Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

初音ミク レーシングVer.も一新!グッドスマイルレーシング、早くも体制発表【SUPER GT2017】

12月23日、グッドスマイルのお膝元である東京秋葉原で、グッドスマイルレーシングの体制発表会が行われました。

002gsr

2016シーズンはレギュレーションに苦しめられたというグッドスマイル 初音ミク AMGでしたが、来シーズンもこのメンバーがベストとのことで、体制はチームマネージャーまで含めてすべて継続。

001gsr

冒頭のグッドスマイルレーシングチーム代表安藝氏の挨拶では「来期は、というよりも来期こそはチャンピオンを奪還する」という強い意気込みを感じます。

003gsr

チーム監督の片山右京氏は、2016シーズンを「給油時間や最低重量などJAF-GT勢にかなり有利なレギュレーションの中、鈴鹿などタイミングで取りこぼしたポイントもありはしましたが、そんな状況の中でシリーズ5位は、決して誉められる順位ではないけれどもよくやったと思います」と総括しています。

012gsr

体制はすべて継続ということで、ドライバーはこの2人。左から片岡龍也選手と谷口信輝選手。

004gsr 005gsr

ともにチャンピオン奪還への意思は強く、特に片岡選手は「予選からスピードにこだわりたい」と正に背水の陣を覚悟しているかのよう。

なおマシンはメルセデスAMG GT3の継続が決定しています。

015gsr

そして気になる来期の初音ミク レーシングバージョン。今回はイラストレーターとしてセガのシャイニングシリーズなどで絶大な人気を誇るTony氏が担当。今までの初音ミク レーシングバージョンとは大きく異なるかわいらしさ。特に安藝氏が「攻めてみました」と強調するダブルピースは、かわいらしさの方向でということも含めてかなりの攻めではないでしょうか?

016gsr

日本国内はもとより、北米、中国などグローバルに人気が高いTony氏に、今回のイラストについてうかがってみました。

「Tonyといえば妖精でしょ、と安藝さんと話して盛り上がっていたので妖精をモチーフにしました。想定身長は20cmくらいですから、フィギュアになれば等身大ということになりますね」

「フリルを入れてみたりと可愛らしさを念頭においてデザインしました。過去に初音ミクやボーかロイドをそのもののデザインでを描いたことはありますが、今回はレースのためのオリジナルデザインということで可愛らしさのほかにメカっぽさも織り込んでいて、それが妖精の蝶のような羽の部分に反映されています」

013gsr 014gsr

これまでの初音ミク レーシングバージョンはツインテールが風を受けて一方向に流れるようなデザインでしたが、今回は両脇に拡がるように描かれています。この点についてもうかがってみました。

「このイラストはボンネットに配置されることを意識して描いています。ボンネットのダクトなどがあってもイラストが生きるように実車をイメージしてデザインしました。それで実写を拝見するために(最終戦の)もてぎまでお邪魔させていただきました」

Tony氏自身もかなりのこだわりを持ってデザインされたようです。

018gsr

ところ変わって、同日の夜に開催されたグッドスマイルレーシングの忘年会。個人スポンサーも多数参加し大盛況。

020gsr 019gsr

メルセデスAMG GT3が最終戦もてぎで装着していたフロントブレーキディスクや小林可夢偉選手のバイザーなど、レアグッズ満載の抽選会。

021gsr 022gsr

チームメンバーの卒業式など、内容盛り沢山の忘年会でした。

023gsr

そんな忘年会の中で一般公開された2017初音ミク レーシングバージョン。場内の個人スポンサー、そして同時配信されていたニコニコ生放送の視聴者のコメントも「えっ?Tony?」と驚きの声。

024

そこに登場したTony氏。拍手喝采で迎えられ、2017初音ミク レーシングバージョンのキービジュアルはファンの間では大好評の大絶賛。

026gsr 027gsr

キービジュアル発表後、忘年会会場では早くもクリアファイルとTシャツが販売開始。これはコミックマーケット91の企業ブースでも販売されるそうなので、忘年会に来れなかった方も手に入れるチャンスがあります。

025gsr

そして忘年会来場者にはお土産に2017初音ミク レーシングバージョンの缶バッチがレーシングミクサポーターズから手渡されるなど、嬉しいサプライズも。

来年はグッドスマイルレーシングと初音ミクとコラボし、SUPER GTに参戦してから10年目の節目。三度目のチャンピオンを狙い、ビジュアルも含めて相当な気合が感じられます。

なお、マシンカラーリングと2017年度のレースクイーンの発表は、2017年2月19日に幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバル2017冬となります。このイラストがどのようにマシンに配されるのか、今から楽しみでなりません。

(写真・文:松永和浩 (C)Tony/Crypton Future Media,INC www.piapro.net directed by コヤマシゲト)

GT300チャンピオンVivaC 86 MC。最終戦優勝の瞬間、ピットは号泣!【SUPER GT2016】

2016年度のSUPER GT、GT300クラスでチャンピオンとなったVivaC 86 MC。

J SportsでSUPER GTの解説をするカーデザイナーの由良拓也氏が敬意をもって「アルミとリベット、パテで出来たクルマ」というほど、独自でなおかつ低予算で開発、改良を重ねてきたこのマシンは、ドライバーでエンジニアの土屋武士さんいわく「町工場の意地と魂のかたまり」。

001

マザーシャーシ1年目で実戦開発をして、2年目の今年でチャンピオンを獲るという目標を掲げたチームは、1年目の昨年にすでにSUGO戦で優勝という快挙を遂げていましたが、土屋武士さんは「まさか本当に目標どおりチャンピオンになるとは思わなかった」とパルクフェルメのインタビューでも答えているほど、今から思えば順調過ぎる今年の成績。

002

そして松井孝允選手の目覚しい成長も今年のトピックといえるでしょう。全日本F3選手権Nクラスに自費でスポット参戦し富士の2戦でポールtoウィンを決めたことは成長に大きく影響していることだと思います。今年の予選ではQ2のほとんどを松井選手が担当し、SUGOとタイではポールポジションを獲得。タイでは今季初優勝をポールtoウィンで飾っています。

003

タイでの優勝でランキングトップに返り咲いたVivaC 86 MC。最終第8戦のもてぎでも磐石な体制かと思いきや、ライバルとのポイント差は僅差。特にポールポジションのプリウスが優勝した場合は4位以内でチェッカーをくぐらないとチャンピオンがないという状況で楽観はできません。

250kmという短いレース距離のために、多くのチームがタイヤ無交換作戦を実行するという予想を立てた土屋武士さんは、チームもタイヤ無交換でレースを進めるためにグリッド上でタイヤの内圧を下げるというギャンブルに出ます。

027

そのために序盤はタイヤの内圧が上がりきらずに6〜7位という苦しいポジションでのレース展開となってしまいます。土屋選手がパルクフェルメのインタビューで語っていた「いろいろやってたから」というのは、この内圧の上がらないタイヤでできるだけペースを落とさずに走るという、とんでもない荒業をやっていたということなのです。

004

そして14周目になるとドライバー交代の準備を終えた松井選手がピットロードに現れます。

005 006

緊迫した打ち合わせがチームスタッフと土屋春雄監督の間で、ギリギリまで交わされます。

007 008

そしてピットイン。タイヤ交換は行われず、給油とドライバー交代のみ。その時間はなんと20秒切り!

