Motor Fan's YEAR 2016

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雷神光るボルボXC60次期型、航続距離60kmのPHEVモデル投入へ!

ボルボのコンパクトクロスオーバーSUV「XC60」次期型プロトタイプを豪雪の北欧でカメラが捉えました。

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2008年、ボルボ初のクロスオーバーSUVとして発売された「XC60」は、2009年度のボルボベストセラーモデルに輝く人気モデルとなり、勢いそのまま、日本でも発売され、大ヒットしています。

次期型では、「S90」などにも採用されている「SPA」(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)プラットフォームを流用し、ホイールベースを延長。実用性を向上させるとともに、Dピラーを寝かせスポーティーさもアップしています。

パワートレインは低燃費、低排出で快適なドライブを実現する新生代「Drive-E」2リットル直列4気筒エンジンや、バッテリーのみで航続距離60kmも可能なプラグインハイブリッドのラインナップが予想されています。

新世代ボルボでお馴染み「雷神」T字型デイライトポジショニングライトを光らせ現れた次期型は、2016年5月に公開された「コンセプト40.1」の意匠から影響を受けたデザインが予想されています。

最新情報では、ワールドプレミアは2016年秋頃が有力です。

(APOLLO)

モデル末期でも待望されるボルボXC60 Classicの魅力とは?

ボルボ各モデルに設定される「Classic(クラシック)」は、モデルライフの最終仕様であり、車種によってはフルモデルチェンジによる新型車の登場も予想させるグレードといえます。

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そうなると、新型車を待とうという向きが多くなりそうですが、ボルボの「クラシック」の場合、あえてファイナルエディションを待っている方も少なくないとか。

モデル末期といってもディーゼルエンジンの追加やフェイスリフトなど、毎年のようにアップデートされているうえに、XC60の安全装備は2014年時点ですでに「IntelliSafe10(インテリセーフ・テン)」と呼ばれるセーフティパッケージも全車標準装備されていますから、商品力は常に維持されています。

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さらに「クラシック」の魅力を高める充実装備を見てみましょう。チルトアップ機構付電動パノラマガラスサンルーフ、本革シート、12セグ地上デジタルTV、フロントシートヒーター、モダンウッド・パネルを標準化。

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写真の「XC60 T5 AWD Classic」は、エンジンを「Drive-E」と呼ばれる2.0L直列4気筒ターボに変更され、245ps/350Nmを発揮。燃費も11%アップとなる12.3km/Lに向上されています。

なお、「クラシック」以外のグレードも2017年モデルに設定されています。最上級の「XC60 T5 AWD R-DESIGN」がそれで、従来モデルから719万円という価格を据え置きながらチルトアップ機構付電動パノラマガラスサンルーフ、レザー・ダッシュボードを追加。また、20インチアルミホイールの「Ixion Ⅳ」も標準装備されています。

先述したようにボルボXC60には、歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・被害フルオートブレーキをはじめ、加速、減速ともに制御が巧みで自然な走行フィールが得られる全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)を含む10種類以上の全方位の先進安全装備が用意されています。

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新エンジンを搭載する629万円のXC60 T5 AWD Classicの軽快かつ力強い走りも魅力的。また、599万円の最廉価クリーンディーゼルエンジンのXC60 D4 Classicは、エコカー減税対象車になっていますからオススメしたいグレードになっています。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

ボルボ XC60に熟成極まる「Classic」を設定! 新たに採用されたエンジンの走りは?

ボルボのファンの方は、XC60に「Classic(クラシック)」グレードが設定されたという発表を聞くと、モデル末期の最終モデルが登場したということが分かる、そうです。ボルボファンの中には、最後の「クラシック」を狙っている方も少なくないそうで、それだけ熟成極まったボルボに対する信頼の高さがうかがえます。

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最終モデルといってもXC60は、世界で最も売れているボルボ車らしく、あえて狙いたくなる魅力的な仕上がりになっています。

XC60の「クラシック」には、人気グレードの2.0L直噴ディーゼルターボが設定されるのはもちろん、「T5」には新開発となる「Drive-E」こと2.0Lの直列4気筒ガソリンターボを新たに搭載。同ガソリンエンジン車は、245ps/350Nmというアウトプットを得ているだけでなく、従来モデルのT5 AWDと比べて11%向上となる12.3km/LというJC08モード燃費を達成。

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試乗したのは、その「XC60 T5 AWD Classic」 で、ロックアップ機構付きの8ATとの組み合わせにより、走り出しから力強く、箱根ターンパイクの急な上り坂でも力強さは色あせることはありません。

むしろ全長4645×全幅1890×全高1715mmというワイドで背の高いボディサイズを感じさせない軽快感すら抱かせますから、ミドルサイズSUVでもフットワークのいい走りを求めるなら見逃せないモデルといえそう。

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一方、良好な路面では乗り心地は悪くはないですが、少し路面が荒れてくると235/55R19というタイヤサイズもあってかシーンによっては左右方向を中心にボディが揺すられることも。乗り味の面では、235/60R18タイヤを履くD4クラシックの方が若干マイルドかもしれません。

2009年、日本で初の完全停止まで制御するブレーキを採用したXC60。その後、2013年にサイクリスト検知機能を追加し、2013年にフェイスリフト、2014年に「Drive-E」パワートレーンを採用。2015年には先述したようにD4と呼ぶクリーンディーゼルエンジンも設定されています。

