Motor Fan's YEAR 2016

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スバルBOXERエンジン50周年記念車「レヴォーグ・スマートエディション」登場

スバルBOXERエンジン50周年特別記念車の第四弾として、特別仕様車「レヴォーグ 1.6GT EyeSight Smart Edition」が発表されました。

SmartEdition

この特別仕様車のベースに選ばれたのは「1.6GT EyeSight」(税込メーカー希望小売価格:277万5600円)。

リヤビークルディテクションなどで構成されるアドバンスドセイフティパッケージを標準装備し、スバルの安全哲学をアピールする仕様となっています。

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エクステリアでは、上級グレードである「1.6GT-S EyeSight」と同デザインのLEDヘッドランプ(ブラックベゼル)、ダークメッキ加飾+ブラック塗装フロントグリルを採用。専用17インチアルミホイールやブラックカラードドアミラーも与えられています。

さらに、インテリアには運転席8ウェイパワーシートとアルミパッド付スポーツペダルを標準装備することで、レヴォーグらしいスポーツツアラーさを強調しています。

メーカー希望小売価格は290万5200円(消費税込)と、装備を考えると非常にリーズナブルなのも注目といえそう。発売開始は2016年12月12日となっています。

(山本晋也)

スバル・レヴォーグが欧州の安全性能走行評価で最高評価を獲得

日本、北米、欧州などの主要マーケットで安全性の高さが評価されているスバル各モデル。

今回、スバル・レヴォーグの欧州仕様車が、欧州の新車評価基準である「ユーロNCAP」において、2016年安全性能総合評価で最高評価となる「ファイブスター」を獲得しました。

Impression

「ユーロ NCAP」は、欧州各国の交通関連当局などで構成された独立機関が1997年より実施している安全性能評価。

2016年の同評価では、歩行者への衝突回避または衝突被害軽減性能を評価する自動緊急ブレーキ試験が追加され、「アイサイト(ver.3)」が標準装備されたレヴォーグが高評価を獲得したそうです。

同試験を含めた「2016ユーロNCAP」では、「乗員(大人)保護性能」、「乗員(幼児)保護性能」、「歩行者保護性能」、「安全補助性能」の4分野において安全性能が試されています。

スバル車の「ユーロNCAP」での最高評価の獲得は、2009年のレガシィ、2011年の SUBARU XV、2012年のフォレスター、2014年のアウトバックに続いて今回のレヴォーグで5回目。

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「アイサイト」の予防安全性能については、同装備を搭載したスバル車が米国の「IIHS(道路安全保険協会)」の2016年安全評価の前面衝突予防性能試験において最高評価「Superior」を獲得しています。なお、「IIHS」は「Insurance Institute for Highway Safety」の略で、米国保険業界の非営利団体。

一方、お膝元の日本でも国土交通省と「NASVA(National Agency for Automotive Safety & Victims’ Aid、独立行政法人自動車事故対策機構)」が実施する予防安全性能アセスメントにおいて最高評価であるJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)Advanced Safety Vehicle +」に選定されるなど、第三者機関から高い評価を得ています。

(塚田勝弘)

スバル・レヴォーグの「STI Sport」が発売1ヶ月で異例の3,000台超!

富士重工業が7月21日に発売した、レヴォーグの最上級グレードとなる「STI Sport」の受注台数が、発売後1ヶ月で3,052台に達したそうです。

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専用のフロント周り(バンパー、ラジエータグリル、LEDフォグランプ)や、18インチアルミホイール、大型デュアルマフラーカッター、ボルドーカラーのインテリア、専用に仕上げた可変減衰力サスペンション「DampMatic II」など、最上級モデルにふさわしい内容になっています。

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操縦安定性の向上と乗り心地を高次元で両立、ステアリングギアボックスの取付け剛性の向上により操舵応答性を高めており、ドライバーの意のままに走る愉しさをさらに突き詰めた一台。

2.0Lと1.6Lのパワートレインを用意、もちろん、アイサイトも標準装備しています。

同社の8月23日発表によると、「STI Sport」がレヴォーグ全体に占める割合は「42%」と、追加グレードとしては異例の好調なスタートとなっている模様。

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受注の内訳では、1.6Lモデル(348万8,400円)が52%、2.0Lモデル(394万2,000円)が48%となっています。

ボディカラーの構成比は、

クリスタルホワイト・パール 25%
ダークグレー・メタリック 23%
クリスタルブラック・シリカ 21%
WRブルー・パール 20%
アイスシルバー・メタリック 4%
ラピスブルー・パール 4%
スティールブルー・メタリック 2%
ピュアレッド 1%

購入者年齢の構成比は、

29歳以下 7%
30歳 〜 39歳 15%
40歳 〜 49歳 35%
50歳 〜 59歳 28%
60歳以上 15%

ボディカラーについては上位4色が大勢を占めており、年齢層では車両価格との兼ね合いで40代のユーザーを中心に人気があることがわかります。

2014年6月に登場したレヴォーグですが、今回の「STI Sport」の投入により、再びスバリストからの熱い視線を浴びることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:富士重工業)

【関連記事】

スバル・レヴォーグの最上級グレード「STI Sport」の価格が発表
http://clicccar.com/2016/06/27/381974/

2014年にブレイクしそうなクルマは発売目前のこの3台!
http://clicccar.com/2014/01/08/242019/

ターゲットは輸入ワゴン!! 走りの良さは世界基準に ─ スバル「レヴォーグSTI Sport」画像ギャラリー

6月21日に発表、7月21日に発売されたスバル・レヴォーグSTI Sportは、初期受注で1000台超となっているそう。

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走りの良さは以前から定評があり、さらにドライバーが感じる領域を1/100秒単位で詰めていくことで、さらにブラッシュアップされています。同クラスの輸入車と比べると、課題は走りよりもむしろ、内装を中心とした質感の向上でしょう。

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素のレヴォーグを、NVHや安全性能だけでなく内外装の向上などを年次改良で実施し、さらにSTI Sportを最上級グレードにふさわしいものに仕立てたのが注目点です。

外観では、「STI」エンブレムが付く専用フロントグリルはもちろん、サイドスカート部にメッキ加飾を施した専用フロントバンパー、専用LEDフロントフォグランプ(専用カバー付)などによりスポーティかつ、ワイド感のある佇まいとなっています。

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そのほか、サイドシルスポイラー、LEDハイマウントストップランプ付ルーフスポイラーなどを用意。足元は専用18インチアルミホイール(ダークグレー+切削光輝タイプ)が、リヤは専用大型デュアルマフラーカッターが引き締めています。

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内装の作り込みは、スバルに限らず日本車共通といえる課題。たとえば、ほかにはない個性やデザインではボルボ、細部にまで隙を感じさせない圧倒的な仕上がりならアウディなど、輸入車の多くには抜きんでた点があります(割り切りもありますが)。

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レヴォーグSTI Sportで目を惹くのは、ボルドーの内装色で、かなり思い切った色使いですから好き嫌いが分かれそう。専用装備されるのは、本革巻ステアリングホイール、本革巻シフトノブ、レッドルミネセントメーター、ボルドー/ブラックのドアトリム、ドアアームレストなど。

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中でもSTIのロゴが刻印された本革シートは、短時間の試乗ですがホールド性、快適性のバランスに秀でていている印象を受けました。

1.6Lなら323万円〜(2.0Lは365万円〜)という値付けで、この走りとムードを演出しているレヴォーグSTI Sportは、コストパフォーマンスという項目を入れれば世界に誇れるワゴンであることは間違いありません。