010 011

走行を終えた土屋選手はヘルメットも取らずにモニターを食い入るように見入っています。

012 013

アウトラップでLEON AMG GT3を仕留めた松井選手はペースアップの猛プッシュ。同じくタイヤ無交換でコースに戻ったPURIUSを猛追します。

014

そして34周目、ついにPURIUSをとらえた松井選手。

015

34周目のV字コーナーでPURIUSを抜き去りトップに躍り出ます。

016

あとは無事にトップでチェッカーをくぐることだけを願うピット。

017

いよいよファイナルラップ。この1周が第8戦、そして今年のシーズンとしてのファイナルラップ。これで全てが決まることを思えば、チームにとって一番長い周になっていることでしょう。

018

そしてゴールの瞬間!万感の思いが駆け巡ったのか、土屋選手は目頭を押さえて涙を流します。

019

父である春雄監督が土屋選手を抱き寄せ、ともに涙を流すという感動シーン。

022 023

やっとピットウォールを出た土屋選手はスタッフらとも抱き合い、チャンピオンの喜びをかみ締めて行きます。

021

レースクイーンの皆さんも喜びの「イチバン」!

024

シーズンチャンピオンを最終戦優勝という最高のカタチで決めたVivaC 86 MCとVivaC team TSUCHIYA。土屋エンジニアリングとしては1998年のJGTC GT300チャンピオン以来、土屋武士選手にとっては初のチャンピオン獲得となります。

025

そして土屋武士さんはSUPER GTのメインドライバーとしてのラストランを優勝、チャンピオンで締めくくったことになります。

026

来期は若手起用でよりパワーアップを目指すVivaC team TSUCHIYA。チャンピオンをバネに、いっそうの飛躍を期待します。

(写真・文:松永和浩)

大混戦のGT300。最終戦を制したVivaC 86 MCがチャンピオンに!【SUPER GT2016】

Audi R8 LMSが初優勝を果たした第3戦から一夜明けた翌日の11月13日、ツインリンクもてぎで予選・決勝を開催したSUPER GT最終戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。

009

予選トップは31号車TOYOTA PRIUS apr GT。コースレコードでの予選トップとなりますが、ドライ路面かつ路面温度が低い朝一番の予選とあって、12番手までが昨年のコースレコードよりも速いタイムを出すというハイスピードな予選となりました。

004

チャンピオン争いで25号車VivaC 86 MCを追う立場の筆頭と目されていた3号車B-MAX NDDP GT-Rは予選14番手と振るわず、チャンピオンからは遠いところからのスタートとなってしまいます。

チャンピオン争いのかかるライバルたち。ランキングトップのVivaC 86 MCの前にいるのは、ポールポジションを取ったことで12ポイント差まで近づいた31号車TOYOTA PRIUS apr GT。もしPURIUSが優勝した場合、VivaC 86 MCは4位までに入っていないとチャンピオンにはなりません。VivaC 86 MCの前はPURIUS以外全てFIA GT3車両。前日の第3戦も見てもGT3車両が圧倒的に有利に見えるのは否めません。

010

白バイ先導のパレードランから始まりフォーメーションラップの後、13時37分に最終戦の火蓋が切って落とされました。

ポールポジションからスタートしたPURIUSは好調にスタート。予選3番手までは順位をそのままにオープニングラップを周回します。しかし予選順位4番手以降は大きく順位が変動。4番手だった9号車GULF NAC PORSCHE 911が5番手だった4号車グッドスマイル 初音ミク AMGに、予選6番手だった25号車VivaC 86 MCが7番手だった61号車SUBARU BRZ R&D SPORTにそれぞれ抜かれてしまいます。スタート直後に第1コーナーが迫るためにイン側の偶数グリッド有利という「もてぎセオリー」が発揮された中段のスタート風景。

013

ここまで順位を落としてしまったVivaC 86 MCにチャンピオンの目はあるのでしょうか?

015

トップを走るPURIUSに対抗するためか、15周目という早い段階でピットインしタイヤを交換する65号車LEON CVSTOS AMG-GT。しかし同じタイミングで入ってきたVivaC 86 MCはタイヤ無交換でピットタイム19秒7! LEONの背後にぴったりと張り付きながらピットアウト。

025

そしてアウトラップの第3コーナーで、タイヤ無交換を敢行したVivaC 86 MCは新品タイヤでまだ温まっていないLEONをイン側から刺し抜き去っていきます。これで実質の2位浮上。

021

その翌周にはPURIUSもピットイン。実質トップをキープするためにPURIUSもタイヤ無交換を敢行するというギリギリの戦いとなりました。

030

しかしPURIUSがピットアウトした瞬間、その背後で最終コーナーを立ち上がるVivaC。ペースは明らかにVivaCの方が速い。PURIUSのタイヤ無交換は失敗だったようです…

ペースを上げたいPURIUSにVivaCはドンドンと差を詰めていき、34周目のV字コーナーでVivaCはPURIUSの前に出た!

039

そこからはVivaC松井孝允劇場。背後のPURIUSはタイヤが苦しく、ついていくのが精一杯。2〜3秒差のポジションにとどまっています。

しかし、ラスト4周からVivaCもタイヤが苦しくなってきたようで、PURIUSが背後から迫ってきました。ここからが松井選手の腕の見せ所。お互いに苦しいタイヤを駆使しながらのトップ2台のバトル。しかしPURIUSをギリギリで寄せ付けないVivaCのドライブに松井選手の大いなる成長を見た気がします。

041

そしてチェッカーフラッグをGT300で最初に通過したVivaC 86 MC。優勝でチャンピオンという、王道を極めたカタチでキメてくれました。

044

マザーシャーシ初勝利を昨年のSUGOで達成。そして今年はマザーシャーシ初のチャンピオンという快挙を飾ったVivaC 86 MCとVivaC Team TSUCHIYA。

そしてこのレースが土屋武士選手のSUPER GTラストランともなります(第3ドライバー登録はするとのことですが)。

017

3位には4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが開幕戦岡山以来の表彰台となりました。

046

今年の激戦ぶりを象徴するような最終戦。ここまで劇的なチャンピオン争いは、近年まれにみる戦いだったと思います。

050

来シーズンも熱い戦いを期待します。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

第3戦の代換レース、GT300クラスはAudiが初勝利!【SUPER GT2016】

11月12日にツインリンクもてぎ予選、決勝の両方を開催した2016 AUTOBACS SUPER GT Round3。熊本地震の復興支援大会と位置づけられたこのレースは、4月14日から頻発した熊本地震により開催できなくなった第3戦の代換としてこの日に開催されたもの。

本来はSUPER GT最終戦の日程に第3戦を開催させるということで12日、13日ともに予選と250kmの決勝レースという過酷なスケジュールとなりました。

013

この第3戦のポールポジションは11号車 GAINER TANAX AMG GT3。日ごろSUPER GTでなじみのあるノックダウン方式ではなくドライバー1人による一発勝負。一発勝負ならではの駆け引き一切なしな走りは普段とは違った凄みを感じさせるものでした。

そんな一発勝負の予選でポールポジションを得たビヨン・ビルドハイム選手のGAINER TANAX AMG GT3は雨は上がったものの、朝一の冷えた空気で路面が乾かないウェットの残る路面でたった一台だけの1分54秒台はお見事。

014

そのGAINER TANAX AMG GT3、ビルドハイム選手が好スタートで2位の21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS以下をグイグイと引き離していきます。SLS時代はもてぎ最強といわれたメルセデス、AMG GT3になってもそれは健在なのか?という印象を与えます。

このオープニングラップでは次々と順位が変わっていきます。予選3番手だった61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが4番手の31号車TOYOTA PRIUS apr GTにかわされ4位に落ち、7番手だった25号車VivaC 86 MCが6位に、そして12番手だった2号車シンティアム アップル ロータスが大きくジャンプアップして10位となります。

