Motor Fan's YEAR 2016

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フォルクスワーゲンが正規販売店でカスタマイズパーツの販売を開始

2016年に続き、2017年の東京オートサロンにも出展すると発表したフォルクスワーゲン。2017年1月からフォルクスワーゲン車をチューニングするカスタマイズパーツの販売を正規販売店で開始すると発表しました。

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今回、新たにリリースされるのは、ゴルフGTI、ゴルフR(ゴルフRはエアロキットのみ)向けのカスタマイズパーツで、スタビライザーセットやスプリングキットといったチューニングパーツ、フロントバンパーやサイドスポイラーといったエアロキット(1月13日から販売予定)。今後もラインナップを拡充するとしています。

これらのカスタマイズパーツは、東京オートサロンで展示されます。さらに、モータースポーツへの積極的な参戦により技術力を高めてきたVW(アウディ)向けの日本の老舗チューナーである「COX(コックス)」も登場。COXによるVW車の足まわりの良さをさらに引き出すことを可能にするアイテムを装着したコンセプトカーも展示されます。

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ほかにも、フォルクスワーゲン本社のアクセサリー部門がドイツの老舗チューナー「Oettinger(エッティンガー)」社との共同開発によるエアロパーツを装着したコンセプトカーも展示される予定。パーツのリストと価格は下記のとおりです。

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COXボディダンパー:COXがオリジナルセッティングを施し、ブラケットをフォルクスワーゲン専用に開発(84,240円)

トゥピボットストップトラス:高剛性のスチールパイプによって形成されるトラス構造。ボディダンパーと同時装着することで、より効果的なパフォーマンスを発揮する(36,720円)

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スタビライザーセット:COXがゴルフGTI専用に開発したスタビライザーセット。乗り心地や車高に影響を与えることなく、操縦安定性とコーナリング時のステアリングレスポンスが向上(118,880円)

オリジナルスプリングキット:スタビライザー同様に、COXがゴルフGTI専用に開発。軽快なフットワーク、走行安定性、スタイリッシュな車高を両立(52,920円)

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ブレーキパッドセット(ローダスト):純正キャリパー用の低ダストタイプブレーキパッド。日常走行におけるブレーキダストの低減を目的に開発(34,560円)

ブレーキラインシステムセット:航空機やF1マシンでも採用されているステンレスメッシュ被膜のテフロンホースを使用。純正のゴム製ホースを上回る耐圧性能と低膨張率を達成(32,400円)

パフォーマンスエアフィルター(Gタイプ):モータースポーツトップチームでの採用実績がフィードバックされた湿式タイプのエアフィルター(12,960円)

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ターボパイプキット:タービン作動時の瞬間膨張を抑え、ブースト圧の損失を防ぐターボパイプキット(59,400円)

ステンレスエグゾーストチャンバー:フロントサイレンサー前方部分のパイプを交換することで、排気効率の向上を実現(57,240円)

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ステンレスマフラー:抵抗を最小限に抑えたレイアウトにより、中低速のトルクを犠牲にすることなく、排気効率の向上を実現したゴルフGTI専用のマフラー。テールエンドは、ポリッシュとブラックの2種類を用意(183,600円)

(塚田勝弘)

ゴルフ最速の座は譲れない!? 350台限定のゴルフGTI「クラブスポーツ ストリートエディション」

素のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIは走りと乗り心地のバランスがよく、MTも設定されるなど、GTIの良さをストレートに伝えてきます。その上位にシリーズ最高峰のゴルフRを戴くという図式がカタログモデルで成立います。

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しかし、GTIファンという固定支持層の中には、ゴルフRの後ろ姿を追いかけるのは我慢ならないと感じている向きもいそう。

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そのなかで「FFニュル最速」を記録したストーリーをもつゴルフGTIの「Clubsport Street Edition(クラブスポーツ ストリートエディション)」は、350台限定、しかも10秒間のブーストモード時限定とはいえ、ゴルフRの280ps/380Nmを超える290ps/380Nmを絞り出すとなると気になって仕方ない存在であるはず。

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外観は専用前後バンパー、リヤディフィユーザー、リヤスポイラーにより「クラブスポーツ トラックエディション」のブラックルーフ、19インチアルミホイールほどの迫力はありませんが、素のGTIとはひと味違った精悍さが漂ってきます。

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上質な内装も魅力。とくにアルカンターラ&ファブリックのスポーツシート、専用3本スポークマルチファンクションステアリングもアルカンターラ素材で、シートに座って、ステアリングを握る度に高い満足感が得られそう。

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素のゴルフGTIよりも50万円増しの449万9000円という価格も魅力的。350台限定は少ないような気もしますが、リセールなどその価値を維持するにはちょうどいいのかもしれません。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

フォルクスワーゲン「Golf GTI ClubSport」は「Street Edition」でも走りは強烈!!

