Motor Fan's YEAR 2016

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新型C-HRは「格好の良さと走りの良さ」で、アンチトヨタ派を狙い撃ち!

■新型C-HRは、TNGAの開発責任者が統括するコンパクトSUV

現在トヨタはカンパニー制を導入しており、小西CE(チーフエンジニア)は、カローラやオーリス、そして新型C-HRを統括する立場にあります。しかも前職は、次世代プラットフォーム「TNGA」の開発責任者その人であります。

小西CEは、新型C-HRを拡大を続けるコンパクトSUV市場の世界戦略車と位置付け、プリウスに続くTNGA第2弾として開発を決定。そしてTNGAのポテンシャルをフルに引き出すように、マネジメントしていったのです。

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また個車としての新型C-HR・開発責任者には、レースをこよなく愛する古場主査が任に付きました。最重要ポイントに「格好の良さと走りの良さ」を掲げ、開発当初は専用プラットフォームの新設も検討したというのですがら、半端なくハートが熱いデス。

■走りを鍛えた場所は、ニュルブルクリンクとドイツの一般道の山坂道

古場主査は、開発中のTNGAを採用する検討に入った際、走りに不足している部分を指摘して、幾度もグレードアップを要請したとのこと。当時TNGAの開発責任者だった小西CEは、大掛かりな設計変更を承知でTNGAに織り込んだそうです。

その小西CEが、今度はC-HRを統括する立場になるのですから、クルマというものは人の情熱と信頼関係でできているとあらためて実感します。

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そして古場主査は、TNGAをベースに走りを鍛え上げるために、会社から進捗の心配をされるほど頻繁にニュルブルクリンク通いを敢行しました。

更に、宿舎とニュルの近くにある「L74」という狭くて交通量が多く路面の荒れた一般の山坂道で、 地元のドライバーが速度を落とさず路肩に沿って走り抜けていく様子から、ここを意のままに安定して走る性能が必要だと判断。

わざわざ「L74」を評価コースに加えて、開発を行ったとのこと。まさしく新型C-HRは、ドイツで鍛え上げた走りを身に付けているのです。

■「もっといいクルマづくり」で、アンチトヨタ派を狙い撃ち

新型C-HRは、スタイルも非常に斬新で、コンパクトSUVの中でも突出した個性を放っています。実車を見るととても国産の市販車とは思えないほど、切れの良いプレスラインや強烈な抑揚のフェンダーなど、個性的なデザインが満載。

そのため鋼板のプレスラインでも、通常トヨタ車は10R以上、レクサスでも8Rのところを、新型C-HRでは最小5Rを実現しました。欧州プレミアムカーでも歪みが出てしまう程の難易度ですが、開発陣の熱い情熱でトヨタ品質でのプレスを可能にしたのです。

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古場主査は「新型C-HRは、台数狙いではなくアンチトヨタ派への提案」の旨を語り、小西CEは「今はトヨタの誰もが、どうしたらやれるのか?を考えて取り組んでいる」とコメントしています。新型C-HRの開発ストーリーから、豊田章男社長の「もっといいクルマづくり」の提言がトヨタに深く根差し始めたと、あらためて実感した次第です。

(星崎 俊浩)

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■第545弾新型C-HRのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)

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早くも納車待ち3ヶ月超!トヨタ・C-HRの受注台数が3万台に

12月14日、ついに正式発売されたトヨタの新型SUV「C-HR」。

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「かっこ良さ」と「走り」にこだったエクステリアデザインは、米国のデザイン拠点CALTY(キャルティ)からの提案をベースに、日本で練り込まれたそうです。

また「走り」の面では欧州市場を強く意識しており、現地で評判が高い「ザックス」製のダンパーを標準装備。

アップダウンやコーナーが多い過酷なサーキットとして知られるドイツのニュルブルクリンクで徹底的に走り込んで車高の高いSUVの弱点を潰し込むなど、足まわりの熟成に多くの開発時間を費やしたといいます。

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その走り味は以前のレポートでもお伝えしたとおり、SUVながらもコーナリング姿勢が安定しており、サスペンションの動きが非常にしなやかで高級感のある乗り心地に仕上がっています。

国内では正式発売に先立ち、11月上旬から先行受注を開始しており、既に月販目標台数6,000台の約5倍にあたる2.9万台超もの受注を獲得。

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店頭発表会は1月7〜9日で、3月下旬から順次納車が開始されるようですが、同社によると、既にHV(1.8L)、4駆ターボ(1.2L)モデルともに、注文から工場出荷までに3ヶ月を超える期間を要しているそうです。

オプション装備などによっては、さらに納期が延びる可能性があるので、同車の購入を検討している場合は、日程的な配慮が必要になりそうです。

(TEXT/PHOTO Avanti Yasunori

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トヨタ C-HR
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積水化成品工業の発泡体 「ピオセラン」が、トヨタ・C-HRの座席シート部材に採用

積水化成品工業は、同社の発泡体「ピオセラン」が、12月に発売されたトヨタ・C-HRの座席シート部材に採用されたと発表しました。今後、トヨタの各グローバル拠点で順次発売されるC-HRへの供給も計画しているということです。

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「ピオセラン」は、積水化成品工業のポリマーハイブリッド技術を採用しており、ポリスチレンの剛性とポリオレフィンの緩衝性の両方を備えているという特徴があります。また、成形金型と成形品(発泡体) の寸法の差異が小さいという寸法の再現性や、温度変化に対する寸法変化が小さく寸法安定性に優れている点もメリットとして注目されています。

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従来では、手作業で座席シートのウレタンと固定具であるワイヤーを組み立てていたのを、「ピオセラン」 の寸法安定性を活かして、ワイヤーと「ピオセラン」を一体成形する技術を確立することができ、組み立て工 数の大幅な削減が実現しました。

また、この一体成形品を座席シートの芯材とすることによって、ウレタン使用量を削減して、軽量化に成功したことが、今回「C-HR」に「ピオセラン」が採用される決め手になったということです。

「ピオセラン」を座席シートに採用したことで、工数削減によるコストダウンと、軽量化による燃費改善効果や環境負荷軽減が期待 されています。

さらに「ピオセラン」は高い衝撃吸収性能も備えており、万一の事故の際、乗員が座席に沈み込むことを防ぎながら、衝突時の衝撃を吸収する機能も発揮できます。

積水化成品工業は、原料開発から部材設計を取り入れた成形までを一貫して行う世界でも数少ない化成品メーカーで、今後も「ピオセラン」の他車種への採用拡大を目指すということです。

(山内 博・画像:積水化成品工業)

アバンギャルドなC-HRを選ぶなら、都会派のFFハイブリッド?それともアウトドア派の4WDターボ?