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価格は「XC60 D4 Classic」が599万円、「XC60 T5 Classic」が629万円。ほかにも、「XC60 T5 AWD R-DESIGN」が719万円で用意されています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ボルボ最小クロスオーバーSUV「XC60」次世代型の詳細が明らかに

ボルボのエントリー・クロスオーバーSUV『XC60』次世代型プロトタイプをキャッチ、インパネ写真とともに、その詳細レポートも入手しました。

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エクステリアはフルカモフラージュされていますが、ボルボデザイントレンドの一つである、”雷神”T字型デイタイムランニングライトや「XC90」に似た、リアコンビランプなどが確認できます。

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室内を見ると、インパネセンターには「XC90」に似た縦型9インチディスプレイが設置されています。エアコン吹き出し口は「XC90」より細長いデザインです。

次世代型には、「XC90」などにも採用されている、最新の「SPA」軽量アーキテクチャーを流用し、ホイールベースの延長が予想されています。

パワーユニットには、2リットル直列4気筒ターボガソリンエンジンとディーゼルのほか、航続距離が50kmを超えるプラグインハイブリッドもラインナップされると思われます。

(APOLLO)

ボルボのSUV『XC60』次世代型はこうなる!

ボルボのコンパクトクロスオーバーSUV『XC60』次世代型のレンダリングCGを、欧州スパイエージェントから独占入手したました。

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今回が初のフルモデルチェンジとなる次世代型は、兄貴分『XC90』譲りのT字型ポジションライトを備えると同時に、フロントのエアインテーク、リアサイドウィンドウの処理などは、『ボルボ40.1コンセプト』からデザインの多くを取り入れているようだです。

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新型では、「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー」をベースに、ホイールベースを延長、室内空間をより充実させ、ボルボ自慢の4気筒「Drive-E」パワートレインを採用、低燃費かつ、パワフルな走りを目指します。

ワールドプレミアは2017年3月のジュネーブモーターショーと予噂されています。

(APOLLO)

新エンジンを搭載したボルボ60シリーズ ─ ボルボ「S60」画像ギャラリー

2016年2月に一部改良を受けたボルボ60シリーズ。ボルボの販売のうち約36%を占める主力シリーズになっています。

セダンのS60、ワゴンのV60、SUVのXC60を揃え、ボルボ自慢の安全装備「IntelliSafe(インテリセーフ)」を60シリーズ全車に標準装備するほか、ナビやエンタメ機能を直感的な操作で楽しめるインフォテインメントシステム「SENSUS(センサス)」などを装備。

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最も大きな改良ポイントは、S60、V60、XC60の上級グレードに「Drive-E」パワートレーン戦略に基づき、自前の2.0L直列4気筒スーパーチャージャー+直噴ターボの「T6」エンジンを設定したほか、S60、V60に直列4気筒ターボの「T3」エンジンを設定した点です。

試乗車のS60 T3 SEは、エントリーグレードながら運転席パワーシート、17インチアルミホイールのほか、HDDナビゲーションシステム、アクティブベンディング・デュアルキセノンヘッドライトなどを標準装備し、価格は434万円。

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さらに、本革シート、フロントシートヒーター、助手席8ウェイパワーシート、地上デジタルTVチューナーからなる「レザー・パッケージ」を31万円で設定。

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白いボディカラーの「S60 T6 AWD R-Design」は、R-DESIGN専用の内・外装が施されており、本革スポーツシート、スポーツサスペンションといった専用装備のほか、スペシャルデザイン19インチアルミホイール、プレミアムサウンドシステム・マルチメディア、パークアシスト・パイロット、自動防眩機能付ドアミラーも用意される充実装備のスポーティグレードになっています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

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■ボルボS60、V60、XC60に新エンジンを搭載
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■ボルボS60、V60に搭載される1.5L 4気筒直噴ターボの走りは?
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ボルボ60シリーズに「Drive-E」戦略の新エンジンを搭載

「Drive-E」と呼ばれる自社製のパワートレーン戦略により、エンジンのラインナップを徐々に刷新しているボルボ。

フォード傘下から離れたことで、こうした戦略を掲げる必要があったのでしょうが、4気筒以下、2.0L以下、電動化も見据えたもの。

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ガソリンとディーゼルも共通の基本構造で「25%は共通部品、25%は異なる部品、50%は類似部品」となっているそうです。ガソリンエンジンはT3、T4、T5、ディーゼルエンジンはD4が導入されているほか、最上級SUVのXC90にはT5、T6、T8が導入されています。

さらに、セダンのS60、ステーションワゴンのV60、SUVのXC60にこの「Drive-E」戦略により開発された新エンジンが搭載されました。

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ボルボの60シリーズは、日本の販売比率(2015年)のうち約36%を占めるという主力シリーズで、上級グレードに2.0Lの直噴エンジンである直列4気筒スーパーチャージャー+ターボの「T6」を設定。

さらに、XC60をのぞくS60、V60に1.5Lで直列4気筒ターボの「T3」を搭載した「T3 SE」グレードを追加しています。

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ボルボらしく安全装備は充実しており、ミリ波レーダー、カメラ、赤外線センサーからなるシステム、歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキシステムやACC(アダプティブクルーズコントロール)など、10種類の先進安全装備からなる「IntelliSafe(インテリセーフ)」も全車に標準装備。

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価格帯は、S60が434万円(T3 SE)〜614万円(T6 AWD R-DESIGN)、V60が454万円(T3 SE)〜634万円(T6 AWD R-DESIGN)、XC60が539万円(D4)〜719万円(T6 R-DESIGN)となっています。

(文/塚田勝弘・写真/前田惠介)