Motor Fan's YEAR 2016

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フォルクスワーゲンが正規販売店でカスタマイズパーツの販売を開始

2016年に続き、2017年の東京オートサロンにも出展すると発表したフォルクスワーゲン。2017年1月からフォルクスワーゲン車をチューニングするカスタマイズパーツの販売を正規販売店で開始すると発表しました。

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今回、新たにリリースされるのは、ゴルフGTI、ゴルフR(ゴルフRはエアロキットのみ)向けのカスタマイズパーツで、スタビライザーセットやスプリングキットといったチューニングパーツ、フロントバンパーやサイドスポイラーといったエアロキット(1月13日から販売予定)。今後もラインナップを拡充するとしています。

これらのカスタマイズパーツは、東京オートサロンで展示されます。さらに、モータースポーツへの積極的な参戦により技術力を高めてきたVW(アウディ)向けの日本の老舗チューナーである「COX(コックス)」も登場。COXによるVW車の足まわりの良さをさらに引き出すことを可能にするアイテムを装着したコンセプトカーも展示されます。

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ほかにも、フォルクスワーゲン本社のアクセサリー部門がドイツの老舗チューナー「Oettinger(エッティンガー)」社との共同開発によるエアロパーツを装着したコンセプトカーも展示される予定。パーツのリストと価格は下記のとおりです。

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COXボディダンパー:COXがオリジナルセッティングを施し、ブラケットをフォルクスワーゲン専用に開発(84,240円)

トゥピボットストップトラス:高剛性のスチールパイプによって形成されるトラス構造。ボディダンパーと同時装着することで、より効果的なパフォーマンスを発揮する(36,720円)

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スタビライザーセット:COXがゴルフGTI専用に開発したスタビライザーセット。乗り心地や車高に影響を与えることなく、操縦安定性とコーナリング時のステアリングレスポンスが向上(118,880円)

オリジナルスプリングキット:スタビライザー同様に、COXがゴルフGTI専用に開発。軽快なフットワーク、走行安定性、スタイリッシュな車高を両立(52,920円)

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ブレーキパッドセット(ローダスト):純正キャリパー用の低ダストタイプブレーキパッド。日常走行におけるブレーキダストの低減を目的に開発(34,560円)

ブレーキラインシステムセット:航空機やF1マシンでも採用されているステンレスメッシュ被膜のテフロンホースを使用。純正のゴム製ホースを上回る耐圧性能と低膨張率を達成(32,400円)

パフォーマンスエアフィルター(Gタイプ):モータースポーツトップチームでの採用実績がフィードバックされた湿式タイプのエアフィルター(12,960円)

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ターボパイプキット:タービン作動時の瞬間膨張を抑え、ブースト圧の損失を防ぐターボパイプキット(59,400円)

ステンレスエグゾーストチャンバー:フロントサイレンサー前方部分のパイプを交換することで、排気効率の向上を実現(57,240円)

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ステンレスマフラー:抵抗を最小限に抑えたレイアウトにより、中低速のトルクを犠牲にすることなく、排気効率の向上を実現したゴルフGTI専用のマフラー。テールエンドは、ポリッシュとブラックの2種類を用意(183,600円)

(塚田勝弘)

VWが電動化戦略で「e-ゴルフ」のパワートレーンを強化!

フォルクスワーゲン(VW)が電動化を軸にした「e-mobility」戦略に伴い、EV「e-ゴルフ」のパワートレーンを強化。来年4月から本社工場に加え、ガラス張りの外観が特徴のドレスデン工場でも生産するそうです。

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米ロサンゼルスモーターショー16で公開された新型「e-ゴルフ」は、駆動用リチウムイオンバッテリーの容量が24.2kWhから35.8kWhに拡大されており、航続距離がこれまでの約1.5倍となる300km(NEDCモード)に拡大。

急速充電器なら1時間程度で80%の充電が可能になっているといいます。

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搭載モーターの出力は116psから136psに引き上げられ、0‐100km/h加速が9.6秒と、約1秒以上短縮している模様。

VWはディーゼル車の排ガス不正問題に伴い、11月22日に米国でのディーゼル車販売から撤退する方針を表明。

不正対象車は全世界で1,100万台にのぼり、数百万件の訴訟が発生。同社は制裁金やリコールなどの費用として約2.2兆円を引き当てているそうです。

VW

こうした状況を受け、VWを率いる立場となったマティアス・ミュラー社長(画像左)は同社の再生に向け、EVやモビリティーサービスの強化策を打ち出しました。

組織改革により、新たな収益基盤を構築すべく、11月18日にはグループ販売台数の6割を占めるVW乗用車部門を中心に最大3万人の従業員を削減する方針を表明。

またVWブランドの乗用車部門責任者として、これまでBMWの技術開発部門を率いていたヘルベルト・ディース氏をCEOに起用して立て直しを急いでいます。

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ディース氏は今年のパリ国際自動車ショーで、テスラやアップルなどを標的に、EVやコネクテッドカー開発に重点を置くことを明かしています。

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すでに2025年までの経営戦略「TRANSFORM 2025+」を発表しており、今後、収益性の高いSUV開発に注力。2020年までに19モデルのSUVを揃える考えで、2025年までに年間100万台のEV販売を目指すとしています。

EV戦略を前面に押し出して一大改革に踏み出したVWの今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:フォルクスワーゲン)

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フォルクスワーゲン ゴルフ・ヴァリアントの魅力を再確認する

2014年1月に日本で発売されたフォルクスワーゲンのゴルフ・ヴァリアント。2015年にはTSI Comfortlineの装備を向上し、2015年5月にはゴルフRヴァリアントも追加されています。

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現在のラインナップは、TSI ComfortlineとTSI Highline、R-Line、そしてR Variantとなっています。

ゴルフ・ヴァリアント最大の魅力は、グレードを問わずフォルクスワーゲンらしいしっかり感のある走りと荷室の使い勝手の高さ。

試乗車であるTSI Comfortlineに搭載されている1.2Lの直列4気筒DOHCターボ(105ps/175Nm)でも意外に軽快に走ります。乗り心地もTSI Highline以上になるとやや硬めに感じさせるゴルフ・ヴァリアントですが、205/55R16というタイヤサイズもあって比較的平和な印象を受けます。取り回ししやすいサイズで使いやすい荷室を望むなら294万9000円という価格はお買い得かもしれません。

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また、上級グレードのTSI Highlineは、17インチアルミホイールやシルバーのルーフレールを装着し、上質感を演出。1.4L 直列4気筒DOHCターボにより140ps/250Nmを発揮。荷物を満載した状態でもモアパワーを抱かせるシーンは少ないはず。