(文/塚田勝弘 写真/森山良雄)

レヴォーグの中古車を買うなら9月がベスト!といえる理由

スバルレヴォーグは2016年6月に一部改良を行い、走行性能に磨きをかけた最上級グレードのSTIスポーツが登場しました。

販売店に取材してみると、現在レヴォーグの受注台数の半数がSTIスポーツとなっているそうです。従来からスバル車は走行性能を磨いたスポーティグレードに人気が集まりますので、今後レヴォーグの人気モデルはSTIスポーツになることは確実でしょう。

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先日一部改良を行い展示車や試乗車が大量に中古車として市場に出回ったことで、1.6L車は値落ち、2L車は値上がりと動きがハッキリと分かれました。

元々レヴォーグは1.6L車、特に1.6GT-Sアイサイトが人気グレードだったので、この一部改良を機に割安感が出たと言えます。

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今後のレヴォーグの中古車相場ですが、しばらくは現在の相場水準をキープし、次の買い時は9月になると思われます。

なぜ、9月なのか。それは半期決算のタイミングとSTIスポーツのデリバリーが始まるタイミングだからです。

中古車は新車と異なり、人気という要素が価格に反映されます。

例えば同じ車種で新車時に高額なグレードであっても、中古車での価格が高いとは限りません。中古車では需要と供給のバランスで価格が決定しますので、需要の多いすなわち人気の高いグレードは高くなり、逆に人気のないグレードは安くなる傾向があります。

ミニバンのエアロ装着グレードが良い例です。

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そして9月からレヴォーグの人気グレードであるSTIスポーツのデリバリーが始まります。

新車のデリバリーが始まれば、未使用中古車の流通が始まるのは間違いありません。したがって人気グレードであるSTIスポーツの未使用中古車はしばらく強気な価格設定になると思われます。

逆に1.6GT-Sアイサイトなど従来人気グレードだった中古車は流通台数が多いので、価格を安く設定しなければ、長期在庫になりかねません。

したがって、9月がレヴォーグの中古車の買い時と言えるのです。

運転支援システム、アイサイトによる高い安全性能と水平対向エンジン+AWDによる高い走行性能がお手頃価格で手に入るのです。

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中古車はこのように、様々な要因によって相場が変動します。このタイミングを上手く捉えることで、賢い買い物ができるのです。

(萩原文博)

真夏の怪奇現象!? レヴォーグの中古車がわずか1週間で50万円ダウン!

中古車の価格が変動する要因は様々ありますが、最も影響を与えるのが自車のフルモデルチェンジやマイナーチェンジ。そしてライバル車のフルモデルチェンジです。

今回、スポーティワゴンのスバルレヴォーグで目を疑うような中古車相場の動きを発見しました。

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スバルレヴォーグはレガシィツーリングワゴンの後継車として2014年に登場。1.6L直噴ターボと2L直噴ターボエンジンを搭載しています。

毎年のようにアップデートされ、最近では2016年6月27日に一部改良を行うとともに、最上級グレードとなるSTI Sportを追加しました。

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ある販売店ではレヴォーグの受注の半数がこのSTIスポーツとなっているそうです。やはりスバリストはスポーティグレードを好むようです。

中古車相場に変動があったのはちょうどこの一部改良を行った6月末から7月上旬にピッタリあてはまります。

中古車検索サイト・カーセンサーnetを見ると、レヴォーグの中古車全体の平均価格は281万円と3カ月前からほぼ横這いで推移していますが、一部改良を機に流通台数は100台程度から200台へと倍増。平均走行距離も1万5000kmから1万kmへ5000kmも減っているのです。

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その理由を突き止めるためにさらにグレードや年式を詳しく見て行くと、まるで真夏の怪奇現象のような動きがありました。

2015年〜2016年式という高年式の1.6GTアイサイトは一部改良前の平均価格が約320万円でした。しかし改良後わずか一週間で50万円ダウンの約270万円まで暴落といえる値落ち幅を記録しています。

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いくら流通台数が増加したとはいえ、平均走行距離はまだ7000km程度の高コンディション車が多い中での、値落ち幅約50万円というのはかなりインパクトは大です。

しかし、値落ちばかりではありません。当時最上級グレードだった2.0GT-Sアイサイトは6月末の平均価格は約288万円でしたが、一部改良後に約330万円まで逆に値上がりしています。

この上げ下げのバランスによってレヴォーグ全体は横這いという形になっているのです。

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今回のレヴォーグの中古車相場の乱高下は一部改良によって展示車や試乗車の多くが中古車として市場に出回ったことが原因といえます。

2Lモデルは値上がり傾向ですが、1.6L車は1.6GTアイサイトだけでなく、ビルシュタイン製のダンパーなどを装着した1.6GT-Sアイサイトも値落ちしていますので、今、レヴォーグの中古車を購入するなら1.6L車がオススメです。

(萩原文博)

レヴォーグの最上級グレード「STI Sport」の目指すものとは?

2013年11月、第43回東京モーターショーの会場にて華々しいデビューを飾った「レヴォーグ」。

台座に乗せられた「レヴォーグ」がグルグルと回転している演出風景もさることながら、日本の道路事情などを念頭に置いて開発し、日本専売モデルとして販売がスタートすることも大きな話題となりました。

登場からすでに数回の改良を経た「レヴォーグ」ですが、その熟成は滞ることなく2016年4月にも年度改良を実施。その際に嬉しいサプライズとして、新グレード「STI Sport」が追加されました。

スバル車において、「STI」というネーミングは卓越した高性能モデルに与えられることは有名ですが、「レヴォーグ」が冠するのは「STI Sport」と何やら聞き慣れない響き。

実はこれ、スバルとSTI(スバルテクニカインターナショナル株式会社)が協業した新ブランドとして企画・開発されたものなのです。

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■高性能への敷居を下げるための工夫

新ブランド「STI Sport」の使命は、ズバリ、“認知度の拡大”と“手が届く高性能”の2本柱による強い事業構造の創造です。

そのために、ベースとなる市販モデルに後から専用パーツとチューニングを施すという手法ではなく、ベース車両の製造時に「STI」のエッセンスを織り込む手法を編み出したのが最大のポイント。

「レヴォーグ」は先述したように日本を念頭に置いたモデルであり、現在も主力として販売が好調なことから、新ブランド第一号に抜擢されたそうです。

ただし、製造ラインでは「レヴォーグ」だけでなく、「BRZ」や「インプレッサ」「XV」も製造されており、その作業効率と走行性能との両立は悩みどころ。

製造担当者と相談した結果、最終的に足まわりの3項目にSTIのノウハウが活かされることが決定しました。ちなみに、今後これが軌道に乗れば、装着されるアイテム数は増えるかもしれないそうです。

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■機能性の美点を活かしつつ、ボルドーでプレミアムを演出

足回りをSTIが担当した一方、デザインや装備などは富士重工業が担当しました。そもそも「レヴォーグ」は機能と装備については元から充実しており、「レヴォーグ STI Sport」ではいかにしてスポーティかつラグジュアリーな印象を表現するかが鍵だったと言います。

とりわけ目を引くのはボルドーとブラックで彩られたインテリア。

実はこの色使いのバランスが肝で、当初はシフトノブやステアリングにもボルドーを使い、かえってスポーティさをスポイルしてしまったそうです。

そういった目に見える仕立てを変える一方、機能性はベースとなる「レヴォーグ」から踏襲。とはいえ、ドアポケット内側に不織布を張るといった、最上級グレードだからこそのこだわりも施されています。

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より深く知りたい方にはこちらがおススメです。

(今 総一郎)

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スバル・レヴォーグ STI Sportは輸入ステーションワゴンを超えた!?

