Motor Fan's YEAR 2016

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ホンダが「自動運転」開発方針を転換!Googleと連携へ

2017年1月5日に開幕する国際家電ショー「CES2017」において、人とのコミュニケーションができる「AI」(人工知能)を搭載したEVコンセプトカー「NeuV(ニューヴィー)」をワールドプレミアすると発表したホンダ。

ソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術「感情エンジン」を、同モデルに搭載しているとして話題になっています。

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そうしたなか同社は、車載用OS「アンドロイド」で結びつきが深いGoogleが立ち上げた「ウェイモ」社と、自動運転技術の共同研究に向けた検討に入ったそうです。

本田技術研究所が12月22日に発表したもので、新聞報道などによると「ウェイモ」が保有する自動運転技術を自社車両に搭載して米国の公道で実証実験する模様。

同社は2020年頃に高速道路での自動運転実用化を目指しており、いち早く実用化に取組んで来たGoogle(ウェイモ)の知見を活用することで、運転手不要の完全自動運転車(レベル4)の早期実現を目指すものとみられます。

トヨタや日産は「コネクテッドカー(つながる車)」分野で米マイクロソフトと提携しており、BMWは米半導体大手のインテルと提携、ボルボも米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと連携して自動運転車を共同開発しています。

「ウェイモ」も既にFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)と同分野で提携するなど、自動車メーカーとの連携により自社技術の標準化を目指しており、自動車メーカーとIT大手との連携が加速するなか、これまでの単独開発から一転、連携戦略で巻き返しに出た、ホンダの今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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ホンダがGoogleと自動運転技術の共同研究を開始!

交通事故を減らし、多くの人に自由な移動をもたらすと期待されている自動運転。ホンダの自動運転技術に大きな進展がありそうです。

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同社のR&D部門である本田技術研究所が、Google 系の自動運転技術研究会社Waymo(ウェイモ社)と自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したことを発表しています。

Googleの自律走行車に用いられてきた技術を進化させている、ウェイモ社のセンサーやソフトウェア、車載コンピューターとホンダの車両を組み合わせ、アメリカで拡大することが予想されている公道実証実験に使用するということです。

独自に自動運転の研究・開発を進めているホンダですが、Googleとの共同研究によりブレークスルーと実用化へ加速することが期待されます。

※写真はホンダの先進安全技術「ホンダセンシング」の試験風景

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フォルクスワーゲンの10車種31モデルが「Android Auto」に対応

日本向けのGoogle「Android Auto」サービスが7月13日から開始されました。

最初から対応を謳っていた自動車メーカーやカーナビメーカーも、日本向けのサービス開始(アプリの登場)を待ちという状態でしたが、これで「Googleマップ」などを車載器で使えることになります(対応車載器とスマホをUSBで接続)。

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待望の日本でのサービス開始により、数多くの自動車メーカー、カーナビ製メーカーで「Android Auto」がようやく稼働することになりますが、フォルクスワーゲンが早速、10車種31モデルにおいて「Android Auto」に対応すると発表しました。

フォルクスワーゲンの多くのモデルに標準搭載されているVolkswagen純正インフォテイメントシステム「Composition Media」内の「App-Connect」を介して利用することになります。

VW_PASSAT_GTE_29polo_gti

すでに利用可能であった「MirrorLink(スマホなどと車載機器を接続する規格のひとつ)」やApple社の「CarPlay」に、Googleの「Android Auto」が加わることで、より多彩なコネクティビティ機能を車内で享受できます。

現時点での対応車種は、下記のとおり。

Polo TSI Trendline、Polo TSI Comfortline、Polo TSI Highline、CrossPolo、Polo BlueGT、Polo GTI、The Beetle Base、The Beetle Design、The Beetle Turbo、Golf TSI Trendline、Golf TSI Comfortline、Golf TSI Highline、Golf GTI、Golf Variant TSI Comfortline、Golf Variant TSI Highline、Golf Variant R-Line、Golf Alltrack TSI 4MOTION、Golf Alltrack TSI 4MOTION Upgrade Package、Golf Touran TSI Trendline、Golf Touran TSI Comfortline、Golf Touran TSI Highline、Golf Touran TSI R-Line、Sharan TSI Trendline、Sharan TSI Comfortline、Sharan TSI Highline、Passat TSI Trendline、Passat TSI Comfortline、Passat Variant TSI Trendline、Passat Variant TSI Comfortline、Tiguan Lounge Edition、Tiguan 2.0 TSI Leistung 4MOTION

フォルクスワーゲン グループ ジャパンでは今後も「Android Auto」対応モデルを増やしていくと表明しています。

※写真はパサートGTEの「Discover Pro」画面ですが、試作車に搭載されたデモ画面です。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)

ロボット月面探査レースに挑戦する民間チーム「HAKUTO」にスズキが技術支援

スズキは、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)」に挑戦する、民間月面探査チーム「HAKUTO」とコーポレートパートナー契約を締結したと発表しました。

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スズキは、月面に民間開発のロボット探査機(ローバー)を着陸させ、500m以上移動し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信するGoogle Lunar XPRIZEのミッション達成に向け、HAKUTOが開発するローバーへの技術支援を検討している模様です。

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ミッションの達成には、打ち上げ費用に直結するローバーの軽量化と、レゴリスというパウダー状の砂で覆われた月の表面をスリップすることなく確実に走行できる走破性が大きな課題となります。

スズキは、軽量化技術やトラクション制御技術など小さなクルマづくりや四輪駆動車の開発で培ってきた技術の活用を検討し、HAKUTOのミッションを支援したいとしています。

