Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

超豪華付録付き!歴代マシンポスターでF1の歴史も振り返ろう!【F1速報×F1女子~2016総集編】

長かったようであっという間だった、F1 2016年シーズン。ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)が最大のライバルであるチームメイトのルイス・ハミルトン選手との熾烈なバトルの末、悲願のワールドチャンピオンを獲得しました。

そしてジェンソン・バトン選手(マクラーレン)とフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)が今季でF1を引退することに……。ベテランドライバー二人がいなくなると寂しくなるなと思っていた矢先、ロズベルグ選手の電撃引退発表!

なんとも衝撃的なシーズンの終わり方でしたよね。

そんなF1 2016年シーズンを12月15日(木)発売の「F1速報2016総集編」と共に振り返ってみましょう!

beautyplus_20161215230248_save

■新王者ニコ・ロズベルグ、電撃引退発表! 完全燃焼。

初のチャンピオンに輝いて閉幕したアブダビGPから5日後の12月2日。ロズベルグ選手が、「現役を引退する」と自らのツイッターで発表しました。一体なぜ、引退を決意したのでしょうか……。

2014年、2015年とチームメイトのハミルトン選手に敗れタイトルを逃してきたロズベルグ選手。ニキ・ラウダ(エグゼクティブ・チェアマン)は、ハミルトン選手に2連覇を許したアメリカGPからロズベルグ選手の逆襲は始まっていたと述懐しています。

「レース後にニコがエンジニアリングルームに戻ってくると、レースエンジニアの隣に座ってコンピューターのモニターを見ながらこう言っていたんだ。『何が自分に足りない』『なぜ、ルイスはあんなタイムを刻むことができるんだ』とね。ドライバーというのは、自分に自信がなければやっていけない。だから、たとえチームメイトに負けても、その理由を自分以外の何か別なものに転化して自信だけは保とうとする。ところが、あの時のニコは自尊心を捨て、ルイスに勝ちたいと言ってきた。それくらい追いつめられていた。」

1

セットアップやドライビングに関しても、ロズベルグ選手は妥協をしませんでした。そのことを如実に示したレースが、第15戦シンガポールGP。シンガポールはこれまでロズベルグ選手よりもハミルトン選手が得意にしていたサーキットでしたが、2016年はロズベルグ選手が完璧な週末を送りました。

「ルイスはあの敗戦でようやく気がついた。今までどおりではニコに勝てない、と。それからは、ニコが週末にいつも行っているように、彼もデータとにらめっこし始めたよ」(ニキ・ラウダ)

「ルイスはそれまでセットアップするにあたっては自分の感性を大切にするところがあって、あまりディテールをエンジニアたちにしゃべることはなかった。だけど、マレーシアではマシンの挙動やタイヤのグリップ力について、事細かくレースエンジニアにフィードバックしていた。あんなルイスは初めてだった」(チーフレースストラテジスト ジェームス・バレス)

2

そして最終戦アブダビGP決勝の夜、祝勝会で思う存分喜びを爆発させたロズベルグ選手は、一夜明けた月曜日、ついに決断を下したのです。

「最初に伝えたのはビビアンとゲオルク(ロズベルグ選手の個人広報)。そして、次にトトに伝えた。25年間レースをやってきて、F1のワールドチャンピオンになることが僕にとって唯一の夢だった。そのために苦しくても我慢してきたし、多くの犠牲を払ってきた。それが今、ようやく実現したんだ!」(ロズベルグ選手)

■ニコ・ロズベルグvsルイス・ハミルトン

レーシングカートの時代から、互いの腕を競い合ってきたロズベルグ選手とハミルトン選手。ともにGP2王者を獲得し、F1へステップアップしたものの友情はいつしか対抗心へと変わっていってしまいました。2013年以降はチームメイトとして幾多の激闘を繰り広げたふたりの軌跡を振り返ります。

「以前は、ルイスが僕のモナコの自宅に予告もなしに立ち寄って一緒に食事をしたり、ただおしゃべりをして過ごすなんてこともよくあったんだ。でも、そういう関係は終わってしまった。」

と語るロズベルグ選手。そして、二人がグランプリ・ドライバーとしてコース上で戦うようになると、ハミルトン選手も二人の友情はすでに過去のものであることを明言しました。

さらに、ロズベルグ選手は言います。

「僕らの間には、常に対抗心があった。それはサーキット以外の場所でも変わらなくて、本当にくだらないことで競い合っていたよ。たとえば、ピザを食べに出かけるとどっちがたくさん食べたとか、さもなければ、どっちが早く食べ終わるかで競争したりする。全てがそんな調子なんだ。僕らはいつも互いに、コイツには絶対に負けたくないと思っていた。」

3

カートチームCRGのチームマネージャーで、二人のライバル意識が高じて様子を近くで見ていたキエーザ氏は、二人の違いについてこう語っています。

「ルイスが勢いに乗った時には、まず誰にも止められない。ごく一部の限られたドライバーが持っている特別な『何か』を彼は備えているんだ。ただ、最終的な速さに関しては、ニコとルイスは同レベルにあると思う。私は長年、彼らを見比べてきたが、それはグランプリのスターになるまでの過程を通じてずっと変わらなかった。明らかな違いがあるのは、ハングリー精神の強さとレースでのアグレッシブさだね。ニコはレースで負けると、すっかり意気消沈してしまう。だが、それも一日限りで、翌日には気持ちを切り替えて前へ進み始める。現実主義だけに、すぐに次の仕事に集中できるんだ。一方、ルイスは誰かに負けるとその自分をどうしても許せないようで、そのことを決して忘れない。」

4

そんな対照的な二人ですが、ロズベルグ選手は引退を表明した際、直接ハミルトン選手にメッセージを送ったのだそうです。

「僕らはこれまでも何度もバトルをしてきた仲だからこそ、この決断を彼に直接伝えるべきだと思った。だから、彼にメッセージを送ったんだ。」(ロズベルグ選手)

ハミルトン選手も、ロズベルグ選手の引退を受けて次のようにコメントしています。

「僕らは13歳の頃にレースを始め、いつかF1チャンピオンになるとふたりで話していた。僕がメルセデスに加入した時にも、ニコと同じことを話したんだ。そして、彼は初めてタイトルを獲得した。だから、彼が引退するという決心をしたことに驚かなかったよ。ただ、次のシーズン、チームに彼がいないと思うと寂しくなる。今後の彼の活躍を祈りたい。」

正反対と言っても良いほどの二人だからこそ、互いに意識しあいライバルとして切磋琢磨してきたのでしょうね。でも、最強のライバルであると同時に友情を超える素晴らしい絆があるように思えます。二人の戦いが見られなくなるのは寂しいですが、ハミルトン選手の言うように、ロズベルグ選手の今後の活躍を祈るばかりです。

■2016 TECHNICAL REVIEW

今シーズンも他チームとの差を見せつけた、メルセデス。W07シャシーと組み合わされたパワーユニット、PU106Cのテクニカルアドバンテージは、F1がハイブリッド時代に突入した2014年以来、メルセデスが一貫して採用してきた副燃焼室点火システムに由来するものと考えられているそうです。

5

副燃焼室点火システムは、量産車に用いられるテクノロジーとの共通項が多いことでも知られており、インジェクターとスパークプラグをひとつのハウジングのなかで隣接させ、予め副燃焼室で点火させるシステムのことです。

つまり、あらかじめ副燃焼室で点火させることで高温高圧となった混合物の火花が、主燃料室での爆発を誘発。爆発力が大きく=パワフルで、完全燃焼に近い=高効率なエンジンが実現するのです。燃焼効率の追及がテーマのF1パワーユニットには極めて効果的な技術と言えます。

6

副燃焼室点火システム……? メカに弱い私の中にはクエッションマークがたくさん。文字だけでは分かりずらいですが、その仕組みがよーく分かる、アメリカのマーレ・パワートレイン社が公開したTIJ(タービュレント・ジェット・イグニション)システムの概念図が記載されているんです!

普段中々見ることができない図面はとても興味深く、F1マシンのテクノロジーの凄さを改めて実感できます。この他にもテクニカルな事が細かく、そして分かりやすく解説してあるのでぜひ読んでみてくださいね。私もお勉強頑張るぞー!

dsc_0999

さらにさらに! 今回は豪華付録が付いてくるんです!! 1990年から現代までのドライバーズチャンピオンが駆ったF1マシンがA2特大ポスターに集結。これは完全保存版間違いなしですね! 今シーズンを振り返りつつ、歴代マシン達を見てF1の歴史も振り返ってみてはいかがでしょうか。

(yuri)

今季引退のバトン特集!フィジオからみたバトンの素顔とは?【F1速報×F1女子~アブダビGP号~】

最終戦アブダビGPで幕を閉じた、今シーズンのF1。全21戦、開幕前は随分多いなと思っていましたが、終わってみるとあっという間でしたね。

dsc_0944

そして、ニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)が悲願のワールドチャンピオンを獲得! ワールドチャンピオンをかけたチームメイトバトルは終始ドキドキしっぱなしで、最終戦にふさわしい素晴らしいレースでした。

8

12月1日(木)発売の「F1速報アブダビGP号」はアブダビGPの模様はもちろん、今季でF1から完全に引退すると宣言し、私達ファンを驚かせたジェンソン・バトン選手(マクラーレン)の特集も見逃せません!

■CHAMPION’S VOICE ニコ・ロズベルグ

初めてF1世界選手権を制したロズベルグ選手。何度も感極まって涙を浮かべた記者会見の様子をお届けします。

── 今シーズンが自分のものになる、と思ったのはいつ頃でしたか。

「シーズンの最初には感じていた。開幕4勝したからね。でも、その時点でチャンピオンシップについて考えるのは大間違いだってことは十分分かっていたよ。なんたって、ルイスがチームメイトで、彼はいつだって応戦してくるし、本当に手強い相手だからね。でもすごいチャンスがあると思っていたし、それを掴むしかなかった。」

──プレッシャーを実感し始めたのはいつですか。

「すべてが自分の手の中にあるって感じた頃、プレッシャーを感じ出した。つまり鈴鹿の後だね。」

2

──ルイスのペースがあれほど遅ければ、追い抜くこともできたのでは。

「できなかったよ。時々試してみたけど、ルイスのドライビングは本当にすごかった。ターン21からセクター1を通過して、セクター2の中盤まで全開で行くから、そこにオーバテイクのチャンスがあるんだけど、一度も近づくことができなかった。僕と同じマシンだから、高速コーナーで追い抜けるはずもないし、次のセクションでは追い越しようがないから手を引くしかない。どうしようもなかったんだ。」

──ご両親がサーキットに来ていましたね。栄光の瞬間に家族が一緒にいるというのは、どんな気持ちですか。

「まだ父と会えていないんだ。母としか話していないから、早く会いたいよ。土曜日の夜に、いつもメールしてくれるんだ。たいてい『明日は全速力で行けよ。以上!』とかね。つまりそれが彼のアドバイスってわけだ。父も母も欠かせない存在になっている。母はプライベートな生活を支えてくれているし、父はキャリアを積むサポートをしてくれている。本当に心強いよ。父が導いてくれたこと、そして一歩下がっていてくれることは、すごく助かっている。僕らにとってはそうすることがうまくいく秘訣なんだ。今日もまさに今、一歩引いて見守ってくれていることは間違いないしね。」

