Motor Fan's YEAR 2016

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トップ5に動きなし。2016年11月の軽自動車セールスランキング発表

2016年11月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されました。前月同様、ホンダN-BOXがトップで、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位、タントが続くというトップ3となっています。

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4位のデイズ、5位のアルトも前月同様で、多少の順位は入れ替わっていますがトップ10の顔ぶれに変化はありません。

●2016年11月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 14,813台
2位 ダイハツ ムーヴ 13,201台
3位 ダイハツ タント 10,279台
4位 日産 デイズ 7,705台
5位 スズキ アルト 7,237台
6位 ホンダ N-WGN 6,736台
7位 スズキ ハスラー 5,970台
8位 スズキ スペーシア 5,970台
9位 スズキ ワゴンR 5,825台
10位 ダイハツ ミラ 5,241台

注目は、マイナーチェンジでステレオカメラの先進安全装備「スマートアシストIII」を初搭載したタントでしょう。歩行者を検知するという軽自動車としては高機能なプリクラッシュブレーキを、スズキの「デュアルカメラブレーキサポート」につづいて採用した効果が、12月のセールスランキングにどのように影響するのでしょうか。

なお、軽四輪車全体の新車販売台数は14万4560台で、前月比106.4%、前年同期比97.0%。増税などの影響で軽自動車離れと言われていましたが、すでに底を打って、上昇傾向にあるといえそうです。

また、トップ10ランク外でのトピックスとしては、長らくバックオーダーを抱えていたホンダS660の月販台数は531台と前月比55.7%、前年同期比56.0%と落ち着いてきたのも注目です。

(山本晋也)【関連記事】

ダイハツ・タントがマイナーチェンジ、ステレオカメラの衝突被害軽減ブレーキを新搭載!
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ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?
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丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
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ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
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ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?

ホンダN-BOXとダイハツ・タントによるトップ争いに終止符が打たれました。

2016年10月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されましたが、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位となっています。

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前月の速報ではムーヴとムーヴキャンバスが別扱いになっていましたが、訂正が行われ、10月からは合計値としてランキングに数えられるようになりました。これにより、ムーヴ全体としての販売台数は前年比で182.8%と大幅な伸びを見せています。

●2016年10月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,891台
2位 ダイハツ ムーヴ 12,502台
3位 ダイハツ タント 10,559台
4位 日産 デイズ 9,499台
5位 スズキ アルト 7,248台
6位 スズキ ハスラー 6,388台
7位 スズキ スペーシア 6,155台
8位 ホンダ N-WGN 6,086台
9位 スズキ ワゴンR 5,929台
10位 ダイハツ ミラ 5,126台

ムーヴの躍進以外には大きな動きはなく、顔ぶれにも変化はありません。なお、軽四輪乗用車全体の販売台数は104,870台で、前年比96.6%といった数字。増税や燃費不正などの影響により軽自動車離れが目立った上半期に比べると、回復している状況といえそうです。

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9月の新車販売、プリウスが10ヶ月連続首位、ムーヴキャンバス9位に初登場!

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した9月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は47.7万台(前年同月比-0.5%)となっています。

2016.09

自販連によると、登録車の販売台数は31.7万台(前年同月比+3.7%)で、もっとも売れたのは昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」。

前年比2倍超となる2万台以上を販売するなど、10ヶ月連続で首位を維持しています。

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そのほかにも、2位のアクア(1.5万台)や3位のシエンタ(1.2万台)を含め、トヨタ車が トップ10中、6車種を占めている状況。

全軽自協によると、9月度の軽自動車販売台数は約16万台(前年同月比-8.0%)で、徐々に回復傾向にはあるものの、昨年1月以来、2年近くに渡って前年割れが続いています。

そうしたなか、もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、2万台(+16.9%)を販売。

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トップ10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の構成比となっています。

注目はダイハツ「ムーヴキャンバス」がいきなり9位に登場したことで、6,258台を販売するなど、今後の伸びが期待できそうです。

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一方、三菱自動車からOEMを受けている日産「デイズ」は1.1万台(-21.1%)を販売、8月度の7,268台から一気に1.5倍増加するなど、2位のダイハツタントの1.2万台に続く3位のポジションを確保しており、燃費不正の影響は限定的とみられます。

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全体を俯瞰してみれば、軽自動車の販売についても徐々に回復傾向にあり、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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2016年9月の軽自動車販売、ムーヴキャンバスが単独ランクイン!

