Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

サンプル

モトチャンプ

ターボ車で12万円以上の値下げ! スズキ・スペーシアカスタムZが生まれたワケは?

ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントのライバルでありながら、販売状況においては差をつけられているスズキ・スペーシア。

2016年11月の軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)を見ても、1位のホンダN-BOX(14,813台)、2位のダイハツ・ムーヴ(13,201台)に対して、スズキ・スペーシアは5,970台の8位。ほぼダブルスコアとなっています。

そうしたスペーシアの逆襲が始まります。大型メッキフロントグリル、フロントバンパーなどの専用装備にとどまらず、ボンネットフードの位置を7cm高くするなど、フェンダーも別物とするなどシルエットから新しさをアピールする「スペーシアカスタムZ」が登場しました。

customz_f

変わったのはフロントマスクだけではありません。価格面も戦略的です。

メーカー希望小売価格は、NAエンジンのカスタムZが149万400円〜161万1360円。ターボエンジンのカスタムZターボが159万8400円〜171万9360円となっています。

従来から用意され、継続販売されているスペーシアカスタムの価格帯がNAエンジンで153万3600円〜176万6880円、ターボは172万1520円〜184万2480円。とくにターボ車同士で比較すると12万円以上も手頃になっているのです。

はたして、軽自動車マーケットの中心といえるハイトワゴンカテゴリーにおいて、ライバルにリードを許しているスズキの逆襲になるでしょうか。

■スペーシアカスタムZターボ(2WD)主要スペック
車両型式:DAA-MK42S
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1735mm
ホイールベース:2425mm
車両重量:890kg
乗車定員:4名
エンジン型式:R06A
エンジン形式:直列3気筒ターボ
総排気量:658cc
最高出力:47kW(64PS)/6000rpm
最大トルク:95Nm(9.7kg-m)/3000rpm
変速装置:CVT
モーター型式:WA04A
モーター形式:直流同期電動機
最高出力:1.6kW(2.2PS)/1000rpm
最大トルク:40Nm(4.1kg-m)/100rpm
燃料消費率:26.8km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:165/55R15
メーカー希望小売価格(税込):159万8400円

(山本晋也)

【関連記事】

スズキのハイト軽「スペーシア」に新しいカスタムフェイスが登場。FFターボの価格は約160万円
http://clicccar.com/2016/12/26/430289/

トップ5に動きなし。2016年11月の軽自動車セールスランキング発表
http://clicccar.com/2016/12/07/423820/

トップ5に動きなし。2016年11月の軽自動車セールスランキング発表

2016年11月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されました。前月同様、ホンダN-BOXがトップで、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位、タントが続くというトップ3となっています。

nboxcustom2tone

4位のデイズ、5位のアルトも前月同様で、多少の順位は入れ替わっていますがトップ10の顔ぶれに変化はありません。

●2016年11月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 14,813台
2位 ダイハツ ムーヴ 13,201台
3位 ダイハツ タント 10,279台
4位 日産 デイズ 7,705台
5位 スズキ アルト 7,237台
6位 ホンダ N-WGN 6,736台
7位 スズキ ハスラー 5,970台
8位 スズキ スペーシア 5,970台
9位 スズキ ワゴンR 5,825台
10位 ダイハツ ミラ 5,241台

注目は、マイナーチェンジでステレオカメラの先進安全装備「スマートアシストIII」を初搭載したタントでしょう。歩行者を検知するという軽自動車としては高機能なプリクラッシュブレーキを、スズキの「デュアルカメラブレーキサポート」につづいて採用した効果が、12月のセールスランキングにどのように影響するのでしょうか。

なお、軽四輪車全体の新車販売台数は14万4560台で、前月比106.4%、前年同期比97.0%。増税などの影響で軽自動車離れと言われていましたが、すでに底を打って、上昇傾向にあるといえそうです。

また、トップ10ランク外でのトピックスとしては、長らくバックオーダーを抱えていたホンダS660の月販台数は531台と前月比55.7%、前年同期比56.0%と落ち着いてきたのも注目です。

(山本晋也)【関連記事】

ダイハツ・タントがマイナーチェンジ、ステレオカメラの衝突被害軽減ブレーキを新搭載!
http://clicccar.com/2016/12/01/422219/

ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?
http://clicccar.com/2016/11/08/414924/

丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
http://clicccar.com/2016/09/07/397977/

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
http://clicccar.com/2016/09/17/399845/

ムーヴの躍進で2016年10月の軽自動車セールスランキングに動きあり?

ホンダN-BOXとダイハツ・タントによるトップ争いに終止符が打たれました。

2016年10月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されましたが、キャンバスを追加したダイハツ・ムーヴが2位となっています。

move_canbus_160907023

前月の速報ではムーヴとムーヴキャンバスが別扱いになっていましたが、訂正が行われ、10月からは合計値としてランキングに数えられるようになりました。これにより、ムーヴ全体としての販売台数は前年比で182.8%と大幅な伸びを見せています。

●2016年10月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,891台
2位 ダイハツ ムーヴ 12,502台
3位 ダイハツ タント 10,559台
4位 日産 デイズ 9,499台
5位 スズキ アルト 7,248台
6位 スズキ ハスラー 6,388台
7位 スズキ スペーシア 6,155台
8位 ホンダ N-WGN 6,086台
9位 スズキ ワゴンR 5,929台
10位 ダイハツ ミラ 5,126台

ムーヴの躍進以外には大きな動きはなく、顔ぶれにも変化はありません。なお、軽四輪乗用車全体の販売台数は104,870台で、前年比96.6%といった数字。増税や燃費不正などの影響により軽自動車離れが目立った上半期に比べると、回復している状況といえそうです。

【関連記事】

2016年9月の軽自動車販売、ムーヴキャンバスが単独ランクイン!
http://clicccar.com/2016/10/07/405455/

丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
http://clicccar.com/2016/09/07/397977/

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
http://clicccar.com/2016/09/17/399845/

2016年9月の軽自動車販売、ムーヴキャンバスが単独ランクイン!

2016年9月の軽自動車(四輪車)の販売ランキングが全国軽自動車協会連合会より発表されています。

燃費不正から販売を停止していた日産と三菱の軽自動車が7月に販売再開してから2か月、9月7日には久しぶりの新型車となる「ムーヴキャンバス」がダイハツから登場するなど販売増が期待されましたが、全体では前年同月比92.0%となる15万9723台の販売にとどまっています。

4160915-n-boxslash_003H

そうした状況において注目なのはホンダN-BOX。9月には、そのバリエーションであるN-BOX スラッシュがマイナーチェンジを果たした影響もあってか、前年同月比116.9%の2万406台とセールス好調です。

また、9月の速報においては新型車ムーヴキャンバスはムーヴとは別カウントでありながら、9位にランクイン。するどいスタートダッシュを切ったことが見て取れます。

●2016年9月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 20,406台
2位 ダイハツ タント 12,034台
3位 日産 デイズ 10,939台
4位 スズキ アルト 8,632台
5位 スズキ スペーシア 8,396台
6位 ホンダ N-WGN 8,361台
7位 スズキ ハスラー 8,317台
8位 スズキ ワゴンR 6,379台
9位 ダイハツ ムーヴキャンバス 6,258台
10位 ダイハツ ミラ 6,002台
※参考 11位 ダイハツ ムーヴ 5,250台

なお、同月における登録車のセールストップであるトヨタ・プリウスの販売台数は2万43台。わずかな差ながら、N-BOXが新車販売全体でのトップに立ったのもニュースのひとつです。

(山本晋也)

【関連記事】

2016年8月に売れた軽自動車、前年同月比で伸びているのは超ハイトモデルだけ?
http://clicccar.com/2016/09/08/397891/

丸みを帯びたデザインの「ムーヴ キャンバス」登場。価格は118万8000円から
http://clicccar.com/2016/09/07/397977/

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定
http://clicccar.com/2016/09/17/399845/

2016年下半期、要チェックの最新軽自動車はこの2台!