このまま順調にレースが進んでいくかのように見えた2周目、ファーストアンダーブリッジで7号車Studie BMW M6と5号車マッハ車検 MC86が接触。マッハ車検 MC86はコース上で停止してしまいます。そのすぐ後、今度はセカンドアンダーブリッジで55号車ARTA BMW M6 GT3がフロント部分を失うほどの大クラッシュ!これをうけてセイフティーカーが導入されることになってしまいました。

今回のセーフティーカー導入では、通常の導入時にあるのようなクラスごと順位順の整列は行われません。理由としてはまだGT500がGT300を追い抜いておらず、車両が順位の通りに走行していたから、だということです。

セカンドアンダーブリッジの飛び散った飛散物の処理に時間がかかり、ほぼ4周となったセーフティーカーラン。再スタートは7周終了時点。この再スタート時でもGAINER TANAX AMG GT3はHitotsuyama Audi R8 LMSを引き離していきます。

016

そしてHitotsuyama Audi R8 LMSにはの31号車TOYOTA PRIUS apr GTがにじり寄るという展開。その背後のSUBARU BRZ R&D SPORTには0号車 GAINER TANAX GT-Rが迫るなど、またしても順位変動の予感。

021

16周目には早くもピットインをするチームが出始めます。24周目にGAINER TANAX AMG GT3がピットインでタイヤ無交換。25周目にはHitotsuyama Audi R8 LMSが入ります。こちらもタイヤ無交換。ただしピット作業はHitotsuyama Audi R8 LMSのほうが早かったようで、なんとGAINER TANAX AMG GT3の前でコース復帰!これで順位が入れ替わります。

011

ともにダンロップタイヤを履くGAINER TANAX AMG GT3とHitotsuyama Audi R8 LMS。ピット作業でのちょっとした差が順位の変動を生んだようです。

027

GAINER TANAX AMG GT3にとってタイヤ無交換作戦は失敗に終わった感が否めず、後続の88号車マネパ ランボルギーニ GT3にも2位の座を明け渡して3位に後退。

028

そのすぐあとには33号車Excellence Porscheにも抜かれてしまうなど、勝負権を失ってしまうのです。

026t

この時点で1位のHitotsuyama Audi R8 LMSと2位のマネパ ランボルギーニ GT3はタイヤ無交換。3位に浮上してきたExcellence Porscheはタイヤ交換しての安定感から上位陣にチャージをかけ、ファイナルラップの1コーナーでマネパ ランボルギーニ GT3を抜いて2位へ。

024

しかし、Hitotsuyama Audi R8 LMSは強かった。Excellence Porscheはファイナルラップ中に追いつくことができず、ファーストチェッカーはHitotsuyama Audi R8 LMSがうけることになりました。

029

Hitotsuyama Audi R8 LMSというよりもAudiがSUPER GTで優勝したのは、このレースが初めて。技、力、運の全てが揃った初優勝といえるでしょう。

034

この優勝でHitotsuyama Audi R8 LMSはポイントランキングで2位の3号車B-MAX NDDP GT-Rと同点に躍り出ます。

037

ランキングトップのVivaC 86 MCは7位。ポイントを再び積んだとはいえ、今回優勝したHitotsuyama Audi R8 LMSや同点のB-MAX NDDP GT-Rとの点差は9ポイント。これでシリーズチャンピオンの行方が全くわからなくなりました。

チャンピオン決定は翌日の最終戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」に持ち越されることとなりました。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

独占潜入!現在ランキング2位の脇阪ルマンを支えるWAKO’S Mobile Lab.って何?【SUPER GT2016】

いよいよ来週、11月12〜13日に迫ったSUPER GTのファイナルラウンド「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。

地震で中止となった第3戦オートポリス戦の代換えレースと最終戦の第8戦の2連戦を、土日の2日間でそれぞれ予選決勝を戦うという過酷なラウンドです。

011

そんなSUPER GTシリーズの中で、失礼を承知で言ってしまえば意外にもGT500ランキングの2位につけ、チャンピオンの可能性もかなり高い位置につけているのがLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの6号車「WAKO’S 4CR RC F」。

010

鈴鹿で4位、タイでは念願の表彰台3位と、最近上り調子とも言える活躍。特に大嶋選手のキレのある走りは最近注目が集まっているようです。

005 008

そして監督は云わずと知れたミスターSUPER GTの脇阪寿一さん。鈴鹿戦の前にはマル秘トークをぶっちゃけに編集部までいらっしゃったのも記憶に新しいところです。

012

その脇阪ルマンがランキング2位まで登ってきたこととメインスポンサーのWAKO’Sは決して無関係ではありません。WAKO’Sはオイルだけを提供しているわけではないのです。

021

秘密はこのハイエース。SUPER GTのパドックに必ず停まっているこのハイエースは「Mobile Lab.」と名づけられ、名前の通り動く研究所となっているのです。

022

026 023

物々しい計器が並ぶ車内。ここでは、今走ってきた6号車 WAKO’S 4CR RC Fからオイルを抜き取り、その都度オイルの解析を行っているのです。

028 029

走行後のオイル内に含まれる金属粒子や未燃焼のガソリン燃料、使用後の粘度などを調べることによってオイルの配合だけではなく、燃焼の具合や通常では見ることのできない燃焼室内部の様子を知ることができるというのです。

024 025

ここで得られたデータはリアルタイムにチームエンジニアと共有し、エンジンのセッティングなどに活用されるとのこと。このスピード感が他にはないMobile Lab.のメリット。

F1の世界では半ば常識化しているというこのシステムですが、国内レースでやっているのはWAKO’Sだけ!と担当のエンジニアの方は胸を張っていらっしゃいました。

本来は社外秘というこのMobalie Lab.の車内、モニターの数値にモザイクをかけるということを条件にclicccarだけに特別公開していただきました。

013

このような取り組みがSUGOでのポールポジションなどをはじめ、現在のGT500ランキング2位となる原動力のひとつとなっているのです。

11月12〜13日のSUPER GTファイナルラウンド「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」では、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S以外でも行われているこのような様々な取り組みにも目を向けて観戦してみるのも面白いかもしれませんね。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

GTの監督はレース中に何してる?チームルマン脇阪寿一監督、鈴鹿1000kmを語る【SUPER GT 2016】
http://clicccar.com/2016/08/25/394797/

【SUPER GT2016】第7戦タイはタイヤ無交換作戦を敢行したVivaC 86 MCがGT300優勝!

10月9日にタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナルサーキットで開催されたSUPER GTの海外ラウンド「2016 AUTOBACS SUPER GT Round7 BURIRAM SUPER GT RACE」の決勝レース。

022

天候は快晴となりスタート時の気温は33度、路面温度は44度と、とてつもない暑さの中でのスタートとなりました。

007

そのタイのGT300クラスを制したのは25号車 VivaC 86 MC。ポールtoウィンです!

タイ・ブリーラムのチャン インターナショナルサーキットはタイヤの負担が比較的軽いとされ、タイヤ無交換も可能とされるサーキット。しかしこの気温と路面温度でそれは実現できるのか?

