Motor Fan's YEAR 2016

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ホンダがGoogleと自動運転技術の共同研究を開始!

交通事故を減らし、多くの人に自由な移動をもたらすと期待されている自動運転。ホンダの自動運転技術に大きな進展がありそうです。

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同社のR&D部門である本田技術研究所が、Google 系の自動運転技術研究会社Waymo(ウェイモ社)と自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したことを発表しています。

Googleの自律走行車に用いられてきた技術を進化させている、ウェイモ社のセンサーやソフトウェア、車載コンピューターとホンダの車両を組み合わせ、アメリカで拡大することが予想されている公道実証実験に使用するということです。

独自に自動運転の研究・開発を進めているホンダですが、Googleとの共同研究によりブレークスルーと実用化へ加速することが期待されます。

※写真はホンダの先進安全技術「ホンダセンシング」の試験風景

(山本晋也)【関連記事】

トヨタ、日産、ホンダが伊勢志摩サミットで最新の自動運転車両を披露
http://clicccar.com/2016/05/27/374328/

自動運転技術を睨んだホンダの次世代コクピット【ロサンゼルスオートショー16】
http://clicccar.com/2016/11/22/418727/

ホンダがアメリカで自動運転車を発表。フラッグシップがベースだが、込められた想いは…
http://clicccar.com/2016/06/03/376235/

未来のアコードは自動運転でGo! ホンダ「AC-X」 【東京モーターショー】
http://clicccar.com/2011/11/30/87712/

Googleが自社製の自動走行車で公道テストをスタート!
http://clicccar.com/2015/05/19/307799/

先代フリードのオーナーは新型フリードに買い替えるべきか?

初代ホンダ・フリードの登場から8年近く経って、新型に移行した2代目フリード。

すでに先行予約で1万2000台(発売日前日の9月15日時点)受注しているそうですから、絶好のスタートを切ったといえそうです。

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先代フリードは50万台以上のオーナーがいるそうで、こうしたお客さんに買い替えを促すのが、まずは新型フリードの役割とのこと。

では、新型に買い替えるべきでしょうか?

先代フリードの4WD(ガソリン車のみ)に乗っていた方で、ハイブリッドの4WDが欲しかったのなら「買い」でしょう。シエンタにもハイブリッドの4WDはありませんから、25.2km/hという燃費は、先代フリードの4WD(13.2km/L)から倍近くになっています。

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さらに、出力の面でも118ps/144Nm(1.5Lガソリン、4WD)から、新型ハイブリッドはガソリンが110ps/134Nm、モーターが22kW(29.5ps)/160Nmという数値で、モーターによる力強い発進、加速が期待できます。

先代フリードの「IMA」ハイブリッドシステムに乗っていた人はどうでしょうか。

燃費は21.6km/Lから27.2km/Lに改善し、エンジンは88ps/132Nmの1.5LのSOHCから新型は直噴の1.5L DOHCになり、ハイブリッド用のLEB型は110ps/134Nmに引き上げられています。

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モーターも先代の10kW(14ps)/78Nmから、新型フリードでは22kW(29.5ps)/160Nmに引き上げられています。走りの面でも先述したように、発進や加速時に恩恵を感じられるはず。

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一方、先代フリードの1.5Lガソリン(FF)に乗っている場合は、16.0km/Lから19.0km/Lと燃費だけ見ると微妙なところですが、ポート噴射から直噴化された新型は出力でも131ps/155Nmと、先代の118ps/144Nmから着実に増強されています。

燃費や出力だけでクルマを買い替える人は少ないでしょうが、ガソリン車に関してはエンジンの数値上では「圧倒的な」強みは感じられません。

パッケージングの面ではどうでしょうか?