2016年9月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されています。

燃費不正から販売を停止していた日産と三菱の軽自動車が7月に販売再開してから2か月、9月7日には久しぶりの新型車となる「ムーヴキャンバス」がダイハツから登場するなど販売増が期待されましたが、全体では前年同月比92.0%となる15万9723台の販売にとどまっています。

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そうした状況において注目なのはホンダN-BOX。9月には、そのバリエーションであるN-BOX スラッシュがマイナーチェンジを果たした影響もあってか、前年同月比116.9%の2万406台とセールス好調です。

また、9月の速報においては新型車ムーヴキャンバスはムーヴとは別カウントでありながら、9位にランクイン。するどいスタートダッシュを切ったことが見て取れます。

●2016年9月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 20,406台
2位 ダイハツ タント 12,034台
3位 日産 デイズ 10,939台
4位 スズキ アルト 8,632台
5位 スズキ スペーシア 8,396台
6位 ホンダ N-WGN 8,361台
7位 スズキ ハスラー 8,317台
8位 スズキ ワゴンR 6,379台
9位 ダイハツ ムーヴキャンバス 6,258台
10位 ダイハツ ミラ 6,002台
※参考 11位 ダイハツ ムーヴ 5,250台

なお、同月における登録車のセールストップであるトヨタ・プリウスの販売台数は2万43台。わずかな差ながら、N-BOXが新車販売全体でのトップに立ったのもニュースのひとつです。

(山本晋也)

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2016年8月に売れた軽自動車、前年同月比で伸びているのは超ハイトモデルだけ?
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ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
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ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定

軽自動車のナンバーワンヒットモデル、ホンダN-BOXのチョップドモデルである「N-BOXスラッシュ」がマイナーチェンジです。

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個性的な内外装を用意しているのはN-BOXスラッシュの特徴ですが、今回のマイナーチェンジでは新たに「トレッキングスタイル」というインテリアカラーパッケージを設定しています。

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ボディカラーにも新色を追加しています。

モノトーンでは「シャイニンググレー・メタリック」および「クリスタルブラック・パール」の2色を新設定。2トーンカラースタイルに、「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」、「クリスタルブラック・パール&ホワイト」を設定しています。

さらに、2トーンの新たな組み合わせとして、「サーフブルー&ブラック」、「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」が加わり、モノトーン全9色、2トーン全16色のラインナップとなりました。

また、ターボグレードの15インチアルミホイールが新意匠となっています。

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エンジンは660ccNAとターボの2種類、トランスミッションはCVT(ターボはパドルシフト付き)、それぞれFFと4WDの駆動方式を設定。メーカー希望小売価格は、132万円〜184万円です。

(山本晋也)

8月の国内新車販売、9ヶ月連続でプリウスが首位!

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した8月度の登録車販売台数は22万3,273台で、前年同月比5.7%増となっています。

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もっとも売れた登録車は昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」で、9ヶ月連続で首位を維持。

同車を含め、トヨタ車がTOP10中、7車種を占めている状況。

1位 トヨタ プリウス   17,503台
2位 トヨタ アクア     11,220台
3位 トヨタ シエンタ    9,518台
4位 ホンダ フィット    7,034台
5位 トヨタ パッソ     6,476台
6位 トヨタ ヴォクシー   6,412台
7位 トヨタ カローラ    5,944台
8位 日産ノート      5,606台
9位 トヨタ ヴィッツ   5,204台
10位 ホンダ ヴェゼル   5,066台

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、8月度の軽自動車販売台数は11万3,388台で、前年同月比で2.0%減となっています。

もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、1万3,276台を販売。

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TOP10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の
構成比となっています。

1位 ホンダ N-BOX  13,276台
2位 ダイハツ タント  10,677台
3位 日産デイズ      7,268台
4位 スズキ アルト    6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー  5,637台
7位 スズキ ワゴンR   5,396台
8位 ホンダ N-WGN  5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ  4,892台
10位 ダイハツ ミラ   4,718台

また、8月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比2.9%増の
33万6,661台と、今年の4月以来4ヶ月ぶりに前年増に転じました。

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日産デイズが4月に三菱自の燃費不正の影響で販売を停止したものの、影響は限定的だったようで、8月度は3位に返り咲いており、軽自動車全体の販売についても6月以降、回復傾向を示すなど、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

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2016年8月に売れた軽自動車、前年同月比で伸びているのは超ハイトモデルだけ?