016

ポールポジションからスタートしたVivaC 86 MCですが、序盤に予選2位の3号車 B-MAX NDDP GT-Rと予選3位の0号車 GAINER TANAX GT-Rに抜かれ3位となります。この順位はしばらく動くことはありません。

しかし、ピットインのタイミングでその順位は大きく変わってしまいます。

011

24周目、先にピットに入ったのはB-MAX NDDP GT-R。その間にGAINER TANAX GT-Rはトップに踊り出し、猛チャージで2位以下を引き離そうと試みますが、27周目の最終コーナーでなんとGT500マシンをプッシングしてしまいフロントバンパーを破損。VivaC 86 MCがトップとなり淡々と周回を重ねます。

そして29周目にピットイン。土屋武士選手から松井孝允選手に交代、タイヤ無交換を実行。ピットタイムはなんと21秒台。B-MAX NDDP GT-Rの前に余裕でコース復帰します。

008

後半、トップはVivaC 86 MC、2位に18号車 UPGARAGE BANDOH 86、そしてB-MAX NDDP GT-Rというオーダーになります。

そのB-MAX NDDP GT-RはUPGARAGE BANDOH 86に追いつき後半残り15周ほどから激しいバトルを展開。これには観客も大興奮となるのですが、このバトルに後ろからGT500のポイントランキング首位の1号車 MOTUL AUTECH GT-Rと2位の38号車 ZENT CERUMO RC Fが、こちらも激しいバトルを展開しながら迫ってききます。

ここでUPGARAGE BANDOH 86とMOTUL AUTECH GT-Rがまさかの接触!

神業のように接触した2台をかわしたB-MAX NDDP GT-Rのヤン・マーデンボローは勢いに火がついたのか、激しい猛プッシュを継続。20秒以上あったVivaC 86 MCとの差をラストラップでは1秒189にまで追い詰めました。

002

しかしあと一歩及ばず、優勝はVivaC 86 MC!今季初優勝!

最後のギリギリのところで燃料ポンプのトラブルに見舞われながらも優勝に賭けた意気込み。本当にギリギリの戦いで勝ち得た優勝です。

001

この優勝でVivaC 86 MCは再びGT300のポイントランキングトップとなりました。ランキング2位はB-MAX NDDP GT-R、3位には55号車 ARTA BMW M6 GT3。奇しくもこのタイの表彰台の順位がそのままポイントランキングの順位ということとなります。

001

次戦は11月11日から13日の2連戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」。泣いても笑ってもこの2連戦でチャンピオンが決まります。

(写真:高橋秀彰 文:松永和浩)

 

ドッグファイト!第5戦富士GT300はBMW vs アウディの超接近バトルが展開【SUPER GT 2016】

8月7日、 富士スピードウェイでSUPER GT第5戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJI GT 300km RACE」の決勝が行なわれました。

002

午後2時35分に静岡県警の白バイとパトロールカーがGTマシンを従えパレードランが行われ、2時42分に33,500人という大観衆が見守る中、ローリングによる決勝レースがスタート。

003

ポールポジションからスタートの55番 ARTA BMW M6 GT3が絶好調のスタートを見せホールショットを決めますが、2番手スタートの21番 Hitotsuyama Audi R8 LMSもガッツリと後を追いかけます。

007

3番手スタートだった51番 JMS LMcorsa 488 GT3は2周目以降じりじりと後退し、4周目で61 番SUBARU BRZ R&D SPORTが前へ。3番手に上ります。

011

5周目からARTA BMW M6 GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMSの激しいバトルが延々と続き、Hitotsuyama Audi R8 LMSはTGRコーナー(第1コーナー)で何度も抜きにかかりますが、そこを踏ん張るARTA BMW M6 GT3。Hitotsuyama Audi R8 LMSはなかなか前へ出られません。

017

そのバトルに、いよいよSUBARU BRZ R&D SPORTが追いついてきて、いよいよ三つ巴のバトルか?という矢先の16周目にセーフティーカーが導入され、上位3台のバトルに水が差されることになりました。あわせて、この3台とそれ以降に開いた大きなアドヴァンテージも帳消しに。

022

21周目でレースが再開されると、ARTA BMW M6 GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMSの2台は群を抜いての速さを見せます。好調なリスタートのARTA BMW M6 GT3に逃さず食いつくHitotsuyama Audi R8 LMS。遅れてSUBARU BRZ R&D SPORTが後を追います。

045

29周目でHitotsuyama Audi R8 LMSがピットイン。先にピットを終わらせてARTA BMW M6 GT3がピットに入っている間にトップに立ってしまおうという作戦か?

043

ここで30周目にARTA BMW M6 GT3がピットイン。ピットタイム36秒6という速さで作業を終えるとコースへ復帰。見事にHitotsuyama Audi R8 LMSの前でのアウトラップに成功します。

038

ピット作戦でARTA BMW M6 GT3にわずかに及ばなかったHitotsuyama Audi R8 LMS。しかし終盤にARTA BMW M6 GT3がペースを落としつつあったことでギャップがどんどん詰まって行き、残り5周で2秒を切るほどに接近します。

026

しかしHitotsuyama Audi R8 LMSの接近に最後の力を振り絞って抗うARTA BMW M6 GT3。並びかかけられても見事にかわしてトップを死守!

ラストラップの最終コーナー、リチャード・ライアンのHitotsuyama Audi R8 LMSは小林のARTA BMW M6 GT3のスリップストリームにガッツリと入り込むと、最後の最後で勝負を仕掛け並びかけます。しかし追い抜くよりも早くコントロールラインがやってきて、先にラインを踏んだのはARTA BMW M6 GT3。

026

0.106秒差でARTA BMW M6 GT3が優勝を果たしました。

034

2位はHitotsuyama Audi R8 LMS。アウデとしてはSUPER GT参戦以来の最上位でのフィニッシュとなります。

028

3位はSUBARU BRZ R&D SPORT。SUGOに続いての連続表彰台。

033

4位はマネパ ランボルギーニ GT3。

015

5位にはグッドスマイル 初音ミク AMG。初音ミクとしては今期最上位。1戦毎に順位を上げてきていますので、鈴鹿戦では台風の目になるかもしれません。

040

前戦SUGOでは表彰台に一台もいなかったGT3勢。ここ富士では2台が表彰台に上り、SUBARUとUPGARAGE以外のポイント獲得はGT3勢ということで、GT3勢復活の狼煙が上がったかのように見えました。

039

次戦はボーナスポイントのつく鈴鹿での1000kmレース。ARTAはかなり重いウェイトを積んでの参戦になります。まだまだシリーズの行方がわからないSUPER GTのGT300クラス。

次戦の鈴鹿はよりいっそう面白い展開になりそうです。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

【SUPER GT2016】大混戦のGT300。86、ランボを抑えて勝ったのはプリウス!

7月23〜24日にスポーツランドSUGOで開催された「2016 AUTOBACS SUPER GT Round4 SUGO GT 300km RACE」。GT300クラスもめまぐるしく順位が入れ替わる激しい戦いが展開されました。

016

7月24日の朝のフリー走行までウェットコンディションでしたが、ウォームアップ走行では完全にドライ路面。グリッドに並ぶときには全車スリックタイヤを装着しています。

そして決勝。ポールポジションの25番 VivaC 86 MC 土屋武士選手がホールショットを獲りますが、2番手には予選3位だった61番 SUBARU BRZ R&D SPORT 山内英輝選手が素晴らしいスタートを決め、 31番 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀選手を抜き去り第2コーナー立ち上がりでは2位に浮上します。

009

トップで先行するVivaC 86 MCとSUBARU BRZ R&D SPORTの差は徐々に開いていきます。そして3番手を走行する31番 TOYOTA PRIUS apr GTの背後には11番GAINER TANAX AMG GT3 ビヨン・ビルドハイム選手が迫ります。