■C-HRは、目を見張るアバンギャルドなスタイルで登場

世界的にコンパクトSUVが人気を博している中、ホンダのヴェゼルやマツダのCX-3に続き、トヨタから新型C-HRが発売されました。

これまでもショーモデルで個性的なデザインを見てきましたが、市販モデルでもほとんどそのままで登場してきたのだから凄い!

フロントの押しの強いキーンルックもさることながら、ボディサイドのうねるようなプレスラインやリアの超立体造形は圧巻。SUVらしい大口径タイヤとあいまって、「アバンギャルド」という表現が最も似合うデザインに仕上がっています。

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ちなみにちょうど通りかかったディーラーで、新型C-HRがプリウスやシエンタと仲良く停まっているのを見かけました。この個性派の3台が揃うと、今にも変身合体でもしそうな勢いを感じましたヨ。その中でも新型C-HRは、目を見張るような抑揚を持つシルエットを実現していると思います。

■TNGAボディにFFのハイブリッドと4WDのダウンサイジングターボで武装

新型C-HRでは、プリウスでお目見えしたトヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」を採用しています。TNGAは、乗り心地や走りをレベルアップしながら多様なジャンルに対応できるのが自慢で、新型C-HRでは更に走りの性能を磨き込んできました。

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パワーユニットはFFと4WDの2種類を用意。FFでは、プリウスと同じ1.8Lのハイブリッドを搭載。カタログ燃費で30.2km/lを達成し、都会派SUVとして申し分ないエコ性能を備えています。また4WDでは、オーリスが搭載する直4の1.2Lダウンサイジングターボを採用。アウトドアで頼れる性能を確保するとともに、CVTを組み合わせてイージードライブと燃費15.4km/lを両立しました。

■都会派のFFとアウトドア派の4WDは、近い価格設定

新型C-HRの価格帯は、FFのハイブリッドが約264.6〜290.5万円。4WDのダウンサイジングターボが約251.6〜277.6万円で、価格帯は近い設定となっています。カーライフが都会派かアウトドア派で、パワーユニットを選択できるところが嬉しいですネ。

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新型C-HRのグレードは、FFも4WDも標準と上級の2構成。標準グレードのS(S-T)でも、必要にして充分な装備を備えています。オススメは上級グレードのG(G-T)で、大口径18インチアルミや豪華な内装等の価格差以上の装備が付く上、オプションも豊富に選べる設定となっています。

(星崎 俊浩)

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販売台数は二の次!? コンパクトSUV「C-HR」の使命とは?

初めて「プリウス」に乗ったのは教習所における高速教習でのこと。その日、ワタシにあてがわれたのが3代目「プリウス」でした。

当時、世間の注目を集めていたハイブリッドカーだけに、大いに期待していたのですが、アクセルの踏み込みに対する加速が鈍く、ブレーキは慣れ親しんだ教習車と同じ感覚で踏んだ瞬間にガツッと前のめりになるほど強烈。仮免許の身でも思い通りの運転ができない「プリウス」に明らかな違和感を覚えました。

さらに、自家用だけでなくレンタカーや社用車そしてタクシーと、道路を見渡せば必ず1台は視界に入るほど多くの台数が普及しており、そのいかにも「量産機」という感じも好きになれませんでした。

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しかし、2015年に転機を迎えました。現行となる4代目「プリウス」がデビューしたのです。

豊田章男社長の「もっと良いクルマを作ろう」の号令のもと、「プリウス」はトヨタの新たなクルマづくりの指針であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に則って開発。プラットフォームはもちろんハイブリッドユニットも全面刷新して燃費を40.8km/Lまで向上させただけでなく、ドライバーの意図に忠実な運転感覚も徹底的に磨かれました。

実際、その走りに先述した違和感は皆無でした。恐るべし、TNGA。

しかも、「プリウス」はTNGAの序章にすぎず、今後TNGAに沿ったクルマが登場することも示唆されていました。そのシリーズ第二弾が今回発売されたコンパクトSUV「C-HR」なのです。

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「C-HR」の開発における重要なテーマのひとつはデザインだったといいます。

コンパクトSUVへ人気が集まる理由にデザインと走りの良さが大きいことを掴み、「C-HR」はライバルを凌ぐパーソナル感あふれる一台へ仕立てることを決定。

「センシュアル・スピード-クロス」をコンセプトとするルックスは、ダイヤモンドをモチーフとし、ボディサイドの彫りが深いラインやトヨタ車で初採用のシーケンシャルターンランプ(オプション装備)など、逞しさやスピード感さらに上質感が随所に溢れており、思わず見入ってしまうような引力があります。

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一方のインテリアも「センシュアル・テック」をコンセプトに、コックピット感を強調。デザインを優先した分、後席の居住性や荷室などの一部に生じるネガは潔く割り切ったそうです。

「C-HR」では走りの良さもテーマのひとつでした。

TNGAのもとで作り上げた新プラットフォームにパワフルな外装を被せただけと思いがちですが、「C-HR」の課題となったスタビライザーの剛性を上げるためにサスペンションメンバーを見直すなど、細かく手が加えられています。

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また、欧州において10万kmにもおよぶテストを行なっただけでなく、数多くのスポーツカーもテストを行うことで有名なニュルブルクリンクでも徹底した走り込みが行なわれたことも特徴です。

開発を率いた古場主査によると「C-HRの使命は今までトヨタに興味のなかったお客様に買っていただけるクルマになることでした。台数ではありません」と言います。たしかに、3代目「プリウス」にショックを受けたワタシも「C-HR」のルックスと走りには心惹かれるものが……見事に術中にハマっています。

(今 総一郎)

【関連リンク】

「ニューモデル速報 第545弾 トヨタC-HRのすべて」
発売予定:12月22日(木)
価格:500円+税

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店頭発表会は1月7〜9日!デザインと走りにこだったトヨタ・C-HRが発売開始

トヨタ自動車が12月14日、新型SUV「C-HR」を正式発売しました。

TNGA採用第2号車として運動性能にこだわるなど、C-HRならではの「味付け」がなされており、「レスポンス」・「リニアリティ」・「コンシステンシー」を突き詰めることで、コンセプトである「我が意の走り」を追求。

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デザインにも徹底的にこだっており、「センシュアル スピード-クロス」をキーワードに、「ダイヤモンド」をモチーフとした強く絞り込んだボディと、大きく張り出したホイールフレアなど、独創的なスタイルを実現しています。

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HVモデルはクラストップレベルの燃費30.2km/Lを実現(1.2Lターボモデルは15.4km/L)しており、「エコカー減税」の対象となっています。また、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備し、安全運転支援に貢献。

