」が姿を現しました。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit SternMercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

“stylish explorer”は温かみ溢れる居心地の良さを表現するための素材や色遣いなのに対し、“powerful adventurer”は助手席前に消火器を置くためのスペースを設けるなど武骨な印象で差別化が図られています。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit SternMercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

両車ともデザインは異なりますが、プライベート用としての需要の高まりを受けて快適性と実用性への配慮は抜かりなく、5人が乗れる居住空間には人間工学を採り入れたシートや、車内のネット環境などが揃っているとのこと。もちろん、カメラやレーダーを使った安全装備も充実しています。

「Xクラス」の詳細なスペックは明かされていませんが、V型6気筒ディーゼルが搭載されると言います。また、電子制御トラクションシステムと2つのデフロックを組み合わせた4WDシステムを搭載し、極限の悪路でも安心して進める実力を誇るそうです。

Mercedes-Benz Concept X-CLASS – Erster Ausblick auf den neuen Pickup mit Stern

気になる発売時期は2017年中を予定しており、価格は未定。主要なマーケットはヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリアとのことです。

(今 総一郎)

メルセデス・ベンツ初のピックアップ「X-クラス」はこんなクルマ!

米国をはじめ、世界的にSUVや中型ピックアップモデルの人気が高まるなか、ダイムラーがメルセデス・ベンツ初のピックアップトラック「X-Class」を示唆するコンセプトモデルをワールドプレミアしました。

Mercedes-Benz_X-Class

同社がストックホルム市立美術館で公開したのは「パワフル アドベンチャー」と「スタイリッシュ エクスプローラー」の2モデル。

「パワフル アドベンチャー」は、アウトドア派向けのヘビーデューティなクロスカントリータイプ、一方の「スタイリッシュ エクスプローラー」は都会派向けに仕立てられています。

Mercedes-Benz_X-Class

ダイムラーによると、2017年後半に発売するとしており、コンセプトモデルとしながらも、インテリアの質感など、市販車を思わせる仕上がりとなっています。

サイドビューからは日産の海外向けモデル「NP300 NAVARA(ナヴァラ)」の面影が感じられますが、それもそのはず、このモデルはダイムラーとルノー・日産アライアンスとの提携により誕生したもの。

NISSAN_Navara

プラットフォームなど、多くのパーツを「NP300 NAVARA」と共用しているようです。

NISSAN_Navara

しかし、そこはメルセデス・ベンツ。車両の前後意匠は近年のデザイントレンドを取り入れたものとなっています。

Mercedes-Benz_X-Class

AWD仕様で、2.3L直4ターボエンジン(190ps)をはじめ、トップグレードモデルにはV6エンジン(260ps)が搭載される模様。

ダイムラーによると、同モデルは日産のスペイン・バルセロナ工場で生産するそうで、欧州、豪州、中南米、南アなどが主要市場とのこと。

Mercedes-Benz_X-Class

日本に導入されるかどうかは現時点で不明ですが、スタイリッシュなピックアップモデルだけに、SUV系のファンにとっても、気になる存在ではないでしょうか。

価格は日産NP300 NAVARAの海外向け価格から推測して、恐らく300万円台後半から400万円台クラスが中心になるものと思われます。

限定販売などを含めた今後のメルセデス・ベンツ日本の動向が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:DAIMLER/NISSAN UK)

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トヨタの3月米国販売、SUV・ピックアップ系が牽引!

トヨタ自動車の米国法人・米国トヨタ販売によると、3月の新車総販売台数は22万台(前年同月比-2.7%)で、前年割れとなっています。

TOYOTA_RAV4

米国ではガソリン安の影響でピックアップトラックの販売好調が顕著化しており、全体的にセダン系が低調な状況。

出展 Autodata

トヨタにおいても主力車であるセダン系の「カムリ」や「カローラ」の販売が伸び悩んでおり、ライトトラック系の販売好調が全体を牽引している構図となっています。

なかでもSUVの「RAV4」が2.9万台(+15.1%)を販売するなど大いに健闘、7ヶ月連続で前年増となっています。

出展 米国トヨタ

「ハイランダー」が1.5万台(+14.6%)、「4ランナー」が9,600台(+11%)、ピックアップトラックの「タコマ」も1.7万台(+11.3%)と好調な状況。

TOYOTA_TACOMA

こうした状況を受け、米国トヨタ販売のビル・フェイ副社長は「トヨタブランドのライトトラックが、3月および第1四半期の新記録を打ち立てた」としており、米国におけるピックアップトラック系人気を裏付ける結果となっています。

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米国の調査会社オートデータがまとめた2月の新車販売台数によると、首位はGMの22.8万台、2位がフォードの21.6万台、3位がトヨタの18.8万台(前年同月比+4.1%増)となっています。

TOYOTA_TACOMA

5位には日産(13万台)、6位にホンダ(11.9万台)、9位にスバル(4.2万台)、13位にマツダ(2.1万台)がそれぞれランクイン。

USA_2016_02

[nextpage title=”日本勢が車名別ランキングで上位独占”]車名別で見ると1位〜3位までをフォード、シボレー、ダッジのピックアップが占めていますが、4位にはトヨタの「カムリ」(3.2万台)、5位に同「カローラ」(2.9万台)がランクインしており、それ以降も日産「アルティマ」(2.8万台)、ホンダ「シビック」(2.8万台)が続いており、実に4位〜9位までを日本ブランド車が独占している状況。

USA_TOP20_2016_02(出展 WSJ)

[nextpage title=”トヨタのSUV,ピックアップが好調”]米市場ではSUVやピックアップの人気が高く、トヨタ「RAV4」(2.5万台)をはじめ、ホンダ「CR-V」(2.5万台)や日産「ローグ」(2.1万台)といったクルマが上位にランキングされています。

中でも「RAV4」は前年同月比で16.3%増と6ヶ月連続で高い伸びをみせています。

米国トヨタでは「タコマ」(1.4万台)や「ハイランダー」(1.2万台)を含めてSUV・ピックアップ系の販売が好調なことから、本年もその勢いが続くとみているようです。

Avanti Yasunori

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