Motor Fan's YEAR 2016

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モトチャンプ

フォルクスワーゲン ゴルフ・ヴァリアントの魅力を再確認する

2014年1月に日本で発売されたフォルクスワーゲンのゴルフ・ヴァリアント。2015年にはTSI Comfortlineの装備を向上し、2015年5月にはゴルフRヴァリアントも追加されています。

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現在のラインナップは、TSI ComfortlineとTSI Highline、R-Line、そしてR Variantとなっています。

ゴルフ・ヴァリアント最大の魅力は、グレードを問わずフォルクスワーゲンらしいしっかり感のある走りと荷室の使い勝手の高さ。

試乗車であるTSI Comfortlineに搭載されている1.2Lの直列4気筒DOHCターボ(105ps/175Nm)でも意外に軽快に走ります。乗り心地もTSI Highline以上になるとやや硬めに感じさせるゴルフ・ヴァリアントですが、205/55R16というタイヤサイズもあって比較的平和な印象を受けます。取り回ししやすいサイズで使いやすい荷室を望むなら294万9000円という価格はお買い得かもしれません。

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また、上級グレードのTSI Highlineは、17インチアルミホイールやシルバーのルーフレールを装着し、上質感を演出。1.4L 直列4気筒DOHCターボにより140ps/250Nmを発揮。荷物を満載した状態でもモアパワーを抱かせるシーンは少ないはず。

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荷室容量は通常時でも605Lと十分な広さが確保されていて、60:40分割可倒式の後席の背もたれを前倒しするだけで最大1620Lまで拡大されます。開口部も大きく、路面から開口部下端までの距離も低めですから、大きな荷物でも容易に積載できます。また、トノカバーは荷物のサイズや量に応じて3段階でスライド位置の調整が可能で、外したトノカバーを荷室下に収納できるなど、使い勝手は良好そのもの。

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ハッチバックのゴルフでは積載スペースが足りないという方に最適なゴルフ・ヴァリアント。走りの面では、ハッチバックと比べるとボディ剛性や乗り心地の面で不利になります。それでも積載性というニーズがあるなら積極的に指名したいモデルといえそうです。

(文/塚田勝弘、写真/小林和久)

295馬力へ!VW ゴルフ・ヴァリアントの最強モデル「R」に改良型登場

フォルクスワーゲン・ゴルフのワゴンモデル、ヴァリアントの最強モデル『Rヴァリアント』の改良型プロトタイプの姿をカメラが初めて捉えました。

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山脈をバックに、美しいリアビューが目を引く改良新型では、アウディの新型TT 8Sに酷似したフルLEDヘッドライトを装備、バンパー及びエアダクトなどが一新されます。

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ハイテク面では、ジェスチャーコントロールなど、次世代インフォテイメントシステムを導入し、9.5インチ大型タッチスクリーンが設置される見込みです。

パワートレインは2リットル直列4気筒をアップデート、最高馬力はゴルフ最強の295psへ向上するようです。

ワールドプレミアは2017年3月が有力視されています。

(APOLLO)

フォルクスワーゲン・パサート/ヴァリアントにスポーティな「2.0 TSI R-Line」を追加

2015年7月、新型フォルクスワーゲン・パサートを日本でも発売がスタートし、スポーティグレードの「R-Line」には、1.4L TSIエンジン+7速DSGを搭載していました。

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そして、2016年9月6日、パサートのセダン、ワゴンであるヴァリアントに「2.0 TSI R-Line」が設定されました。

エンジンはその名のとおり2.0LのTSIエンジンで、フォルクスワーゲンの中でも最もスポーティな「R」の流れを受け継ぐモデルにふさわしい動力性能を得ています。

エンジンスペックは、ゴルフGTIと同じ220ps/350Nm。アダプティブシャシーコントロール「DCC」も標準装備することで、スポーティな走りに加えて、快適性も確保されています。