同車は来年1月2日・3日に開催される「第93回箱根駅伝」の運営車両として使用されるそうです。

月販目標台数は6,000台で、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店で販売。気になる車両価格はHVモデル(FF)が264.6万円から、1.2Lターボモデル(4WD)が251 .6万円からとなっています。

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店頭発表会は2017年1月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)、店頭試乗会を 2017年1月14日(土)、15日(日)に予定しているそうです。

いよいよ正式発売された「C-HR」ですが、既に11月からWebによる先行受注が始まっており、今後の納期に注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori

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トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

開発陣が語り、1200枚の写真で魅了する、トヨタ・C-HRのWebサイト

12月14日に発売を開始したトヨタC-HR。販売店では先行(商談)予約段階から大反響とのことで、富士スピードウェイで開催されたプロト試乗会は倍率が100倍以上になったそうです。

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また、C-HRのティーザーサイトには、すでに300万人以上(ユニークユーザー)が訪れたそうで、発売1カ月などの受注台数がどれくらいになるか注目が集まります。

さて、発売前から注目を集めていたC-HRの特設サイト。「C-HRへの偏愛」をテーマに、開発陣がC-HRを語り尽くすというもの。12月14日からは、C-HRに対して群を抜いた「偏愛」の持ち主だという、開発責任者の古場博之氏の偏愛が新たに掲載されています。

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外観に徹底的にこだわったC-HRだけに、「REALSHOTS」と命名された、1200枚もの写真を掲載したサイトも開設。選りすぐりの64名が自分だけのC-HRのショットをスマホで撮影したというユニークな企画で、そんな至極の1枚が1,200枚も集まったとか。撮影したのはプロカメラマンをはじめ、DJやサーファーなど様々で、多様な視点から撮られています。ほかにも、特別先行プロト試乗会のレポートも下記のサイトでチェックできます。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

偏愛C-HRのWEBサイト
http://toyota.jp/c-hr/cp/hen-ai/

REALSHOTSのWEBサイト
http://toyota.jp/c-hr/cp/realshots/

特別先行プロト試乗会のレポートページ
http://toyota.jp/c-hr/cp/testdrive/

トヨタ・C-HRが発売開始。価格は251万6400円〜で、2WDよりも4WDの方が安い!

トヨタ・C-HRが2016年12月14日に発売を開始しました。去る11月26日、富士スピードウェイにおいて一般向けに特別先行プロト試乗会も開催され、期待の高さがうかがわれます。

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プリウスに続く「TNGA」第2弾であるC-HRは、デザインコンシャスなコンパクトSUVで、ホンダ・ヴェゼル、マツダCX-3、日産ジュークなどのライバルに対してどれだけ販売力の差を見せつけられるかも興味深いところ。

toyota_c-hr_17トヨタ基準内において、多少後方視界を犠牲にしてもデザイン性を重視し、「センシュアル スピード-クロス」というキーワードを掲げ、スピード感あるキャビン形状、彫刻的な面造形、そして「ダイヤモンド」のモチーフに強く絞り込んだボディ、大きく張り出した力強いフェンダーアーチなどは、確かにインパクトがあります。

パワートレーンは、1.2Lの直噴ガソリンターボ+CVTのガソリン仕様、1.8L+モーターのハイブリッド。駆動方式は前者が4WD、後者が2WDのみとなっています。

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燃費は、ハイブリッド車がコンパクトSUVでトップレベルの30.2km/Lを実現。「平成32年度燃費基準+20%」を達成し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得と合わせて「エコカー減税」の対象となっています。

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一方の1.2Lターボ車はオーリスとは異なり、レギュラーガソリン指定で15.4km/Lを実現。こちらは「平成27年度燃費基準+5%」を達成、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得と合わせて「エコカー減税」の対象になります。

安全面では、全車に衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sense P」をはじめ、電動パーキングブレーキ、本革巻き3本スポークステアリングホイール、スマートエントリー&スタートシステムを標準装備。

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上級の「G」と「G-T」には、18インチアルミホイール、LEDフロントフォグランプ、ブラインドスポットモニター、クリアランスソナー&バックソナー、シート表皮(上級ファブリック+本革)が標準で用意されています。

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価格は、4WDのみとなる1.2L直噴ターボの「S-T」が251万6400円、「G-T」が277万5600円。一方、2WDのみでもよりコストが掛かるハイブリッド仕様の方が価格は高く、「S」が264万6000円、「G」が290万5200円となっています。

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4WDが不要ならハイブリッドしか選択肢がないのが悩ましく、逆にハイブリッドが欲しくても、4WDが欠かせないのならガソリン車しか設定がない点が今後どうなるか気になるところです。

(塚田勝弘)

新型SUV・トヨタ C-HRに、TRD/モデリスタ仕様登場!

11月10日からWebによる先行受注が始まっているトヨタ自動車の新型SUV「C-HR」ですが、12月14日とされる正式発売に向けたカウントダウンが始まっています。

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「走りの良さ」と「カッコ良さ」に重点を置いて開発されたSUVだけあり、その前人気はなかなかのもので、11月末に富士スピードウェイで開催された「C-HR特別先行プロト試乗会」には最大96名の枠に多くの試乗希望者が殺到、受注状況も好調とか。

試乗会場となった富士ショートサーキットでは、オリジナルモデルに加え、早くも「TRD仕様」や、「モデリスタ仕様」のC-HRが展示されていました。

中でもアグレッシブなエアロをまとい、黒の18インチホイールとイエローのボディのコントラストが強烈は「TRD仕様」は、会場内でも一際目立っていました。

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2トーンに塗り分けられた専用意匠の大型フロントバンパーや、サイドスポイラー、リヤアンダースポイラー、テールフィンなどを装備。

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インテリアでは、TRD仕様ではお馴染みの赤色プッシュ・スタートスイッチや、赤色パイプラインで縁取ったシートが目を引きます。

一方、モデリスタ仕様(BOOST IMPULSE STYLE)は、ヘッドランプ間を繋ぐクローム調のフロントグリルガーニッシュやフェンダーべゼル、被せ式の大型フロントスポイラー(LEDランプ付)、専用意匠のサイドスポイラー、19インチホイールなどを装備。

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リヤ周りではバックドア中段に専用のテールスポイラーを装備、バンパー下部にはマフラー・べゼル一体式のアンダースポイラーを装着しています。

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TRDやモデリスタが、走りやデザインにこだわるC-HR専用に開発したものだけに、同車のコンセプトである「我が意の走り」をより鮮明にアピール。

両ブランドには別バージョンのエアロも用意されているだけでなく、販売チャンネル毎のドレスアップアイテムも用意されている模様。

発売後の納車待ちも予想される個性的な「C-HR」ですが、巷で見かける機会も多くなると予想されるだけに、あらかじめ他のオーナーとは一味違う一台に仕上げておくのも一つの手かもしれません。

