Motor Fan's YEAR 2016

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フェラーリが770馬力の新型モデル「F12 M」を2017年ジュネーブショーで公開?

フェラーリ史上最高傑作とも語られる、高性能『F12ベルリネッタ』の後継モデルと思われる、コードネーム「F12 M」をイタリア・マラネロで捉えました。

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フルマスキングされており、ディテールは不明ですが、ネットの奥には新デザインと思われるヘッドライトが確認できます。

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ただし、テールライトやエキゾーストパイプなど、一部パーツは現行モデルのダミーが装着されている可能性が高いです。

パワートレインはベルリネッタに搭載されている6.3リットルV型12気筒エンジンをブラッシュアップし、最高馬力は770psまで引き上げられます。

ハイライトはこれだけではありません。『GTC4ルッソT』の3.8リットルV型8気筒エンジン搭載の可能性があることがレポートされています。

ハイテク面では、特別限定モデル「F12tbf」で採用された「バーチャル・ショートホイールベース・システム」を搭載するとみられ、理想的なステアリング・アングルの検索とともに、自動的にリアホイールの舵角をアジャスト、コーナリングを安定させます。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと見られ、予想発売価格は4500万円程度と思われます。

(APOLLO)

フェラーリの伝説的名車「ディーノ」が50年振りに帰ってくる!V6搭載で2019年に復活

1967年から1969年まで発売され、フェラーリが製造した初のミッドシップ2シーターモデル『ディーノ』。

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フェラーリ創業者、エンツォ・フェラーリの長男の愛称から取られた「ディーノ」は、フェラーリ伝統のV型12気筒モデルと差別化するため、独立ブランドとされていました。

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そのディーノがなんと50年ぶりに復活するというレポートが、レンダリングCGと共に欧州エージェントから届きました。

エクステリアは「ディーノ」の意匠を継承しつつ、最先端のデザインへ生まれ変わるものとなるようです。心臓部には、最大600psを叩き出す3リットルV型6気筒ツインターボ搭載が予想されます。

「ディーノ」名称が採用された場合、当時と同様に別ブランドとして発売される可能性もあるようですが、いずれにせよ新たなフェラーリのエントリーモデルとして発売されるであろうこのV6モデルは今後のフェラーリに大きな影響を与えるに違いありません。

(APOLLO)

フェラーリ史上初となるV8ターボ搭載の4シーター「GTC4Lusso T」がパリショーでデビュー

9月29日のプレスデーを皮切りに10月1日から一般公開されるパリモーターショーにおいて、フェラーリ史上初となるV8ターボエンジンを搭載した4シーターモデルである「GTC4Lusso T(GTC4ルッソ T)」 が公開されます。

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スポーツカーとしてはもちろん、居住性や多用途性に富むフェラーリ「GTC4Lusso」には、最高出力690ps/8000rpm、最大トルク697Nm/5750rpmを誇るV12気筒エンジンを搭載。さらに、4WDに加えてリヤホイール・ステアリング機構を備えるなど、グランツーリズモとして一級の性能が追求されています。

間もなく開催されるパリモーターショーで公開される「GTC4Lusso T」には、フェラーリの4シーターに初めてV8ターボが搭載されるのがトピックス。

3.9LのV8 ターボエンジンは、610ps/7500rpm、760 Nm/3000-5250 rpm を誇り、「2016 年インターナショナル・ エンジン・オブ・ザ・イヤー」の総合部門1 位にも輝いた最新のエンジンになっています。

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V12を上回る最大トルクが目を惹きますが、V8 ターボエンジンは日常の市街地走行に適しているそうで、低回転域ではサウンドも控えめでありながら、一転して高速走行でのパワフルなサウンドを響かせるのが特徴。

さらに、フレキシブルなモジュラー・トルク伝達により低回転域からレスポンスよく、迅速なピックアップを広範囲で実現させているそうです。

同モデルの加速感は、低速域から高速域まで、ターボラグを一切感じさせないスロットルレスポンスを実現させた可変ブーストマネージメントによって強化。エンジン回転の上昇とともに途切れることなく滑らかにGを高め、3速から5 速の間のトルク曲線は、「GTC4Lusso T」の特徴的なスポーツ性と加速感をもたらします。

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また、ドライバーの意思に対応すべく、レスポンスを高めるためのチューニングも施されています。「サイドスリップコントロール(SSC3)」とともに装備された 4WS システムは、リヤホイール・ステアリングによりコーナーの入口と出口で前輪と同方向に後輪をステアさせることで、ステアリング操作に対する応 答性能をさらに鋭敏されているそうです。