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スズキの代表取締役社長である鈴木俊宏氏は、

「小さなクルマづくりを通じて、豊かな社会に貢献してきたスズキは、小さなローバーで夢にチャレンジするHAKUTOに共感し、このプロジェクトを支援することを決めました。スズキの技術を活用したローバーによる月面探査の成功を楽しみにしております。」

とコメントしています。

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また、HAKUTO代表の袴田武史氏は

「ローバーの軽量化と4輪駆動の技術は非常に重要であるため、スズキにパートナーに加わっていただき大変心強く思います。スズキが小さなクルマ作りで培ってきた技術とノウハウを、HAKUTOのローバーに活かせるように検討を進めていきます。」

とコメントしています。

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HAKUTOは、株式会社ispaceが運営する日本で唯一Google Lunar XPRIZEに参加するチームです。

多様な人材が集まって月面探査ロボット(ローバー)を開発、Google Lunar XPRIZEに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」で、世界初の民間月面探査を目指しています。

2015年1月には、月面ミッションを達成できる能力のローバーを開発したその技術力が評価され、Google Lunar XPRIZE中間賞のモビリティ部門を受賞しています。

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Google Lunar XPRIZE は、Googleがスポンサーとなって、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。

1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられます。現在、世界各国から16チームが参加しています。

(山内 博)

トヨタが人工知能「AI」の開発で米Google傘下のロボット会社を買収か?

今年1月、米国にTRI(Toyota Research Institute)を設立するなど、AI(人工知能)の研究を加速させるトヨタ自動車。

DARPA(米国防総省 国防高等研究計画局)主催の災害対策ロボット競技会でプロジェクトマネジャーを務めたギル・プラット氏をTRIのCEOに据え、同氏の人脈によりGoogleで自動運転車開発プロジェクトを立ち上げたジェームズ・カフナー氏を招聘(しょうへい)するなど、積極的な動きをみせています。

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TRIはマサチューセッツ工科大学やスタンフォード大学ともAIの研究・開発で連携しており、走行中予期しない状況下に陥った際に危険を回避したり、何故そのような状況になったのかを説明できるような人工知能の実現を目標にしている模様。

さらに、トヨタはロボット事業を将来の成長を担う事業のひとつに位置付けており、日経新聞によると、Googleのロボット事業を担う中核子会社2社を買収すべく、詰めの交渉段階にあるようです。

2社の人材を活用してロボットの開発体制を大幅に強化する考えのようで、自動運転技術などへの応用も視野に入れている模様。

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買収対象としているのは1992年設立の米ボストン・ダイナミクス社と、2013年に米国企業の手に渡った東京大学発のベンチャー、SCHAFT(シャフト)社。

両社ともにDARPAの災害対策ロボットコンテストで注目を集め、Googleの傘下に入った経緯があり、TRIにとって理想的な買収相手と言えそうです。

このように、最先端のAI技術を吸収して生まれ変わろうとしているトヨタ自動車。今後もその動きから目が離せません。

Avanti Yasunori

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年収1,000万円のビジネスマンが勧める企業ランキング、2016年の1位はトヨタ自動車!

即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト“ビズリーチ”が「就職活動中の大学生に勧めたい就職先企業ランキング」を発表しました。

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これはビズリーチが2016年3月28日から4月3日に渡り、平均年収約1,000万円のビジネスマン771名を対象に実施したアンケートに基づいて作成したもの。

ビジネスマンは「将来性のある企業か?」「グローバル視点で成長できる環境か?」を選定のポイントに位置付けており、1位がトヨタ自動車、2位がGoogle、3位が三菱商事となっています。

また、人材総合情報を手掛ける“学情”が2016年2月5日から3月31日にかけて2017年卒業予定の大学生・大学院生、約1万人を対象に調査した「2017年卒 就職人気企業ランキング」では、1位がANA、2位がJAL、3位が伊藤忠商事となっており、トヨタ自動車は30位、Googleは圏外(201位以下)、三菱商事は46位となっています。

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両社のランキングで共に20位までに入っている企業は、伊藤忠商事、ANA、三菱東京UFJ銀行、サントリーホールディングスの僅か4社のみ。

このように、就活生とビジネスマンでは視点に大きな違いがあることがわかります。

どちらかと言えば、社会人が勧めるのは経営基盤がしっかりしており、尚且つチャレンジ精神のある企業が多く、就活生の場合はCMから受けるイメージや憧れのようなものが選択の根底にあるようです。

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ビジネスマン(50代)から、就活生へのアドバイス事例では、「現時点での人気や企業規模だけではなく、将来の社会がどう変化していくのかを自身で研究、予測して企業を選択してほしい」としています。

おりしも、2013年卒から15年卒までは大学3年生の12月から就活が解禁となり、会社説明会を経て4年生の4月から面接・選考が始まるのが一般的でしたが、2016年卒からは就活解禁が3年生の3月からに後ろ倒しされ、面接・選考も4年生の8月からに繰り下げられました。

これは大学側が学業を優先させたい事と、企業側も内定を出した後に学生が他社へ流れないように、就活期間を短縮するためのものでした。

しかし結局、スケジュール枠に捉われずに採用活動をする企業が増え、混乱が発生したことから、2017年卒からは面接・選考解禁を4年生の6月からへと再度2ヶ月前倒しされました。

このように大学4年生になると早々に学業と就活の板挟みになるだけに、こうしたアンケート調査結果を参考にしながら企業研究を早めにスタートさせるのが、より良い企業選びにつなげる秘訣と言えそうです。

Avanti Yasunori ・画像:ビズリーチ、学情)

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