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【関連リンク】

トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

C-HR特別先行プロト試乗会
http://toyota.jp/c-hr/testdrive/

TRD
http://www.trdparts.jp/index_menu.html

MODELLISTA
http://www.modellista.co.jp/

C-HRも登場!初代クラウン、トヨタ7からレクサスLF-A、ヤリスWRCなど滅多に見れないレア車満載だったTGRF【TGRF2016】

11月27日に富士スピードウェイで開催さたTOYOTA GAZOO RACING FESTIVAL(以下TGRF)。

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様々なカテゴリのレーシングカーが一挙に並んだウェルカムセレモニーは圧巻。そしてスーパーフォーミュラーとSUPER GT、そしてニュルブルクリンク24時間参戦マシンが同じにグリッドにつくという違和感も、お祭な雰囲気で楽しいものです。

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そのウェルカムセレモニーでいきなりサプライズ登場したのが、豊田章男社長を乗せて登場したヤリスのWRCテストカー。

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来年の参戦を狙って開発中のこのマシン、お披露目にはまだ早い段階だと思われますが、だからこそのサプライズ。豊田章男社長を満足げです。

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トヨタのWRCチームを率いるWRC伝説のドライバーであるトミ・マキネン氏の華麗なドライブがセレモニーを盛り上げてくれました。

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セレモニーで走行したレアなクルマはヤリスWRCテストカーだけではありません。トヨタ初の純レーシングカーであるトヨタ7。もう50年以上前のレーシングカーが富士スピードウェイをレーシングスピードで周回できるというのも驚き!完璧な修復と保存が行なわれているようです。

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「旧い」ということではこちらも驚きの展示だった初代クラウン。

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なんと室内を一般開放。来場者は自由に初代クラウンを味わえるという展示。太っ腹な企画です。

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もうひとつの「旧いクルマ」は初代カローラ。こちらの展示は初代と最新型を並べてカローラ50年の進化を感じてもらおうという内容。ぱっと見ただけでも最新型は大きくなっていますね。

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いよいよ先行商談予約が開始された注目の新型車C-HR。そのプロトタイプモデルのニュルブルクリンク24時間レース参戦車両も出展されていました。

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それも、ガチで走ります。ニュル参戦車両による模擬レースではLF-AやRC-Fに混ざってガッツリ攻め込んで走ります。

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C-HRが参加した模擬レース、実はLF-Aは4台も参加。

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ニュルに参戦した際のカラーリングもそのままで、各参戦年度の特徴もわかる模擬レース。

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この模擬レースには豊田章男社長も参加。これだけのレアなクルマたちを出し惜しみせずに参加させるイベントTGRF。悪天候なのに4万人以上の来場もうなずけます。

(写真・文:松永和浩)

トヨタ「C-HR」に83人が同時試乗!お薦めモデルはどれだ?

11月からWebによる先行受注が始まっているトヨタ自動車の新型SUV「C-HR」。

正式発売を目前に控えるなか、11月末に富士スピードウェイで「C-HR特別先行プロト試乗会」が開催されました。

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会場となったショートサーキットには、Web上で9月末から10月下旬にかけてトヨタ自動車が募集した試乗希望者83名が、同社の謳う「我が意の走り」をいち早く体感しようと、早朝から続々と集合。

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試乗会と平行して、同車の開発責任者を務める古場主査による座談会が設けられ、熱心に聞き入る参加者の様子が印象的でした。

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サーキットには「C-HR」のHV仕様とターボ仕様がグレード別にずらりと用意されており、参加者は簡単な事前説明のあと、次々に試乗車を乗換えながら3周ずつ周回を繰り返して乗り味をチェック。

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試乗参加者の多くからは、同車の乗り心地の良さやコーナーでのハンドリングの良さ、高速走行時の安定感などに対する感想が聞かれました。

そうした中、筆者も1.8Lエンジンを積むHVと、1.2Lターボモデルに試乗。両車の走行フィーリングを比較してみることに。

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日頃からプライベートでレース活動を行っている古場主査自身がニュルブルクリンクで造り込んだというだけあって、両モデルともにサスペンションの動きが非常に滑らかでストロークに余裕があり、SUVなのに高級感のある乗り心地に仕上がっています。

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サーキットのストレートから一気に減速してコーナーに侵入する際も、姿勢変化が少なく挙動が安定しており、海外向けに2.0Lモデルが用意されていることからも、シャシー性能にはまだ十分余裕が有りそうです。

アクセルを踏み込んだ際の出足や加速感は、1.8Lエンジン(98ps/14.5kgm)にモーターアシスト(72ps/16.6kgm)が加わり、システム出力で122psを発生するHVモデルの方が好印象。

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一方の1.2Lターボモデルには現行オーリス用のエンジン(116ps/18.9kgm)が搭載されています。

試乗会で公開された両モデルの車両重量を比較すると、FFの1.8L HVが1,450kg(現行プリウス+80kg)、1.2Lターボ(4WD)が1,470kgとなっていることから、ある意味で当然の結果といえるかもしれません。

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現行プリウスと同じTNGAによるプラットフォームを使う「C-HR」ですが、HV・ターボモデルともに「E-Four(電気式4WD)」の設定は無く、寒冷地等でのニーズから1.2Lモデルのみに通常の4WD仕様が用意されています。

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最新情報によれば、HVと1.2Lターボの価格差は13万円。

試乗した感想としては、発売直後の「C-HR」選択肢として、雪道や悪路での走破性を求めないのであればFF仕様のHVモデルがお薦め。

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ただ、今後1.2LターボにFF仕様が追加された場合、約80kg程度軽くなると予想され、動力性能の指標となるパワーウエイトレシオが12.7から12.0に向上。

HVの「11.9」に限りなく近付くことから、動力性能がイーブンとなり、燃費や車両価格面での嬉しさが増しそうです。

将来、バリエーションが増える可能性も予想される「C-HR」ですが、いずれにしても受注状況が好評なことから長めの納車待ちが予想されます。

「HV」と「ターボ」モデルの間に、車両価格を含め、体感性能的にも極端な差が存在する訳ではありませんが、最終的にどちらをチョイスするかの判断については、やはり発売され次第、店頭に出向いて実際に試乗されることをお薦めします。

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独ニュルで鍛えた「C-HR」は、開発主査の思い入れが満載!