■ジェンソン・バトンさらば素晴らしき日々

「これが僕のF1ラストレースになるだろう」。アブダビGPのFIA記者会見で、そう切り出したバトン選手。いったい何を思い、来季以降どうするつもりなのか。鈴鹿より追跡取材した一連のインタビューから、その胸中を探ります。

3

──歴代チャンピオンのなかには、頂点に上り詰めたことでレースに対するモチベーションを失った例が見られます。あなたは、そんなことはなかったですか。

「それはない。コックピットに乗り込めば、僕はいつだって自分の100パーセントを出そうとしてきた。チャンピオンになってからもずっとそうだったし、戦闘力のないマシンに乗っていても同じだった。だからこそそれが結果に結びつかないと、欲求不満がたまってしまう。でも、それでモチベーションが下がることは決してない。逆に僕は自分に対して、ずっとプレッシャーを掛け続けてきた。どんな状況でも結果を出し続ける、最高の走りを披露するんだと、自分を鼓舞し続けてきた。今回レースをやめると決断した大きな理由のひとつは、そのプレッシャーに疲れたからだった。これ以上は、もう無理だ。休息したい。そう思ったんだ。」

7

──あらためて伺いますが、今回の決断は難しいものでしたか。

「もちろんだよ。ドライバーが自分の将来を考える時、現役続行か完全引退か、普通はふたつにひとつしかない。17年間は、本当に長い年月だった。たとえば僕はモナコに自宅があるけど、この17年間でモナコで過ごした時間なんて、ほんの少ししかない。だからモナコに戻っても、『ああ、帰ってきた』という気持ちは、今もまったく持てずにいる。家族にしても同様だ。僕には姉が3人いて、全部で7人の子の叔父さんなんだけど、彼らの成長を少しもフォローできていない。滅多に会えなくて、みんないつのまにか大きくなってしまっている。それだけ自分のすべてをF1に捧げてきたんだ。」

■密着 これが最後?の日本GP

バトン選手は多忙なレースウィークエンドをどう過ごしているのか。ファンとしては、とっても気になるところです。

F1速報取材班は、サーキットにおいてバトン選手を最も近くでサポートしている、フィジオ(理学療法士)兼パフォーマンスコーチの「マイキー」こと、マイク・コリアーの取材に成功! バトン選手の知られざる一面を知ることができますよ。

フリー走行が行われる金曜日。サーキットに到着したら、チームホスピタリティハウスで朝食を摂るというバトン選手。

「オムレツとサラダ、そしてブラックコーヒーと水一杯。コーヒーに入っているカフェインには、運動能力を向上させる効果があることが判明しているんだ。かつては世界アンチ・ドーピング機関によって禁止されていたけど、04年にカフェインは禁止薬物のリストから除外されて積極的に摂る人も増えているから、僕も特に制限はしていない。とはいえ、一日4杯程度にするよう注意しているよ。」

ちなみにバトン選手はコーヒー以外にもイギリス人らしく紅茶もたしなむのだとか。コーヒーの時はブラックで、紅茶は砂糖入りのミルクティーなんだそうです。コーヒーも似合いますが、バトン選手×紅茶って、絵になると思いませんか!? 思わず飲んでいる姿を想像してしまいました。

5

スケジュールは同じでも、金曜日と違いがあるという土曜日。

「実はF1ドライバーはレースよりも予選の前のほうが緊張感が高いんだ。だから、予選前のマッサージは気持ちをリラックスさせるために何もしゃべらないことが多い。ジェンソンが好きな音楽を掛けているか、無音だね。気が付いたら寝ていることもあるよ。」

今年の日本GPはバトン選手にとって、厳しいグランプリとなりました。それでも、バトン選手はチームスタッフと衝突するというようなことはなかったそうです。

「ジェンソンがすごいのは、常にランニングをしたり、食事の管理を自ら行うというフィジカルな面だけでなく、感情をコントロールできるという精神的な強さを兼ね備えていること。F1は個人スポーツではなく、多くのスタッフが関わっている。さらにマシンのパフォーマンスは毎年違うし、同じシーズンの中でもアップダウンがある。だから、いくら肉体的に優れていても、精神的な強さがないとやっていけない。僕らが再会した08年はジェンソンにとって厳しいシーズンだったけど、彼はサーキットを出たら、コース上のパフォーマンスを引きずったりはしなかった。終わったことは振り返らず、常に次のことを考えているんだよ。」

%e7%84%a1%e9%a1%8c

ファンはもちろん、チームメイトやスタッフ、たくさんの人に愛されてきたバトン選手。ドライビングテクニックはもちろんですが、この人柄に誰もが惹かれたのかもしれませんね。

私がF1にここまでハマったのは、バトン選手のおかげと言っても過言ではありません。来季からF1にいないと思うと、心が張り裂けそうなくらい悲しいですが、新たな人生のスタートも精一杯応援します!!

(yuri)

感動のブラジルGP。あの時マッサは何を思った?【F1速報×F1女子~ブラジルGP号~】

大雨の中、セーフティーカーと共に始まった2016 F1第20戦ブラジルGP。雨は止むことなく降り続け、大荒れのレースとなりました。

dsc_0899

レース中、メインスタンド前でクラッシュしリタイアとなってしまったフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)がブラジル国旗を掲げながらガレージに戻る姿に、誰もが心打たれたはず。

今シーズン限りの引退宣言をし、最後のホームレースでマッサ選手はあの時どのような気持ちで歩いていたのでしょうか。11月17日(木)発売の「F1速報ブラジルGP」号に、マッサ選手の想いが記載されていますよ。

■フェリペ・マッサ最後の母国GP、ターン14に散る

マッサ選手にとっての最後のホームレースは、大観衆が見守るメインスタンド手前の大クラッシュで幕を閉じました。ガレージに戻る道すがらは他チームも含めたスタッフからの功労パレードにあらためて終わり方が最高だったと、自らの人徳が生んだ花道にマッサ選手は大きな感動と満足感を覚えていたそうです。

「ファンとブラジルのためにも、レースを完走できなかった時の気持ちを言葉にするのは難しい。僕にとっても特別な場所だからね。でも、神のみぞ知る、ということだろう。つまり、あの場所で止まったっていうのは、とても特別で素敵なことだ。ブラジルの人々や、パドックの皆、それにこれまでの長いキャリアのなかで一緒に仕事をしてきた人たちの想い……ただ『本当にありがとう』と口にしたい。ここにいて、この世界の一部でいるということは、とても誇らしく喜びに満ちていて……なんて言ったらいいんだろう。ファンの目の前で止まったのは神様の思し召しによるものだ。僕のキャリアを通してずっと応援してくれたこと、そして最後の瞬間も見守ってくれたことに感謝を伝えるためにね。」

1

他チームのガレージ前を過ぎゆく際に、皆がねぎらってくれたことにも感動したマッサ選手。

「レースの途中だというのに、皆が表に出てきて、あれだけ大きなクラッシュの後で僕が歩いて行くのを見送ってくれたのは凄く特別なことだ。いい結果じゃないし、望んだような結果ではなかったけど、『本当にありがとう』って伝えたい。今日のことも、皆のことも一生忘れることはないよ。君たちは僕の心の中にずっと残るだろう。」

■once upon a grand prix

一枚の写真が語る、F1の歴史。今回は2003年4月18日サンマリノGP開始直前にタイムスリップです。

2003年第3戦ブラジルGPは雨が降り続く悪条件下、セーフティーカー先導でレースはスタートしました。滑ってコースを飛び出すドライバーは後を絶たず、王者ミハエル・シューマッハー選手(フェラーリ)も27周目にコースアウトする始末。71周予定のレースは大混乱のなか、55周目(と思しき周)に赤旗終了となりました。

大混乱のブラジルGP優勝したのはイタリア人のジャンカルロ・フィジケラ選手(ジョーダン)。この時30歳、F1グランプリ出走110戦目。96年F1デビュー当初から将来を嘱望されながらも、ここまでの7年間は、勝てそうで勝てないつらい日々でした。

赤旗時は走行周目の2周前の順位が採用されるというルール(トップ走行車を抑えず即刻中断となるため、全車が通常走行で完了した最終周を採るという判断)の適用を巡って関係者間で粉糾、掲示モニター上は55周終了順位(56周目)でフィジケラ選手がトップと一瞬表示されるも、直後に54周に戻り、53周終了時点ならキミ・ライコネン選手(マクラーレン)がトップ、2位フィジケラ選手、3位フェルナンド・アロンソ選手(ルノー)とされました。

2

F1協議団がブラジルからパリのFIAに戻って審議を重ねた結果、レースから5日後(4月11日)、ジョーダン陣営の訴えが通ってフィジケラ選手の勝利が決定・発表されました。赤旗中断時点で、フィジケラ選手がすでに56周目に入っていた証拠が判明。つまり、最終結果は53周終了時点ではなく54周終了時のものが有効となります。フィジケラ選手は0.945秒差でライコネン選手をかわしていたのです。

インテルラゴスでは勝利を祝えなかったフィジケラ選手とジョーダンでしたが、2週間後の次戦サンマリノGPで粋な計らいが待っていました。ブラジルGP優勝トロフィーを持ち帰っていたマクラーレン陣営が、フリー走行開始直前のイモラのスターティンググリッド上でジョーダン陣営にトロフィー返還を行ったのです!

若々しいフィジケラ選手とライコネン選手、二人ともかっこよすぎる!! そしてチーム代表たる、ともにクセ者のエディ・ジョーダンとロン・デニスの笑顔も最高なんです。これはFIAの公式行事ではなく、あくまでも非公式なもの。人間の温かみを感じる、素敵な一枚です。

6

本誌には今回のマッサ選手の感動シーンの他にも、マッサ選手の単独インタビューやF1関係者が語るマッサ選手との思い出などの引退特集、そして先程紹介したフィジケラ選手とジョーダンへトロフィー返還シーンと、レース中とはまた違った人間ドラマを知る事ができ、読んだ後に心がほっこりする「F1速報ブラジルGP号」でした(^^)

(yuri)

トト・ウォルフがパスカル・ウェーレインに付けた不思議なニックネームとは?【F1速報×F1女子~メキシコGP号】

10月30日(日)に開催された2016年F1第19戦メキシコGPでは、レッドブル両ドライバーとセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)が終盤、3位をめぐり激しいバトルを繰り広げました。

beautyplus_20161104224748_save

そして表彰式終了後の審議で3位が代わるという衝撃のラストとなりましたが、私的にはメキシコの「死者の日」の骸骨メークでサーキットに登場した、ダニエル・リカルド選手(レッドブル)とマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)の姿が一番の衝撃だったかも!?(笑)

%e7%84%a1%e9%a1%8c

11月3日(木)発売の「F1速報メキシコGP号」にも衝撃ニュースはあるのでしょうか。早速見どころをチェックしてみましょう!