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シューティングブレーククーペのコンセプトを備えたエクステリアは、ファストバックを思わせるシルエットを描く、鋭い流線型のフォルムが特徴。

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キャビンは、フェラーリならではのスタイリングと4 シーターGT のエレガンスを表現。ドライバーとパッセンジャーがドライビング・エクスペリエンスを共有できるように開発された「デュアルコックピット・アーキテクチャー」が採用されていて、10.25 インチの HD 静電容量方式タッチスクリーンを備えた最新インフォテイメントシステムも見どころになっています。

(塚田勝弘)

日本車のデザインは本当に「つまらない」のか?を検証

皆さんは欧州車のデザインを手掛けた日本人カーデザイナーをご存知でしょうか?

アウディの「顔」ともいえる「シングルフレーム」を初めて採用した 「A6」や、「Q7」、「A5」のエクステリアデザインを手掛けたのがその一人、和田 智氏。

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1998年に日産からアウディに移籍、2009年に同社を退社するまでの間に、3台のプロダクトカーと2台のショーカーを手がけるなどの功績を残しています。

日産時代には初代「セフィーロ(1988年)」や、同「プレセア(1990年)」のエクステリアデザインを担当していたそうです。

そして、もう一人のデザイナーが先頃の記事で触れた奥山清行氏。

米GMをはじめ、ポルシェやピニンファリーナのデザイナーとして活躍するなど、華麗な経歴を持つ日本人デザイナーです。

代表的な作品として、フェラーリ「エンツォ」や、マセラティ「クアトロポルテ」があり、イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインしたことでも有名。

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現在は両者共に自身のデザインブランドを展開しており、クルマに限らず、眼鏡や時計のデザインも手掛けるなど、多方面で活躍しています。

彼らが海外の自動車メーカーのデザイン業務を通して身に付けたのは、それぞれのブランドが持つ歴史や哲学を重んじながらデザインを進化させる技法。

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「日本車のデザインがつまらない」と言われる背景には、国内メーカーの風潮として、モデルチェンジでデザイン担当が代わると、過去の作品を重んじる事無く、一旦リセットする傾向があるといいます。

販売部門や上位から「代わり映え」や「インパクト」の部分を強く要求されるため、結果的に一貫したブランド性が構築され難い傾向にある模様。

欧州メーカーでは日本車のデザインについて、我々が想像する以上に研究しているそうで、それらをヒントにオリジナルとして昇華させるケースが見受けられるそうです。

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一方、日本の自動車メーカーの場合、自分達のアイデアを育てて、後々のモデルに反映することが少ないため、むしろ彼らにアイデアを持って行かれている状況なのだとか。

その結果、日本のユーザーが日本車=つまらない、欧州車=魅力的と感じているとすれば、何とも皮肉な話。

日本人のカーデザイナーが海外に出て、彼らのデザイン哲学を学び取り、世界が認める魅力的なクルマをデザインし得ている現実が、本来日本人が持つ潜在的なデザイン能力の高さを証明しているのではないでしょうか。

もしかすると、それを阻害しているのは日本人の「新し物好き」のDNAなのかもしれません。

Avanti Yasunori

【関連記事】

「日本人デザイナーが米で「kode57」をワールドプレミア!
http://clicccar.com/2016/08/24/394375/

【関連リンク】

SWDESIGN
http://www.swdesign-office.com/

KEN OKUYAMA 「kode57」
http://www.kenokuyamadesign.com/kode57/

フェラーリが日本の公道を走って50周年記念の「フェラーリ GENUINE アクセサリー・フェア 2016」を実施

サーキットを走る勇姿ではなく、「日本公道デビュー」という言い回しはフェラーリらしいですが、いまから50年前の1966年、フェラーリ275 GTBから日本での正規販売がスタートしました。

ちなみに、275 GTBはバリエーションモデルのGTSを含めても生産台数が1000台に満たない希少なモデル。

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日本公道デビュー50周年を記念して、フェラーリ・ジャパンが7月1日より3か月間限定で「フェラーリ GENUINE アクセサリー・フェア 2016」を正規販売店で開催しています。

毎年開かれているキャンペーンですが、今年は同50周年を記念し、特別なキャンペーンになっています。

フェラーリ純正アクセサリー「GENUINE」は、車両の購入後でもオーナーのフェラーリをカスタマイズできるよう、「プランシング・ホース(跳ね馬)」に象徴される信頼性と純粋性に裏付けられた数多くのパーツを用意。