ひと昔前に比べて、落ち着きが戻りつつある軽自動車。

新車の登場も減ってしまい、なんとなく元気がなくなってしまった印象を得ますが、維持費の安さなどは変わらないため、いまでも魅力的なジャンルであることに変わりはありません。

むしろ一時期の「とにかく新車で低燃費!」といった流れから解放されたおかげで、新しく生まれた軽自動車は、コンセプトをはじめ機能性などが丁寧につくり込まれている印象があります。

なかでもダイハツが販売を開始した「ムーヴキャンバス」は注目の一台です。

move_canbus_160907023

開発におけるコンセプトはズバリ「自身のライフスタイルを楽しむ女性」。

プロポーションは「タント」や「ウエイク」のようにボックス型とし、室内空間を広く取る点は共通するものの、それを包み込むルックスはファミリーや男臭さを感じさせないテイストで仕立てられています。

インテリアはテイストを踏まえつつ、より軽自動車の使われ方に沿った進化を果たしています。

例えば、乗降性に定評のあるスライドドアはそのままに、荷物をサッと置きがちな後席足元に引き出し式のボックスを新たに用意。中敷を立ち上げれば走行中の荷崩れを防げるといった細かな配慮も嬉しいです。

move_canbus_160907027 move_canbus_160907035

安全面の強化にも注目。カメラとレーダーで前方の車両と人を検知し、緊急時には自動でブレーキを掛けて事故を未然に防ぐスマートアシストⅡはもちろん、ダイハツで初となるパノラマモニターで、駐車や狭い路地でのすれ違いをアシストします。

さらに、軽自動車で初となるアダプティブフロントライティングシステムを採用。これはクルマの進行方向に合わせてヘッドライトの照射方向を自動で調節し、夜間の安全性を向上させます。

ヘッドライト

グレードは全部で3種類を用意し、最上級の「G“メイクアップSAⅡ”」でも154万4400円(FF車)〜166万8600円(4WD)とお手頃。

開発におけるターゲットは女性でしたが、グレーやブラウンのようなシックな色合いも用意されており、意外と若い男性にも似合うのではないでしょうか?

move_canbus_160907100

もう一台の注目が「トヨタ・ピクシスジョイ」です。

20160831_02_01_s

すでにダイハツから「キャスト」の名で販売されていますが、2016年8月31日から全国のトヨタカローラ店74社、ネッツ店105社、軽自動車比率の高い地域で取扱希望のあったトヨタ店15社、トヨペット店16社を含む販売店210社にて「ピクシスジョイ」の名での販売を開始。

基本的な構成は「キャスト」と同じく、外観上ではエンブレムが異なる程度。搭載される安全装備もカメラとレーダーを併用するスマートアシストⅡが採用されています。

「キャスト」の最大の魅力がひとつのボディで3つの異なるバリエーションを展開している点であり、こちらも「ピクシスジョイ」で踏襲。

インテリアに鮮やかな色彩を放つカラーパネルとメッキを配してオトナの上質感を醸し出す「ジョイF」。

20160831_02_19_s 20160831_02_33_s

樹脂製ガーニッシュや大径タイヤに加えて、最低地上高も180mmへとアップさせて悪路走破性を高めたSUVテイストの「ジョイC」。

20160831_02_02_s

そして、エアロパーツのほか、内外装にレッドのアクセントを加えてルックスと実力ともにスポーティな「ジョイS」は、スポーティサスペンション(FF車)とMOMO製革巻きステアリングホイール(パドルシフト付き)など魅力的なアイテムも盛り沢山。

20160831_02_44_s 20160831_02_50_s

なお、価格も「キャスト」を踏襲しています。これまで近くにダイハツの販売店がなかったために欲しくても買えなかったという人の手にも渡るようになりました。

(今 総一郎)

ホンダN-BOXスラッシュが一部改良。アウトドア風味のインテリアを新設定

軽自動車のナンバーワンヒットモデル、ホンダN-BOXのチョップドモデルである「N-BOXスラッシュ」がマイナーチェンジです。

4160915-n-boxslash_004H

個性的な内外装を用意しているのはN-BOXスラッシュの特徴ですが、今回のマイナーチェンジでは新たに「トレッキングスタイル」というインテリアカラーパッケージを設定しています。

4160915-n-boxslash_021H

ボディカラーにも新色を追加しています。

モノトーンでは「シャイニンググレー・メタリック」および「クリスタルブラック・パール」の2色を新設定。2トーンカラースタイルに、「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」、「クリスタルブラック・パール&ホワイト」を設定しています。

さらに、2トーンの新たな組み合わせとして、「サーフブルー&ブラック」、「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」が加わり、モノトーン全9色、2トーン全16色のラインナップとなりました。

また、ターボグレードの15インチアルミホイールが新意匠となっています。

4160915-n-boxslash_016H

エンジンは660ccNAとターボの2種類、トランスミッションはCVT(ターボはパドルシフト付き)、それぞれFFと4WDの駆動方式を設定。メーカー希望小売価格は、132万円〜184万円です。

(山本晋也)

トヨタが「PIXIS JOY」を発売!深まるダイハツとの関係

トヨタ自動車は今年の1月29日にダイハツ工業の完全子会社化を発表。

TOYOTA-DAIHATSU

持続的成長に向け、ダイハツの小型車開発におけるノウハウをベースに、初期構想段階から両社間で技術戦略を共有、小型車事業においても「もっといいクルマづくり」をさらに進化させていく考えを明らかにしています。

TOYOTA_PIXIS_MEGATOYOTA_PIXIS_VAN

同社はこれまでもダイハツから軽自動車「ピクシス スペース(ムーヴコンテ)」や「ピクシス エポック(ミライース)」、「ピクシス メガ(ウェイク)」、「ピクシスバン/トラック(ハイゼット)」の計4車種の供給を受けています。

そうしたなか、同社はダイハツから軽自動車「キャスト」の供給を受け、8月31日に5車種目のOEM車となる「ピクシス ジョイ」を発売しました。

TOYOTA_PIXIS_JOY

ダイハツ「キャスト」とは基本的にエンブレムマーク以外共通で、生産工場についてもダイハツの大分県中津市の九州大分工場で行っています。

トヨタが7月末までに販売したダイハツの軽自動車(OEM)の累計台数は16.6万台。

TOYOTA_PIXIS_SPACETOYOTA_PIXIS_EPOCH

トヨタにとって、ダイハツからのOEMはトヨタ車ユーザーのセカンドカーとして売り込めると共に、ラインナップの拡充に寄与します。

OEM元のダイハツにとっても、トヨタが保有する大規模な全国の販売店網を活用できるメリットがあるという訳です。

勿論、登録車と軽自動車の双方を所有するユーザーにとっても、メンテナンスなどの面で販売店が同一の方が何かと便利なのは言うまでもありません。

冒頭でも述べたとおり、ダイハツがトヨタ自動車の完全子会社となったことで、今後は軽自動車についても、OEMの域を超えた協力関係が構築されることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

【関連記事】

トヨタの完全子会社になっても「ダイハツ」ブランドは消えません!
http://clicccar.com/2016/01/30/351805/

トヨタ自動車がダイハツ工業の完全子会社化を正式発表!
http://clicccar.com/2016/01/30/351768/

【関連リンク】

トヨタ PIXIS JOY
http://toyota.jp/pixisjoy/

8月の国内新車販売、9ヶ月連続でプリウスが首位!

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した8月度の登録車販売台数は22万3,273台で、前年同月比5.7%増となっています。

TOYOTA_PRIUS

もっとも売れた登録車は昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」で、9ヶ月連続で首位を維持。

同車を含め、トヨタ車がTOP10中、7車種を占めている状況。

1位 トヨタ プリウス   17,503台
2位 トヨタ アクア     11,220台
3位 トヨタ シエンタ    9,518台
4位 ホンダ フィット    7,034台
5位 トヨタ パッソ     6,476台
6位 トヨタ ヴォクシー   6,412台
7位 トヨタ カローラ    5,944台
8位 日産ノート      5,606台
9位 トヨタ ヴィッツ   5,204台
10位 ホンダ ヴェゼル   5,066台

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、8月度の軽自動車販売台数は11万3,388台で、前年同月比で2.0%減となっています。

もっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、1万3,276台を販売。

HONDA_N-BOX

TOP10中、ホンダが2車種、ダイハツが3車種、スズキが4車種、日産が1車種の
構成比となっています。

1位 ホンダ N-BOX  13,276台
2位 ダイハツ タント  10,677台
3位 日産デイズ      7,268台
4位 スズキ アルト    6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー  5,637台
7位 スズキ ワゴンR   5,396台
8位 ホンダ N-WGN  5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ  4,892台
10位 ダイハツ ミラ   4,718台

また、8月度の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比2.9%増の
33万6,661台と、今年の4月以来4ヶ月ぶりに前年増に転じました。

2016.08

日産デイズが4月に三菱自の燃費不正の影響で販売を停止したものの、影響は限定的だったようで、8月度は3位に返り咲いており、軽自動車全体の販売についても6月以降、回復傾向を示すなど、今後の動向が注目されます。

Avanti Yasunori

【関連記事】

上半期の新車販売ランキングTOP10はこうなっている!
http://clicccar.com/2016/07/11/384646/

地震による減産から復調!トヨタの5月国内生産が12.4%増
http://clicccar.com/2016/06/30/382526/

5月国内新車販売、登録車は6.6%増も軽自動車14.3%減!
http://clicccar.com/2016/06/06/376334/

トヨタ自動車の4月生産、地震の影響で国内生産18.8%減!
http://clicccar.com/2016/06/03/376246/

トヨタのHVモデル世界販売、年内にも1,000万台到達か?
http://clicccar.com/2016/05/31/373471/

2016年8月に売れた軽自動車、前年同月比で伸びているのは超ハイトモデルだけ?