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安全装備は、パサート同様に全方位型の最新安全装備が標準装備されるほか、オプションとして、デジタルメータークラスターの「Active Info Display」やステアリングを操作することなく自動駐車できる駐車支援システムである「Park Assist」、ヘッドライトの動きを制御して夜間での安全な運転をサポートする「ダイナミックライトアシスト」などのフォルクスワーゲンの最新技術をセットにしたテクノロジーパッケージが用意されています。

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外観もリフレッシュされています。従来どおりアグレッシブなデザインとなる専用フロントバンパーやリヤバンパー、サイドスカート、リヤスポイラー (ヴァリアントのみ)に加えて、従来の「R-Line」から1インチアップとなる19インチアルミホイールを装備。

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内装は、専用ナパレザーシートをはじめ、アルミ調ペダルクラスター、やレザーマルチファンクションステアリングなどの「R-Line」専用インテリアが採用されていてスポーツムードが強調されています。

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車載インフォテイメントシステムも最新バージョンにアップデート。「Discover Pro」は、ナビの検索性能と案内精度、また快適性を大幅に高める「Volkswagen Car-Net」の新しいテレマティクス機能である「Guide&Inform(ガイドアンド インフォーム)」を採用。

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同機能は、「Discover Pro」をスマホなどの通信機器を介して専用サーバーと通信することで、オンラインVICS交通情報を受信することができ、ルート案内の精度を高められることに加え、Googleのサーチエンジンを利用したオンライン検索(テキスト/ボイス)も利用できるシステム。

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通常の地図表示に加えて、「Google Earth」で地図を表示したり、「Google Street View」で事前に目的地周辺の情報を目視できたりもします。ほかにも、目的地周辺の駐車場の空き状況やガソリンスタンドの場所、燃油料金などの情報をタイムリーに入手できるなど、利便性を大幅に向上。

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また「Apple Car Play」や「Android Auto」に対応したコネクティビティ機能である「App-Connect」、「VICSワイド」も利用可能になるなど、さらなる機能強化が図られています。

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価格はセダンの「Passat 2.0 TSI R-Line」が499万円、ワゴンの「Passat Variant 2.0 TSI R-Line」が519万9000円です。

(塚田勝弘)

レーシーな内・外装が際立つ「Golf R Variant Carbon Style」が登場

ステーションワゴンのVWゴルフ・ヴァリアントで最上級グレードに君臨するゴルフRヴァリアント。

8月29日に発売された「Golf R Variant Carbon Style(カーボンスタイル)」は、その名のとおり、内・外装の随所にカーボン・デザインが施されたレーシーな特別仕様車です。

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グレーペイントが施された専用19インチアルミホイール(235/35R19タイヤ)によって圧倒的な存在感を放つ外観には、同限定車の専用装備となるカーボンドアミラーカバーを採用することで、レーシーな雰囲気を強調。

00010342_s内装もスポーティで、カーボン調のテクスチャーが施された上質なナパレザーシートを採用することで、外観のアクセントであるカーボンドアミラーカバーとの統一感が図られています。

00010338_sRace trackボディカラーと販売台数は、「ラピスブルーメタリック」が50台、有償色(6万4800円)の「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト」が20台。「Golf R Variant Carbon Style」の価格は576万です。

(塚田勝弘)

部分自動運転も全車標準装備のPHEV ─ VW・パサートGTE画像ギャラリー

現行パサート/パサートヴァリアントに設定されたプラグインハイブリッドは、フォルクスワーゲンとしては第2弾となるモデル。

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第1弾のゴルフGTEとレイアウトは同じですが、エンジン、モーターの最高出力を高めるなど、ボディサイズ拡大による重量増に対応。

EV走行距離は51.7km、ハイブリッド燃費は21.4km/Lとなっています。

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ゴルフGTEと同様に、内・外装にブルーのアクセントを与えることでスポーティかつエコなイメージを付与しています。