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荷室容量は通常時でも605Lと十分な広さが確保されていて、60:40分割可倒式の後席の背もたれを前倒しするだけで最大1620Lまで拡大されます。開口部も大きく、路面から開口部下端までの距離も低めですから、大きな荷物でも容易に積載できます。また、トノカバーは荷物のサイズや量に応じて3段階でスライド位置の調整が可能で、外したトノカバーを荷室下に収納できるなど、使い勝手は良好そのもの。

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ハッチバックのゴルフでは積載スペースが足りないという方に最適なゴルフ・ヴァリアント。走りの面では、ハッチバックと比べるとボディ剛性や乗り心地の面で不利になります。それでも積載性というニーズがあるなら積極的に指名したいモデルといえそうです。

(文/塚田勝弘、写真/小林和久)

ミニバンの中でもVWゴルフ トゥーラン TSI R-Lineの走りが抜きんでている理由

11年ぶりにフルモデルチェンジを行なったフォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーランに今年6月に加わったTSI R-Line。ベース車は上級仕様のTSI Highlineで、フォルクスワーゲンR GmbH社によるピリ辛仕上げの内・外装が最大の魅力といえます。

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美点は見た目だけでなく、硬質なしっかりした走りも見逃せません。初代からトゥーランは「ゴルフのミニバン」という雰囲気が漂っていましたが、2代目の新型トゥーランはさらに走りがブラッシュアップされています。

TSI R-Lineは、専用アルミホイールと組み合わせられる215/55R17タイヤが標準ですが、試乗車にはアダプティブシャーシコントロール「DCC」とセットになる225/45R18サイズのピレリ製Cinturato P7が装着されていました。

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ベース車のTSI Highline(こちらも215/55R17サイズ)からして硬めの乗り味を示すトゥーランですから、18インチになっているぶんハードな乗り心地になっています。

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ただし、ボディの剛性感が高いため、大きめの段差を乗り越えても揺れがダラダラと続くことはなく、路面状態が良ければフラットな姿勢が保たれます。

これなら長距離移動でもドライバーが安心してステアリングを握り続けられるでしょう。また、峠道や中央道のように上り下りやコーナーの多い高速道路でも余計な疲れが軽減されるはず。

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クルマ酔いしやすい子ども2列目に座れば(3列目はより突き上げが大きめ)快適なドライブを楽しめそう。

オプションのアダプティブシャーシコントロール「DCC」は、「スポーツ」にもできますが、乗り心地とハンドリングのバランスからすると「ノーマル」が最も同車に適している印象。「コンフォート」は中・低速が多い街中向きという感じを受けました。

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150ps/250Nmという動力性能以上に加速フィールが優れているように感じるのは、ターボの恩恵。わずかにターボラグを感じさせますが、中低速域のトルク感があることでほとんど帳消しといえるフィーリングが得られます。

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張りのあるシートは適度なフォールド性、そして快適性を両立している点も見逃せません。こうしたある程度硬さのあるシートもお尻などが座面に沈み込むことなく、長距離移動に向きそう。

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「ドライバーズミニバン」といえるゴルフ トゥーランR-Lineは、同乗者にも快適で使い勝手も優れています。とくに、日本製ミニバンはどうしても生活臭がしてイヤという人にオススメできます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

スポーティな内・外装と使い勝手の良さが美点のVWゴルフ トゥーラン「TSI R-Line」

2016年6月にフォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーランに追加された「TSI R-Line」。今秋開催されたオールラインナップ試乗会で乗る機会がありましたのでご報告します。

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フロントグリル「R」のバッヂがスポーティミニバンであることを主張するゴルフ トゥーラン TSI R-Lineは、試乗車が鮮やかな色合いの「ハバネロオレンジメタリック」をまとっていることもあり、数あるフォルクスワーゲン車の中でも存在感は際立っていました。

同モデルは、上級仕様の「TSI Highline」をベースに、フォルクスワーゲンR GmbH社が手がけたスポーティモデル。

なお、フォルクスワーゲンR GmbH社は、日本で販売されているゴルフRをはじめ、世界ラリー選手権で参入初年度に総合優勝という快挙を達成したポロR WRCといったレーシングマシンの企画、開発などを担当するフォルクスワーゲンのインハウスチューニングメーカーです。

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フォルクスワーゲンR GmbH社が手がけただけあって、内・外装ともにかなりスポーティな仕上がりが印象的。

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外観は、専用フロントバンパーやサイドスカートのほか、リヤバンパーにクロームパッケージを装備することで、11年ぶりにフルモデルチェンジを受けたトゥーランのスタイリングを際立たせています。

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一方の内装も、R-Line専用のファブリックシートやドアシルプレート、アルミ調ペダルクラスターなどでスポーティかつ洗練されたムードに仕立てられています。

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ミニバン大国日本には数多くの選択肢があります。その中で輸入ミニバンを選ぶということは単に使い勝手だけでなく、走りやスタイルにもこだわりを持ちたいというニーズがあるはず。

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ゴルフ トゥーランは、両側スライドドアではなく通常のヒンジ式ドアになりますが、それ以外のシートアレンジや3列目の乗降性、最大1857Lという広大な荷室容量など日本製ミニバンに負けない使い勝手が美点。

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助手席まで完全にフラットに倒せるシートや、外したトノカバーを荷室床下に収納できるなど、非常に使いやすく実用性の面でも満足できるはず。なお、今回紹介したゴルフ トゥーランTSI R-Lineの価格は397万4000円です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

Cセグメントのクルマをコスパで選ぶなら「素のゴルフ」TSI TrendlineとシトロエンC4でキマリ?

フォルクスワーゲンの美点がしっかり感のあるボディや、軽快でよく回るパワートレーン、直進安定性の高さなどの走りに加えて、そして何より長年付き合える飽きのこない内・外装やしつらえの良さとすると、それは素のグレードでも味わえるはず。

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今回、素のゴルフである「TSI Trendline」に乗る機会がありましたが、もちろん例に漏れないものでした。

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エンジンは直列4気筒ターボの1.2L TSI。最高出力105ps/4500-5500rpm、最大トルク175Nm/1400-4000rpmで、JC08モード燃費は21.0km/L。デュアルクラッチトランスミッションの7速DCTとの組み合わせになっています。

見た目こそハロゲンヘッドライトにスチールホイール(16J×15)など、華やかさとは言いがたいものがありますが、乗ってみると相棒として「これで十分!!」と思わせるものがあります。

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乗り味はリヤサスペンションがトレーリングアーム(最上級のHighlineは4リンク)ということもあってか、微細な揺れを少し伝えてきます。

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また、1.4L車と比べると、速度を上げていくペースは当然遅くなりますが、7速DSGの素早い変速もあってパーシャル域から強めに踏み込むとターボの助けにより「1.2Lなのによく走る!」と思わせる力強さもあり、街中中心であれば流れをリードするのも難しくありません。

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最大のインパクトは国産車が青くなりそうな249万9000円という価格。Cセグメントでは今年日本に上陸したばかりの1.6Lディーゼルターボを積むシトロエンC4がアドブルーを採用するのにも関わらず279万円という値付けとなっています。この2台がCセグメントのコスパの高いモデルといえそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

フォルクスワーゲン・ゴルフが2017年モデルでビッグチェンジを敢行!

