Motor Fan's YEAR 2016

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ホンダ・アキュラの次世代車は運転席の近未来感がハンパない!【動画】

2016年ロサンゼルスオートショーにて、ホンダは高級ブランド「Acura(アキュラ)」における次世代インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」を公開しました。

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コンセプトモデルのため詳細は明かされていませんが、センターコンソールの中央に円形ダイヤルを配置する造形は、新型となって話題の「NSX」を彷彿とさせます。

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そのほか、インパネ上部とメーターに大型の液晶パネルを配置するなど、パソコンやスマホでお馴染みのタッチパッドを設けて様々な機能を指先で直感的に操作できるようになっているのも特徴です。

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しかし、「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」の最大の見所は安全運転を可能とする新たな運転環境の提案であり、ドライバーの正面に設けられるディスプレイ上には走行状況をリアルタイムに映し出し、自転車の行動予測や突然の飛び出しなどをドライバーに警告します。

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自動運転技術をはじめ、ますます多機能になるからこそ、これまでのようにスイッチの数を増やすのではなくiPadのような端末をひとつ設けて、操作性はシンプルにするというのがクルマのインテリアのトレンドになりつつあります。

そうなると今後は、操作に対する反応や分かりやすいグラフィックデザイン、目的の機能まで簡単に辿りつける階層づくりが使いやすさの良し悪しを分けるはず。

今回発表された「Acura Precision Cockpit(アキュラ プレシジョン コックピット)」はもちろん今後発表されるであろう各社の次世代インテリアが、この点をどのようにつくり込んでくるのかには要注目です。

(今 総一郎)

自動運転技術を睨んだホンダの次世代コクピット【ロサンゼルスオートショー16】

2016年のロサンゼルスオートショーにて、ホンダの高級ブランドであるアキュラが、インテリアデザインとテクノロジーの方向性を示す運転席とインストルメントパネル周りのコンセプトモデル『Acura Precision Cockpit』を公開しています。

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ドライバーの視線移動に配慮した12.3インチの大型ディスプレイをダッシュボード中央に配置。その操作は、自動車用として初めて採用されたという、位置決めされたタッチパッドによって行なわれます。直感的に操作できるタッチスクリーンと、視線移動が少ないというリモートコントロールのメリットを併せ持つ新方式だということです。

メーターパネルも大型ディスプレイとなり、自動運転技術とドライバーをシームレスにつなぐ次世代の表示が提案されているのが注目点。これがすぐさま市販車に採用されるというわけではありませんが、今後の進化の方向性を示すテクノロジー&デザインのスタディモデルです。

(山本晋也)

新型「シビックSi」プロトタイプ、インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit」を出展【ロサンゼルスオートショー16】

11月18日から一般公開される「ロサンゼルスオートショー2016」において、ホンダから北米向けシビックの「シビックSiプロトタイプ」、アキュラブランドの「Acura Precision Cockpit」などが出展されています。

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「シビック Si」プロトタイプは、2017年に発売される予定の「シビック クーペ Si」と「シビック セダン Si」のデザインの方向性を示すモデル。

エアロパーツを随所に採用しているほか、多角形型エキゾーストパイプフィニッシャーが印象的なセンターマフラーや19インチハイパフォーマンスタイヤを装着するなど、シビックシリーズの中でもスポーティな佇まいが魅力。

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注目のエンジンは連続可変バルブタイミング・コントロール機構である「デュアルVTC」を備えた1.5L直噴DOHCターボ。

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トランスミッションは、ショートストロークの6速MTが組み合わされているほか、アクティブダンパーやアクティブステアリングシステム、LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)などにより、走りもさらに鋭さが増しているそう。

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「Siプロトタイプ」のほか、セダン、クーペ、ハッチバック、今年9月にパリモーターショーで公開された「シビック TYPE R」プロトタイプなど、10代目シビックシリーズの全ラインアップが揃い踏み。

高級ブランドの「Acura(アキュラ)」ブースでは、今後の内装デザインと技術の方向性を示す運転席とインパネまわりのコンセプトモデルとして「Acura Precision Cockpit」が公開されています。

The instrument panel houses a wide, ultra-clear, 12.3-inch driver’s display. A matching center display is placed high in the cabin close to the driver’s natural line-of-sight.