2016年8月の軽乗用車セールスランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されています。

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●2016年8月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,276台
2位 ダイハツ タント 10,677台
3位 日産 デイズ 7,268台
4位 スズキ アルト 6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー 5,637台
7位 スズキ ワゴンR 5,396台
8位 ホンダ N-WGN 5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ 4,892台
10位 ダイハツ ミラ 4,718台

上位2台の顔ぶれは、もはや固定と思えるほど安定しています。7月から販売再開した日産デイズが確実にランクアップ、以前の定位置といえる3位まで順位を戻しています。

また、軽自動車全体としても、全体では88,625台を販売。前年同月比97.9%となっています。軽自動車離れと言われる昨今ですが、それほど落ち込んでいる数字ではありません。

しかしながら、トップ10の中で前年同月比100%を超えているのは、ホンダN-BOX(127.7%)、ダイハツ・タント(104.8%)、スズキ・スペーシア(132.1%)、スズキ・ハスラー(107.9%)の4車種だけとなっています。

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ハスラーを除くと、スーパーハイトワゴンと呼ばれる全高の高いモデルに人気が集中している状況というわけです。

一方で、スズキ・ワゴンRの前年同月比は70.8%、ダイハツ・ムーヴは66.4%と、かつて全盛を誇ったハイトワゴン系モデルは売れ行きを落としています。

軽自動車のトレンドが大きく変わりつつあると感じられる、2016年8月のセールスランキングです。

(山本晋也)

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トップはホンダN-BOX。販売再開の日産デイズは?〜2016年7月の軽乗用車販売
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いま最も売れている軽自動車、ホンダ・N-BOX/N-BOXカスタムに人気装備満載の特別仕様車を設定
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いま最も売れている軽自動車、ホンダ・N-BOX/N-BOXカスタムに人気装備満載の特別仕様車を設定

2015年の軽自動車販売台数1位に輝き、2016年上半期もナンバーワンとなったホンダのN-BOXシリーズは、いま最も売れている軽自動車です。

N-BOXシリーズには、N-BOX、N-BOXプラス、N-BOXスラッシュの3タイプがあり、販売を牽引しているのはベースとなるN-BOXでしょう。

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そのN-BOXとN-BOX Customに、数々の人気装備を追加しながらも買い得感のある価格とした特別仕様車「SSパッケージ」、「ターボSSパッケージ」を設定し、2016年8月5日から発売を開始しました。

「N-BOX G」の特別仕様車「SSパッケージ」、「ターボSSパッケージ」には、「G・Lパッケージ」、「G・ターボLパッケージ」の装備に加えてディスチャージヘッドライトやパワースライドドア(リヤ右側)チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシート、運転席&助手席シートヒーターなどを装備。

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「N-BOX Custom」の特別仕様車である「SSパッケージ」と「ターボSSパッケージ」には、「G・Lパッケージ」「G・ターボLパッケージ」の装備に加えて、パワースライドドア(リア右側)、チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシート、運転席&助手席シートヒーター、LEDポジションランプ、LEDフォグライト/フォグライトガーニッシュなどを用意。

さらに、これらの特別仕様車は、多彩なカラーリングで人気の2トーンカラースタイルも選択できます。

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価格は「N-BOX G SSパッケージ」のFFが146万円、4WDが159万円。「N-BOX GターボSSパッケージ」のFFが162万円、4WDが175万円。

「N-BOX Custom SSパッケージ」は、FFが164万5000円、4WDが177万5000円、「ターボSSパッケージ」のFFが175万円、4WDが188万円となっています。

(塚田勝弘)

2016年6月の軽乗用車セールス、ホンダN-WGNが急浮上!

