Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

新型スマートに「お約束」のブラバスが登場。期間限定車とカタログモデルを用意

現行型スマートは、ルノー・トゥインゴのブランド違いの兄弟車のような存在。2人乗りの「fortwo(フォーツー)」をはじめ、日本には限定車を導入(カタログモデルは4人乗りのforfour(フォーフォー)する戦略を立てています。

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スマートのスポーティ仕様といえば「BRABUS(ブラバス)」が思い浮かびますが、2016年12月6日、新型スマートにもブラバスが設定されました。

期間限定モデルの「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/ forfour)」、カタログモデルの「smart BRABUS forfour Xclusive」の計4モデル。

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「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/forfour)」は、2016年12月6日から2017年3月まで期間限定でオーダーを受け付けていて、カタログモデルである「smart BRABUS forfour Xclusive」は、2017年5月以降の発売になります。

「smart BRABUS」は、スポーティさとデザイン性をより追及した究極のアーバンスポーツカーという位置づけ。エンジンはブラバス専用の0.9L 直列3気筒ターボ。燃圧を2バール高めるとともに、空気供給量の最適化が図られていて、最高出力はターボ仕様から19psアップの109ps、最大トルクは35Nmプラスとなる170Nmとなっています。最高速度はfortwo/cabrioモデルは165km/h、forfourモデルは180km/hを達成。

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これまでのスマートモデルの中で最もパワフルかつ分厚いトルクとなっていて、「fortwo」と「cabrio」では0-100km/h加速9.5秒(ターボモデル比-1.8秒)、forfourでは10.5秒(-1.4秒)を実現しています。

組み合わされるトランスミッションは、ベース車と同じデュアルクラッチトランスミッション(DCT)ですが、こちらもブラバス専用に仕立てられています。ノーマルモデルに対してシフトスピードを最大40%アップさせ、ギヤ比を変更してパフォーマンスを向上。さらに、停止状態からの加速を最大化させる「レーススタート機能」を装備。

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足まわりでは、ターボ仕様からサスペンションの硬さを20%上げたほか、フロントアクスルに設定されたアンチロールバーによりロールを9%減少させています。専用のチューニングを施した「ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)」を採用され、スポーティなドライブフィールに貢献するとのこと。

また「ブラバス専用ダイレクトステアリングシステム」も搭載されています。こちらは、路面状態がよりダイレクトに伝わる専用チューニングが施された車速感応型の可変ギヤレシオステアリングで、リターントルクを高め、タイヤグリップ感をドライバーにより強く伝えることでステアリングフィールを向上したとしています。

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もちろん、ブラバス専用の内・外装装備も多数用意されています。外観では、BRABUS「Monoblock IX」8ツインスポークアルミホイール、BRABUSスポーツエグゾーストシステム&ツインクロームエグゾーストエンド、BRABUSフロントスポイラー、BRABUSエンブレム(前後)、BRABUSリアスカート、「Xclusive」エンブレム、BRABUSリヤディフューザー(マットグレー)を設定。

内装では、BRABUSエクスクルーシブ本革スポーツシート(前席/グレーステッチ入)、BRABUSコックピットクロック&レブカウンター、BRABUSエクスクルーシブダッシュボード、BRABUSメーターパネル(3.5インチTFTディスプレイ付)、BRABUSシフトノブ(アルミ+本革)、BRABUSパーキングブレーキハンドル(アルミ+本革)、BRABUSベロアマット(BRABUSロゴ入)、BRABUSスポーツステアリング(ナッパレザー、グレーステッチ入、高さ調節機能付)を用意。

期間限定モデルの「smart BRABUS Xclusive limited (fortwo/ cabrio/ forfour)」は、BRABUS専用装備を3モデルすべてに採用されています。

Archivnummer: SSPIP63234

また、3モデルそれぞれのキャラクターに合わせて、フロントグリル、ボディパネル、トリディオンセーフティセルのカラーを1(ワン)トーンとしていて、fortwoはホワイト、cabrioはマットグレー、forfourはレッドになります。

一方のカタログモデル「smart BRABUS forfour Xclusive」は、フロントグリルとトリディオンセーフティセルをグラファイト(グレー)にとして、さらに内外装にBRABUS専用装備を設定。ボディカラーには、新色のグラファイト、ヘーゼルブラウンを含めた9色を展開。

Archivnummer: SSPIP63226価格は期間限定の「smart BRABUS fortwo Xclusive limited」が297万円、「smart BRABUS cabrio Xclusive limited」が327万円、「smart BRABUS forfour Xclusive red limited」が317万円。カタログモデルの「smart BRABUS fortwo Xclusive」が312万円です。

(塚田勝弘)