■SCOOP UP!! ぬか喜び

レッドブルとフェラーリが、異なる戦略で最終盤に急接近。表彰台を賭けた激しい争いは、ふたつのペナルティによって決着という、なんとも後味の悪い幕切れとなりました。

68周目、ターン1でベッテル選手は前を走るフェルスタッペン選手をオーバーテイクしようと仕掛けるも、ブロックされ失敗。しかし、守ったフェルスタッペン選手は止まりきれずにオーバーランし、ベッテル選手の前でコースに復帰します。

レッドブルのエンジニアが「ポジションを譲れ。」と無線で指示を出しましたが、フェルスタッペン選手は従わず……。その状況にベッテル選手の怒りは頂点に達してしまったのです。

「さっさとどけよ。××××野郎め、アイツは本当に××××野郎だ。みんなも見たでしょ。アイツは僕をリカルドに抜かさせようとしているんだ。××××!!」

と無線で怒りをぶちまけるベッテル選手の予感は的中し、直後の70周目にリカルド選手がターン4で襲いかかります。

サイド・バイ・サイドの攻防はタイヤが接触するほど激しいバトルとなりましたが、両者のポジション争いは変わらず、3人はそのままの順位でチェッカーを受けることになりました。

1

表彰式控え室へ向かったフェルスタッペン選手でしたが、審議の結果、5秒加算のペナルティが課せられベッテル選手が3位へ繰り上がったのです。フェルスタッペン選手に代わって表彰台に上がったベッテル選手は、まるで優勝したかのようにトロフィーを高々と揚げて喜びました。

しかし約3時間後、審査委員会にリカルド選手と共に呼び出されたベッテル選手は、異例な方向転換を行ったとして10秒加算ペナルティを受け、最終的な順位は3位リカルド選手、4位フェルスタッペン選手、5位ベッテル選手となりました。

レース後、パドックで記者会見を行ったフェラーリとレッドブルの両チーム代表にはもちろん笑顔はありませんでした。

「我々の表彰台は、官僚制度によって奪い去られてしまった。この裁定はあまりに厳しく、不当とも言えるものだ。」(アリバベーネ)

「マックスに対する裁定は我々にとってかなり厳しいものだった。あれがペナルティだというなら、なぜスタート直後のルイス・ハミルトンにはなんのおとがめがなかったのか。ダニエルの件で我々の主張が認められたのは良かったが、彼が表彰台に上がる機会が失われたことが残念でならない。」(クリスチャン・ホーナー)

■Tetsu’s Technical Check

サーキットの特性に合わせてマシンのパーツを変更しているのは分かりますが、「このパーツは何の役割があるのかな?」と思うことがほとんど。このページでは、F1のメカニックとして活躍したモータースポーツジャーナリストの津川哲夫氏が、最新メカニズムを分かりやすく解説してくれます。今回、特に興味深かったのはレッドブルの冷却対策。

2

標高が高く空気が希薄、かつ高温なメキシコシティの気候は空力に大きな影響を与えるが、なかでも冷却には神経を使う。空気が希薄な分ラジエター類のクーリングが通常よりも苦しくなるため、より大容積の冷却空気を取り込まねばならず、その効率を上げるには排熱用エアアウトレットの拡大は必須だ。レッドブルはリヤサスペンションのアッパーアームのマウント部に巨大なバルジを装着し、後方に向けてエアアウトレットとしている。(津川氏)

■100の質問 パスカル・ウェーレイン

待ってました!「100の質問」!! 今回の回答者は、ドイツとモーリシャスの血を引くエキゾチックな風貌、マノーのパスカル・ウェーレイン選手(1994年10月18日生)の登場です。デビューイヤーで新鮮なのか、しょっちゅう笑いのツボにはまってくれたそうですよ(笑)。

Q15.ニックネームは?

A.トト(ウォルフ)にリトル・プリンス(星の王子様)って呼ばれてるんだけど、なんでかな(笑)。

Q20.特別な資格を持っていますか?

A.学校を卒業したのが15歳で、その後は3年間メカニックの職業訓練を受けたよ。

Q51.ドリームチームのメンバーは?

A.えーと、メルセデスで、ドライバーはもちろん僕、もうひとりは誰でもいいよ。チームはそのままで……言っとくけど、どこか変えたか方がいいと思ったとしても、言わなくていいからね(笑)。ともかく、そのままで。

Q62.縁起を担ぐ?

A.うん、いろいろね。数字の13が嫌いだよ。13日の金曜日は一歩も外に出ないほうがいいと信じている(笑)。

Q99.何があってもやらないことは?

A.パラシュートとスカイダイビング。

3

気難しそうだな、という第一印象を持っていましたが、「13日の金曜日は一歩も外にでないほうがいいと信じている(笑)」と回答するなどチャーミングな一面があってびっくり! なぜニックネームがリトル・プリンスなのかも気になりますよね。今度サーキットで会えたら「ハロー!リトル・プリンス!」と声をかけてみようと思います(笑)。

(yuri)

面白アンケート!ドライバーのお気に入りの曲は何だ?【F1速報×F1女子~アメリカGP号~】

2016F1第18戦アメリカGPで、ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)が第12戦F1ドイツGP以来となる6戦ぶりの優勝!ドライバーズランキング1位のニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)に26ポイント差までせまり、チャンピオン争いがますます面白くなってきましたよね。

ハミルトン選手が久しぶりにポディウムの頂点に、そして表紙に帰ってきた10月27日(木)発売の「F1速報アメリカGP号」の見どころを紹介します!

beautyplus_20161029012136_save

■FOCUS

ハミルトン選手は開口一番「今日はシーズンでも最高のスタート。完璧だったね。」と自画自賛。

日本GPで三年連続のコンストラクターズ選手権チャンピオンを決めたメルセデスは、直後にイギリス、ブラックレーにある本拠地で1000人以上を集めて盛大な祝賀会を開きました。

もちろん、ドライバー二人は主役として招集されましたが、ロズベルグ選手が翌日すぐに帰宅したのに対し、ハミルトン選手はアメリカ行きをさらに一日遅らせ、シミュレーターで「スタート練習」をしていたのだそうです。

「スパはまずまず。予選まで素晴らしかったモンツァでは出遅れて、シンガポールもダメ。セパンは良かったけど、鈴鹿は最悪だった。シーズン後半はとにかくスタートが結果を左右してしまったね。今回は先週、ファクトリーでエンジニアと一緒にやった対策の効果が出た。今日は最初から、うまくやれる自信があったんだ。こんな感触は今年になって初めてだった。もっと早くやっていれば良かったと思うくらいだよ。」(ハミルトン選手)

1

鈴鹿での惨敗後に迎えたアメリカGP。ハミルトン選手はどのように気持ちを切り替えたのでしょうか。

「アメリカっていう国が好きなんだ。どこよりもリラックスできる。相性のいいこのサーキットは、僕のハンティング場のようなものだしね。鈴鹿を終えてすぐに、いや、正直に言うと翌日だったかな。起こったことは全て忘れて、いつまでもグダグダ考えるのをやめにしたんだ。レースは続くし、前を向くしかないわけだからね。とにかく僕自身は、自分に何ができるか分かっているし、邪魔をするものがあるとしたらそれはマシンに起因することしかない。今日はそれがなかったから、本当に気分がいいよ。」

■グランプリここだけの話 CATCH THE EYE

アメリカGPの主催者が、F1ドライバーに「お気に入りの曲は何か?」という興味深いアンケートを行いました。

22人がすべて回答した結果、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がったのが、ブルース・スプリングスティーンの「Born in U.S.A」とザ・イーグルス「Hotel California」だったそうです。

「Born in U.S.A」を聴いていると答えたのは、セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス選手(ウィリアムズ)、ケビン・マグネッセン選手(ルノー)で、「Hotel California」を挙げたのはフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(フォースインディア)、マーカス・エリクソン選手(ザウバー)。

4

よくヘッドホンをしているハミルトン選手のお好みは、タイ・ダラー・サインの「Wavy」と「Campaign」、Made in TYOの「I Want」の3曲だそうですよ。

知らない曲がほとんどだったので調べて聞いてみたのですが、最も多くのドライバーからお気に入りの曲として挙がった2曲は70年代後半からと80年代前半に大ヒットした曲ということにびっくり! 多くの人から愛されている曲は世代をこえるのですね。

ロック調が好きなドライバーが多いのに対し、ハミルトン選手はヒップホップ系を選曲。あのヘッドホンからこの曲が流れているんだと思うと、めちゃくちゃ似合っているしかっこいい! ぜひみなさんも聞いてみてくださいね(^^)

■ピットストップグランプリ

レースの勝敗において、一瞬のミスが命取りとなるピットストップ。2010年にレース中の再給油が禁止されて以降、道具の進化はもちろんメカニック達の鍛錬もあり、今季は静止時間1秒台のタイムが生まれています。

道具の進化のなかでも最も大きく進化したのがホイールガンとホイールナット。かつてのピットストップといえば、ロリポップマンが作業終了の合図を目視して確認してからロリポップを上げていましたが、現在はロリポップが信号機に変わりました。

そのため、手を挙げる動作もホイールガンに搭載されたボタンを押すだけに簡略化されました。このボタンは4輪ガンマンと前後のジャッキマンが押すことになっており、ロリポップマンが誤って信号機を青にしても、6カ所すべてのボタンが押されていない限り、青信号に変わらない仕組みになっているそう。

2

今季ここまでの最速タイムをマークしたウィリアムズの白幡勝広メカニックは、

「タイヤを取ったり付けたりする人には、ある程度の腕力が必要だということは想像できると思いますが、そのほかにもガンマンはマシンが停止する位置が多少ズレても対応できるように、腕の長い人が担当することになっています。ウチの左前輪担当のメカニックは腕が長く、ピット作業もナンバーワンです。」

と解説しています。

そして、ウィリアムズのピットストップの高速化に大きく貢献しているのがマッサ選手の正確なマシン停止能力で、それはボッタス選手も学んでいるそう。

ガンマンは腕が長い人が担当しているとは知りませんでした! 他のチームもそうなのでしょうか。気になるところです。まさに神業ともいえるピット作業。レース展開の中でも重要な役割を担っていますよね。

3

本誌では各グランプリのピットストップタイム・ベスト5、そして総合ベスト10が掲載されていて興味深いですよ。そして、次戦のメキシコGPピットストップトップタイムはどこのチームがたたき出すのでしょうか。レース中のピット作業にも注目ですね!!

(yuri)

【F1速報×F1女子~日本GP号~】フェルスタッペンがF1速報を見てびっくりした訳は?

年に一回のビッグイベント、F1日本GPが終わり心にぽっかり穴が開いた状態の方多いのではないでしょうか? そんな時は10月13日(木)発売の「F1速報日本GP号」を読んで思い出にひたりましょう!

DSC_0823

■HONDA Strikes Back

マレーシアGPでの大健闘もあり、ホンダとして期待の高かった日本GP。しかし、ハース、トロロッソにもラップタイムが届かず、事前のシミュレーションでは好調を維持できるはずだった鈴鹿で、一体何が起こったのでしょうか?

1

長谷川総責任者は言葉少なに語ります。

「まったく、予想外の結果です。何が悪かったのか、まだはっきり分かりません。ただトラブルや不具合が出たわけではなく、車体とパワーユニット、総合的なパッケージの力不足ということです。とても戦えるレベルではありませんでした。」

予想以上にグリップが低く、鈴鹿の肝と言うべきターン1〜ターン2からS字にかけて連続する中高速コーナーで、パワーがしっかり路面に伝わりません。それを改善するために最高速を犠牲にしてダウンフォースを目一杯つけましたが、区間タイムが伸びず……。

2

「エンジンパワーとダウンフォースが足りないために、中高速コーナーの脱出で十分にスピードが乗らない。このふたつはF1マシンとして最も重要な要素なんですが、その欠点が鈴鹿ではあからさまに出てしまったということです。」

と言う長谷川氏。しかし、「サーキットの特性からしても残り4戦はここまで難しいサーキットではないと思いますし、とにかくこのままでは終われません。」と気持ちを切り替え、次戦に向けての意気込みも見せています。

日本GPは期待していた分、本当に残念な結果となってしまいましたが、残り4戦は来シーズンに向けて良いステップになるようなレースになるといいですよね。

■FROM THE PADDOCK 2016

楽しい写真とコメントで振り返る、FROM THE PADDOCK2016。今回は日本GP超拡大スペシャルです!