従来のコンプリートカーとは異なり、工場でのインライン化が可能となったスバル・レヴォーグ STI Sport。

その前に2016年4月に年次改良でC型となったレヴォーグのポイントをおさらいします。

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当初、国内専用モデルとしてデビューしたレヴォーグですが、欧州やオセアニア、アジアなどにも投入されています。世界的なSUVブームとはいえ、大きすぎないワゴンのニーズは依然としてあるということでしょう。

C型レヴォーグの改良点は、日本よりも速度域の高い欧州から要望があったという静粛性の向上をはじめ、安全性の強化、質感のアップが盛り込まれています。

静粛性向上のメニューは、フロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚化することで車内への透過音を低減させたほか、リヤクォーターガラスの板厚アップやカーゴルームの吸音材追加など、非常に細やかな改善によって静かなキャビン空間を実現しました。

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安全面では、フロントドアビーム強化、リヤシートベルトにプリテンショナーを追加、後席シートクッションの乗員保持向上などが注目点です。

質感向上では「1.6GT EyeSight」に新デザインの17インチアルミホイールを採用。また、「GT-S」には、メーカーオプションで「ブライトパール」内装が新たに加わっています。

C型になってグレード整理もされたレヴォーグですが、やはり最大の注目は「STI Sport」。一見あまり変わっていないように見えるかもしれませんが、外観の変更点は専用18インチアルミホイール、フロントグリル、リヤゲートにSTIロゴの追加、フロントバンパーとグリル&メッキバーの新設計、フロントフォグカバーの新設計、フロントフォグランプのLED化、マフラーカッター(100パイ真円形状)など、多岐にわたっています。

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内装もステアリングなどにSTIロゴの追加、赤ステッチの追加、ドアトリムへの不織布表皮の追加など、細部にまでこだわりを感じさせます。

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「1.6 STI Sport」は323万円〜、「2.0 STI Sport」は365万円〜という価格設定も装備内容を考えると魅力的といえる内容になっています。インライン化により価格を抑えることで、輸入ステーションワゴンにも対抗できる商品力を確保しているのは間違いないでしょう。

(文/塚田勝弘・写真/森山良雄)

【関連記事】

スバル・レヴォーグ「STI Sport」の乗り味はノーマルを超越!?
http://clicccar.com/2016/07/24/387999/

スバル・レヴォーグSTI Sportのシャープで扱いやすいハンドリング
http://clicccar.com/?p=388219

スバル・レヴォーグ STI Sportのシャープで扱いやすいハンドリング

スバル・レヴォーグに最上級グレードとして追加された「LEVORG STI Sport」は、こちらでもご紹介したように、良好な乗り心地を実現するなど、シャーシまわりが最大の見どころになっています。

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フロントダンパーの「ダンプマティックⅡ」は、スバル WRX STI S207譲りで、メルセデス・ベンツCクラスなどが採用していますが、日本の量産車ではスバルが初。

大小様々な路面からの入力に対応する乗り心地だけでなく、ステアリング操作に素直に反応する利点、直進安定性やロール剛性、スラロームなどでステアリングを戻した際の追従性などの向上もレヴォーグ STI Sportの狙いのひとつとなっています。

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「ダンプマティックⅡ」以外にもステアリングギアボックスの取付部の剛性アップにより、切れ味鋭いハンドリング、連続するコーナーでも容易に破綻しない追従性も謳われています。さらにリヤサスペンションの最適化によりロール特性、乗り心地の改善を図っているとのこと。

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ショートサーキットでは、コーナーの大小を問わずロール剛性の高さを感じさせてくれました。

ボディの傾きや揺り返しなども抑制されていますから非常にコントロールしやすいうえに、足も硬く引き締められている印象も希薄で、ハンドリングと乗り心地の両立は想像上以上に高い次元で行われています。

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ただし1.6Lと2.0Lは、AWD方式が異なりますから操縦性には差が感じられます。1.6Lは、イニシャルトルクが「前60:後40」で滑りやすいウェット路面でも安心して走れますし、FFからの乗り換えでも違和感を覚えることは少なそう。

一方、「前45:後55」となるVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)の2.0Lモデルは、アクセルを踏んで曲がることがより容易。1.6Lよりも乗り心地は若干硬めに感じますが、動力性能だけでなくフットワークも重視するなら2.0Lをチョイスしたいところです。

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レヴォーグSTI Sportは、高速道路やワインディングなどで気持ちのいい走りを味わえるだけでなく、低・中速域での良好な乗り心地を得るという相反する要素を達成。運転席だけでなく後席でも良好な乗り味が確認できました。

また、レヴォーグそのものマイナーチェンジでC型になり、欧州からの要望で静粛性の向上も図られるなど、最近よく使われる「動的質感」も明らかに高められています。

(文/塚田勝弘・写真/森山良雄)

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スバル・レヴォーグ「STI Sport」の乗り味はノーマルを超越!?
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スバル・レヴォーグ「STI Sport」の乗り味はノーマルを超越!?

国内外でモータースポーツ系モデルの投入が相次いでいます。

スバルも例に漏れず、レヴォーグに新設定された「STI Sport」は、スバルというメーカーのブランド力を高めるだけでなく、STIにとっても認知度のさらなる向上に貢献するモデルと期待も大きいでしょう。

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7月21日に発売されたレヴォーグSTI Sport最大の見どころはシャーシにありますが、従来のSTI製コンプリートカーとは異なりライン生産されるため、足まわりのパーツ点数を抑えるなどの工夫もされています。

そうなると、STIなのに硬派なモデルではないのでは? という突っ込みもありそうですが、当然、多くの人に売りたいカタログモデルである以上、快適な走りを提供すると同時に価格もある程度抑制する必要があります。

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とはいえ、富士スピードウェイで開催された試乗会では、路面が良好なショートサーキット内はもちろん、一部荒れた路面がある外周路でも想像以上に良好な乗り心地を味わえました。

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「STI Sport」は、1.6Lと2.0Lともに同じ225/45R18タイヤ、そして目玉であるフロントダンパーの「DampMatic Ⅱ」も同じ。この「ダンプマティックⅡ」はビルシュタイン製の倒立式ダンパーで、メルセデス・ベンツのA、B、Cクラスなどの採用例があります。

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主に大きなストロークに作用する「メインバルブ」と、微小な入力に作用する「コンフォートバルブ」の2バルブを組み合わせた可変減衰力ダンパーからなり、非線形的な流量コントロールが可能で良好な乗り心地を実現。

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ただし、「ダンプマティックⅡ」を使っていれば乗り心地と操縦安定性の両立が図れるというほど単純な話ではありません。メルセデスの例でいえば、Cクラスは見事な乗り味とハンドリングを得ていますが、それ以外の車種では完璧とはいえませんし、ほかのセッティングや設計なども重要になっています。

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レヴォーグ STI Sportでは、ニュルブルクリンクなどからのフィードバックで得た知見が活かされているだけでなく、選任のテストドライバーをおかず開発陣自らがステアリングを握るなど、新たな開発手法の構築も利いているのかもしれません。

また、今回の結果次第で、走りと乗り心地が磨かれた仕様が数多くスバル、STIから出てくると予想されます。

(文/塚田勝弘・写真/森山良雄)

レヴォーグ STI Sportを「マニア目線」で徹底チェック!