11月26日(土)、前日までに降った雪が残る富士スピードウェイで、「C-HR特別先行プロト試乗会」が開催されました。

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会場となったショートサーキットでは、試乗会と平行して、レーシングドライバーの三浦健光(けんこう)氏、柴田 愛さんのMCにより、「C-HR」開発責任者である古場博之主査との座談会が開催され、同車に関する開発秘話など、興味深いお話を聞くことができました。

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今回はそうした中から、古場主査が「C-HR」開発を通して経験した事や、開発エピソードの数々を掻い摘んでご紹介したいと思います。

「C-HR」の開発スタートは2010年だったそうで、コンパクトSUV開発に際し、欧米、東南アジアなど世界各国を回ってSUVに関するリサーチを行ったそうです。

そこから見えて来たのは、SUVを買う顧客は格好良さを重視しており、不満点は車高が高いため、走りが不安定との意見が多いことだったとか。

そこで「C-HR」では格好が良く、走りの良いSUVに特化することにしたそうです。

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またトヨタ自動車では通常、開発車両に○○○A等の開発コードネームを付けるのですが、同車は新規モデルのため、それだけでは社内で認知され難いことから、クルマの特徴を言い表す「C-HR」をコードネーム代わりにしていたそうです。

「C-HR」は、外観面では「コンパクト・ハイ・ライダー」、走りの面では「クロス・ハッチ・ランナバウト」を表しており、ランナバウトは「キビキビ走る」を表現。

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世界中、同一車名にすることは登録商標上、非常に難しいそうですが、調査した結果、「C-HR」で問題が無かったことから、そのまま正式名として採用したという、珍しいケースだったそうです。

デザイン面では他のSUVに比べ、車高に対するタイヤ径の割合が大きい(44.5%)のが特徴で、プロポーション的に下半身の力強さに寄与しているといいます。

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また古場主査によれば、SUVとしての格好良さを追求すべく、ラッゲージスペースや後方視界等は、あえて割り切っており、中途半端なデザインにはしたくなかったとか。

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全高を低くしてバックドアの角度を水平に対して25度まで寝かすことで、スピード感のあるボディシルエットを実現。同社の「ハリアー」が35度で、他のクロスオーバーSUV系を含めてもココまで寝かせたクルマは見当たらないそうです。

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フロントバンパーについても、近年ではタイヤ周りの気流を整流すべく、側面に立壁を設けるのが主流となっていますが、同車では見た目が重々しくなるのを避けるため、あえてそれはせず、床下に設けたスパッツなどで整流することで空力性能をカバー。

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バックドアを寝かせたことによる空力悪化への配慮としては、風洞で試験を繰り返し、ルーフスポイラーに空気整流用の穴を設けて補完しており、スポーティな印象に寄与。

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さらに細かなところでは、ニュルブルクリンク耐久レースで得られたノウハウとして、床下スパッツにブレーキ冷却に寄与する小さな穴を設けるなどの工夫もみられます。

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古場主査は自身でも「レース」に本格的に取組んでいるだけに、「走り」へのこだわりはハンパ無く、「C-HR」の開発では2013年以降、ニュルブルクリンクのサーキットに毎年試験車を持ち込んで足廻りを造りこむなど、SUVの開発ではこれまでに無い位に手間がかけられており、その成果が市販車に活かされているという訳です。

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細い峠道のサーキットコースを300km/h近い速度で走るクルマ達の中で鍛えられた今回のトヨタ「C-HR」。その走りはかなり期待できそうです。

次回は筆者による試乗レポートも含めてお届けしたいと思います。

Avanti Yasunori

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【トヨタC-HR試乗】リヤドアのアウターハンドルを「横」に配置したわけは?

スタイリングに最も力を注いだトヨタC-HR。最大の見どころはまさにエクステリアにあり、大人っぽさを表現し、官能的なという意味の「Sensual」、コンパクトキャビンや躍動感による「Speed」、大径タイヤやボディのリフトアップによるたくましい足まわりの「Cross」という3つのキーワードを掲げています。

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キャビンの天地方向を低くし、さらに内側に絞り込み、ボディ四隅に大径タイヤを置くという手法は、日産ジュークに似ています。

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C-HRは後発だけあってさらに先鋭化させるとともに、ピラーに埋め込まれたようなリヤのアウタードアハンドルを「縦ではなく横」に配置。

このデザイン処理、日産ジュークやアルファ ロメオのジュリエッタなど「縦」が多いだけに疑問でした。デザイン担当者に話をうかがうと、開閉操作を吟味したところ通常のドアハンドルのように「横」の方がやりやすいという結論に達したとのこと。

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また、フロントのドアハンドルよりもかなり高い位置にありますが、身長100cmの子どもでも操作できるように配慮されているそうです。

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フロントマスクを印象づけるフロントライトには、オプションのLEDタイプと標準タイプがあります。LEDは中央にハイビーム&ロービーム(Bi-Beam LED)を配し、その上に中央側に向かってターンLEDを配置、下側にアイライン風にクリアランス&デイライト(LED多灯)が備えられています。

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標準ライトは、Bi-Halogen(ハロゲン)のハイビーム&ロービーム、中央寄りにクリアランス&デイライト(LED3灯)、一番中央にターンライト(バルブ)を配置。

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一方のリヤランプは、オプションのLEDが中央上にバックアップランプ、真ん中にターン、その下にテール&ストップ、一番下にもテールを配置。なお、標準も配置はLEDと同様で、リヤフォグランプはオプションです。

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また、アルミホイールは18インチが切削光輝と艶有りブラック塗装が施された細身のスポークでスタイリッシュな仕上がりになっています。17インチアルミホールはシルバーメタリック塗装で、こちらは力強い造形になっています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、塚田勝弘)

【トヨタC-HR試乗】デザイン重視ながら後席はなかなかの座り心地。取り回し、使い勝手をチェック!

トヨタC-HRのボディサイズは、ハイブリッド(FFのみ)が全長4360×全幅1795×全高1550mmで、4WDのみとなる1.2Lの直噴ガソリンターボの全高が1565mmとなっています。ホイールベースは2640mmで、最小回転半径は5.2m。

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同じ「TNGA」を使うプリウスは、全長4540×全幅1760×全高1470mmで、ホイールベースは2700mm。C-HRの方が180mmも全長が短く、全幅は35mmワイドになっています。

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全長からするとロングホイールベースといえるC-HRは、ダイナミックな外観が特徴で、キャビンを小さく見せることにこだわったということで、室内の広さがどうなっているか気になるところ。

ハッチバック車などよりも高めの前席に乗り込むと、スタイリングの割に前方と左右の視界は良好。ただし、シートアジャスターを最も高く上げてもボンネットの先まで見通せるようなコマンドポジションにはなりません。

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逆に後方視界は外観デザインの影響を大きく受けています。テールゲートのウインドウがかなり寝かされているのに加えて、斜め後方も大きな死角が出現。車線変更時や後退時の取り回しには気を使いそう。