ドライバーの視線移動に配慮した大型ディスプレイをはじめ、最新の自動運転技術を実現する画像認識システム、タッチスクリーンとリモートコントローラーのそれぞれの美点を採用したという新しいインターフェースなど、快適で安全な運転を可能とする新たな運転環境を提案。

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今年1月の北米国際自動車ショーで発表し、すでに量産車デザインへの適用も開始されている「Acura Precision Concept(アキュラ プレシジョン コンセプト)」とあわせて、今後の進化の方向性を示すものとしています。

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さらに、アキュラでは渋滞時の運転支援機能「Traffic Jam Assist」を来年発売のモデルに新たに追加することや、先進の安全運転支援システム「Acura Watch(アキュラ ウォッチ)」を搭載したアキュラ車が、7万台に達したことなども発表されています。

(塚田勝弘)

新型NSXが「パイクスピーク16」デビュー戦でクラス優勝!【動画】

6月27日に米コロラド州で開催された「第100回パイクスピーク国際ヒルクライム」に新型アキュラ(ホンダ)NSXが出場。

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「パイクスピーク」は全長19.99km、標高差1,440mの山岳コースを一気に駆け上るレースで、北米ホンダのアキュラブランドから参戦したNSXが「タイムアタック2クラス」で10分28秒820のタイムを叩き出し、クラス優勝を果たしました。

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3モーター式の「SH-AWD」(スポーツハイブリッド・スーパーハンドリングAWD)を搭載した新型NSXは196のコーナーを持つヒルクライムステージを快調にクリアし、77台が完走したなか、総合20位をマーク。

今回優勝したドライバーはホンダの北米R&D部門で車両開発を担当するエンジニア、ニック・ロビンソン氏。

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自身が何年もかけて懸命に開発してきたクルマだけに、量産車クラスで優勝した喜びもひとしおだったようです。

同車の開発に関わってきたスタッフ全員の努力が実を結ぶ結果となり、開発陣にとっても幸先の良いデビューとなりました。

Avanti Yasunori ・画像: Acura)

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NSXのエアロダイナミクスが100秒で理解できるムービー
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ホンダが米国で「NSX」量産第一号車を納車
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新型・NSXの考え抜かれたエアロダイナミクスが100秒で理解できるムービー

アメリカの専用工場において、ついに量産が始まった新型NSX。

アメリカなどではアキュラの、また日本ほかではホンダのフラッグシップモデルとして発売される予定となっている、スーパースポーツです。

3.5リッターV6ツインターボと、前後合わせて3つの電気モーターからなるハイブリッドパワートレインも注目のNSXですが、いかにも空力を考慮したスタイルからも目が離せません。

‘TOTAL AIRFLOW MANAGEMENT’ CONCEPT

ハイパワーユニットを冷却するためのインテーク、空気抵抗を抑えながらダウンフォースを生み出すディテールなど、「トータル・エアフロー・マネージメント」と呼ばれる様々な工夫が盛り込まれています。

新型NSXの特徴といえるCピラーのスリットも、もちろん空力性能から生み出されたカタチ。そうした複雑に絡み合ったボディワークを、わずか100秒で説明してくれるムービーが発表されました。

ホンダによって作られた映像は、NSXのボディワークの二大テーマである「サーマル(冷却)」と「エアロ(空力)」の注目点を紹介することから始まります。

ボディに対して空気の流れを示すシーンでは、下から上に向かって、また後方の収束点を車体から遠ざけるといった工夫をビジュアルで表現。その後は、まるで空気になったような目線で、車体のどこに空気を流すように設計されたのかを疑似体験できるといった具合。

フロントバンパーの左右に振り分けられたインテークやフロントフードのベント、またリアバンパーのアウトレットに至るまで、NSXのエクステリアにはしっかりとした意味があるということが感じられる約100秒のムービーです。

(山本晋也)

ホンダ、中国でコンパクトSUV「CDX」や「NSX」を披露

ホンダが北京モーターショーで披露した「Acura(アキュラ)」ブランドのCDXは、中国市場をメインターゲットに据えたコンパクトなSUV。

「アキュラ」のデザインテーマである「Acura Precision Concept」をコアとしたエモーショナルでシャープなスタイリングや走行性能、環境性能といった革新的技術、そしてSUVの高いユーティリティーを高次元で融合させたといいますから、かなりの意欲作といえそうです。

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パワートレインには、中国向けの「アキュラ」モデル初となる1.5Lターボエンジンと8速DCTの組み合わせになっていて、力強い走りを実現しているそうです。

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CDXは、広汽本田汽車の増城工場(広州市)で生産され、2015年12月に新たに設立された広汽本田汽車販売が販売を行い、2016年7月の発売予定となっています。

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ほかにも、中国で2016年秋に発売が予定されている新型NSXも登場。軽量ボディに新開発の縦置き直噴V6ツインターボエンジンをミッドシップにレイアウトし、走行性能と燃費の両立が自慢の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」を搭載されています。