ついに待望の「レヴォーグ STI Sport」が発表となりました。

すでにクリッカーでもインプレッション記事などがアップされていますが、2015年モデルともいえる「アプライドB型」オーナーの筆者が、気になるポイントをチェックしてみました。

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レヴォーグ STI Sportは、レヴォーグの最上級グレードとして設定され、内外装の質感と乗り心地を含めた走りの部分を高めたモデルとして登場しました。

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これまでSTIといえば走りを重視したモデルを数多くリリースし、WRXシリーズ以外ではSTIの名を冠したモデルは限定車となるコンプリートカーのみとなっていました。

こうした経緯もあり、登場を待ち望んでいたユーザーの中には「MTの設定ないの?」とか「なんでブレンボついてないんだ」といった声も聞こえてきます。

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しかし、今回登場したモデルはあくまでカタログモデルであり、レヴォーグの質感を向上させるために、足回りとステアリングフィールの味付けをSTIが担当したモデルといえます。

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グレード名にSTIの名が入ることから誤解を招いてしまいそうですが、フットワークについてはSTIのエッセンスをふんだんに取り入れていますから、期待を裏切らない仕上がりとなっています。

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足回りでは専用チューニングのダンパーとコイルスプリングを採用。フロントにはS207にも採用されているダンプマチックIIを採用しています。

ダンプマチックIIは、微低速域ではコンフォート・バルブが作動して滑らかに、高速域になるに従いリニアでレスポンスの高い減衰特性となるメイン・バルブが働く構造となっています。これにより乗り心地とハンドリングの楽しさを両立しているのです。

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もちろん、リアのダンパーとスプリングもSTI Sport専用のセッティングとなっており、試乗をさせていただいた富士スピードウェイの外周路からショートコースの領域まで、ノーマルのGT-Sとは一線を画す乗り味を体感できました。

外周路の路面の継ぎ目などはトトンと軽やかな音とともにいなしている乗り心地を実現する一方で、ショートコースのような振り返しの多い場所でも破綻することなくハイレベルなフットワークを披露。

まさに、STI Sportの上質なイメージを走りの部分でも裏切らない仕上がりといえるでしょう。

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STIの手掛けたポイントはダンパーとサスペンション以外にもステアリングフィールを向上させるために、専用クランプスティフナーを装備した電動パワーステアリングもあります。

このスティフナーは標準モデルの2.9mmから4.0mmへとアップ。取り付け部分の剛性をアップさせ直進状態から遅れなくリニアに反応する操舵応答性を実現しています。

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レヴォーグSTI Sportは走りの部分でSTIの提唱する「強靭でしなやかな走り」を誰でも手に入れることができるようにしている、まさにSTIの入門モデルといえるでしょう。

もちろん、より応答性や操縦安定性を向上させたいオーナーにはフレキシブルタワーバーやフレキシブルドロースティフナーといったアイテムもディーラー装着オプションとして設定されているので、好みで追加するのもおススメです。

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さて、STI Sportの魅力は走りの部分だけではありません。エクステリアも専用アイテムが上質さを際立たせています。

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まずは専用のフロントバンパー。フォグランプ周りの造形が変更され、サイド部分まで回り込んだ形状はアグレッシブな印象を受けます。

フロントグリルは標準モデルと比べ外周のメッキ部分を細くし、精悍な印象となっています。もちろんグリル内にはSTIのバッヂが添えられ、バンパー下部のメッキアクセントと併せて、STI Sportであることを上品に主張しています。

ちなみにSTI Sportは今後ほかのスバル車にも展開していく計画とのこと。他のモデルでもひとめでSTI Sportとわかるフロントマスクとするために共通のイメージとなるようです。

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ホイールも専用デザインの18インチホイールを採用。デザインはSTI Sport専用となりますが、ベースとなる部分はSTIからリリースされている18インチホイールセットをベースとした軽量、高剛性の鋳造ホイールとなっています。

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リム部のデザインが異なるものの、スポーク形状などはSTIのホイールセットと同一であることがわかります。カタログモデルでありながら、バネ下荷重の低減により乗り心地の面でもSTIのテクノロジーの恩恵を受けることのできる重要なアイテムの一つといえるでしょう。

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リアに回ると、STIのロゴ入りマフラーカッターがさりげなく装着されています。マフラー本体の性能は標準モデルと変わりはないそうですが、こうしたちょっとした配慮もうれしいアイテムですね。

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注目のインテリアですが、スバルの市販車としては初となるボルドー色の内装が最大のトピックといえるでしょう。

シート形状は標準モデルの本革仕様と同一ですが、プレミアムスポーツツアラーのイメージと、STIの象徴色でもあるチェリーレッドを連想させる配色はSTI Sportに相応しいインテリアカラーといえます。

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ヘッドレストにはSTIロゴが入り、インテリアでもさりげなく主張している部分といえます。もちろん角度調整などの機能は標準モデルと同一の機構を備えます。また、シートヒーターや2名分のポジションメモリーも装備されます。

ただ、個人的には本革だけでなく、ウルトラスエードの設定も欲しかったところ。

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インパネ回りも形状はそのままに、配色やSTIロゴを随所に配置することで、標準車とはまた異なったイメージとなっています。

ベースモデルはGT-S系としながらも、加飾パネルはGT系のピアノブラックを採用。ボルドー色とのマッチングも絶妙です。また、各部のステッチ色はGT-S系のブルーに対し、内装色に合わせレッドとなっています。

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メーターパネルも標準車がブルーを基調としているのに対し、リング部分をレッドに変更し、STIロゴを配置。

フルスケールではないものの、白い文字盤にレッドにリングという組み合わせと併せ、控えめにスポーツさを印象付けています。WRX STIのように赤文字盤ほどの過激さはなく、実用域での視認性が良好な180km/hメーターとしたことは、筆者個人的には高評価です。

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インテリアの気になる部分といえば、ドアポケット内に貼られた専用素材。細かい部分ですが、4枚のすべてのドアに貼られています。

ドアポケットのドリンクホルダーは特にこれからの季節飲み物を多く摂取するので大変重宝する収納ですが、500mlのペットボトルより少しポケットが大きいため、荒れた路面ではボトルがガタつき意外と音が気になるのですが、こうした配慮も最上級モデルならではのきめの細かさといえるでしょう。

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また、注目のオプションとしてはサンルーフの設定があげられます。

これまでスバルでSTIの名を冠したモデルでサンルーフが設定されていたのは先代インプレッサWRX STI A-Lineのみで、大人のためのプレミアムスポーツモデルという部分ではA-LineとSTI Sportは共通している部分といえるでしょう。

レヴォーグ STI Sportは2回目の年次改良と同時に発売され、いわゆるアプライドモデルがC型となりますが、標準モデルもきめ細かな進化を果たしています。

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まずはGT-S系に新たに設定されたブライトパール内装。

これまでブラック系のみしか選択のできなかったGT-Sに白系の内装が設定されたことはトピックといえます。ドアアームレストなどもシート色と統一され、新たなインテリアカラーとして注目されています。

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細かな部分としてはエアコン吹き出し口の開閉ダイアルにホワイトのポイントを追加。一目で開閉状態がわかるようになりました。これはレガシィアウトバックやB4ではすでに採用されており、WRXシリーズも今年の年次改良で追加されて部分です。