2016年8月の軽乗用車セールスランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されています。

NBOX_C_silver

●2016年8月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,276台
2位 ダイハツ タント 10,677台
3位 日産 デイズ 7,268台
4位 スズキ アルト 6,297台
5位 スズキ スペーシア 5,787台
6位 スズキ ハスラー 5,637台
7位 スズキ ワゴンR 5,396台
8位 ホンダ N-WGN 5,332台
9位 ダイハツ ムーヴ 4,892台
10位 ダイハツ ミラ 4,718台

上位2台の顔ぶれは、もはや固定と思えるほど安定しています。7月から販売再開した日産デイズが確実にランクアップ、以前の定位置といえる3位まで順位を戻しています。

また、軽自動車全体としても、全体では88,625台を販売。前年同月比97.9%となっています。軽自動車離れと言われる昨今ですが、それほど落ち込んでいる数字ではありません。

しかしながら、トップ10の中で前年同月比100%を超えているのは、ホンダN-BOX(127.7%)、ダイハツ・タント(104.8%)、スズキ・スペーシア(132.1%)、スズキ・ハスラー(107.9%)の4車種だけとなっています。

suzuki_spacia_Glimited3824

ハスラーを除くと、スーパーハイトワゴンと呼ばれる全高の高いモデルに人気が集中している状況というわけです。

一方で、スズキ・ワゴンRの前年同月比は70.8%、ダイハツ・ムーヴは66.4%と、かつて全盛を誇ったハイトワゴン系モデルは売れ行きを落としています。

軽自動車のトレンドが大きく変わりつつあると感じられる、2016年8月のセールスランキングです。

(山本晋也)

【関連記事】

トップはホンダN-BOX。販売再開の日産デイズは?〜2016年7月の軽乗用車販売
http://clicccar.com/2016/08/06/390909/

いま最も売れている軽自動車、ホンダ・N-BOX/N-BOXカスタムに人気装備満載の特別仕様車を設定
http://clicccar.com/2016/08/05/390787/

1000kmのロングドライブでわかった!スズキ・アルトの3つの凄さ
http://clicccar.com/2016/09/06/397343/

トヨタ「ピクシス・ジョイ」が登場。ダイハツ・キャストのOEM軽自動車

トヨタからも軽自動車が販売されているのをご存じでしょうか。

もちろん、完全子会社化されたダイハツからOEM供給されているもので、2016年8月31日、新たにダイハツ・キャストのトヨタ版であるピクシス・ジョイが加わりました。

20160831_02_01_s

トヨタの軽自動車には、ピクシスの名が与えられていて、ピクシス・スペースはムーヴ コンテ、ピクシス・メガはダイハツ・ウェイクなどとなっています。トヨタの軽自動車はシリーズ合計で、月2000台〜2500台前後(2016年)を販売。

「トヨタ」ブランドの日本での販売台数(登録ベース)は乗用車だけで約10万〜13万台規模となっていますので、その割合は低めではあるものの軽自動車もラインナップしているという意義はありそうです。

20160831_02_15_s

さて、新たにダイハツからOEM供給されるピクシス・ジョイは、キャスト同様に3タイプのボディバリエーションを用意。

キャスト・アクティバのOEM版である「ピクシス・ジョイC」は、樹脂のガーニッシュ(フロント/リヤ)や大径タイヤ(165/60R15タイヤ)などを採用することで、クロスオーバー風のエクステリアが与えられています。見た目だけでなく、最低地上高を180mm(ピクシス・ジョイF/ピクシス・ジョイS比+30mm)とすることにより、雪道や山道での走破性を確保。

20160831_02_02_s

キャスト・スタイルのOEM版である「ピクシス・ジョイF」は、前後バンパーモールやサイドロッカーモールなどにメッキ加飾を施すことで、上質な外観としています。内装では、シート表皮に滑らかな触り心地のスエード調フルファブリックを採用するなど、外観同様の上質な雰囲気にまとめられています。

20160831_02_19_s

「ピクシス・ジョイS」は、キャスト・スポーツのOEM仕様。前後バンパーなどの専用エアロパーツに加えて、内・外装に赤色のアクセントを施すことで、スポーティさを強調した外観が特徴。さらに、スポーティサスペンション(2WD車)をはじめ、MOMO製革巻ステアリングホイール(7速マニュアルモード/パドルシフト付)を採用することでスポーティな走りを演出しています。

20160831_02_44_s

価格帯はピクシス・ジョイCが122万400円〜151万7400円、ピクシス・ジョイFが122万400円〜151万7400円、ピクシス・ジョイSが162万円となっています。

(塚田勝弘)

トップはホンダN-BOX。販売再開の日産デイズは?〜2016年7月の軽乗用車販売

2016年7月の軽乗用車セールスランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されています。

20150710-n-box_007H

●2016年7月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 13,023台
2位 ダイハツ タント 12,790台
3位 スズキ アルト 7,680台
4位 日産 デイズ 7,521台
5位 ダイハツ ムーヴ 7,117台
6位 スズキ ワゴンR 6,969台
7位 スズキ スペーシア 6,768台
8位 スズキ ハスラー 6,710台
9位 ホンダ N-WGN 6,155台
10位 ダイハツ ミラ 5,988台

ホンダN-BOX、ダイハツ・タントのトップ2は不動といえる軽乗用車ランキングですが、7月より販売再開している日産デイズが4位に登場、押し出されるように前月3位のホンダN-WGNが9位になっています。

トップ2が盤石と思えるのは、その台数だけではありません。前年同月比で見ても、スーパーハイトワゴンの2台は110%近い数字で伸びを感じさせるのに対して、そのほかのモデルは60〜80%台の数字となっているのです。

注目は、前年同月比134.2%と大きく伸びているスズキ・スペーシア。これまでスーパーハイトワゴンでは遅れをとっていましたが、伸びるきっかけをつかんだということでしょうか。

さて、前年同月比といえば、バックオーダーを抱えた状態のホンダS660にも変化が見えます。前年同月比78.1%、前月比87.0%の902台となっているのです。オーダーから納車までの時間がかかることで距離を置いていたユーザー層にとっては、そろそろ狙い目の時期になってきたと言えそうです。

(山本晋也)

【関連記事】

2016年6月の軽乗用車セールス、ホンダN-WGNが急浮上!
http://clicccar.com/2016/07/07/384166/

平成27年12月末の軽四輪車の平均普及台数は100世帯あたり54.3台に増加も、今後の動向に注目

全国軽自動車協会連合会 (全軽自協)は、平成27(2015)年12月末現在の世帯当たり軽四輪車普及台数などの最新データを発表しました。

tanto

発表によると、全国平均で軽四輪車の普及台数は100世帯あたり54.3台に達し、昨年の54.0台からさらに0.3台増加したことになります。

これは、全軽自協が総務省調べの「住民基本台帳世帯数」(平成28年1月1日現在)と国土交通省調べの「自動車保有車両数」(平成27年12月末現在)をもとに集計したもの。

以前は3月末に集計されていましたが、平成25年から12月末に変更されています。

move

世帯数(外国人世帯数を除く)は5581万1969世帯(前年同期比44万7772世帯増)、軽四輪車の保有台数は3029万9240台(同41万3745台増)で、この結果、世帯当たり軽四輪車の普及台数は、平成26(14)年12月末現在の100世帯に54.0台から54.3台(1.85世帯に1台から1.84世帯に1台) へと増加しました。

n

軽四輪車の保有台数は、昭和52(77)年 (100 世帯に15.9台) から連続して増加を続けており、昭和57(82)年には100世帯に20台を超える20.2台、昭和63(88)年には100世帯に30台を超える31.9台、平成12(00)年には100世帯に40台を超える40.8台、平成23(11)年には100世帯に50台の大台を超える50.3台となっています。

n-w

地域別にみると、世帯当たり普及率が高いのは、①佐賀県の104.0台、②鳥取県の103.3台、③長野県の102.5台、④山形県の101.5台、⑤島根県の101.3台の順番になっています。

反対に普及率の低いのは、①東京都の11.9台、②神奈川県の22.7台、③大阪府の27.9台、④埼玉県の40.6台、⑤千葉県の41.0台となっています。

なお、47都道府県で前年より普及率が低下したのは佐賀県(104.2台→104.0台)だけでした。

このように、国内販売の大きな割合を占めている軽四輪車の販売台数ですが、増税の影響で伸び悩みが指摘されており、今後の動向が注目されます。

(山内 博・画像:ダイハツ、ホンダ)

上半期の新車販売ランキングTOP10はこうなっている!