マグネットが集めるのが趣味のダニール・クビアト選手(トロロッソ)に、日本ならではの「和もの」マグネットをプレゼントしたところ、「一番」マグネットが特に気に入ってくれたんだとか。マグネットをおでこにあてるクビアト選手、キュートです!!

3

応援しているドライバーの手作りグッズを身に着けたファンの方もたくさん! 手作り衣装やクマちゃんにチームのお洋服を着せたりとクオリティが高くてびっくりです。上位チーム&マクラーレンが人気だったそうですが、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(フォースインディア)とロマン・グロージャン選手(ハース)推しも多数いたそうですよ。

■花よりF1!! 来日ドライバーを追っかけまわしましたSpecial!!

日本GP期間中は年に一度、来日したF1ドライバーを目にできるチャンス! ということで、GPウィーク中に東京で開催されたF1イベントに出席しドライバーを追っかけちゃいました!!

4

ホンダウェルカムプラザ青山で行われた、「McLaren-Hondaドライバーズアピアランス」にジェンソン・バトン選手とストフェル・バンドーン選手が登場。バトン選手がバンドーン選手に日本語を教えるシーンがあったのですが、「Cute=可愛い、Beautiful=キレイ。これだけできっと大丈夫。君、まだ独身だろ?」と衝撃発言! でも、かっこいいから気にしません!!(笑)

5

レッドブル共同記者会見で、ダニエル・リカルド選手とマックス・フェルスタッペン選手にインタビューすることができました! リカルド選手にマレーシアGPでの優勝のシューイの味は格別だったか質問すると、

「汗をたくさんかいたレースだったけど、決して美味しかったとは言えないです。ニコ(ロズベルグ)にもう二度とごめんだと言われて、ならオレに勝て!と言い返しました。」

と笑いながら白状してくれましたよ。

6

フェルスタッペン選手にF1速報を見せたところ「雑誌の表と裏の位置が逆だ!」と、とてもびっくりしていました。何度も表と裏をひっくり返して確認している姿にキュンキュンしちゃいまいた(^^)

この他にもF1日本GPの出来事がたくさん詰まった、F1速報日本GP号。ぜひ購入して思い出の一冊にしてくださいね!

(yuri)

【F1速報×F1女子~イタリアGP号~】これがあればF1日本GPは完璧!特別付録「2016日本GPパーフェクトガイド」をゲットしよう!!

9月4日(日)に開催された、歴史と伝統を誇るイタリアGP。レースウィーク中、衝撃的なニュースが2つも飛びこんできましたよね。

フェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)の引退発表と、ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)がアンバサダーとしてマクラーレンと2年契約更新発表。もちろん、9月8日(木)発売の「F1速報イタリアGP号」にもこの2人の発表について詳しく記載されています。

BeautyPlus_20160909232005_save

■THE TRUTH OF F1 NEWS

今季限りでF1を去ることを明らかにしたマッサ選手の記者会見は、木曜日の昼過ぎに行われました。ウィリアムズのモーターホームには入りきれないほどの人々が詰めかけ、マッサ選手はスタンディングオベーションを受けます。

感極まって涙を浮かべるマッサ選手に、思わずもらい泣きしたチーム関係者やメディア関係者も少なくなっかったそうです。

9

引退発表の場がモンツァだったのには、理由がありました。

「モンツァを選んだのは、10年前にミハエル(シューマッハー)が引退発表をした場所だったから。彼が2006年末で1度目のF1引退を決めたから、僕は2007年もフェラーリに乗ることができたんだ。」(フェリペ・マッサ)

■緊急レポート 急転直下、バトン残留へ

マクラーレン・ホンダが土曜日の予選後に、毎回行う定例会見。

通常はふたりのドライバーとレーシングディレクターのエリック・ブーリエ、そしてホンダから長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者が出席し、レースの見通しなどを語ることになっているそうなのですが、この会見に登場したのは、マクラーレン・グループCEOのロン・デニス、そしてバトン選手の2人だけだったのです。

無題

ロン・デニス氏は「来季はフェルナンド(アロンソ)のチームメイトとして、ストフェル・バンドーンを起用する。ジェンソンとは2018年までの2年契約を結んだ。来季からはアンバサダーとしてマシン開発をはじめ、重要な役割を担ってもらう。必要ならレース出場もありえる」と発表。

バトン選手は

「シュミレーターに乗ったり、よりいいチームになるよう、できる限り力を貸す。でも基本的には17年は、自分の決めたスケジュールで生活する。家族と頻繁に会うことを始め、F1にすべてを捧げてきたために、これまでできなかったことが山ほどある。トライアスロンにもっと出たい。来年はそういうことを、思い切りやり遂げるつもりだよ。」

「グランプリの現場にも、せいぜい2、3戦しか来ないつもり」

と語っています。また、親しいイギリス人ジャーナリストに、「18年は絶対に復帰できるから」と自信たっぷりに話していたそうです。

個人的に一番の衝撃だった、大好きなバトン選手の発表。移籍でも引退でもなく、「休養」って……!? チームに残留するのは嬉しいですが、やっぱりレースをしているところが見たかった(涙)。

グランプリの現場にも2、3戦しか来なくて本当に2018年にレース復帰できるのでしょうか。不明な点が多々ありますが、残りのレースを楽しく走ってほしいなと願うばかりです。

いよいよ来月にせまった、F1日本GP(10月6日〜9日)。

鈴鹿サーキットで現地観戦する方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。F1速報イタリアGP号には、特別付録「2016日本GPパーフェクトガイド 鈴鹿ナビ」がついているんです!

3

今年初めて鈴鹿サーキットに行く方にぜひチェックしてもらいたいのが、鈴鹿サーキットコースガイド&観戦エリアマップ。

ドライバーが最も「攻め甲斐のあるサーキット」と称賛する鈴鹿サーキットは各コーナー見所満載です。金曜日は自由席になるので(パドック内、V席、カメラマンエリアを除く)どこで見るか考えておくとGood☆

4

ドライバーエントリーリストで、ドライバー・チーム・カーナンバー・ヘルメットのデザインも確認できますよ。応援するドライバーを探してみては?(^^)

7

レース以外にもイベントがたくさんあります。憧れのドライバーからサインが貰えたり、トークショーで近くで見る事ができちゃうかも!? イベント情報は要チェックです!

6

せっかく鈴鹿に行ったからには、地元の美味しい料理を食べて帰りたい!という方、「鈴鹿の『うまいもん』を一挙紹介!」ページをご覧ください。F1関係者納得の料理店も紹介されていて、お得なクーポン付きです!

5

今年の日本GPもオフィシャルグッズのバリエーションは豊富。今回のテーマ「THE 1 AND ONLY ファンのために。ファンとともに」が描かれている、定番のTシャツやタオルから、クールなデザインのピンズまで、魅力的な商品が盛りだくさんです。どれも欲しくて迷っちゃいますね(笑)。

2

この鈴鹿ナビ、お家で読んで終わり。じゃダメなんです!

鈴鹿サーキットの「F1速報ブース」に、鈴鹿ナビを持って行くと、出場ドライバーとヘルメットが記載されている「F1速報2016日本GPクリアファイル」を貰えます。ただし、先着5000名様限定なので欲しい方はお早めに(配布期間:10月7日〜9日)!!

(yuri)

【F1速報×F1女子~ベルギーGP号~】ロングインタビューで、キミ・ライコネンの素顔にせまる!アイスマンが顔をほころばせた理由とは?

長かったF1の夏休みが終わり、待ちに待った2016年F1第13戦ベルギーGPが開催されました。デ・スパ・フランコルシャン名物のオールージュを高速で駆けあがるマシン達は、何度見てもしびれますよね。いつか現地で見てみたいなぁ。

さて、約1カ月振りの発売となるF1速報ベルギーGP号(9月1日発売)は、いったいどのような内容になっているのでしょうか。早速紹介しちゃいます!

BeautyPlus_20160902002700_save

■RACE REPORT

ベルギーGPのレースウィークを振り返ることができる「RACE REPORT」。こちらのページで特に注目してほしいのが「レース無線SPOT LIGHT」です!

レース中、何度も飛び交うチーム無線。各チーム、戦略の事やクルマの状況、時には他のドライバーへの文句も出てきたり……。過去には、キミ・ライコネン選手(フェラーリ)がチーム無線で話した言葉が、グッズ化するなんてこともありました(笑)。

今回も様々なチーム無線がありましたが、最近何かと絡むとが多いライコネン選手とマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)にスポットライトをあてています。

5

決勝12周目にターン5で仕掛けて行き場をなくしアウト側のラインオフエリアに逃げフェルスタッペン選手の前でコースに戻ったライコネン選手は、チーム無線で不満をぶちまけました。

「レッドブルに譲らなければならないのか?彼は僕をコースから押し出すことしか考えていないのか?僕がコースオフして逃げていなければ、ぶつかっていたはずだ。」

また、13周目ケメルストレートでフェルスタッペン選手に仕掛けようとしたライコネン選手が無線で叫びます。

「カモン、××××!バカげているよ!僕がフルスピードで走っているとことろに右へ寄せてきたんだ!」

とはいえ、当のフェルスタッペン選手も金曜日のFP2でライコネン選手に同じようなことをされ、無線でクレームをつけていました。

「彼は一体何やってるんだ!?ブレーキングゾーンで僕をブロックしてきたんだ。こっちは300km/hでブレーキングに差し掛かっているところなんだよ、危ないよ!」

■雪解けのアイスマン

現役F1ドライバー最年長、クールな表情と発言で「アイスマン」と呼ばれているライコネン選手ですが、最近は笑顔が多いですよね。

夫になり、父になり、以前よりさらにチームに溶け込み、F1への挑戦を続けるライコネン選手の垣間見せてくれた素顔にせまります。

1

── 今シーズンたびたび、「フェラーリの雰囲気は素晴らしく、チーム全員が同じ方向へ向かってプッシュしていて、ここにいられて、とてもうれしい。」と口にしていますが、ドライバーがチームの雰囲気に影響されて変わるとすれば、どんなところでしょうか?

「ドライバーとしての僕に変化があったとは思わない。だが、誰もが率直でいられる環境で、互いに協力し合える時に、それぞれの能力が発揮されることは間違いないだろう。おかしな駆け引きや悪い意味での緊張感がなければ、楽な気持でいられるからだ。この2年間でチームは大きく進歩した。以前よりもずっと協力し合えている。まだ僕らが望んでいるような成績には達していないけどね。」

──今でも若い頃と同様にドライビングを楽しめていますか?

「僕はこれまでとなんら変わらないドライビングをしていると思う。僕は自分の力が衰えたとは思っていないし、もしそう思ったら、その時点で引退を選ぶつもりでいる。」

「ボスたちにも、いつも言っているんだ。僕はチームの貴重な時間や自分の時間を無駄にしたくないから、もう無理だと思ったらすぐにそう伝えてくれ、チームを離れて何か別のことをするってね。でも、まだその時期は来ていない。」

2

──子供が生まれて父親になったことで、精神面での変化がありましたか?

「レースをしている時の自分は何も変わらない。ただ、彼ら(ミントゥ夫人と息子のロビン)がレースに来てくれるのはうれしいよ。ずっと一緒にいることはできないものの、少しは家族で過ごせるからね。彼らは今回(ドイツGP)もここに来ていて、一緒に過ごす時間をエンジョイしている。」

──将来的にマネージメントに関わろうという考えはありますか?