フォルクスワーゲンの主力モデルであり、Cセグメントのベンチマークと言われる「ゴルフ」がビッグチェンジです。

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フォトデビューを果たした2017年モデルは、ルックスから大きく進化したことが明確です。ゴルフの標準モデルだけでなく、ステーションワゴンのヴァリアント、スポーティグレードのGTIやゴルフRも同時にルックスを刷新するという規模の面でもビッグなチェンジです。

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LEDデイタイムランニングライトと組み合わせたLEDフロントライトが、ひと目でビッグチェンジを実施したことを理解させます。さらにフルLEDとなったリヤコンビネーションランプには光の流れる表現も与えられているということです。

また、先進安全技術に使われるレーダーをフロントグリルのエンブレム部分に仕込むことで、グッと雰囲気を変えているともいいます。レーダーを使ったアダプティブクルーズコントロールは渋滞対応にまで進化、レーンアシストと組み合わせることで、より自動運転に近いレベルのドライバー支援システムへと進化していることが期待できるのです。

インテリアでは、9.2インチタッチスクリーンの「Discover Pro」インフォテインメントシステムを頂点に、あらゆるグレードで進化しているのがポイント。シート地やインパネ加飾などキャビンの雰囲気も大きく洗練されていることがオフィシャルフォトからも見て取れます。

パワートレインもベンチマークにふさわしい進化を遂げています。スタンダードグレードには新世代の気筒休止システム付き1.5リッターエンジン「EA211」が搭載されるのがトピックス。新しい1.5リッターガソリン直噴ターボの最高出力は110kW、最大トルクは250Nmとアナウンスされています。

また7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)も新開発、これまで6速DSGだったグレードも順次、7速に置き換えられていくというのも見逃せない進化といえそうです。

(山本晋也)

ゴルフ最速の座は譲れない!? 350台限定のゴルフGTI「クラブスポーツ ストリートエディション」

素のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIは走りと乗り心地のバランスがよく、MTも設定されるなど、GTIの良さをストレートに伝えてきます。その上位にシリーズ最高峰のゴルフRを戴くという図式がカタログモデルで成立います。

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しかし、GTIファンという固定支持層の中には、ゴルフRの後ろ姿を追いかけるのは我慢ならないと感じている向きもいそう。

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そのなかで「FFニュル最速」を記録したストーリーをもつゴルフGTIの「Clubsport Street Edition(クラブスポーツ ストリートエディション)」は、350台限定、しかも10秒間のブーストモード時限定とはいえ、ゴルフRの280ps/380Nmを超える290ps/380Nmを絞り出すとなると気になって仕方ない存在であるはず。

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外観は専用前後バンパー、リヤディフィユーザー、リヤスポイラーにより「クラブスポーツ トラックエディション」のブラックルーフ、19インチアルミホイールほどの迫力はありませんが、素のGTIとはひと味違った精悍さが漂ってきます。

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上質な内装も魅力。とくにアルカンターラ&ファブリックのスポーツシート、専用3本スポークマルチファンクションステアリングもアルカンターラ素材で、シートに座って、ステアリングを握る度に高い満足感が得られそう。

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素のゴルフGTIよりも50万円増しの449万9000円という価格も魅力的。350台限定は少ないような気もしますが、リセールなどその価値を維持するにはちょうどいいのかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

フォルクスワーゲン「Golf GTI ClubSport」は「Street Edition」でも走りは強烈!!

400台限定で投入されたフォルクスワーゲン・ゴルフGTIの「トラックエディション」に続き、350台限定で設定された「ストリートエディション」に試乗する機会がありました。

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注目のエンジンは「トラックエディション」と同様の265ps/350Nmを発揮する2.0L TSIで、デュアルクラッチトランスミッションの6速DSGが組み合わされています。また、約10秒間ゴルフRを超える290ps/380Nmのブースト機能が得られるのも同じ。

「トラックエディション」が専用19インチタイヤを履くのに対し「ストリートエディション」は18インチになっていますが、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック、アダプティブシャシーコントロールの「DCC」は「トラックエディション」同様に用意されています。

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走り出しから剛性感の高さを抱かせるのは「トラックエディション」と同じ。さらに、「DCC」をコンフォートモードにして減衰力を低い設定にしても硬い乗り味なのも「トラックエディション」と同様ですが、1インチダウンされていることもあって凹凸を超えた際のショックはいくぶん抑えられている印象です。

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ノーマルのGTIよりも45ps向上となっていますから加速は強烈そのもの。どこから踏んでもトルク感があり、高速域の伸びも一般道ではうかがいしれません。さらに、ハンドリングも正確でFFのハイパワーモデルであってもコントロールしやすいのは美点。

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フロント340×30mm、リヤ312×22mmというベンチレーテッドブレーキディスクによる制動力もフィーリングも抜群で、限られた試乗条件下ではありますが、パワーアップへの対応も抜かりなしという感じを受けました。

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中・低速域から爆発する強烈なパワーと引き締まったシャーシが「Golf GTI ClubSport Street Edition」が魅力。ゴルフRではなくGTIを選びたい、そしてもっと刺激的な走りを求めるなら迷わず指名したいところです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

VW・ゴルフRに100台限定の「カーボンスタイル」が登場。価格は556万円より

280馬力を発生する2.0リッター4気筒ターボとフルタイム4WDを組み合わせたパワートレインを持つ「最強のゴルフ」フォルクスワーゲン・ゴルフRに、装備を充実させた特別仕様車の登場です。

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100台限定で登場した「Golf R Carbon Style」は、カーボンドアミラー、カーボン調ナパレザーシート、19インチアルミホイール(タイヤサイズ:235/35R19)といった特別装備により、ゴルフRの持つスポーツ性を高めたモデルです。

ボディカラーはラピスブルーメタリックとオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(6万4800円高)の2色。限定台数とボディカラーは次のようになっています。

6速MT(ラピスブルーメタリック)20台:556万円
6速DSG(ラピスブルーメタリック)50台:566万円
6速DSG(オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト)30台:572万4800円

(山本晋也)

295馬力へ!VW ゴルフ・ヴァリアントの最強モデル「R」に改良型登場

フォルクスワーゲン・ゴルフのワゴンモデル、ヴァリアントの最強モデル『Rヴァリアント』の改良型プロトタイプの姿をカメラが初めて捉えました。

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山脈をバックに、美しいリアビューが目を引く改良新型では、アウディの新型TT 8Sに酷似したフルLEDヘッドライトを装備、バンパー及びエアダクトなどが一新されます。

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ハイテク面では、ジェスチャーコントロールなど、次世代インフォテイメントシステムを導入し、9.5インチ大型タッチスクリーンが設置される見込みです。

パワートレインは2リットル直列4気筒をアップデート、最高馬力はゴルフ最強の295psへ向上するようです。

ワールドプレミアは2017年3月が有力視されています。

(APOLLO)

新型インプレッサとマツダ・アクセラ、VWゴルフのフットワークはどう違う?