自販連(日本自動車販売協会連合会)によると、今年の上半期(1〜6月)にもっとも売れた登録車は昨年12月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「プリウス」。

TOYOTA_PRIUS

新車効果も手伝って半年間で14.2万台を販売、月平均2.4万台を売り上げている計算となります。さらに同車以外にもトヨタ車がTOP10中、6車種を占めている状況。

1位 トヨタ プリウス 14.2万台
2位 トヨタ アクア  8.9万台
3位 トヨタ シエンタ 6.1万台
4位 ホンダ フィット 5.9万台
5位 日産 ノート   5.1万台
6位 トヨタ ヴォクシー 4.4万台
7位 トヨタ カローラ  4.3万台
8位 ホンダ ヴェゼル 3.9万台
9位 トヨタ ヴィッツ 3.7万台
10位 日産 セレナ   3.5万台

また、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、上半期にもっとも売れた軽自動車はホンダ「N-BOX」で、9.6万台を販売。

HONDA_N-BOX

TOP10中、ホンダが2車種、ダイハツとスズキが各4車種の構成比となっています。

1位 ホンダ N-BOX  9.6万台
2位 ダイハツ タント  8.9万台
3位 スズキ アルト   5.6万台
4位 ホンダ N-WGN  4.7万台
5位 スズキ ハスラー  4.6万台
6位 スズキ ワゴンR   4.5万台
7位 スズキ スペーシア  4.2万台
8位 ダイハツ ムーヴ  4.1万台
9位 ダイハツ ミラ   4.0万台
10位 ダイハツ キャスト 3.9万台

一方、6月の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比-4.9%減の42.1万台と、2ヶ月連続の前年割れとなっています。

内訳では登録車が28.8万台(+3%増)、軽自動車が13.3万台(-18.4%減)と、軽自動車の不振が目立つ状況。

2016.06

登録車の販売が3ヶ月連続で前年増と回復傾向を見せるなか、軽自動車は昨年1月以降、約1年半に渡って前年割れが続いています。

今年上半期(1〜6月)の累計販売台数で見ても、登録車は164.2万台(+0.7%増)の前年増となっていますが、軽自動車は90.5万台(-13.4%減)と前年割れしており、両者を合わせた総販売台数についても254.7万台(-4.8%減)と前年割れしている状況。

特に今年の4月以降は三菱自の軽自動車に端を発する燃費不正問題がこの状況に拍車をかけており、新車総販売台数を押し下げています。

全体を俯瞰してみた場合、昨年4月の軽自動車税(地方税)の1.5倍引き上げ(7,200円→10,800円)が予想以上に販売にダメージを与えているといえそうです。

Avanti Yasunori

【関連記事】

地震による減産から復調!トヨタの5月国内生産が12.4%増
http://clicccar.com/2016/06/30/382526/

5月国内新車販売、登録車は6.6%増も軽自動車14.3%減!
http://clicccar.com/2016/06/06/376334/

トヨタ自動車の4月生産、地震の影響で国内生産18.8%減!
http://clicccar.com/2016/06/03/376246/

トヨタのHVモデル世界販売、年内にも1,000万台到達か?
http://clicccar.com/2016/05/31/373471/

トヨタが来年3月期に1兆円超の営業減益を予想するワケは?
http://clicccar.com/2016/05/16/372113/

2016年6月の軽乗用車セールス、ホンダN-WGNが急浮上!

日産と三菱の軽自動車が不正問題から販売停止になっている中、2016年6月の軽乗用車の販売ランキング(速報)が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会より発表されました。

20151120-n-box_001H

1位がホンダN-BOX、2位にダイハツ・タントというトップ2は、もうおなじみといえる並びですが、3位にホンダN-WGNがジャンプアップしているのが大きな変化となっています。

●2016年6月 軽乗用車販売ランキング(軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 15,622台
2位 ダイハツ タント 12,340台
3位 ホンダ N-WGN 8,059台
4位 スズキ アルト 7,821台
5位 ダイハツ ミラ 6,803台
6位 スズキ ワゴンR 6,789台
7位 スズキ ハスラー 6,663台
8位 ダイハツ ムーヴ 6,542台
9位 スズキ スペーシア 6,299台
10位 ダイハツ キャスト 4,731台

マイナーチェンジ効果により販売ランキング3位に上昇してきたN-WGN、順位自体はインパクトありますが、そのセールスは4桁。軽自動車離れと言われる状況を如実に感じる数字になっています。

201512_tanto_-1323622470

ちなみに、軽自動車(四輪)全体としては、2016年6月の販売台数は13万3137台となり、前年同月比では81.6%と、軽自動車マーケットが元気を失っているのは明らか。

さらに軽乗用車だけに絞ると、6月の販売台数は9万6023台(前年同月比76.6%)となり、三菱eKと日産デイズの販売停止が大きく影響していると感じられる数字が並んでいます。

果たして、軽乗用車市場はこのままシュリンクしてしまうのでしょうか。

(山本晋也)

スバル・ステラが一部改良を実施。「カスタム」にエントリーグレードの「F」を新設定

ダイハツからOEM供給されているスバル・ステラがムーヴ同様、6月21日に一部改良を受けました。

ムーヴのブランド違いということになりますが、販売店が近い、あるいは「スバル」ブランドがいい! などの理由であればOEM車でも買わない手はありません。

STE1661s

最大のトピックスは、ステラ・カスタムにエントリーグレードの「F」が新設定されたこと。

カスタム専用デザインやLEDヘッドランプはそのままに、フルホイールキャップ、2眼ルミネセントメーター(メッキリングなし)や、マルチインフォメーションディスプレイといった一部の装備を簡素化したモデルになり、ダイハツ・ムーヴの同等グレードと同様に、135万円と価格を抑えたのが特徴です。

そうはいっても装備は充実していて、電動格納式カラードドアミラー(キーレスアクセス連動&サイドターンランプ付)、LEDヘッドランプ、LEDフォグランプ、パワーウィンドウ、マルチインフォメーションディスプレイ、UVカットガラス(全面)、濃色ガラス(リヤ)、2眼ルミネセントメーター、オートエアコン、キーレスアクセス&プッシュスタート、運転席シートリフターなどを用意。

また、メーカー装着オプションの「プレミアムセレクション(ステラ・カスタム)」を、加飾パネルやシートステッチのカラーを変更することで、上質でスタイリッシュな内装に見直されています。

STE1662sSTE1663s

「ブラックインテリアセレクション(ステラにメーカーオプション)」では、インパネ下部やインナーリモートまわりのカラーリングを変更して質感を高め、より幅広いユーザーニーズに対応。なお、一部改良後のスバル・ステラの価格帯は、113万4000円〜174万4200円となっています。

(塚田勝弘)

ダイハツ・ムーヴ カスタムにお値打ち価格135万円の新グレードが追加

ダイハツのハイト系軽自動車「ムーヴ」がマイナーチェンジと新グレードの追加です。

全車共通の変更点は、オートライトの点灯タイミングを早期化した点、メ ーカーオプションで設定している「ブラックインテリアパック」の内装色の一部変更などになります。

move_20160621011

カスタムシリーズに追加設定された「カスタムX”Special”」は、14インチフルホイールキャップ・スチールホイールの採用などにより、価格を抑えたムーヴカスタムのエントリーグレード。2WDが135万円、4WDは147万4200円(いずれも消費税込)となっています。

そのほか、フロントシートリフト車の価格を引き下げ、福祉車両として最安値(ダイハツ調べ)の126万4000円〜157万4000円(消費税非課税)としているのもマイナーチェンジの変更点です。

(山本晋也)

ダイハツ・ムーヴの最上級グレードがマイナーチェンジで内装充実

ダイハツのハイト系軽自動車「ムーヴ」。その上級グレードといえるのがムーヴカスタムの”ハイパー”シリーズです。2016年6月21日、ムーヴのマイナーチェンジに合わせて、ハイパーシリーズもプレミアム度を増しました。

move_20160621004

主な変更点は、ドライバーが常に目にするインテリアに集中しています。インパネガーニッシュ とドアオーナメントパネルの加飾をグロッシーブラッククロスに変更、さらにシートステッチをシル バーステッチとするなど、インテリアのプレミアム度を高めました。また「純正 ナビ装着アップグレードパック」も標準装備となっています。

メーカー希望小売価格は、NAエンジンのムーヴカスタムX”ハイパーSA II”が149万400円(2WD)と161万4600円。ターボエンジンのムーヴカスタムRS”ハイパーSA II”は2WDが162万5400円、4WDは174万9600円となっています(いずれも消費税込)。

(山本晋也)

ダイハツ・キャストが一部改良で内・外装カラーのバリエーションを拡充

2015年9月に登場したダイハツ・キャストには、最もオーソドックスの「スタイル」、SUV風に外観が印象的な「アクティバ」、アグレッシブな走りを楽しめる「スポーツ」という3つのバリエーションを用意しています。

cast_20160620024

そのキャストが、2016年6月20日に一部改良を受けました。

軽自動車販売ランキング(全国軽自動車協会連合会調べ)において、2016年1月は9位、2月と3月は7位、4月と5月は10位。昨年の発売以来、ほぼ5位以内にランクインしていただけに、やや物足りないところでした。