確かにシートの座り心地をはじめ、シート間の前後距離(タンデム)やシート左右間の距離、頭上空間、荷室の広さや使い勝手など着実な進化を遂げているようですが、5ナンバーコンパクトミニバンという制約の中、某ビフォーアフターのような「劇的」な変化は最初から望むのは酷というもの。

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とはいえ、居住性・積載性に関してはオーナーならすぐに新型の利点を理解できるでしょうから、ディーラーで念入りにチェックしたいところです。

では、先代オーナーが買い替えるべき最大のポイントはというと、ずばり「安全面」でしょう。

「ホンダ・センシング」搭載車は初期受注でその割合が高めとはいえ、7〜8割くらいに達しているそうです。

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先代フリードからの買い替えであれば駆動方式や2列の3列シート配列を問わず「ホンダ・センシング」搭載車をチョイスすべきで、安全面は当然のこと、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKAS(車線維持支援システム)、先行車発進お知らせ機能などのドライバーサポート機能といった最新装備も「買ってよかった」と実感できると思います。

(塚田勝弘)

ホンダ・フリードがフルモデルチェンジ。超低床ラゲッジの「フリード+(プラス)」を新設定

ついにホンダ・フリードがフルモデルチェンジです。

そのルーツといえる「モビリオ」の誕生によってコンパクトサイズのスライドドア・ミニバンというカテゴリーを確立したフリードが2代目へと進化しました。

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「ちょうどいい」というキャッチコピーが話題を集めた先代モデルのコンセプトを、さらに一歩進めた新型フリードのコンセプトワードは、『セブンデイズ・ワンダフル・モビリティ』。1周間通じて「ダントツにちょうどいい」を目指しています。

3列シートの「フリード」を基本に、2列シートの「フリード+(プラス)」をラインナップ。

従来は「スパイク」のサブネームだった2列シート仕様ですが、新型では専用の低床フロアを与えられ、テールゲートも長くなるなど、よりラゲッジの使い勝手を進化させています。

パワートレインは1.5リッターのガソリン直噴エンジンとスポーツハイブリッドi-DCDを用意。ライバルとなるトヨタ・シエンタの場合、ハイブリッドはFFだけの設定ですが、フリードはハイブリッドにも4WDが設定されているのがアドバンテージです。

なお、ハイブリッド車のJC08モード燃費はFFで27.2km/L、4WDは25.2km/Lとなっています。

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乗車定員は3列シートが6人乗りと7人乗り(FFのみ)、フリード+は5人乗りとなります。

さらに6人乗りの助手席リフトアップシート車、4人乗りの後席サイドリフトアップシート車、全部で6人乗車が可能な車いす仕様と、シートレイアウトと駆動方式により全16通りのバリエーションを誇ります。

メーカー希望小売価格は、フリードが188万円〜272万800円、フリード+は190万円〜274万8000円。

車いす仕様は244万円〜272万2000円、助手席リフトアップシート車は240万円、サイドリフトアップシート車は238万円〜266万2000円となっています。

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●フリード ハイブリッドG(6人乗り・FF) 主要スペック
車両型式:DAA-GB7
全長:4265mm
全幅:1695mm
全高:1710mm
ホイールベース:2740mm
車両重量:1410kg
乗車定員:6名
エンジン型式:LEB
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1496cc
最高出力:81kW(110PS)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kg-m)/5000rpm
モーター型式:H1
モーター形式:交流同期電動機
モーター最高出力:22kW(29.5PS)/1313-2000pm
モーター最大トルク:160Nm(16.3kg-m)/0-1313rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:27.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/65R15
メーカー希望小売価格(税込):2,376,000円

(山本晋也)

ホンダの最新テストコースで先進安全システムを体感。軽自動車への展開も約束!

2016年4月、ホンダは栃木県さくらに新テストコースを開設しました。

ハイウェイや市街地を模したテストコースは、「ホンダセンシング」と呼ぶ先進安全システムの開発に使われているという最新のITテストコースです。

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今回、メディア向けに開催された「ホンダセンシングワークショップ」では、その最新テストコースを初公開。

さらに、「衝突軽減ブレーキ」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」を体感するとともに、自動運転まで見据えて開発を進めるエンジニアとのミーティングも行なうというプログラムでした。

残念ならが天候不良によりホンダセンシングの体感プログラムは途中で中止され、ホンダの市販車が積む安全装備への理解は消化不良ぎみでしたが、ミーティングの時間が延びたことで、ホンダの考える先進安全システムへのロードマップへの理解が進むワークショップとなりました。

他社同様、ホンダも近い将来、「トラフィックジャムアシスト」という名前で、渋滞時に限った操舵と加減速を機械がコントロールする自動運転を実現しようとしています。

そうしたフルタイムではない自動運転のフェイズにおいては、ドライバーの意思を読み取ることや、ドライバーの操作によって機械から人間へ運転権をスムースに移すことが重要とされています。