400台限定で投入されたフォルクスワーゲン・ゴルフGTIの「トラックエディション」に続き、350台限定で設定された「ストリートエディション」に試乗する機会がありました。

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注目のエンジンは「トラックエディション」と同様の265ps/350Nmを発揮する2.0L TSIで、デュアルクラッチトランスミッションの6速DSGが組み合わされています。また、約10秒間ゴルフRを超える290ps/380Nmのブースト機能が得られるのも同じ。

「トラックエディション」が専用19インチタイヤを履くのに対し「ストリートエディション」は18インチになっていますが、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック、アダプティブシャシーコントロールの「DCC」は「トラックエディション」同様に用意されています。

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走り出しから剛性感の高さを抱かせるのは「トラックエディション」と同じ。さらに、「DCC」をコンフォートモードにして減衰力を低い設定にしても硬い乗り味なのも「トラックエディション」と同様ですが、1インチダウンされていることもあって凹凸を超えた際のショックはいくぶん抑えられている印象です。

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ノーマルのGTIよりも45ps向上となっていますから加速は強烈そのもの。どこから踏んでもトルク感があり、高速域の伸びも一般道ではうかがいしれません。さらに、ハンドリングも正確でFFのハイパワーモデルであってもコントロールしやすいのは美点。

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フロント340×30mm、リヤ312×22mmというベンチレーテッドブレーキディスクによる制動力もフィーリングも抜群で、限られた試乗条件下ではありますが、パワーアップへの対応も抜かりなしという感じを受けました。

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中・低速域から爆発する強烈なパワーと引き締まったシャーシが「Golf GTI ClubSport Street Edition」が魅力。ゴルフRではなくGTIを選びたい、そしてもっと刺激的な走りを求めるなら迷わず指名したいところです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

ゴルフGTIに350台限定の「Clubsport Street Edition」が登場。注目の価格は?

ゴルフGTIの生誕40周年を記念して発売された400台限定の「Golf GTI Clubsport」は、好調な受注を集めていたそうです。

「Golf GTI Clubsport」の発表時に予告されたとおり、ストリートバージョンとして「Golf GTI Clubsport Street Edition」が2016年8月29日に発売されました。

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ベース車はゴルフGTIの6速DSG仕様で、専用となる2.0LのTSIエンジンはブースト機能により45ps向上。電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックや大径4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント340x30mm/リヤ312x22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」もパフォーマンス向上に対応すべく標準装備されています。

ベース車よりもアグレッシブな外観を構成するのは、ハニカムフロントグリル、フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー、ブラックドアミラーからなる専用エクステリアパーツ。足元には225/40R18タイヤ、7.5Jx18アルミホイールが用意されています。

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また、第1弾の「Track Edition」と同様に、フロントには光沢ブラック仕上げのエアディフレクターを兼ね備えたフロントバンパーが装着され、エンジンへの空気の吸気量を向上。フロントの空力性能とダウンフォースの向上にも貢献するとしています。

リヤスポイラーもベースのGTIより大型化することで、リヤアクスルのダウンフォースの最適化を実現。

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インテリアは、専用ファブリック&アルカンターラシート、専用アルカンターラ3本スポークマルチファンクションステアリングホイールにより、GTIよりもさらにスポーティな仕上がり。フォルクスワーゲン純正のインフォテイメントシステム「Discover Pro」も標準装備されています。

00010311_s「Golf GTI Clubsport Street Edition」の導入台数は計350台で、2色のボディカラーのうち「ディープブラックパールエフェクト」が165台、「オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプションカラー/6万4800円)が185台。気になる価格は449万9000円です。

(塚田勝弘)

VWポロ「GTI」次期型、歴代最強220馬力で登場か!