安全性を重視するならリヤビューカメラや「ブラインドスポットモニター」や「リヤクロストラフィックアラート」、「クリアランスソナー&バックソナー」などの選択は必須。

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後席に座ると、まず感じるのが閉塞感、よくいえば包まれ感の高さ。サイドウインドウが小さいうえに、窓の下側であるベルトラインが高めの位置になっているのに加えて、後方に行くほどラインが上がっていますから、左右方向の視界が限定されます。

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さらに、バケットシートをイメージしたという前席のバックレストが大きいため、前席シートスライド位置を後側にするとフロントシートからの圧迫感も大きく、前方視界も必然的に制約されます。

とはいえ、後席はその視界以外は気になる点はさほどありません。「座る」ということに関してはよく練られています。ロングホイールベースの恩恵で足元が広く、ハイブリッド車もガソリン仕様も前席下に足がすっぽりと余裕で入りますから、足を伸ばしてもいいですし、膝を立てるように深めに腰掛けても膝前に余裕が残ります。

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シート自体は座面の前後長、厚みともに十分に確保されているうえに、背もたれも長くゆったりと身体を預けられます。私は身長171cmですが、深めに座っても頭上には10cm程度の空間が残ります。ホンダ・ヴェゼルには開放感や広さでは及ばないものの、ジュークはもちろんCX-3よりも広くて座り心地も良好です。

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荷室容量は318Lで、荷室の奥行きは後席を立てた状態で770mmを確保。地面から開口部下側までの高さはFFが775mm、4WDが790mm。ちなみに、ホンダ・ヴェゼルが393L、マツダCX-3がサブトランクを含めて350L、コンパクトな日産ジュークが251Lとなっています。

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ヴェゼルのように低い位置から大きく開くテールゲートや大容量のスペースは持ち得ていませんが、C-HRはハイブリッドもガソリン仕様も同じ容量で、とくにハイブリッドは駆動用バッテリーを積むことを考えると納得できるのではないでしょうか。なお、後席は6:4分割可倒式で、シンプルに背もたれを前に倒して拡大するタイプになっています。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

【トヨタC-HR試乗】「大人の空間」がテーマの内装。細部に宿るこだわりとは?

新型コンパクトSUVであるC-HRのインテリアは、トヨタらしく隙のない仕上がり。「大人の空間」というテーマにふさわしい質感の高さ、そして運転に集中できる設計になっています。

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インパネの最上面にソフトパッドを採用するだけでなく、ドアトリムアッパーまで拡大することで広がり感と高級感を両立。その下に金属調オーナメントを配し、オーディオまわりからドアトリムまでシームレスにつなげることで、上質感、スポーティさを演出しています。

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さらに、その下にピアノブラック調加飾を配するという3層のレイヤー設計で、シームレスで広がり感が強調されています。

ドライバーの操作系はメーターを中心にコクピット風にまとめられていて、運転操作がしやすいように一連のライン上に配置されています。また、ドライバーを囲むような非対称形状とすることで一体感を演出し、操作性向上にも寄与。

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細部では、ステアリングスイッチやメーターの指針、目盛り、ドアトリムオーナメント、天井のくぼみまで「ダイヤモンドモチーフ」を用いることで統一感を抱かせる空間になっています。

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さらに、すっきりした色使い、マテリアルを2種類に絞り込むことで質感の統一感も図るという凝りようで、「形、色、質感」にまとまりを感じさせる一因といえそう。

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ピアノブラック調加飾を広範囲に使ったステアリングは、上質なレザーや滑らかで凹凸感の少ない特別な縫製を採用することで、自然な握り心地と操舵感向上が意図されています。

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シートは、本革(ブラック/パーフォレーション付)、上級ファブリック(ブラック)+本革、ファブリック(ブラック)の3タイプ。インパネの加飾は上級の金属調+ソフト塗装、金属調塗装の2つが用意されます。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、塚田勝弘)

受賞なるか?トヨタ「C-HR」が欧州COTYにエントリー!

世界的にSUVモデルが人気を博すなか、トヨタ自動車が11月10日に国内でWebによる先行受注を開始した新型クロスオーバー「C-HR」。

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欧州ではトヨタモーターヨーロッパが、TMMTのトルコ工場で生産を開始しており、欧州の各国をはじめ、北米、カナダ、台湾、南アなどに輸出される計画になっています。

ちなみに「C-HR」は、TNGA採用車が海外で生産される初のモデル。

HV用のエンジンはイギリスで生産され、海外向けに設定されている1.2L用M/T(マニュアル・トランスミッション)はポーランドで生産するなど、生産工場が欧州の各地に広がっているのも特色のひとつ。

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国内向け「C-HR」についてはトヨタ自動車東日本の岩手工場で生産される予定で、11月10日時点の受注台数が9,000台を超えるなど、生産計画の6,000台/月を大きく上回っており、来年には13,000台/月ペースに引き上げる計画になっている模様。

車体のスリーサイズは全長4,360mm、全幅1,795mm、全高1,550mmと堂々としており、ホイールベースは2,640mmとなっています。

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グレードは4種類で、1.8LのFFハイブリッドモデル(G/S)にはプリウス用、1.2Lの4WDターボモデル(G-T/S-T)にはオーリス120T用のエンジンをそれぞれ搭載。

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その個性的なルックスから、国内をはじめ、欧州でも発売前から評判が良いようで、欧州7ヶ国の自動車雑誌が主催するヨーロッパ・カーオブザイヤーにもエントリーするなど、各方面から注目が集まっています。

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開発陣がこだわりをもって仕上げた海外向け1.2Lモデルのミッション(6MT)は、オーリス用のMTを流用しながらも、レバー、ケーブル、シンクロコーン、ディテント機構が見直されており、そのシフトフィールは試乗会で高評価を得ているそうです。

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欧州COTYでは、11月28日に38モデルの中から、受賞対象車7台が発表される予定で、その中に「C-HR」が食い込めるかが注目されており、来年3月のジュネーブショーで大賞受賞車が発表される予定。

1993年に日産マイクラ(マーチ)が日本車で初受賞して以来、トヨタ ヤリス(ヴィッツ)や2代目プリウス、日産リーフ(EV初)が受賞していることから、「C-HR」についても受賞に向けて期待がかかります。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、EURO COTY、TANNIS TEST)

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トヨタ「C-HR」
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ヨーロッパ・カーオブザイヤー
http://www.caroftheyear.org/

TANNIS TEST
http://www.tannistest.com/

トヨタが欧州でコンパクトSUV「C-HR」 の市販モデルを公開!【パリモーターショー16】

トヨタ自動車が10月1日、欧州で開幕した「パリモーターショー2016」で、12月末に発売予定のコンパクトSUV「C-HR」の市販モデルを公開しました。

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日本でも11月上旬からトヨタ自動車の公式サイト(Web)で受注が開始される予定になっており、同車の購入を考えている読者の皆さんは、ボディカラーの選択などで色々と思いを巡らしている頃ではないでしょうか。