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たしかに、道路上の白線とドライバーが意図しないステアリング操作を認識する「路外逸脱抑制機能」の体験において、そうしたドライバーの操作を優先(オーバーライド)する制御の絶妙さは体感できることができました。

わざとステアリングをズラしておくと機械が車線を維持するようステアリングを動かすのですが、その際にちょっとでもドライバーが意思を入れた動きを見せると、すぐさまドライバーに操作を任せてくれるのです。

こうしたオーバーライドに関する味付けの部分は、安全とドライバーの意思をバランスさせる上で非常に難しい項目ですが、2002年に車線維持支援システムを市販車(アコード)に搭載したホンダの経験が、絶妙なバランスを実現しているようです。

2016年7月の時点では、ミリ波レーダーと単眼カメラを利用したホンダセンシングの搭載車種は限られています。具体的にはジェイド、ヴェゼル、ステップワゴン、オデッセイ、アコード、レジェンド、クラリティといったラインナップにしか搭載されていません。

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つまり、フィットや軽自動車は、衝突軽減ブレーキを採用していても、それは赤外線レーダーによる低速域に限定されたもので、ホンダセンシングという名前で展開している高性能な先進安全システムとは異なるものなのです。

しかし、この秋にも登場予定のフリードにはじまり、小型車・軽自動車へも、より高性能なホンダセンシングの採用は拡大するといいます。

先進安全システムが交通事故を減らすものであれば、量販モデルに採用することこそ事故低減効果が期待できるというもの。具体的なスケジュールについてはシークレットということですが、その効果を考えれば、メーカーとしての装備拡大と、ユーザーの積極的な選択を期待したいと感じたワークショップとなりました。

(山本晋也)

新世代の安全性能を手に入れた先進サルーン ─ ホンダ新型アコード画像ギャラリー

2016年5月26日、ホンダのミドルサイズセダン「アコード」がマイナーチェンジを果たしました。

フルLEDヘッドライトによるフェイスリフト、先進的な2モーターハイブリッドシステムの進化を表現するスイッチ式エレクトリックギアセレクターといった特徴的な変化が、先進性をアピールするマイナーチェンジです。

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ハイブリッドシステムの進化により燃費性能を向上させただけでなく、安全性能面の進化にも注目です。

ミリ波レーダーとカメラによる先進安全支援システム「ホンダセンシング」は全車に標準装備。

さらに、光ビーコンを利用して信号情報を運転支援に活用するシステムを世界初搭載。進行方向の信号情報を先読み的に利用することで、スムースでエコロジカルな交通につなげます。

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従来設定のあったプラグインハイブリッド仕様はなくなり、マイナーチェンジを機に車名を「アコード」とシンプルにしたのも特徴。グレードはHYBRID LX、HYBRID EXの2つとなり、メーカー希望小売価格は385万円〜410万円となっています。

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●ホンダ・アコードハイブリッドLX 主要スペック
車両型式:DAA-CR7
全長:4945mm
全幅:1850mm
全高:1465mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1580kg
乗車定員:5名
原動機型式:LFA-H4
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1993cc
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6200rpm
エンジン最大トルク:175Nm(17.8kg-m)/4000rpm
モーター形式:交流同期電動機(定格電圧700V)
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000-6000rpm
モーター最大トルク:31.5Nm(32.1kg-m)/0-2000rpm
変速装置:電気式CVT
燃料消費率:31.6km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/60R17 94V
メーカー希望小売価格(税込):385万円

(山本晋也)

ホンダの威信をかけた新型アコードの最新装備とは?