3つのバリエーションともに乗り心地や静粛性の高さなどは、軽自動車でもトップクラスだと思いますが、完成度の高さからすると、もっと売れてもいいような気がします。

cast_20160620017

今回の一部改良では、キャストシリーズで好評だという多彩な内・外装のカラーバリエーションをさらに拡充させています。

まず、キャスト・スタイルでは、「デザインフィルムトップ」のカラーに、2015年の東京モーターショーの参考出品車で好評だったというシルバーをベースに新開発した「ヘアライン調/シルバー」を新設定。

cast_20160620022また、「カーボン調/ワインレッド」も選択できるようになり、2トーンカラーの選択肢が1色から3色に拡大されています。

内装色では、従来の 「シルバー」、「バーガンディ」、「ライトブラウン」に加えて「ピンク」、「ネイビー」、「ブラック」、「ホワイト」の4色を追加することで内・外装のカラーコーディネイトの幅が広がっています。

cast_20160620011キャスト・アクティバには、「デザインフィルムトップ」のカラーに「カーボン調/ブラック」を新設定し、2トーンカラーが2色に拡充。さらに、ボディカラーに「ブライトシルバーメタリック」を追加

インテリアアクセントカラーも従来の「シルバー」、「ブルー」、「オレンジ」に加えて「レッド」、「ネイビー」、「ブラック」、「ホワイト」の4色が追加されています。

cast_20160620024キャスト・スポーツでは、「デザインフィルムトップ」を選択すると、「レッド」が標準設定となる「ドアミラー」と「リヤクォーターピラーパネル」のカラーをブラックに変更できるメーカーオプションが新たに設定されています。

装備面では、4WD車の最低地上高をアクティバが従来の175mmから180mmに、スタイルとスポーツを145mmから150mmに高めることで、より走破性を向上させているほか、助手席シートヒーターを追加(キャスト・スポーツと特別仕様車「プライムコレクション」に標準装備するほか、メーカーオプションの「ウォームパック」に設定)。

価格帯はスタイルが122万400円〜170万6400円、 アクティバが122万400円〜171万1800円、キャスト・スポーツが162万円〜174万4200円となっています。

(塚田勝弘)

2016年5月の軽自動車セールスランキング、ホンダが伸びた!

全国軽自動車協会連合会より、2016年5月の軽四輪乗用車のセールスランキング(速報)が発表されています。

20151120-n-box_001H

5月は、走行抵抗値の不正問題により三菱と日産の軽自動車「eK」シリーズと「DAYZ」シリーズが販売休止中ということもあり、大きな動きが予想されていました。

トップは3か月連続でホンダN-BOX、前年同月比110.5%。また、ホンダの軽自動車N-WGNも前年同月比120.5%と大きく伸びています。ダイハツでは2位につけたタントが前年同月比129.9%と躍進。いずれもとライバルが消えたぶんを吸収した格好となっています。

tanto_150427003

■2016年5月 軽四輪乗用車 通称名別販売ランキング(軽自協調べ)
1位 ホンダ N-BOX 11,487台
2位 ダイハツ タント 11,283台
3位 スズキ アルト 7,211台
4位 スズキ スペーシア 6,676台
5位 スズキ ハスラー 6,193台
6位 ホンダ N-WGN 6,169台
7位 スズキ ワゴンR 5,704台
8位 ダイハツ ミラ 5,367台
9位 ダイハツ ムーヴ 5,074台
10位 ダイハツ キャスト 4,439台

5月18日に走行抵抗値の測定に関する不正を発表したスズキの車種が3〜5位に並び、まだ影響が大きく現れているようには見えません。

ただし、前述した3モデル以外は、メーカーを問わず前年同月比で落ち込んでいます(64.3〜90.2%)。全体としては前年同月比82.7%の月販8万台市場となった軽乗用車。

eK、DAYZの問題により、長らく高値安定と思われていたリセールバリューに変化が現れたことも、こうした「軽自動車離れ」ともいえる状況を生み出しているのかもしれません。

(山本晋也)

5月国内新車販売、登録車は6.6%増も軽自動車14.3%減!

自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)の発表によると、5月の軽自動車を含む国内の新車総販売台数は前年同月比1.2%減の33.2万台と、2ヶ月ぶりの前年割れとなっています。

2016.05

内訳では登録車が22.4万台(6.6%増)、軽自動車が10.8万台(14.3%減)と、軽自動車の不振が目立ちます。

これは三菱自動車の燃費データ改ざんで「eKワゴン」などに加え、同社からOEM供給を受けていた日産「デイズ」などの販売が大きく落ち込んだ事が影響しています。

三菱自動車の軽自動車販売は75%減の912台、日産も76.8%減の3,105台。また、燃費試験方法で不正があったスズキは15.4%減の3万8,094台の状況。

一方、ダイハツは5.4%増の3万8,358台、ホンダも3.8%増の2万786台となっており、日産や三菱自から顧客が流入した可能性が考えられます。

軽自動車は昨年1月以降、17ヶ月連続で前年割れが続いており、好材料が無いことから登録車との対比がいっそう鮮明化、総販売台数への影響も顕著になっています。

Avanti Yasunori

【関連記事】

トヨタ自動車の4月生産、地震の影響で国内生産18.8%減!
http://clicccar.com/2016/06/03/376246/

三菱自動車、日産との提携を正式に締結!「外の目」で体制立て直しへ
http://clicccar.com/2016/05/31/374144/

トヨタのHVモデル世界販売、年内にも1,000万台到達か?
http://clicccar.com/2016/05/31/373471/

スズキの報告から見えてくる燃費試験「惰行法」の課題とは?
http://clicccar.com/2016/05/22/372757/

2016年4月の軽自動車販売、前年同月比減ながらも上向き!
http://clicccar.com/2016/05/16/371965/

5月の軽自動車販売台数発表。燃費不正問題で三菱自動車75%減、日産77%減、スズキ15%減。ダイハツ、ホンダは増加

三菱自動車などの燃費不正は自動車業界のみならず社会問題になっていますが、この問題に関係するメーカーは大きく販売台数を減らしていることが全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の発表で明らかになりました。

51a

全軽自協が発表した軽自動車の5月販売台数によると、貨物車と乗用車を合わせた軽自動車全体で、「eKワゴン」などの販売停止に追い込まれた三菱自動車は全年同月比75.0%減の912台に激減しました。

また、三菱自動車からOEM供給されていた「デイズ」などの販売を停止した日産は、76.8%減の3105台に大幅減少しました。

5月18日に燃費データの不正を公表したスズキは、15.4%減の3万8094台に販売台数を減らしています。

一方、燃費不正問題とは無関係のメーカーは、ダイハツが5.4%増、ホンダが3.8%増と、ライバルの苦境を尻目に販売を伸ばしています。

52a

軽四輪乗用車に限った5月の販売台数では、三菱自動車は前年同月比97.2%減の僅か74台、日産は94.6%減の593台に激減しました。スズキも21.1%減の結果になりました。

これら3社と比べて、ダイハツは7.1%増、ホンダは11.4%増と販売台数を大幅に増加させていることが分かります。

今回発表の5月軽自動車販売台数を見れば、世間を敵に回すような内向きの企業体質では、いくら名門企業といえども、今の時代はやっていけないことが明らかになった、といえそうです。

報道発表:2016年5月軽四輪車新車販売速報(一般社団法人全国軽自動車協会連合会)

(山内 博・画像:全軽自協)

月額18,500円でクルマが持てる!? 女性向けカーリースに「ホンダ N-BOX」などが登場

オリックス自動車株式会社が、”女性向けカーリースプラン”を期間限定で販売しています。気になるその内容について、まとめてみました。

■”おくるま女子応援プロジェクト”で女性をサポート

今回のプランでは「クルマを利用する女性を応援する」をモットーに、女性に嬉しい内容が多く備わっています。

専業主婦やパートの方でもクルマを利用できるように、保証人なしで申込が可能です。しかも、ネットで申込ができるので、忙しくてなかなかお店に行けないという人もオススメ。

■気になる車種は?