「ドライバーのマネージメント?将来、息子に頼まれれば別だけど、それ以外はお断りだ。F1ドライバーになるかどうかは彼の意思に任せるけど、積極的に勧めるつもりはないよ。」

「僕はすでにモトクロスチーム(アイスワンレーシング)のオーナーで、日常的な運営は携わっていないものの、毎日のように連絡を入れて、何が起きているかを聞くようにはしている。たぶん自分のなかに、そういう仕事が好きな部分があるのだと思う。ただ、僕がどこかのF1チームに加わって、同じような仕事をしたら楽しいかといえば、それは正直なところ微妙だと思う。F1はちょっと政治的なことが多すぎると思う。モトクロスが好きなのも、純粋なスポーツとしてやっていけるからだ。」

ライコネン選手そっくりで、天使のように可愛いロビン君。

将来、お父さんのようにF1ドライバーになるのか、それとも全く違う職業につくのか気になりますよね。F1ドライバーになって、ライコネン選手がマネージャーをやっている姿を見てみたい!

でも、モトクロス選手になってアイスワンレースングで活躍するのもいいかも!と、妄想は膨らむばかりです(笑)。

ライコネン選手はロビン君の前ではとても献身的な父親で、家族第一主義なんだとか。今回のインタビューでも、家庭の話に質問がおよぶと、うれしそうに顔をほころばせていたそうですよ(^^

普段はなかなか見ることができない、ライコネン選手の笑顔の写真も多数掲載されています。ライコネン選手ファンの皆さん、永久保存版間違いなしですよ!

無題

たくさんのフェルスタッペン選手ファンで埋め尽くされたベルギーGP。ベルギー出身ということもありますが、今年のフェルスタッペン選手ファンの多さには驚きました。

次戦(9月4日)はフェラーリの聖地、イタリアGPです。今度はスタンドがフェラーリファンで真っ赤に染まるのでしょうね。ティホシの前でフェラーリはメルセデスに勝つことができるのでしょうか。楽しみです!!

(yuri)

何問解ける!? F1難問奇問カルトクイズに挑戦してみよう!【F1速報×F1女子~ドイツGP号~】

2年振りの開催となったドイツGP。ホッケンハイムリンクは、F1を心待ちにしていたファンの方達で大盛り上がりでしたよね。

ポディウムでレッドブルのダニエル・リカルド選手がレーシングシューズにシャンパンを入れて飲んだシーンが頭から離れない方、多いのではないでしょうか(^^

DSC_0620

F1はこれから夏休みに入ります。約1カ月F1を観れないと思うと寂しいですが、この寂しさを乗り越えるお供にぴったりなのが、8月4日(木)に発売された「F1速報ドイツGP号」です!!

■FOCUS 明暗分けた7月

4戦4勝。5週間で4レースという長い7月は、メルセデスのルイス・ハミルトン選手にとってこれ以上にない最高の内容でした。しかしチームメイトのニコ・ロズベルグ選手は、24点あったリードが消滅したばかりか、19点のビハインドという立場に追いやられることに……。

1

母国GPでポールポジションを獲得したロズベルグ選手ですが、スタートミスで2番手のハミルトン選手に逆転されてしまいました。スタートについて、二人は以下のように語っています。

「いつも一緒に取り組んでいるスタッフがいるんだ。僕らはいくつものアップダウンを乗り越えてきたが、それは僕の責任でも、彼の責任でもない。クラッチの新しいレギュレーションのせいであるし、クラッチが繊細すぎるせいでもある。今日は、というよりこの2レースでは、手順はドンピシャで、今月は間違いなく最高だったよ!」(ルイス・ハミルトン)

「クラッチが滑って、ひどいスタートだった。フォーメインションラップ後の感触は良かっただけに、まったく予想外のことだった。」(ニコ・ロズベルグ)

2

ロズベルグ選手は「こういう日が続いても動揺しないという十分な自信がある」と話してはいますが、今年のタイトルはすでにあきらめたようにも見受けられるそうです。

「最近のグランプリではルイスはあまり強引じゃないように思えるけど、実際は強引だよ。見た目と実際とは大きな差があって、いつも彼に対するバトルに発展するんだ。」(ニコ・ロズベルグ)

■2016前半戦終了ワイド真夏の火種

3

なんともシュールな絵でスタートするこちらのページ(笑)。

史上最多21戦で行われる2016年シーズンも12戦を消化し、折り返し地点を過ぎました。あちこちに抱えている火種は果たして爆発するのか、それともくすぶったままなのか。F1パドックに転がっている導火線をそれぞれ見ていきましょう。

4

この時期になると毎年話題になるのが、ドライバーの移籍問題。私が何と言っても気になるのが、大好きなマクラーレンのジェンソン・バトン選手の来シーズンの行方です。本誌には、

ウィリアムズがジェンソン・バトンと2年契約を締結する間近と見られており、フェリペ・マッサのF1人生の前途が危険にさらされている。

ふたりのベテランドライバーが2017年のバルテリ・ボッタスの隣のシートを競り合っているのは、マクラーレンが来季のフェルナンド・アロンソのチームメイトとして、ストフェル・バンドーンを起用すると考えられているからである。

ウィリアムズの決断は、マッサのここ3年間のチームへの貢献を反映したものではない。チーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズも「フェリペの速さや献身ぶり、彼の豊富な経験は、チームが成長するうえで重要な要素のひとつだ」と説明しているとように、原因は経済的な部分にある。

バトンが乗れば、ウィリアムズはマルティーニとレクソナからより多くの資金を集められると予測されるからだ。元世界チャンピオンがチームにいれば、スポンサーシップ契約の価値を高められ、さらにバトンの市場価値を鑑みれば、他のスポンサーに対してもより魅力的になるとチームは考えている。

と書かれていますが、一体どうなるのでしょうか。

個人的には来シーズンもマクラーレンで走ってほしいな、なんて思ったり。まだ決定していない他のチームのドライバーラインナップも気になるところです。

5

F1マニアがF1マニアのために作成した「カルトクイズ」の挑戦状が私の元に届きました! F1女子として、良い点を採らねば!と頑張ってみたものの、散々な結果に(涙)。これはかなり難しい! クイズを少しだけ紹介しちゃいます。

Q2.ジェンソン・バトンのカーナンバー、「22」の由来を答えなさい。

Q8.下記は2016年のF1マシンのシャシー名です。( )内に正しい数字を入れなさい。

①W( ) ②FW( ) ③STR( ) ④C( ) ⑤RB( ) ⑥VJM( )

Q13.1953年ドイツGPを現地で観戦した日本の有名人は誰?

①本田宗一郎 ②豊田章一郎 ③藤木軍次 ④白洲次郎 ⑤今上天皇

Q21.以下のなかで違うグループに属する人物がひとりいます。誰?

①ニキ・ラウダ ②へルムート・マルコ ③トト・ウォルフ ④ニコ・ロズベルグ ゲルハルト・ベルガー

いかがですか? もちろん、バトン選手のカーナンバーの由来は答えられましたよ! 気になる答えは本誌をチェック。

ぜひググらずに(笑)、解いてみてくださいね。百点満点だった方は、F1速報編集部にご一報を!!

6

4号連続特別付録ペーパークラフト第4弾は、人気絶大の現役フェラーリコンビ、キミ・ライコネン選手とセバスチャン・ベッテル選手の登場です。

DSC_0618

4号分、計8個のヘルメットを父と作成しましたが(半分以上父が作成したかも!?)、懐かしのヘルメット達が作成できてとても楽しかったです。F1の夏休み期間中に、作成してみてはいかがでしょうか?

さて、次回は8月28日(日)に第13戦ベルギーGPが開催されます。スパ・フランコルシャン名物のオー・ルージュを、F1マシン達が駆け上がっていく姿を見るのが楽しみですね!

(yuri)

【F1速報×F1女子~ハンガリーGP号~】有名な「ベッテルの黒表紙のノート」には何が書かれているの!?

過去最多の全21戦で行われる、F1 2016年シーズン。11戦目のハンガリーGPが終わり、いよいよシーズン折り返し地点に突入しました。時が経つのは早い!

ハンガリーGPは、メルセデスのルイス・ハミルトン選手が完璧な走りで今季5勝目を獲得。最大のライバルであるチームメイトのニコ・ロズベルグ選手に、ドライバーズランキングで6ポイント差をつけ逆転しました。

今後のチャンピオンシップ争いがますます面白くなってきましたよね。

DSC_0599

7月28日発売の「F1速報ハンガリーGP号」の表紙は優勝したハミルトン選手、もしくは久しぶりに表彰台に戻ってきたレッドブルのダニエル・リカルド選手かなと思っていたのですが、なんとフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手ではありませんか! 笑顔がとっても素敵で、表紙買いするF1女子も多いはず!!

なぜベッテル選手が表紙なのか……。その秘密は後程(^^

まずは私の大好きなページから紹介します!

■100の質問 マックス・フェルスタッペン

F1ドライバーに100の質問をし、レースのことからプライベートのことまで根堀葉ほり聞いちゃうこちらのページ。今回はF1史上最年少優勝者、レッドブルのマックス・フェルスタッペン選手の登場です。

6

100の質問のうち、面白い回答をいくつかピックアップしてみました。

Q.F1で一番の友達は?

「一番仲がいいのはカルロス(サインツJr)かな。最近はモナコ在住のドライバーと一緒に移動したりもするよ。」

Q.いま関心のあるニュースは?

「ツール・ド・フランスと他のモータースポーツをチェックしている。主にスポーツニュースだね。」

Q.無人島に行くとしたら、何を持って行く?

「そんなこと考えたこともなかった……。友達、家族、それとラクダ(笑)。」

Q.明日世界が滅亡するとしたら?

「ハチャメチャなことをするよ(笑)。」

ハチャメチャなことって、一体何をするつもりなのでしょうか(笑)。気になります。

■生粋の「レーシング・アニマル」

ハンガリーGP号の一番の見所といっても過言ではない、ベッテル選手の特集! なぜベッテル選手が表紙なのか納得できます。

1

ベッテル選手のロングインタビューはもちろん、フェラーリチームスタッフやパフォーマンストレーナー、アライヘルメットサービスマンさらにはレッドブル時代、共に戦ってきたクリスチャン・ホーナー氏から見たベッテル選手についても書かれています。

2

フェラーリにとってベッテル選手は「改良された新型ミハエルシューマッハー」ではないか。フェラーリのチーム代表、マウリツィオ・アリバベーネ氏は二人についてこう話してます。

「当時、私はまだフィリップ・モリスの社員だったが、フェラーリを担当していたのでミハエルのことはよく知っている。そして正直な話、セブを見ていると、ミハエルによく似ていることに、いまでも驚かされる。」

しかし、二人には明らかな違いもあるんだとか。

シューマッハもいまから20年ほど前にイタリア語のレッスンを受け始めたが、彼はいつの間にか興味を失ってしまった。ところが、ベッテルは最初の2週間でシューマッハーが熱心に学んでいた頃よりもずっと流暢にイタリア語を話せるようになり、その後も勉強を続けているのだ。

3

国際映像で書いている姿を映されることもある、有名な「ベッテル選手の黒表紙のノート」についても書かれています。

亡き偉大なグラハム・ヒルと同じように、ベッテルはいつも一冊の黒表紙のノートを持ち歩き、マシンのセットアップの詳細などこと細かに書き記している。そうして、自分自身のデータバンクを構築しているのだ。

また、このノートについてアリバベーネ氏は微笑みながら

「もちろん、チームのなかでセブの黒表紙のノートを知らない者はいない。彼が熱心に何か書き込んでいるところを、皆見ているからね。ミーティングの時には、時々あのノートをめくりながらマシンの印象を伝えてくれる。あれこそが、彼の仕事への姿勢を端的に物語っていると思わないか? セブは信じられないほど正確で、几帳面な仕事をする若者だ。」

と語っています。

■伝説のF1王者ヘルメットコレクション

4

4号連続特別付録ペーパークラフト第3弾は、フェルナンド・アロンソ選手とルイス・ハミルトン選手です! 共にチャンピオンを獲得した年のヘルメットで、ハミルトン選手は2015年仕様ですが、アロンソ選手は2005年仕様。懐かしー!!