017

順風満帆に見えたVivaC 86 MCですが、GT300の25周目の最終コーナーで5番マッハ車検 MC86 山下潤一郎選手がクラッシュ。セーフティーカーの導入となり、VivaC 86 MCが築き上げた8秒のアドヴァンテージが振り出しに戻ってしまいます。

今年からセーフティーカー導入時のピットインが制限されていますが、タイミング的には各チームとも通常のピットインをするタイミングではなかったために混乱は免れました。

015

レースが再開されたのが30周目、ピットオープンは29周目となり、まず4位まで順位を下げてしまった31番 TOYOTA PRIUS apr GTと7位だった7位の4番 グッドスマイル 初音ミク AMGが早めのピットイン。PRIUSは中山雄一選手に、初音ミクは谷口信輝選手にチェンジ。

そして30周目にはSUBARU BRZ R&D SPORTがピットイン。続いて31周目にトップだったVivaC 86 MCが入ります。BRZは井口卓人選手に、VivaC 86 MCは松井孝允にチェンジ。

007

このピットインでVivaC 86 MCは左側のタイヤのみを交換で作業時間を短縮。しかしそれ以上に勝負に出たのが88番マネパ ランボルギーニ GT3で、織戸学選手にチェンジする際、タイヤ無交換作戦に出ます。これが功を奏してか、全車が規定のピットインを終わらせる頃にはトップに立っていたのです。

006

2番手には18番 UPGARAGE BANDOH 86 山田真之亮選手がきますが、マネパランボルギーニとの差は7秒以上。そのUPGARAGEに噛み付いたのがVivaC 86 MC。

029 031

その後も31番PRIUSに抜かれ、徐々に順位を落としていきます。

037 038

そしてタイヤの消耗で若干ペースの鈍ったマネパランボルギーニにVivaC 86 MCとPRIUSが迫り、3台が絡んだトップ争いを展開。しかしタイヤが消耗したからといっても、そこは織戸学選手。そうやすやすとはトップを譲りません。

039

マネパランボルギーニの織戸選手とVivaC 86 MCの松井選手のデッドヒートにGT500マシンが絡んできたちょっとした瞬間、62周目のハイポイントでPRIUSの中山選手がVivaC 86 MCに勝負をかけ2位に浮上。

041 042

そして63周目でマネパランボルギーニも抜き去りトップに躍り出ます。

002

そして激しい攻防の末、VivaC 86 MCの松井選手はマネパランボルギーニを攻略し、再び2位に浮上。マネパランボルギーニはこのあたりでタイヤが尽きてしまったのか、その後もずるずると順位を落としていきます。

046

VivaC 86 MCが2位に浮上したその背後には、3位に上がってきたSUBARU BRZ R&D SPORTとGAINER TANAX AMG GT3が激しい追い上げを見せて迫ります。

このまま2位争いにもつれ込むのか?という、71周目の最終コーナーで8番手まで落ちていた UPGARAGE BANDOH 86が最終コーナーでクラッシュ!激しくスポンジバリアを蹴散らし、修復のために赤旗が掲示され、その段階でレースが終了となります。

悲喜こもごものレース終了となったが、これもSUGOの魔物の仕業なのでしょうか。

023

優勝は31番 TOYOTA PRIUS apr GT 、2位にVivaC 86 MC、3位にSUBARU BRZ R&D SPORTとなり、JAF GT勢が表彰台を独占するカタチとなりました。

048

ここまでノーポイントだった31番 TOYOTA PRIUS apr GTが20ポイント獲得で一気にドライバーポイントランキング3位に浮上。

052

2位となったVivaC 86 MCはドライバーポイントランキング首位となり、チャンピオン争いも面白くなってきています。

053 054

次戦は8月6〜7日の富士スピードウェイ「2016 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJI GT 300km RACE」。真夏の300kmはドラマの多いレースとなるでしょう。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

【SUPER GT2016】ツインリンクもてぎ2レース連日開催!地震で中止のオートポリス戦代替決定か?

「平成28年熊本地震」の影響で中止が決定したSUPER GTオートポリス戦。SUPER GTシリーズは全8戦で競われる予定であったため、その代替となるレースがどうなるのか?というところは注目の的。

その代替レースについて5月20日、SUPER GTを統括するオーガナイザーであるGTアソシエーションから発表がありました。

051

開催サーキットはツインリンクもてぎ。シーズン当初は最終戦の開催地として11月11〜13日で「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 もてぎ GT250 ㎞レース」の日程を組まれていたツインリンクもてぎですが、このレースを“熊本地震復興支援大会”(仮称)と位置付け、2レースを開催するとの発表です。

052

現在発表となっている、JAF申請中の大まかなスケジュールとルールは下記のとおり。

・11月11日(金)練習走行(ウェイトハンディ:参戦7、8戦目の走行を予定)
・11月12日(土)Rd.3 代替の予選、決勝 (参戦7戦目のウェイトハンディ:ポイント*1kg)
・11月13日(日)Rd.8 の予選、決勝(参戦8戦目のウェイトハンディ:無し)

なんと1日に予選と決勝の両方を行い、それが2日連続というハードスケジュール。

代替レースでクラッシュしたら最終戦に出場できない可能性もあります。2日間を通した作戦を立てる必要があるでしょうから、チームとしてもかなり難しい戦いになって来るでしょう。

002

また、大いに盛り上がっているサポートレースのFIA-F4のスケジュールも大いに気になるところ。

003 002

ファンにとっては連日開催のスケジュールで、ピットウォークやグリッドウォークなどがどうなるのか?など気になる点は満載です。

001 (2) 002 (2)

いずれにせよ、SUPER GTの今年ラストのレースウィークは、例年以上に大波乱の予想となることは間違いありません。

000

今後、詳細なスケジュールが発表になることでしょうから、大いに注目していきましょう。

[公式発表]
2016 AUTOBACS SUPER GT オートポリス大会の代替イベントに関して | SUPER GT OFFICIAL WEBSITE

(写真・文:松永和浩)

【SUPER GT2016】500も300もGT-R!GT300はドラマチックなGT-R NISMO GT3の復活劇。

5月3日に決勝が行われたSUPER GT第2戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round2 FUJI GT 500km RACE」。

sgtfji046

入場者数は5万人を超える大盛況の中、午後2時頃の決勝スタートとなります。

sgtfji009

GT300のポールポジションはゼッケン55のARTA BMW M6 GT3。コースレコードとなる1分35秒707という驚愕のタイムでの堂々のポールポジション。

sgtfji050

続く2番手は前戦岡山でポールポジションを獲得したゼッケン25のVivaC 86 MC。0.2秒差という僅差で惜しくも2番手スタート。そして今年からボディーが新型となったゼッケン31のTOYOTA PRIUS apr GTが3番手からのスタート。

sgtfji001

今回の第2戦富士では500kmという長丁場のために、ドライバーチェンジを伴うピットイン義務が2回となり、また1回のスティントが300kmや250kmのレースよりも長くなってくるために、他のレースと作戦の立て方が違ってくるところも見どころとなっています。

sgtfji015

序盤にレースをリードしたのはARTA BMW M6 GT3。しかし、スタート直後のコカコーラコーナまでにはゼッケン7のStudie BMW M6とTOYOTA PRIUS apr GTがVivaC 86 MCをパス、Studie BMW M6は3番手に浮上。