スバル・インプレッサが新型に移行するにあたって、「輸入車を含めてCセグメントでトップを取る!!」という意気込みで開発されたことがプロトタイプの走りからも伝わってきました。

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従来型インプレッサのガチンコとなるライバルは、マイナーチェンジを受けたばかりのマツダ・アクセラ。スバルによると、従来型インプレッサを買った人も、アクセラを買った人も購入時に同じような比率でライバル車として意識(競合させた)していたそうです(割合でいうと20数%)。

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一方、従来型インプレッサとCセグメントのベンチマークとして自他ともに認めるフォルクスワーゲン・ゴルフではどうでしょうか。

インプレッサを買った人はゴルフを「ほとんど見ていない」そうで、比率は10%以下のひと桁台。逆にVWゴルフを買った人は、「そこそこ」インプレッサを競合として見ていたそう。

ここでは新型スバル・インプレッサ、マツダ・アクセラ、フォルクスワーゲン・ゴルフの3台を取り上げてフットワークの違いをチェック。ただし、インプレッサはプロトタイプという条件付き。

また、同じコースで、同条件下で乗り比べたわけではありませんので参考程度です。

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スバル・インプレッサの魅力は、なんといっても「ハンドリングと乗り心地」のバランスがCセグメント随一といえる次元にまで引き上げられている点。

足を引き締めてフットワークを機敏にすることは可能ですが、突き上げが大きくなるなど乗り心地への影響が出る場合が多く、そうしたモデルはいくつもあります。

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現行VWゴルフの登場時は、とくに高速域で圧倒的なスタビリティを披露する一方で、コツコツとした乗り心地傾向にありましたし、最新モデルでも多少そうした乗り味があります。

また、日本車と異なるのがとくに高速域の直進安定性で、矢のように走り抜くのであれば、GTIでなくても「TSI Highline」でも十分に期待に応えてくれるはず。

マツダ・アクセラは、まずハンドリング命といえるほど旋回性能に注力。マイナーチェンジで採用された「G-VECTORING CONTROL」がそのキモとなっています。エンジンの駆動トルクを制御して減速Gを発生し、フロントへの荷重移動をスムーズにするというもの。

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FF車で、ある程度速く走るときに、前荷重をかけて曲がることを意識しなくても「スー」っと自然に曲がっていく感じ。アクセラの新旧モデルを乗り比べると「G-VECTORING CONTROL」の有無でフットワークは明らかに異なり、運転が上手くなったようが気がします。

一方の新型インプレッサの「アクティブ・トルク・ベクタリング」は、従来どおり横滑り防止装置のVDCを使って旋回時に内輪側(FFは前輪のみ)にブレーキを掛けることで、外輪側の駆動力を大きくして旋回していくものです。

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新型インプレッサでは、最近の他モデル同様に介入をあまり意識させない自然なフィーリングになっているという条件をクリアしつつ、ノーズが容易にインを向き「曲がる!! 曲がる!!」と驚かされました。

走り慣れている公道で、実際にどういった旋回性能を披露してくれるか気になるところではあります。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、ダン・アオキ)

レーシーな内・外装が際立つ「Golf R Variant Carbon Style」が登場

ステーションワゴンのVWゴルフ・ヴァリアントで最上級グレードに君臨するゴルフRヴァリアント。

8月29日に発売された「Golf R Variant Carbon Style(カーボンスタイル)」は、その名のとおり、内・外装の随所にカーボン・デザインが施されたレーシーな特別仕様車です。

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グレーペイントが施された専用19インチアルミホイール(235/35R19タイヤ)によって圧倒的な存在感を放つ外観には、同限定車の専用装備となるカーボンドアミラーカバーを採用することで、レーシーな雰囲気を強調。

00010342_s内装もスポーティで、カーボン調のテクスチャーが施された上質なナパレザーシートを採用することで、外観のアクセントであるカーボンドアミラーカバーとの統一感が図られています。

00010338_sRace trackボディカラーと販売台数は、「ラピスブルーメタリック」が50台、有償色(6万4800円)の「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト」が20台。「Golf R Variant Carbon Style」の価格は576万です。

(塚田勝弘)

ゴルフGTIに350台限定の「Clubsport Street Edition」が登場。注目の価格は?

ゴルフGTIの生誕40周年を記念して発売された400台限定の「Golf GTI Clubsport」は、好調な受注を集めていたそうです。

「Golf GTI Clubsport」の発表時に予告されたとおり、ストリートバージョンとして「Golf GTI Clubsport Street Edition」が2016年8月29日に発売されました。

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ベース車はゴルフGTIの6速DSG仕様で、専用となる2.0LのTSIエンジンはブースト機能により45ps向上。電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックや大径4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント340x30mm/リヤ312x22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」もパフォーマンス向上に対応すべく標準装備されています。

ベース車よりもアグレッシブな外観を構成するのは、ハニカムフロントグリル、フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー、ブラックドアミラーからなる専用エクステリアパーツ。足元には225/40R18タイヤ、7.5Jx18アルミホイールが用意されています。

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また、第1弾の「Track Edition」と同様に、フロントには光沢ブラック仕上げのエアディフレクターを兼ね備えたフロントバンパーが装着され、エンジンへの空気の吸気量を向上。フロントの空力性能とダウンフォースの向上にも貢献するとしています。

リヤスポイラーもベースのGTIより大型化することで、リヤアクスルのダウンフォースの最適化を実現。

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インテリアは、専用ファブリック&アルカンターラシート、専用アルカンターラ3本スポークマルチファンクションステアリングホイールにより、GTIよりもさらにスポーティな仕上がり。フォルクスワーゲン純正のインフォテイメントシステム「Discover Pro」も標準装備されています。