ぜひゲットして、作ってみてくださいね。

(yuri)

【F1速報×F1女子~イギリスGP号~】来季もフェラーリ残留決定のキミ・ライコネンが、いたずらっぽく微笑みながら言ったコメントが面白い!

2016年7月10日(日)、伝統のイギリスGPが開催されました。前戦のオーストリアGPの翌週に行われ、F1ファンには最高の2週間でしたよね(F1速報編集部は怒涛の2週間!?)。

DSC_0549

レースは、スタート直前の豪雨によりセーフティーカースタートに。天気も路面も良くなっていき、各チームのタイヤ交換のタイミングがレース戦略の鍵となりました。そんな中、メルセデスのルイス・ハミルトン選手は母国で見事優勝! 表彰式後にファンのところにかけよりダイブするという、ファンサービスも。

無題

こちらが噂の(?)ダイブシーン。7月14日(木)発売のF1速報イギリスGP号に掲載されている、私のお気に入りの写真です。この場にいるファンの方、羨ましい!!

この他にも本誌の見所がたくさんあるので、どんどん紹介していきたいと思います(^^)

■シンガポールGP

2008年の初開催以来、毎年約20万人もの観客を集めるシンガポールGP。今年は9月16日〜18日に開催予定で、日本では3連休に当たる期間になります。行かれる方、多いのではないでしょうか?

2

シンガポールGP Pte ltd.副議長 コリン・シン氏は

「初開催から8年にわたり、私たちはこの国におけるF1グランプリのインフラにおいて多くの改善を行ってきました。FIAの厳しい基準を満たす市街地サーキットを短期間で設営し、元の生活道路に戻すためのノウハウの構築は大きなチャレンジでした。今やシンガポールGPは国際メディアから素晴らしい評価を受け、F1カレンダーのなかでも必見の一戦として知られるようになりました。とても誇らしいと感じています。」

と語っています。

私も2013年と2014年に観戦に行ったのですが、市街地ナイトレースは最高です! 目の前で繰り広げられるレースの迫力、明るいライトに照らされたマシンの美しさは今でも鮮明に記憶に残っています。

そして、ドライバーに会えるチャンスが多いのも魅力のひとつ! 時差も少なく渡航時間も直行便で8時間弱なので、ヨーロッパなどに比べると行きやすいです。シンガポールGPに興味のある方、ぜひこのページを読んで海外観戦の参考にしてみてくださいね。

■F1ニュースの真相

話題のグランプリニュースの裏側を詳細レポートする、「F1ニュースの真相」。今回のニュースはもちろん、F1ファンの女性を虜にしてやまないフェラーリのキミ・ライコネン選手の契約延長のニュースです。

噂では7月に行われる4レースの内容次第で残留の可否を決める、とライコネン選手に通達したとの説もあったそうですが、ここにきて状況が急展開。最終的な決定権を持つフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長からアリバベーネ氏(フェラーリチーム代表)に、「ライコネンと契約せよ。」と端的に伝える電話があったからなんだそうです。

3

ライコネン選手も、契約できて良かったと感じていることを認めました。気になるライコネン選手のコメントは以下の通り。

「僕は喜んでいるよ。来年も残留したいとずっと思っていたし、毎度同じ質問に答えなくても済むという点でもきが楽になるからね。セバスチャンと友達だから、チームに残れたとは思っていない。いい仕事をしていなければ、契約の延長もなかっただろう。チームは僕の仕事に満足し、僕もチームに満足している。それだけのことだ。」

そして、ライコネン選手らしい発言も。

「契約できて、すごくうれしいよ。すっかり落胆している何人かのドライバーの顔を見るという、意外な楽しみもあったしね(笑)」

といたずらっぽく微笑みながら、言ったそうですよ。本人は普通に言っているであろう発言が面白いライコネン選手。来シーズンのパフォーマンスはもちろんですが、どのような面白発言がとびだしてくるかも楽しみですよね(笑)。

1

そしてそして! 4号連続特別付録ペーパークラフト第2弾は、F3時代から常に比較され続けたシューマッハとハッキネンが登場です! これは購入必須ですね!!

(yuri)

【F1速報×F1女子~オーストリアGP号~】4号連続特別付録ヘルメットペーパークラフト付き!記念すべき第1弾は誰のヘルメット?

2016年F1第9戦オーストリアGP。決勝の最終ラップで優勝争いをしていたメルセデスのニコ・ロズベルグ選とルイス・ハミルトン選手がまたしても接触。トップを走っていたロズベルグ選手は4位、ハミルトン選手が優勝と衝撃的な展開になりました。

7月7日(木)発売の「F1速報オーストリアGP号」は、グランプリウィークのことはもちろん、ハミルトン選手の特集ページ、私の大好きな「ドライバーの休日」と読み応えたっぷりです。更に、4号連続特別付録のヘルメットペーパークラフト付きなんです!

DSC_0516

■F1が生んだ真のレーシングドライバー。ハミルトンとセナの共通点と相違点

昨年のアメリカGPで3度目のチャンピオンを獲得したとき「アイルトンと肩を並べられたことにすごく感動している。夢が叶ったんだ!」と喜びを表現したハミルトン選手にとって、アイルトン・セナは幼少時代からあこがれのF1ドライバーであり、その背中をずっと追い続けてきた「特別」な存在。

そんなふたりをよく知るジャーナリストPeter Windsor氏が、レーススタイルやドライビングについて比較しています。

2

まずは2人の共通点をみてみましょう。

彼らはふたりともカートレースを心から愛し、その後のキャリアを通じてカートを「モーターレーシングのあるべき姿」のひとつと考えていたほどだ。

84年F1ブラジルGPの開催地ジャカレパグアで、ピレリタイヤを履く扱いづらそうなトールマンを駆るアイルトンがターン1へ入っていく様子を見ていた。彼のストレートからコーナリングへのアプローチのライン取りは他のドライバーよりもかなりインサイド寄りだった。
同様に07年のメルボルンで、ルイスのマクラーレンでの初レースもこの目で見た。彼もまた初のグランプリレースでありながらも、まさにアイルトンと同じようにスムースにコーナリングへ移行し、旋回が短くなるようなラインを選んでいた。

07年のニュルブルクリンクでルイスがコースオフしたマクラーレンから降りるのを拒否し、マシンに乗ったままクレーンで吊り上げられたのを見た時、スラクストンでシートベルトを締めずにレースを続けたアイルトンを思い出した。
また、大雨に見舞われた07年の富士や路面状況が目まぐるしく変化した08年のシルバーストンでルイスが勝った時には、85年のポルトガルあるいは93年のドニントンでのアイルトンの勝利の再現のように思えた。

3

2人の最大の違いは「ペダルワーク」にあるというWindsor氏。

アイルトンのペダル操作の特徴は、なんと言っても旋回中から立ち上がりにかけての小刻みなブリッピング、いわゆる「セナ足」だ。なぜそうするのかと質問すると「いつの間にか、そういう操作が身についていた。とにかく、できるだけ早くパワーオンにしたいんだ。フルスロットルではなくてもマシンが受け付ける限りにおいて、できるだけ大きなパワーをかけたい。」そのために、アイルトンはスロットルのリターンスプリングになるべく弱いバネを用いることを好んだ。

一方、ハミルトン選手については

ルイスはそういったことは一切しないが、彼のペダルワークはまた違うかたちで絶妙だ。彼はステアリングの切り角に対してスロットルを絶妙に調整することにより、マシンの動的な荷重状態を絶えずコントロールしている。そして、もちろんルイスは左足でブレーキを踏むのだが、最初の一瞬(その時間は1ミリ秒にも満たない)だけはデリケートなタッチで踏力を加えている。

と分析しています。

■4号連続特別付録ペーパークラフト

ペーパークラフトファンの皆さん(?)お待たせしました! オーストリアGP号から4号連続特別付録「伝説のF1王者ヘルメット」が付いてきますよ♪

4

F1の歴史にその名を残す多くのチャンピオンたち。そんなレジェンドのアイデンティティたるヘルメットをペーパークラフトで再現。第1弾は「永遠のライバル」セナとプロストです!

DSC_0508

まず始めに各パーツをアウトラインに沿って切り抜き、折り線を付けておきます。結構細かく切るところがあり、一番時間がかかったかも……山折り、谷折り、切り込みが入る場所が分かりやすく記載されているので安心です。

DSC_0509

いよいよ接着です。形を整えながら、説明通りに接着していけばOK! 接着にはボンドを使用しますが、私はボンドだけでは不安だったので裏側の見えないところをセロハンテープでとめてみました。しっかり接着し、作りやすくなりましたよ(^^)

DSC_0510

じゃん! 完成しました! 1つあたりの所要時間、約1時間(不器用だから?)。手のひらサイズなのに、クオリティの高さに驚きました。ぜひ皆さんも作ってみて下さいね。

第2弾はミカ・ハッキネンとミハエル・シューマッハだそうですよ。全部作って我が家のF1コーナーに飾りたいと思います!

(yuri)

[F1速報×F1女子~カナダGP号]明暗を分けた跳馬のストラテジー。ふたつの誤算とは?

第7戦目となるカナダGP。ベッテル選手のロケットスタート、ハミルトン選手・ロズベルク選手のチームメイト同士での接触等、レース開始早々目が離せないレースでしたね。

モナコGPに続き2連勝目となるハミルトン選手が表紙の「F1速報カナダGP号」。

姉のyuriが期間限定「ル・マン女子」としてフランスへ出張中(!)の為、私、妹のharuが見所をご紹介します!

1466083949655

■SCOOP  UP !! ふたつの誤算

カナダGPでマシンをアップグレードしてきたフェラーリ。スタート直後にインを突いてトップに躍り出たベッテル選手が、フェラーリ今季初優勝を飾るのではないかと期待した方も多かったはずです! しかし、チームの作戦ミスによりチャンスを逃すことに……。

その背景には、2つの誤算があったそうです。

1

2台とも2ストップでレースに挑んだフェラーリ。ギヤボックストラブルによりバトン選手がコース脇にストップした所で、バーチャルセーフティーカー(VSC)が導入されました。ここでピットインの指示をだすも、VSCだった為、マシン撤去後すぐに解除されることとなったのです。

「まさか1周かそこらで解除されるとは思わなかった」と、フェラーリチーム代表のアリバベーネ氏は振り返ります。

もう1つの誤算は、スタート時に装着していたウルトラソフトのデグラデーション。

金曜日の路面温度が44℃という高温だったのに対し、日曜日は20℃以上低い23℃だったため、デグラデーションの値が小さくなることを予測できなかったことが誤算となってしまったそうです。

今回はチームの作戦ミスにより優勝を逃してしまいましたが、メルセデス勢を追い詰めることができるパワーが十分にあることを証明したフェラーリ。今後どの様な熱いバトルが繰り広げられるのか、今から楽しみです!