新型smartにもEVを設定。4人乗り仕様のsmart forfourも初EV化

新型smartにもEVが設定されるのは予想どおり、既定路線といえるものでしたが、パリモーターショーで新型smartのEV版がワールドプレミアされました。

Mercedes-Benz auf der „Mondial de l’Automobile 2016“

ルノー・日産連合とダイムラーとの提携により生まれた新型smartのEV版は、ガソリンエンジンモデルに続くもので、同車に搭載される新型モーターはルノーのクレオン工場で生産されます。

バッテリーの生産はドイツのカーメンツにあるダイムラーの子会社である「Deutsche ACCUmotive(ドイチェ アキュモーティブ)」社が受け持っています。

今回初めて4人乗りのsmart forfourにもEV仕様が設定されたことで、内燃機関と電池駆動の両パワートレーンを全車種にラインアップする初のブランドになりました。

smart electric drive; Exterieur: schwarz; Interieur: schwarz ;Elektrischer Energieverbrauch gewichtet: 13,1 - 12,9 kWh/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 0 g/km smart electric drive; exterior: black; interior: black; Electric power consumption, weighted: 13.1 - 12.9 kWh/100km; CO2 emissions combined: 0 g/km

クーペとコンバーチブルだけでなく、4人乗りのsmart forfourにもEV仕様が設定されたことで、利便性が向上。取り回しのしやすさを含めたシティコミュータとしての使い勝手は、BMW i3よりも上かもしれません。

EVとしての実力を図る目安であるバッテリー容量17.6kWh。リヤに搭載されるモーターの出力は、60kW/160Nmで、航続可能距離は160km(NEDC)と、先代の145kmから延びています。

smart ed tailor madeWorld premiere for the fourth generation smart electric drive

充電時間は欧米の家庭用急速充電240Vで2時間半、オプションとなる22kWの新しい急速充電器なら45分以下でフル充電が可能。

装備面では、エコモードが用意されるほか、「スマートコントロール」と呼ばれる機能の多くをスマホ用アプリで呼び出せるのも特徴です。充電スポットの検索や充電量の確認、エアコンの設定などができます。

World premiere for the fourth generation smart electric driveWorld premiere for the fourth generation smart electric drive

smart for two electric driveは2017年春の販売開始予定で、ドイツでの価格は2.194万ユーロ(日本円に単純に換算すると約248万円)です。

(塚田勝弘)

スマートの日産版が出る!? ルノー・日産とダイムラーの協力関係を両社のトップがアピール【パリモーターショー16】

2016年9月30日、パリモーターショーにおいて開かれた記者会見において、7年目を迎えたルノー・日産とダイムラーのパートナーシップ関係が順調に発展していることを発表しました。

Daimler und Renault-Nissan Pressegespräch 2016, Paris

記者会見に臨んだのは、ルノー日産のカルロス・ゴーンCEOと、ダイムラー取締役会長のディーター ツェッチェの両氏。それぞれが協力関係が順調に進んでいることをアピールしました。

両グループの協力関係は、日本においても、スマートとルノー・トゥインゴが共同プラットフォームを用いていることや、スカイラインがダイムラー由来の4気筒ターボを搭載していることなどで知られていますが、三大陸をまたぎ全領域において共同プロジェクトを進めることで、スケールメリットを生み出しているというわけです。

Mercedes-Benz auf der „Mondial de l’Automobile 2016“

パリモーターショーでは、そうした協力関係を示す一例として、ルノーのクレオン工場で生産されたモーターを搭載した新型「スマート フォーツー」、「スマート カブリオ」、「スマート フォーフォー」のEV版が世界初公開されています。

(山本晋也)

新型smartにターボエンジンモデルでマット仕様の限定車を発売

2015年に新型にスイッチしたsmart(スマート)は、全世界での累計販売台数は150万台を突破し、日本でも累計販売台数は3万台超となっています。

日本でスモールカーといえば軽自動車が思い浮かびますし、先代にもスマートKという軽自動車規格仕様もありました。

smart fortwo cabrio

しかし、軽自動車以上のサイズ、排気量を備えたスモールカーを日本で成功させるのは、トヨタiQからも分かるように容易ではないだけにsmartの偉大さがうかがえます。

8月3日に発表されたのは、新型smartに新たにターボエンジンを追加するというもので、ターボ仕様は2台の限定車(smart fortwo cabrio turbo limited 、smart fortwo turbo matt limited)、そしてカタログモデルの「mart forfour turbo」 という計3台になります。

なお、ターボエンジンの詳細と、カブリオレ仕様の「smart fortwo cabrio turbo limited」に関してはこちらで紹介しましたので、ここでは限定車の「smart fortwo turbo matt limited」を取り上げます。

smart fortwo cabrio

2人乗りの「smart fortwo turbo matt limited」は、車名からも分かるように流行のマットカラーをまとった80台限定車。

「ムーンホワイトマット」と「チタニアグレーマット」が目を惹く2色のマットカラーに、ブラックのトリディオンセーフティセルとフロントグリルがコーディネートされ、各40台を用意。

smart fortwo cabrioスポーティなターボモデルにふさわしく、16インチのブラックペイントアルミホイールとクロームエグゾーストエンドなどスポーティなムードを際立たせる装備を配置。

