Motor Fan's YEAR 2016

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喫煙したらクルマが炎上!? 「冷却スプレー」の扱いに要注意

ここ数年猛暑が続いていることもあり、暑くなった車内の温度を瞬時に下げられる「冷却スプレー」の人気が高まっています。

そうした中、先頃「炎天下の車内温度を素早く下げる効果的な方法とは?」の記事でもお伝えしたように、「冷却スプレー」使用時の車両火災が散発しているようです。

ANN

8月5日午前には、広島市西区の路上で停車中のクルマから突然炎が上がり、車内にいた男性が火傷を負って病院に運ばれたそうです。

目撃者によると、まるで給油タンクに引火したかのように、20〜30秒で真っ赤な炎が上がったそうで、クルマは全体が焼け焦げ、窓が全て無くなっています。

車内にいた男性は幸い命に別状は無かったようですが、「冷却スプレー」を使った後、煙草に火をつけようとしたら突然爆発したそうです。

同様の車両火災は前日に名古屋市港区の路上でも発生しており、軽貨物車を運転していた20代の男性が、車内で「冷却スプレー」を使った後に、煙草を吸おうとして火を付けた際、男性と助手席の男性の体に火がつき、顔などに重傷を負ったそうです。

「冷却スプレー」は手軽な価格で、暑さ対策用グッズとして取扱店舗が拡大しており、それに伴って誤った使い方による火災や爆発などの事故が年々増えているそうです。

可燃性の「LPG」ガスを使用していることが多く、空気よりも重く、車内の下方に一定時間滞留しやすいのが特徴で、取扱い時には火気厳禁が絶対条件。

衣類の内部に入り込みやすく、さらに衣類の繊維内に残りやすい特性があるため、最近の車両火災の多くは可燃性ガスが衣類に残った状態で車内でタバコを吸ったために、ライターで火をつけた際に引火、爆発事故に繋がっているようです。

そのため、JAF(日本自動車連盟)では「冷却スプレー」使用時の火気厳禁はもちろんのこと、火気を取り扱う場合は事前に車内のエアコンを外気導入モードにして窓を開けた状態で走行、車内の空気を入れ換えるなど、格別の配慮が必要としています。

ほかにも、車内が高温になり、スプレー缶自体が破裂する事故も起っているようなので、車内の温度が40度以上になるような場所にはスプレー缶を放置せず、クルマから出しておくのが賢明。

特に普段から車内で煙草を吸われる方はこの時期、参考にして頂ければと思います。

Avanti Yasunori

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炎天下の車内温度を素早く下げる効果的な方法とは?

夏場の車内は太陽光で加熱されており、乗り込むのが辛いもの。

TOYOTA_MIRAI

JAF(日本自動車連盟)の調査では、日中に窓を締め切った車内は50〜60℃にまで達しているそうで、インパネに至っては80℃近くまで達する場合もあるそうです。

ボディ色が濃色系の場合、淡色系に比べてさらに車内温度が+5℃程度上昇する模様。

TOYOTA_MIRAI

そこで、JAFは今回、高温になった車内温度を早く下げるための検証結果をHP上で公開しました。

JAFの評価によると、最も早く温度を下げるには、まず窓を全開にした後、エアコンを「外気導入」にして走り出し、車内の熱気を放出したら窓を閉め、「内気循環」にして冷やすことが最も効率的とのこと。

TOYOTA_MIRAI

これにより、55℃だった車内温度が2分以内に約29℃まで急減した模様。

JAF

グラフが示すとおり、窓全開でエアコンをかけながら、すぐに走り出すのがポイントのようで、窓を閉めた状態でエアコンをかけただけでは、同程度の温度にまで下げるのに10分程度要しています。

窓を閉めて停車した状態では車体後部バンパー裏に設置されている換気口に負圧が働かないため、車内の空気がなかなか抜けません。

しかし、窓を開ければ熱気が排出され、さらに走行することで換気口部からも負圧で熱気が一気に吸い出されます。

TOYOTA_PRIUS

またエアコンを一旦、外気モードにすることで、車外の空気を吸いながら冷気を車内に吹き出すため、冷却が促進されるという訳です。

尚、冷却スプレーの多くは可燃性のガスが使われているため、服などに残ったガスに引火する危険性があるため火気は厳禁とのこと。

この暑い夏、是非参考にしてみて下さい。

Avanti Yasunori・画像:JAF、トヨタ自動車)

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JAFの調査で判明した「自動ブレーキ」に対する誤解とは?
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JAFの調査で判明した「自動ブレーキ」に対する誤解とは?