フォルクスワーゲンのサブコンパクトモデル、『ポロ』次期型に設定される スポーティーモデル、『ポロ GTI』のプロトタイプを初めてカメラが捉えました。

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ノーマル「ポロ」次期型も同時にテストを行っているようですが、スポーツモデルらしいツインエキゾーストパイプや、大口エアダクト、大径ホイールを装備していることからも「GTI」と判断できます。

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次期型は、ホイールベースの延長により大型化されますが、アウディ「A1」などと同様の軽量プラットフォームを採用することにより、現行モデルより軽量化が図られます。

心臓部には、1.8リットル直列4気筒TSIを搭載、最高馬力は220psとも噂されています。

ワールドプレミアは2017年秋が有力のようです。

(APOLLO)

バーゲンプライス!? ベースモデルから80万円アップの「GOLF GTI Clubsport Track Edition」

現行フォルクスワーゲン・ゴルフは最廉価モデルが250万円を切るという、輸入車のライバルを寄せ付けない価格設定で、ゴルフGTIも389万9000円(MT)、399万(DSG)という戦略的な価格設定が際立っています。

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なお、弟分のポロGTIはMTが327万9000円、DSGが337万9000円ですから62万円という差。決して小さくはありませんが、駐車場事情などが許す限りやはりゴルフGTIに手を伸ばしたくなります。

「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、400台限定で価格は469万9000円。ゴルフGTIのMTよりも80万円高、DSGから70万9000円高となっていますが「GTI Clubsport」の性能アップ、装備を考えると買い得感すら抱かせます。

265ps/5350-6600rpm、350Nm/1700-5300rpmの2.0Lエンジンは、約10秒間のブースト機能により290ps/380Nmにまで向上。いざという時の伝家の宝刀としての魅力は十分にあります。

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ほかにも、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック、大径4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント:340×30mm/リヤ:312×22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」といった走りを磨く装備を用意。

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ブラックルーフが精悍な外観も専用エクステリア(ハニカムフロントグリル、フロント&リヤバンパー、リヤスポイラー)、225/35R19タイヤ/7.5Jx19アルミホイールが与えられていて素のGTIとはひと味違った凄みを感じさせます。

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インテリアも専用ファブリック&アルカンターラレカロスポーツシートによるホールド性の高いシートをはじめ、触感も見た目も際立つ専用アルカンターラ3本スポークマルチファンクションステアリングホイールによりスポーティかつ上質な仕立てとなっています。

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦)

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「GOLF GTI Clubsport Track Edition」のブースト機能の加速感は?
http://clicccar.com/?p=387569

強烈な加速Gを発揮するゴルフ GTI Clubsport Track Editionのブースト機能

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI生誕40周年を記念して限定車として設定された「GOLF GTI Clubsport Track Edition」に、ちょい乗りする機会がありました。

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試乗ステージは、パサート/パサートヴァリアントGTEの試乗会でもあった袖ヶ浦フォレストレースウェイでしたので、約10秒間というブースト機能も試すには格好の場だと思いましたが、プログラムの関係で残念ながら周辺の一般道ということで、その速さはまさに味見した程度……

ゴルフGTIにはDSG、MT仕様があり、さらに速いモデルならゴルフRもありますが、個人的には走りのバランスはノーマルのGTIがベストで、より楽しむならMTモデルがオススメです。

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「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、6速DSG仕様のみ日本に上陸していて、残念ながら本国にある3ドアのMT仕様(ClubSport S)はありません。

エンジンはゴルフRの2.0L TSIがベース。ノーマルのゴルフGTIと比べると、最高出力は45ps(33kw)向上となる265ps(195kW)、最大トルクは350Nmでこちらは同値。

そして、アクセルペダルをキックダウンすると10秒ほど最高出力が290ps(213kW)、最大トルクも380Nmまでアップするブースト機能が作動するというものです。

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限られた走行条件でしたが、キックダウンさせてブースト機能を発揮させると、強烈な加速Gに驚かされます。グレード名のとおりサーキットで楽しむ仕掛けではあるでしょうが、いざというときに楽しめそう。

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普段使いで気になる乗り心地は、素のGTI(225/45R17)よりも大きな225/35R19タイヤを履くだけあってショックはハードに伝えてきますが、それでもこうしたスポーツ仕様の割には良好といえるもので、ストローク量の大きなサスペンションであることを感じさせてくれます。