2周目のコントロールラインは55、31、7の順で通過しますが、その周のTGRコーナー(第1コーナー)から2コーナーまでにStudie BMW M6がTOYOTA PRIUS apr GTをパス!コカコーラーコーナーをARTA、StudieのBMW M6 GT3が1,2で通過します。

sgtfji016

磐石に見えたBMW M6 GT3体制でしたが、10周に満たないうちにStudie BMW M6がペースダウン。14周目でイレギュラーのピットイン。

原因はパワステトラブル。修復してレースに復帰しますが、上位争いには参加できないポジションとなってしまいました。

sgtfji045

Studie BMW M6が抜けたのち、TOYOTA PRIUS apr GTと、徐々に追い上げてきたゼッケン3のB-MAX NDDP GT-Rが2位争いを展開。そのおかげもあってARTA BMW M6 GT3が2位とのアドバンテージを6秒以上に広げて29周目でピットイン。

ただ、パワーで押すARTA BMW M6 GT3は燃費がかなり悪いのか、給油に思いのほか時間がかかり1分6秒以上のピットストップ。

TOYOTA PRIUS apr GTはピットワークでARTA BMW M6 GT3の前に出ますが、アウトラップでオーバーラン、その周で再び緊急のピットイン。

sgtfji021

そしてB-MAX NDDP GT-Rはピットタイム52秒ほどと、ARTA BMW M6 GT3より14秒早く、というよりもARTA BMW M6 GT3の遅いピットタイムが尾を引いて、B-MAX NDDP GT-Rが前へ出ます。

徐々に差を開こうとするB-MAX NDDP GT-Rに、パワーで追いつこうとするARTA BMW M6 GT3。この2台の攻防の最中に壮絶なドラマが起こります。

GT500クラスで72週目、GT300クラスでは68周目に、GT500クラス ゼッケン100のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTがトヨペット100Rコーナーでバースト!剥がれたタイヤがボディカウルの後ろ半分を吹き飛ばすという壮絶さ。

砕けたパーツはヨペット100RコーナーからヘアピンのADVANコーナーにまで撒き散らされることになり、その除去のためにセーフティーカー(SC)が導入されたのです。

B-MAX NDDP GT-Rがトップ、ARTA BMW M6 GT3が2番手のオーダーは変わりませんが、SC導入のおかげでその後ろにはゼッケン88のマネパ ランボルギーニ GT3、ゼッケン51 のJMS LMcorsa 488 GT3、ゼッケン18の UPGARAGE BANDOH 86、そしてVivaC 86 MCまでが同一周回の隊列を組むことになってしまいます。

GT300の70周目にレースが再開されると、タイミング的には2度目のピットイン。SCがピットインすると、それに続くかのように各車ピットイン。その混雑を避けるかのようにB-MAX NDDP GT-Rは73周目にピットインし、タイムロスを最小に留めます。その間に暫定トップはVivaC 86 MC。

sgtfji035

B-MAX NDDP GT-Rに約1分のアドバンテージを持ってVivaC 86 MCも77周目に最後のピットイン。

ここでチームは奇策に出ます。なんとタイヤ無交換でピット時間を短縮!ギリギリ1位でピットアウトか?と思われた直前をB-MAX NDDP GT-Rが通過。5秒以上の差で2位でピットアウト。

しかし2位も安定ではありません。その背後には怪物の加速力を持ったARTA BMW M6 GT3が迫ってきます。しかしいかにストレートが早いARTA BMW M6 GT3でも、そう易々とはVivaC 86 MCは抜かせてくれません。

コーナーは若干VivaC 86 MCの方が有利な様子ですが、松井選手のVivaC 86 MCがARTA BMW M6 GT3のスリップストリーム作戦を絶妙にかわす逃げを見せ、ストレートで抜かれるのを阻止。コカコーラコーナーからは最終コーナーまではVivaC 86 MC有利の展開で粘ります。

しかし、89周でタイヤが尽きたか、コカコーラコーナーでARTA BMW M6 GT3に先行を許してしまいます。

sgtfji059

そしてチェッカー!B-MAX NDDP GT-Rが波乱の500kmレースを制して見事優勝!GT500クラスもゼッケン1のMOTUL AUTECH GT-Rが優勝。今季初のGT-R2クラス制覇です。

sgtfji060

ARTA BMW M6 GT3は3.7秒及ばずの2位。そして3位はVivaC 86 MCが入りました。

sgtfji065

4位にはゼッケン18のUPGARAGE BANDOH 86、5位には昨年のチャンピオンマシンであるゼッケン0のGAINER TANAX GT-R、6位には初戦岡山からいい位置につけるゼッケン51のJMS LMcorsa 488 GT3が入りました。

sgtfji037

そして、もう一つのトピックは2013年の開幕戦以来3年ぶりのポイントゲットとなったDIJON RACINGのゼッケン48 DIJON Racing GT-R。

入賞の顔ぶれも開幕戦とは全く変わったSUPER GTはやはり今年も大波乱の様相です。次戦は地震の影響でオートポリス戦が延期となったため、7月23〜24日のスポーツランドSUGOとなります。

魔物が棲むと云われるSUGOではどんなレースが観られるのでしょうか。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

BMW M2クーペ、スーパーGT 第2戦・富士スピードウェイで日本初公開

現行のM3セダン、M4クーペには憧れるけれど、1100万円級の価格、全長4685×1875×1430mmというボディサイズが大きすぎる、いつか中古で乗れれば……といった思いを抱く方が多い、BMW Mモデルの中でも特別なモデルではないでしょうか。

new-bmw-m2_02

1985年生まれの初代M3(E30)、2代目M3(E36)はもちろん、3代目のE46までは全長4.5m、全幅1.8m以下に収まっていましたから日本でもコンパクトといえるサイズでした。

「M3はこんなサイズだった!」と既視感を抱かせそうなM2の登場は、現行M3セダン、M4クーペは価格面やサイズ面で敬遠していた向きも振り向かせそうなイメージがあります。

new-bmw-m2_04

M 235i クーペでは飽き足らない層でも突き刺さりそうな「真性」M2クーペは、770万円という値付けで今年1月からオーダーが可能になっていますが、納車遅し! と待ちきれない方もいるでしょう。

BMW M社の手によるBMW M2クーペは、1985年に登場した初代BMW M3、1973年に誕生しそのスポーティで美しいデザインと卓越した運動性能により名を馳せた「BMW 2002ターボ」の伝統を引き継ぐ、最もコンパクトなBMW Mモデルという位置づけです。

new-bmw-m2_03

新型BMW M2クーペには、短めの全長のコンパクトボディ(全長4475×全幅1855×全高1410mm)に、自然吸気エンジンのようなスムーズな吹けあがりと、BMW自慢のターボ技術による圧倒的なパワーを併せ持つ新開発の直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。

new-bmw-m2

組み合わされるトランスミッションは、7速Mダブルクラッチトランスミッションの「M DCT Drivelogic」。

ほかにも、優れた剛性とバネ下重量の軽量化を実現した専用サスペンション・システム、あらゆる走行状況下で最大限のトラクションを確保するアクティブMディファレンシャルなど、サーキット走行を見据えた技術がつぎ込まれています。

今年のゴールデンウィーク真っ最中の5月3日、4日に富士スピードウェイで開催される「スーパーGT」第2戦でBMW M2クーペが日本初公開されるそうです。

5月3日の予選レース前(14時15分頃出走)、および5月4日の決勝レース前(12時40分頃出走)に、デモンストレーション・ランが行われ、新型BMW M2クーペが富士スピードウェイのサーキットを駆け抜けます。

さらに、デモンストレーション・ランに出走するBMW M2クーペは、サーキット内のレストランORIZURU前にて、両日一般来場者向けに特別展示されます(上記のデモンストレーション・ランの時間帯は除く)。

(塚田勝弘)