■今宮 純のFORMULA ONE UNIVERSE

今季初のポディウムとなったのはウィリアムズのボッタス選手! チーム創設者フランク・ウィリアムズ氏は、彼のどの様な点を見込んでチャンスを与えたのか。モーター・スポーツジャーナリストの今宮 純氏が語ります。

注目すべきはボッタス選手のその人柄!

「気どらない、飾らない、カッコつけない、そんな一面をモナコGPで行われたパーティーの様子に感じた。最近の新鋭ドライバーたちはそういう席の場合、スリム・フィットなスーツを着こなし、まるでポップスターやモデルみたいだ。そのなかで、ひとり、“浮いた”感じがするボッタス。失礼かもしれないが、シティボーイたちに混ざった、遠くからやってきた青年のよう。場慣れしていない感ありありで、かえって目立つ。ふと思い出すのは、昔こういう場でタキシード姿が似合わないけれどもかえって目立っていた青年、そう新鋭時代のアイルトン・セナ。着こなすアラン・プロストとは好対照……。」

と今宮氏。

オーストラリアGPのメルボルンウォークで、サインと写真に快く応じてくれたボッタス選手は、やはりとても物静かな印象でした。

でもレースとなると速い! そのギャップがたまらないですよね(^^)

そんなボッタス選手が、英雄アイルトン・セナと意外なところに共通点があったとは驚きです。将来、彼のような大物になるかも……!

「フィンランド人ドライバーといえばライコネン選手」というイメージが強いですが、冷静なドライビングで着実にキャリアを積んでいるボッタス選手の今後の活躍に大注目です!

無題

「花よりF1」では中野のスポーツバーで仲間たちと楽しくF1観戦する様子をお届け。こちらも読んで頂けたら嬉しいです(^^

次選はアゼルバイジャンGP。初開催となるこの地でどのようなバトルが待っているのでしょうか。今から楽しみです!

(haru)

【F1速報×F1女子~モナコGP号~】モナコ特有の問題にレッドブルが大混乱!?

雨の中、セーフティーカー先導でスタートした2016年F1第6戦モナコGP。雨が次第に弱くなりどのタイミングでドライタイヤに履き替えるかなど、おもしろいレースでしたよね。

1位のルイス・ハミルトン選手(メルセデス)と2位のダニエル・リカルド選手(レッドブル)、真逆の表情の2人が表紙のF1速報モナコGP号。早速見所をご紹介します!

DSC_0365

■インタビュー マウリツィオ・アリバベーネ

元フィリップ・モリスの副社長、マールボロのブランドマネージャーとしてフェラーリと深い関わりを持ち、2014年11月にフェラーリチーム代表に就任したマウリツィオ・アリバベーネ氏のロングインタビューです。

4

インタビューの中で私が気になったのが、来年のドライバー話。セバスチャン・ベッテル選手のチームメイトに理想的だと思われるのはどんなドライバーかという質問に対し、アリバビーネ氏は

「それは来年になったら話そう(笑)。これまでのところ、セバスチャンとキミはとてもよく協力し合い、かつ互いにプッシュし合っていると思う。彼らの仕事ぶりには十分に満足しているよ。ただ、私に言わせれば、来年のことについて何かを見極めたり判断したりするのは、いくらなんでもまだ早すぎる。ドライバーを正しく評価するには、クリーンな週末でのパフォーマンスを見る必要がある。しかし、私たちは開幕以来、まだ一度もそうした週末を過ごすことができていないし、ドライバーのレースに影響を及ぼす外的な要因もあった。少なくとも2、3回はクリーンな週末を過ごさなければ、検討を始めるのに十分な情報が集まったとは言えないだろう。」

と語っています。来年もまたライコネン選手とベッテル選手のコンビが見たい!と思うのは、私だけじゃないはず! 今後のレースも目が離せませんね。

■SCOOP UP!!

前戦のスペインGPに引き続き、勝てるレースをまた落としてしまったレッドブルのリカルド選手。2回目のピットストップで、タイヤ交換するはずのタイヤが用意されていなかったことには驚きました。この場面をレッドブル代表のクリスチャン・ホーナー氏は次のように説明しています。

「我々はルイスがウルトラソフトを装着したのを見て、ひとつ硬めのタイヤ、つまりスーパーソフトで行くことにした。ところが、ピットガレージではソフトを準備しようとしていたんだ。レース前にはウエットとドライの5種類のタイヤを準備しておかなければならず、ガレージはタイヤであふれかえっていた。運が悪いことにスーパーソフトはガレージの裏にあり、持ち出してくるのに10秒もかかってしまった。」

2

間違って用意していたソフトを履かせるという手もあったはず。とF1速報は分析していますが、ホーナー氏は

「モナコでは通常のピットウォールではなく、ガレージの2階にエンジニアたちが陣取っているため、状況が分からなかったことがさらに事態を悪化させてしまった・・・。」

と語っています。モナコ特有の問題があったとはいえ、レッドブルらしからぬ初歩的なミスでリカルド選手の初優勝を逃してしまいました。表彰台でのリカルド選手は、見ていて本当に辛かったですよね。次こそは、リカルド選手のいつものビッグスマイルが見れるようなレースにしてほしいものです。

3

さて、次戦はカナダGP。6月12日(日)日本時間27時にレースがスタートします。次の日が辛そうですが・・・、頑張って起きていようと思います(笑)!

(yuri)

【F1速報×F1女子~スペインGP号~】FIA会見の席順は異例中の異例だった!

2016年F1第5戦スペインGPで、F1の歴史に新たな1ページが刻まれました。

レッドブルのマックス・ フェルスタッペン選手が、F1史上最年少優勝記録を更新したのです! しかもレッドブル移籍後初優勝、フェルスタッペン選手自身もF1初優勝と、初めてづくしのグランプリとなりました。

もちろん、5月19日発売の「F1速報スペインGP号」はフェルスタッペン選手の話題でもちきりです(^^

DSC_0344

【CATCH THE EYE】

パドックの裏話を楽しめる「TEAM UPDATE」。このページの片隅にある「CATCH THE EYE」では、グランプリ中の「ここだけの話」が記載されているので、見逃せません!

今回の「ここだけの話」は、グランプリウィーク中の木曜日に行われるFIA会見。フェルナンド・ アロンソ選手、ルイス・ ハミルトン選手、ダニール・ クビアト選手、マックス・フェルスタッペン選手、カルロス・ サインツJr選手、ケビン・ マグネッセン選手が出席しましたが、このキャスティングを決めたFIAのスポークスマンが悩んだのは席順だったそうです。

無題

通常であれば、アロンソ選手やハミルトン選手が前列ですが、今回は異例中の異例。ドライバー交代で注目を集めた、レッドブルファミリー3人を前列に並べました。

会見後スポークスマンは、

「私の記憶のなかで、これほど多くのジャーナリストとカメラマンで会見場が埋め尽くされたことはない」

と鼻高々に語っていたそうですよ。

[nextpage title=”意見が食い違う、ハミルトン選手とロズベルク選手”]

【FOCUS】

レースのハイライトを紹介するFOCUS。主役はもちろんフェルスタッペン選手です。

1

最後までテール・ トゥ・ ノーズの戦いをしながら、優勝争いをしたライコネン選手とフェルスタッペン選手。ライコネン選手からのプレッシャーを耐えたフェルスタッペン選手は、

「最後のストップを終えてピットアウトした後の数周はタイヤを保たせることにすごく集中していた。でも、最後の10周はまるで氷の上を走っているかのようだった。
それで猛攻にあったけど、しばらくしたらキミのペースが少し落ちたのが分かった。たぶん、僕を抜こうとしてタイヤが終わってしまったんだね。それからは、自分のタイヤに集中して、フィニッシュすることだけを考えていた。
勝つなんて予想もしていなかったから、トップでチェッカーフラッグを受けた瞬間は、信じられなかったよ」

と振り返っています。

【SCOOP  UP!!】

フェルスタッペン選手の優勝の立役者になった、メルセデスのドライバー達。スタート直後に2台が接触し、優勝候補だったふたりはリタイアとなってしまいました。一体何が起きてしまったのでしょうか?

まずはロズベルグ選手の意見から。

「ターン3を通過している時に、エンジンパワーが低下していることに気づいた。そして、ルイスが接近しているのが見えた。すぐにドアを閉めてインサイドに入った。彼のためのペースはないことを分からせるためだった。それでも向かってきたから驚いた。相手がすり抜けないように、ドアを閉じるのは、レーシングドライバーなら普通にすることだよ」

2

一方のハミルトン選手は、

「ターン3を通過していたら彼に追いついて、左側のスペースは右側より狭かったから、右に行ったんだ。そこにはスペースがあったし、レーシングドライバーとしては、17km/hも速かったら、そのスペースに向かうだろう。そして、あっちのホイールとこっちのウイングが並んで、衝突を避けてグラスにはみ出すしかなかった」

と違う視点の意見です。

意見の食い違いを認めたうえで、レーシングアクシデントと判断されましたが、今後ふたりの関係が悪くならないことを祈るばかりです…… 。

4

次戦は伝統のモナコGP。一体誰がモナコウィナーに輝くのでしょうか。楽しみですね!

(yuri)

【F1速報 × F1女子 ~ロシアGP号】1995年AUTOSPORTアワード晩餐会、最年少受賞者は誰だ!?

2014年ソチ冬季オリンピックのメイン会場跡地を利用して作られた、ソチ・オートドロームで第4戦ロシアGPが開催されました。

そして、我らがマクラーレン・ ホンダは今シーズン初W入賞を果たしましたね! やったー!

5月10日発売の【F1速報ロシアGP号】の表紙はもちろん、マクラーレン・ ホンダ。

さて、本誌の見所はどうなっているでしょうか?さっそくご紹介したいと思います(^^

DSC_0327

【HONDA Strikes Back ホンダの逆襲】

タイヤに優しいコース特性にセッティングがうまくマッチングし、上位勢のロングランペースに迫る速さを見せW入賞を果たしましたが、不安があったのは燃費。

2本の長い直線を持つソチは「ここまでの4戦で最も燃費に厳しい」と、長谷川総責任者がレース前に言っていたそうです。

2

しかしレース終了後、長谷川総責任者は「燃費に悩んでいたのは我々だけではないですし、無線で細かい指示を出せなくなりましたが、その分ベテランふたりのレース管理のうまさが出ましたね」と語っています。

さすがバトン選手とアロンソ選手! かっこいい!

