Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

スズキの「全方位モニター付メモリーナビゲーション」が「Android Auto」に対応

スズキが、軽自動車ではスペーシア・アルト ラパン・ハスラー、コンパクトカーではソリオ・イグニスにメーカーオプション設定しているApple「CarPlay」対応の「全方位モニター付メモリーナビゲーション」。

SUZUKI_04

ハーマンインターナショナルとの共同開発によるもので、スマホ連携では多彩なスマホ・アプリに対応する「NaviCon」、インターネットラジオの「aha」をはじめ、先述したApple「CarPlay」にも対応しています。

SUZUKI_03

2016年10月17日に発表されたのは、「Android Auto」への対応。

Android搭載スマートフォンをUSB接続することで、通話や音楽再生、メッセージなどスマホの様々な機能をナビ画面で操作が可能。また、音声認識機能を使った操作にも対応します。

SUZUKI_01SUZUKI_00

ほかにも、より高精度の渋滞回避案内が可能となる新交通情報サービス「VICS WIDE」や、ETC2.0車載器と連携した高速道路料金割引などの新サービスにも対応することでドライブをサポート。

SUZUKI_02

すでに上記5車種の対応車種で全方位モニター付メモリーナビゲーションを利用しているユーザーは、今回配信のソフトウェアに更新することで機能を向上させることができます。

また、今後の生産車については、ソフトウェア更新済の全方位モニター付メモリーナビゲーションが搭載されることになります。

(塚田勝弘)

Apple「Car Play」、「Android Auto」の両方に対応する新型アウディA4

アウディ80時代から数えること9代目となった新型アウディA4。

ボディサイズは全長4735×全幅1840×全高1410〜1430mmで、先代から全長は15mm延び、全幅も15mmワイドに、全高は10〜30mm低くなっています。

201600223Audi A4_061

新型A4の試乗記や使い勝手、先進安全装備などは、別の記事でご紹介してきましたので、ここではナビやオーディオなどを含むインフォテイメントシステムについてご紹介します。

操作は主にアウディ自慢の「MMI」コントローラーが中心で、操作は固定した階層構造を持たず、2〜3回の操作で主要メニューを呼び出して完了できるなど、操作感覚はこの手のコントローラーの中でもスマホ感覚に近いものになっています。

201600223Audi A4_055

また、ダイヤル部はタッチパッドになっていてスワイプや文字の認識、そしてマップのスクロールや拡大なども指先で可能。

MMI all-in-touch

文字の入力は急いでいる時はまどろっこしく感じてまだ実用的とはいえませんが、インターネットの検索エンジンのようにレストランやガソリンスタンドの検索などを素早くできる「MMIサーチ」などを備えているほか、使用頻度の高いスイッチ(8つ)はハードキーとして用意されているなど、使い勝手はかなり練られている印象を受けます。

201600223Audi A4_059

ナビは、8.3インチディスプレイに表示されるMMIナビゲーションが標準装備されるほか、メーターパネルのバーチャルコクピットとディスプレイの2つに地図画面を表示することもできます。

アウディA3から始まったWi-Fiホットスポットも搭載され、最大8台のモバイル端末の接続が可能で、「Audi Connect」により、「Google Earth」、「Google Street View」を使ったナビ、オンラインの交通情報や駐車場検索なども可能。

201600223Audi A4_057

「Apple CarPlay」、「Android Auto」への対応もトピックスで、ナビ、電話、ミュージック、そのほか対応アプリなどを「MMI」から呼び出し、操作が可能になっています。

Audi_A4_02

オーディオは、アウディでお馴染みのバング&オルフセンの「3Dアドバンスド・サウンド・システム」をオプションで設定。

755Wの16チャンネルの高性能アンプや3Dツィーター、19個のラウンドスピーカーなどにより上質がサウンドを享受できます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

【関連記事】

■大きくなった新型アウディA4の広さ、使い勝手は?
http://clicccar.com/?p=363594

■アウディに期待する先進性は新型A4にも備わっている?
http://clicccar.com/?p=363515

■美点も課題も感じられた新型アウディA4の走り
http://clicccar.com/?p=363505

■新型アウディA4は前輪駆動とクワトロのどちらを選ぶ?
http://clicccar.com/?p=363609

洗練度を増したボルボXC90のインテリアは必見!

新型ボルボXC90の見どころは、走りやスタイリッシュなエクステリアだけではありません。

Volvo_XC90_11

9インチタッチディスプレイ、メーターは12.3インチのフル液晶ディスプレイになり、さらにボルボ初のヘッドアップディスプレイの装備や、ハードスイッチを8つだけに減らすなど、最新世代を謳うのにふさわしいインテリアに仕立てられています。

最も目をひくのは、三菱電機製という縦型9インチタッチディスプレイ。

まさにタブレット感覚でナビやエアコン、オーディオ、車両設定などを指先で操作できる優れもの。

Volvo_XC90_01

「メイン画面」を中心に左にフリックすると「メディア」、右にフリックすると「車両設定」という3つの画面を容易に呼び出すことができます。

Volvo_XC90_09

安全や快適装備、ドライバーサポートなど多機能化するクルマでは、ハードキーが増えることでインパネまわりの造形美を損なうことが多々あり、操作性を担保しながら機能美として具現化するのも容易ではありません。

スマートでクール、しかも適度な温かみを感じさせる「スカンジナビアン・デザイン」で表現される従来のボルボは、インパネ中央から数多くのスイッチが廃されていましたが、先述したように9インチディスプレイを中心にハードキーを8つまで減らすことでスッキリとしたセンスある空間に仕立てられているのはさすが。

Volvo_XC90_06Volvo_XC90_07

肝心の操作性は、9インチタッチディスプレイの表示で「どこになるがあるか」、分かってしまえば比較的容易で、ナビやオーディオ、エアコン、車両設定などの代表的な機能は、深い階層まで探しにいく必要もほとんどありません。

Volvo_XC90_05

スマホ連携では、「Apple CarPlay」に標準で対応し、電話やマップ、メッセージ(SMS)、ミュージック、Siri(音声認識)などが使えます。

さらに、赤外線方式を採用するこのタッチスクリーンは、手袋をしていても操作が可能とのことで、さすがスウェーデンを本拠地とするだけのことはあります。

Volvo_XC90_04

そのほか、エンジンスイッチやドライブモードのロータリースイッチには、ダイヤモンド型の刻みが設けられているなど、細部にまでこだわりを感じさせます。

Volvo_XC90_02

オーディオもこだわりのひとつで、スピーカーには、イギリスの高級スピーカーブランドである「BOWERS&WILKINS(バウアース&ウィルキンス)プレミアムサウンド・オーディオシステム」を45万円(税抜き)でオプション設定。

こちらは、世界で初めてサブウーファーをリヤホイールアーチに配置し、より多くの空気を振動させることが可能だそうで、超低音バストーン(20Hzまで)実現。

部分的にカーボンファイバーを使った250mmコーンを採用するなど、19スピーカー、12チャンネル、1400Wの迫力あるサウンドも享受できます。

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦)

【関連記事】

■新型XC90でボルボ・デザイン、装備が大きく生まれ変わった!
http://clicccar.com/2016/03/28/361771/

■新生代ボルボXC90の進化を支える新プラットフォーム「SPA(SCALABLE PRODUCT ARCHITECTURE)」とは?
http://clicccar.com/?p=361855

■新型ボルボXC90は、エクステリアデザインも新境地に到達!?
http://clicccar.com/?p=361856