日産と三菱の軽自動車が不正問題から販売停止になっている中、2016年6月の軽乗用車の販売ランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されました。

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1位がホンダN-BOX、2位にダイハツ・タントというトップ2は、もうおなじみといえる並びですが、3位にホンダN-WGNがジャンプアップしているのが大きな変化となっています。

●2016年6月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 15,622台
2位 ダイハツ タント 12,340台
3位 ホンダ N-WGN 8,059台
4位 スズキ アルト 7,821台
5位 ダイハツ ミラ 6,803台
6位 スズキ ワゴンR 6,789台
7位 スズキ ハスラー 6,663台
8位 ダイハツ ムーヴ 6,542台
9位 スズキ スペーシア 6,299台
10位 ダイハツ キャスト 4,731台

マイナーチェンジ効果により販売ランキング3位に上昇してきたN-WGN、順位自体はインパクトありますが、そのセールスは4桁。軽自動車離れと言われる状況を如実に感じる数字になっています。

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ちなみに、軽自動車(四輪)全体としては、2016年6月の販売台数は13万3137台となり、前年同月比では81.6%と、軽自動車マーケットが元気を失っているのは明らか。

さらに軽乗用車だけに絞ると、6月の販売台数は9万6023台(前年同月比76.6%)となり、三菱eKと日産デイズの販売停止が大きく影響していると感じられる数字が並んでいます。

果たして、軽乗用車市場はこのままシュリンクしてしまうのでしょうか。

(山本晋也)

ホンダ、2015年4月‐3月期の世界・海外生産が過去最高に!

ホンダが、2015年度(15年4月〜16年3月)及び今年3月の世界生産・海外生産が過去最高を記録したと発表しました。

2015年度の海外生産台数は397.1万台(前期比+10.9%)、世界生産台数は473.2万台(同+6.4%)で、それぞれ4期連続増。

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さらに、今年3月の海外生産台数は37.5万台(前年同月比+11.7%)で13ヶ月連続増、世界生産台数は45.5万台(同+14.2%)で10ヶ月連続増となっています。

2015年度の同社の海外生産比率は約84%。

北米での生産台数は191.9万台(前期比+6.0%)、欧州は11.5万台(同+0.1%)、アジアが176.7万台(+17.2%)、うち中国が105.7万台(+26.3%)、その他が17万台(+13.7%)となっており、特に中国での生産台数増が顕著になっています。

これは3月についても+47.1%増と同傾向。

HONDA

一方、2015年度の国内販売台数は70.3万台(前期比-10.7%)で2期連続減。

登録車の販売台数は38.3万台(前期比-5.8%)、軽自動車については軽自動車税の増税の影響で32万台(同-16.0%)と販売減が続いています。

ちなみに登録車の内訳では「フィット」が11.2万台、「VEZEL」が6.9万台、軽自動車では「N-BOX」が17.3万台、「N-WGN」が8.4万台となっています。

このようにホンダの場合、国内市場での販売台数減を北米や中国市場でリカバーしている状況といえそうです。

Avanti Yasunori

ホンダN-BOXが3回目の軽自動車販売ナンバーワンに返り咲き!

ホンダの軽自動車作りの新たな契機となった新生Nシリーズで、トップバッターとして登場したN-BOX。

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2011年12月にN-BOXを投入し、その後2012年7月にN-BOXプラス、2014年12月にはN-BOX SLASH(スラッシュ)とN-BOXシリーズのラインナップを拡充。

その間、2013年12月のマイナーチェンジなど、一部改良を重ねることで燃費改善や安全性向上などの商品力を高めることで、人気の軽自動車として常に上位にランクインしてきました。

N-BOXの躍進を見ていると、幅広い男性ユーザーを獲得した初代ワゴンRを思い起こさせますが、絶えず一部改良と派生モデルの追加することで、N-BOXシリーズの安定ぶりを支えてきたのは間違いないでしょう。

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販売の推移は、2011年度が4万7329台(軽四車順位で10位)、2012年度がいままでで最高台数となる23万6287台(同1位)、2013年度が22万5900台(1位)、2014年度が18万8922台(2位)、2015年度が17万2614台で1位となっています。なお、2014年度の1位はダイハツ・タント。

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余談ですが、消費税や軽自動車税の増税など新車販売の冷え込みは軽自動車、登録車問わないところですが、次の新車販売でプラスになる要因は「消費税が10%になる前の駆け込み需要」という声もありますから、複雑な心境にもなります。

(塚田勝弘)

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