【SUPER GT2016】開幕戦岡山のZFベストメカニック賞は「VivaC team TSUCHIYA」

SUPER GT開幕の岡山戦でポールポジションを奪ったVivaC 86 MC。

008

予選Q1ではトップタイムを61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝選手に譲ったものの、Q2では土屋武士選手が1分25秒586というコースレコードでポールポジションをゲットしました。

003

予選Q2では実に7台が過去のコースレコードを破るという熾烈な争いの中でのポールポジション。喜びもひとしおだといえるでしょう。

しかし、このポールポジションはもっと深い意味を持ってチームにはとらえられていたようです。

011

3月20日のSUPER GT岡山公式テストで、VivaC 86 MCはクラッシュ。マシンにかなりのダメージを負い、大方の予想ではその翌週の富士テストはおろか、修復は開幕戦にも間に合わないのではないかと思われていたのです。

010

しかし、チームはほぼ毎日の徹夜作業で富士テストの最終日までにマシンを復旧させ、富士テストではセッティングのヒントを見つけるまでに至っていたのです。

005 002

そんな状況からのポールポジション。このタイムを叩き出した土屋武士選手の喜びを噛みしめた表情も納得できます。

012

そのマシンを修復し復旧させたメカニックの方々への努力の成果がポールポジションに結びついたとして、岡山戦でのZF AWARDベストメカニック賞はVivaC team TSUCHIYAに贈られました。

SUPER GTではメカニックの力も大きく、レースのすべてに影響します。そのメカニックの方々に贈られるのがZF AWARDベストメカニック賞。

004

これを受賞することは、チームの総合力を評価されたといっても過言ではありません。

(写真・文:松永和浩)

【SUPER GT2016】開幕戦岡山、GT300はAMG GT3が1,2フィニッシュ!

いよいよ開幕となったSUPER GT。4月9,10日の岡山国際サーキットで開催された「2016 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE」からスタートした。

sgtoky14

今年初めてのポールポジションをゲットしたのはVivaC team TSUCHIYAのマザーシャーシマシン、25号車VivaC 86 MC。

sgtoky05 sgtoky07

3月20日の岡山公式テストでクラッシュしながら、翌週の富士テストの2日目に修復がギリギリ間に合うというミラクルを見せ、ここ岡山の開幕戦でクラッシュをリベンジするかのようなポールポジションは見事!

sgtoky18 sgtoky03

しかし、そこに続く予選2位は65号車LEON CVSTOS AMG-GT、3位は7号車Studie BMW M6とFIA-GT3勢が続きます。その後にはJAF-GTの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。

sgtoky19 sgtoky33

今年のGT300クラス、特にFIA-GT3では新型車のデビューラッシュ。

sgtoky01 sgtoky24

前述のメルセデスAMG GT3が4台、BMW M6 GT3が2台、Audi R8-LMSが2台、Porsche 911 GT3 Rが2台、Lamborghini HURACAN GT3が4台、そしてFerrari 488 GT3と、エントリーの半数以上である15台が新型車となっています。

sgtoky20

4月10日、白バイ先導によるパレードランの後、14時45分に決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートしたVivaC 86 MCがトップのままオープニングラップを通過。2位以下もほぼ動きの無いまま6周目近くまで非常に近い接近戦を繰り広げます。

sgtoky21 sgtoky23

16周あたりでまず中盤グループに異変が起こります。4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが55号車ARTA M6を抜き去り7位に順位を上げます。その後徐々に順位を上げていきSUBARU BRZ R&D SPORTも抜き去ります。

sgtoky26 sgtoky28

トップ集団は熾烈な争いの中、LEON CVSTOS AMG-GTの黒澤治樹選手はVivaC 86 MCの土屋武士選手を抜ききることが出来ず31周目に、VivaC 86 MCより先にピットイン、ドライバーを蒲生尚弥選手に交替。その翌周にはVivaC 86 MCもピットイン、ドライバーは松井孝允選手にチェンジ。

給油時間の短さが功を奏してピットアウト時にはLEON CVSTOS AMG-GTの前に出ることができ、実質的な順位に変更の無いままアウトラップを走ります。

sgtoky34

しかし、そのアウトラップでLEON CVSTOS AMG-GTが急接近。蒲生選手のLEON CVSTOS AMG-GTはVivaC 86 MCを抜き去りトップに躍り出ます。

sgtoky31

その頃、ピットインのタイミングと谷口信輝選手の速さが見事にマッチングしたグッドスマイル 初音ミク AMGが気付けば3位に浮上。LEON CVSTOS AMG-GTに抜かれたVivaC 86 MCに容赦なく噛み付きます。そして43周目にグッドスマイル 初音ミク AMGは2位のポジション!

sgtoky25

そしてその後ろにはStudie BMW M6が迫り、ペースの上がらないVivaC 86 MCを抜き3位に浮上。

sgtoky35

猛追するグッドスマイル 初音ミク AMGを引き離す勢いで差を詰めさせないミスの無い走りに終始したLEON CVSTOS AMG-GTの蒲生選手。

sgtoky36

LEON CVSTOS AMG-GTは新型車メルセデスAMG GT3にとっても、そしてチームであるLEON RACINGにとっても初優勝という二つの意味を持つチェッカーフラッグを受けたのです。

sgtoky38 sgtoky39

2位にはグッドスマイル 初音ミク AMG、3位はStudie BMW M6となり、ヨコハマタイヤが表彰台を独占。またベスト5はFIA-GT3の新型車両が独占するという、GT300新時代を予感させる結果となりました。

次戦はゴールデンウィークの5月3、4日、富士スピードウェイで開催されます。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

【SUPER GT2016】開幕戦岡山、GT300はAMG GT3が1,2フィニッシュ!

いよいよ開幕となったSUPER GT。4月9,10日の岡山国際サーキットで開催された「2016 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE」からスタートした。

sgtoky14

今年初めてのポールポジションをゲットしたのはVivaC team TSUCHIYAのマザーシャーシマシン、25号車VivaC 86 MC。

sgtoky05 sgtoky07

3月20日の岡山公式テストでクラッシュしながら、翌週の富士テストの2日目に修復がギリギリ間に合うというミラクルを見せ、ここ岡山の開幕戦でクラッシュをリベンジするかのようなポールポジションは見事!

sgtoky18 sgtoky03

しかし、そこに続く予選2位は65号車LEON CVSTOS AMG-GT、3位は7号車Studie BMW M6とFIA-GT3勢が続きます。その後にはJAF-GTの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。

sgtoky19 sgtoky33

今年のGT300クラス、特にFIA-GT3では新型車のデビューラッシュ。

sgtoky01 sgtoky24

前述のメルセデスAMG GT3が4台、BMW M6 GT3が2台、Audi R8-LMSが2台、Porsche 911 GT3 Rが2台、Lamborghini HURACAN GT3が4台、そしてFerrari 488 GT3と、エントリーの半数以上である15台が新型車となっています。

sgtoky20

4月10日、白バイ先導によるパレードランの後、14時45分に決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートしたVivaC 86 MCがトップのままオープニングラップを通過。2位以下もほぼ動きの無いまま6周目近くまで非常に近い接近戦を繰り広げます。

sgtoky21 sgtoky23

16周あたりでまず中盤グループに異変が起こります。4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが55号車ARTA M6を抜き去り7位に順位を上げます。その後徐々に順位を上げていきSUBARU BRZ R&D SPORTも抜き去ります。

sgtoky26 sgtoky28

トップ集団は熾烈な争いの中、LEON CVSTOS AMG-GTの黒澤治樹選手はVivaC 86 MCの土屋武士選手を抜ききることが出来ず31周目に、VivaC 86 MCより先にピットイン、ドライバーを蒲生尚弥選手に交替。その翌周にはVivaC 86 MCもピットイン、ドライバーは松井孝允選手にチェンジ。