近年、軽自動車も含めて装備が進む「自動ブレーキ」。

ニュースやCMで頻繁に登場することもあり、「ぶつからないクルマ」とともに、衝突回避に向けた技術として認識が高まっています。

JAF

JAFが全国のドライバー35,614名を対象にしたオンライン調査でも97.3%がその存在を「知っている」と回答したそうです。

しかし、その中の約半数のドライバーが「ぶつからないよう、勝手にブレーキをかけてくれる装置」と誤解しているとして警鐘を鳴らしています。

JAF

「自動ブレーキ」は、正しくは「衝突被害軽減ブレーキ」。その名が示すとおり、ドライバーに警告音で危険を知らせることで減速を促し、それでも反応が無い場合に強制的にブレーキングして衝突を回避、または衝突被害を最小限に軽減する装置。

ドライバーの認知ミスを補完する装置に過ぎず、将来に向けて研究が進みつつある「自動運転車」が装備しているような物とは本質的に異なります。

JAF_05

もっとも、遠方まで障害物を検知できる「ミリ波レーダー」や「カメラ」などのセンサーと「クルーズコントロール」の組み合せにより、前走車との車間距離を常に一定に保ちながら全車速で追従走行できる車種も存在します。

「自動ブレーキ」と言ってもその性能は様々であり、特に軽自動車ではコストの関係で比較的安価な「レーザーセンサー(赤外線)」を使っているケースがほとんど。

軽自動車にも遠方まで検知できる「ステレオカメラ」装着モデルが登場していますが、中には「レーザーセンサー」を「レーザーレーダー」と謳っているケースも見受けられ、消費者としてはあらかじめその性能をよく理解しておく必要があります。

JAF_06

また「自動ブレーキ」が機能する速度域についても、30km/h以下、もしくは50km/h以下と、動作速度域が限定されているシステムもあります。さらに、天候や道路状況によってもシステムが十分に作動しない場合もあります。

システムは日々進化を続けていますが、ドライバーは決して過信せず、安全運転を心がけることが重要です。

Avanti Yasunori ・画像:JAF)

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政府が交通事故死者数削減で自動ブレーキ装備義務化を検討
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ゴールデンウィークはクルマのトラブル続出!? クルマの運転には要注意

待ちにまったゴールデンウィークがついにやってきました。既に連休を楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。

ですが、そんなゴールデンウィークはクルマのトラブル発生率もとても高いと言われています。どれくらい多いかご存知ですか?

■ゴールデンウィーク中のクルマのトラブルは12秒に1回!?

去年のゴールデンウィークにあたる2015年4月29日〜5月6日までのJAFが行ったロードサービスはなんと驚異の5万5073件。1日の平均は約6800件以上にもなり、これは12秒に1回のペースでトラブルが発生していることになります。ゴールデンウィーク中は連休が続きクルマでの移動率も高くなるため、トラブルも多くなりやすいのです。

■トラブル1位は”タイヤのパンク”

ゴールデンウィークの時期に発生しやすいトラブルの1位は”タイヤのパンク”です。続いて2位は”燃料切れ”になります。特に高速道路での移動が多くなるため、パンクや燃料切れが起こりやすいとのこと。タイヤのパンクは高速道路トラブルの約3割にもなり、燃料切れは全体の約1割にもなります。また、追突事故の発生率も高いとのことです。

■高速道路で他にも気をつけたいトラブル

今年は特にゴールデンウィークから、まるで春を通り越して夏の始まりを感じさせてくれる暑さです。そこで気をつけたいのが脱水症状や熱中症。小さな子どもがいる親御さんは特に気をつけたいところです。また、チャイルドシートに子どもを座らせている場合は、日の当たり位置は十分に注意してください。水分補給はこまめに取ったり、サンシェードなどをうまく活用しましょう。

■長距離ドライブの際はしっかりと対策を!