今回のプランで用意されているクルマは、”ホンダ N-BOX”と”スズキ スペーシア”の2種類の軽自動車。

ホンダ N-BOXは2015年度軽自動車の新車販売数第1位を誇り、スズキ スペーシアは安全性の高さが魅力。カーナビ・UVカットガラス・全方位モニター・両側スライドドアなどが標準で装着されており、女性にとっては嬉しいポイントがとても多いです。

■月額18,500円の支払いでOK

一瞬目を疑いたくなるようなこの価格。今回のプランは”お小遣いの範囲で気軽に乗れる新車”をコンセプトにしており、”いまのりナイン”という9年間の契約になります。

これには9年分の自動車税や自賠責保険料なども含まれており、それらを含めて月額1万円台で支払いが済むというもの。定額制というわかりやすいシステムが評判です。

契約中の9年間は車検も無料ででき、半年毎のオイル交換など嬉しいオプション付きです。9年間の契約終了後は自動車を自分のものにすることができます。

■女性にとってクルマを利用しやすい環境に

このように、今回のプランは女性にとって魅力的な点がとても多いです。オリックスでは、今後も”おくるま女子応援プロジェクト”を継続していく方向であり、様々な企画やサービスを展開するとのこと。

クルマを利用する女性にとっては嬉しいポイントが多いため、クルマをより身近に感じられるサービスですね。

(鈴木 唯)

ダイハツの背高軽自動車「ウェイク」が安全性能とレジャー機能を強化

圧倒的な車高の余裕を持つ、まさにライバルの上行くダイハツの軽自動車「ウェイク」がマイナーチェンジです。

ポイントは内外装の意匠刷新と、先進安全技術「スマートアシストII」の採用、そして新グレード「レジャーエディション」の設定です。

wake_20160517005

エクステリアではフロントフードガーニッシュをリ・デザイン。フロントとリヤバンパーガーニッシュをボディ同色としたほか、フロントフォグランプを標準装備しています。

ボディカラーには、「ミストブルーマイカメタリック」と「フレッシュグリーンメタリック」の新色を設定。ホワイトルーフなどによる2トーンカラーのバリエーションを5色設定とし、 合計14パターンの多彩なカラーリングをラインナップしています。

wake_20160517003

インテリアについてはオーディオパネル、カップホルダーをプレミアムシャインシルバーに、 センタークラスターをプレミアムシャインブラックとしたのが変更点。後席向けの「リヤパーソナルランプ」も全車標準装備されています。

新設定された「レジャーエディション」では、防水機能を持った樹脂製の「イージーケアフロア」や「上下2段調整式デッキボード」、「ユーティリティフック」などを標準装備としています。

wake_20160517019

先進安全面では、レーザーレーダー・カメラ・ソナーセンサーの3デバイスによる「スマートアシストII」を採用したのがニュース。これにより衝突被害軽減ブレーキの作動範囲を拡大したほか、歩行者の検知も可能となっています。

また、軽自動車初の機構として、パワースライドドアのクローズ中に電子キーの「施錠」ボタンを押すことで、ドアクロー ズ後に自動でドアの施錠をおこなう「パワースライドドア予約ロック機能」も設定されました。

パワートレインは自然吸気エンジンとターボエンジンを設定。トランスミッションはCVTとされ、2WDと4WDのラインナップとなります。

メーカー希望小売価格は135万円〜184万1000円(消費税込)。減税率は異なりますが、いずれもエコカー減税の適用を受ける環境性能となっています。

(山本晋也)

2016年4月の軽自動車販売、前年同月比減ながらも上向き!

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)によると、4月の軽自動車総販売台数(速報)は11.2万台(前年同月比-7.5%減)となっています。

HONDA_N-BOX

メーカー別では首位のスズキが39,821台(-11%)、2位のダイハツが37,029台(+2.5%)、3位のホンダが21,295台(+9.1%)、4位の日産が5,574台(-51.2%)、と続き、8位の三菱自が1,477台(-44.9%)となっています。

2016_04

[nextpage title=”日産「デイズ」は前年同月比-67%減!”]

車名別では首位のホンダ「N-BOX」が11,691台(+14.4%)、2位のダイハツ「タント」が10,996台(+36.7%)、3位のスズキ「アルト」が8,076台(+9.8%)、4位のスズキ「スペーシア」が6,838台(+13.2%)となっており、ホンダ「N-WGN」は5,356台(+27.4%)で7位のポジション。

その他の上位ランキング車種は前年割れの状況となっています。

2016_04

中でも燃費データの不正が発覚した三菱自とその影響を受けた日産では、4月20日以降対象となった車型の販売を停止しており、日産の主力車「デイズ」についても2,453台(-67%)で11位に転落するなど、大幅な販売落ち込みをみせています。

ただ、全体としては昨年4月の軽自動車税増税以降、長らく続いている販売不振から徐々ではあるものの、抜け出しつつある状況。

2013_11-2016_04

今後、日産・三菱自両社の販売減の影響がどの程度影響するのかが注目されます。

Avanti Yasunori ・画像:全国軽自動車協会連合会)

【関連記事】

日産が三菱自動車の燃費不正解明を待たずに買収に動いた訳は?
http://clicccar.com/2016/05/13/371662/

三菱自動車 相川社長が燃費偽装で引責辞任か?国交省の対応は?
http://clicccar.com/2016/04/27/369037/

激動の軽自動車セールス、2016年4月のトップ10は?

一般社団法人 全国軽自動車教会連合会より、2016年4月の軽四輪車通称名別新車販売速報(乗用)が発表されています。

4月といえば、三菱自動車と日産の軽自動車「eK」シリーズと「デイズ」シリーズに認証取得に関わる不正があったことが発表され、それぞれ販売が停止になり、キャンセルもあったことがニュースとなりました。

当然セールスランキングには、その影響が大きく出ています。

NBOX_CUSTOM_2tone

セールスランキングのワン・ツーは、ホンダN-BOX、ダイハツ・タントといったスーパーハイトワゴンとなっているのは前月同様。

前月3位だった日産デイズはトップ10圏外の11位となりました。日産と三菱の軽自動車については、5月中の販売再開がなければ、それぞれスズキからOEMを受けている車種を除くと5月の台数は限りなくゼロに近い数字となることが予想され、その間に他ブランドがどれだけ市場を奪えるのか、また軽自動車市場のシュリンクを加速させることになるのか、注目されます。

altoworks_3841

●2016年4月軽四輪車通称名別新車販売ランキング(全軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 11,691台
2位 ダイハツ タント 10,996台
3位 スズキ アルト 8,076台
4位 スズキ スペーシア 6,838台
5位 スズキ ハスラー 6,681台
6位 スズキ ワゴンR 5,541台
7位 ホンダ N-WGN 5,356台
8位 ダイハツ ミラ 4,789台
9位 ダイハツ ムーヴ 4,622台
10位 ダイハツ キャスト 4,492台

日産デイズと三菱eKの販売停止によって大きく動いたランキングですが、注目すべきは3〜6位を占めたスズキのラインナップでしょう。ザ・軽自動車というべき軽量モデルの「アルト」が伸びている一方で、かつて軽自動車のメインストリームだったワゴンRは、スペーシアやハスラーにも劣るポジションとなっています。

他ブランドにおいても、ダイハツ・ムーヴが同社のミラを下回っているように、いよいよ全高1600mm台のハイトワゴン系モデルから、「高いか、低いか」のいずれかにユーザーが分かれる傾向が見えてきたといえそうです。

(山本晋也)

【関連記事】

合計62.5万台が不正!三菱自動車工業がekワゴン等軽自動車の認証取得時の不正を公表。日産含め販売停止
http://clicccar.com/2016/04/20/367615/

2016年3月の軽自動車新車販売は前年比83.3%と縮小傾向、もっとも売れた車種は?
http://clicccar.com/2016/04/07/365119/

ホンダN-BOXが3回目の軽自動車販売ナンバーワンに返り咲き!
http://clicccar.com/2016/04/11/365124/

低燃費だけじゃない!! 2016年オススメの軽自動車
http://clicccar.com/2016/02/01/351186/

三菱の軽乗用車販売、4月は前年比37.9%の680台。日産は?

全国軽乗用車協会連合会が、2016年4月の軽自動車セールスデータ(速報)を発表しています。

認証取得時の不正が明らかとなった三菱自動車「eK」シリーズと、その兄弟モデルである「DAYZ」シリーズを販売していた日産自動車の両社の販売数は、三菱が前年同月比55.1%の1,477台、日産は同48.8%の5,574台となっています。

いずれも不正問題の発覚後、販売を停止しているのでこうした数字は予想の範囲ですが、それにしては台数の落ち込みが少ないという見方もあるかもしれません。

Image converted using ifftoany

ここでポイントとなるのは、上記の数字は各社の軽自動車販売のトータルの数字であること。

三菱、日産ともに販売を停止しているのは乗用モデルのeKシリーズ、DAYZシリーズに限った話。軽自動車全体では、スズキからOEM供給を受けている商用車などを含めての軽自動車セールス台数ということになります。

そこで、両社の軽乗用車に限った数字を見てみると、三菱は前年同月比37.9%の680台。結果として、三菱の軽自動車販売は商用車のほうが多いという非常に珍しいバランスとなっています。

また、日産はスズキからOEMのモコを含んだ台数となりますが、軽乗用車に限った4月の実績は同35.7%の3185台と、比率でいえば三菱自動車より落ち込んでいます。

そもそも不正を行なったのは三菱自動車であり、しかも1991年から不正が続いていたということで、社会的な問題となっています。

しかし、販売現場での影響でいえば、日産の軽自動車への影響がより目立つ結果となっているようです。

(山本晋也)

【モーターファンフェスタ】Kカーだってスポーツできる!