もちろんポイントの追加だけでなく、ダイアルを操作したときの質感も向上。タッチが上質になっています。

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後席も左右のクッション内部の発砲ポリプロピレンを拡大し、安全性を向上しているほか、左右のシートベルトにプリテンショナーを内蔵することでさらなる安全性の向上が図られています。

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フロントドアのウェザーストリップを2重化し、静粛性も向上。すでに採用されている遮音ガラスと併せて、より静かな室内空間へと進化しています。

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静粛性の面ではカーゴルームのフロアボードをウレタン高密度化することで遮音性を強化。ルーフ部分の吸音材の追加と併せてカーゴスペースの静粛性を大幅に向上。後席の快適性がさらに高まったといえるでしょう。

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遮音性の向上ではクオーターウインドウの厚みが3.1mmから3.5mmへアップしたことで、こちらもカーゴルームの遮音性がアップしています。

レヴォーグ STI Sportは、プレミアムGTツアラーといった印象で、それに相応しい走りと内外装を手に入れたこだわりのモデルといえます。

もちろんC型へ改良された標準モデルもブライトパール内装の追加や各部の静粛性の向上などで、商品力が強化されています。

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標準モデルでも十分すぎるツアラー性能を有するレヴォーグですが、新たに設定されたSTI Sportはプレミアム感とワンランク上の走りを満喫できるイチオシのグレードです。

レヴォーグの購入を検討している方は、一部の店舗では試乗車も用意されるそうなので、是非標準モデルとの違いを体感し、STIの手掛けた走りを体感することをおすすめします。

(井元 貴幸)

1.6リッターと2.0リッターでSTI Sportの走りは違う!?【スバル・レヴォーグC型試乗】

2016年6月、スバル・レヴォーグが年次改良でC型へ進化したのに合わせて、新グレード「STI Sport」を設定しました。

スバルのモータースポーツ部門ともいえるSTIのノウハウを量産車にフィードバックした、STIの手が加わった初のカタログモデルです。

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そのSTI Sport、最上級グレードという位置づけながら、最高価格のグレードというわけではありません。

もともと1.6リッターと2.0リッターという2つのボクサー直噴ターボエンジンを設定するレヴォーグは、排気量によって安全装備やシャシー性能を差別しないグレード展開をしてきましたが、STI Sportについても同様。外観では見分けがつかないほどです。

とはいえ、走り味には明確な違いを感じます。

レヴォーグSTI Sportには、ステアリングギアボックスの取り付け剛性を上げるスティフナーとフロントにダンプトロニックIIという仕組みを採用したビルシュタイン・ダンパー、そしてSTIらしいチェリーレッドに塗られたコイルスプリングが与えられています。

スプリングの塗装色は、量産車としての耐久性を満たすために新規に開発された塗料というのも隠れた注目点でしょう。

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このサスペンション、1.6リッターと2.0リッターで区別していないといいます。実際、カタログ重量は10kgしか変わらない両車ですから、あえて別々に作り込むよりも、ひとつの仕様に注力したほうがリソースの無駄にならず、有効といえます。

ただし、その乗り味は意外にも異なるものでした。

今回、それぞれ1つの車体しか乗っていないので個体差という可能性もありますが、2.0リッターのSTI Sportが、ズシッと入力を受け止める筋肉質なフィーリングのフラットライドなのに対して、大げさに言えば1.6リッターのSTI Sportは、リアがヒラヒラと旋回を促すような印象があったのです。

STI Sportのシャシーチューニングは、応答遅れの少ないリニアなハンドリングと、ニュルブルクリンクで鍛えられた柔軟で強靭なサスペンションという2つの要素が大きな特徴ということですが、前者が強調されているのは1.6リッター車、後者は2.0リッター車で、より感じやすい傾向にあるといえそう。

その理由についてエンジニア氏にたずねてみたところ、「駆動システムの違いが大きいのではないか」という見解でした。

2.0リッター車は前後トルク配分45:55を基本としたVTD-AWD方式、1.6リッター車は同60:40を基本に、100:0まで可変するアクティブトルクスプリットAWD方式を採用しています。

こうした駆動トルクの違いにより、軽快さや重厚感といった違いが出ているという見立てです。

レヴォーグSTI Sportのメーカー希望小売価格は、1.6リッター車が348万8400円、2.0リッター車が394万2000円(いずれも消費税込)。45万円以上の価格差がありながら、装備面で違うのはエンジンと前述した駆動システムだけで、どちらも先進安全技術のアイサイトやアドバンスドセーフティパッケージは標準装備しています。

また、STIチューンのサスペンションをはじめ、ボルドー&ブラックのレザーシートや専用エクステリアなどの装備面でも違いはありません。

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さらに、1.6リッター車にはアイドリングストップが備わるなど、よりダウンサイジングターボらしい環境性能を意識したキャラクターで、新しいSTIの解釈による新世代スポーツツアラーとしての印象は強まっているようにも感じます。

STI Sportのリニアなハンドリングに価値を見出すのであれば、あえて1.6リッターに乗るというのも、ひとつの選択といえるでしょう。

●スバル レヴォーグ 1.6STI Sport EyeSight主要スペック
車両型式:DBA-VMG
全長:4690mm
全幅:1780mm
全高:1490mm
ホイールベース:2650mm
車両重量:1550kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB16
エンジン形式:水平対向4気筒DOHC直噴ターボ
総排気量:1599cc
最高出力:125kW(170PS)/4800-5600rpm
最大トルク:250Nm(25.5kg-m)/1800-4800rpm
変速装置:CVT(マニュアルモード付き)
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/45R18
メーカー希望小売価格(税込):348万8400円

(写真と文 山本晋也)

323万円(税抜き)から!スバル・レヴォーグの最上級グレード「STI Sport」の価格が発表

スバル・レヴォーグの最上級グレードとして、スバルテクニカインターナショナル(STI)とコラボレーションした「STI Spott」が、2016年7月21日より発売されることが正式発表されました。

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STI Sport専用フロントフェイスやアルミホイール、ボルドーカラーのインテリアに仕上げられた、最上級にふさわしい内容となっています。また、専用に仕上げたビルシュタイン・サスペンションも与えられています。

装備は最上級ながら、パワートレインは2.0リッターと1.6リッターを用意しているのは、絶対的なスピードではないところでスポーツを感じて欲しいという作り手の思いなのでしょうか。もちろん、スバルの先進安全技術「アイサイト」は標準装備されています。

メーカー希望小売価格は、1.6リッターが税込348万8400円(本体価格323万円)、2.0リッターは税込394万2000円(本体365万円)となっています。

可変減衰力サスペンションなどを搭載したスバル・レヴォーグ「STI Sport」の先行予約を開始

2016年夏にも発売されるスバル・レヴォーグ「STI Sport」。その先行予約が5月27日から開始されました。

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数ある専用装備の中でも注目は、「DampMatic Ⅱ」と呼ばれる専用のチューニングが施された可変減衰力サスペンションの採用。

ダンパーの特性を活かした専用コイルスプリングとの組み合わせにより、操縦安定性の向上と乗り心地の確保という、相反する性能を高次元で両立したというのが自慢。

もちろん、専用チューニングビルシュタインリヤダンパーコイルスプリングも採用されています。

また、ステアリングギアボックスの取り付け剛性向上により操舵応答性を高めるなど、ハンドリングの向上にも余念がありません。

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外観は、専用設計となるフロントバンパーやフロントグリルをはじめ、LEDフロントフォグランプが採用されているほか、専用18インチアルミホイール、専用大型デュアルマフラーカッターを装備。ボディの前後にはSTIのオーナメントも配置。