勢いのある若手ドライバーも魅力的ですが、タイヤや燃費の管理もしっかりとできるベテランドライバーはやっぱり素敵ですよね。

昨年よりレベルアップしたマクラーレン・ ホンダ。トップ争いへ加わるにはまだ厳しそうですが、ふたりのベテランドライバーと一緒に上位を目指して頑張ってほしいです。

【Once upon a grand prix】

1枚の写真から、F1の歴史を紐解いていく連載ページ。今回は1995年12月3日、ロンドンの一流ホテルで開催された“ AUTOSPORTアワード晩餐会 ” に遡ります。

その年の国際/ 英国内モータースポーツ界で、顕著な活躍を見せたドライバーやコンストラクターを称える催しなのですが「ボクスホール・ オートスポーツ・ カデットカーター」に選ばれたのは……目がクリクリの可愛い少年 。

1

皆さん、もうお分かりですよね?  3度もF1チャンピオンを勝ち取った最強ドライバー、ルイス・ ハミルトン選手です! この年、ABkCフォーミュラ・ カデットカート選手権でチャンピオンを獲得。全13部門の中で最年少受賞者となりました。

賞を報じるAUTOSPORT誌95年12月7日号には、

「11歳のルイス・ ハミルトンは、95年インディカー・ チャンピオン転じて翌年はウィリアムズに初挑戦するジャック・ ビルヌーブからトロフィーを受け取って大興奮」

と記載されているそうですよ。

この二人には共通点があります。なんと“ F1デビューイヤー2位、翌年チャンピオン ” なのです。しかも史上2人だけ。まるで未来を物語っているような、不思議な1枚ですよね。

無題

【花よりF1】 では、モーターファンフェスタの様子をお届け。こちらも読んで頂けたら嬉しいです。

次戦はマクラーレン・ ホンダ、フェルナンド・ アロンソ選手の母国、スペインGP。一体どのような走りを見せてくれるのでしょうか。今から楽しみです!

(yuri)

【 F1速報 25th Anniversary × F1女子~F1をかえたテクノロジー号~】 進化をし続けるF1の安全性。残る聖域とは?

F1速報25周年記念にふさわしい【F1速報 25th Anniversary 〜F1を変えたテクノロジー〜】が5月2日に発売されました!

DSC_0303

【グランプリ史を変えた、傑作マシン達】

F1ジャーナリストの津川哲夫氏が、F1の歴史のなかで“ 革命 ” をもたらしたマシン7台をチョイス。その先進性、後世に与えた影響を解説します。

1

7台のマシンのなかで、一番印象に残っているのがルノーR26(2006年)です。私がF1にどっぷりはまったのが2006年。このマシンを見て、F1のウィングってこんなに複雑だったんだ! と衝撃的だったのを今でも鮮明に思い出します。

2

津川さんは、

「R26はR25(2005年)以上にエアロダイナミックスが追及され、まるで軟体動物かと思えるような過激なカウルをまとっている。しかし、失ったダウンフォースを空力デバイスだけで取り戻すのではなく、その穴埋めをビークルダイナミクス(車両の制御システム)の開発に注進した。その結果、タイヤに優しく、効率のいいフットワークを得たR26は、エアロダイナミクスにばかり注目していたライバルを相手に小気味良く、タイトルをさらっていってのである 」

と解説。F1を見始めた当初は、マシンの形がかっこいい! とかカラーリングがキレイ! など、テクノロジーの事はよく分からず観ていたのですが、今回改めてR26がなぜ速かったかを知る事ができて良かったです(^^

【 進化し続けるF1の安全性 】

年々厳しくなるサバイバルセルの衝突安全性やクラッシュテストの合格基準、数々の最新安全装備……。今どこまで進化しているのか徹底分析します。

3

進化を続けるF1の安全性ですが、残るのは“ 頭部 ” 。現在、衝突時の強い衝撃のより頭部が揺さぶられることを防ぐHANS や、ヘルメットのバイザー上部に強化パネルを装着する規則がレギュレーションに盛り込まれています。

5

今シーズン話題になっているのが、頭部保護のためのHaloや、ウインドシールド型キャノピー。2017年の導入を目指して新デバイスの開発が進んでいます。

2014年に日本GPで起きたジュール・ ビアンキ選手が遭遇したような事故を防げるという発想だそうですが、皆さんはどう思いますか? 本誌では、

「とにかく美貌の観点で語られがちだが、頭部保護の観点のみに立って議論は進められるべきだ。Haloを装着しても、頭部にダメージを与えるアクシデントが完全になくなるわけではない。しかし、少しでもリスクを軽減できるなら、採用すべきだ」

と分析しています。

本当に2017年から導入されるのか、とても気になりますよね。もし導入が決定するのならば、F1の歴史がまた一つ大きく変わるのではないでしょうか。

無題

F1を好きになればなるほど、F1の歴史やテクノロジーにも興味が湧いてきます。そんな私にとって、とっておきの1冊です。また、F1博士(?)と呼ばれるほど詳しい方でも、楽しめる内容になっていると思います。

いつもより少し踏み込んだ世界を知る事ができる、F1速報25th Anniversary号。ぜひ読んでみて下さいね!

(yuri)

【 F1速報× F1女子~ バーレーンGP号~ 】 キミ・ ライコネンがスパ・ フランコルシャンを得意とする理由とは?

F1 2016年シーズン第2戦バーレンGP。トワイライトレースで、沈んでいく太陽が何とも言えずキレイでしたよね(太陽が日本で見るより大きく見えたような気がしたのは、私だけでしょうか…… ) 。

バーレンGPならではの素敵な写真と共に、“ F1速報バーレンGP号 ” の見所をご紹介したいと思います( ^ ^

DSC_0241

【 SCCOP UP! ! 】

開幕戦に続き5位入賞を果たしたF1新チーム、ハース。

新しいチームなので、厳しいシーズンになるだろうなと思っていたのですが、大間違い!開幕戦では6位、そしてバーレンGPでは5位を獲得し、レースを盛り上げてくれました。

なぜ、これほどまでに健闘できているのか。あるレース関係者は、

「 ハースの車体開発にはフェラーリの技術が多く取り入れられているが、だからといって誰もが結果を出せるわけではない。大切なのは、マシンを速く走らせるためにきちんとセットアップし、正しい戦略を立てるエンジニアであり、そのマシンを限界ギリギリ、戦略どおりに走らせるドライバーなんだ。」 と分析。

1

また、ロータスからハースへ移籍したロマン・ グロージャン選手は「 サインした直後に考えたことは、ロータスで一緒に仕事してきた仲間をハースに誘うことだった。 」 と話しています。

その“ 仲間 ” のひとりがロータス時代にグロージャン選手のレースエンジニアを務めていた、小松礼雄さん。現在小松さんは、ハースで主席エンジニアとして現場のエンジニアをまとめています。

グロージャン選手がハースに誘うほど信頼している、小松さん。世界最高峰のモータースポーツ、F1の主席エンジニアとして結果を出していて本当にかっこいいですよね。同じ日本人として誇りに思います。

今後ハースがどのようなチームになっていくのか、とても楽しみです!

【 FOMULA ONE UNIVERS 】

モタースポーツジャーナリストの今宮純さんが語る、F1ドライバーの肖像。

第20回目に登場するのは現役ドライバーの中で一番人気と言っても過言ではない、“ アイスマン ”  ことフェラーリのキミ・ ライコネン選手です。

2

ライコネン選手の母国、フィンランドに10数年以上前の11月末に行ったことがあるという今宮さん。フィンランドは一体どのような国なのか、モータースポーツとの関わりはどうなのか書かれています。その中でも興味深かったものを、いくつかピックアップしてみました。

・建設工事費を削減するために、国道レベルの道路も自然地形そのままの設計。郊外の脇道に入るとニュルブルクリンクやスパ・ フランコルシャンさながらで、ライコネンが“ スパ王 ” と言われるのも納得できる。

・冬場は6時間程度しかない短い日照時間は貴重。あっという間に過ぎる昼間に外でスポーツをし、その後おいしいお酒をたしなむ生き方はフィンランド的には正しい。ライコネンのライフスタイルはなんと言われようがカッコイイ。

・アイスホッケーが人気だが、ミカ・ ハッキネンがチャンピオンになってからモータースポーツのテレビ視聴率が最も高くなった。FIAライセンスを持っている人は人口比率でいうと世界1位。

ライコネン選手と言えば“ お酒が好き ” というイメージが強いですが( 表彰台でのシャンパンの飲みっぷりは最高です ) 、フィンランドのライフスタイルをみると納得できますよね。

女性はもちろん男性からみてもカッコイイ、ライコネン選手。最年長ベテランドライバーとしてまだまだ頑張ってほしいなと思います。

5 3

私、F1女子連載ページ[花よりF1]も掲載されています! 今回は、妹と一緒に行ったオーストラリアGPの様子をお届け。ドライバーに会えるポイントや、メルボルンの街の雰囲気を紹介しています。こちらも、ぜひ読んで下さいね♪

(yuri)

【 F1速報× F1女子~ オーストラリアGP号~ 】 アロンソが要求したヘルメットへのこだわりとは?

いよいよF1 2016年シーズンが開幕しました。今シーズンの行方を占う開幕戦。3月24日( 木 ) 発売の[ F1速報  オーストラリアGP号 ] を読んで、開幕戦を振り返りましょう。

DSC_0209

【森脇基恭の視点】

F1解説でお馴染みの、森脇基恭さんによるオーストラリアGPのキーポイント詳細解説。

フェラーリは赤旗中断後にスーパーソフトタイヤを選択した結果2ストップになり、ミディアムタイヤを履き続けたメルセデス2台に抜かれてしまいましたよね。

1

森脇さんは、

「メルセデスはシーズンオフのテスト期間中、ずっとミディアムを履いて走行を続けていたので、このスペックを知り尽くしていました。ミディアムで走行し続ける事は、彼らにとっては決してギャンブルではなかったんです。でも、それをやり切れていなかったフェラーリにとっては、ギャンブルに見えてしまった…… 。メルセデスの用意周到さは完璧だったと思いますし、その勘所を嗅ぎ分ける能力の高さが彼らの強さのひとつですね。」

と解説しています。もちろん、森脇さん的ベストチーム賞はメルセデス。

5

シーズンオフのテスト期間中から先を見据えてテストをしていたメルセデスはさすがですね。ただマシンが速いだけでなく、コツコツと努力をしているからこそ2年連続チャンピオンを獲得できたのではないでしょうか。

【 TEAM UPDATE 】

F1グランプリを追いかけ続けるジャーナリスト、尾張正博さんがグランプリウィークに渡って足で拾ったチーム・ トピックスをお届けするこちらのページ。

無題

各チームの貴重な情報が記載されているのですが、今回は私が思わずクスリと笑ってしまった情報を紹介したいと思います。

まずはフェラーリのセバスチャン・ ベッテル選手。

毎年、自分のマシンに女性の名前を命名する事で有名ですが、今年は“ マルゲリータ ” と名付けたのだとか。木曜日の記者会見で記者が「 なぜ、ピザの名前をつけたのか? 」 と質問して会場は大爆笑になったそうですよ。命名理由は不明ですが、きっとマルゲリータが好きなのでしょうね(笑) 。

4

もう一つが今年からアライのヘルメットを着用している、マクラーレン・ ホンダのフェルナンド・ アロンソ選手。

アライのサービスマンであるピーター・ バーガーによれば、アロンソ選手の要求は7年前と同じ「 アゴへの密着感 」 だったそうです。ヘルメットと言えば、頭部を一番重視するのかなと思っていたのですが、まさかアゴとは! そうですよね。アロンソ選手、素敵なアゴをお持ちですものね。こうなると、他のドライバーの要求も気になる所です。

【 花よりF1 】

皆様に重大発表があります! わたくし…… 、オーストラリアGP号から連載ページを持たせて頂くことになりました( ^ ^

2

F1を好きになってからずっと読んでいたF1速報に自分の連載ページを持てるなんて、夢のようです。海外F1観戦をはじめ、さまざまなF1の楽しみ方を紹介していきますので読んで頂けたら嬉しいです。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします♪

6

ついに始まったF1 2016年シーズン。F1速報オーストラリアGPを読みながら、第2戦バーレーンGPを楽しみに待ちましょう!

(yuri)