4160425c_009Hホンダの八郷隆弘社長は北京モーターショー、そして中国のアキュラブランドに対して「中国Acuraとして10年目という節目の年にあたる2016年は、現地生産のスタートなど、ブランド・商品において新たな挑戦の年となります。今後の Acuraデザインの方向性となる『Acura Precision Concept』を核とし、ブランドの進化を図るとともに、現地化をさらに加速させ、お客様の期待を超える商品をお届けいたします」とコメント。

中国での「アキュラ」は苦戦が伝えられていますが、現地生産などによりどれだけ巻き返せるか注目です。

(塚田勝弘)

【関連記事】

■ホンダ&アキュラが新型SUVの2台を北京モーターショーで披露
http://clicccar.com/2016/04/12/365239/

ホンダ&アキュラが新型SUVの2台を北京モーターショーで披露

4月25日のプレスデーを皮切りに、4月29日から5月4日まで開催される「2016年北京モーターショー」。

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「ホンダ」ブランドからは、ワールドプレミアとなる新型SUVをはじめ、中国プレミアとなる新型アコード ハイブリッド、新型シビックが披露されるほか、「アキュラ」ブランドからも世界初披露となる新型コンパクトSUV、中国初披露となる新型NSXなどのニューモデルがお披露目となります。

詳細はまだ明らかになっていませんが、「ホンダ」の新型SUVは昨年の上海モーターショーで公開された下の写真の「Concept D」がベースの市販モデルで、「アキュラ」のコンパクトSUVは、初の現地生産モデルとされています。

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中国での「アキュラ」ブランドは苦戦が伝えられていますが、現地生産される新型コンパクトSUVで拡販を狙いたいところでしょう。

2016 Honda Civic Sedan

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また、新型シビックはハッチバック、セダン、クーペの3タイプが公開されるのかアナウンスされていませんが、そのほか市販モデルとして「広汽ホンダ」からアコード、VEZEL、クライダー、オデッセイ、シティ、フィット、クロスツアー、理念S1、「東風ホンダ」からはCR-V、スピリア、エリシオン、JADE、XR-V、GREIZ、CIIMOが登場。「アキュラ」の市販モデルでは、RLX、TLX、RDX、MDXが出展されます。

(塚田勝弘)

SUPER GTデビューが待ち遠しい!「アキュラ NSX-GT3」公開

4月2日まで開催中のニューヨーク国際自動車ショーにて、ホンダの北米ブランド・アキュラが、来月末から量産に入るスポーツカー新型「アキュラNSX」のレーシングカー「アキュラNSX-GT3」をワールドプレミアしました。

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搭載されるユニットは市販モデルと同じ3.5L V6ツインターボエンジンですが、ハイブリッドシステムは搭載されていません。駆動方式はMRになり、ギアボックスは6速シーケンシャルとなります。

車体は、市販モデルにならってアルミニウムや超高張力鋼板など複数の素材を組み合わせたスペースフレームと、レース用のボディパネル、ロールバーを組み合わせて製作されます。

スタイリングは、公開された映像やオフィシャルフォトを見た感じだとGT3マシンの中では、一番大人しいと感じました。逆に言えば、それだけ市販モデルのNSXがスポーティなスタイリングであるという事だと思います。

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開発は、北米ホンダのレース部門「ホンダ・パフォーマンス・ディベロプメント(HPD)」が主導し、FIA-GT3クラスのホモロゲーションを取得するため、上記の映像の様にテスト走行距離を確実に重ねています。

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アメリカでの開発ですので、レースデビューはまずアメリカ・ルマン・シリーズが可能性としては高いでしょう。

日本でのレースデビューはどうでしょうか?シリーズとしては、SUPER GTでGT300クラスになります。ホンダのモータースポーツ活動、体制が最も整っているのは、当然ながら日本ですので、市販モデルのプロモーションとしても日本のサーキットで走らせたい気持ちは高いと考えています。

あとは、どこのチームが走らせるのかが気になるところです。とはいえ、今年のGT300参戦チームは、マシンを一新したところが多いですね。なかなかこの1年でNSXに乗り換えるというのも資金面やポテンシャルの面でもなかなか考えづらいです。

となると、ホンダがGT300チームを設立する可能性も十分に考えられます。「TEAM無限」の復活…なんてことになったら面白いですね。

今後の情報に目が離せません。

最後にニューヨーク国際自動車ショーでのプレゼンテーションの映像をご覧ください。

(栗原 淳)

特許申請中! 新型NSXを生み出す特別な作り方

ホンダのフラッグシップスポーツ「NSX」の生産は、アメリカ・オハイオ州にある「PMC(パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター)」にて行なわれています。