なお、ボディカラーはベース車の7色に加えて、「WRブルー・パール」が用意されています。

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一方インテリアは、「STI Sport」専用のテーマカラーである「ボルドー」でコーディネートされていて、レッドステッチやピアノブラックのパネルとの組み合わせにより、スポーティでありながら落ち着きのある上質な雰囲気を演出。

また、専用アイテムとして、STIロゴ付きとなる専用ルミネセントメーター、ステアリングホイール、サイドシルプレート、運転席・助手席ヘッドレストを採用することで、レヴォーグ最上級グレードという位置づけにふさわしい仕上がりになっているそう。

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そのほか、レヴォーグ STI Sportにも専用クランプスティフナー付電動パワーステアリング(なお、フォレスターtSでは、クランプスティフナーの肉厚化されています)が備わり、アドバンスドセイフティパッケージも標準装備されています。

価格は「レヴォーグ 1.6STI Sport EyeSight」が348万8400円、「レヴォーグ2.0STI Sport EyeSight」が394万2000円です。

公式サイト:LEVORG×STI ティザーサイト|SUBARU

(塚田勝弘)

STIのレヴォーグ用エギゾーストキットを試してみた!

スバル車のアフターパーツメーカーといえば真っ先に思い浮かべるのがSTI。

スバル車のスポーツパーツだけでなく、SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースなどのスバルワークスとしての活動など、スバルのモータースポーツにも欠かせないメーカーです。

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STIのスポーツパーツはこうしたモータースポーツなどから得た技術を市販車にフィードバックし、強靭でしなやかな走りを実現しています。

これは、STIのノウハウをふんだんにとりいれたコンプリートカーの「S」シリーズや「tS」シリーズも同様です。

スバル車を知り尽くしたSTIならではの走りのエッセンスを市販車に手軽に取り入れられるSTIスポーツパーツはコンプリートカーには手が届かない筆者のような人間にはありがたい存在ですね(笑)

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STIではWRXをはじめ、BRZなどのスポーツモデルだけでなくレヴォーグやXV、フォレスターといったワゴンやSUVモデルにも様々なスポーツパーツが設定されています。

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最近ではエアロパーツやシャシー系のパーツをセットにした「STI Performanceパッケージ」が設定されているモデルも多く登場しています。

今回はSTIスポーツパーツがふんだんに装着されたレヴォーグのデモカー(1.6GT-S EyeSight)を試乗する機会を得ましたので、新たにリリースされた「エキゾーストキット」を中心に紹介しましょう。

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STIのレヴォーグ用スポーツパーツは、エアロをはじめSTI自慢のフレキシブルシリーズなどラインナップはかなり充実しています。

今回新たにリリースされた「エキゾーストキット」は、すでに発売中の「パフォーマンスマフラー」に中間パイプをセットしたもの。

実は、以前全く同じデモカーに試乗したことがありましたが、その時はパフォーマンスマフラーのみが装着されていたのですが、筆者の個人的な感想からすると、マフラーを交換したときの心地よい排気音や湧き上がるトルク感などが希薄で、ちょっと物足りない感じがしていました。

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しかし、このエキゾーストキットが装着されたレヴォーグに乗って驚愕!「これが同じクルマか?!」と思うほど、劇的にフィーリングが変わりました。

まず排気音はファーストアイドルの状態から乾いたボクサーサウンドを奏で、車内では2500rpmあたりから純正では味わえない気持ちの良い音が聞こえてきます。

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ちなみにスマホの簡易的な音量計測アプリによれば、車外の音量はアイドリング時で54db、約4000rpmで61db。車内のアイドリング時は39dbと、純正とほぼ変わらない数値。車外の音量も決して大きすぎる音量ではなく、アプリに記載されている目安によれば、50dbが静かなオフィス、60dbがデパートの店内とのこと。

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そして、気になる出力のほうは、トルク感が誰でも体感できるほどに向上しています。

このデモカーでワインディングを走ってみたところ、1.6Lモデルにも関わらず、SIドライブをI(インテリジェント)モードのまま切り替えるのを忘れてしまうほどトルクフルに変貌します。

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そのパワーやトルクの出力特性も、決して唐突に出力が上がるわけではなく、全体的に厚みが増した印象。

ブースト圧も純正のマルチインフォメーションディスプレイ上ではオーバーシュート時で0.9kPa程度。実際STIによれば、ピークパワーやピークトルクは純正と変わっていないとのこと。

しかし、体感度でいえば2.0Lには一歩及ばないものの、1.6Lでも高速道路の合流やワインディングの登りでトルクやパワーが足りないと感じることはありませんでした。

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ちなみにこのデモカーにはSTIのエアクリーナーエレメントも装備。吸排気のトータルバランスを考慮したチューニングが施されています。

レヴォーグの1.6Lモデルは、販売台数の半数以上を占めておりレギュラーガソリン仕様であったり、アイドリングストップがついていたりと環境性能の面では2.0Lより魅力的な部分が多いのが特徴となっています。

その反面、一般道や高速道路の巡航では不満が少ないものの、追い越し加速やワインディングの登りなどでは「2.0Lほど過激なパワーはいらないけど、もうちょっとでいいからトルクがほしい……」と感じるユーザーも意外といるようです。

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そんな方にはこのSTI「エキゾーストキット」はおすすめのスポーツパーツです!

もちろん車検対応ですし、各部の溶接の仕上がりなどを見てもそのクオリティの高さから「さすがSTI!」と唸ってしまう逸品。

なによりその心地よいサウンドと満足度の高い力強さは、是非1.6Lモデルで不満を感じているレヴォーグオーナーに強くおススメしたいアイテムです。

個人的には2.0Lにも対応しているので、2.0Lに装着した状態も試してみたいと感じました。

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今回試乗させていただいたレヴォーグには他にも新たにリリースされたアイテムが装着されていました。

それは久々の新デザインとなる19インチホイールセット。従来の18インチと同様に鋳造ながらリム部の成形にスピニング工法を用いているため、軽量化と剛性の確保を両立しています。

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試乗したレヴォーグには純正同等のダンロップスポーツマックス050+を装着。タイヤサイズは225/40R19となっていました。GT-S系の標準サイズは225/45R18ですので、タイヤの性能や幅はほぼ同じ条件といえます。とはいえ、純粋に19インチへインチアップしただけで体感できるレベルで操縦安定性が向上。とくに中高速域でのフィーリングがより軽快になっています。

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もちろんSTI Perfomanceパッケージ装着車ですから、フレキシブルタワーバーやフレキシブルドロースティフナーの恩恵も大きく、トータルで装着することで最大限のパフォーマンスを発揮するといえるでしょう。

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19インチアルミホイールセットを装着することで見た目のイメージもより精悍になり、ドレスアップ面でも効果的なアイテムです。今回リリースされた19インチホイールは、従来の18インチホイールと同じく15本のスポークで構成されていますが、スポーク同士の間隔を変えることでかなり異なった印象となっています。

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また、レヴォーグ用のエアロパーツとして、リヤサイドアンダースカートとルーフエンドスポイラーが追加となり、これでSTIのフルエアロが完成(おそらく……)します。リヤサイドアンダースポイラーはフロント、サイドと流れてきた空気を整流するだけでなく、デザインも統一感をうみだします。

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筆者のレヴォーグは昨年の5月に購入しましたが、その時はまだこのアイテムはリリースされておらず、車体下側の統一感はちょっと物足りない状態となっています。