インテリアでは、パドルルシフトやスポーツアルミペダル、コックピットクロック&レブカウンター、本革シートとパノラミックルーフを備え、スポーティかつ質感の高いインテリアに仕上げられています。

Archivnummer: SSPIP39650Archivnummer: SSPIP50931fortwo________________

2人乗りの「smart fortwo turbo matt limited」は2016年10月頃の発売予定で、価格は241万円となっています。

(塚田勝弘)

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メルセデス・ベンツのsmartにカブリオレを含む限定車、ターボ仕様を追加
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新型トゥインゴ同様、smartにも待望のターボエンジンを追加

新型ルノー・トゥインゴには、東京モーターショーでのお披露目時からターボエンジン(直列3気筒の0.9Lターボ)が設定されるとアナウンスされていましたが、メーカー(ブランド)違いの兄弟車である新型smart(スマート)は、1.0L 直列3気筒NAエンジンのみでした。

Archivnummer: SSPIP39476シティユース中心のスモールカーですからNAでも不足はありませんが、smartも4人乗りがカタログモデル(2人乗りのfortwoは限定車)ですから、高速道路を使った長距離走行でも活躍する機会があるはず。

当然ながら「トゥインゴにあるターボはないの?」という声も聞こえてきそうで、そうした声に応えたのか分かりませんが、smartにもターボ仕様が追加されました。

ターボエンジンが用意されるのは2台の限定車と、通常モデルの「smart forfour turbo」の計3台。

最高出力は90ps、最大トルクは135Nmで、NAエンジンよりも19ps/44Nmもアップされています。これだけ出力とトルクが上がれば力強く、スポーティな走りが期待できるはず。

なお、「smart forfour turbo」の燃費は22.0km/L(JC08モード) となっています。

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「smart forfour turbo」の装備も充実しています。

外観では、16インチブラックペイントアルミホイールやクロームエグゾーストエンドなどを用意。パドルシフトやスポーツペダル、コックピットクロック&レブカウンターなどによりスポーティなインテリアも魅力。

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ほかにも本革シートやパノラミックルーフなどの装備が用意されているほか、外装色は全8パターンのボディカラーから選択可能。なお、「smart forfour turbo」の発売は2016年9月頃の予定で、価格は256万円という設定です。

(塚田勝弘)

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メルセデス・ベンツのsmartにカブリオレを含む限定車、ターボ仕様を追加

メルセデス・ベンツのスモールカーであるsmart(スマート)には、2人乗りの「fortwo」と4人乗りの「forfour」が設定されています。

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なお、2人乗りの「fortwo」は、常時買えるカタログモデルではなく、限定車という位置づけ。

クルマとアルコールのたとえはあまり良くないかもしれませんが、季節ごとに登場する限定発売ビールのような展開をするそうです。

新型smartは、発表時のエンジンは1.0Lの直列3気筒NAのみでしたが、今回2台の限定車、そしてカタログモデルにも新たに「smart forfour turbo」を加えることで、計3台のターボモデルが加わることになります。

ブランド違いの兄弟車ともいえる新型ルノー・トゥインゴは、50台のみのローンチ限定モデル(1.0L NAエンジン+MT)をのぞき、0.9Lの3気筒ターボが基本ですが、smartはNAとターボの両方を常時用意。

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先述した3モデルに共通する新型の0.9L直列3気筒ターボエンジンは90ps/135Nmを発生します。既存のNAエンジンに比べて最高出力は19ps、最大トルクも44Nm向上。

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街中でよりキビキビしたスポーティな走りが可能になるだけでなく、高速道路や山岳路などでの走行性能も高まるのは間違いありません。なお、トランスミッションはNAもターボも全車に6速DCTが用意されます。

さらに、低排出ガス車認定(平成17年基準)の4つ星(75%低減レベル) を獲得し、燃費も23.1km/Lの低燃費を実現するなど(smart fortwo turbo matt limitedの場合)、高い環境性能もポイント。

8月3日に発売された「smart fortwo cabrio turbo limited」は、先代smartでも人気の高かったカブリオレモデル。

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シルバーのトリディオンセーフティセルとフロントグリルに人気の高い4色のボディカラー(ラリーレッド、イエロー、クリスタルホワイト、ディープブラック)を組み合わせた各色50台の限定車になります。「ラリーレッド」と「イエロー」にはブラックのソフトトップを組み合わせ、「クリスタルホワイト」と「ディープブラック」にはレッドのソフトトップを装着。

Archivnummer: SSPIP55283電動開閉式ソフトトップは、走行速度を問わず開閉することが可能。本革シートにより質感を高めたインテリアには、ターボ仕様の特徴であるコックピットクロック&レブカウンターなども加わります。限定200台となる「smart fortwo cabrio turbo limited」の価格は、248万円です。

(塚田勝弘)