2016年4月下旬からの量産開始を前に、その生産ラインが公開されています。

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100%ロボット化された溶接工程によって生み出されるアルミとハイテンなどのハイブリッド・スペースフレームに、熟練工が14時間をかけてインテリアやエンジン、サスペンション、ハイブリッドシステムなどを組み込んでいくという新型NSX(北米ではアキュラ・ブランドで販売)。

ミッドシップに縦置きされる3.5リッターV6ツインターボエンジンは、同じくオハイオ州にあるアンナ工場において、1基につき6時間以上をかけてエキスパートが組み上げ、ベンチテストを課すなど、フラッグシップ&スーパースポーツにふさわしい丁寧な生産工程となっているといいます。

ボディ塗装は、11層のペイントを磨き上げたもので、NSXにふさわしいワールドクラスの仕上げになっていることが期待できるものです。

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自動車というのは組立工程を終えると、そのまま出荷されるわけではありません。

様々な基準を満たしているか、確認する必要があります。通常の自動車工場でも燈火類の確認や水漏れ、メーターの精度などなど様々なテストをするのですが、NSXはこの領域でひと味も二味も違うのが特徴です。

たとえばホイールアライメントの調整は、なんと45分間をかけて行なわれるといいます。そのほか、最低地上高やタイヤ荷重、ブレーキ性能などが精密に測定され、NSXの性能を担保するというわけです。

この工程は『ダイナミック・パフォーマンス・コンファメーション』と名付けられ、そのプロセスにおいて、数多くの特許を申請中というほど画期的な内容となっているということです。

(山本晋也)

新型ホンダNSXの北米仕様を4月下旬から量産開始!本気度がうかがえる最新の生産拠点

ご存じのとおり新型NSXの開発はオハイオ州にある開発拠点「ホンダR&Dアメリカズ」が中心で、現地で生産されるというのもすでにアナウンスされています。また、工場装着オプションを含めたメーカー希望小売価格は156,000〜205,700USドルと価格もすでに公表済み。

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アメリカの現地法人、アメリカン・ホンダモーターが量産モデルの新型NSXの生産を4月下旬から開始すると発表しました。

新型NSXを生産する「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」は、オハイオ州で3番目のホンダの四輪車生産工場であり、新型NSXの開発が行われた「ホンダR&Dアメリカズ」のオハイオセンターからほど近い、メアリズビル四輪車工場に隣接する場所に立地しています。

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生産工場は、新型NSXのグローバル生産拠点としてオハイオ州メアリズビルに設立された「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(以下、PMC)」。熟練した技術者が持つ職人の技と、革新的な先進生産技術との調和を実現しているとのこと。

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「PMC」は、新型NSXのようなスーパースポーツモデルの少量生産に最適な生産設備を備えているのが特徴で、約100名の従業員が各工程で先進のロボット技術と協調しながら最高レベルの品質と高いクラフトマンシップを実現。また、高度な生産技術を多数有しており、現在12件の特許を米国で申請しているそう。

なお、新型NSXの3.5L V6ツインターボエンジンは、同オハイオ州にあるホンダのアンナエンジン工場でエキスパートの手により組まれます。

NSX Powertrain - Top View

「PMC」の生産工程、そしてスペースフレームを採用する新型NSXのこだわりは数多くあり、アルミニウムや超高張力鋼板など複数の素材を組み合わせたスペースフレームは100%ロボット化されたミグ溶接により作られます。

8台の溶接ロボットが860ヵ所にミグ溶接を施すことで正確な溶接を実現し、ボディの高い精度が確保されます。

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さらにスペースフレームは錆止めプライマーの塗布前に、チタン族元素であるジルコニウムを使用したエッチング処理が実施されます。ジルコニウムの使用は世界トップクラスの品質を確保するだけでなく、塗装工程で排出される廃棄物の削減にも貢献。

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技術者の作業性効率向上もポイントです。スペースフレームが360度回転式の冶具に投入され、上昇・回転することによりシーラー塗布がより精密になるとともに、作業環境が向上するという最新の生産ノウハウが投入されています。

さらに、この治具はフレームを一方向からのみで保持することが可能で、フレームの投入や取り出しを効率的に行うことができます(特許申請中)。

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出荷前に動的性能の確認がされるのも特徴。ホイールのアライメント調整作業は45分間をかけて行われるほか、タイヤ荷重の計測や最低地上高の確認、4輪すべてのブレーキパフォーマンスの精密な測定などをチェック。現在申請中の米国特許12件の半数がこのプロセスに関連するとのこと。

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日経新聞など一部報道によると、すでに試作車を25台/1日のペースで生産を開始しており、量産車は8〜10台/1日というペースになるそうで、オーナーとして新型NSXのステアリングをいち早く握る方が羨ましいものです。

(塚田勝弘)