長時間の移動の際は、事前にタイヤの空気圧やガソリンの確認をきちんとしときましょう。事前に確認をするだけでこのようなトラブルを防ぐことができますし、トラブルに時間を取られることもありません。

楽しいゴールデンウィークを快適なドライブにするためにも、気をつけたい点ですよね。

(鈴木 唯)

動画で交通安全を学ぼう!「動画でCheck!交通安全10カテゴリー」が開設

JAFが公式サイトで“動画でCheck!交通安全10カテゴリー”を設置し公開しました。

■走行状況に応じた10個のシチュエーション

クルマの運転には様々な場面がありますよね。夜間・高速道路・住宅街・悪天候など、その時々に応じて運転の仕方も違ってくると思います。

今回このサイトで紹介されているのは、通勤やドライブ時に注意したい道路場面・自動車以外の道路利用者に関する内容・気候状況と、大きく分けて3つ。それぞれのカテゴリーからさらに細かい状況に分けられ、計10個のカテゴリーが用意されています。

■動画は実験版と実写版の2パターン

実験版はユーザーテストによるもので、起こりうる危険な状況をテストによって試しています。実際に起こったらこんな危ないことになるというのが実感することができます。

実写版は実際の道路から想定できるシーンを動画にて見ることができます。こちらのほうがイメージできる人も多いかと思われますが、せっかくなので2つの動画を見ることをオススメです。

■運転適正チェックはドライバーなら必見!

サイト内には他にもゲーム感覚で学べる運転適正チェックがあります。速度の予測と判断・眼のうごきと記憶・眼と手のバランスの3項目が中心となっており、ドライバーなら1度は試してみてみる価値ありです。

■改めて安全の確認を

運転の怖いところは”慣れ”です。慣れてきてしまうと、最初の頃に感じた緊張感はだんだんとなくなってきてしまいがち…。

クルマは走る凶器ともいわれており、便利であるぶん危険な乗り物でもあります。その点を改めて意識するには最適なコンテンツではないでしょうか。また、動画という点により、写真などとは違ってイメージしやすいのもいいですよね。

WEBページ:動画でCheck!交通安全10カテゴリー

(鈴木 唯)

「水深何cmまでドアは開く?」「車庫入れのコツを探る」動画で学べるJAFの「交通安全サイト」

4月から新生活をスタートさせたドライバーも多いでしょう。なかには初心者マークを貼った新社会人や学生などもいるかもしれませんが、慣れてきた頃に起こりがちなのが「交通事故」。

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大小問わず、誰しも事故は起こしたくないものですから、正しい知識は身につけておきたいもの。

[nextpage title=”ドライバー必見! 動画で学べる「交通安全サイト」”]

JAFが公開している動画は、交通シーンを10のカテゴリーに分け、さらに複数のシチュエーションの動画を問題形式などでチェックすることが可能になっています

初心者、ベテランドライバー限らず、子どもの目線による動画など、運転免許を持っていない方も気づきが数多くあると思います。

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また、「水深何cmまでドアは開くのか?」、「車庫入れのコツを探る」、「JAFが再現 逆走車の恐怖」、「ながらスマホの危険」など、気になるシーンの動画が「今月のおすすめ動画」として更新されていますから、時々チェックしてもいいでしょう。

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ほかにもゲーム感覚で学べる運転適性チェック「JAF D-Dock」や、ドライブレコーダーで撮影された映像を見て交通安全を考える「JAF セーフティーシアター」なども紹介されています。

ホームページ:動画でCheck!交通安全10カテゴリー | JAF

(塚田勝弘)