00010311_s「Golf GTI Clubsport Street Edition」の導入台数は計350台で、2色のボディカラーのうち「ディープブラックパールエフェクト」が165台、「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプションカラー/6万4800円)が185台。気になる価格は449万9000円です。

(塚田勝弘)

バーゲンプライス!? ベースモデルから80万円アップの「GOLF GTI Clubsport Track Edition」

現行フォルクスワーゲン・ゴルフは最廉価モデルが250万円を切るという、輸入車のライバルを寄せ付けない価格設定で、ゴルフGTIも389万9000円(MT)、399万(DSG)という戦略的な価格設定が際立っています。

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なお、弟分のポロGTIはMTが327万9000円、DSGが337万9000円ですから62万円という差。決して小さくはありませんが、駐車場事情などが許す限りやはりゴルフGTIに手を伸ばしたくなります。

「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、400台限定で価格は469万9000円。ゴルフGTIのMTよりも80万円高、DSGから70万9000円高となっていますが「GTI Clubsport」の性能アップ、装備を考えると買い得感すら抱かせます。

265ps/5350-6600rpm、350Nm/1700-5300rpmの2.0Lエンジンは、約10秒間のブースト機能により290ps/380Nmにまで向上。いざという時の伝家の宝刀としての魅力は十分にあります。

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ほかにも、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック、大径4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント:340×30mm/リヤ:312×22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」といった走りを磨く装備を用意。

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ブラックルーフが精悍な外観も専用エクステリア(ハニカムフロントグリル、フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー)、225/35R19タイヤ/7.5Jx19アルミホイールが与えられていて素のGTIとはひと味違った凄みを感じさせます。

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インテリアも専用ファブリック&アルカンターラレカロスポーツシートによるホールド性の高いシートをはじめ、触感も見た目も際立つ専用アルカンターラ3本スポークマルチファンクションステアリングホイールによりスポーティかつ上質な仕立てとなっています。

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦)

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「GOLF GTI Clubsport Track Edition」のブースト機能の加速感は?
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強烈な加速Gを発揮するゴルフ GTI Clubsport Track Editionのブースト機能

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI生誕40周年を記念して限定車として設定された「GOLF GTI Clubsport Track Edition」に、ちょい乗りする機会がありました。

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試乗ステージは、パサート/パサートヴァリアントGTEの試乗会でもあった袖ヶ浦フォレストレースウェイでしたので、約10秒間というブースト機能も試すには格好の場だと思いましたが、プログラムの関係で残念ながら周辺の一般道ということで、その速さはまさに味見した程度……

ゴルフGTIにはDSG、MT仕様があり、さらに速いモデルならゴルフRもありますが、個人的には走りのバランスはノーマルのGTIがベストで、より楽しむならMTモデルがオススメです。

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「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、6速DSG仕様のみ日本に上陸していて、残念ながら本国にある3ドアのMT仕様(ClubSport S)はありません。

エンジンはゴルフRの2.0L TSIがベース。ノーマルのゴルフGTIと比べると、最高出力は45ps(33kw)向上となる265ps(195kW)、最大トルクは350Nmでこちらは同値。

そして、アクセルペダルをキックダウンすると10秒ほど最高出力が290ps(213kW)、最大トルクも380Nmまでアップするブースト機能が作動するというものです。

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限られた走行条件でしたが、キックダウンさせてブースト機能を発揮させると、強烈な加速Gに驚かされます。グレード名のとおりサーキットで楽しむ仕掛けではあるでしょうが、いざというときに楽しめそう。

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普段使いで気になる乗り心地は、素のGTI(225/45R17)よりも大きな225/35R19タイヤを履くだけあってショックはハードに伝えてきますが、それでもこうしたスポーツ仕様の割には良好といえるもので、ストローク量の大きなサスペンションであることを感じさせてくれます。

ブースト機能に注目が集まりがちですが、普通に走らせる分でも中・低速域のトルク感、そして高速域のパンチ力もノーマルGTIより当然上で、最大トルクこそ350Nmと同じですが、素のGTIが1500-4400rpmという回転域で最大トルクを発揮するのに対し、「GTI Clubsport」は1700-5300rpmとより幅広い回転域になっているのも効いているのでしょう。

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より攻撃的な内・外装が与えられている「GTI Clubsport」は、コレクターズアイテムとしての価値も見逃せません。一方で、公道を中心に走りを楽しみ、そして乗り心地を含めたロングツーリング性能の高さでいえば、やはり素のGTIのバランスの高さも再確認させられました。

469万円という価格はその内容から見れば決して高くはなく、400台限定の「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、ディーラーにより異なるそうですが、在庫は品薄状態とのこと。

ただ、今秋には快適性を重視した「Street Edition」も導入される予定ですので、そちらを待つ手もあります。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)

VWの特別限定車「ALLSTAR」シリーズ第二弾は1.2リッターターボの4車種を展開

フォルクスワーゲンが、ポロ、ゴルフ、ゴルフヴァリアント、ザ・ビートルの4車種に特別限定車「ALLSTAR(オールスター)」シリーズを設定しました。

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いずれもベースとなっているのは1.2リッターターボエンジンと7速DSGを積むモデルで、20スポークのアルミホイールや、アルミ調ペダルなどを装備しています。さらにポロとザ・ビートルには純正ナビゲーションシステムが標準装着されるなど、お買い得な仕様となっています。

ボディカラーは、ザ・ビートルがダークブロンズメタリック(専用色)、ゴルフとゴルフヴァリアントはカーボンスチールグレーメタリック(専用色)、ポロは専用色のブルーベリーメタリックのほかピュアホワイトとサンセットレッドメタリックをラインナップ。

税込メーカー希望小売価格と限定台数は、ポロが245万9000円(3色合計870台)、ゴルフが299万9000円(300台)、ゴルフヴァリアントは315万9000円(300台)、ザ・ビートルは299万9000円(280台)となっています。

(山本晋也)

輸入ミニバンの定番モデルにスポーティモデルが追加 ─ フォルクワーゲン「ゴルフ・トゥーラン」画像ギャラリー

2016年1月に2代目にスイッチしたフォルクワーゲン・ゴルフ・トゥーラン。初代は2003年(日本は翌年)に登場しました。

00010157_s日本における新車販売の中では確かにニッチかもしれませんが、ゴルフ・トゥーランは、輸入ミニバンの中でトップシェアを誇る人気モデルとなっています。さらに、兄貴分のシャランと合計するとこの2台で輸入ミニバンの半数を占めるという人気ぶり。

vw2016年6月21日から追加された新グレードのゴルフ・トゥーラン「TSI R-Line」は、走りや質感、安全性などはもちろん、スポーティな内・外装にもこだわる人向けのモデル。