ブースト機能に注目が集まりがちですが、普通に走らせる分でも中・低速域のトルク感、そして高速域のパンチ力もノーマルGTIより当然上で、最大トルクこそ350Nmと同じですが、素のGTIが1500-4400rpmという回転域で最大トルクを発揮するのに対し、「GTI Clubsport」は1700-5300rpmとより幅広い回転域になっているのも効いているのでしょう。

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より攻撃的な内・外装が与えられている「GTI Clubsport」は、コレクターズアイテムとしての価値も見逃せません。一方で、公道を中心に走りを楽しみ、そして乗り心地を含めたロングツーリング性能の高さでいえば、やはり素のGTIのバランスの高さも再確認させられました。

469万円という価格はその内容から見れば決して高くはなく、400台限定の「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、ディーラーにより異なるそうですが、在庫は品薄状態とのこと。

ただ、今秋には快適性を重視した「Street Edition」も導入される予定ですので、そちらを待つ手もあります。

(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)

これぞ伝統のGTI!フォルクスワーゲン・新型ポロGTI 6MT試乗レポート

2014年夏にマイナーチェンジを行ったフォルクスワーゲンポロ。2015年冬に最上級モデルのポロGTIを追加。さらに夏には待望の6MTが登場しました。

今回、個人的にメーカーの広報車両を借用し、山梨方面にハンドルを切りました。

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ポロGTIのエクステリアは5ナンバー枠に収まり、コンパクトで取り回しもよく嬉しい限りです。あのMINIですら、今は3ナンバーですから・・・。

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コンパクトなボディですが、佇む姿は迫力満点です。

落とされた全高、水平基調のフロントマスクにヘッドライトユニットまで続くレッドライン、LEDヘッドライト、大型フロント&リアスポイラーと専用パーツを纏います。

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タイヤサイズは、コンパクトボディに215/40R17というワイドなものを採用しています。ポリッシュ&ブラックの専用アロイホイール、その隙間から覗くレッドキャリパーもホットハッチ感満点です。

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新型ポロGTIは、従来からエンジンの排気量が大きくなっています。ダウンサイジングエンジンの先駆けであった同社としては意外な設計といえます。

先代は1.4リッターにターボとスーパーチャージャーを組み合わせた、ツインチャージャーでパワーを引き出していましたが、今回のマイナーチェンジで1.8リッ ターTSIエンジンが搭載されています。

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最近では左足で運転をすることすら忘れている方が多い中、踏みごたえのあるクラッチペダルを踏み、エンジンを始動させますと、「ブウォン!」とGTIにふさわしい咆哮が響きます。

クラッチペダルから足を浮かすと、エンジン回転を上げなくてもスルスルと動き出し、豊かな低速トルクに助けられ、ポンポンとシフトアップをしても街中では交通の流れをリードしているほどです。

ターボチャージャーが仕事をはじめるのは超低速域からであるため、1.8リッターエンジンは、さらに大排気量エンジンを搭載している感覚でした。試乗前には、じゃじゃ馬を予想していましたが、いい意味で裏切られました。

ただ、足回りの硬さは否定できず、キャビンには容赦なくダンピングのショックが届きます。

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高速道路では、弾丸のような速さを見せてくれます。車両重量:1240kgに対して、最高出力:192psですから、速いのは当たり前です。

追い越し加速も豊かなトルクでシフトダウンを要求する場面は少ないのですが、ここぞという時に、シフトダウンをし、アクセルを踏み込むと、野太い排気音と共に猛進していきます。

そのような場面でも、車両の挙動は極めて安定志向。ホットハッチというよりGTカー的な要素が高いといえます。

ワインディングでは、水を得た魚のように走ります。コリコリと節度感のあるシフトレバー、ヒール&トウに適したペダル配置。これらを駆使した走りは大人をアツくさせてくれます。

コーナーでもロールは見事に押さえ込まれ、クリックなギア比を持つステアリングと相まって、優れた回頭性を実現しています。

またブレーキフィールも絶品。構造は前後とも一般的な片押しのシングルピストン式なのですが、踏力に比例して「ググっ」と制動が立ち上がるもの。決してカックンブレーキにはならず、ワインディングでも大きな武器になってくれました。