フロント、サイドにSTIのエアロパーツを装着している人はその効果を最大限に発揮させるためにもぜひ装着しておきたいですね。

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そして、レヴォーグ最新のSTIエアロパーツが、純正ルーフスポイラーにかぶせるカタチで装着する「ルーフエンドスポイラー」。

本格的な風洞実験を繰り返して性能検証したパーツで、走行時のハンドル修正量とふらつきを軽減すること、車両の挙動復元力を向上させることを目的に開発したそうです。

BRZのテールランプ部分や2代目インプレッサWRX STIのフロントバンパーなどにも装着されているボルテックスジェネレーターを上部に6個配置。

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車両の挙動を安定方向に整える効果があり、ダウンフォースにおいては100km/h走行時に後軸を地面に押し付ける荷重を約39.2N(約4kgf) 増加させ、80km/h走行時、ヨーレートの収束は75%、横Gの収束は67%向上する実験結果が得られているそうです。

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それぞれのパーツが本格的なテストを繰り返し開発されたアイテム。レースシーンでのフィードバックも含め、効果の高いパーツがラインナップされています。

もちろん、どのパーツもクオリティの高さと抜群のフィッティングを誇っており、エクステリアの統一感をはじめ、効果に裏付けされているスポーツパーツは新車時の装着はもちろん、すべて後付けが可能なアイテムとなっています。

GTツアラーであるレヴォーグの性能をさらに引き出し、ワンランク上の気持ちの良い走りを求める人にぜひ試していただきたい逸品ぞろいです。

[公式サイト]
STI(スバルテクニカインターナショナル)
STI レヴォーグ用スポーツパーツ

(井元 貴幸)

【妄想ドライブデート】ジビエ、絶景、温泉美女 ─ 藤木由貴&レヴォーグで行く蓼科

レヴォーグに乗って、蓼科ドライブデートへ。助手席の彼女は人気レースクイーン・モデルの藤木由貴ちゃん!(その1はこちら!)

■「オーベルジュ・エスポワール」で地元食材にうっとり

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蓼科に着き、まず向かったのは「オーベルジュ・エスポワール」。

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「ロマンチックな建物! ここでご飯を食べるの?」

オーベルジュとは宿泊もできるレストラン、いわばヨーロッパ式の料理旅館。

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中でも蓼科のエスポワールといえば、グルマンたちにはよく知られる「ジビエ(狩猟肉)料理」の名店。オーナーシェフ藤木徳彦氏(日本ジビエ振興協議会代表)は、自身の料理のみならず、日本におけるジビエ肉の普及に尽力し続ける第一人者だ。

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「シェフとご家族を中心にお店をやっているんだって。本当にフランスのオーベルジュみたいね! どんなお料理が食べられるんだろう?」

せっかくなので、鹿肉をメインに選びランチコースをオーダー。僕らの前に現れたのは、色彩と味わいがめくるめくような料理の数々。

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地元産の食材をふんだんに使い、何より季節感が大切にされている。

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「庭の燻製小屋で燻した自家製燻製と蓼科産摘みたて野菜のメリメロサラダ添え」はオーベルジュ・エスポワールの名物前菜。

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地元産の肉や川魚の燻製は、すべて敷地内の燻製小屋で作られている。

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「このシナノユキマスっていうお魚、大好き! しっとりした舌触りだね」

いよいよジビエの登場。鹿肉には何種類ものフルーツが添えられている。

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「鹿肉にフルーツって、こんなに合うんだ♡ 何だか食べるのに夢中になっちゃうよ」

そしてオーベルジュ・エスポワールのもう1つの魅力はサービス。

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ソムリエの野村さんが僕らの料理をサーブしてくれた。気さくで温かな心配りが印象的なプロフェッショナルだ。

あの、すみません、フランス料理に彼女を連れて行くって、ちょっと緊張しちゃうんですけど……。

「なんでも言って、なんでも聞いてください。お客様には徹底的に楽しむことだけに専念してもらう、それが僕たちのスタイル。お客様と話し込みすぎちゃうこともしょっちゅうです(笑)」(野村さん)

アミューズ・前菜・野菜の一皿、メインと、たっぷり堪能し、デザートと小菓子へ。

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その時、一瞬彼女の目が鋭く光った。

「柿のスープに紅茶の香り。これって新しいかも…」

実は、彼女は元パティシエ。いわばお菓子の専門家なのだ。

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「デザートって、普通のスイーツとはまた違うの。食事をした後に食べる人のことを考えて作られているのがわかるでしょ?」

もう完敗!とろけそうな笑顔で食事をしていた美女が、突如として真剣な眼差しを見せる。蓼科1箇所目にして、僕は完全に彼女にやられていた。

(メニューは季節によって変わります)

■静かな池に森が映る「御射鹿池」

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次の行き先は「御射鹿池(みしゃかいけ)」。オーベルジュ・エスポワールからさして遠くない人造湖だ。

東山魁夷の「緑響く」という名画の舞台となった、美しい場所。森閑とした空気の中に、静かに湖面が横たわる。

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「スゴイ! 湖に森が映ってる。2人の秘密の場所みたいだね」……実は、吉永小百合さんの某テレビCMでここを知ったことは内緒にしておこう。

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「白樺って綺麗な木だねえ」

由貴ちゃんも綺麗だよ。

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「いやいやいや。なんかウケる〜」

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……意外にざっくばらんな君が好き。

■信玄の隠し湯「渋辰野旅館」

暮れかける山並みを背景に、最後に向かった先は「渋辰野旅館」。奥蓼科温泉郷にたたずむ深い歴史深い温泉宿だ。

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日帰り入浴も可能なので、名湯として名高い”信玄の薬湯”へ向かう。

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「温泉♪温泉♪ なんだか、秘湯って感じ!」

豪壮な構えの建物に入れば、山国らしい温かみのある雰囲気に包まれる。

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約100年の歴史を数えるこの旅館には、文人や画家も多く滞在したという。その歴史を感じさせる長い廊下を渡って、信玄の薬湯へたどり着くとそこには……。

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「この信玄、可愛いっ♡」

意外にもこの日、彼女が一番熱心に写真を撮っていたのはこの信玄のイラストだった……。”信玄の薬湯”と名付けられたお湯は、神話にも登場するとても古い源泉だ。

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青みがかった乳白色のお湯は、信玄が傷病兵たちを癒すのに使ったとされている。何せ1回15分までの入浴と言う決まりがあるほど、その温泉成分は強いのだ。

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「すぐに体がポカポカしてきたよ。なんだかお腹も減る感じ。もしかして健康になっちゃった?」

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お風呂を出ればもう日は落ちて、木造りの広間に灯りがともっていた。

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ほんのり頬を染めた湯上りの由貴ちゃんを見れば名残おしいけど、今日のデートはこれで終わり。

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山道を下り、日常へ戻ろう。

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「ハイビームアシストってすごい! クルマが自分で対向車を見つけて、ライトを切り替えてくるれんだね!!」

……若干の寂しさにひたる僕をよそに、最後まで由貴ちゃんは元気いっぱいだった。

(企画・撮影:ダン アオキ/文:窪木紘子)

【関連リンク】

オーベルジュ・エスポワール
http://www.auberge-espoir.com

渋辰野旅館
http://www.sib-tatu.com

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【妄想ドライブデート】藤木由貴と蓼科へ、レヴォーグに乗って

木の芽が膨らみかけたころ、彼女と2人、蓼科へドライブへ出かけた。妄想ドライブデート、今日の彼女は今一番ホットなレースクイーン藤木由貴ちゃん!