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C-HRでは「センシュアル スピード-クロス」をデザインコンセプトに、明快に際立たせた彫刻的なダイヤモンド形状と、豊かに張り出した前後ホイールフレアにより、大胆でセクシーなサイドビューを表現。

リヤドアハンドルの存在感を抑えており、2ドアクーペのような印象を与えます。

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また、低重心パッケージや高剛性ボディの採用により、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を両立させるべく、欧州をはじめとする世界の様々な道や国内外のサーキットコースで走りを徹底的に鍛え上げたそうです。

コンパクトSUVの市場規模が、ここ4〜5年間で拡大傾向にあるなか、C-HRでは個性的な外観はもちろん、意のままの走りやクラストップレベルの燃費を追求。

20代から30代の若年層を含めた情報感度が高いコンパクトSUV層を中心に、SUVでありながらクーペのような「新ジャンル感」を訴求することで、コンパクトSUV市場を牽引していく考えとしています。

国内仕様のボディカラーには、新色のメタルストリームメタリックと、ラディアントグリーンメタリックを含む全8色が用意されています。

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一方、既存色のホワイトパールクリスタルシャイン(070)や、イエロー(5A3)も、スタイリッシュなC-HRの個性を上品に引き立ててくれそう。

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年末の発売に先立ち、11月26日(土)に富士スピードウェイで開催される先行試乗会で、一足先にC-HRの走りを体感してみるのも良いかもしれません。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、パリモーターショー)

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パリモーターショー2016
http://www.mondial-automobile.com/en/visiteurs/

トヨタC-HR
http://toyota.jp/c-hr/

C-HR特別先行プロト試乗会in富士スピードウェイ
http://toyota.jp/c-hr/testdrive/

トヨタが「C-HR」の受注開始!パリでも市販モデル公開へ

トヨタ自動車の欧州法人・トヨタモーターヨーロッパが、9月29日に開幕(一般公開は10月1日-16日)するパリモーターショー16で、新型SUVトヨタ「C-HR」の市販モデルを公開すると発表しました。

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今年の3月にスイスで開催されたジュネーブモーターショー16では、同車の外観が公開されましたが、今回のショーでは、インテリアやパワートレインを含めてその全貌が公開されます。

諸情報によれば、スリーサイズは全長4,350mm×全幅1,795mm×全高1,555mmで、競合車となりそうなホンダ「ヴェゼル」より若干大き目のスペック。

1.2Lターボ(最高出力116ps/最大トルク18.9kgm)が2グレード、現行プリウスと同システムを搭載したHVが2グレードと、計4グレードが用意されている模様。(海外向けにはNA仕様の2.0L 150ps/19.7kgmエンジン搭載モデルもあり)

気になる燃費(JC08モード)と車両価格は、ターボ車が15.2km/Lで220万円前後、HVが30km/Lで280万円前後との予想。

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ボディカラーは4色(ホワイトパール、ブラックマイカ、イエロー、ブルーメタ)、インテリアには3色(ブラウン、ブルー、ブラック)が用意されているようで、国内向けにはルーフ部を塗り分けた2トーン仕様はラインナップされていないようです。

また、LEDヘッドランプ(オプション)には、レクサスのSUV「RX」にも装備された「流れるウインカー」を設定。

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モデリスタ/TRDバージョンはもちろん、後にはG’sバージョンも登場するようなので、こちらも楽しみ。

同車は9月初旬から国内でも受注を開始しており、12月14日とされる正式発売に向けて着々と生産が進んでいるようです。

また、発売が延期された新型「プリウスPHV」についても、ほぼ同時期に発売になるようで、こちらも今回のショーに出展予定。

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「C-HR」は今年5月のニュルブルクリンク24H耐久レースで、そのドライビング性能の高さが証明されているだけに、国内発売に向けて期待が高まります。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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EVとしても使える新型「プリウスPHV」、年間生産6万台!
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【関連リンク】

トヨタ C-HR
http://toyota.jp/c-hr/

パリーモーターショー16
http://www.mondial-automobile.com/en/

これが量販モデルか!? トヨタ・C-HR、赤×白ツートンカラーの画像流出

トヨタの新世代コンパクトクロスオーバーSUV『C-HR』の量販モデルと思われる、赤×白ツートンカラーの車両画像が流出しました。

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トヨタは、2014年のフランクフルトショーで『C-HRコンセプト』3ドアを公開した後、2015年秋のフランクフルトショーでは、『C-HRコンセプト』5ドアバージョン、2016年3月のジュネーブショーでは、市販モデルが公開されています。

2014年から進化を続けてきた「C-HR」は、細部パーツを市販に向けた形状に変更し続け、このデザインに行き着いています。よって、このまま市販されることはほぼ間違いないと思われます。

コンセプトモデルで刺激的なデザインでも、量販モデルでは大人しくなってしまう傾向があるなか、「C-HR」はコンセプトモデルの意匠をかなり忠実に反映させ、期待に応えたといえます。

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プラットホームには、プリウスにから流用される自慢の「TNGA」(トヨタ グローバル アーキテクチャー)を採用、迫力あるデザインのため大きく見えますが、実車はかなりコンパクトになっています。

パワートレインは1.8リットル直列4気筒と組み合わせたハイブリッドと、1.2リットル直列4気筒DOHC直噴ターボ、及び2リットル直列4気筒DOHCエンジンがラインナップされます。

日本発売は2016年8月から9月が有力視されています。

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トヨタのハイブリッドSUV「C-HR」のインテリア画像が公開!

トヨタの新世代設計思想「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基くクロスオーバーモデル『C-HR』の新画像が発表されています。

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注目は、ついに公開されたインテリア。そのコンセプトワードは、「センシュアル-テック(Sensual-Tech)」。

いかにも日本車らしいハイテクと機能性を、ファッショナブルでかつ大人の色気を感じさせるスタイルに仕上げているといいます。また、非対称デザインとすることで、コクピット感を強調しているのも特徴といえそうです。

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公開されたインテリアは、欧州仕様のリコリスブラウン。アメリカや欧州のデザイン拠点と日本のデザイン部が協力して作り上げた、インターナショナルな新提案ということです。

画像からは、電動パーキングブレーキを装備していること、EVモードを持つハイブリッドでありながらストレートタイプのシフトパターンを採用していることなども確認できます。

欧州での発売予定は2016年末、2016年9月から受注を開始するということもアナウンスされています。

(山本晋也)

トヨタが「C-HR」のインテリアデザインを初公開!