価格は397万円と決して安くはありませんが、ベースの上級グレード「TSI Highline」とは異なる雰囲気に満ちています。

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ゴルフ・トゥーラン「TSI R-Line」は、フォルクスワーゲンR GmbH社が、同モデルのために企画、開発したエクステリア(フロント&リヤバンパー、サイドスカート)やプラスティックデコラティブパネルなどの「R-Line」専用パーツを内・外装に標準装備。

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フォルクスワーゲンR GmbH社は、ゴルフRや、世界ラリー選手権で参入初年度に総合優勝という快挙を達成したポロR W RCなどの本格的なレースマシンの企画、開発などを一手に手掛けるフォルクスワーゲンのインハウスチューニングメーカーです。

こちらでもご紹介したように、内・外装に専用アイテムが装備されているほか、新色の「ハバネロオレンジメタリック(有償色)」も用意されています。

(塚田勝弘)

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VWの新型ゴルフ・トゥーランに早くもスポーティな新グレード「TSI R-Line」を追加
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VWの新型ゴルフ・トゥーランにスポーティな新グレード「TSI R-Line」を追加

2016年1月から発売されている新型フォルクワーゲン・ゴルフ・トゥーランに、新グレードの「TSI R-Line」が設定されました。

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11年ぶりにフルモデルチェンジを受けたゴルフ・トゥーランは、まさにゴルフ・ミニバンといえる質感の高い走りと、先代から乗降性などを中心に使い勝手を進化させた輸入ミニバンの代表的モデル。

「TSI R-Line」は、ゴルフ・トゥーランの上級グレード「TSI Highline」をベースに、新たに「R-Line」専用の内・外装アイテムを追加。

専用フロントバンパーやサイドスカート、リヤバンパーからなる「クロームパッケージ」が採用され、スポーティな外観となっています。

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また、内装も「R-Line」専用のファブリックシートやドアシルプレート、アルミ調ペダルクラスターなどを装備することで、スポーティかつ上質で洗練された仕上がり。

また、「R-Line」専用の215/55 R17モビリティタイヤ/6.5JX17アルミホイール(5ダブルスポーク)が足元を引き締めています。

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安全装備はベース車同様に、プリクラッシュブレーキシステムの「Front Assist(シティエマージェンシーブレーキ機能付)」を装備するなどフォルクワーゲン自慢の最新装備が標準装備されています。

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ボディカラーは、新色の「ハバネロオレンジメタリック」をはじめ、「カリビアンブルーメタリック」、「ピュアホワイト」、「ディープブラックパールエフェクト」、「リフレックスシルバーメタリック」という全5色を用意。価格は397万4000円となっています。

(塚田勝弘)

フォルクスワーゲンの国内販売が復調。9か月ぶりにプラス成長

フォルクスワーゲンの2016年5月の新車登録台数が4,015台で、前年同月比:+9.7%となり、2015年8月以来、9か月ぶりに前年同月比にてプラス成長を示したことが発表されました。

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2015年9月に、北米でディーゼルゲートと呼ばれる旧型ディーゼルエンジンに違法プログラムを使っていた問題が表面化して以来、日本国内での販売モデルには無関係な話だったにもかかわらず、ブランドへの信頼性を失ったことで販売不振となっていたフォルクスワーゲン。

2016年5月には、 「ゴルフ」(前年同月比 :+14.6%)、「ポロ」(前年同月比:+0.6%)といった主力モデルが販売回復したこともあり、前年同月比を超えることができたということです。

5月には、その主力モデルの商品性を高めるマイナーチェンジも実施しています。はたして、この勢いはそのまま加速するのでしょうか。

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400台限定のゴルフGTI ClubSport Track Editionには、別仕様の隠し球あった?

史上最速のフォルクワーゲン・ゴルフGTI「ClubSport Track Edition」が400台限定で5月21日から受注を開始しました。

披露されたのは「Volkswagen Day 2016」が開催されたお台場の会場で、メインMCとしてピストン西沢さん、まだVGJの新社長ティル シェア氏も登壇。

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ピストン西沢さんが特設コースでその走りを披露し、サーキットで走らせたい! と興奮気味に語るなど、本領を発揮するのは「Track Edition」の名にふさわしいステージのようです。

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さて、ゴルフGTI「ClubSport Track Edition」は、もうすでに多数の引き合いがあるそうで、最後まで読まずに!? 気になる方はのんびりしていると完売! ということになりかねませんのでディーラーに急ぎましょう。

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ゴルフGTIの40周年を祝うハイパフォーマンスモデルという位置づけですが、ニュルブルクリンクでのFF最速という座をシビックタイプRから奪ったことでも話題を集めています。

今回発表された「ClubSport Track Edition」は、通常時265ps/350Nm、キックダウンすることで10秒間得られるブースト機能時290ps/380Nmというスペックですが、じつはこのモデルよりも速い「ClubSport S」という仕様があります。

こちらは、310ps版でMTのみ世界限定400台という最強バージョンですが、日本には残念ながら入ってきません。

余談ですが、日本の温暖化というか熱帯化がフォルクワーゲンの日本導入モデルに少し影響があるらしく、フォルクワーゲンの定義では、最近の日本は上から2番目に暑い「亜熱帯」地域になったそうです。

そうなると、最高出力に制約が出てくるなど、ハンドメイドではない大量生産が基本の同社ですからほかの涼しい地域にある最速モデルが入ってこない可能性もあります。

ちなみに「ClubSport S」の日本未導入とこの亜熱帯化の件が関係あるかは分かりません。マーケティング的な理由からだと思われますが。

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さて、ゴルフGTI「ClubSport Track Edition」の価格は469万9000円で、写真のピュアホワイト×ブラックルーフが200台、カーボンスチールグレーメタリック×ブラックルーフが200台。トランスミッションは湿式の6速DSGのみです。

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なお、もう完売してしまった、あるいは、ここまでカリカリの仕様は奥さんの許可が出ないなどの方向け? にもう少しマイルドな仕様のゴルフGTI「ClubSport Street Edition」が出るそうですので、そちらを待つ手もあります。

(文/写真 塚田勝弘)

VWゴルフGTI40周年記念特別仕様車は400台限定、290馬力を発生

みずから「ホットハッチのベンチマーク」と宣言するほどの自信作であり、伝統的なモデルである「フォルクスワーゲン ゴルフ GTI」。その生誕40年を記念して400台限定の特別仕様車が誕生しました。

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400台限定となる「ゴルフ GTI Clubsport Track Edition」は、スタンダードのゴルフGTIに対して45馬力アップの265馬力となる2.0リッターターボエンジンを搭載。さらに10秒限定のブースト機能を使うことで、最高出力は290馬力、最大トルクは380Nmまでアップします。

