レンジローバー、そしてスポーツバージョンのレンジローバー・スポーツが2017年モデルにスイッチし、2016年12月6日から受注を開始しました。
2017年モデルの最大の注目ポイントは、3.0Lのディーゼルターボエンジンの設定。最高出力258ps、最大トルク 600Nmを発生する「TDV6」搭載車が新たにラインナップに加わることで選択肢が増えています。
大柄なSUVとトルクフルなディーゼルエンジンの組み合わせは、相性がよい場合が多く、どんな走りを披露してくれるのか期待が高まります。
ガソリン仕様にも注目の新グレードが追加されています。レンジローバー(ヴォーグ)に設定された「SVAutobiography DYNAMIC」は、550ps/680Nmに達する5.0LのV8スーパーチャージャーエンジンを搭載。
外観は「グラファイト・アトラス」仕上げのフロントグリルとボンネットフィニッシャー、SVOサイドベント、レンジローバー初となるブレンボ製レッドキャリパーなどの専用装備を用意。
インテリアには4色から選べる「ダイヤモンド・キルテッド・ステッチ」が施された「セミアニリン・レザーシート」、ノール加飾のスイッチ類などによって高級感を強調。
標準車よりも車高が8mm低くなる足まわりも専用で、「SVAutobiography DYNAMIC」独自のサスペンションによりスポーティなハンドリングを実現したとしています。
ディーゼル、新グレードの追加に加えて、レンジローバー、レンジローバー・スポーツのインパネ、操作系も大きく進化を遂げています。ドライバーの眼前にあるデジタルメーターは、フルスクリーン・ナビゲーション・ディスプレイとしても活用可能な12.3インチTFTインストルメント・クラスターに変更。
さらに、10.2インチのタッチコントロール式インフォテイメントシステムの「InControl Touch Pro」を全車に標準装備。こちらには、ランドローバー初となる通信機能の追加がオプションで可能になっています。
ロードサイドアシスタンスが必要になった際や急病時などに車内上部のボタンを押すことでオペレーターと会話ができるほか、アプリを使えば車両位置情報やトリップデータ、ドアやウィンドウの開閉状況の確認、施錠やエアコンを遠隔操作することもできます。
安全面では、後方からの車両を知らせるブラインドスポットモニターを装備。警告を無視して車線変更を続けると、ステアリングに逆方向の力をかけて衝突を回避するブラインドスポットアシストも新たに採用。
レンジローバー(ヴォーグ)の価格帯は、3.0L V6スーパーチャージャーが1377万〜1554万円。5.0LのV8スーパーチャージャーが1657万〜1962万円。同じく5.0L V8スーパーチャージャーを積む「SV」仕様が2405万〜2944万円、3.0L V6ディーゼルターボ搭載車が1420万〜1676万円です。
レンジローバー・スポーツの価格帯は、3.0L V6スーパーチャージャーが860万〜1188万円。5.0L V8スーパーチャージャーが1393万円〜1648万円。3.0L V6ディーゼルターボが895万〜1090万円となっています。
(塚田勝弘)