とくに、フロントグリルのGTEバッヂやヘッドライトの上まで連なるブルーのラインが爽やかなムードを演出し、インテリアもステアリングやシフトレバーなどのブルーステッチ、ブルーを基調としたメーターパネルの色使いなども印象的。

装備の充実ぶりも目を引きます。

上級グレードの「GTE Advance」には、意外にもフォルクスワーゲン初となるヘッドアップディスプレイをはじめ、アラウンドビューカメラの「Area View」、駐車支援システムの「Park Assist」、ドライビングプロファイル機能、ナッパーレザーシート(シートヒーター付)、アダプティブシャーシコントロールの「DCC」、235/45R18タイヤ(8J×18インチアルミホイール)などを装備。

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ほかにも、シリーズ共通の装備として、プリクラッシュブレーキシステム「Front Assist」、レーンキープアシストシステム「Lane Assist」、レーンチェンジアシストシステム「Side Assist Plus」など、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)、渋滞時追従システム「Traffic Assist」など、部分自動運転ともいえる安全、快適装備を標準装備しています。

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さらに、LEDヘッドライト、LEDダークテールランプ、純正インフォテインメントシステム「Discover Pro」、パワーテールゲート(挟み込み防止機能付、Easy Open機能付)、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」なども用意。

ボディカラーは、有償オプションの「オリックスホワイト マザーオブパールエフェクト」をはじめ、「ピュアホワイト」、「ディープブラックパールエフェクト」、「ハーバードブルーメタリック」の全5色を設定。

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価格は、セダンの「Passat GTE」が519万9000円、「Passat GTE Advance」が579万9000円、「Passat Variant GTE」が539万9000円、「Passat Variant GTE Advance」が599万円です。

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦、塚田勝弘)

PHEVのVWパサート/パサートヴァリアントGTEが対応するIoT関連がスゴい!

フォルクスワーゲンのプラグインハイブリッドでは第2弾となるパサート/パサートヴァリアントGTEには、「Discover Pro」と呼ぶ純正インフォテインメントシステムが標準装備されています。

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8インチの大型フルカラータッチスクリーンに、ナビだけでなくETC2.0対応のルートガイド(合流や渋滞、事故などの情報をリアルタイムで受信して、それらを反映させたルートを案内)を用意するほか、地デジ、iPod/iPhoneの楽曲再生、Bluetooth、MirrorLinkにも対応するなど、最新の車載インフォテインメントシステムにふさわしい陣容となっています。

さらに、モーターによる走行距離が分かる「レンジモニター」には、エアコンをオフにするとどれくらい航続可能距離が伸びるかが分かる機能も用意。

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ほかにも「エネルギーフローインジケーター」や、最大3回まで出発時間と充電時間をプログラムできる「eマネージャー」、その時点の充電量でEV走行が可能な範囲を地図上に360ゾーンで表示する「360°レンジ」などが搭載されています。

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また、3年間無料(通信料は別途必要)のモバイルオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」のEV/PHEV専用サービス「e-Remote」にも対応しています。こちらは、アプリをダウンロードしたスマホで各種機能を設定できるほか、バッテリー充電や車両のエアコン予約、車両データや車両状況(駐車位置やドアの施錠状況)などの確認ができます。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦、フォルクワーゲン)

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フォルクワーゲンのPHEV「パサートGTE」はEVとしても使える!?
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VWのプラグインハイブリッド第2弾「パサートGTE」もスポーティな走りが魅力

ゴルフGTEに続き、パサートにもプラグインハイブリッド(PHEV)を設定したフォルクワーゲン。

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フォルクワーゲングループジャパンでは、プラグインハイブリッドをPHEVと表記していますが、PHVと呼ぶメーカーもあり、統一された方がユーザーは混乱しないと思うのですが、メーカーやブランドのイメージ戦略もあって、こうした呼称の違いが生まれるのでしょう。

さて、ゴルフGTEに続いてパサート/パサート ヴァリアントに設定されたPHEVは、フォルクワーゲンにとって第2弾。

パサート/パサート ヴァリアントはゴルフ同様にMQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)と呼ばれるモジュラー化されたプラットフォームを使っていますから、PHEV化も想定した戦略のもとで生まれたモデルです。