給油時間の短さが功を奏してピットアウト時にはLEON CVSTOS AMG-GTの前に出ることができ、実質的な順位に変更の無いままアウトラップを走ります。

sgtoky34

しかし、そのアウトラップでLEON CVSTOS AMG-GTが急接近。蒲生選手のLEON CVSTOS AMG-GTはVivaC 86 MCを抜き去りトップに躍り出ます。

sgtoky31

その頃、ピットインのタイミングと谷口信輝選手の速さが見事にマッチングしたグッドスマイル 初音ミク AMGが気付けば3位に浮上。LEON CVSTOS AMG-GTに抜かれたVivaC 86 MCに容赦なく噛み付きます。そして43周目にグッドスマイル 初音ミク AMGは2位のポジション!

sgtoky25

そしてその後ろにはStudie BMW M6が迫り、ペースの上がらないVivaC 86 MCを抜き3位に浮上。

sgtoky35

猛追するグッドスマイル 初音ミク AMGを引き離す勢いで差を詰めさせないミスの無い走りに終始したLEON CVSTOS AMG-GTの蒲生選手。

sgtoky36

LEON CVSTOS AMG-GTは新型車メルセデスAMG GT3にとっても、そしてチームであるLEON RACINGにとっても初優勝という二つの意味を持つチェッカーフラッグを受けたのです。

sgtoky38 sgtoky39

2位にはグッドスマイル 初音ミク AMG、3位はStudie BMW M6となり、ヨコハマタイヤが表彰台を独占。またベスト5はFIA-GT3の新型車両が独占するという、GT300新時代を予感させる結果となりました。

次戦はゴールデンウィークの5月3、4日、富士スピードウェイで開催されます。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

F1女子が行く! アウディジャパン・2016SUPER GT体制発表会。新型Audi R8とR8 LMSが奇跡のデモラン!

3月26日(土 )に富士スピードウェイで行われた、アウディジャパン 2016年SUPER GT体制発表会へ行ってきました。今回は、発表会やデモランの様子をレポートしたいと思います!

CIMG5006

まずは発表会の様子から。この日は量産モデルの新型Audi R8記者発表会も行われました。新型Audi R8ついては、後日レポートしますのでお楽しみに。

CIMG4972

新型Audi R8の記者発表会が終わり、いよいよSUPER GT体制発表会のスタートです。

CIMG4618

2016年SUPER GTのGT300クラスに参戦するのは、2012年からAudi R8 LMSで挑戦し続けているAudi Team Hitotsuyamaと、今年から新たに参戦するAudi Team Brailleの2チーム。

CIMG4620

Audi Team HitotsuyamaのRichard Lyons選手と藤井誠暢選手です。「パフォーマンスがアップしたので、楽しみにしていてほしい」(Richard選手)、「従来モデルに対して25kg軽くなった。ポテンシャルの高い車で優勝を目指したい」(藤井選手)と語っていました。

s_CIMG4981

こちらは、Audi Team Brailleの加藤 正将選手とピエール・カッファー選手。「我々は新型Audi R8 LMSと優秀なドライバー、ピエールという二つの大きな武器を持っている。初戦から優勝を目指したい」(加藤選手)、「SUPER GTへは初参戦なので、楽しみ。ヨーロッパからのノウハウを取り込みたい(Richard選手)とのことでした。

どちらのチームも、新車に確かな手応えを感じているようです。一体、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。今から楽しみですね。

量産モデルのAudi R8が第2世代にモデルチェンジしたことを受けて、GT仕様のレースカーであるAudi R8 LMSも新型に生まれ代わります。

CIMG5008

こちらがAudi Team Hitotsuyamaの新マシン、Audi R8 LMS。

量産モデルのAudi R8との違いは一体何なのでしょうか? Audi R8 LMSは、Audi R8をベースにGT3と呼ばれる規則に沿って開発されたレースカーなのです。

CIMG4633

デモラン前にコース上へ。サーキットのコース上に立つと、毎回テンションが上がる私。自然と笑みがこぼれます(^^

20160326Audi R8_032 20160326Audi R8_035

デモランは新型Audi R8と一緒に走行しました。なかなか見る事ができない光景ですよね。

20160326Audi R8_043 20160326Audi R8_046

実は私、GTマシンの走行を見るのが初めてだったのですが、スピードがありエンジン音も大きくてかっこ良い!やはり、生で見ると迫力が違いますね。

CIMG5002

今回の発表会に参加し、SUPER GTにも興味がでてきました。今シーズンから、SUPER GTも見てみようと思います。そしてアウディジャパンの両チーム、ぜひとも優勝を目指して頑張ってほしいです!

(yuri)

【SUPER GT2016】ZENTsweeties2016が編集部にやってきた!

今年のSUPER GTでGT500クラスの38号車ZENT CERUMO RC FとGT300クラスの51号車JMS LMcorsa 488 GT3を応援するZENTsweeties2016がclicccar編集部にやってきました!

001

なんと6名のレースクイーンユニットとなるZENTsweeties2016。今年はGT500とGT300でそれぞれ1台ずつの2台を応援するので活躍の場が広がりそうです。

まずはGT500クラスの38号車ZENT CERUMO RC Fを応援するメンバーを紹介しましょう。

005

写真左の小林レイミちゃんはロングへアート脚線美が自慢。

右は早瀬あやちゃん。昨年度もZENTsweetiesとして活躍していたので、記憶に残っている方も多いと思いますが、今年はユニットのリーダー!

006

写真左 小林レイミ
・誕生日:1990年11月12日
・サイズ:T171 B84 W58 H83
・血液型:A型
・出身地:千葉県
・チャームポイント:足

写真右 早瀬あや
・誕生日:1993年10月3日
・サイズ:T170 B90 W56 H85
・血液型:A型
・出身地:山形県
・チャームポイント:童顔、巨乳

007

写真左の岩瀬香奈ちゃんはいつも笑顔を絶やさないことが自慢。

右の田中梨乃ちゃんは長いまつげが魅力的。

008

写真左 岩瀬香奈
・誕生日:1992年2月12日
・サイズ:T167 B83 W60 H90
・血液型:B型
・出身地v香川県
・チャームポイント:笑顔

写真右 田中梨乃
・誕生日:1991年10月12日
・サイズ:T65 B88 W61 H88
・血液型:A型
・出身地:大阪府
・チャームポイントv長いまつ毛

そしてGT300クラスの51号車JMS LMcorsa 488 GT3を応援するメンバーはこちら。

003

写真左の山口真季ちゃんはベリーショートなヘアースタイルがキュート。

右の犬塚志乃ちゃんはなんと格闘家で全国大会優勝経験アリ!サーキットで愛情たっぷりミドルキックを喰らってみるのもいいかもしれません。

004

写真左 山口真季
・誕生日:1995年10月8日
・サイズ:T163 B86 W60 H85
・血液型:O型
・出身地:愛知県
・チャームポイント:ショートヘア

写真右 犬塚志乃
・誕生日:1993年4月2日
・サイズ:T167 B83 W59 H87
・血液型:O型
・出身地:愛知県
・チャームポイント:ちっさい唇
・特技:空手二段、日本拳法二段、愛情たっぷりミドルキック

そしてメンバーのみなさんの自己紹介の動画もご覧下さい。

サーキットへ行く楽しみがまた増えましたね。みなさんも応援しましょう!

002

(写真・文:松永和浩)