GTI伝統の赤いラインが印象的なタータンチェックを採用したシートや、パワフルなエンジンなど、GTI魂がコンパクトなボディにギュっと凝縮された一台といえます。

(文/写真:外川 信太郎)

ブースト時はゴルフRを超える ─ フォルクワーゲン「ゴルフGTI ClubSport Track Edition」画像ギャラリー

量産車FFで「ニュル最速タイム」といえば、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー(7分54秒36)やホンダ・シビックタイプR(7分50秒63)などがしのぎを削っています。

7分49秒21で現時点で最速を誇るのが3ドア/MTのゴルフGTIの「GTI ClubSport S」。

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世界限定400台の「GTI ClubSport S」は残念ながら日本上陸はないそうですが、「GTI ClubSport Track Edition」でも十二分というスペックが与えられています。

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ゴルフR譲りのエンジンは、通常時で265ps/350NmとノーマルのGTIから45ps(最大トルクは同値)アップ。キックダウンで約10秒間作動するブースト時は290ps/380Nmで、時間制限があるとはいえ、280ps/380NmのゴルフRを超えます。

なお、車両重量はゴルフRが1500kg、「GTI ClubSport Track Edition」は1430kgと、成人男性1人分くらい軽いですから、加速競争したら後者の方が勝つはず。

「GTI ClubSport Track Edition」のボディサイズは全長4275×全幅1800×全高1470mmで、ゴルフRよりも5mm高くなっています。

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専用装備は、ベース車から45psアップのブースト機能付のほか、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック、大径4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント340×30mm、リヤ312×22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」、専用エクステリア(ハニカムフロントグリル、前後バンパー、リヤスポイラー)、225/35R19タイヤ(撮影車両はピレリP ZERO)、7.5J×19アルミホイール。

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内装では、専用ファブリック&アルカンターラ レカロスポーツ、専用アルカンターラ3本スポークマルチファンクションステアリングホイールのほか、純正インフォテインメントシステム「Discover Pro」となっています。

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価格は469万9000円で、ピュアホワイト×ブラックルーフが200台、カーボンスチールグレーメタリック×ブラックルーフが200台となっています。

(文/写真 塚田勝弘)

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400台限定のゴルフGTI ClubSport Track Editionには、別仕様の隠し球があった?
http://clicccar.com/?p=373357

400台限定のゴルフGTI ClubSport Track Editionには、別仕様の隠し球あった?

史上最速のフォルクワーゲン・ゴルフGTI「ClubSport Track Edition」が400台限定で5月21日から受注を開始しました。

披露されたのは「Volkswagen Day 2016」が開催されたお台場の会場で、メインMCとしてピストン西沢さん、まだVGJの新社長ティル シェア氏も登壇。

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ピストン西沢さんが特設コースでその走りを披露し、サーキットで走らせたい! と興奮気味に語るなど、本領を発揮するのは「Track Edition」の名にふさわしいステージのようです。

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さて、ゴルフGTI「ClubSport Track Edition」は、もうすでに多数の引き合いがあるそうで、最後まで読まずに!? 気になる方はのんびりしていると完売! ということになりかねませんのでディーラーに急ぎましょう。

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ゴルフGTIの40周年を祝うハイパフォーマンスモデルという位置づけですが、ニュルブルクリンクでのFF最速という座をシビックタイプRから奪ったことでも話題を集めています。

今回発表された「ClubSport Track Edition」は、通常時265ps/350Nm、キックダウンすることで10秒間得られるブースト機能時290ps/380Nmというスペックですが、じつはこのモデルよりも速い「ClubSport S」という仕様があります。

こちらは、310ps版でMTのみ世界限定400台という最強バージョンですが、日本には残念ながら入ってきません。

余談ですが、日本の温暖化というか熱帯化がフォルクワーゲンの日本導入モデルに少し影響があるらしく、フォルクワーゲンの定義では、最近の日本は上から2番目に暑い「亜熱帯」地域になったそうです。