日本で発売されるPHEVのセダン/ステーションワゴンでは最長となるEV走行可能距離51.7kmが特徴のひとつですが、ゴルフGTEとはスペックが異なります。

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エンジンはゴルフGTEと同じ1.4Lの直列4気筒DOHCターボですが、ゴルフGTEの150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmに対し、パサートGTE(ヴァリアント含む)は156ps/5000-6000rpmと最高出力が6ps高められています。なお、最大トルクはゴルフGTEと同じ。

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モーターも55kWという定格出力は両モデルともに同じですが、最高出力はゴルフGTEから5kW(7ps)アップの116psとなっています。なお、最大トルクは330Nm(33.6kg-m)でゴルフGTEと同じです。

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パサートGTEの出力アップはボディサイズ拡大による重量増に対応したもので、パサートはセダンが1720kg、ヴァリアントが1770kgあり、ゴルフGTEの1580kgよりもセダンは140kg、ヴァリアントは190kgも重くなっていますから、エコだけではない走りのプラグインハイブリッドを謳うなら出力向上はマストなのも頷けます。

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パサートGTEにも「EV」、「ハイブリッド」、「GTE」の3つの走行モードが用意されていますが、最もスポーティな「GTE」にすると、エンジンレスポンスが一段と高まり、試乗会場だった袖ヶ浦フォレストレースウェイサーキット内はもちろん、外周路や一般道でも爽快な走りが楽しめました。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)

VWパサート・ヴァリアントに日本専用250台限定の特別仕様車が登場

1.4リッターターボエンジンと7速DSGのステーションワゴン「フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント」に特別限定車の発売です。

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日本専用、限定250台の特別限定車「Passat Variant Voyage(パサート ヴァリアント ヴォヤージュ)」は、フォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステムである「Discover Pro」パッケージ(ETC2.0車載器付き)や、LEDヘッドライトパッケージなどの人気オプションを標準装備しつつ、メーカー希望小売価格389万円としたお買い得な一台。

さらに日差しが強くなる季節に効果的で実用性の高いレギュラースモークのカーウインドウフィルムも装着されています。

ボディカラーは、全7色。それぞれの限定台数は次のようになっています。

ピュアホワイト…25 台
ディープブラックパールエフェクト…45台
ハーバードブルーメタリック…60台
タングステンシルバーメタリック…60台
ナイトブルーメタリック…15台
オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプションカラー:12万9600 円)… 35台
クリムゾンレッドメタリック(有償オプションカラー:6万4800 円)…10台

(山本晋也)

ゴルフのステーションワゴン「ゴルフ・ヴァリアント」がマイナーチェンジ

輸入車ステーションワゴン・カテゴリーにおいてナンバーワンの実績を残しているという「ゴルフ・ヴァリアント」がマイナーチェンジにより、安全性能のアップを図ると同時に、魅力的な価格設定へと生まれ変わりました。

Golf Variant TSI Comfortline

レーンキープアシスト”Lane Assist”、 リヤビューカメラ、スマートエントリー&スタートシステム“Keyless Access”、パドルシフト マルチファンクションステアリングホイール(オーディオコントロール付)、 アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)を標準装備した「TSIコンフォートライン」のメーカー希望小売価格は294万9000円(税込み)。

これだけの機能を搭載した輸入車ステーションワゴンとして300万円を切った価格は注目です。

メーカー希望小売価格342万9000円(税込み)の「TSIハイライン」と、同362万9000円(税込み)の「Rライン」はいずれもブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)、リヤトラフィックアラート (後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)などを標準装備するなど、安全装備を充実させています。

最上級であり、スポーツグレードの「R」は、ラゲージネットパーティションを追加したのが変更点。メーカー希望小売価格は559万9000円(税込み)です。

(山本晋也)