4月24日に富士スピードウェイで行われたモーターファンフェスタ、雑誌「REV SPEED」のイベントは「REVSPEED プロドライバー×Kスポーツ全開同乗体験」。

今回REV SPEEDが持ち込んだのは、スズキのアルトRSとアルトワークス、ダイハツのコペンローブ、キャストスポーツ、ホンダのS660。さらにケータハムからSEVEN160という今話題のKカー6車種。

ケータハム以外は自分で運転が可能。ショートサーキットでは大井貴之選手、井尻薫選手の同乗走行が楽しめるというKカーを楽しんでもらおうと言うイベントです。

IMG_2579

試乗するクルマはジャンケンで決まりますが人気なのはやはりケータハムとS660! 乗る機会どころか街で見る機会もなかなか無いケータハムには、試乗希望者だけでなく多くの注目が集まっていました。

IMG_2616

ケータハムの試乗権を勝ち取った方は、脚立を使ってロールバーやマフラーなどを避けながら狭い車内に入るという難関が待っており、ケータハムに乗る上での「儀式」を体験できるのも、なかなか体験できない機会ですね

IMG_2576 IMG_2578

ケータハム以外は皆さんの運転でサーキットまで移動、大井選手、井尻選手がそれぞれのクルマに乗り込み、同乗アタック!

時折、濃霧によって視界が悪い時間帯もありましたが、そんな事は物ともせずアタックをこなすのは流石プロ!

IMG_2638 IMG_2646 IMG_2642 IMG_2639

そんなお二人に今回のKカーの印象をお伺いしました。

ケータハムをメインに乗った井尻選手は

「ケータハムは軽くて今のクルマにはない楽しさを持っている。プロが乗っても面白くて遊びクルマには最高」

とのこと。所有するとなると屋根付きの車庫が必要になりますが、スズキのK6Aを搭載して490キロという軽さを実現したからこその楽しさではないでしょうか?

IMG_2667

大井選手は

「どのクルマもサーキットでスポーツ走行するには十分だが一番驚いたのがダイハツのキャストスポーツ。全高が高いにも関わらずサーキットでも安定して走ることができた」

S660やケータハムの様な2人乗りのクルマはもちろん、それ以外のKカーでもスポーティな走りを楽しめのであれば、荷物も多く積めて実用性も両立出来ますね!

IMG_2669

(多井 駆)

日産はどうする? 三菱自動車の不正、NMKVの行方は?

三菱自動車工業の軽自動車による認証取得時の不正問題が拡大しています。

三菱が生産、日産にも供給する軽自動車だけでなく、四半世紀にわたって法規に則った走行抵抗の試験が行なわれていなかったことが明らかとなるなど、問題の根深さがあらわとなっています。

ekspace004

問題の軽自動車については、当事者でもある日産ですが、まずは三菱が生産を担当している軽自動車「DAYZシリーズ」に関しては販売停止中(スズキからOEMを受ける車種は販売続行)としています。

2015年度の同社国内販売を見ると、登録車は37万5498台、軽自動車は19万7083台となっています。前年同期比でマイナス15.6%と減っている軽自動車ですが、それでも同社における国内販売の比率では34%もあり、このまま軽自動車の販売を停止していては営業への影響が大きいことは容易に想像できる状況です。

Nissan_Dayz_B21-10

もともとスズキからのOEMによって軽自動車ビジネスに参入した日産が、独自のモデルを開発しようとした狙いと、開発リソースに悩む三菱自動車の思惑が合致して2011年に生まれたのが、両社のジョイントベンチャー「NMKV」といえます。

『日産・三菱・軽・自動車』を意味する名前を持つ同社が担うのは、商品企画とプロジェクトのマネージメント。

認証取得における不正が問題となっている三菱eKシリーズ、日産DAYZシリーズの開発・生産は三菱自動車が担当していましたが、次期モデルについては、開発段階においても日産の関与が深くなることが2015年10月に発表されていました。

その内容について、公式発表では次のように表現されています。

具体的には、設計開発、実験など実際の開発業務については、今後、日産自動車もより深くかかわることとなります。

また、NMKVの機能を強化し、従来担当してきた商品企画やプロジェクト開発などのマネジメント機能に加え、開発と生産の連携をより円滑、強化するための部署を新たに設けます。

なお、生産については、引き続き、三菱自動車の水島製作所で行う予定です。

今回の不正については、そうした日産の設計開発への”深い関わり”によって明らかになったという面もありますが、このままでは従来と同じ体制により次期モデルを開発するというわけにはいかない状況です。

不正行為を正すのは当然でしょうが、それだけでは信頼回復とはならないといえるでしょう。つまり、このまま次期モデルを開発しても市場が受け入れるとは考えづらいのも事実。

とはいえ、前述のとおり日産の国内販売において軽自動車は欠かせないプロダクトであり、いまさら軽自動車抜きのマーケティングに切り替えるというのも無理めな話といえそう。しかしながら、三菱の不正問題は1991年から始まっていたと根が深く、短期間での解決は難しい様相。

可能性としては、あらためてスズキのOEMを増やす可能性を模索して、商品を揃えるというカタチをとるのか、それともすでに進めていた路線を拡大して独自に軽自動車を開発・生産するといった2つの方向が考えられます。

いずれにしてもジョイントベンチャーとして生まれたNMKVが、その存在意義が問われる状況になるのは必至といえそうです。

(写真:山本晋也/小林和久/日産自動車)

(文:山本晋也)

【関連記事】

三菱自の新たな発表「1991年から続いた4重の不正」とは?
http://clicccar.com/2016/04/26/368979/

三菱自動車の燃費不正問題の影響は業界再編にまで及ぶ?
http://clicccar.com/2016/04/23/367698/

合計62.5万台が不正!三菱自動車工業がekワゴン等軽自動車の認証取得時の不正を公表。日産含め販売停止
http://clicccar.com/2016/04/20/367615/

【関連リンク】

日産自動車、三菱自動車、NMKV、次期型軽自動車の企画・開発で基本合意
http://www.nmkv.com/info/2015/10/info20151016.html

三菱自の新たな発表「1991年から続いた4重の不正」とは?

三菱と日産のJVであるNMKVが企画した軽自動車、三菱「eKシリーズ」、日産「DAYZシリーズ」における燃費試験データの不正使用が明らかになってから、およそ一週間。不正行為について国道交通省に報告したのに合わせて、概要が発表されています。

その内容は大きく2点。

ひとつは軽自動車の認証取得に際して、開発中における燃費性能の引き上げと、それに伴う不正。

もうひとつは、1991年から続いていたという走行抵抗試験に関する不正行為についてとなります。

P1000245

軽自動車については、2013年に発売されたeKワゴンとデイズについて、開発段階で燃費目標の引き上げ(26.4km/Lから29.2km/L)があり、道路運送車両法に定められた「惰行法」とは異なる「高速惰行法」において走行抵抗値を実測。

そのうえで中央値をとらずに、最良値を申請したという二重の不正が明らかとなっています。

ターボエンジン車や4WD車、そして標準モデルについては、前述した燃費訴求車の数値を元に、机上で計算したといいます。本来であれば、いずれも実測する必要があり、この行為により三重の不正です。

全高の異なるeKスペースやデイズルークスなどの追加モデルや、その後のマイナーチェンジモデルについても、初期の高速惰行法によって得られた数値をベースに算出したデータによって申請していたといいます。

シリーズ名こそ共通していますが、誰が見ても異なるモデルにおいても実測をしていないというのは、四重の不正であり、またコンプライアンス意識の低さを感じさせる行為といえます。

Image converted using ifftoany

さらに、三菱自動車工業においては、日本国内の法規で定められた「惰行法」による走行抵抗の計測は行なわれていなかったと思わせる発表もされました。その経緯を以下に引用します。

(1)1991年、道路運送車両法により走行抵抗の測定法が「惰行法」と指定されたが、当社ではそれと異なる「高速惰行法」で国内向け車両の計測を始めた。

(2)1992年1月、走行抵抗から惰行時間を逆算する計算法が作られた。

(3)2001年1月、「惰行法」と「高速惰行法」の比較試験を実施し、最大2.3%の差にとどまることを確認。

(4)2007年2月、試験マニュアルにより、「DOM(国内)はTRIAS(「惰行法」)」と追記改定したが、以降も「高速惰行法」を継続して使用していた。

この発表は、国内で必要とされる「惰行法」による計測を行なっていなかったとも読み取れます。つまり、軽自動車の燃費目標を達成するためのインチキではなく、法規が定められたときから守ることがなかったと捉えることもできるでしょう。

日産自動車は同社WEBサイトにて、デイズとデイズルークスの販売停止に関する『お詫びとお知らせ』を出した後は、公式なアナウンスはありません。

不正な計測方法が1991年から続いていたとなると三菱自動車工業の社内的な問題が大きく、日産は静観するほかないということでしょうか。

また、1991年から不正行為が続いていたとすると、2000年から5年間ほど提携を結んでいたダイムラークライスラー(当時)の品質管理の目もかいくぐったということになります。