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これらの純正アクセサリーにより、ライフスタイルに合わせてさらなるカスタマイズを楽しむことが可能で、スタイリングやエアロダイナミクス、性能を強化することができます。

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具体的には、カーボンファイバー製フロントスポイラー(フロント・セクションを軽量化するとともに、フェラーリ458イタリアのスポーティな外観をより強調)や、パッセンジャーディスプレイキット(ドライバーのみならずパッセンジャーにも至福のドライビングエクスペリエンスを提供)、California スペシャルハンドリングキット(ロードホールディング性を高める、レーシングDNAを持つフェラーリならではのアクセサリー)などを用意。

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「GENUINE」の特徴は、チタニウムやアルテックスといった軽量かつ高性能な素材の積極的な導入、伝統や革新性などに基づくスタイリング創造をフェラーリが地道に重ねてきた成果といえるもので、どのアイテムもフェラーリの独自性と高級感を強調できるよう考案されています。

フェア期間中、フェラーリ純正アクセサリー 「GENUINE」を10万円以上(税別)購入すると抽選で、1組2名を「2016 F1 日本グランプリ」のスクーデリア・フェラーリ・オフィシャルF1パドッククラブに、2組4名様をグランドスタンド観覧に招待するほか、ピレリ によるタイヤ交換キャンペーンとして、タイヤ交換を実施の先着50名にピレリポディアムキャップ(非売品)がプレゼントされるなど、フェラーリオーナーなら見逃せない充実の内容。

気になる保証ですが、フェラーリ正規ディーラー・ネットワークでのみ取り扱うことによりフェラーリによる保証でカバーされるそうです。

(塚田勝弘)

名車の名前を散りばめた最新4シーターモデル、フェラーリGTC4Lusso登場!

2016年5月10日、3月に開催されたジュネーブモーターショーでワールドプレミアとなったフェラーリの最新4シーターモデル、GTC4Lussoの極東エリア向け発表会が行われました。

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2011年に登場したFF(フェラーリ・フォー)のビッグマイナーチェンジモデルとなるGTC4Lussoですが、そのネーミングはフェラーリの歴史の燦然と輝く、330GTCと250GT Berlinetta Lussoという名車に由来しています。この2台のビンテージフェラーリは当日、会場に展示されていました。

マラネッロの4シーターコンセプトを再解釈したGTC4Lussoは、ドライバーとパッセンジャーの両方にスポーティ・エレガンスとラグジュアリーな快適性を提供するモデルです。

搭載されているエンジンは最高出力507kW、最大トルク697Nmを発生する6.2LV型12気筒で、1750rpmという低回転域から最大トルクの80%を発生。最高速度は335km/h、0-100km/h加速はわずか3.4秒というパフォーマンスを発揮します。

V型12気筒エンジンに組み合わされるミッションは7速F1DCT。駆動方式は第4世代のサイドスリップコントロール(SSC4)をベースに新開発された4RM-S(4輪駆動、4輪操舵)システムを採用。

4RM EVOシステムに後輪操舵機能を統合したのに加えて、E-Diff電子ディファレンシャル及びSCM-E サスペンション・ダンピングとも統合制御されます。

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全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mmというボディのGTC4Lussoは、フロント47%、リア53%という優れた重量バランスを実現し、高いスポーツ性能と快適性を実現しているだけではありません。

4名乗車時450L、最大で800Lまで拡大するトランクスペースを確保した実用性を兼ね備えたモデルとなっています。

厳選された素材を使い、搭乗者全員を包み込むようなキャビンスペースはまさに動くリビングルームといえる豪華さを誇ります。

10.25インチのHDスクリーンはナビゲーションをはじめ、アップルカープレイなど最新のインフォメテインメントシステムを搭載しています。

GTC4Lussoの価格は3470万円。今年末からデリバリー開始の予定となっています。

[GTC4Lusso Specification]

ボディサイズ:全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mm
車両重量:1920kg
エンジン種類:V型12気筒DOHC
総排気量:6262cc
最高出力:507kW/8000rpm
最大トルク:697Nm/5750rpm
タンク容量:91L
トランク容量450/800L
タイヤサイズ:フロント245/35ZR20・リア295/35ZR20
車両本体価格:3470万円

(萩原文博)