その大パワーを伝える駆動系は、電子制御油圧式フロントディファレンシャルや6速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)によって構成されます。さらに、大径ブレーキや19インチタイヤによりシャシーも引き締められています。

ダウンフォースを生み出す専用フロントバンパーや大型リアスポイラーといったエクステリア、専用レカロシートやアルカンターラのステアリングなど、全身で特別なGTIであることをアピールしています。

ボディーカラーは、ピュアホワイト×ブラックルーフとカーボンスチールグレーメタリック×ブラックルーフの2色。メーカー希望小売価格は、469万9000 円(税込)となっています。

●Golf GTI Clubsport Track Edition主要スペック
全長:4275mm
全幅:1800mm
全高:1470mm
ホイールベース:2635mm
車両重量:1430kg
乗車定員:5名
エンジン形式:直列4気筒DOHCインタークーラーターボ
総排気量:1984cc
最高出力:195kW(265PS)/5350-6600rpm
最大トルク:350Nm(35.7kg-m)/1700-5300rpm
変速装置:6速DCT
燃料消費率:14.7km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/35R19
メーカー希望小売価格(税込):469万9000円

(山本晋也)

4月の輸入車販売、メルセデス・ベンツは中古車でも首位!

日本自動車輸入組合の発表によると、4月の輸入車(乗用車)の販売台数は1.6万台(前年同月比+6.0%)と伸びています。

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ブランド別では首位がメルセデス・ベンツで3,556台(+11.5%)、2位がBMWで2,632台(+9.6%)、3位がVWで2,346台(-8.0%)となっています。

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売れ筋ベスト10には、メルセデス・ベンツがCクラス、CLAクラス、Aクラスの順、BMWが3シリーズ、2シリーズ、1シリーズの順、VWがゴルフ、ポロの順でそれぞれランキングされています。

一方、4月の輸入中古車販売台数(乗用車)については、4.1万台(前年同月比-1.5%)と、3か月ぶりに前年同月実績を下回っています。

車種別では、普通乗用車が33,714台(-0.8%)、小型乗用車が7,242台(-4.3%)。

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ブランド別では、首位がメルセデス・ベンツで9,113台(-0.6%)、2位がBMWで8,926台(-1.2%)、3位がVWで6,269台(-7.8%)となっています。

このように、メルセデス・ベンツは新車、中古車ともに輸入車で最も売れているブランドとなっています。

Avanti Yasunori ・画像:日本自動車輸入組合)

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ゴルフのステーションワゴン「ゴルフ・ヴァリアント」がマイナーチェンジ

輸入車ステーションワゴン・カテゴリーにおいてナンバーワンの実績を残しているという「ゴルフ・ヴァリアント」がマイナーチェンジにより、安全性能のアップを図ると同時に、魅力的な価格設定へと生まれ変わりました。

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レーンキープアシスト”Lane Assist”、 リヤビューカメラ、スマートエントリー&スタートシステム“Keyless Access”、パドルシフト マルチファンクションステアリングホイール(オーディオコントロール付)、 アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)を標準装備した「TSIコンフォートライン」のメーカー希望小売価格は294万9000円(税込み)。

これだけの機能を搭載した輸入車ステーションワゴンとして300万円を切った価格は注目です。

メーカー希望小売価格342万9000円(税込み)の「TSIハイライン」と、同362万9000円(税込み)の「Rライン」はいずれもブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)、リヤトラフィックアラート (後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)などを標準装備するなど、安全装備を充実させています。

最上級であり、スポーツグレードの「R」は、ラゲージネットパーティションを追加したのが変更点。メーカー希望小売価格は559万9000円(税込み)です。

(山本晋也)

フォルクスワーゲン・ゴルフにスチールホイールの低価格仕様が新登場!

日本においても、世界的にも、フォルクスワーゲンの主力車種である「ゴルフ」がマイナーチェンジを果たし、安全装備の充実とリーズナブルな価格設定となりました。

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スタンダードモデルの最上級グレードといえる「ゴルフ TSI ハイライン」は、ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)、リヤトラフィックアラート (後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)、バイキセノンヘッドライト(オートハイトコントロール機能、 LED ポジションランプ付)、ダイナミックコーナリングライト、ヘッドライトウォッシャー、ダークティン テッドガラス(リヤ/リヤ左右、UV カット機能付)などを標準装備として追加設定。

メーカー希望小売価格は328万9000円(税込み)となっています。

「ゴルフ TSI コンフォートライン」は、レーンキープアシスト”Lane Assist” ダークティンテッドガラス(リヤ/リヤ左右、UV カット機能付)、スマートエントリー&スタート システム”Keyless Access“などを標準装備としながら、従来より7万円近くお手頃になるメーカー希望小売価格280万9000円としています。

そして、従来より16万円も安くなり250万円を切った注目プライスとなったのが、「ゴルフ TSI トレンドライン」。

装備面ではスチールホイールになるなどしていますが、あらゆる意味で”Cセグメントにおけるベンチマーク”といわれる、フォルクスワーゲン・ゴルフを味わうハードルが下がったといえそうです。メーカー希望小売価格は249万9000円となっています。

(山本晋也)

ニュルブルクリンクのFF最速マシンの座をVWゴルフが奪還!

メガーヌ・ルノースポール、シビック・タイプRなど、世界中のFF(前輪駆動)車が競うニュルブルクリンク北コースの最速レコードを、フォルクスワーゲン・ゴルフが塗り替えました。

世界400台限定、310馬力(228kW)の強心臓にチューンナップされた「ゴルフGTI クラブスポーツS」が、7分49秒21という量産FF車の歴代トップタイムを叩き出したと発表があったのです。

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ゴルフGTI史上、最強エンジンを得ただけでなく、軽量化のため断熱材はもちろん2シーターとされているほど速さにこだわっています。ボディ形状も2ドア(ゴルフは伝統的に3ドアとは呼びません)とし、トランスミッションは6速MTとしています。

さらにミシュランのセミスリックタイヤ(235/35R19)を履くことにより、GTI クラブスポーツSはゴルフGTIの潜在能力を引き出した一台に仕上がったということです。

ボディカラーはトルネードレッド、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの3色を設定するということです。

(山本晋也)

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VWゴルフの40周年記念車・GTIクラブスポーツに310馬力の「S」が!
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VWゴルフの40周年記念車・GTIクラブスポーツに310馬力の「S」が!