そうなると、最高出力に制約が出てくるなど、ハンドメイドではない大量生産が基本の同社ですからほかの涼しい地域にある最速モデルが入ってこない可能性もあります。

ちなみに「ClubSport S」の日本未導入とこの亜熱帯化の件が関係あるかは分かりません。マーケティング的な理由からだと思われますが。

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さて、ゴルフGTI「ClubSport Track Edition」の価格は469万9000円で、写真のピュアホワイト×ブラックルーフが200台、カーボンスチールグレーメタリック×ブラックルーフが200台。トランスミッションは湿式の6速DSGのみです。

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なお、もう完売してしまった、あるいは、ここまでカリカリの仕様は奥さんの許可が出ないなどの方向け? にもう少しマイルドな仕様のゴルフGTI「ClubSport Street Edition」が出るそうですので、そちらを待つ手もあります。

(文/写真 塚田勝弘)

VWゴルフGTI40周年記念特別仕様車は400台限定、290馬力を発生

みずから「ホットハッチのベンチマーク」と宣言するほどの自信作であり、伝統的なモデルである「フォルクスワーゲン ゴルフ GTI」。その生誕40年を記念して400台限定の特別仕様車が誕生しました。

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400台限定となる「ゴルフ GTI Clubsport Track Edition」は、スタンダードのゴルフGTIに対して45馬力アップの265馬力となる2.0リッターターボエンジンを搭載。さらに10秒限定のブースト機能を使うことで、最高出力は290馬力、最大トルクは380Nmまでアップします。

その大パワーを伝える駆動系は、電子制御油圧式フロントディファレンシャルや6速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)によって構成されます。さらに、大径ブレーキや19インチタイヤによりシャシーも引き締められています。

ダウンフォースを生み出す専用フロントバンパーや大型リアスポイラーといったエクステリア、専用レカロシートやアルカンターラのステアリングなど、全身で特別なGTIであることをアピールしています。

ボディーカラーは、ピュアホワイト×ブラックルーフとカーボンスチールグレーメタリック×ブラックルーフの2色。メーカー希望小売価格は、469万9000 円(税込)となっています。

●Golf GTI Clubsport Track Edition主要スペック
全長:4275mm
全幅:1800mm
全高:1470mm
ホイールベース:2635mm
車両重量:1430kg
乗車定員:5名
エンジン形式:直列4気筒DOHCインタークーラーターボ
総排気量:1984cc
最高出力:195kW(265PS)/5350-6600rpm
最大トルク:350Nm(35.7kg-m)/1700-5300rpm
変速装置:6速DCT
燃料消費率:14.7km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/35R19
メーカー希望小売価格(税込):469万9000円

(山本晋也)

ニュルブルクリンクのFF最速マシンの座をVWゴルフが奪還!

メガーヌ・ルノースポール、シビック・タイプRなど、世界中のFF(前輪駆動)車が競うニュルブルクリンク北コースの最速レコードを、フォルクスワーゲン・ゴルフが塗り替えました。

世界400台限定、310馬力(228kW)の強心臓にチューンナップされた「ゴルフGTI クラブスポーツS」が、7分49秒21という量産FF車の歴代トップタイムを叩き出したと発表があったのです。

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ゴルフGTI史上、最強エンジンを得ただけでなく、軽量化のため断熱材はもちろん2シーターとされているほど速さにこだわっています。ボディ形状も2ドア(ゴルフは伝統的に3ドアとは呼びません)とし、トランスミッションは6速MTとしています。

さらにミシュランのセミスリックタイヤ(235/35R19)を履くことにより、GTI クラブスポーツSはゴルフGTIの潜在能力を引き出した一台に仕上がったということです。

ボディカラーはトルネードレッド、ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクトの3色を設定するということです。

(山本晋也)

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VWゴルフの40周年記念車・GTIクラブスポーツに310馬力の「S」が!
http://clicccar.com/2016/05/06/370052/

VWゴルフの40周年記念車・GTIクラブスポーツに310馬力の「S」が!

フォルクスワーゲンは「ゴルフGTI」生誕40周年を記念した「ゴルフGTIクラブスポーツ」の発売をアナウンスしていますが、その頂点に「ゴルフ クラブスポーツGTI S」が存在することが分かりました。

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外観はほぼ「ゴルフGTIクラブスポーツ」と変化ないようですが、軽量化がされており、パワートレインには最高馬力は310psを発揮する、2リッター4気筒ターボエンジンが搭載される模様です。

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ワールドプレミアは2016年5月が予想されています。

(APOLLO)