フェラーリの「代車」として提供される世界限定99台の特別仕様のアバルト

FCAジャパンのブランドには、フィアット、クライスラー、ジープ、アバルトがあります。

アバルトが1971年にフィアットの傘下に収まって以来、フィアットの高性能・スポーティモデルという位置づけで多くのホットなコンパクトモデルがリリースされているのはご存じのとおり。

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一方で、同じイタリアのフェラーリは、2016年1月にフィアットグループから独立した形になっていますが、依然としてフィアット系グループがフェラーリの大株主になっています。

日本ではFCAジャパンとフェラーリ・ジャパンは別会社で、販売網も別ですが、5月2日からフェラーリ顧客向けの代車にアバルトの車両を提供するという発表がありました。

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このフェラーリ顧客向け代車サービスは、「ABARTH 695 Biposto Ferrari Courtesy Car」によるもので、2015年10月から欧州を皮切りに開始したグローバルプロジェクト。

「アバルト695ビポスト」をベースに特別仕様車として世界99台限定で製造され、日本には10台を導入、国内のフェラーリ・ジャパン正規ディーラーのうち、当プロジェクトに参加する店舗に随時納車し、各店舗で代車としてフェラーリのオーナーに提供されるサービスです。

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なお、この「アバルト695ビポスト」は、ビポストの標準仕様にフェラーリならではのレッドの特別ボディカラーが設定されたもの

同じイタリアで、かつて同門で「アバルト695トリブート フェラーリ」などの市販車でのコラボの実績があるとしても、代車サービスとして他社ブランドに車両を提供することはFCAジャパンとして初のプロジェクトだそう。

確かに他のメーカーやブランドでも聞いたことはありません。その狙いは、今回のサービス開始により、多くの日本の顧客に「アバルト」を認知、体感してもらうのが目的だそう。

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FCAジャパン社長のポンタス・ヘグストロム氏は、「今回フェラーリにアバルトを選んでいただいたことは、アバルトの情熱とスポーツスピリットをフェラーリにも評価していただいた結果と、光栄に思っています」とコメントしています。

(塚田勝弘)

【モーターファンフェスタ】フェラーリF1が2台で走る!1日3回に決定!!

2016年は、4月に復刊予定となっている「モーターファン」誌の創刊90周年をはじめ、三栄書房のメディアやイベントのアニバーサリーが重なることを記念したモーターファンズイヤーです。

4月24日に富士スピードウェイにて開催されるモーターファンフェスタは、まさにモーターファンズイヤーを代表する一大イベントとなっています。入場無料、駐車料金(前売り1600円、当日2000円)となっている、このイベントにおいて伝説的なフェラーリF1マシンがデモランを行なう時間が明らかとなりました。

走行を行なうのは、2001年の日本グランプリでミハエル・シューマッハ選手が優勝したマシンそのものである「F2001B」と、1999年のコンストラクターズタイトル獲得に貢献した「F399」の2台。走行時間は 9:20~、13:10~、14:25~の3回で、いずれも2台が同時に走ると発表されています。

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FRD2016での写真※Ferrari Official Photo Ferrari S.p.A.

Ferrari F2001は2001年初戦よりF1世界選手権に実戦投入された​フェラーリシングルシーターです。F2001Bは2001年シーズン圧倒的な強さを持ったF2001を、2002年シーズン序盤も使用するために2002年​からのクラッシュテスト基準値強化レギュレーションに対応させたマシンとなります。

軽量化を施したF2001Bとして2001年最終戦、鈴鹿サーキットでの日本GPに出走、見事ミハエル・シューマッハが優勝したことでも記憶に残りますが、このたび走行するF2001Bは、まさしく鈴鹿で勝利したマシンそのものというから見逃せません。

なお、カラーリングは2002年のメインスポンサーのVodafone仕様になっています。

この個体は、2002年の第2戦のマレーシアGPまで実戦投入されたということです。

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写真※​オーナー提供

Ferrari F399は1999年のF1世界選手権においてコンストラクターズチャンピオンに輝いたF1マシンです。ロリーバーン氏が設計、1999年を通じ高い信頼性と戦闘能力を発揮しました。

1983年以来となるコンストラクターズチャンピオンを獲得したフェラーリは、以後2000年から2004年まで6年連続コンストラクターズチャンピオンを獲得することとなりました。

今回、走行するF399は、ミハエル・シューマッハ選手ののT-Carとして​シーズンに投入されたマシン​ということです。​

(文:山本晋也)