■妄想ドライブデート、今回の彼女「藤木由貴」

デートの相手は藤木由貴ちゃん。

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涼やかな目元に、ショートカットが良く似合う。

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「2人きりって初めてだね♡ 今日はどこに連れていってくれるの?」

笑うとドキッとするほどあどけない彼女のプロフィールは…

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藤木由貴(Yuki Fujiki)
モデル・レースクイーン
・静岡県出身
・1992年9月27日生まれ
・T160・B80・W61・H86cm

好きな食べ物は?
「焼肉、お寿司、抹茶!」

デートに行くなら、どんな場所?
「水族館や動物園とか、好きかも?」

好きなタイプは?
「温厚な人。カフェが好きだから、一緒に行ってくれると嬉しいな」

実はクリッカーと由貴ちゃんの縁は深い。

彼女は、PONOS日本レースクイーン大賞2015でclicccar賞を受賞しているのだ。デビュー間も無い彼女は清らかな雰囲気と、健康美溢れるプロポーションで僕らを魅了した。

その後、彼女は瞬く間に人気者に。今や押しも押されもせぬトップレースクイーンとなった。

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由貴ちゃん。君とデートできるなんて、死ぬほど光栄です!

■今日の相棒「レヴォーグ」

由貴ちゃんを乗せてドライブデートなら、このクルマ。

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スバル・レヴォーグ。今日はこの1台を相棒に、彼女を迎えに行く。

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「ブルーのクルマに白い内装って、爽やかで可愛い!」

なんでこのクルマを選んだかといえば、今日の行き先が蓼科であること、そしてやっぱり僕が由貴ちゃんが大好きだからだろう。

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蓼科は山間の別荘地。

木々の間をすり抜けるように山道を走る。スポーツツアラーであるレヴォーグは、単なる乗り心地の良さ以上に、ドライブの楽しさや爽快感をたっぷり感じさせてくれる。

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ダイナミックさと上質さが同居するエクステリアは、信州のしっとりした風景にピタリとはまる。

そして安全性能だ。スバルならではのEyeSight(ver.3)は「走る」「止まる」だけではなく「曲がる」領域にまで進化。

「アドバンスドセイフティパッケージ」も投入されていて、ハイビームアシストやサイドビューモニターなど全方位的に安全をサポートしてくれる。

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「知らない機能がたくさんあってビックリ。イマドキのクルマってすごいんだね!」

比類ないこの安全性能は、彼女にも、そして彼女をエスコートする僕にも安心を与えてくれるはずだ。

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このレヴォーグとともに向かったのは、ジビエの名店、絵画の舞台になった美しい池、そして秘湯。

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どんなデートになったのか、そして由貴ちゃんのますます可愛すぎる画像は、その2をお楽しみに!

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「あのモデル」も正式発表!スバル・レヴォーグが年次改良を実施。

「あのモデル」も正式発表!スバル・レヴォーグが年次改良を実施。

1.6リッター、2.0リッターの水平対向直噴ターボエンジンを搭載するスポーツツアラー、「スバル・レヴォーグ」が熟成の年次改良を受けて、2016年6月10日より発売開始となることが発表されました。

パワートレインなどの変更はアナウンスされていませんが、見えない部分での安全性能向上がポイントといえる改良となっています。

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安全性における具体的な改良点は3つ。

前面衝突時に瞬時にシートベルトを巻き取り、乗員を拘束するシートベルトプリテンショナーを左右リヤシートにも採用。リヤシートのクッションも安全性の高い構造に改良するなど、後席の乗員保護性能を向上させています。フロントドアにアッパービームを追加し、側面衝突への対応も強化している点も見逃せません。

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また、今回の改良ではグレード構成が見直されています。

全車にアイサイトは標準装備となるのは従来通りですが、1.6リッター車では特別仕様車として設定されていた「S-Style」がカタログモデルとなりました。一方、2.0リッター車は「GT-S」だけのモノグレード設定となっています。

そして、1.6GT EyeSightには、ガンメタリック塗装と切削光輝を組み合わせた新デザインの17インチアルミホイールを採用。1.6リッター、2.0リッターのGT-Sグレードには、華やかな印象となる「ブライトパール内装」をメーカーオプションとして新設定しています。

フロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚化により室内への透過音を低減。リヤクォーターガラスの板厚アップやカーゴルームの吸音材追加等で静粛性を高め、室内の質感と快適性を高めているのも改良点として挙げられています。

さらに注目のニュースは、STIモデルの追加設定について正式発表された点といえましょう。

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詳細は発表されていませんが、レヴォーグに対してSTI(スバルテクニカインターナショナル)が味付けした最上級グレードが登場するということです。

発売予定は2016年夏、スバリストにとって大注目の一台となりそうです。

(山本晋也)

スバル・レヴォーグがBTCCに参戦!レースカーを公開

イギリスのドニントン・パーク・サーキットにて、BTCC(英国ツーリングカー選手権)2016年シーズンのローンチイベントが開催されました。

BTCC過去最大の32台がエントリーしており、車種もBMW1シリーズ、ホンダ・シビック、フォード・フォーカス、メルセデス・Aクラスなどバラエティーに富んでいます。

そしてこの2016年シーズンから、スバルが「レヴォーグ」をイギリスのレーシングファクトリー・BMRとともにBTCC仕様のレーシングカーに仕上げて参戦します。

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レヴォーグBTCCは、マシンの製作コストを抑えるために改造範囲を制限されています。市販車のシルエットを色強く残しているので、エアロパーツでレプリカができそうです。

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BTCCでは、

・2.0L直噴ターボエンジン(フライ・バイ・ワイヤスロットル)で350+馬力
・ターボはオーウェン・ディベロプメント製に統一
・XTRAC製6MT+APRacing製カーボンクラッチ
・FFもしくはFR(生産車の方式に依存)
・生産車が4WDに関しては、任意に駆動方式を選び、エンジンの搭載方向は生産車にならう
・ペンスキー製ダンパー搭載のダブルウイッシュボーン・サスペンション
・80LのATL製燃料タンク
・車両重量は1280kg(スバルUKで販売されているレヴォーグ市販車のマイナス274kg)
・タイヤはダンロップのワンメイク(245/65R18)
・ブレーキはAPRacing製
・電装関係はコスワース製に統一

と規定されています。

レヴォーグBTCCは後輪駆動に改造されていますが、直噴ターボエンジンが技術規定にあるのでFA20DITエンジンをベースでほぼ間違いないでしょう。

余談ですが、英国で正規販売されているレヴォーグは1.6L仕様のみのようです。

このレヴォーグBTCCで参戦するチームBMRのドライバーは、ジェーソン・プラト選手、コリン・ターキントン選手、ワーレン・スコット選手、ジェームズ・コール選手の4人となっています。

ローンチイベントではゼッケンが確定していないので、10日後に控えた開幕戦・ブランズハッチに4人全員が参戦するかはまだ不明です。

BTCCにとっても久しぶりのツーリングワゴンの参戦。英国国内外からの注目度は高いです。

残念ながら、日本ではTVで視聴することはできませんが、BTCC公式のYoutubeチャンネルからダイジェストを見ることが可能です。レヴォーグの活躍を見て、可能であれば、現地に行って応援しましょう!

最後にBTCC最終戦ブランズハッチのダイジェスト映像みてBTCCがどんなレースか観てみましょう!

BTCC公式サイト
BTCC-Youtubeチャンネル
Team BMR公式サイト

(栗原 淳)