Motor Fan's YEAR 2016

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私が「タイヤテスター」に!? ワクワクPOTENZAドライブ・参加レポート【TGRF2016】

TGRFで2014年から毎年開催されているブリヂストンの「ワクワクPOTENZAドライブ」こと「タイヤ乗り比べ体験」。

開催場所のショートサーキットはイベントの多い会場からやや離れており、徒歩ではなかなか行けないためか(構内巡回バスで移動可)、やや知名度が薄い印象。ですが、大変面白そうなので、今回挑戦してみました。

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体験プログラムは、タイヤと比較試乗のブリーフィング(説明)後に実際の試乗を行います。さらにランフラットタイヤの説明と試乗もできます。

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ブリーフィングの講師はジャーナリストの石井昌道氏。エコ走行技術の伝道師としても活躍中です。

タイヤの比較評価をするにあたり、違いが良く判る走り方として「急ハンドルを切らない」、「舵角を少なくする」、「同じ速度で走行する」などのノウハウを披露されました。ほかに、ブリヂストンタイヤの開発担当の方と一緒に、今回比較するタイヤの開発の方向性や構造の違いを分かりやすく説明されました。

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今回体験する2種のタイヤは目指す達成目標が違うため、構造材の枚数まで違うなど、こちらもドライバーとして一度聞いておくべき内容が沢山ありました。

ブリーフィング終了後、いよいよショートサーキットで先導車に従って走行を行います。

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2周(ストレート通過1回)しピットイン。異なるタイヤを履いた同じ車に乗り換え、再度2周走ってタイヤの違いを体験します。

今回比較に使用するタイヤは、転がり抵抗の低い低燃費・高寿命に優れた、いわゆるエコタイヤの「エコピアEX20」(セダン・クーペ向け)と、ハイグリップタイヤのトップグレード「ポテンザRE-71R」です。

そんなの簡単だろ!…と、思われるかもしれませんが、ラベリング制度(2010年からタイヤ業界で採用している基準)による等級分類でのウエットグリップ性能は、ポテンザとエコピアは共に“等級a”と遜色ないのです。

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路面はしっとり濡れた感じ。差が判るかなぁ…。

試乗車は86とプリウスアルファ、そしてアクアの3車種が用意されました。石井講師によれば、タイヤの比較という点では、86はシャシー性能が高過ぎ、プリウスアルファは車重が重過ぎ、アクアが最も比較しやすいそうです。

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今回私はアクアに試乗。まずはエコピアからテストです。ピットレーンを出て、コースに入っていくとゴムの細板をひいた上を通過します。登りながら左にターン、右に大きく回り込みその先で左の最終コーナー。ストレートでは60kmまで加速。

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パイロンで作られたシケインを通過し、2周目に入ります。2周目はゴムの波状路を通過せずに1周。最終コーナーからピットレーンに入り、RE71Rを履いた車を乗り換えます。

ピットレーンを出る所から早くもほうほうナルホドと、その差を実感した次第です。私もどちらかといえばハイグリップタイヤ信者でしたが、競技に参加しない限りは「車体との相性の良いタイヤ」の重要性を実感しました。

色々ドキドキのテストドライバー体験でしたが、自分でハンドルを握ることができる試乗会場での比較体験の満足度は予想以上でした。

試乗の順番が参加した回の一番最後(48番目)だったので、最初から最後までおよそ1時間半程でしょうか。ちなみに、ランフラットタイヤ同乗体験は時間の都合で参加出来ませんでした…残念!

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ブリーフィング中の話にもあったのですが、タイヤは購入時に「試し履き」ができませんよね。

同じ車種で、製造時期が同じ頃で、新品同様の別グレードのタイヤ比較、なんてトップカテゴリーのレーシングドライバーか自動車ジャーナリスト、メーカーの社員にでもならない限り機会はまず無いでしょう。

しかし、このイベントは我々一般ドライバーの運転経験値をグッと増やします。しかも申し込み順&無料で体験できるとは!(個人の感想です)

来年も開催されたら是非参加すべきイベントです。「ハイグリップタイヤ最高!」と思っているアナタ、目からウロコが落ちますよ。

(川崎BASE)

サーキットのラップタイム短縮を追求した「ポテンザRE-06D」は「GAZOO Racing 86/BRZ Race」でも使用可能

ブリヂストンが誇るスポーツタイヤブランド「POTENZA(ポテンザ)」の新たなラインアップとして、サーキットのラップタイム短縮を追求した新商品「POTENZA RE-06D」が8月2日に発売されました。なお、発売サイズは205/55R16 91Vの1サイズ。