トヨタ自動車がイタリア・ミラノで新型クロスオーバー「TOYOTA C-HR」欧州仕様車のインテリアデザインを公開しました。

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「センシュアル-テック(Sensual-Tech)」をコンセプトに、ハイテクかつ高い機能性をファッショナブルに仕上げ、運転に集中できるドライバーズ空間を実現しています。

運転席は、メーターを中心としてディスプレイオーディオ・操作パネルをドライバー方向に向けてコンパクトに配置、運転中の視認性や操作性に配慮。

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インパネからドアトリムまでなめらかに繋がる、ピアノブラックパネルをレイヤー状に構成し、シームレスで広がりのある空間を表現しています。

さらに、タッチスクリーンパネルを独立させながら、ダッシュボードを低く設計するなど、見通しの良さへの配慮もみられます。

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ミステリアスな室内空間と先進性を素材と配色の組み合わせで演出しており、黒を基調としたリコリスブラウン(濃い茶色)、アナダイズドブルー(発光をイメージしたブルー)、ブラックの3種類を設定。

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同社の米国・欧州のデザイン拠点と本社のデザイン部が協力してデザイン開発を担当、質感・形状・色など細部にこだわり、新たなデザインに挑戦したといいます。

同車は欧州で2016年9月から事前受注を開始し、2016年末から販売を開始する予定で、その後、順次世界各国・各地域での販売を計画しているそうです。

Avanti Yasunori

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【ニュル24時間レース・2016】悪天候の中、トヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!
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【ニュル24時間レース・2016】悪天候の中、トヨタ「C-HR」がクラス3位で完走!

5月28日、29日の2日間に渡って独ニュルブルクリンク24時間耐久レースの決勝レースが開催され、TOYOTA GAZOO Racingチームの3台中、2台が完走しました。

今回完走を果たしたのは、トヨタ自動車が今秋の発売を予定している「C-HR」をベースにした「TOYOTA C-HR Racing(♯326)」と「LEXUS RC-F(♯36)」。

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初日の15時30分(現地時間)にドライコンディションでスタートした決勝戦でしたが、約40分後には天候が一転、アーデナウ付近で雹(ひょう)が混じるゲリラ豪雨に見舞われ、路面が白く氷結。

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コーナーでスリップによるクラッシュが多発する大混乱のレース展開となりました。

そうしたなか、影山正彦選手、佐藤久実選手、片山智之選手、H.Daenens選手の4名が交代で駆る「TOYOTA C-HR Racing」は無事混乱を切り抜け、車高高めのSUVモデルにも拘わらず、終始安定した走りで快走。

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途中、クラス2位まで浮上するほどの快調な走りを見せていましたが、ガス欠が発生、コース上でストップしたため、ピットまで牽引されるハプニングも。

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しかしながら、燃料補給後は何事も無かったかのように快走。SP2Tクラス(排気量1,620ccまでのターボエンジン搭載クラス)3位・総合84位でゴールしました。

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同車の開発責任者であり、レースへの出場経験も豊富な古場(こば)主査を中心に、決勝までにマイナートラブルを潰し込んだのが奏功、初出場ながらも幸先の良い成績を残す結果となりました。

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一方の「LEXUS RC-F」も決勝戦では安定した走りを見せ、SP-PROクラス(排気量3,000cc以上で広い改造範囲が認められたクラス)1位、総合24位で完走。

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しかし、もう一台の木下隆之選手らが駆るSP3Tクラス(排気量2,000ccまでのターボエンジン搭載クラス)で出場した「LEXUS RC(♯188)」は原因不明の駆動系トラブルに見舞われ、チームが夜を徹して懸命の復旧を試みるもコースに戻る事は無くリタイアに追い込まれました。

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GAZOO代表のモリゾウこと豊田章男社長は、「ニュルへのチャレンジも10年目を迎え、改めて現実を物凄く思い起こさせてくれた」「天候やクルマの状態など、もっといいクルマ作りと人材育成には色々な課題を残したが、多くの人にバッターボックスに立つ機会を与え、各々がナイススイングをしてくれたニュル24時間だったと思う」とコメントしています。

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ちなみにモリゾウ選手は決勝戦でステアリングを握ることはありませんでしたが、予選に出走し、「LEXUS RC」でニュルとの対話を行ったようです。

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トヨタは「今回の結果がゴールではなく、いいクルマ作りのためのスタートであることは、初挑戦の2007年以来変わらないテーマ」としています。

Avanti Yasunori ・画像:トヨタ自動車)

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トヨタのHVモデル世界販売、年内にも1,000万台到達か?

トヨタ自動車によると、1997年以来、約19年間に渡って世界で販売してきたハイブリッド車の累計販売台数が4月末に900万台を突破したそうです。

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地域別の内訳では日本が438万台と最多で、北米が299万台、欧州が111万台、その他が53万台の状況。

現在、約90以上の国・地域でHV 33モデル、PHV 1モデルを販売しており、これまでに販売したハイブリッド車の累計販売台数は901.4万台に達しています。

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昨年7月末に800万台を突破した後、約9か月でさらに100万台上積みしており、これまでの販売推移をグラフで「見える化」してみると、3代目「プリウス」や「アクア」がハイブリッド車の普及拡大に大きく寄与していることがわかります。

北米ではガソリン安の影響で2014年以降、ハイブリッド車の販売が下降気味となっていますが、欧州では逆にジワジワと販売を伸ばしている様子が窺えます。

ちなみに車種別に見た場合の世界販売台数TOP20は以下となっています。

TOYOTA_HV

米国で販売台数が多いハイブリッド車はプリウス(168万台)、カムリ(38万台)、アクア(18万台)、Lexus RX(16.7万台)、プリウスα(16万台)、ハイランダー(14.6万台)など。

また欧州ではオーリス(29.6万台)、プリウス(28.7万台)、ヤリス(23.1万台)、Lexus RX(9.8万台)などが販売を伸ばしています。

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トヨタでは地球環境の問題に対してクルマの持つマイナス要因を限りなくゼロに近づけ、持続可能な社会の実現を目指す「トヨタ環境チャレンジ2050」に基づき、2020年までに150万台/年、累計で1,500万台のハイブリッド車を販売する計画。

同社はこれまでに約6,700万トンに上るCO2排出量を抑制、約2,500万kLのガソリン消費を抑制したとしています。

今年も4月末時点で既に47万台を販売しており、今秋には新型プリウスPHVや新型プリウスの派生SUV「C-HR」を投入する見込みで、このペースで行けば年内にも1,000万台到達の可能性もありそうです。

また、今後はトヨタにおいても米国ZEV規制への対応に伴い、これまでのHVに代わってPHVの開発が活発化すると予想され、トヨタが培ってきたハイブリッド技術はFCVやEVを含めた全ての電動車の基盤となるだけに、いっそう重要性を増して行くものと予想されます。

Avanti Yasunori

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