今回の発表は、ひとまずの報告に基づいたもの。検事経験者などによる特別調査委員会による徹底的な調査結果が待たれます。

(山本晋也)

【関連リンク】

三菱自動車工業・当社製車両の燃費試験における不正行為に係わる国土交通省への報告について
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2016/news/detailg427.html

軽自動車向け「REGNO GR-Leggera」は高い静粛性と乗り心地が魅力

大きなクルマからよりコンパクトなモデルへ、大排気量エンジン搭載車からより小さなエンジンに乗り替えるなどのダウンサイジングの流れは、軽自動車にも波及しています。

2014年には新車販売のうち軽自動車が初めて40%の大台を突破。2015年度は軽自動車税増税などにより約37%にまで下がっていますが、4割近くが軽になっています。

20160315BS Regno Leggera_020 (1)

最近の軽自動車は広いだけでなく、たとえばダイハツ・キャストのようにスモールカーを超えたような、良好な乗り心地を実現しているモデルも出てきていますが、軽自動車に乗り替える、いわゆる「ダウンサイザー」が増えてくれば、音や振動に対する要求も厳しくなることが増えそうです。

20160315BS Regno Leggera_004

ブリヂストンが誇るプレミアムブランド「レグノ」がついに軽自動車にも投入されました。

20160315BS Regno Leggera_038

「REGNO GR-Leggera(レグノ ジーアール・レジェーラ)」は、こうしたダウンサイジングユーザーはもちろん、軽自動車で旅行やレジャーに出かける層をターゲット据えたタイヤで、レグノの名にふさわしい静粛性・乗り心地を実現しているのが最大のポイント。

実際にお台場の市街地、そしてレインボーブリッジなどを「エコピア(EX20C)」と乗り比べながら走らせましたが、音・振動も明らかに抑制されています。よく分かるのが、エンジン音や風切り音などが高まる前の速度域。

20160315BS Regno Leggera_02420160315BS Regno Leggera_019

たとえば、加速していって流れに乗り、少しアクセルを戻した際など、ほかの音源が聞こえにくい際にロードノイズ、パタンノイズの低さを実感できます。

また、こうしたシーンでは微振動も抑制されている印象で、乗り比べたからこそですが、その差は想像以上に感じられました。

20160315BS Regno Leggera_020 (1)

おそらく毎日乗っている愛車に装着すれば、すぐにその違いが分かるはずで、乗り心地や静粛性をさらに高めたいという軽ユーザーには朗報といえそうです。なお、発売時のサイズは、155/65R14、165/55R14、165/55R15となっています。

(文/塚田勝弘・写真/小林和久)

ホンダN-BOXが3回目の軽自動車販売ナンバーワンに返り咲き!

ホンダの軽自動車作りの新たな契機となった新生Nシリーズで、トップバッターとして登場したN-BOX。

th_4160406b_001H

2011年12月にN-BOXを投入し、その後2012年7月にN-BOXプラス、2014年12月にはN-BOX SLASH(スラッシュ)とN-BOXシリーズのラインナップを拡充。

その間、2013年12月のマイナーチェンジなど、一部改良を重ねることで燃費改善や安全性向上などの商品力を高めることで、人気の軽自動車として常に上位にランクインしてきました。

N-BOXの躍進を見ていると、幅広い男性ユーザーを獲得した初代ワゴンRを思い起こさせますが、絶えず一部改良と派生モデルの追加することで、N-BOXシリーズの安定ぶりを支えてきたのは間違いないでしょう。

th_4160406b_002H

販売の推移は、2011年度が4万7329台(軽四車順位で10位)、2012年度がいままでで最高台数となる23万6287台(同1位)、2013年度が22万5900台(1位)、2014年度が18万8922台(2位)、2015年度が17万2614台で1位となっています。なお、2014年度の1位はダイハツ・タント。

th_4160406b_003H

余談ですが、消費税や軽自動車税の増税など新車販売の冷え込みは軽自動車、登録車問わないところですが、次の新車販売でプラスになる要因は「消費税が10%になる前の駆け込み需要」という声もありますから、複雑な心境にもなります。

(塚田勝弘)

【関連記事】

■ホンダ・ヴェゼルが2年連続で「SUVナンバーワン」に輝く
http://clicccar.com/?p=365093

2016年3月の軽自動車新車販売は前年比83.3%と縮小傾向、もっとも売れた車種は?

2016年3月の軽自動車通称名別販売速報が、一般社団法人 全国軽自動車協会連合より発表されています。

軽四輪車全体としては前年比83.3%の277,387台、軽乗用車だけに限ると同80.6%の230,385台と、ここ数年の駆け込み需要によって先食いした影響が明らかな軽自動車市場。

果たして、もっとも売れたモデルは、どれほどの台数だったのでしょうか。

N-BOX_BrilliantBritishGreen

2016年3月の通称名(車名)別ランキングのトップに立ったのは、ホンダN-BOX。

2015年11月以来のトップをダイハツ・タントから奪還です。とはいえ、販売台数そのものは25,542台と前年比83.4%にとどまっています。

201512_tanto_-1323622474

●2016年3月軽四輪車通称名別新車販売ランキング(全軽自協調べ・速報)
1位 ホンダ N-BOX 25,542台
2位 ダイハツ タント 21,565台
3位 日産 デイズ 19,326台
4位 スズキ アルト 13,945台
5位 スズキ ワゴンR 12,757台
6位 ホンダ N-WGN 12,737台
7位 ダイハツ キャスト 10,643台
8位 スズキ ハスラー 10,236台
9位 ダイハツ ムーヴ 10,024台
10位 ダイハツ ミラ 9,772台

前年比の数字では縮小傾向を感じさせる軽自動車市場ですが、年度末だけあって、トップ10中の9位までは5桁販売となっているのは、市場の大きさを実感させられる数字といえそうです。

前月からの変化では、トップの入れ替わりはもちろん、スズキ・ワゴンRが浮上しているのが大きな違い。前月同様、僅差の争いを繰り広げているダイハツ・キャストとスズキ・ハスラーですが、3月はキャストに軍配があがっています。

(山本晋也)

【関連記事】

2016年2月のもっとも売れている軽自動車はダイハツ・タント
http://clicccar.com/2016/03/08/358762/

一人暮らしの学生さんでも低負担! おすすめ中古軽自動車
http://clicccar.com/2016/03/11/358169/

低燃費だけじゃない!! 2016年オススメの軽自動車
http://clicccar.com/2016/02/01/351186/

トヨタ「プリウス」が快走、国内販売で3ヶ月連続首位!

自販連(日本自動車販売協会連合会)のまとめによると、昨年12月に発売された新型「プリウス」が2月の車名別登録車の販売台数で前年同月比+44.9%増の1.9万台と、3ヶ月連続で首位をキープしています。

人気を裏付けるように、プリウスの売れ筋グレード(A、Aツーリング)の納期は、5~6ヶ月になっています。

TOYOTA_PRIUS

さらに、2位がトヨタ「アクア」、3位がホンダ「フィット」となっており、上位10車中、半数をトヨタ車が占めている状況。

2016.02.TOP10(出展 日本自動車販売協会連合会)

一方、国内市場では、2月の登録車販売台数が前年同月比で4.6%減の27.5万台となっています。

2013.11-2016.02

登録車の販売が5ヶ月ぶりに前年減に転じた背景には、愛知製鋼の爆発事故の影響を受けたトヨタ自動車の一週間に渡る国内生産休止が響いているようです。

ちなみに同社の2月国内新車販売台数は11.4万台で前年同月比11.8%減と、やはり数値にもその影響が如実に表れています。

また全軽自協(全国軽自動車協会連合会)のまとめによると、車名別軽自動車の販売台数はダイハツ「タント」が2位のホンダ「N-BOX」を僅差で抑えて首位を維持、3位は日産「デイズ」となっています。

DAIHATSU_TANTO

2016.02.Kei.TOP10(出展 全国軽自動車協会連合会)

2月の軽自動車販売台数は前年同月比で9.1%減の17.6万台と、14ヶ月連続で前年減が続いています。

昨年4月の軽自動車税増税以降、軽市場が低迷するなか、ダイハツ「タント」は年末のマイナーチェンジが奏功、前年同月比増となっているのが注目されます。

Avanti Yasunori

【関連記事】

2万台超えのトヨタ・プリウスが2016年1月新車販売月間トップ
http://clicccar.com/2016/02/08/352835/

新型「プリウス」販売好調! 2ヶ月連続で国内販売首位に
http://clicccar.com/2016/02/07/352579/

2015年世界販売トップのトヨタ、国内販売も回復基調!
http://clicccar.com/2016/02/02/351907/

トヨタ、プリウスなどの新車効果で2016年国内販売3%増を目指す!
http://clicccar.com/2015/12/28/344645/

トヨタ、新型プリウスの2016年世界販売を35万台に設定!?
http://clicccar.com/2015/12/12/343306/