POTENZA RE-06D(1)新発売となる「POTENZA RE-06D」は、専用開発された構造、パターン、形状、コンパウンドを採用することで、ブロック剛性とコーナリング時の接地性を向上し、ウェット性能とドライ性能の両立を追求。サーキットでのあらゆる場面に対応可能な高いグリップ力を発揮するスポーツタイヤとなっています。

この「POTENZA RE-06D」は、注目度の高い国内最大級ワンメイクレースである「GAZOO Racing 86/BRZ Race」の「プロフェッショナルシリーズ」の競技規定を満たしているため、同レースでも使用できます。

POTENZA RE-06D(2)

なお、「GAZOO Racing 86/BRZ Race」は、ナンバー付車両によるJAF公認のワンメイクレース。サーキット専用のレーシングカーではなく、ナンバー付のレース参戦用車両であるTOYOTA 86「86Racing」もしくは、SUBARU BRZ「RA Racing」、そして国内Aライセンスがあれば参戦可能。

20141222_02_02SUBARU BRZ「RA Racing」

2015年からは、より多くのクルマ好きが参加できるよう、プロドライバーとアマチュアドライバーが参戦できる「プロフェッショナル」シリーズと、アマチュアドライバーしか参加できない「クラブマン」シリーズの2シリーズ制となっています。

2015年度は全国7か所のサーキットで全8戦が開催され、のべ593台、1大会平均74台が参戦するという盛況ぶりです。

(塚田勝弘)

ヴォクシー/ノアの「G’s」モデルの足元を支える、ブリヂストン・POTENZA RE050A

トヨタ・ヴォクシー/ノアにスポーツコンバージョン車の「G’s(正式名はG SPORTS)」が設定されました。実は「G’s」モデルが初めて採用されたのは、先代のヴォクシー/ノアでした。

TOYOTA_Gs_01「G’s」は、世界で最も過酷なコースと知られるドイツ・ニュルブルクリンクを舞台に、「クルマの味づくり」を続けている「TOYOTA GAZOO Racing」のテストドライバーがチューニングしたシリーズで、スポーティな外観や走りがノーマルでは飽き足らない層に支持されています。

BRIDGESTONEその足元を支えるタイヤとして100%新車装着されるのは、ブリヂストンのスポーツブランド「POTENZA(ポテンザ)RE050A」。

ミニバンであっても「G’s」モデルが追求する「走りの楽しさ」、「操る喜び」に貢献することを狙い、ドライ・ウェットを問わず、優れた操縦安定性やグリップ力、快適な乗り心地も追求されたスポーツタイヤ。

なお、ヴォクシー/ノア「G’s」向けのタイヤサイズは215/45R18 89Wのみとなっています。

(塚田勝弘)

軽自動車向けに4サイズ追加された「POTENZA Adrenalin RE003」の実力は?

2016年2月15日に軽自動車向けに4サイズ追加された「POTENZA Adrenalin RE003」。

得意とするハンドリングはもちろん、高い排水性によるウェット性能の向上、接地圧最適化ブロックにより偏摩耗を抑制するなど、単なるハイパフォーマンスタイヤにとどまらない工夫が凝らされています。

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軽自動車向けだけに、タイヤハウスがスカスカに空きがちな軽ならではの外観も配慮したスタイリッシュなサイド面のデザインも魅力。最も気になる走りは、センターからショルダーまでしっかり接地し、コーナリング性能を高めているのが特徴です。

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試乗時はドライだったためウェット路面での実力は確かめられませんでしたが、ステアリングなどから伝わってくるタイヤの情報量は多く、やや硬めの乗り味ですが、右左折時やレーンチェンジ、コーナーなどでもしっかりと路面を捉えている感覚は公道でも頼もしく感じさせます。

また、ステアリングを左右に切った時に即反応するレスポンスの良さも実感できました。

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乗り比べたエコピアの「EX20C」でも普通に街中を流すぶんには、何ら不足はないでしょう(下写真)。

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「Adrenalin RE003」がターゲットにする軽のスポーティモデル、ブリヂストンでは一例としてスズキ・アルトターボRS、ホンダN-BOXカスタム、ダイハツ・ムーヴ・カスタムを挙げていますが、こうしたスポーティモデルも含めた多様化する軽自動車も含めて、隙間を埋めるかのごとく商品を用意しているのは、シュリンクしている日本の市場だけに正直よくできるよな、と考えてしまいます。

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軽自動車のタイヤはまずはエコカーが大半でしょうから、「エコピア」を主軸に、このポテンザ「Adrenalin RE003」、静粛性や快適性、ハンドリングにも配慮されているレグノの初の軽自動車向け「GR-Leggera」と、軽カー向けタイヤも万全の構えといえそうです。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)【関連記事】

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