フォルクスワーゲンは「ゴルフGTI」生誕40周年を記念した「ゴルフGTIクラブスポーツ」の発売をアナウンスしていますが、その頂点に「ゴルフ クラブスポーツGTI S」が存在することが分かりました。

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外観はほぼ「ゴルフGTIクラブスポーツ」と変化ないようですが、軽量化がされており、パワートレインには最高馬力は310psを発揮する、2リッター4気筒ターボエンジンが搭載される模様です。

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ワールドプレミアは2016年5月が予想されています。

(APOLLO)

クラリオンがゴルフ、ゴルフ・ヴァリアントの駐車支援システム「SurroundEye」を開発

最近の新車に装着されている運転支援用のカメラ、映像の鮮明さはもちろん複数のカメラ画像を合成した俯瞰画像やワイド画面の視認性の高さなど、その性能には驚かされます。

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クラリオンは、ポルシェ・パナメーラにカメラを装着し、全周囲俯瞰カメラシステムの提供を2014年モデルから開始するなどの実績を積み上げていますが、今回、フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)と共同で、日本国内で発売されるゴルフとゴルフ・ヴァリアント向けの駐車支援カメラシステム「SurroundEye(サラウンドアイ)」を開発しました。

5月9日からフォルクスワーゲン正規ディーラーにて新車購入時のVolkswagen純正オプション商品として発売されます。なお、価格は11万円(税抜き、取付作業費別)です。

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ゴルフ、ゴルフ・ヴァリアント向けの「サラウンドアイ」は、車体に装着された4つのカメラにより車両の周囲を真上から見たように表示する駐車支援カメラシステム。

後退時に純正インフォテイメントシステム(Discover Pro、Composition Media)のモニター画面に車庫入れや縦列駐車などに便利な4つのカメラパターンが表示されるものです。

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また、一部車種で標準装備されている「オプティカル パーキングシステム」と組み合わせることで、センサーによる警告音と画像表示で車両周辺の安全確認をサポート。クラリオンの独自技術である「サラウンドアイ」は、ドライ バーが不安を感じる車両の周辺視界を補助し、安全な駐車などをフォローするものです。

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駐車支援カメラシステムは、ドライバーの安全、安心意識の高まりから近年急速にニーズが拡大しています。ミラーの確認や目視などでは限界がある車両付近の安全性確認、たとえば小さな子どもの確認などにも効果を発揮してくれそうです。

(塚田勝弘)

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フォルクワーゲン「ゴルフ・トゥーラン」のライバルは?

全長4535×全幅1830×全高1640mm(1660mm)というボディサイズの新型ゴルフ・トゥーラン。価格帯は284万7000円〜376万9000円で、7人乗りのみとなっています。

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輸入車でライバルを探すと、7人乗りのシトロエン・グランドC4ピカソが全長4600×全幅1825×全高1670mmとサイズが比較的近く、価格帯は353万9000円〜385万6000円。

現行C4ピカソが最新のプラットフォームに変わったため、先代C4ピカソの兄弟車といえるプジョー5008は、フォルクワーゲンが意識したのか分かりませんが、全長4530×全幅1840×全高1645mmと新型トゥーランと非常に近いサイズ。価格帯は330万5000円〜362万1000円となっています。

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グランドC4ピカソ、プジョー5008ともにゴルフ・トゥーランよりも高めですが、十分に競合するモデルといえそうです。

BMW

BMW2シリーズのグラン ツアラーもボディサイズは近く、全長4565×全幅1800×全高1645mm。価格帯は1.5Lの直列3気筒ガソリンターボ搭載モデルが358万〜411万円、2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボが379万〜432万円、2.0Lの直列4気筒ガソリンターボ車が424万〜452万円。

価格的に競合するのは1.5Lの直列3気筒ガソリンターボ、2.0Lの直列4気筒ディーゼルターボのエントリーグレードである「218d グラン ツアラー」あたりでしょうか。

サイズを見ると分かるように、いずれも4.6m未満(グランドC4ピカソは大きめ)と比較的コンパクトな全長ですが、ヨーロッパは全幅に寛容なのか1.8m台を超えるモデルが多くなっています。

日本のミニバンで4.6m未満というとマツダ・プレマシーの4585mm、トヨタ・ウイッシュの4590〜4600mmあたりになってきますが、全幅は1695〜1750mmの範囲に収まっています。

プレマシーはどうやら次期モデル登場の期待は薄い模様で、ウイッシュがどうなるか分かりませんが、5ナンバー系のBOXミニバンに人気が集中しているためか、日本のミドルサイズといえるミニバンは以外に品薄になっています。あるいは、トヨタ・シエンタや次期型が気になるホンダ・フリードなどミニ・ミニバンという選択肢になってくるわけです。

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さて、ゴルフ・トゥーランの魅力から見ていくと、まずは走りの良さと18.5km/LというJC08モード燃費の高さが抜きんでています。

最新の安全装備も万全の構えで、レーンキープアシストを中間グレードの「Comfortline」にオプションで追加すれば最新モデルらしい充実ぶりを享受できます。

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シトロエンのグランドC4ピカソは、その大きさの割に1.6Lターボエンジンでも動力性能に不満はなく、インテリアの広々感も広大なフロントスクリーンなど、グラスエリアの広さもあってほかにはない魅力。

個性的なインパネやメーター表示などシトロエンらしい独創的な味わいや、2列目と3列目をフラットに格納すれば最大で2181Lという、かなり広いスペースが出現します。

プジョー5008も広々とした視界、開放感の高いキャビンが魅力で、2列目と3列目、そして助手席もフラットに倒せるなど、7人乗りのスペースユーティリティの高さが魅力。

なお、このクラスのミニバンは、3列目の居住性はやはり緊急用という印象が強いですが、最もきちんとした姿勢で座れるのは最も大きなグランドC4ピカソといえそう。

BMW2シリーズのグラン ツアラーは、FF化されてもBMWらしい走り、とくにハンドリングのよさが印象的で、ディーゼルも設定しているのが強みです。

ただし、サードシートの居住性は、乗降性も含めて最も「厳しい」印象で、完全な非常用と割り切りたいところ。装備では、衝突回避・被害軽減ブレーキに加え、「iDrive ナビゲーション・システム」、LEDヘッドライトなどが標準装備になっているのがポイントです。

居住性で選ぶならグランドC4ピカソ、価格と装備バランスがいいのがゴルフ・トゥーランで、走りやスタイリング、そして1800mmというこのクラスでは抑えられた全幅のBMW2シリーズ・グラン ツアラーも大きな強みがありそう。

20151210VW TOURAN049

なお、ここで紹介している輸入ミニバンはスライド式ではなくヒンジ式ドアになっていますので、駐車場が狭かったり、小さな子どもがいたりする場合は注意が必要でしょう。

(塚田勝弘)

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