ホンダのアッパーミドルサイズセダン「アコード」がビッグマイナーチェンジを受けました。

新型アコードのラインナップはハイブリッドのみで、リース販売で用意されていたアコード プラグイン ハイブリッド(PHV)は今年の3月に生産を終えていました。

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まさにいつの間? という感じですが、生産終了、販売終了となるモデルは最後に限定車などで華々しく去るか、黙って去る場合が多いようです。

さて、ビッグマイナーチェンジを受けた新型アコードは、インラインタイプのフルLEDヘッドライト/LEDフォグライトが採用されたフェイスリフトを実施。

また、2.0L DOHC i-VTECエンジンと「i-MMD」の組み合わせであるハイブリッドシステムのモーターやバッテリーなどを新設計することにより、「SPORT HYBRID i-MMD」が小型・軽量化されているだけでなく、高出力・高トルク化が図られているのが見どころ。

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安全装備も最新世代にスイッチされています。

最新の安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が標準化されたほか、近赤外線技術を応用した、走行車両の車載装置との双方向通信機能と車両感知機能を併せ持つ装置「高度化光ビーコン」を使った信号情報活用運転支援システムに世界で初めて対応。

こちらは、交通信号のさまざまな情報を通信で取得して、メーター内に表示する機能で、安全で円滑な走行をサポートするもの。

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また、ホンダ自慢のプローブ情報システムで高精度な渋滞予測を実現する「Hondaインターナビ」を標準装備、iPhoneのさまざまなアプリを車内で便利に使える「Apple CarPlay」にも新たに対応しています。

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さらに、車線変更や合流時などに助手席側後方の確認を補助する「LaneWatch(レーンウォッチ)」や、狭い場所での駐車などをサポートする「パーキングセンサーシステム」を装備するなど、最新装備を積極的に採用するホンダの最新セダンらしい充実ぶりが目を惹きます。

価格は「HYBRID LX」が385万円、「HYBRID EX」が410万円です。

(塚田勝弘)

【関連記事】

新型アコードをホームページで先行公開、オデッセイHV並のモーターに進化か!?
http://clicccar.com/2016/04/21/367871/

販売台数の巻き返しなるか?ホンダ・ステップワゴンがマイナーチェンジ!

2016年5月10日、3月に開催されたジュネーブモーターショーでワールドプレミアとなったフェラーリの最新4シーターモデル、GTC4Lussoの極東エリア向け発表会が行われました。

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2011年に登場したFF(フェラーリ・フォー)のビッグマイナーチェンジモデルとなるGTC4Lussoですが、そのネーミングはフェラーリの歴史の燦然と輝く、330GTCと250GT Berlinetta Lussoという名車に由来しています。この2台のビンテージフェラーリは当日、会場に展示されていました。

マラネッロの4シーターコンセプトを再解釈したGTC4Lussoは、ドライバーとパッセンジャーの両方にスポーティ・エレガンスとラグジュアリーな快適性を提供するモデルです。

搭載されているエンジンは最高出力507kW、最大トルク697Nmを発生する6.2LV型12気筒で、1750rpmという低回転域から最大トルクの80%を発生。最高速度は335km/h、0-100km/h加速はわずか3.4秒というパフォーマンスを発揮します。

V型12気筒エンジンに組み合わされるミッションは7速F1DCT。駆動方式は第4世代のサイドスリップコントロール(SSC4)をベースに新開発された4RM-S(4輪駆動、4輪操舵)システムを採用。

4RM EVOシステムに後輪操舵機能を統合したのに加えて、E-Diff電子ディファレンシャル及びSCM-E サスペンション・ダンピングとも統合制御されます。

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全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mmというボディのGTC4Lussoは、フロント47%、リア53%という優れた重量バランスを実現し、高いスポーツ性能と快適性を実現しているだけではありません。

4名乗車時450L、最大で800Lまで拡大するトランクスペースを確保した実用性を兼ね備えたモデルとなっています。

厳選された素材を使い、搭乗者全員を包み込むようなキャビンスペースはまさに動くリビングルームといえる豪華さを誇ります。

10.25インチのHDスクリーンはナビゲーションをはじめ、アップルカープレイなど最新のインフォメテインメントシステムを搭載しています。

GTC4Lussoの価格は3470万円。今年末からデリバリー開始の予定となっています。

[GTC4Lusso Specification]

ボディサイズ:全長4922mm×全幅1980mm×全高1383mm
車両重量:1920kg
エンジン種類:V型12気筒DOHC
総排気量:6262cc
最高出力:507kW/8000rpm
最大トルク:697Nm/5750rpm
タンク容量:91L
トランク容量450/800L
タイヤサイズ:フロント245/35ZR20・リア295/35ZR20
車両本体価格:3470万円

(萩原文博)